BL小説 - 竹書房 - ラヴァーズ文庫作品一覧

  • 熱砂の王と冷たい月
    3.7
    シークレットで来日したアラブの王、イドリースの命を狙う為、殺し屋である霧生由(きりゆう ゆう)は王が所望した男娼とすり替わり、暗殺の機会を窺っていた。しかし、王ではなく第二王子のナーヒドに気に入られ、無理やりその身体を奪われてしまう。そこから由の計画は次第に崩れ始めていった。暗殺を実行できないまま由はナーヒドによって共にアラブに連れ帰られ―…。優雅で優しい王子とそれに囚われた冷酷な美貌の暗殺者。ふたりが砂漠の地で巻き起こす灼熱のエキゾチックラブ。
  • 黒帝愛人
    4.0
    「サディストの、いいご主人様に巡り合うことを祈っててやるよ」 新宿に存在する多国籍集団UNIONのリーダー、桂木祥悟は、警察から仲間を守るため、闇オークションの出品物として囮捜査に協力させられていた。もののように扱われ、値段をつけられても、会場に踏み込んで来た警察に助け出されるはずだった。しかし、祥悟に50億の落札額をつけた男は、警察の手をたやすくかわし、祥悟を香港へ連れ去ってしまう。「日本の淫らな原石は磨きがいがありそうだ」決して屈しないと誓う祥悟だが、神秘をまとう美しい男の性奴になる運命なのか―…。
  • 蠱惑の脅迫者
    3.7
    「お前に潜入捜査を命じる」警視庁捜査一課に所属する雨宮塔也は、初任務となる捜査を命じられた。潜入するのは「アポロクラブ」。その会員制の高級クラブに、ある政治家秘書の死が関係しているらしい。身分を偽った塔也は、オーナーの東郷に勧められるまま、媚薬入りのシャンパンを飲み干してしまった。「刑事だろうと関係ない。ここの男娼になれ」と、身体を火照らす塔也に東郷は言い放った。何故刑事だとバレたのか。それに東郷の冷たい目に浮かぶ憎しみは?塔也は売春組織・アポロクラブに囚われて…。
  • 執事様に任せなさい
    3.3
    極貧生活を送る主人公、柴田和貴は、ある日、白昼堂々、誘拐されてしまう。監禁されるように閉じ込められたのは、超高級ホテルのスイートルーム。そこには、ひとりの執事が待っていた。「あなたには、おじい様の莫大な財産と共に、執事である私を相続する権利があります」。執事は、和貴が会ったこともない祖父の遺産を、強引に相続させようとしていきたのだ。しかもその遺産を巡り、和貴は親戚中から命を狙われる事態に!身寄りのない和貴が頼れるのは、その美しい執事だけだった。しかし執事は、ボディガードの代償に『ご褒美』を要求してきて…!!
  • 媚薬研究者の甘やかな誘惑
    3.0
    「科学者なら皆知ってる。媚薬なんか存在しないって…」。珠樹の勤める製薬会社には、『媚薬の臨床試験』という極秘で行われる検査がある。その検査の担当になった珠樹は、試験モニターのひとりに高校時代の初恋相手、昌景を見つけて動揺する。しかもカップルで行われる検査の昌景の相手を珠樹がすることになってしまった!科学者として「媚薬は効かない」と言い張る珠樹だが、昌景の手で恥ずかしい所に媚薬を塗られて……。
  • 嘘つきな天使
    3.7
    「どうやって俺をその気にさせるのか、じっくり教えてもらおうか…」。老舗デパート『高砂屋』の御曹司、加納遥は、仕事と恋愛を同時に失い、ヤケ酒の勢いで男とホテルに行くという醜態をさらしてしまった。相手の男は世界屈指の優良企業、『ウェルネスマート』日本支部代表の片岡宗二。経営難に陥っている高砂屋が、提携を希望して失敗した会社の男だった。傾いたデパートを守りたい遥は、ホテルの夜のことを盾に片岡を挑発して提携を迫るが、逆に怒りをかってしまい…。張り巡らされる欲望の罠。
  • 新宿退屈男 欲望の法則
    3.6
    眠らない街の闇に紛れて、大好きだった人はいなくなった…。新宿東署に勤務する刑事、竜野友紀は、事件の犯人を逃がしたという、“便利屋”の事務所を訪れていた。「逃がした覚えはあるが、その後知らない」。便利屋の答えに、友紀は激しいショックを隠しきれなかった。友紀にはどうしても犯人を捜し出したい別の理由があったのだ。そんな友紀に、緋襦袢を羽織った奇妙な便利屋、早乙女は、犯人捜しの協力を申し出てくる。しかし、「報酬は刑事さんの『肉体奉仕』…」。妖しい条件を突きつけられたが、どうしても諦めきれない友紀は屈辱に耐えて……。
  • 駆け引きはベッドの上で
    4.4
    「この賭けに君が負ければ、君の人生は私がもらう」「それでも逃げるのは性に合わない」仕事、恋愛。遊佐の人生はまさに順風満帆のはずだった。社運をかけた大きな契約が破談になるまでは…。理不尽なリストラをされ、その退職金で憂さ晴らしをする為に遊佐はラスベガスのカジノを訪れていた。そこでヨシュアと名乗る美形の日系人と勝負することになる。自棄になっていた遊佐は勝負に負け、約束通りヨシュアに身体も、これからの人生も握られることになるのだが、ヨシュアは遊佐をベットに押し倒しながら、更なる賭けを持ちかけてきた。今度こそ、勝負に負ければ一生囚われの身…。遊佐はその勝負を受けて立った。
  • 愛炎の檻
    4.0
    「お前の可愛いペットは、今俺が飼っていると、あのヤクザに伝えろ」総合病院に勤める医師の野秋は、妹の借金のせいでヤクザに脅され、ヤクザと対立する政治家、堅城正英の自宅へ、通いの医師として潜り込む。そこからある書類を盗み出すように命令されていたのだが、正英に見つかり、捕えられてしまう。野秋を信頼していた正英は、そのスパイ行為に怒りを表し、野秋を監禁して詰問するが、ヤクザに脅されている野秋は、自白することができず、ついにはその身体に『陵辱』を施されて―…。
  • 深紅の背徳
    3.7
    「ここで死なせてくれ…」嵐の夜、真人が神父を務める教会に、ずぶ濡れで、ひどい怪我をした男が現れた。怪我の手当をし、助けようとする真人だが、男が流している大量の血を目の前に、強い欲求が湧き上がる。真人には、人として神父として、今までひた隠しにしてきた後ろめたい秘密があった。「あんた、他人の血が欲しいんだろ…」怪我が回復に向かい始めた男は、真人の秘密に気がついていた。「欲しいなら、ヤらせろよ」逆らえない欲望を盾に、肉体関係を要求され、真人は…。禁断の陵辱愛。
  • グロウバック
    4.5
    「そろそろ抱かせろよ」警視庁に勤める検挙率No.1刑事、河東一馬と科学技術捜査研究所グループのクールで優秀な研究者、神宮聡志。つきあい始めて半年が経つふたりの間で、常にモメるのが、“どちらが相手を抱くか”ということだった。現在のところ、一馬は連敗中で、なんとか挽回しようと神宮を口説いていたが、思わぬ危機がふたりを襲ってしまう。殺人事件に巻き込まれた神宮が、捕えられ、一馬の、目の前で…。一馬が抱く前に神宮の貞操は奪われてしまうのか…!命がけのスパーキングラブ!!
