国内ミステリー - 双葉社 - 双葉文庫作品一覧

  • 「京都寺町三条のホームズ」 読み始め3巻セット
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    200万部をこえるベストセラーシリーズが、大変お得な試し読みセットとして発売! 未読の人は、この機会にぜひ!
  • 雪月夜 <新装版>
    -
    極寒の根室でくすぶっている幸司のもとに、幼馴染みの裕司が突然現れた。子どもの頃から悪ガキコンビとして知られ、つるみながらも憎しみあっていた。東京で極道になった裕司は、二人の友人である敬二を一緒に捜せと脅してくる。敬二は裕司の組から数億の金を掠めとって根室に潜伏しているという。断てない腐れ縁を抱えた大人たちのドス黒い欲望が剥き出しとなり、暴力と嘘に塗れた救いがたき惨劇が始まる。『少年と犬』で注目を集めた直木賞作家の傑作、魂も凍りつく暗黒小説が新装版で登場!
  • ゆえに、警官は見護る
    4.5
    深夜の芝浦のマンション前で焼死体が発見された。重ねられた自動車タイヤの中に立たせた人体を燃やすという残忍な手口は世間の耳目を集める。だが検視の結果、燃焼時には既に死亡していたこと、遺体は長時間冷凍されたものだったことが判明する。一方、新宿署留置管理課の武本は、歌舞伎町での喧嘩で逮捕、勾留された柏木という男の静かな佇まいが気になっていた。そんな中、西新宿のビル前で同様の手口の殺人放火事件が発生。武本は、新宿署の捜査本部に応援にきた警視庁刑事総務課の潮崎警視と再会する。〈武本&潮崎〉シリーズ第4弾!
  • 越境捜査<新装版>
    -
    警視庁捜査一課で継続捜査を担当する鷺沼友哉は14年前に起きた12億円を搾取した男が失踪後、死体となって発見された未解決事件の捜査に乗り出すが難航する。真相解明を拒むかのような圧力。それは一体誰が? 神奈川県警の“不良刑事”宮野裕之とともに真実を抉り出す大ヒット警察小説、伝説のシリーズ第一弾。
  • 流れ星と遊んだころ<新装版>
    3.0
    銀幕の大スター「花ジン」こと花村陣四郎のパワハラに耐えるマネージャーの北上は、ある夜、危険な魅力を放つ秋場という男と出会う。秋場に惚れこんだ北上は、その恋人である鈴子も巻きこみ、花ジンから大作映画の主役を奪い取ろうと画策する。芸能界の裏側をかい潜りながら着実に階段を上る3人だが、やがてそれぞれの思惑と愛憎が絡み合い、事態は思わぬ展開をみせる――。虚々実々の駆け引きと二重三重の嘘、二転三転のどんでん返しが、めくるめく騙しの迷宮に読者を誘う技巧派ミステリーの傑作。
  • やがて、警官は微睡る 〈新装版〉
    -
    横浜みなとみらいに新規オープンしたホテル、ハーヴェイ・インターナショナル横浜で立て籠もり事件が発生した。犯人は謎の多国籍グループ。周辺の携帯基地局も爆破され、異常な事件の連続に大混乱に陥る警察。非番でホテルに居合わせた警視庁蒲田署の刑事・武本は、新人ホテルマンの西島とともに館内を逃げ回りながらも、かつての上司で神奈川県警に所属する潮崎警視と連絡をとり、孤独な戦いを開始する――。タフガイ刑事とお坊ちゃま上司、武本&潮崎の胸のすくような活躍が堪能できる人気警察シリーズ第3弾、待望の新装版。
  • 人間動物園<新装版>
    4.0
    大雪であらゆる都市機能が麻痺するなか、1億円の賄賂疑惑の渦中にある大物政治家の孫娘が誘拐された。被害者宅に張り巡らされた盗聴器に一歩も身動きのとれない警察。追いつめられていく母親。そして、なぜか前日から流される動物たちの血……。二転、三転の誘拐劇の果てにあるものとは!? 連城マジック炸裂の驚愕ミステリー。「このミステリーがずごい!2003年版」ベスト10ランクイン。
  • ダブルバインド
    3.5
    金沢東部署の刑事課長・比留は大ピンチ。アポ電強盗犯を取り逃して左遷が決定的に。同時期に出生の秘密を知ってしまった娘が家出してしまう。さらには駐在所警官殺しが発生して捜査に奔走するなか、県警内部の不正とも対峙することになり、公私ともにがんじがらめ。だが、次々に起こる事件は偶然ではなく、予想外に繋がっていく。県警幹部の圧力にも屈せず真実を追い続ける刑事の姿から目が離せない。『看守の流儀』で注目の著者による迫真の警察ミステリー。
  • 黙示
    4.0
    渋谷区の高級住宅街で窃盗事件が発生! 警視庁捜査三課の萩尾警部補は、相棒の武田秋穂と現場に向かった。被害者はIT長者の館脇で、盗まれたのは秘宝「ソロモンの指輪」。4億かけて入手したものだという。事件には伝説の「暗殺教団」らが関わっており、館脇は命を狙われているという。実在するとは思えない組織に萩尾は懐疑的で、冷静沈着に捜査を進める。“窃盗捜査の職人刑事”が古代文明の謎に迫る、萩尾警部補シリーズ第三弾!
  • うるはしみにくし あなたのともだち
    4.4
    四ツ角高校三年二組で一番美しく人気もあった羽村更紗が突如自殺した。遺書もなくいじめもなかったが、告別式で家族はかたくなに娘の顔を見せようとしなかった。彼女の死をきっかけに、次々と女生徒が見えない力によって容姿を傷付けられていく。クラスの誰かが“あの力”を行使している――生徒達は疑心暗鬼に陥った。担任の小谷舞香は、この異変の真相を探るうちに地域に伝わる人の見た目を変えるおまじない「ユアフレンド」の存在を知り犯人を捜し出そうとする。戦慄の学園ホラーミステリー!
  • 可制御の殺人
    4.0
    女子大学院生が自宅の浴室で死亡しているのが発見された。警察は自殺と判断したが、その裏には人間も機械と同様、適切な入力(情報)を与えれば、思い通りの出力(行動)をすると主張する謎の男・鬼界の存在が。他人を意のままに操る鬼界の目的とは何なのか? そして、人間は本当に機械と同様、自在に制御することが可能なのか? 第42回小説推理新人賞最終選考で選考委員から高く評価された若き才能によるデビュー連作短編集。
  • テロリストの家
    4.0
    平和惚けした日本人を震撼させるテロ事件が勃発。中東の過激派組織「イスラム国」の極秘捜査をしていた公安部のエリート刑事・幣原は、突然上司から自宅待機を言い渡される。テロリストに志願したとして逮捕された青年は、なんと同じ家で暮らす息子の秀樹だった。妻や娘からは仕事のために息子を売ったと疑われ、警察や世間からは身内に犯罪者を出したと非難される。マスコミが家族に群がり、心身共に追いつめられる中、さらなる悲劇が――。衝撃的な結末に打ちのめされる、傑作社会派ミステリー!
