国内ミステリー - グーテンベルク21作品一覧

  • 投手殺人事件
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    1巻660円 (税込)
    作者と読者との知恵くらべを通して謎解きゲームを楽しむことを推理小説の本領とみなした坂口安吾。この巻には「投手殺人事件」「屋根裏の犯人」「南京虫殺人事件」「選挙殺人事件」「山の神殺人」「正午の殺人」「影のない犯人」「心霊殺人事件」「能面の秘密」の9編を発表順に収めた。 代表作「不連続殺人事件」と未完に終わった「復員殺人事件」を除けば、これらが安吾の書いたミステリーのすべてである。

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  • 不連続殺人事件
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    1巻660円 (税込)
    終戦後間もない、ある夏、詩人歌川一馬(かずま)の招待で、山奥の豪邸にさまざまな男と女たちが集まった。作家、詩人、画家、劇作家、女優など、いずれも一癖ありげな面々。そして交錯する情痴の果てにもちあがる八つの殺人事件! 「不連続殺人」の裏にひそむ真相はなにか? 鬼才安吾が読者に挑戦状をつきつけて犯人捜しを挑んだ快作。日本推理小説史上最高の傑作と呼び声たかい秀作。第二回探偵作家クラブ賞受賞。はじめ、あまりに多い登場人物に戸惑うが、読み進むにつれて物語は佳境に。巻末に江戸川乱歩の作品評を付した。

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  • 友よ背を向けるな
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    1巻660円 (税込)
    元刑事の私立探偵志田司郎は、70過ぎと思われる婆さんからブラジルで行方不明の養子の探索を頼まれる。勇躍サンパウロに飛んだ志田はたちまち危地に……ブラジルのサンパウロを舞台にした生島ハードボイルドの雄編。
  • シャム双子殺人事件
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    休暇旅行の途中、クイーン父子は山火事に巻き込まれ、怪しげな山荘にたどりつく。そこには、世をしのんで奇形の研究に没頭する有名な外科医が住んでいた。外科医は何者かによって殺害され、かわいらしいシャム双子と、その母親とが残される。…火の手の迫る切迫した状況のもと、クイーン父子は初めて、検死官も刑事も指紋係もいないなかで、事件の解決に奔走する。山火事が迫るラストは、とくに圧倒的な緊迫感にあふれた物語となっている。

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  • パノラマ島綺譚
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    大富豪菰田(こもだ)源三郎と瓜二つだった小説家の人見廣介は、源三郎が死んだのを機に本人になりすまし、その莫大な遺産を利用して、夢の理想郷であるパノラマ島をつくりあげる。パノラマ島で展開される怪しく妖美な怪奇譚! 本書にはこの「パノラマ島綺譚」とあわせて「陰獣」を収めた。この2作は横溝正史が「乱歩文学の両巨峰であると信じて疑わない」述べたことでもよく知られている。
  • 黒蜥蜴
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    黒蜥蜴と呼ばれる女盗賊と、明智小五郎の対決を描いた作品。社交界の花形で、腕に黒いトカゲの刺青をしたその女は、恐るべき暗黒街の女賊であった。とある宝石商が所有する国宝級のダイヤ「エジプトの星」を狙う黒トカゲは、身辺警護を引き受けた明智小五郎の裏をかき、まんまと宝石商の娘の誘拐に成功したのだった。明智と黒トカゲの壮絶な対決! 多くの映画やテレビドラマにもなった乱歩長編推理の代表作。
  • 屋根裏の散歩者
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    世の中の全てのものに興味をもてない郷田三郎は、たまたま明智小五郎と知りあったことから、「犯罪」に興味を抱くようになった。彼が見つけた密かな楽しみは、下宿の屋根裏を歩きまわり、他人の生態をのぞきみることだった。そしてある日、郷田は屋根裏でふと完全犯罪を思いつく…明智小五郎が初登場して見事な腕を披露するこの「屋根裏の散歩者」ほか、「火星の運河」「白昼夢」「踊る一寸法師」「夢遊病者の死」「赤い部屋」の6編を収めた。
  • 人間椅子
    5.0
    「椅子の中の恋! それがまあ、どんなに不可思議な、陶酔的な魅力を持つか、実際に椅子の中へ這入って見た人でなくては、分るものではありません。それは、ただ、触覚と、聴覚と、そして僅かの嗅覚のみの恋でございます。暗闇の世界の恋でございます。決してこの世のものではありません。これこそ、悪魔の国の愛慾なのではございますまいか」…椅子専門の家具職人である「私」の倒錯した恋慕を描く「人間椅子」のほか、「お勢登場」「二癈人」「鏡地獄」「押絵と旅する男」「芋虫」の代表作6編を収めた。
  • 死者だけが血を流す
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    1巻550円 (税込)
    やくざ稼業から足を洗おうとした牧良一は、組織から差し向けられた刺客の弟分を殺してしまう。悔恨と自責の日々を送る牧に、政治家進藤が救いの手をさしのべる。牧は進藤に全幅の信頼を寄せるのだったが、非情な選挙戦を通じて政治家の策謀に打ちのめされる。北陸の古都を舞台に暴力団と政治家の醜関係を描出する野心作。
  • 傷痕の街
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    1巻550円 (税込)
    入港中の船に食糧や船具を納入するシップチャンドラー久須見健三は、暴力団の横やりで運転資金につまり、魅惑的な女の紹介で、奇妙な条件つきの金を導入する。だが、部下の妻の誘拐事件が起こり、用意した大金の身代金は何者かに強奪される……横浜の埠頭をバックに、暴力団と張りめぐらされた策略。犯人を追って毅然と闘う男の魅力を描くハードボイルド小説。その第一人者だった生島治郎のデビュー作。
  • 魔都(上)
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    1~2巻440円 (税込)
    昭和9年の大晦日、東京に滞在していた安南国の皇帝が失踪した。ほぼ同時刻、松谷鶴子というその愛人らしき妙齢の女性が赤坂山王台の高級アパート「有明荘」のベランダから墜死した。そこにはいったいどんな関係があったのか。当時の銀座には、マダム村雲笑子(えみこ)の「巴里」というバーがあった。そこでは、巴里帰りでタキシードを着込んだ高利貸しのせがれ、朝鮮捕鯨会社という国策会社の重役で羽振りのいい子爵家の当主、名うての遊蕩児で酔えばマラルメを口にするディレッタント、銀色の靴を穿いて人造ダイヤを指に光らせる米国帰りのダンサーなど、奇態な連中が乱痴気騒ぎの真っ最中。ところが、あとでわかったのだが、その連中の何人かが「有明荘」の住人でもあった。いったいこの暗合は何なのか。鬼才十蘭ならではの絢爛たるミステリー。

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  • 死はひそやかに歩く
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    1巻440円 (税込)
    寄港する外国船に食料、雑貨、船具などを納入してマージンをとるシップ・チャンドラー。横浜に住む久須見健三は、そうした海のブローカーの一員だった。暗い過去を持ち、そのために部下と恋人と左脚を失った久須見のアパートには、時として様々なトラブルを背負った人間が迷い込み、そのたび彼は事件に巻き込まれる。荒々しい港街を背景に、人間の生きざまを生々しく描き上げた連作小説。

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