国内ミステリー - 小説 - 文藝春秋 - 文春e-book一覧

  • 赤の呪縛
    4.5
    放火殺人が「過去を捨てた」刑事の運命を変えていく。 銀座の高級クラブで放火殺人が発生し、オーナーと容疑者の女が命を失った。 警視庁捜査一課の刑事・滝上亮司が、捜査を進めると、背後に政治家である父の存在が浮かび上がってきた。 かつて父を憎み、故郷を捨てた刑事は、封印した「汚れた過去」と向き合わざるを得なくなる。 この事件は、父を失墜させるのか、自らの破滅を招くのか。 権力と血脈、信頼と裏切りに翻弄された男たちの物語。
  • 妖の掟
    3.9
    闇社会の抗争に跳梁する、美しくも凶暴な不死の者たち 誉田哲也が描く、ダークヒロイン物語の真骨頂! 人の世の裏側で時を超えて生きる美女・紅鈴と、彼女に恋人のように弟のように寄り添う欣治。 ある夜、二人はヤクザの暴行から気まぐれで助けた圭一の部屋に転がり込む。 暗闇を好む紅鈴たちの暮らしぶりに戸惑いつつも、ヤクザの情報屋として殺伐とした日々を送ってきた圭一は奇妙な共同生活を楽しんでいた――組長三人殺しという難題を押しつけられるまでは。 「その一件、俺たちが綺麗に片つけてやる。なあ、紅鈴」 「面白そうじゃん。生身の人間には不可能な殺し方をすればいいんだから。チョロいもんさ」 東京を震撼させるヤクザの抗争に、二人の秘密を握る者たちまで絡んでの暗闘が始まる! 作家・誉田哲也の原点『妖の華』と対をなす『掟』がついに登場。 姫川玲子シリーズとのリンクもあり、ファンには嬉しい一作。
  • いけない
    3.5
    騙されては、いけない。けれど絶対、あなたも騙される。 ラスト1ページが暴き出すもうひとつの“真相”を、あなたは見抜けるか? 第1章「弓投げの崖を見てはいけない」 自殺の名所付近のトンネルで起きた交通事故が、殺人の連鎖を招く。 第2章「その話を聞かせてはいけない」 友達のいない少年が目撃した殺人現場は本物か? 偽物か? 第3章「絵の謎に気づいてはいけない」 宗教団体の幹部女性が死体で発見された。先輩刑事は後輩を導き捜査を進めるが。 どの章にも、最後の1ページを捲ると物語ががらりと変貌するトリックが……! ラストページの後に再読すると物語に隠された“本当の真相”が浮かび上がる超絶技巧の3篇。 「ここ分かった!?」と読み終えたら感想戦したくなること必至の、体験型ミステリー小説! 【本書の使用法】 ・まずは各章の物語に集中します。 ・章末の写真をご覧ください。 ・隠された真相に気づきましたか? ・「そういうことだったのか!!」 だまされる快感をお楽しみください。 *再読ではさらなる驚きを味わえます。
  • 裏切りのプログラム ハッカー探偵 鹿敷堂桂馬
    4.4
    1~2巻1,222~1,426円 (税込)
    「プログラマーという人種はですね。他人とともに、自分も信じない人間なんですよ」 やる気なさげなプログラマー探偵、鹿敷堂(かしきどう)登場! 安藤裕美は20代で起業し、腕のよいプログラマーを企業に斡旋している。 裕美の猛烈な営業で業績は順調に拡大していたが、そこに大事件が発生! 自分の会社が送り込んだプログラマーが、取引先企業の持つ個人データ5万人分を 暗号化して使用不能にし、そのデータの「身代金」を要求してきたのだ。 事件が知られれば、取引先どころか、自社の存続も危うい。 悩む裕美は、自社への出資者から補佐役として奇妙な青年を紹介される。 それが鹿敷堂(かしきどう)桂馬だった。 「僕は探偵でもなんでもありません。ただのプログラマーです」 タイムリミットは2日間。2人は事件を解決できるのか。 「僕にできるのは、デバッグぐらいですね」 2016年の松本清張賞を僅差で逃したものの、選考委員の熱い支持をうけて異例のデビュー! 「探偵役の鹿敷堂がいいキャラクターなので、シリーズ化に挑戦してほしい。 プログラマーの世界をもっと読みたいという意見は(選考委員)全員一致した」 (石田衣良氏・選評より) 「働くひとたちへの熱い応援の気持ちと、社会やシステムへの疑問と怒りが作品に こめられていて、とても胸打たれた。しかしそれだけではなく、登場人物が魅力的で、 読んで楽しい小説! おすすめです!」(三浦しをん氏) 現役プログラマ、ゲーム作家として活躍してきた著者による超一級のエンターテイメント小説。
  • 汚れた手をそこで拭かない
    3.8
    平穏に夏休みを終えたい小学校教諭、認知症の妻を傷つけたくない夫。 元不倫相手を見返したい料理研究家……始まりは、ささやかな秘密。 気付かぬうちにじわりじわりと「お金」の魔の手はやってきて、 見逃したはずの小さな綻びは、彼ら自身を絡め取り、蝕んでいく。 取り扱い注意! 研ぎ澄まされたミステリ5篇からなる、傑作独立短編集。
  • 119

    119

    3.3