  • 十津川警部 捜査行 湘南情死行
    -
    西本刑事は恋人の塚本恵とデートの最中、真鶴でクルーザーの爆発を目撃。乗船していた宮川拓也とタレントの矢野明日香が死亡した。事故か事件か不明な中、捜査に協力している西本に明日香のファンを名乗る男から、他殺を示唆する手紙が届く。しかしその後、宮川が爆弾を入手した事実が判明し、神奈川県警は心中事件との見方を固める。だが恵だけは、事件の不自然な点に気づいていた……。
  • 未来
    3.9
    「こんにちは、章子。私は20年後のあなた、30歳の章子です。あなたはきっと、これはだれかのイタズラではないかと思っているはず。だけど、これは本物の未来からの手紙なのです」ある日突然、少女に届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという──。家にも学校にも居場所のない、追い詰められた子どもたちを待つ未来とは!? デビュー作『告白』から10年、新たなる代表作の誕生!
  • 優しい街
    -
    探偵の私は、名古屋から上京していた実業家から、娘を捜してほしいとの依頼を受ける。その娘、由はツイッターをやっていて、本来のアカウントとは別に、性的な表現が氾濫する裏のアカウント、「裏垢」もやっていた。私は協力者を得て、裏垢から由の足取りを追う。――現代に浮遊する少女や彼女らを取り巻く大人たちの姿を静かに激しく描いたミステリー。
  • 記念日の客 <新装版>
    -
    定年退職した水田に嬉しい報告が入る。二十歳離れている、再婚した妻が妊娠したというのだ。それを機に、水田は義父が社長を務める芸能プロダクションに再就職することに。若きスター・五代ユリのマネージャーとして、仕事にやりがいも覚え順調に見えた第二の人生だったが、華やかな世界の闇に巻き込まれ……。芸能界で次々と起こる事件とその解決にアラ還紳士が奔走! 長編サスペンスの新装版。
  • 逆転泥棒
    3.8
    善人と書いてヨシト、なのに空き巣で前科二犯の俺。出所早々、懲りもせず忍び込んだ豪邸の主は、なんと初恋相手の美女マリアだった。後日、偶然を装って再会し、急速に距離を縮めていく二人……だが、彼女に「夫を殺してくれない?」と頼まれ困惑する俺。不穏な現在と、懐かしく切ない平成の青春が交錯する物語の結末は――。この逆転劇は絶対誰にも予想できない! ※本作品は2020年に小社より単行本刊行された『あなたに会えて困った』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
  • SHELTER/CAGE 囚人と看守の輪舞曲
    3.5
    新人の女性刑務官・河合凪は問題だらけの民営刑務所で働くことに。受刑者に暴行を加えるノイローゼ気味の刑務官。深夜に自らの冤罪を訴え叫びだす囚人。凪自身は姉による父親殺しのトラウマを抱えていた。だが、自由気ままに振る舞う報復殺人犯の阿久津真哉と接するうちに過去と向き合うようになっていく。受刑者の罪と繋がる刑務官達の意外な過去、次第に明らかにされていく殺人事件の真実。懲りない囚人とわけあり看守が織りなす人間ドラマから、最後まで目が離せない。
  • 極刑
    3.8
    愛娘を殺されながらも極刑を望まなかった半田龍樹は、妻とも別れ、小さな居酒屋を始めた。一見、平穏に流れる日々――。だが、常連客は知らなかった。龍樹の陰の“制裁”を。卑劣な罪を犯しながらも逃げおおせた者を執拗に追跡し、淡々と運命の引き金を引いていく龍樹。黒い血に塗れた両の手は、やがて思いがけない事態を引き寄せてしまう。猛毒ミステリー『いっそこの手で殺せたら』で大注目の新進作家、衝撃のデビュー作。
  • 涼子点景1964
    4.0
    父は、姿を消したのよ。私が9歳の夏に。それ以上のことは言わない、誰にも――。1964年のオリンピック開催決定に沸く東京。だがその陰で、競技場近くに住む一人の男が忽然と姿を消していた。残された美しく聡明な娘は自分の居場所と夢を守るため、偶然と幸運、そして犠牲を味方につけ、したたかに生き抜いてゆくことを誓う。時代のリアルな空気を随所に織り込んで描いた、精緻にして全く予測不能な展開の長編ミステリー。
  • 彼女が遺したミステリ
    3.8
    婚約者の一花が病気でこの世を去った――。哀しみにうちひしがれる僕に一通の手紙が届く。送り主は亡き恋人。そこに記してあったのは、「謎解き」だった。彼女から出される謎を解いていくたびに、明かされていく恋人の想い。喪失と再生。「誰かを愛するということ」の大切さが胸にささる、涙なしでは読めない恋愛ミステリー。第6回「双葉文庫ルーキー大賞」受賞作。
  • 言葉は君を傷つけない
    5.0
    人のいちばん言われたくないことが分かる、内向的で人付き合いが苦手な弟と、人のいちばん言われたいことが分かる、社交的で明るい兄。まるで正反対の性質と特殊な能力を持つ兄弟は、身近な人物の間で起きるトラブルに潜む謎を、能力を使って解き明かしていく。言葉は時に刃となって心を傷つけるが、一方で、活力となって人を救うこともできる。言葉の持つ力を全く新しい形で描き出す、特殊能力兄弟バディミステリー!
  • アウターQ 弱小Webマガジンの事件簿
    4.1
    癖者揃いの娯楽系ウェブマガジン『アウターQ』編集部。新人ライター湾沢陸男は、小学生の頃によく遊んだ公園の落書きを調査することに。最後に<露死獣>と書かれた意味不明なその落書きを、当時の子供たちは<露死獣の呪文>と呼び、解読しようと夢中になった。取材を進めるうち、湾沢は「二十歳までこの呪文を覚えていると<露死獣>に殺される」との説を唱えた旧友が亡くなっていたことを知り……。何重にも張り巡らされた呪文の謎が時を経て今、解き明かされる「笑う露死獣」を含む全七編を収録した傑作ミステリー連作短編集。
  • 卒業タイムリミット
    4.0
    高校の人気教師・水口里紗子が誘拐され、72時間後に始末するとネットで予告動画が流れた。卒業間近の3年生・黒川のもとに「誘拐の謎を解け」と犯人から挑戦状が届く。同じく挑戦状が届いたのは、元サッカー部の荻生田、学年一の美少女・澪、幼馴染みの才女・あやね。水口を捜し始める4人だが、誰もが教師との間に秘密を抱えているようで――。大人になる前の煌めきと痛みが交錯する、傑作青春ミステリ!