  • 新宿退屈男~快楽の祭典~
    4.0
    『必ず救い出すから、待っていてくれ…」元刑事の竜野友紀は、潜入捜査中に姿を消した兄を捜すため、新宿の便利屋、早乙女のもとで働いている。刑事時代、兄の捜査協力と引き換えに、早乙女に身体を要求されてから、そのまま肉体関係は続いているが、いまだ兄の確実な情報はつかめていなかった。そんな時、友紀はテレビで見たマフィアのボスに連れられた兄らしき人物を発見する。すぐに北京へと向かう友紀と早乙女だが…。便利屋の早乙女事務所VS大陸マフィア!国境を越えたラブバトルが始まる!
  • ラブ・ファントム キミを攫う怪人
    3.5
    普通がいちばん。それ以上の事を望んでも、ろくなことがないから…。警備会社に勤める、須藤聖は、両親を亡くして以来、目立たず無欲に生きてきた。しかし、そんな聖の平穏な日々を打ち破るひとりの男が現れる。長身に華やかな銀の髪。超美形のその男は自分は怪盗だと断言する。そのうえ聖の警備する美術館に気に入ったものがあるから、盗みに入ると予告までしてきたのだ!半信半疑の聖の前に再び現れた男が、美術館から盗み出したのは、なんと聖本人で…!!怪盗VS警備員!負ければ貞操の危機が!?
  • 3シェイク
    3.8
    「俺かあいつか、どっちかにしときゃよかったって、たっぷりと後悔させてやるよ…」ロスタ・プロダクションの敏腕マネージャー、岡崎遼一は事務所の新人、幸村京を売り出すため、人気監督の佐野のもとを訪れる。しかし、幸村を起用する代わりに佐野が出してきた条件は、岡崎の「奉仕」という、とんでもないものだった。動揺する岡崎とは反対に幸村は激怒し、映画には出ないと言い出した。幸村もまた、岡崎を自分のものにしたいと思っていたのだ。美貌の俳優と、高慢な監督の巧みな罠に絡め取られ、岡崎は―― …。誰にも知られてはいけない大人のシークレットラブ。
  • 深窓の令息を略奪結婚!?
    4.0
    『死が二人を分かつまで。ずっと相手を愛し続ける。それが結婚…』世間知らずの箱入り息子、福永英樹の素敵な結婚像は、見合い相手の凛々しい“男”を前にもろく崩れていった。「男同士で結婚なんてあり得ない!!」親へ抗議する英樹をよそに、話は婚前の同棲生活に。「この一週間の同棲で僕の事を気に入らなければ、結婚を断ればいい」。男同士を不思議と思っていないのか、そう言う謎の見合い相手、平塚淳宏の神秘的なオーラに魅了され、つい頷いてしまった英樹だが、同棲には当然、恥ずかしい「夫婦生活」も含まれていて…!!
  • 凍る月 紅の契り
    3.9
    幼なじみの亨が失踪して数ヶ月…。鳳光陽は、気がかりな思いを隠しきれずにいた。そんな風に亨を心配する光陽を梁井は面白く思っていない。梁井と光陽は、ある「契約」を結んでいた。その「契約」は、光陽が死なないために必要で、光陽が梁井に身体を与えることで成り立っている。感情が追いつかないまま身体を重ねることに、戸惑い、ただ翻弄される光陽に反して、梁井は執拗な独占欲を芽生えさせていた。しかし、失踪している亨もまた、光陽と「契約」するために動きだしていて……。一人を巡りぶつかり合う『同種』たちのワイルドラブ。
  • 不条理な接吻
    3.4
    「兄からの褒賞を断ったSPは貴様か?」日本に華々しく降り立ったノルド王国軍総帥、ユーリは、ずらりと並ぶ警視庁のSPの中から、迷うことなく東堂喬也を選び、自分のいちばん近くに付くことを命じる。以前ユーリの兄が来日した時も、喬也は警護班に抜擢され、活躍が認められたが、ノルド王国からの褒賞を断っていた。その事をユーリは不快に受け取ったのか、今回の喬也の役目は警護だけではなかった。「貴様を呼んだのは、私が愉しむためだ」ユーリは喬也に身体の関係を要求してきたのだ。「SPは男娼ではありません」SPのプライドをかけて喬也は毅然と断るが…。
  • 御曹司と政略結婚!?
    3.0
    「男の花嫁か。それも悪くない」それまで普通のサラリーマンだった里見海音の人生は、姉のお見合いを断るために訪れた会場で、大きく変わってしまった。見合い相手の若山宇一は、容姿端麗でお金持ち。両親は、倒産しかけた工場のために、姉のお見合いをセッティングしたのだ。しかし海音は予想外にも気に入られ、「結婚相手はお前でいい」と言われてしまう。両親の工場のため、断りきれず、見合い騒動に巻き込まれた海音には、若山家に「花嫁」と認められるまで、恥ずかしいノルマがいっぱいで……!!