    「消防士はただのヒーローではない!」 短編ミステリーの名手・長岡弘樹が描く消防士の世界 『傍聞き』が第61回日本推理作家協会賞短編部門受賞、『教場』が「週刊文春ミステリーベスト10」国内部門1位。 短編ミステリーの名手として熱い注目を集めている著者が選んだ新たな主人公は消防士。 和佐見市という架空の町の消防署を舞台に描く傑作ミステリー。 【収録作品】 「石を拾う女」 雨の翌日、消防司令の今垣は川べりを歩く女性と出会う。 「白雲の敗北」 新米の土屋と大杉は“無敗コンビ”だった。 「反省室」 女性レスキュー隊員の志賀野が休暇中に火事を発見。 「灰色の手土産」 家族に手土産を買って帰る後輩の消防士の行動に、今垣は違和感を抱く。 「山羊の童話」 火災から逃げ延びた元消防士は、先輩から現場に呼び出された。 「命の数字」 消防士の父親がトイレに閉じ込められた。彼が助けを呼ぶためにとった行動は? 「救済の枷」 レスキュー講師としてコロンビアを訪れた猪俣は、拉致監禁されてしまう。 「フェイス・コントロール」 現場で消防士に必要なのは笑顔。ぼくはその教えを守れずに……。 「逆縁の午後」 西部分署副所長の吉国は、殉職した息子のお別れの会で思い出を語るのだが……。
  • 絶望スクール 池袋ウエストゲートパークXV
    4.0
    【2020年、シリーズTVアニメ化決定!!】 ――絶望を学ぶスクールがあるのを、しっているだろうか。 多国籍料理店でアルバイトをするベトナム人留学生ミンの様子がおかしい。 旧友のオーナーから相談を持ち込まれたマコトが彼女の身辺を調査すると、留学生の生活を管理して搾取する日本語学校の存在に行き着いた。 そんななか、ミンから日本にいる兄がいなくなったとしらせが入る……。 希望をもって日本に来た若者たちを食い物にするやつらに罰を与えるため、マコトとタカシが池袋の路上で動き出す。 表題作のほか、SNSにネコの虐待写真をアップする「キャットキラー」、朝の通学路に現れるスピード超過の暴走車、 法外な値段を家族からむしり取る引きこもり支援会社など、 弱者につけ込む現代社会の暗部にマコトとGボーイズが軽やかに斬り込むIWGP、ますますドライブする第15弾 【目次】 目白キャットキラー 西池袋ドリンクドライバー 要町ホームベース 絶望スクール
  • 幽霊恋文
    3.0
    夕子の友人・咲のもとに、不運な死に方をした恋人から「近々迎えにいく」という直筆の手紙が届く。早速、夕子と宇野はその恋人の母親に手紙を見せにいくが、彼女のなかに、死んだ息子への思いと、咲への憎しみが今の燃え立っているのを知る――大好評「幽霊シリーズ」第24弾。
  • 虚擬街頭漂流記
    3.8
    第一回島田荘司推理小説賞受賞作 2020年、台湾政府は大地震の被害で寂れた台北きっての繁華街・西門町をネット上に仮想都市として再建する計画を進めていた。仮想都市=ヴァーチャストリートの制作に携わるエンジニア・顔 露華はシステムのバグを点検するため、上司の大山とともにヴァーチャストリートへ進入し、謎の男の撲殺死体を発見する。 仮想空間でその人間に起った出来事は、特殊なスーツを装着することで現実の人体にも反映される。つまり、現実世界でもその男は殺されたのだ。だが、殺人が起った時間帯にヴァーチャストリートに存在したのは露華と大山のみ。しかも二人には完璧なアリバイが? SF的設定の中に構築された高度なトリックと、結末に思わず涙する感動のストーリー。アジアから逆輸入された21世紀本格ミステリーの傑作登場。
  • 幽霊解放区
    3.0
    赤川ミステリーの世界を堪能できる、人気シリーズの第二十七弾が登場! 宇野と夕子が旅先のレストランで食事をしていると、“死んだはずの男”から「予約」の電話が入った。 この男は、かつて地元商店街会長の16歳の娘が遺体で発見された際に、店の主人の証言によって、殺人容疑で逮捕され、現場検証の直後に、トラックにはねられ、即死していた。 後日、この家族が暮らしていた家も、謎の火事で全焼してしまった。 果たして、「死者からの予約」はホンモノなのか。 被害少女は、いったい誰に殺されたのか。 不穏な雰囲気が漂う街の謎に、宇野と夕子が迫る。 表題作のほか、「ふさがれた窓」「忘れな草を私に」「悪夢の来た道」「悪魔の美しさ」「行列に消えて」「手から手へ、今」の計七篇を収録。
  • 点と線
    4.1
    ミステリ好きなら名前を知らぬ人がない名作です。舞台は昭和三十年代。福岡市香椎の岩だらけの海岸で寄り添う死体が見つかったのは、汚職事件渦中にある某省課長補佐と料亭の女中。青酸カリ入りのジュース瓶がのこされ、警察ではありふれた心中事件と考えた。しかし、何かがおかしい──と福岡の老警官と東京のヒラ刑事は疑問を抱く。うたがわしい政商は事件当時、鉄道で北海道旅行中。そのアリバイは鉄壁だった──時刻表トリックの古典にして、今も瑞々しい傑作ミステリ。
  • Iの悲劇
    3.9
    一度死んだ村に、人を呼び戻す。それが「甦り課」の使命だ。 『満願』『王とサーカス』で史上初の二年連続ミステリランキング三冠を達成した著者が放つミステリ悲喜劇! 山あいの小さな集落、簑石。 六年前に滅びたこの場所に人を呼び戻すため、Iターン支援プロジェクトが実施されることになった。 業務にあたるのは簑石地区を擁する、南はかま市「甦り課」の三人。 人当たりがよく、さばけた新人、観山遊香。 出世が望み。公務員らしい公務員、万願寺邦和。 とにかく定時に退社。やる気の薄い課長、西野秀嗣。 彼らが向き合うことになったのは、一癖ある「移住者」たちと、彼らの間で次々と発生する「謎」だった――。 徐々に明らかになる、限界集落の「現実」、そして静かに待ち受ける「衝撃」!