  • 裏口は開いていますか? <新装版>
    4.0
    月波家の自宅裏口に若い男の死体があった。その日を境に、平凡だった家庭の生活の歯車が狂い出す。夫と妻はそれぞれ別の異性との情事に溺れ、子供たちは大人の裏の顔を知ることになる。事件に巻き込まれていく人々の保身や欲望、裏切りなどを、ブラックユーモアたっぷりに描いたサスペンス長編。
  • グレイゴースト
    -
    渋谷署の刑事・篠塚は、祖父が衆議院議員、父も参議院議員という名家の生まれだが、17年前、不正献金の疑いをかけられた父が謎の死を遂げた。その因縁は警察組織に身を置く篠塚に今も影を落としている。渋谷署管内で合成ドラッグ「グレイゴースト」を吸引した者たちが次々に死亡するという事件が起こる。篠塚は正体不明の売人を追うが……
  • 涼やかに静かに殺せ
    -
    西新宿のラグジュアリーなホテルにあるバー「バッカス」。そこには夜な夜な怪しげな紳士たちが集まってくる。その中のひとり星名は、ある常連から、最近奇妙な遊びが流行っているという噂を聞かされる。プロの犯罪集団が一般人に悪の手口を教えるビジネスを始めたというのだ。折しも、星名のもとに誘拐された愛猫の捜索依頼が舞い込むが、犯人は、身代金として一万円を社会福祉事業団に送るように要求してきた。人を食ったような誘拐事件に、星名は胸騒ぎを覚える。
  • 十津川警部 呉・広島ダブル殺人事件
    -
    警視庁捜査一課の市橋大樹は、入院中の祖父・勝之介から、青春時代を過ごした呉と広島の写真を撮ってきてくれと頼まれ現地を訪れる。だが、宿泊した旅館で勝之介の名刺を持った男が殺害される。その後、勝之介も急な死を遂げる。大樹は十津川警部と亀井刑事とともに呉と広島に向かう。そこで、勝之介の新たな一面が浮かび上がる。
  • 怨み籠の密室
    3.4
    大学生の飛渡優哉に故郷の謂名村は禁断の土地だった。しかし、父が死に際の言葉を聞いて、病死した母は殺されたのではないかと思い、謂名村を訪れる。だが、待ち受けていたのは首吊り死体だった――。完全密室の謎を解いた果てに見えてくるのは、悲哀に満ちた家族の物語。探偵・海老原浩一シリーズ最新作!
  • 人類最初の殺人
    3.0
    どんな犯罪にも「起源」があり、殺人は人間にとって最大の禁忌だ。最初の事件の犯人は20万年前の原始人で、動機は怒りだった。信じていた仲間に失望し、棍棒で仲間を殺してしまう。太古の昔にどんな人間ドラマがあったのか――(表題作「人類最初の殺人」)。誰も知らなかった「人類最初の犯罪」の顚末に国立歴史科学博物館の鵜飼半次郎が独自の理論と手法で迫る。そのほか、「詐欺」「盗聴」「誘拐」「密室殺人」を収録した連作短編集。
  • 犯人に告ぐ : 3 紅の影 上
    3.9
    前代未聞の方法で洋菓子メーカーの社長親子に誘拐ビジネスを仕掛けた〔大日本誘拐団〕。その実行犯は逮捕されたものの、主犯格とみられる淡野は捜査の手をかいくぐり行方をくらました。神奈川県警特別捜査官の巻島史彦が最新技術を活用しながら淡野の足跡を追う一方、逃げ延びた淡野は鎌倉に潜伏し、警察を出し抜く新たな犯罪計画を立てていた――。県警のジョーカー・巻島と天才詐欺師・淡野の手に汗握る戦いが再び幕を開ける。大人気警察小説シリーズ待望の第3弾!
  • 十津川警部捜査行 わが愛 知床に消えた女
    -
    警視庁捜査一課で十津川警部の部下だった私立探偵の橋本豊に、失踪人捜索の仕事が舞い込んだ。行方不明になった女性は三浦亜紀。橋本は調査を開始するが、亜紀は「ひとりで生活してみたい」という手紙を残していた。亜紀に男の影はなく、手がかりが摑めない。しかし、失踪直前に一千万円の貯金をおろしていた。やがて、携帯電話の通話記録から、知床にいることが判明。現地へ向かった橋本は、亜紀が事故死したという証言を得るがその死に不審を抱き、十津川に協力を要請した。
  • 鬼女の顔
    -
    能面打ち師が拾ってきた顔に傷がある女。その女の素性を調べていくと、京の都に巣くう「鬼」の姿が浮かび上がる(「鬼女の顔」)。都で名高い桜の木を愛でる老貴族を襲った厄災。その背後には南朝の残党が……(「桜供養」)。京の街で土倉(高利貸し)が襲われる事件が続発する。都を騒がす事件の真相とは!?(「去にし時よりの訪人」)。応仁の乱前夜の京の都で観世座の能楽師と訳ありの弟子が人々の心に棲む鬼が起こした難事件に立ち向かう、第36回小説推理新人賞受賞作家、圧巻のデビュー連作集。 ※本作品は2019年4月に小社より刊行された『去にし時よりの訪人』を文庫化に際し改題し、加筆・修正したものです。
  • 十津川警部 さらば越前海岸
    3.0
    精密機械の技術者で人型ロボット開発の中心人物である早川啓介が越前海岸で溺死体となって発見された。遺書があり、警察は自殺と断定するが、父親の雄介は息子の死に疑問を抱き自ら調べ始める。その後、浅草で北川愛が死体で見つかる。愛は人型ロボットのデザインを担当しており、遺書めいたメモには「啓介さん、ごめんなさい」と書かれていた。捜査を進める十津川警部のもとに、雄介から謎の解明につながる人物を突き止めたとの連絡が入る。啓介と愛の死にまつわる真相とは!?
  • 走馬灯症候群
    -
    不思議な夢を見るようになった。幼い頃の懐しい思い出から始まり、学生時代、社会人時代と、日に日に夢の中の自分が現在の年齢に近づいていく。夢は走馬灯のように駆け巡り、現在に追いついたとき、その人は必ず死ぬ――それは恩師の堀越教授が調べていた「夢喰い」という奇病だった。この奇病の正体を突き止めるために調査に乗り出した助教授の牧野は、中学の後輩で通信会社社員の咲元が「夢喰い」に蝕まれはじめたことを知る。戦慄のタイムリミット・ホラー・サスペンス!