  • 獅子の黒炎
    4.1
    「眠れる獅子を起こすのが、あなたの仕事です」世界屈指の優良企業、ウェルネスマート。その法務部に所属する弁護士の梶谷英令は、契約問題で上海出張を命じられる。しかし、上海の表と裏社会、両方の頂点に立つレオン・リーという若い男は、ウェルネスの上海出店になどまったく興味を持っていなかった。「でも傲慢でプライドが高そうなあんたには興味がある」。レオンは、ウェルネスと契約をする代わりに梶谷に屈辱的な要求をしてくる。レオンに抱かれることと、決して裏切らないという覚悟の証に、その身体に刺青を入れること―。仕事の領域を大きく超えるレオンの要求だが、会社に逆らえない弱みがある梶谷は、苦渋をのみ…。
  • 黒い夜の陰謀
    3.8
    弁護士の白川佳純は、黒い噂のある若手代議士の犯罪を裏付ける決定的証拠を掴んでいた。しかし、追い込む寸前で事故に遭い記憶を失ってしまう。佳純が目覚めたのは浩基という恋人の部屋で、浩基は佳純の体力が戻っても、マンションから一歩も外へ出そうとはしなかった。自分を監禁状態にする浩基に対して次第に疑問を抱くようになった佳純は、時折フラッシュバックする記憶の中に以前の浩基の姿を見るようになった。鋭利な視線と、凍りつくような冷たいオーラ…。いつも優しく自分を抱く浩基とはかけ離れたその姿に、佳純は激しく動揺して―…。
  • 花と龍
    3.5
    世界的に有名な美貌の科学者ジュールと、京都のヤクザ、古島康成。生まれも社会的立場も違うふたりは京都の町で出会い、恋におちる。しかし、「世界の頭脳」を持つ薬学博士のジュールは、麻薬関係で様々な国のマフィアから狙われている身であった。暗い世界に生きる古島は、ジュールの身を案じ、何度も自分と別れるよう説得するが、頑としてジュールは聞き入れず、ついに京都でも古島と敵対する暴力団が動き始めてしまう。薬学はもちろんのこと、容姿においても目を見張るほど美しいジュールは、連れ去られ…。
  • 凍る月~漆黒の情人~
    3.8
    二十歳になったら死ぬ子供…。そう予言された光陽(こうよう)が、間もなく二十歳を迎えようとしていた。予言を知らず、家の中に閉じ込められるようにして育った光陽は、祖父と約束した「二十歳になったら自由にしていい」という言葉を信じ誕生日を楽しみにしていた。しかしある日、光陽の前に美術愛好家の梁井(やない)と名乗る男が現れる。梁井は光陽を屋敷に呼び寄せ、「契約」を取り付けようとしてくる。「契約」の内容はとても屈辱的なもので、光陽には耐えられそうになかったが、「お互いが死なない為に必要なこと」だと言われ……。神か悪魔か…。謎の男に貪られてゆく…。
  • こんなハズじゃなかったのにさ
    3.8
    中埜里久・30歳は、この記念すべき節目の歳に自分に正直に生きることを決めた。きっかけはデートクラブ、『アンダー・ザ・ローズ』「シャイなあなたに夢のひとときを。擬似恋愛を楽しんで頂けます。(同姓デートも承ります)」品のいいサイトの一番下に書かれた、里久にとって最も重要な「同姓」という言葉に、即デートの予定を入れたまではよかったが、派遣されてきたのは、里久の希望した「小さくて可愛い男の子」ではなく、瞳の鋭い長身の華麗な青年、時春だった。「俺は可愛がって欲しいんじゃない。『可愛がりたい』んだ!」すぐにチェンジを試みる里久だが、逆に時春に気に入られ…!!
  • 華麗なる紳士のウェディング
    3.7
    恋人だったリシャールと別れて10年。アンリは、いまだ忘れられない想いを秘めながらも、逃げるようにリシャールとの再会を避けていた。絶対的な白人至上主義者であるリシャールに、自分が日系の血をひいていることを言い出せなかったアンリは、嫌われることを恐れたゆえに、別れるためにひどい裏切りを行ったのだ。しかし、そんなアンリの前に10年の時を経てリシャールが姿を現す。動揺するアンリは拉致同然に連れ去られ、ホテルに閉じ込められて----…。
  • 黒い愛情
    3.7
    「性欲に振り回されるなんて有り得ない」精神科医という職業に就いていながら、伏見智紀は「性欲」が認められずにいた。しかし、そんな後ろめたい感情を同僚の加藤に見抜かれてしまう。同じ医者の中でも特に優秀な加藤は、その鋭さと巧みな話術で伏見を追い込んでゆく。「あなたのような、性的な深みにはまるのを嫌う、気高い人をそれ以上の欲望で、ねじ伏せたいと思う人間もいるんですよ」弱みを握られ従う一方で、加藤の見せる強い支配欲に、抗えなくなってゆく伏見―は…。
  • 夜を閉じ込めた館
    3.9
    立体アーティスト、岸田智洋は、パーティーで知り合った椿という男から別荘のドールハウスを造って欲しいと依頼される。田舎の山中に建っている別荘は、車かヘリでしか通う事ができず、智洋はドールハウスが完成するまで別荘に住み込む事を余儀なくされる。そこへ毎日のように都心から椿がヘリで通ってきて、智洋を口説くようになった。拒絶するが、一人では山を下りられない智洋は、いつの間にか別荘に閉じ込められているような状況に愕然として……。誰も来ない山奥で起こる拘束愛と、妖しい互いの関係が招く、究極のサスペンスストーリー。
  • 薔薇色の罠
    3.6
    一流ホテル「帝蔵」の次期社長侯補、秋吉芳隆は、ホテルのバーを建て直すため、業界でも優秀なバーテンダー、磯谷怜史の引き抜きを考える。しかし、何度足を運んでも、どんなにいい条件を揃えても、磯谷にはあっさりと断られてしまっていた。クールでカリスマ的存在感のある磯谷をどうしても諦めきれない秋吉に、今度は磯谷が条件を出してくる。「ベッドの相手をしてもらいましょうか」。プライドの高いエリートの秋吉は、屈辱に耐えながらも磯谷の条件を呑むことにするが―― …。
  • 闇色のドルチェ・ヴィータ
    3.0
    「報酬は私への忠誠です」たったひとりの心の支えだった従兄弟を亡くした要は、白分と従兄弟を不幸に陥れた人物を恨んでいた。そんな要の前に、ひとりの男が現れる。その美しい男、宝生はホストクラブ『ドルチェ・ヴィータ』の経営者であり、裏の顔は“復讐代行人”。理不尽な仕打ちを受けた要の代わりに宝生が恨みをはらしてくれるという。代償は、幹部ホストたちの世話と、宝生にベッドへ呼ばれたらどんな時でも従う事…。美麗なホストたちに囲まれ、平凡に生きてきた要の甘い生活と闇の復讐が始まろうとしていた――…。
  • トゥルース
    3.9
    「俺がいつもお前を狙ってる事を忘れるなよ!」警視庁の検挙率No.1刑事河東一馬と、科学技術捜査研究所のクールビューティー神宮聡志、二人が付き合い始めて2ヵ月。その仲はとても恋人と呼べるものには進展していなかった。二人共、相手を「抱きたい」と思っているのだ。会えばいつもケンカになる、そんな攻防を繰り返していたある日、一馬にSP(ボディーガード)の仕事が回ってきた。美しいフランスのVIPが一馬を気に入ったという。一馬がVIPに振り回されているのを知った神宮は、自らもその危険な捜査に加わってきて……。男のプライドを賭けたラブバトル再び!!