  • あの子の殺人計画
    3.8
    「あたしって虐待されてるの?」 アリバイトリックに新境地! あなたは絶対に見破れない 椎名きさらは小学五年生。母子家庭で窮乏している上に親から〈水責めの刑〉で厳しく躾けられていた。ある時、保健室の遊馬先生や転校生の翔太らに指摘され、自分が虐待されているのではないかと気づき始める……。 一方、JR川崎駅近くの路上で、大手風俗店のオーナー・遠山が刺し殺された。 県警本部捜査一課の真壁は所轄の捜査員・宝生と組んで聞き込みに当たり、かつて遠山の店で働いていた椎名綺羅に疑念を抱く。 だが事件当夜、彼女は娘のきさらと一緒に自宅にいたというアリバイがあった。 真壁は生活安全課に所属しながら数々の事件を解決に導いた女性捜査員・仲田蛍の力を借りて、椎名母娘の実像に迫る。 前作『希望が死んだ夜に』の「こどもの貧困」に続き、「こどもの虐待」をテーマに〈仲田・真壁コンビ〉の活躍を描く社会派と本格が融合した傑作ミステリー!
  • ITSUKI 死神と呼ばれた女
    -
    脚本界の名匠、入魂のエンタテインメント巨編 「年上の女が憧れなんスよ。駄目ですか。ラブしてくれませんか」 周囲の大事な人が次々と死んでいったことから、死神と呼ばれてきた人妻、斎(いつき)。冷え切った夫との生活に倦んでいた時、しなやかでいて荒々しい筋骨と濃密な体臭をまとった男・志田に出会う。 思いがけず落ちた年下男との恋、そして第三の男の登場。天国とはかくやと酔いしれる斎。しかしその恋と性愛が巻き起こしたさざなみは、次第に大波となって、裕福な病院長一家に集う女たちを巻き込んでいく――。その果てに惨劇と憎悪の宴が幕を開けた! 氾濫する美意識と諧謔で描く、生と性、死と詩のジェットコースター・ロマンス小説! ※本作品は、週刊文春、Kindleで連載された「真・天国の恋」を改題、大幅に加筆修正したものです。
  • インビジブル
    3.9
    昭和29年、大阪を襲った連続猟奇殺人事件。 中卒叩き上げと帝大卒エリートの二人の刑事が手を組んで事件の真相に迫る! 昭和29年、大阪城付近で政治家秘書が頭を麻袋で覆われた刺殺体となって見つかる。 大阪市警視庁が騒然とするなか、若手の新城は初めての殺人事件捜査に意気込むが、上層部の思惑により国警から派遣された警察官僚の守屋と組むはめに。 帝大卒のエリートなのに聞き込みもできない守屋に、中卒叩き上げの新城は厄介者を押し付けられたと苛立ちを募らせるが――。 戦後の大阪の闇を圧倒的リアリティで描き切る傑作長篇。 松本清張賞受賞作『へぼ侍』(第九回日本歴史時代作家協会賞新人賞も受賞)が話題を呼んだ著者の渾身作。
  • 上野-会津 百五十年後の密約
    4.0
    「上野の西郷隆盛像を破壊せよ」という脅迫状が! それは明治維新で苦渋を嘗めさせられた会津人の、150年の時をへだてた復讐なのか? 明治維新から数えて、百五十年を超え、歴史に対する認識が次々に見直される中、上野の西郷隆盛像を破壊せよ、という脅迫状が届いた。 犯行グループは、「歴史をただす者」と名乗る集団。 警備中に、東武鉄道への爆破予告が届き、十津川警部が「リバティ会津」で会津若松へ。 さらに犯人から、東京都と長州商事に対し、合計二十億円の要求が届いた。 これは会津人から、明治新政府の流れを継ぐ“政権”に対する復讐なのか。 明治新政府樹立後、百五十年の今だからこそ、あの「革命」の意味が問われる。 作家・西村京太郎の歴史観が、私たちの心に響く傑作ミステリー。
  • 音速の刃
    4.5
    「航空機の事故には必ずウラがある」 社運を賭けてビジネスジェットの開発に挑むプロフェッショナルたちの挑戦を描く航空ミステリーの傑作! 航空機メーカー四星工業の技術者・沢本は、元同僚の倉崎の「航空機事故には必ず、発表できないウラがある」という言葉を重く受け止めていた。 かつてのオスプレイの墜落事故なども含めて、過去の事故原因は、いつも謎のままだ――という。 このとき、四星工業は社運をかけて、同社初となる民間航空機の開発に乗り出していた。 ところが四星工業の稼ぎ頭である戦闘機部門の実験中に機体が墜落し、パイロット一人が死亡。 すぐさま事故原因が発表されたが、規事業は暗礁に乗り上げてしまう。 航空機事故の裏側に隠された「真実」に、沢本が迫る。 彼女は四星工業の窮地を救えるのか。 四星工業航空機の設計者である著者が、「航空機事故の原因」というタブーに挑んだ傑作ミステリー。
  • カインは言わなかった
    3.7
    芸術にすべてを懸けた男たちの罪と罰。 エンタメ界のフロントランナーが渾身の力で書き上げた、慟哭のノンストップ・ミステリー! 「世界のホンダ」と崇められるカリスマ芸術監督率いるダンスカンパニー。 その新作公演三日前に、主役が消えた。 壮絶なしごきにも喰らいつき、すべてを舞台に捧げてきた男にいったい何があったのか。 “神”に選ばれ、己の限界を突破したいと願う表現者たちのとめどなき渇望。 その陰で踏みにじられてきた人間の声なき声……。様々な思いが錯綜し、激情はついに刃となって振るわれる。 ダンサーと画家の兄弟。 答えのない世界でもがく孤独な魂は、いつしか狂気を呼び込み、破裂する。
  • 騙る
    3.9