  • 十津川警部 石狩川殺人事件
    3.0
    甲州街道沿いにあるコンビニでレジ係の店員が深夜に射殺された。目撃者の証言で、犯行の直前に犯人は店員の名前と年齢を尋ねていた。いったいなんのために尋ねていたのか? 捜査に当たった十津川警部は、北海道の層雲峡で起きた少女の暴行事件に行き着き、謎を追って旭川に向かう。そこで、犯人の動機が明らかに……!?
  • 十津川警部捜査行 日本縦断殺意の軌跡
    -
    日下刑事の友人でRレコードの新進作詞家・堀井順が、帯広に出かけたまま行方不明になった。堀井の行方を求め、日下は帯広へ。その後、Rレコード所属の演歌歌手・及川くみが自宅マンションで殺害された。捜査に着手した十津川警部は、彼女が帯広行きの航空券を持っていたことを突き止める。北海道に立つ謎の墓標。そこに秘められた真相とは?
  • 分かれ道ノストラダムス
    3.3
    中学時代に好きだった少年の三回忌で彼の日記を譲り受けたあさぎ。それを機に、少年が死なずに済んだ可能性を探り始めるが、協力者の級友とともに宗教団体を巡る陰謀に巻きこまれてゆく。度重なる窮地に立たされた二人が下す決断と、その先に待つ未来。十代のまっすぐな想いをのせて描く、鮮やかなノンストップミステリー!
  • 宝石喰いの悪女
    NEW
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    大量の宝石を収集し、国民から『宝石喰いの悪女』と嫌われている公爵令嬢・エリザ。婚約式で戴冠された国宝のティアラに対し「これが国宝? こんなゴミ屑いりませんわ」と言い放った彼女は、婚約者の王太子から婚約破棄と国外追放を命じられてしまう。そんな時、隣国の皇太子がエリザを連れ帰りたいと申し出た。実は類まれなる宝石の鑑定眼を持つエリザは、持ち前の聡明さと行動力で隣国の問題を次々解決していき――。悪女は全てお見通し!? 宝石鑑定ミステリ、開幕!
  • 恋の謎解きはヒット曲にのせて
    -
    31歳、独身の大谷綾はデート相手と大喧嘩した帰り道、馴染みのバーに足を運ぶ。そこでママのみひろと過去の失恋について話していると、カウンターの隅で飲む初老の男性から声を掛けられる。“センセイ”と呼ばれるその男性は、フラれた当時の綾や相手男性の言動から「失恋したのには別の理由がある」と語り出す。自分が思い込んでいた「フラれた理由」と「失恋の真相」。恋する男女が陥る“スレ違い”を当時のヒット曲や流行、社会情勢を交えて描いた恋愛ミステリー。 ※本書は2021年5月に刊行された『いつものBarで、失恋の謎解きを』を改題・修正し文庫化したものです。
  • 恋ひとすじに
    5.0
    奈々子は文具メーカーで働く平凡なOL。しかし商社の取締役を名乗る湯川と出会った日から、身辺が騒がしくなる。突然妹が上京してきたかと思えば、同僚が殺されてしまい、奈々子自身も命を狙われ危険にさらされる。真相に近付こうとするたび、ちらつくのはある人物の影だった…。事件と事件が絡み合うノンストップサスペンス!
  • アンサーゲーム
    3.6
    アンサーゲーム。愛し合っているふたりに対して同じ質問が出され、その答えが一致すればOKというゲームで、質問は『あなたたちが最初に会ったのは、いつ、どこで?』『最初のデートはどこ?』といった、お互いが理解し合ってさえいれば答えられる「簡単な」もの。──結婚式を終えたばかりの毅と里美のふたりも順調に設問をクリアしていくが、ちょっとしたことから不審が高まり疑心が生まれ……。
  • 闇に堕ちる君をすくう僕の嘘
    4.0
    幼い頃に両親を亡くし、双子の弟とも離れ離れで育った太輝は「ある目的」のため、元人気子役の謎めいた少女・巫香に近づく。学校で「魔女」と呼ばれ、不登校になった17歳の巫香と交流を深めていくうちに、太輝は巫香の闇を知ることになるのだが――。人には言えない大きな傷を抱える巫香と、同じく悲しい過去を持つ太輝。巫香の謎が明かされたとき、太輝が巫香を救うためについた嘘とは⁉ 闇堕ちミステリーにして、究極の愛を描いた純愛小説。第2回双葉文庫ルーキー大賞受賞作家、待望の新作。
  • 彼方の悪魔
    3.3
    語学留学から帰国した男子学生はペットのリスの死骸を持ち帰り、自宅の庭に埋めてやったが、その日から高熱を出した。なんとリスはペスト菌に冒されていたのだ。一方、男子学生の自宅にほど近いところには美しい女性キャスターが住んでいる。その彼女に歪んだ愛情を抱くのは、病的に潔癖なうえ、セントポーリアに埋め尽くされた部屋で暮らす男。忍び寄るペスト菌と、男の異常な行動。ふたつの”病”が交わる先には想像を絶する恐怖が待ち受けていた。
  • 犯罪小説家 <新装版>
    3.6
    新鋭作家である待居涼司の出世作『凍て鶴』の映画化が決まった。監督・脚本に選ばれた奇才・小野川充は、かつて世間を騒がせた自殺系サイトとその主催者の“伝説の死”に異常なこだわりを見せ、執拗に映画と絡めようとする。はたしてその思惑とは――? 予測不能の恐怖が待ち受ける、雫井サスペンスの真骨頂!
  • 探偵・竹花 帰り来ぬ青春
    -
    竹花のパリ時代の旧友で、有名作家の国分英二郎の遺体が軽井沢の別荘で発見された。警察は自殺と決めつけ、事件とはならなかったが、竹花は現場の状況に違和感を感じた。やはり自殺を疑う国分の娘・麗子の依頼で調査を開始した竹花だったが、事態は意外な展開に!
  • 神々の遺品 <新装版>
    3.8
    1~2巻781~836円 (税込)
    アメリカで超常現象研究チーム『セクションO』が忽然と姿を消し、日本では著名なUFOライターが殺された。事件の鍵を握るのは、オーパーツと呼ばれる摩訶不思議な太古の文明の足跡だった。神話、宗教、古代遺跡……超古代文明の謎に探偵が挑む。宇宙と人類の歴史を紐解く、超伝奇ミステリーの黄金傑作。探偵・石神達彦シリーズ第1弾!