  • 悪魔な恋人
    3.2
    「俺の命が欲しいなら、俺を満足させろ」落ちこぼれ悪魔リルは、次の任務を成功させなければ消滅(死)してしまうというピンチに直面していた。悪魔の仕事は人間と契約し、その命を奪うことだが、優しいリルは一度も人の命を奪ったことがなかった。そんなリルに与えられた最後のチャンスは、由緒正しき公爵家の長男、九条直次の命を取ること。直次は、家の財力と権力にものを言わせ、やりたい放題に生きてきたが、誰にも言えない本当の望みがあることを隠していた。リルが直次の望みをみつけられれば、その命はリルのもの。できなければ任務失敗でリルは死ぬ。どちらが勝っても、どちらかがいなくなる…。恨みっこなしで始めた勝負だったが、心優しき悪魔は、いつしか……。
  • 龍の後継者
    4.4
    世界でも超のつく優良企業ウェルネス社。高柳はそこで大手スーパーの香港出店を任されている。立ち上げ当初はマフィアに邪魔され困難をきたしていたが、高柳の大学の同期であり香港最大のマフィアのトップ、ティエンに助けられた。その時に交わした「代償は肉体関係」の条件のせいでティエンとは恋人同士だが、香港を治める「龍」であるティエンの力を利用しようといくつもの影が動き始めている事も、自分がティエンの弱点である事も高柳は気がついていなかった。ティエンの忠告もむなしく、巧みに近づいてきた相手に高柳は翻弄され…。香港VS上海、その中にただひとり置かれた日本人高柳の運命の龍が動き出す――…。
  • おうちのルールで恋をしよう
    3.8
    保育士、白崎浩一郎には、職場の園児たちよりも手のかかる息子がひとりいる。『クールビューティー、弱冠20歳にして有名モデル』世間での評判は、上々だが、家での息子は汚部屋に住み、ひとりでろくに着替えもできない。しかも、「可愛い父さんがいないと俺は生きていけない」とか「俺の愛は親子愛じゃない」とか意味不明な事をしょっちゅう言い出す始末…。息子の浹と浩一郎は血の繋がらない親子だった。妻が亡くなり、現在はふたりきりの家族。立派に育てようと張り切っている浩一郎の気も知らず、浹は密かに「恋人計画」に闘志を燃やしている。父の『威厳』か息子の『愛』か…。幸せいっぱいのスーパーラブコメディ!
  • 跪いて、永遠の愛を誓う
    3.7
    日常はつまらないことばかりで、何もかもが億劫だ…。橘グループの御曹司、雄太はその恵まれた環境に甘え、毎日を好き放題に遊び回っていた。そんな雄太を連れ戻しに来るのが父の秘書、古家孝彰。雄太は、冷たくいつも取り澄ましているこの男が大嫌いだった。2人は従兄弟だが、孝彰が同性愛者だと知った時から、雄太は孝彰を避けるようになった。同じような、家が金持ちの連中と粗悪な遊びを行い、ついに最悪な事件を起こしてしまう…。追い詰められた雄太を救えるのは結局孝彰だけだった。だが孝彰は事件を隠蔽する代わりに雄太にとって最も屈辱的な要求をしてくる…。衝突する激情と異常なまでの執着心。愛と下剋上の物語。
  • リロード
    4.2
    お前を抱くのは俺だ――。警視庁に勤める検挙率Nol.1刑事、河東一馬と、科学技術捜査研究所のクールで優秀な研究者、神宮聡志。二人は反りが合わず、会えば度々ぶつかっていた。しかし、ある事件をきっかけにその関係は変化する。事件がもとで、ふたりは身体の関係を結ぶことになってしまったのだ――…。女好きで極ノーマルな一馬と、男が好きだが攻めの聡志。またしてもここで激しい衝突をすることに。ワイルドな行動派刑事と白衣のエリート研究者、果たして主導権を賭けた駆け引きに勝利するのはどっち!?男のプライドがぶつかり合う、ラブアクシデント!!
  • 蜜約はスーツを脱いで
    4.3
    ふたりの出会った思い出の地、ラスベガス。遊佐はそこで恋人のヨシュアと共に甘い蜜月を過ごしていた。半年前、遊佐とヨシュアは、カジノでお互いの人生を賭けた勝負をした。勝負に負けた遊佐は、ヨシュアの会社に採用され、その心も長い時間をかけて口説きおとされたのだ。しかし、再び訪れたカジノで、金髪の美しい男に新たな賭けを持ち掛けられてから、遊佐の運命は変わり始める…。「お金ではなく、お互いの最も大切なモノを賭けないか?」男との駆け引きは、ただのカジノゲームではなかった。愛するヨシュアと、ふたりの大切な会社ウェルネスを守るため、遊佐は男と密約を結ぶ――…。
  • 若社長の優雅な休日
    3.1
    「癒しのホテルマン」天野心が勤める山水館は、世界中のセレブが一度は宿泊するという超高級ホテルである。心はまだアシスタントだったが、休暇でやってきた大企業の御曹司、野矢慎二郎に気に入られ、専属の世話係に指名されてしまう。慎二郎が泊まる別館は、貸しきり別荘になっていて、滞在中は宿泊客どころか心以外のホテルマンさえやって来ない。ふたりきり、そして初めての専属接客で戸惑う心に、意地悪で甘い、慎二郎の罠が…!!
  • 夜夜の月
    4.0
    家庭の事情で美大を中退した神原亮は、生活のために仕事探しながらも、絵への未練を捨てきれないでいた。そんな時、業界でも有名な画商の澤と出会う。澤は亮が描きたいものを描き、画家として稼げるようになるまで生活費も含めて面倒を見てやると言う。その代わりに出された条件は、澤が望むときにいつでも身体を差し出す「愛人」になることだった。悩みながらも、どうしても絵を諦められない亮は澤と「愛人契約」を交わしてしまう。しかし、澤は画商として誰よりも優秀な目を持ちながら、絵をまったく愛さない男だった。そんな澤の中に、過去の暗い影を見た亮は…。絵を愛せない画商と、絵しか愛せない画家。それでも惹かれあう二人の狂おしい恋物語。
  • 琥珀色の誘惑
    3.7
    過去23年間、地味でずっと冴えない人生を送ってきた主人公の圭司は、会社をリストラされ、そのうえアパートが火事になって住む所も失ってしまった。頼る友人も行く所もなく、途方に暮れて酔いつぶれた圭司は、あるバーで目覚める。そのバーの美形オーナーとクールなマスターに気に入られ、とりあえずバーでバイトをさせてもらえる事になったのだが、そこに来店する客は男性ばかり。そこは「男好きな男」が通うバーだったのだ!ノーマルで彼女のいない歴23年の圭司は、見た事もないアダルトな世界に戸惑うが、店に訪れる上品で金持ちの男達には、なぜだかモテモテで…!!