    人間の尽きることない欲望をあぶりだす美術ミステリー! 大物彫刻家が遺した縮小模型、素人の蔵に眠っていた重文級の屏風、 デッドストックのヴィンテージ・アロハ……。 こいつは金になる――。 古美術業界の掘り出し物にたかる、欲深き人びと。 だましだまされ、最後に笑うのは誰? 著者の十八番、傑作美術ミステリー連作集! 価値を知らない素人に、親切を装って作品を売りさばく段取りをつけるが――「マケット」 阿漕なホストに画廊勤務があると知り、美術品を使って罠を仕掛ける――「上代裂」 技術の粋を集めてヴィンテージ・アロハの精巧な偽物を作るが――「ヒタチヤ ロイヤル」 資産家に偽物を掴ませた悪徳業者を懲らしめようと、ある策略をめぐらす――「乾隆御墨」 素人の蔵から重文級の屏風絵が出た。安く買いたたこうと芝居をうつが――「栖芳写し」 財政難に陥った美術館が極秘に青銅器のコレクションを売るという――「鶯文六花形盒子」
  • 観月 KANGETSU
    3.7
    『外事警察』の麻生幾が緻密な取材を元に書き起こす、圧巻の警察小説! 今年も無事に「観月祭」を迎えられるはずだった。しかし、祭りの一週間前、 突如として七海を襲った怪しい影。その翌日には七海が幼いころからお世話になっている パン屋の奥さんが絞殺体で発見される。さらには、この事件と時を同じくして 東京で発見された首なし死体の関連が取りざたされ……。 静かな地方都市で突如沸き起こった殺人事件。その謎を追ううちに、 予想もつかなかった巨大な陰謀が姿を現わす。
  • 帰還
    4.0
    溺死した新聞記者は事故か、自殺か、他殺か? 新聞社の同期三人が真実を追う! 入社して三十年――工場夜景の撮影中に、四日市支局の藤岡裕己が水路に転落して死亡。 警察は事故死と判断したが、本当なのか。 藤岡とともに新人時代を三重県で過ごした同期三人が、真相究明に乗り出す。 編集委員の松浦恭司、初の女性役員になりそうな高本歩美、何故か出世ルートをはずれた本郷太郎は、それぞれ家族の問題でも悩みを抱えていた……。 警察小説の旗手が新聞社を舞台に描く、心揺さぶる傑作長篇ミステリー!
  • クロム・ジョウ
    4.0
    違法薬物の売人たちが次々と殺され、騒然とする街・渋谷。トラブルメーカーの友人翡翠からある情報を託されたことで、いくつもの集団から追われる身となった17歳の家出少女・ジョウは、傷つきながらも必死に活路を開いていく。追っ手は何者か? 情報の正体は? 全てが見えたとき、彼女は起死回生の一手を放つ──。
  • 殺し屋、続けてます。
    3.6
    安心・安全のシステムで人殺しを請け負う「殺し屋」富澤允。 大好評の〈殺し屋が主人公の日常の謎〉ミステリー。 ひとりにつき、650万円で始末してくれるビジネスライクな殺し屋、富澤允。 依頼を受けたら引き受けられるかどうかを3日で判断。引き受けた場合、原則2週間以内に実行する。 だが、依頼人やターゲットの奇妙な行動が、どうにも気になって……。 依頼人はなぜ病院の駐車場でターゲットを殺してほしかったのか? 不倫の密会で、いままで嵌めていなかった指輪をわざわざ嵌める理由は? なぜ、女性はある路地に入るとパンプスからビーチサンダルに履き替えるのか? 仕事の遂行には支障なさそうだが、どうにも気になる奇妙な行動の理由を、殺しのついでに解き明かす。 今回は富澤の商売敵となる有能な女性殺し屋も登場。 二人の殺し屋が交錯する話もあり、ますますスリリングです!
  • 銀齢探偵社 静おばあちゃんと要介護探偵2
    3.9
    元裁判官で80歳を超えた今も信望が厚い高円寺静と、中部経済界の重鎮にして車椅子の〝暴走老人〟香月玄太郎の老老コンビが難事件を解決する、人気シリーズ第2弾。 今回は舞台を東京に移し、玄太郎ががんを患った状況下で5つの事件に挑む。(静は『テミスの剣』と『静おばあちゃんにおまかせ』に、玄太郎は『さよならドビュッシー』(宝島社)に登場する中山七里ファンにはおなじみのキャラクター。) 健康診断のため病院を訪れた静は、がんが発覚し治療を受けに来ていた玄太郎と再会する。しかし玄太郎の主治医に医療過誤、あるいは故意に患者を死なせた疑いが。静と玄太郎は、遺族と面会して真相を探る(「もの言えぬ証人」)。 構造計算書偽造の疑いをかけられ、国会の証人喚問を予定されていた建築士が歩道橋から転落死した。その建築士は、施工主から偽造を指示されたと証言していた(「像は忘れない」)。 元警察官の高齢男性が、車を暴走させてコンビニに突っ込み、本人が死亡した。よくある高齢者の運転ミスとみられたが、男の息子が特殊詐欺の受け子として服役していたことから、玄太郎と静は調べを始める(「鉄の棺」)。 ほかに、「葬儀を終えて」「復讐の女神」の全5編収録。 (タイトルはすべてアガサ・クリスティー作品へのオマージュ)
  • 週末探偵
    3.3
    探偵稼業、始めました。ただし、週末限定 瀧川一紀は、大学時代の友人・湯野原海に誘われて、 男ふたりで探偵事務所を開業することに。 「あれって、なんだったんだろう?」と不思議に思いつつも、 そのままになってしまうような「ささやかな謎」の真相を解き明かしていく。 「最初の事件」、「桜水の謎」、「月と帽子とひったくり」、 「探偵たちの雪遊び」、「夏の蝉」、「ちょっと変わった依頼人」の6つの事件簿。 10万部突破『夜の床屋』の著者による最新長編!