  • 暗闇で踊れ
    4.3
    警視庁三課の刑事・神崎は大量の古美術品が市場に出回ったことから、捜査をはじめた。彼が辿りついた松涛の富豪・井上家で、身寄りのないはずの井上を世話をしていたのは、榊田恵、学の姉弟。ふたりは井上の隠し子だという。事件の臭いを感じた神崎は密かに内定を始めたのだったが、いつしか仕事を忘れ恵の身体に溺れてしまう――。
  • 法外捜査 : 1
    NEW
    -
    警視庁捜査一課の刑事だった滝沢が、現在、籍を置く組織「秀和」。元警察庁キャリアの来栖によって設立され、他の調査員も、元公安や元陸自特殊任務部隊員など訳ありばかりが顔を揃える。9月のある日、新宿駅東口広場で爆破事件が発生した。捜査一課と公安の特別合同捜査本部が設けられるが、主導権争いと相次ぐ極秘情報のリークで、捜査は停滞していた。来栖の古巣である警察庁刑事局からの要請で、滝沢らは事件を追うが、その背後に「スサノウ」と呼ばれる謎の組織の存在を嗅ぎつける。
  • 天国からの宅配便
    4.0
    大切な人へ、あなたが最後に贈りたいものは何ですか? 依頼人の死後にしかるべき人の元へ遺品を送り届ける「天国宅配便」で働く七星律は、今日もバイクで配達先へ向かう。友人たちに先立たれた孤独な老女、祖母と喧嘩別れした女子高生、幼馴染みと結ばれなかった中年男、顧問の先生を喪った部活仲間……。会えなくなった人から届いた思いがけない小包みの中身とは? 言いそびれた言葉と伝えられなかった想いにきっと涙があふれる。今を生きる力が湧いてくる感動作、待望の文庫化!
  • 東京ゼロ地裁 執行 1
    -
    1~2巻770~792円 (税込)
    東京地裁民事部の山代忠雄は派手な刑事裁判とは無縁の中年判事。だが、誰にも言えぬ裏の顔があった。その正体は霞が関「東京ゼロ地裁」裁判長――刑事事件の被害者側が民事で勝ち取った賠償金を踏み倒す悪党を、同じ手口で100万倍返しのうえ取り立てる影の裁判所のボスなのだ。いじめの主犯格や極悪レイプ魔など許せぬ未払い人を追う山代は、部下の熱血執行官、歌舞伎町の凄腕美人女医らとともに、ターゲットの金も命も容赦なく強制執行していく。書き下ろしシリーズ第1弾!
  • 悪意
    3.6
    行政書士の斉木にかかってきた不穏な電話。男は娘を誘拐したと告げ、返してほしければ指定の場所に来るよう命じる。現地を訪ねた斉木は、男がビルの屋上から飛び降りようとしているのを目撃した。その場で男が斉木に突きつけた、恐るべき要求とは――? 日常にひそむ人間の闇を描いた、第35回小説推理新人賞作家のデビュー短編集。 ※本作品は2017年5月に小社より刊行された『三つの悪夢と階段室の女王』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
  • 間宵の母
    3.7
    小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるようになり、児童養護施設に入れられてしまう。その後、二人は地獄のような人生を送ることになるのだが、実は驚くべき真実が隠されていた。得体の知れない恐怖が襲う、著者最恐のホラー・ミステリー!
  • 赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。
    4.0
    クッキーとワインを持って旅に出た赤ずきん。その途中でいろいろな事件に遭遇します。「シンデレラ」「ヘンゼルとグレーテル」「眠り姫」「マッチ売りの少女」を下敷きに、小道具を使ったトリック満載! こんなミステリがあったのか、と興奮すること間違いなし。全編を通した〝大きな謎〟も隠されていて、わくわく・ドキドキが止まりません! 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』の著者による世界の童話をベースにした連作短編ミステリ!
  • ジャポニスム謎調査 新聞社文化部旅するコンビ
    4.5
    日陽新聞社本社文化部に異動してきた雨柳円花に、先輩記者・山田文明が持った印象は最悪だった。タメ口だわ、SNSで人気者だわ、社会人としてキチッとしてないわ……そして自分より先に企画が採用されるとは! アートにだけは並外れた知識と興味がある円花が企画した〝日本文化を再発見〟する新連載、その補佐役を山田は命じられる。雄勝硯、大津絵など、取材で各地をまわるうち、自由奔放なだけではない円花の良さに山田は気づく。完全補完関係コンビによる取材の成果をお届けします! 芸大出身の著者が紡ぐ、エンタメ度満点の文庫オリジナル小説。
  • ムゲンのi : 上
    3.9
    眠りから醒めない謎の病気〈特発性嗜眠症候群〉通称イレスという難病の患者を3人も同時に担当することになった神経内科医の識名愛衣。治療法に悩んでいたのだが、沖縄の霊能力者・ユタである祖母の助言により、魂の救済〈マブイグミ〉をすれば患者を目覚めさせられると知る。愛衣は祖母から受け継いだユタの力を使って患者の〈夢幻の世界〉に飛び込み、魂の分身〈うさぎ猫のククル〉と一緒にマブイグミに挑む――。本屋大賞にノミネートされた超大作ミステリー、待望の文庫化!
  • 刑事の慟哭
    3.8
    新宿署の刑事・田丸は捜査本部の方針に反して捜査をして犯人を挙げたことがあり、厄介者扱いされていた。管内でOLの絞殺体が見つかったが、田丸は捜査の主軸からはずされてしまう。閑職に回されていた田丸は帰宅途中に歌舞伎町の人気ホストの刺殺体を偶然発見し、OL殺しとの思わぬ共通点を発見する。そのことを捜査会議で提案するが一蹴され、相棒の神無木と密かに捜査を行うことに――。ミステリー界注目の著者が送る感涙の警察小説!
  • だから僕は君をさらう
    4.0
    辛い過去を抱えたミュージシャン志望の青年・守生光星は平穏無事に暮らすことを心がけて暮らしていた。そんな光星はある日、夜の墓地で一人の少女に出逢う。少女の秘密、そして自らの過去との巡り合わせ――光星は運命の奔流に流され、大切な人を守るために罪を犯す。読後、誰かと恋をしたくなる純愛ミステリー。
  • 罪なき子
    3.3
    凄惨な通り魔殺人事件が起きた。多くの人で賑わう休日の美術館のなか、二人の男女が凶刃に斃れた。逮捕された男は死刑囚の息子で、死刑判決を望んでいる。男は、社会から過酷な仕打ちを受けてきたと語り、その社会が責任をもって自分の命を奪うべきだと主張する。男の心の闇に興味をおぼえた水木弁護士が弁護を買ってでたのだが……。加害者家族に光を当てる社会派ミステリー。
  • 声なき叫び
    4.3
    自転車で蛇行運転をしていた青年が警察官に捕まり、取り押さえられているときに死亡した。警察官の暴行を目撃した複数の人間がいるにもかかわらず、警察は正当な職務だと主張する。水木弁護士が警察を相手に法廷に臨んだのだが、裁判は著しく公正を欠く展開となった。水木は最後の賭けに出る。映像化作品、待望の文庫化!