  • 翻弄する指先
    2.0
    心理カウンセラー、星野文弥のところへ相談に訪れた浜田一衛は、今をときめくIT企業の社長で、テレビや雑誌でも注目を浴びる超有名人だった。世間に知られたくない悩みを抱えていた浜田は、ただ一人の理解者となった星野のもとへ、人目を避け、毎夜通いつめる。しかし星野にも、誰にも知られたくない性癖があった。星野は極度の「手フェチ」で、付き合う相手の手しか愛せない。浜田はこれまで出会った誰より美しい手を持っていたのだ。星野を信頼し、親密に接してくる浜田の態度を、まるで恋人に優しくされているみたいに錯覚しそうな星野は…。
  • 愛にふれさせてくれ
    4.1
    ある事件が元で両目の視力を失った瀬尾裕也は、手術後、事故の後遺症に悩まされていた。そんな裕也の姿を見た恋人で刑事の竜治は、同じ事件現場かに居合わせながら、裕也を守れなかった事をひどく後悔していた。学生の頃から凶暴で危険な破壊願望のある竜治は、裕也以外は何がどうなってもいいというほど、裕也に執着している。しかし、事件のことで刑事を辞めると言い出した竜治から裕也は距離を置いてしまう。次第にすれ違ってゆく気持ちに苛立ち、竜治の中で再び危険な感情が目覚めてゆく。「裕也が離れていくとおかしくなる。失わないで済むなら人殺しでも平気で出来る」そんな竜治の闇に目をつけたひとりのヤクザが、刑事である竜治に揺さぶりをかけてくるが…。
  • 仮面の恋人
    3.8
    売れない俳優、見崎真尋は友人の「便利屋」でアルバイトをしながら日々の生計をたてていた。その「便利屋」へ、ある男の恋人のふりをして欲しいという依頼が飛び込んでくる。依頼対象の男、吉峯聡瑛は記憶喪失で、しかも恋人が死んでしまったという事実だけを忘れてしまっていた。吉峯は人気急上昇中の小説家で、大きな仕事の締め切りを抱えながらも、しきりに帰ってこない恋人の事を気にしており、仕事も手につかない状態だという。真尋はその恋人と年齢も顔も似ていることから依頼を引き受け、男と同棲する事になるのだが、真尋を恋人だと思い込んでいる吉峯から受ける真剣な愛情や情熱に、次第に真尋は仕事以上の感情が芽生えてきて…。
  • 英国紳士のささやかな戯れ
    3.3
    「後任の会長に日本語とパソコン操作を教育する」外資系企業に勤める翠にイギリス出張の辞令がおりたのは、会社の会長が交代すると噂がたってすぐの事だった。後任の会長は、世界的にも容姿端麗で有名なイギリス貴族のリチャード・トレンサム。リチャードは一族の中でも特に遊び人で、日本語どころかパソコン操作さえもままならないらしい。そんな貴公子様の教育係に任命された翠は、完璧に教育が終了するまで、日本に帰してもらえない事になっていた。しかし、出張初日からワガママで傲慢なリチャードに、アヤシイ“いたずら”をされ、事態は大ピンチに!遠くの海を越えた豪華な屋敷の中で、エリートサラリーマン翠の受難の日々が始まった!
  • 龍を飼う男
    4.4
    高柳は今、一世一代の決心を胸に香港の超高級マンションの前に立っていた。目的の相手は、大学時代の同級生、ティエン・ライ。香港での仕事をマフィアに邪魔され、失敗しそうな高柳は、最後の手段でティエンに交渉を持ちかけに来たのだ。交渉金のない高柳は、自分自身の身体をティエイに売るから、それでマフィアを何とかしてほしいと頼む。必死な高柳に、香港でも有名なマフィアの血を引くティエンは、妖しい取引を持ちかけてきた。「お前の身体だけで報酬が足りない場合は、俺に一生飼われる覚悟はあるか」危険な魅力を放つティエンの目の中に茫然と頷く自分の姿を高柳は見た…。
  • はるか彼方の心臓
    4.4
    横浜にある古着屋の店長・眞栄田英雄(まえだひでお)は、過去のトラウマで、快感に反応しない身体になってしまった。しかし、近くの交番にやってきた、無口でクールビューティーな警察官・日比谷晴人(ひびやはると)と弾みでキスをしてしまったら…!? 「本気にしないで下さい。ただのノリでしょ」 晴人は、自ら仕掛けてきたにもかかわらず、なぜか冷めていて、それ以来、英雄を避けるような態度になる。だが時折、晴人から感じる物欲しげな視線に、英雄は悩まされるようになり――。 誰もいらないと言いながら、たったひとりを強く求め合う、純粋で厄介な恋が幕を開ける。
  • 欲望の犬
    4.0
    将来有望な検事の水上護は、雨の中をずぶ濡れで立っていた野良犬のような男を見捨ててはおけず、つい自分の部屋に誘う。だが、その男・大貫哲哉は、世話になった水上を「そんな物欲しそうな目で見るなよ」と押し倒してきて、しかもそのまま居着いてしまった。不思議と水上は、この強引な居候の存在に癒されていくのを感じる。しかしいつまでも素性を明かさない大貫に、所詮行きずりだと言われているようで……。 お互い見知らぬ他人のまま、躰ばかりが深く繋がっていく、切ない関係の行方は!?
  • エンジェル
    4.2
    「冷酷な人間は、お前のような奴の愛情に飢えてるんだ」 敏腕刑事の河東一馬(かわとうかずま)と、科捜研のクールビューティー・神宮聡志(じんぐうさとし)。秘密で付き合い始めたふたりの間には、いまだに解決していない問題がある。それは、どちらが相手に「抱かれるか」ということ。好きな奴とは抱き合いたい。でも男のプライドは譲れない!! そんなふたりが、神宮の大学の後輩を巡って、ケンカをしてしまう。とても綺麗な後輩・涌井紘人(わくいひろと)の周りでは、ストーカー問題が絶えず、それが次第に危険な事件へと変貌してゆく――。 「もうお前には頼まない」 一馬にそう言い残したまま、神宮の姿が消えてしまうが…。
  • 龍の策略
    5.0
    米国の大手企業、ウェルネスマートに勤める高柳智明は、会社の重役であるヨシュアの命令で、シンガポールを訪れていた。しかし、その呼び出したはずの張本人が、突然、高柳の前から消えてしまう――。 慣れない国で、ヨシュアの行方を探す高柳は、同僚で恋人のティエン・ライの力を借りることにするが、その『獅子の都』と称される灼熱の地では、ティエンの裏の顔、香港マフィアの力が及ばない事実を知ることになる。 「あなたからの連絡を待っていましたよ。私のところにひとりでお越しください」 それでも、唯一の手掛かりとなる人物を探し当てた高柳を、その男は優雅な物腰で危険な場所へと誘う。敵か味方か、罠か…? 男に導かれ、高柳は…。
  • 麗しき隷人
    3.9
    「私の話し相手になるのは嫌ですか?」 これは、お願いでも提案でもない、脅迫だ…。没落した華族の末裔である綾之杉桜海(あやのすぎおうみ)は、姉の起こした事件の「慰謝料」として、若き大富豪・久堂崇仁(くどうたかひと)に仕えることになる。桜海の仕事は、秘書や執事ではなく、崇仁の心を慰めること――。 常に品行方正な崇仁は、なぜか桜海と二人きりの時にだけ、その裏の顔を見せる。 「今更、話し相手で済むと思っていないだろうな」 本性むき出しの崇仁に、毎日のように身体を弄ばれながら、そこに隠されている真実に気づいてしまう桜海だが――?