  • 初夏の訪問者 紅雲町珈琲屋こよみ
    3.9
    水の事故で亡くなったはずの息子――あのこが生き返ったの? 累計65万部突破! 人気シリーズ第8弾。 紅雲町にやってきた、親切と評判の五十過ぎくらいの男。 ある日、彼は小蔵屋を訪ね、草に告げた。 「私は、良一なんです」 草が婚家に残し、三歳で水の事故で亡くなった息子・良一。 男はなんの目的で良一を騙るのか、それとも本当に死んだはずの息子なのか? 草の心は千々に乱れる――。
  • 12星座殺人事件 牡羊座
    -
    牡羊座の彼がいる人必見! 今宵、あなたが彼に殺されないために。ミステリーと占星術のコラボレーション 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当て、ミステリー小説と星座解説を一体化。本当は怖い占星術! 12星座の物語の主人公はすべて男性。美容師、刑事、作家、お笑い芸人など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、ちょっとエグい12本の短編小説で構成されています。それぞれの星座には特徴的な性格があるので、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説があり、それぞれの星座の特徴、なぜそんな殺し方をしたのかが分かります。ミステリー小説を楽しみながら、その星座特有の“殺意”の勉強にもなる一石二鳥の一冊。『12星座殺人事件』の分冊、牡羊座篇です!
  • 12星座殺人事件
    -
    今宵、あなたが彼に殺されないために! ミステリーと占星術のコラボレーション 雑誌やテレビの星占いではあまり触れられない、占星術のダークサイドに焦点を当て、ミステリー小説と星座解説を一体化。本当は怖い占星術! 12星座の物語の主人公はすべて男性。美容師、刑事、作家、お笑い芸人など様々な職種の男性たちが恋愛のもつれで恋人を殺してしまうという設定で、ちょっとエグい12本の短編小説で構成されています。それぞれの星座には特徴的な性格があるので、殺意や殺し方も千差万別。小説の末尾には占星術家・水谷奏音が執筆した解説があり、それぞれの星座の特徴、なぜそんな殺し方をしたのかが分かります。ミステリー小説を楽しみながら、その星座特有の“殺意”の勉強にもなる一石二鳥の一冊。12星座ごとに分けた、分冊版も同時発売!
  • 推定脅威
    3.5
    2014年松本清張賞受賞作 誰よりも戦闘機を知る著者が描く、理系ミステリーの決定版! 自衛隊戦闘機「TF-1」が、スクランブル飛行中に墜落した。この異様な事故を受け、防衛省は機体を製造する浜松の航空機メーカー、四星工業にその検証を依頼する。四星工業では入社三年目の技術者、沢本由佳が上司の永田とともに業務にあたっていた。シミュレーションの結果、事故はパイロットの単純な誤操作によるものだと判断されたが、永田は沢本が言った何気ない一言が気になり、すでに会社を辞めてデザイナーをしている同期の倉崎に話を持ちかける。スクランブル発進した自衛隊機は、なぜ不可解な事故を起こしたのか?背後に浮かび上がるのは、「TF-1」設計時に官(防衛省)と民(航空機メーカー)がそれぞれ抱え込んでいた闇だった。
  • スズメの事ム所 駆け出し探偵と下町の怪人たち
    3.3
    夜行の鉄仮面、瞬間移動する引ったくり、謎のチンドン屋―― なりゆきで探偵になったスズムが下町で起きた6つの怪事件に挑む! 不動産販売の営業マンだった黒葛原涼(つづらはら・すずむ)は、会社の倒産後、ひょんなことから東京の下町・町良(まちら)で、探偵事務所を開業する。 ハーバード大卒の美女ネジ子さんを相棒に、下町で起こる6つの怪事件の謎を解く。 第1話「都電の町と鉄仮面」 東京の下町・町良に移り住んだスズムはピカピカ光る鉄仮面が夜な夜な徘徊すると聞き……。 第2話「ネジ子さんが来た」 神出鬼没の連続引ったくり犯“カマイタチ”を捕まえてほしいという依頼を受ける。 第3話「セカイは知らんぷり」 公園で虐待されたノラ猫を助けたスズムが調べを進めると、意外にも犯人は……。 第4話「守り神は失踪中」 “信号揚げ”が名物、タツ子が営むてんぷら屋から大事な守り神が消えた。 第5話「スキマ男のレモン」 町のあちこちで空き缶と一緒に置かれたレモンが見つかった。それは怪しい暗号なのか? 第6話「まぼろし楽隊(ジンタ)」 正式につづはら探偵事務所を立ち上げたスズムは、いきなり謎の“怪人”から挑戦を受ける。
  • スノウブラインド
    3.7
    現代の奇書か、アンチミステリーか、唾棄すべきダメミスか? 〈新変格探偵小説〉の旗を高々と掲げた瞠目のデビュー作 R大学史学科のホーエンハイム教授は自らの退官記念にゼミ生たちを軽井沢近郊の狗神窪にある邸宅に招待した。 だが、豪雪に降り込められた邸宅の中で、使用人のフリッツが惨殺されたのを皮切りに次々と殺人が。 心理学を専攻する学生・夷戸武比古(いどたけひこ)は謎を解明するため、必死の探索を始めるが……。 典型的な「吹雪の山荘」シチュエーションで進む物語が、やがて奇怪な歪みを孕み始め二転三転、ついに驚愕のフィナーレへ。 本格ミステリとホラーの2つの要素を巧みに操り、謎と恐怖のタペストリーを描いたデビュー作。