  • 翼がなくても
    3.8
    陸上200m走でオリンピックを狙う沙良を悲劇が襲った。交通事故に巻きこまれ、左足を切断、しかも加害者は幼馴染みの泰輔だった。アスリート生命を絶たれた沙良は恨みを募らせる。そんな泰輔が殺害され、高額な保険金が支払われた。犯人は誰なのか? また、絶望の底から再起を図る沙良の運命は? どんでん返しの先に感涙のラストが待つ傑作長編ミステリー!
  • 誘拐<新装改版>
    4.2
    歴史的な条約締結のため、韓国の大統領が来日する。警察が威信をかけてその警備にあたる中、現職総理大臣の孫娘が誘拐された。“市民”を通じて出された要求は、条約締結の停止と身代金30億円。比類なき頭脳犯の完璧な計画に、警視庁の星野警部が立ち向かう。――鮮やかなトリックでベストセラーを記録した驚愕必至のクライム・ヒューマンサスペンス。装いを新たに、内容もバージョンアップをして再登場!星野警部シリーズ第1弾。
  • あなたが選ぶ結末は
    3.5
    小説のラストで、それまでの流れががらっと変わる「どんでん返し」。そんな驚きを感じたい方はぜひどうぞ。――男の死を巡り関係者が次々と語るが、真実はどこにあるのかわからない「俺の話を聞け」。コロナ禍に見舞われた現代社会を描いた「二週間後の未来」など、いずれも極上のミステリを5編収録したミステリー短編集。「それは財布からはじまった」は必読。
  • ドリフター
    4.0
    1~2巻748~770円 (税込)
    バリ島の爆弾テロで恋人を亡くした元自衛官の豊川は、たった独りでテロ組織を壊滅させて復讐を果たす。帰国後、ホームレスになっていたが、謎の情報提供者・ティーチャーにより、壊滅させたテロ組織の背後には日本占領を目論む「浸透計画」という中国の秘密組織がいることがわかる。復讐は完遂しておらず、豊川は再び立ち上がる。頭脳明晰にして格闘技の達人、女にはちょっと甘いダークヒーローが悪をぶっ倒す! 痛快アクション小説!
  • 五年後に
    -
    大阪の中学校で働く教師の華に、一人の女子生徒が言う。ある男性教師に告白したものの、返ってきた言葉は「五年後に言うてくれたらうれしいのに」だったと。それは華自身が、のちに夫となる啓吾から言われた言葉であり、そして啓吾の命が奪われるきっかけとなった言葉でもあった。「教師」という人間を通して浮き彫りになる嫉妬や悪意、弱さや狡さ。そして、ラストで胸に兆すささやかな希望とは――。第40回小説推理新人賞受賞作を含む、元中学教師による注目のデビュー短編集。
  • 最後のページをめくるまで
    3.8
    小説の、ラストで驚きたい方はぜひどうぞ。ベスト本格ミステリ2018(本格ミステリ作家クラブ選)の1編に選出された「使い勝手のいい女」のほか、特殊詐欺に関わる男を描いた「わずかばかりの犠牲」、〈あなたの夫はあたしの婚約者です〉と名乗る女性が突然現れる「監督不行き届き」など、『どんでん返し』がテーマの5編を収録したミステリー短編集。
  • 十津川警部 外国人墓地を見て死ね
    -
    西本刑事は大学の同級生だった篠塚美奈と久々に会うため、横浜の外国人墓地に出向くが、待ち合わせの墓石の前で女性が刺殺されていた。被害者は篠塚美奈と判明。しかし西本の知っている篠塚美奈とは別人だった。そんな中、新橋のホテルで狩野という男が殺害された。狩野は外国人墓地での殺人事件の関係者らしいことがわかり、二つの殺人事件は複雑な様相を見せ始めた……。
  • チェス喫茶フィアンケットの迷局集
    3.6
    高校生の柚子子は、ある事情を抱えてチェス喫茶店「フィアンケット」を訪れる。珈琲とチェスを楽しむその店では、卓越した推理力を持つクラスメイトの世野くんが働いていた。持ち込まれる不可解な日常の謎を、チェス喫茶の若き代理店長・世野くんが鮮やかに解き明かす。第3回双葉文庫ルーキー大賞受賞作!
  • 虹の向こう
    -
    刑事からある女性のあとを尾けるよういわれた俺。仕方なく引き受け、その女性の日常をたどることになったが、その女性が向かったのは警察署だった……。日本推理作家協会賞の候補作「影」を含む短編4編を収録。高い文章力と巧みな構成力で一気に読ませるミステリー作品集。事件の裏のまたその奥にある真相とは。
  • 罪人が祈るとき
    4.1
    主人公の少年が住む町では、三年連続で同じ日に自殺者が出たため「十一月六日の呪い」と噂されていた。学校でいじめに遭っている少年は、この日に相手を殺して自分も死ぬつもりでいた。そんなときに公園で出会ったピエロが、殺害を手伝ってくれるという。本当の罪人は誰?感動のヒューマンミステリー!
  • 十津川警部 姨捨駅の証人
    3.0
    亀井刑事は休暇を利用して、鉄道ファンに人気の篠ノ井線の姨捨駅を訪れた。そこで奇妙な服装の男を目撃し驚愕する。ミスキャンパス殺人事件の容疑者が自らのアリバイを証明する男とした人物とそっくりだったのである。だが男は見つからず容疑者は送検。十津川警部が男を捜すが……。
  • TENGU
    4.2
    中央通信の道平記者は26年前に群馬の寒村を襲った連続殺人事件の捜査資料と対面し、再び動き出す。凄惨きわまりない他殺体の写真と唯一の物証である犯人の体毛。当時なかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。天狗伝説の真相とは!? 70年代の世界情勢が絡む壮大なスケールで、圧倒的評価を得て大藪春彦賞に輝いた不朽の名作が双葉文庫で蘇る。
  • 緋色の残響
    3.7
    強行犯係の刑事にして一人娘の母親でもある羽角啓子。中学生の娘、菜月の将来の夢は新聞記者になることだ。そんな菜月がかつて通っていたピアノ教室で、女子生徒が急死した。死因は食物アレルギー。不慮の事故かと思われたが、菜月のある行動によって真実が明らかに(表題作/『推理小説年鑑 ザ・ベストミステリーズ2019』選出)。45万部超ヒット作『傍聞き』で圧倒的な存在感を放った母娘コンビが、身の回りで起きた事件の真相に迫るシリーズ第一弾!