  • はだれ恋 拾われ男の妄想
    4.0
    「帰るとこねぇんだろ? そう言って、家出少年だった白石了(しらいしりょう)を拾ってくれた八尾貴文(やおたかふみ)。八尾の家や職場でともに過ごすうちに、白石はどうしようもなく彼に惹かれていく。しかし、その想いは決して叶わない、そして伝えることさえできない、ある『理由』があった。八尾の無骨な手で触れられることを夢見て過ごす日々。だが、思いもよらない出来事が二人の均衡を大きく崩してしまう。 「お前、俺としたいのか?」 秘めていた想いが引き摺り出されて!?
  • 獅子と冷獣
    5.0
    「あの男にも、抱きながらタトゥーを入れたのか」 敏腕弁護士の梶谷英令(かじやひではる)は、仕事で訪れたシンガポールで、ひとりの美しい男と出会う。その男・ハリーの身体に入れられたタトゥーを見て、梶谷はショックを受けた。それを彫ったのは、梶谷の恋人であるレオンに間違いないと、すぐにわかったからだ。 「こうして抱き合っていれば痛くない――」 恋人になる前、レオンにタトゥーを入れられながら乱れた自分が、ハリーと重なり、梶谷は暗い感情に翻弄されてゆく――。そんな梶谷の不安をよそに『上海の獅子』・レオンと『シンガポールの冷獣』・ハリーは運命の再会を果たしてしまうが…。
  • 弾丸キス
    3.6
    「お前、今、俺を抱こうとしてなかったか?」 警視庁特殊部隊・SATに所属している狙撃手の堤章大(つつみあきひろ)は、目のケガが原因で、捜査一課に異動になってしまう。そこで組まされた相棒の藤村は、かなりの問題児で、一課でも有名な刑事だった。折りをみて警察を辞める――。そう決めていた章大だったが、ある事件を捜査中に、藤村との間にも『事件』が起きてしまう! 「男としたことあんのかよ?」 「ありませんけど、あなたはあるんですか?」 「あるわけねえだろ」 なぜこんな事になったのか……。恋に不器用な男たちのトラブルラブを見届けよう!!
  • 虎に翼
    4.7
    「これからひでえことされんのに、嬉しそうにしてるじゃないか」 世界屈指の大手企業・ウェルネスマートに入社が決まった浅海(あさみ)翼は、派遣先のシンガポールで、突然、闇組織に拉致されてしまう。ある事件以来、何事にも感情の起伏がない翼だったが、組織のリーダー・ハリーこと黄顕揚(ホアン・シェン ヤン)に妖しく責め立てられると、激しく高ぶる自分を抑えきれなくなる。 「俺が欲しけりゃその気にさせろ」 甘い手管と冷酷な言葉で、無情に嬲られてゆく翼だが――。誰より美しく聡明な男が、翼とウェルネスに仕掛けた危険な罠とは!?
  • 乱れし花陰 ~僧侶散華~
    3.0
    「長い間、禁欲しているせいで、逆に淫らな身体に仕上がっていくな…」 小さなお寺の僧侶・樫森皐(かしもりさつき)は、清い心で仏に仕えるために、恋愛をしないと決め、日々、慎ましく暮らしていた。そんなある時、十歳年下の幼馴染みの晃陽(あさひ)から、恋愛相談を持ちかけられる。しかしそれが、皐の人生を変える大きな出来事の引きがねとなった。晃陽の男の恋人・都議の三重野(みえの)から、浮気相手と誤解された皐は、その怒りを買い、ある権力者の貢ぎものとして『躾け』られることになってしまう…!! 「ごめんね。ホントはずっと皐さんに触りたかった」 「慎ましやかなふりをして、淫乱な坊主だな」 正反対の男ふたりに、抑圧していた淫靡な性を暴かれ、皐は…。
  • 聖域の限界
    3.8
    「淫乱な身体だな。それでも教師かよ」高校教師、西澤誠司は、ホストクラブに通っている女子生徒を補導するため歌舞伎町を訪れる。しかし、そのクラブのオーナーは、西澤の高校時代の同級生、瀬尾竜哉で、当時から瀬尾と不仲だった西澤は、瀬尾に学校の体裁を盾に取られ、無茶な身体の関係を強いられる。しがない教師の自分が、煌びやかで不自由のない人生を送っている瀬尾に、何故ここまで屈辱を味わわされなければならないのか…。憎みながらも身体中を支配され、瀬尾の抱える仄暗い闇に、心までも翻弄されてゆく西澤は…。
  • 血鎖の煉獄
    3.6
    「他人に軽々しく触らせてんじゃねぇ。父さんはもう俺のもんだってこと、今からたっぷりと教えてやるよ」 心療内科医の国友は、16歳しか歳の離れていない息子と二人暮らしをしている。 穏やかで優しい性格の国友と違い、クールで野性的に育った息子の悟は、仕事のモデル業にふさわしく、他人を惹きつける絶対的なカリスマ性を持っている。 しかし、その悟が異常なほど独占欲を示すのは、父親の国友に対してだけだった。 国友の周りの人間を嫌う悟の独占欲は、ある出来事で更にエスカレートし…。 乱暴な執着愛によって寝室で壊される親子関係。
  • 花廓 凶刃の閨
    4.3
    自動車販売会社に勤める桜木岳斗は、凋落する実家の極道・雨水会を存続させるため、経済ヤクザの石黒と取引をする。だが―、「お荷物を引き受けるんだ。相応の対価は払ってもらおう」岳斗が石黒に連れて行かれたのは、都心の片隅に、身を隠すように佇む日本家屋。提示された条件とは、男娼専門の現代遊郭・蘭華楼で身体を売ることだった。緋襦袢に身を包み、赤い格子に入れられ―。石黒に「初物」として捧げられた岳斗は次々に客を取らねばならない運命なのだが…!?
  • さらわれた花嫁と危険なハネムーン!?
    3.0
    「誰にも邪魔されない場所で完璧に調教してやる…」。平凡で地味なサラリーマン、中林鳩羽は、お見合い会場で拉致され、オークションにかけられる。そこで鳩羽を落札したのは、鳩羽を攫った張本人であり、鳩羽の会社の大株主でもある大道寺隆稔。その後も部屋に監禁され、いいように弄ばれていた鳩羽だが、ある日、プライベートジェットに乗せられて、どこかもわからない南国に連れて行かれ…!!
  • 淫雨
    3.4
    剣道の道場を経営する永岡家が抱えた多額の借金。若き師範・永岡蒼に返済を迫ってきたのは、十年前門下生として共に精進した望月だった。 望月の変貌ぶりに戸惑う永岡に、ヤクザとなった男は容赦なく、自分の舎弟たちへ永岡を凌辱するよう言い放った。 「そろそろ道場を売る気になってきたんじゃないのか?」 神聖な道場を穢(けが)す快楽の拷問が果てしなく繰り返される。 永岡は望月にやめてくれと訴えかけるが、かつての親友は冷たく見下ろすばかりで…。 ねじれてしまった友情の向かう先は!?