  • 石北本線 殺人の記憶
    -
    十津川警部が、コロナ禍の北海道を疾走する。 石北本線に乗って、札幌から旭川、網走へ。 一人の男が「20年の眠り」から目覚めた。 北海道の将来を担う若手頭取と期待された松崎公平は、かつてバブル崩壊の責任を取る形で収監された。 財界の仲間たちに裏切られ、社会に絶望した松崎は、元NASA研究員による、人間を長期の睡眠状態にする「コールドスリープ」実験の対象となることを買って出た。 20年後、松崎が目覚めると、頼りにしていた元秘書が、石北本線「オホーツク1号」に乗って消え、財界の仲間たちも次々と殺害されていった。 眠っている間に、何が起きたのか。
  • 絶対解答可能な理不尽すぎる謎
    3.2
    事件を解決するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たち! 「推定脅威」で松本清張賞を受賞した著者が放つ“新感覚・本格ミステリー”。 現代における「謎」は複雑すぎて、天才探偵が、たった一人で解決できる時代ではない! 理系作家が新たに提案するのは、「特殊な専門性」を持つ七人の素人探偵たちが、「理不尽すぎる謎」を解き明かす「新感覚の本格ミステリー」だ! ミステリー作家の高沢のりおの周囲には、「謎」に満ちた事件が起きる。 小説家高沢は、自宅で何者かに殴られ、血を流して仰向けに倒れていた。 相談があるといって呼び出されていたデザイナーの倉崎や、ワイン評論家の鷺宮、編集者の小野寺らが、「美人の罠に陥った」小説家殴打事件の謎を解く。ほかにも、映像作家が仕組んだ五桁の暗号。警察官僚が挑む「消えた熱帯魚」の秘密。 酒に弱い美女を感涙させるスペシャルなワインセレクト法。 バラを愛する大御所作家に怒られた編集者のピンチ脱出法など。 キャラクターの魅力もさることながら、それぞれの短篇には、知れば必ず人に話したくなる「うんちく」が満載。 日常に潜んだ、理不尽な謎を解き明かすミステリー短篇を六篇収録。 『大相撲殺人事件』の小森健太朗氏も推薦! 「登場する作家・高沢のりおって、俺だよね!? この名探偵ものへの大胆な挑戦状を受けて立つ!」
  • 善医の罪
    4.2
    彼女は善意の名医か、患者を殺した悪魔か――。 クモ膜下出血で意識不明の重体で運ばれてきた、横川達男。彼の手術の執刀医の白石ルネは、これ以上の延命治療は難しいと、本人の意志もあり治療を中止することを決意する。横川の苦しむ様子に耐えられなくなった家族は同意し、白石は横川を尊厳死に導いた。 数年後、白石が記したカルテと、立ち会った看護師のメモが食い違っていることが告発される。そのメモによると、白石は患者に筋弛緩剤を静脈注射したというのだ。事態は病院中を巻き込んだ大問題になり、やがてマスコミがかぎつけることに。白石を名医だと感謝していた横川の遺族は考えを変え、彼女を告訴することにした。 一体どこで歯車がくるってしまったのか。外科医に鬱屈を抱える麻酔科医、保身にはしる先輩外科医、女性としてルネに劣等感を感じる看護師。 様々な立場の者たちの思惑が重なり合い、事態は思わぬ方向へと転がることに――。現役医師が圧倒的なリアリティで描いた、スリリングな医療小説。
  • 相互確証破壊
    3.3
    エロスと論理の融合! ストレンジ風味炸裂 6人のヒロインと恋人たちの熱いセックスと怜悧な推理。 深夜一時の第一京浜。 口紅で「西へ」と書いたハンカチを掲げヒッチハイクをする女性。ハンドバッグの中には財布のみ。故郷・福岡に向かっていた男は女を乗せた。車のトランクには大きなスーツケースが立ててある。一般道のみ通り宿泊にはラブホテルを使う奇妙な旅が始まった(「カントリー・ロード」)。 一篇のなかに必ず濡れ場2回、そしてひとつも無駄な描写のない緻密な本格推理が展開される。 「待っている間に」「三百メートル先から」「見下ろす部屋」「カントリー・ロード」「相互確証破壊」「男の子みたいに」の計六編収録。
  • 東京オリンピックの幻想
    -
    1940年の「幻の東京オリンピック」はなぜ幻に終わったのか? 十津川警部が、石原莞爾、昭和天皇、アメリカ大統領らの思惑を分析し、謎に迫る! 東京オリンピックを控え、警視庁の十津川警部は警備計画について連日、討議を重ねていた。 十津川は、かつて直前に返上となった「幻の東京五輪」に着目する。 失敗の研究過程で、ある黒幕の存在が浮上する。 昭和15年の五輪開催を控え、東京市の五輪宣伝担当・古賀は、国際関係の悪化に悩みつつも、日中戦争停戦を画策する石原莞爾と協力し、アメリカ大統領と交渉するため、海を渡った。
  • ドッペルゲンガーの銃
    3.4
    2018年度ベスト級の謎がここに。 ユーモアあふれる本格ミステリ中篇集。 女子高生ミステリ作家(の卵)灯里は、小説のネタを探すため、警視監である父と、キャリア刑事である兄の威光を使って事件現場に潜入する。 彼女が遭遇した奇妙奇天烈な三つの事件とは――? ・密閉空間に忽然と出現した他殺死体について「文豪の蔵」 ・二つの地点で同時に事件を起こす分身した殺人者について「ドッペルゲンガ-の銃」 ・痕跡を一切残さずに空中飛翔した犯人について「翼の生えた殺意」 手練れのミステリ作家、倉知淳の技が冴えわたる! あなたにはこの謎が解けますか?