  • 十津川警部 スーパー北斗殺人事件
    4.0
    特急スーパー北斗で札幌に通学する関口透は、車内で出会った鎌谷理佐子に興味をいだくが、その後行方不明になる。上京した関口は、浅草の祭りで理佐子にそっくりの料亭〈まつだいら〉の娘、松平かえでに出会うが、かえでは毒殺される。十津川警部が捜査に乗りだし、事件の背景には松平家にまつわる黒い野望が渦巻いていることを掴むが……。
  • 十津川警部 妖異川中島
    -
    ライバル企業の越後実業と甲州商事。それぞれのワンマン社長は戦国大名の上杉謙信と武田信玄を信奉し、お互い犬猿の仲だった。そこで現代の川中島合戦を催し雌雄を決する約束をした。その最中、両社のホープが立て続けに殺害された。殺人事件の真相は? 十津川警部が捜査に乗り出す。
  • 向日葵は見ていた
    5.0
    15年前の夏休み。ある村の下宿で、住人が一夜にして姿を消した。後には、呪われた館と、ひまわりと、ひとつの死体が残った――。少女をずっと待っていた少年と、大人になった少女の過去を巡る旅が交互に語られるミステリー長編。
  • 刑事ダ・ヴィンチ
    3.9
    1~3巻726~803円 (税込)
    警視庁楠町西署の刑事、小暮時生は四人の子を育てながら、家事に仕事に奮闘する日々を送っていた。ある日、季節外れの人事異動で本庁から一人の刑事がやって来る。黒のスリーピーススーツに深紅のスケッチブックを携えた男の名は、南雲士郎。「ダ・ヴィンチ刑事」とあだ名される彼は、東京藝大絵画科卒という異色の経歴の持ち主だった。小暮は南雲とバディを組むことになるが、二人にはコールドケースとなった十二年前の連続猟奇殺人事件を共に追っていた過去があり……。アート推理で華麗に謎を解く、警察小説シリーズ第一弾!
  • 斬新 THE どんでん返し
    3.7
    多くの読者から支持を集める「どんでん返し」シリーズ。今作でも、いま最も読みたい気鋭の作家が集合した。アイドルグループに所属する主人公の企みを描いた――芦沢央「踏み台」、殺し屋という裏の顔を持つ男が遭遇した事態とは――阿津川辰海「おれ以外のやつが」、時代ミステリーならではの動機に目を瞠る――伊吹亜門「遣唐使船は西へ」、残された手紙から謎を読み解く――斜線堂有紀「雌雄七色」、そしてクローズドサークル+ロジック――白井智之「人喰館の殺人」。少しの時間で大きな驚き。圧巻のミステリーアンソロジー。
  • 挑発 越境捜査
    3.7
    迷宮入り事件を追う警視庁捜査一課の鷺沼は、パチンコ業界の雄・飛田を訪ねていた。事情を聴取したのは、飛田の甥・川端について。川端は、ある電子部品会社の社長を殺した殺人容疑で勾留中に自殺を図っていた。捜査を開始した鷺沼に声をかける男がいた。神奈川県警の刑事・宮野。はからずも再びコンビを組むことになった2人にたちはだかる飛田の影。前作を凌ぐ長編警察小説。
  • ホテル・ピーベリー<新装版>
    3.5
    木崎淳平は仕事を辞めて、ハワイ島を訪れた。友人から勧められた日本人が経営するホテルは「リピーターを受け入れない」ことが特徴だという。淳平が表情豊かな島を満喫しようとした矢先、同宿者がホテルのプールで溺れ死ぬ事件が起こる。直後にはバイク事故でもう一人が……。このホテルには「なにか」がある。最後のページまで気が抜けない、不穏な空気に充ちた傑作ミステリーの新装版!
  • 華に影 令嬢は帝都に謎を追う
    4.2
    明治三十九年、帝都東京。千武男爵家の令嬢・斗輝子は、書生の影森怜司を供に、政府重鎮の黒塚伯爵家で行われた夜会に当主である祖父の名代として出席した。しかし夜会の最中に黒塚伯爵が何者かに毒殺されてしまう。不当な疑いをかけられた千武家の名誉のため、斗輝子と怜司は事件の真相を調べ始める。だが、その裏には身分に縛られ、ままならぬ生き方を余儀なくされる人々の大きな秘密があった。すべての真実を知ったとき、斗輝子は――。勝ち気な華族令嬢と怜悧な書生、対照的な二人による明治謎解き譚。 ※本書は2014年、幻冬舎文庫より刊行された『帝都東京華族少女』を改題し、大幅に加筆修正したものです。
  • 十津川警部 二つの「金印」の謎
    -
    首を切断された他殺体が東京・京都・福岡と相次いで発見された。その現場には、死刑宣告文と漢委奴国王の金印が押捺されていた。十津川警部が捜査に乗り出した直後、ある団体の代表が親魏倭王の金印を発見した発表するが……。
  • 沼に沈む骨は愛を語らない 超能力者には向かない職業
    3.3
    1~3巻726~792円 (税込)
    「人の気持ちになって考えなさい」という母の言葉通りに“人の意識に入り込む能力”が幼少期に身についていた刑事の麦子。ひょんなことから、田舎町でしばらく休暇をとることになった。そこでは、ある一家の長男が書き置きを遺したまま、池で溺死した事件が起きていた。一見自殺に思われたが、成就しなかった恋心に囚われたままの人々の思いが事件の真相に複雑に絡み合っていて――。
  • 青い棘のジレンマ
    3.5
    高校受験を控えた小笠原幸は、バトン部に所属している。地元のテレビ局からバトントワリングコンクールの密着取材を依頼された途端、幸は退部を申し入れる。なぜ突然、退部を決めたのか……。教師にも親友にもその理由を話そうとしない幸。それには4年前の、ある出来事が関わっていた。そんな中、固く閉ざされた彼女の心を解きほぐしたのは、意外な人物だった。過去の扉が開かれる青春ミステリー。 ※本作品は2019年5月に小社より単行本刊行された『君の××を消してあげるよ』を文庫化に際し改題し、加筆修正をしたものです。
  • 見えない情事
    3.5
    刺激はないが穏やかな暮らしに幸せを感じていた夕起子と夫。結婚5年目にしてハネムーン以来となるリゾートホテルへの旅行に出かけた。そこである夫婦に声をかけられる。最初こそ友好的だったが、次第に夫の様子が明からにおかしくなり、二組の夫婦の間には不穏な空気が漂うようになる(表題作「見えない情事」)。デビューから4年半の間に執筆した、著者初の”幻想・怪奇・サスペンス短編集”。装いも新たに復刊!