  • DOG DAYS 犯罪心理分析官の受難
    3.0
    「誰かを好きという感情なんて自分にはない。だから僕を脅かしても、なんの意味もない…」 アメリカのFBI採用試験に落ちてしまった妙中涼二(たえなかりょうじ)は、その高いプライドを持ちながら、日本の警視庁で一番暇な部署、特別捜査課に配属される。 定年間際の課長と、やる気ばかりが空回りする同僚・早津虎之助(はやつとらのすけ)がいるだけの『寄せ集め部署』に、押し付けられるように回ってきた初仕事が、2件の殺人事件。 犯人を追ううち、涼二は、純粋で素直な性格だった虎之助の様子が豹変していくのに気がついた。 猟奇的に変貌した虎之助に捕らえられ、「口止め」と称して、プライドと共に肉体を陵辱された涼二に明かされた真実とは…? 警視庁の天才分析官に仕掛けられた罠。 「刑事さんは心と身体どっちが大事?」
  • 利息は甘いくちづけで
    4.4
    お前のメンツの値段は決まったか…? 見かけは華奢でベビーフェイス、しかし、陰で闇金業を営む綾木章吾(あやきしょうご)は、暴力団を罠にはめ、追われることになってしまう。 身を潜めていた綾木を追って現れたのは、清洲組(きよすぐみ)の幹部・根津(ねづ)で、同じ闇社会の人間として、綾木が暴力には屈しないと悟った根津は、綾木の屈辱を煽る手段に出る。 翻弄されながらも根津から逃れるための策を練り、もがく綾木だが……。 守るべきなのは、金か男のプライドか。それともその両方か……? 闇で繰り広げられるラブ&マネーの駆け引きは…。
  • 愛憎連鎖
    3.3
    「どうして…こんなことに……」。 警視庁に勤務する刑事の伊島亮輔(いとうりょうすけ)は、父親の遺産である廃病院に、先輩の野内健一(のうちけんいち)と同居している。 精悍で男らしい健一には、知性的で美しい医学生の弟・修次がいて、頻繁に兄のもとへ来ては、ふたりして部屋に籠り、長い時間出て来なかった。 美しい兄弟から漂う秘密めいた雰囲気の正体を、知りたくても聞けない……。そんな好奇心が、ふたりの秘密に触れた時、優しく美しかった兄弟が豹変する。 誰よりも信頼しているはずの兄弟に監禁された亮輔は、ふたりの手で陵辱を施され…。 飴(あに)と鞭(おとうと)――…。 「可愛い君には俺たちが必要だよ」
  • シャッフル
    4.8
    警視庁に勤める検挙率No.1刑事、河東一馬と、科学技術捜査研究所のクールで優秀な研究者、神宮聡志。ふたりがつき合いはじめて、約1年が経とうとしているが、お互いの間にある『問題』は未だ解決していなかった。ふたりとも相手を「抱きたい」と思っているのだ。いくら好きでも男のプライドは犠牲にできない! そんな「甘い」とはほど遠いふたりの関係は、ある殺人事件の犯人に神宮の名前が上がり一変する。神宮は姿を消してしまい、事件を捜査中の一馬は、謎の男に捕らわれ、妖しい罠に嵌められてしまう…。事件はいっそう深まり、混迷を極めるが…。
  • スクエア 四角関係
    3.3
    「お前のこの淫らな身体は俺たち3人がかりでも満足しないんだ」。高級車のディーラー、星野ゆうきは、お得意様である女性客の接待で、ホストクラブを訪れる。しかし、接待中にお得意様を怒らせて帰らせてしまったゆうきは、店から300万円の支払いを要求され、大ピンチに!「お金がないのなら、違うかたちで支払ってもらうしかありませんね」。見目麗しい店のオーナーとナンバーワン、ナンバー2の3人に、支払いの代償としてベッドでの奉仕を要求され、ゆうきは……。濃密に絡まりあう愛と欲望の四重奏。
  • 愛讐の虜
    4.0
    「殺し屋のお前を、容易く快楽に溺れるような淫らな奴隷に躾けてやる」。元外国人部隊の精鋭、酒井祥貴は、家族を殺された恨みをはらすため、投資会社を経営する長殿俊臣の暗殺を謀る。しかし、その命を奪うことはできず、逆に捕えられてしまった。闇社会とも精通していると噂される長殿の会社に監禁され、拷問を受けても口を割らない祥貴に、ついには長殿自らの手で「凌辱拷問』が施され…。大手企業の社長室で、淫らに飼われることになった祥貴の運命は―…。憎しみと快楽の中で生まれるハードコアラブ。
  • 終わりよければすべてラブ
    3.4
    「もう俺に触らないで下さい。勘弁して下さい。ほんと、お願いっ!」。両親を亡くし、職まで失ってしまった桂城学は、デートクラブ『アンダー・ザ・ローズ』に再就職が決まった。その超美形が揃う職場で、過去2度、偶然出会ったことのある雛山龍介と再会し、驚きを覚える。しかしその再会が、桂城にとって受難の日々の始まりだった!桂城の教育係になった雛山に、「何度も再会するなんてこれは『運命』だ」と決めつけられ、仕事で失敗する度に、「愛ゆえのお仕置き」として称してセクハラをされ…!!
  • DEAD END
    3.0
    「親子で快楽を共有するなんて信じられない…」 「それじゃあ、ふたりで君を共有させてもらおうか」 平凡な生活を送っていた木場恭太郎は、友人の父親、矢嶋大樹と出会ってから、その人生を大きく変えられてしまう。巧みな手管によって、無理矢理身体を奪われてしまったのだ。しかもその現場を、友人の勇気に見られ、絶望を味わうが、それに反して勇気はふたりの淫らな関係に容易く加わってくる。可憐で妖しい親子に囚われ、肉体の快楽に溺れる自分を、恭太郎は嫌悪するのだが…。
  • さらわれた花嫁と恋愛結婚!?
    3.0
    「暇なお金持ちの退屈しのぎ。見初められたお前は幸運か不運か?」 平凡で地味なサラリーマン、中林鳩羽は、会社の部長命令でお見合いをすることになる。しかし、そのお見合いは、鳩羽に目をつけた金持ちによって、巧みに仕組まれた罠だった。お見合い会場で拉致され、監禁された鳩羽は、VIPが集まるオークションにかけられることに!嫌がる鳩羽の前に現れた、調教師だという美しい男は、これからの調教で鳩羽が快楽の虜にならなければ、逃してやると駆け引きを持ちかけてくるが…。
  • 花の残像
    4.3
    「俺は君を攫ったことを後悔していない。…君は?」生まれつき特異体質である巴は、離れ小島の研究所で、隔離されて育ってきた。身体を調べられ、毎日怯えながら生活しているのだ。しかしある日、その研究所が破壊され、侵入してきた男、須王と出会う。優雅で柔らかな物腰でいて、荒々しい獣のように周りを攻撃する須王に、巴は有無を言わさず連れ去られてしまう。巴が魅了されるほど甘く、それでいて危険な香りのする須王の目的とは…?貴重な「餌」を巡り、獣達のゲームがはじまる。
  • 凍る月 灰色の衝動
    3.9
    支配する者とされる者…。梁井轟と鳳光陽の関係は、ある「契約」で成り立っている。その契約がなければ、お互いが死んでしまうという関係は、恋愛感情にも似て、相手に対する依存心と独占欲が日々深まっていた。特に、光陽に対する梁井の執着は激しく、常に光陽を傍に置きたがるが、ある時、その梁井がひとりの少女を連れてくる。そして、光陽の前にも謎の青年が現れて…。同じ運命を背負う者に梁井と光陽は翻弄され、お互いを見失ってしまうが……。妖しくもつれあう感情の真の支配者は誰?