  • 眠れる美男
    -
    川端康成の『眠れる美女』は、高齢男性の性を扱った。 それから60年。川端を敬愛する台湾の第一線女性作家が正反対の方向からタブーに挑んだ。 すなわち、高齢女性の性に正面から挑んだのである―― 元外交官の妻として裕福な生活を送る殷殷は、行きつけのフィットネスジムのインストラクター、パンに惹かれていく。 少数民族の出身で、眉目秀麗な彼―パンの、色白の肌の下に潜んだしなやかな筋肉に直接触れたいという欲望を、殷殷は抑えきれないでいた。 そしてある夜、パンを別荘に招いた殷殷は、彼に眠り薬を盛るのだった…… 〈本書は長くタブーだった高齢女性のエロティシズムを扱った、きわめて挑戦的な作品だ〉(上野千鶴子・東京大学名誉教授)
  • 半導体探偵マキナの未定義な冒険
    4.0
    名探偵に深刻なエラーが発生しました! 京都大学推理小説研究会の「秘密兵器」が放つ、「犯人探し」ならぬ「探偵探し」。 主人公の正行は17歳の男子高校生。 のんびり帰宅部の大人しい青年だが、彼には天才科学者の祖父がいた。 祖父は現役引退後、研究所にこもってひそかに人間そっくりのAI搭載探偵ロボットを開発し、依頼人に派遣するボランティアをおこなっていたのだ。 ある日、3体の探偵ロボットがエラーを起こし、勝手に町に出て「探偵」活動を始めてしまった。 唯一正常に機能している探偵マキナと正行のコンビは、あちこちで「捜査中」と思われる「探偵」たちを、無事に見つけ出すことができるのだろうか? 今度は何を出してくる? と毎作、目が離せない。まことに「未定義な」才能の持ち主である。――綾辻行人 星新一と「ミステリーランド」が好きな人に薦めたい。――法月綸太郎 ロボット探偵がロボット探偵を探す。二十一世紀のパット・マガー!――我孫子武丸 EQ(エレクトロニック・カルテット)ここに爆誕!――麻耶雄嵩
  • 崩壊の森
    3.6
    ソ連崩壊前夜、世界的スクープを連発した日本人特派員の物語。 気鋭が満を持して放つ、国際謀略サスペンスの傑作! 1987年4月、東洋新聞の土井垣侑は特派員としてモスクワに降り立った。 当時のソ連では記者は政府の管理下でしか取材をすることができなかった。 そんな状況にフラストレーションを溜めていた土井垣は精力的に取材を重ね、タタールの独立運動のデモをスクープ、ついに「特ダネ禁止」に風穴を開けた。 土井垣はさらに人脈を広げるが、信頼していた人物がスパイだったことが明らかに。 当局監視の目を感じつつ取材を続け、ついに世界に先駆け共産党独裁放棄のスクープをものにする。 同時に、土井垣に対する監視の目は、さらに厳しくなっていき……。 サンケイスポーツの記者出身で、新聞記者が主人公の小説が高く評価されている著者の意欲作。 主人公の土井垣は、世界に先駆けてソ連崩壊をスクープした実在の記者・産経新聞の斎藤勉氏がモデル。 斎藤氏はソ連とロシアに通算9年近く在住し、一連の報道でボーン上田記念国際記者賞を、「ソ連、共産党独裁を放棄へ」のスクープで日本新聞協会賞を受賞している。
  • 傍聴者
    3.9
    彼女は女神か、悪魔か――。〇〇者シリーズ最新作! 複数の交際相手を殺害した牧村花音。彼女の公判の傍聴に通う女性たち。 事件の全貌が見えた時、いつしか「傍聴者」たちが主役になる。 交際相手に金品を貢がせ、練炭自殺に見せかけて殺害した牧村花音。 平凡な容姿の彼女に、なぜ男たちは騙されたのか。 友人を殺されたジャーナリスト・池尻淳之介は、真相を探るべく花音に近づくが……。 彼女の裁判は“花音劇場”と化し、傍聴に通う女性たちは「毒っ子倶楽部」を結成。 花音は果たして、毒婦か? 聖女か? 人気ミステリシリーズ最新刊。
  • ぼくは漫画大王
    3.0
    第三回島田荘司推理小説賞受賞! 注目の台湾ミステリー 物語は第十二章から始まる。家出していた妻が自宅に戻ると、夫が殺され息子の健ちゃんは密室に閉じ込められていた……。 話は第一章に戻り、奇数章はライバル“太っ許(ふとっきょ)”と漫画大王の座を争う小学生・健ちゃん、偶数章は少年時代に起きた事件のトラウマで鬱々とした人生を送っている妻子持ちの方志宏(ほうしこう)という男を主人公に、二つの視点から語られてゆく。殺人事件の真犯人は誰? 懐かしき日本の漫画と、1970年代から80年代にかけての台湾の空気を盛り込んだ、企みに満ちた本格ミステリー。
  • 墓地裏の家
    3.7
    新変格の無人の荒野を突き進む、シリーズ第二作! 吸血鬼が棲む館で血塗られた惨劇が。怪奇幻想ミステリー 東京・雑司が谷の墓地裏に教会を構える神霊壽血教は吸血鬼・ストリゴイを崇拝する異端の新興宗教。 「教主の様子がおかしい」との妻からの相談を受け、心理学を学ぶ大学院生・夷戸武比古(いどたけひこ)は教会を訪れる。 あらゆる用事を放り出して、ひたすら近所にできた観覧車に見入る教主・印南尊血に戸惑う夷戸。 やがて教主の娘が密室で死に(自死か殺人か?)、惨劇の幕が開く。 果たしてそれは教会に棲む吸血鬼の仕業なのか? 本格ミステリと怪奇幻想ホラーがせめぎ合う、賛否両論の異色作。