  • やさしい夜の殺意
    -
    両親と喧嘩をして実家を出た久美。身を寄せたのは13年間疎遠だった兄の家だった。彼は郊外の瀟洒な一軒家に、やや翳りのある物静かな雰囲気の美しい妻と暮らしていた。兄夫婦との居心地のよい生活がつづいていたが、底知れぬ不幸は音もなく近づいてくるのであった(『やさしい夜の殺意』)。予測不能のサスペンス短編集!
  • 十津川警部 南紀・陽光の下の死者
    -
    池袋警察署の伊熊刑事は管轄区域で起きた未亡人殺害事件を担当していたが、独断専行を指摘され非番を命じられた。南紀白浜に向かう途中、特急「くろしお19号」の車中で男と知り合うが、翌日、その男が殺される。この殺人事件と東京の事件が繫がり、十津川警部は南紀白浜へ向かった。
  • 悪徳刑事 闇捜査
    4.0
    渋谷南署生活安全課保安係所属の矢沢龍一は、悪党を挙げるためならば違法捜査も躊躇わない危ない刑事。邪魔をする奴はその弱みを見つけてとことん追い込む。そんな矢沢が今回、署長の西城から命じられたのは闇世界への潜入。矢沢は周到に準備を進め、深く静かに潜行する。
  • 十津川警部 ストーブ列車殺人事件
    -
    同人雑誌「北風」の世話人で、F賞を受賞し、有望新人と注目されていた菊地順二が、太宰治の生地の雪原で自殺した。一年後、井上昭は菊地と同じルートをたどった旅に出た。そこで、同人たちで立てた墓標に死にまつわる文字を発見。菊地の死の謎を解くには、自ら手記を書くことと考え「北国」に掲載した。それに応える形で、同人たちもそれぞれの思いを綴った手記を発表する。その頃、F賞の予選委員である文芸評論家の岡本裕三が殺害された。捜査に乗り出した十津川警部は……。
  • 悪徳刑事 ブラックディール
    4.0
    渋谷南署生活安全課防犯係所属の矢沢龍一は、捜査のためならば違法捜査も躊躇わない危ない刑事。邪魔をする奴はその弱みを見つけて恫喝する。そんな矢沢が今回目をつけたのは、特殊詐欺グループを率いる謎の男。闇に隠れ決して表に出てこない詐欺の帝王を引きずりだすため、いつもにまして危険な捜査がスパークする!
  • 夜行観覧車
    3.6
    高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と真相が明らかになる。『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。
  • 啓火心 Fire’s Out
    3.3
    都内で、覚せい剤の密造所と見られる建物からの出火が連続していた。燃え痕からはなぜか、多量のペットボトルやメタンの成分が検出される。危険なはずの現場にどうしてそんなものが? 飯倉消防出張所に所属する若手消防士・大山雄大は密かに調査を開始する。だがそれが、六本木界隈の危険な奴らを刺激し、雄大は思わぬ危機に陥る――。大人気消防シリーズ第3弾
  • 鎮火報 Fire’s Out
    3.8
    「熱い消防馬鹿なんか真っ平御免!」と言い放つ、新米消防士・大山雄大。だが、外国人アパートを狙った連続放火事件の消火に当たったことをきっかけに、彼ら不法滞在者をめぐる哀しい事件に巻き込まれていく――。ひとりの消防士の成長を描いた傑作長編。

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  • パパの愛した悪女 <新装版>
    -
    男と心中すると手紙を残して失踪した母。二年後、十六歳の香織は父の恋人を紹介されるが、その場で偶然に母の心中相手とされる山岸の息子と出会い、山岸が一億円横領容疑で警察に追われていたことを知る。その日から香織の周囲に不穏な空気が漂い始める。女子高生が絡まりあう謎に奮闘する長編サスペンス。
  • 早房希美の謎解き急行
    3.4
    大手私鉄・武州急行電鉄に勤める早房希美のもとに、社内の各部署からトラブルが持ち込まれる。踏切の障害物検知装置が謎の誤作動を繰り返したり、駅員に階段で突き落とされたと乗客から訴えられたり――名刑事だった祖父の知恵を借りながら、鉄道の安全と乗客の生活を守るため、希美は奔走する! 鉄道ミステリー短編集。
  • 夜警 <新装版>
    -
    巨大な複合施設〈Kヒルズ〉の夜警である栄田雄一郎は、深夜の巡回中にまるで幽霊のような少女と出会う。少女はヒルズ内の住居で行われている殺人計画の現場に栄田を連れてゆく。その後、栄田と関わる人間たちが次々と不可解な死を迎えるが、いずれも少女が関わっていた。震撼の長編ホラーサスペンスの新装版。
  • 歴史はバーで作られる
    3.0
    新進気鋭の歴史学者と史学科の学生がふと入った場末のバー。そこには美人バーテンダーと歴史学者を称する老人の常連客が。4人で歴史談義に花を咲かせているうち、歴史の通説ではありえない珍説・奇説が飛び出し、バーは歴史推理合戦の場へと変貌する。ネアンデルタール人から源義経、八百屋お七まで。歴史の常識を覆す推理合戦が繰り広げられていく連作短編。
  • 十津川警部 「子守唄殺人事件」
    -
    銀座のクラブのママが殺された。死体の口にはおしゃぶりが、胸には子供をあやすでんでん太鼓が置かれていた。さらに演歌歌手が殺され、この死体の口にもおしゃぶりがあり、胸にはこけしが置かれていた。奇妙な遺留品は、日本各地の子守唄を暗示していることに注目した十津川警部が、連続殺人の謎を追う!
  • あやかしよろず相談承ります
    3.0
    女子高生の日向万梨音は、幼い頃のトラウマが原因で極度の人見知りになり、学校生活にもなかなかなじめない。そんな折、唯一、心を許している友人の瑠依から、自身が患う〝病気〟に関して衝撃の告白を受ける。瑠依は病気の原因を探るため、ある場所へ一緒に行ってくれるよう万梨音に頼み込む。そうして、二人が訪れたのは「魔法道具店」。勇気を振り絞って中に入ると、そこにいたのは美魔女と目を見張るようなイケメン――この人たちって、やっぱりあやかし!?
  • 始まりはジ・エンド
    3.4
    技巧派で知られる著者がその才をいかんなく発揮した、トリッキーでミステリアスなオリジナル短編集。人生には始まりがあって終わりがある。そして「終わりがあるから始まる」ことがある。『絶縁』『永久に』『引き際』『余命』『陰のコレクター』『彼女のステージ』『死ぬまでにしてほしい五つのこと』の珠玉の7編。

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