  • 魔法使いと最後の事件
    3.7
    小山田刑事と魔法使いマリィは無事に結ばれるのか? 人気の「魔法使いマリィ」シリーズ最終巻。 オカルト誌に魔法使いの正体を暴かれ、小山田刑事の前から姿を消したマリィ。今回ばかりはマリィに頼らず、人気時代小説作家殺害の謎を解かなくてはならない小山田。偶然を味方につけた犯人の、完璧なアリバイを破ることができるのか?(魔法使いと幻の最終回) 塾講師の夫に、准教授の妻。夫婦間格差にカッとなった夫は妻を撲殺してしまう。しかし即死しなかった妻は、ダイイングメッセージを残していた。それに気づいた夫は、メッセージを加工して罪を逃れようとするが――。(魔法使いと准教授からの伝言) 憧れの女性を奪われたことに我を忘れて、勤務先の先輩を殺してしまった男。その日は折しも土砂降りの雨。証拠の隠滅にもってこいの日だったが、現場に残されていた傘が、真犯人の正体を指し示していた。(魔法使いと五本の傘) 木に落ちた雷をきっかけに、正当防衛に見せかけて金持ちの親戚を殺すトリックを思いついた二人の男。マリィの魔法で真犯人を知った小山田が見つけなくてはならなかったのは「凶器の片割れ」。(魔法使いと雷の奇跡)
  • 明治銀座異変
    3.7
    敏腕新聞記者と愛嬌たっぷりの“相棒”が、幕末から明治にまたがる謎を追う! 『明治乙女物語』で松本清張賞を受賞した著者の受賞第一作 明治維新前夜――。 妻、幼子とともに馬車に乗っていた一人の英国商人が、横浜で三人の侍に斬殺される事件が起きた。 三人は「攘夷なり!」と叫ぶや逃走し、その行方は杳として知れなかった。 17年後、銀座で一人の馭者が、何者かに狙撃され死亡した。 彼はこときれる前、「青い眼の幼子……」とのみ言葉を発したという。その意味するところは何か? 開化日報記者の片桐は14歳の探訪員見習い“直太郎”とともに、幕末から明治にまたがる謎を追う。 やがて明らかとなる驚くべき事実とは!? 松本清張賞受賞第一作の本格歴史ミステリー
  • 盲剣楼奇譚
    4.3
    吉敷刑事が見た美剣士の幽霊画の秘密とは? 「吉敷竹史シリーズ」二十年振りの新作長篇! 江戸時代から続く金沢の芸者置屋・盲剣楼で、終戦直後の昭和二十年九月に血腥い大量斬殺事件が発生した。 軍人くずれの無頼の徒が楼を襲撃、出入り口も窓も封鎖されて密室状態となった中で乱暴狼藉の限りを尽くす五人の男たちを、一瞬にして斬り殺した謎の美剣士。 それは盲剣楼の庭先の祠に祀られた伝説の剣客“盲剣さま”だったのか? 七十余年を経て起きた誘拐事件をきっかけに、驚くべき真相が明かされる! 加賀百万石から終戦直後の混乱期、そして現在へと続く謎の連鎖。 怒涛の1300枚!
  • 幽霊終着駅
    3.0
    深夜の駅には、生首の忘れ物!? 消えた生首に隠された、親子の悲しい過去とは? 駅に置き去られた首だけの死体。宇野警部と女子大生・夕子が駆け付けると、持ち主を名乗る男が現れる。 やがてふたりは、ある親子の悲しい真実に辿り着く――。 国民的人気シリーズ第28弾。
  • レフトハンド・ブラザーフッド
    3.7
    俺の左腕には、兄貴がいる。そして今、俺たち兄弟は殺人犯として追われている――。 誰も見たことのない2人の絆! 片腕を何者かに乗っ取られたかのような感覚に陥いる、エイリアンハンドシンドロームという疾患に冒された高校生の岳士。 彼が他の患者と違うのは、死んだはずの兄・海斗が左腕に宿っていると主張することだった。 海斗の復活を喜び治療を望まない岳士は病院から逃亡するが、道中で殺人事件に巻き込まれ、容疑者として追われるはめに。 兄弟で〈会話〉しながら容疑を晴らそうと奔走するが、自力で調べるほどに、危険ドラッグの中でも破格の快楽をもたらし廃人になるまで人を虜にする「サファイヤ」の製造法を巡る抗争に深入りしていってしまう。 岳士に亡き弟の面影を重ねて手をさしのべてきた彩夏は運命の恋人か、ファム・ファタルか。 そして左腕の兄は〈本物〉か〈妄想〉か。 反発したり軽口を叩いたり、でも肝心な時は兄弟の絆で(何しろ文字通り一身同体!)ピンチをクリアしていく岳士と海斗の姿が熱く切なく胸に迫る。 まったく新しい形のブラザーフッド小説です!
  • 花束は毒
    7/28入荷
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    罠、また罠。100%騙される、戦慄ミステリー! 「結婚をやめろ」との手紙に怯える元医学生の真壁。 彼には、脅迫者を追及できない理由があった。 そんな真壁を助けたい木瀬は、探偵に調査を依頼する。 探偵・北見理花と木瀬の出会いは中学時代。 彼女は探偵見習いを自称して生徒たちの依頼を請け負う少女だった。 ――あの時、彼女がもたらした「解決」は今も僕の心に棘を残している。 大人になった今度こそ、僕は違う結果を出せるだろうか……。 背筋が寒くなる真相に、ラストに残る深い問いかけに、読者からの悲鳴と称賛続出の傑作ミステリー。

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