  • 共犯者たちの蜜約
    4.0
    ある日、阿見川政士(あみかわまさし)に脅迫状が届く。政士と息子の樹は「社長と秘書で、仲の良い親子」という体面を保ちながら、その裏で樹は父に虐げられて生きてきた。脅迫状の要求通りに金を渡しに出向いた樹は、栂恭介(とがきょうすけ)という男に酷い辱めを受けてしまう。 「お前の親父がそれだけ憎まれるような真似をしたってことだ」 恭介は、樹を汚すことで政士にダメージを与えようとしたのだ。何の効果もないと知らずに。樹は、理不尽な陵辱に堪えかねて、父と恭介の両方に復讐することを決意するが…。 危うい謀(はかりごと)の行く先は――!?
  • いまさら「好きです」なんて言えませんて
    -
    都内、下町商店街の煎餅屋の跡取り・吉永勇輝は、店の裏手に住むフードライターの佐伯灯夜(さえきとうや)に片想い中である。容姿端麗で、老若男女問わずモテまくる灯夜を見る度に、悶々とした気持ちは募ってゆくばかり。そんなある日、 「男に対して独占欲を感じるときがあるんだが、その原因を知るために、勇輝で試したい」 突然、灯夜が切り出してきたことに驚愕する勇輝だが…!! これはチャンスなのか、ピンチなのか!? のどかな商店街に恋愛騒動が襲来!!
  • 君だけが僕の奇跡
    3.9
    誰とも関わらず静かに暮らしたい――。 ひっそりと『お絵かき教室』を営む、武太一郎のところへ、ある音楽グループからCDジャケット用の絵の依頼が舞い込んでくる。しかし日頃から、子どもたち以外の人間と接することを嫌っている武は、その依頼をすぐに断ってしまう。だが、依頼主は簡単に諦めてはくれなかった。 「引き受けてくれるまで、先生の側を離れない」 突然現れた綺麗な青年、歌手の倉沢慎吾は、強引に人見知りの武に近づき、そのささやかな生活を乱し始める。10歳も年下の慎吾に、為す術もなく心も身体も翻弄されてゆく武だが、ある時、慎吾の重大な秘密を知ってしまい…!!
  • 真夜中のプライド
    3.7
    朝陽(あさひ)の勤める小さな『何でも屋』に、報酬500万円の高額な依頼が舞い込んで来る。依頼内容は、『誰にもバレずに、ある豪邸の隠し財産を探し出すこと』。さっそく豪邸に住み込むことになったが、そこで朝陽を待ち受けていたものは、とんでもない出来事だった。 真夜中、突然、屋敷に現れた怪しい男に、無理やり身体の関係を持たされ、翌日には、更に最悪の事件が起きてしまう。すべての謎の鍵は、その後も夜ごと朝陽を抱く、真夜中の男が握っているようで…。 隠し財産を巡って起きる、姿の見えない者達の陰謀に、次第に巻き込まれていく朝陽だが…!?
  • 美獣とケダモノ
    3.5
    「いいモノがあるんだけど、興味ある?」 禁欲的な容貌の幼馴染み・阿立(あだち)がバーテンを務める店で、ハードボイルド作家の男鹿(おが)は、見知らぬ男から妖しげな錠剤を手に入れた。「憎たらしい奴を跪かせることもできる」という売り文句に、長年邪(よこしま)な想いを寄せる阿立の顔が浮かび、つい買ってしまったのだ。顔を見れば暴言ばかり吐いてくる阿立に一度「ご主人様」と言わせてみたい…。そんな妄想気分で試した錠剤の効果は想像以上のもので――!? サディスティックな美しいバーテンとスイッチが入ると鬼畜になってしまう小説家、二匹の獣の破天荒ラブ!!
  • 真実と生贄
    3.7
    霞ヶ関・法務省で起った立てこもり事件――。 警視庁に所属する交渉人の兼坂鴻一は犯人との交渉を試みるが、冷静且つ、暴力的な犯人を、なかなか説得できずにいた。犯人は28歳の死刑囚・悠木仁。無罪を主張して、法務大臣の他、数人の幹部を人質にとっている。 「綺麗な刑事さんが、お高くとまって檻の外で喚くのは簡単だ。心理戦で俺をねじ伏せたいのなら、ここに入ってきたらどうだ?」 まだ若い年下の犯人の挑発に乗って、鴻一は自ら人質になることを選んでしまう。犯人の領域に閉じ込められた鴻一は、そこで快楽の拷問を加えられ――。 屈辱の中、主導権を握られた鴻一に勝機はあるのか…? 破壊と防御の心理戦!!「交渉人、弄ばれる気分はどうだ?」
  • 惑わすつもりはないけれど
    3.0
    最強に運の悪い俺の救世主は、超俺様・御曹司!? 清掃会社に勤める佐藤修司は、どこにでも存在する平凡な人間である。ただ、他人が違うところといえば、最強に運が悪いことだ。 しかしある日、ピンチを救ってくれた男、有名宝石店の御曹司・藍青から貰った見事な水晶を身につけ始めてから、いつの間にか悪い事が起らなくなっていることに気がついた。 石のご利益だと信じる修司に藍青は、「石に不思議な力なんてない。お前に運を与えているのは、その石か、それとも持ち主の俺か、はっきりさせてみないか…」と、妖しい駆け引きを持ちかけてきて…。
  • ダブルギルティ 毒蛾淫愛
    4.0
    「俺はお前を殺したいほど憎かったんだよ」。 横浜地方検察庁検事、柚木和鷹が担当することになった、風俗嬢殺人事件。被疑者はかつての親友、志藤孝一郎。実は柚木には、行方不明だった志藤に聞きたいことがあった。 13年前、志藤は、柚木が五人の男たちに襲われるのを目撃しながら救いの手を差し伸べてくれなかったのだ。問いつめる柚木に志藤は、自分がその首謀者だったと明かす。そして……。 「汚点をばらされたくなければいうことを聞け」。 志藤の目に滾る憎悪の理由もわからぬまま、検事の執務室は凌辱の場と化して…。
  • 愛煉の鬼
    4.2
    就職活動中の大澄友真は、結婚を間近に控えた妹から「ある人物に愛人になれと脅かされている」と相談される。その人物とは、中華マフィアのボス・楊仁(ヤンレン)。楊仁は、直談判に訪れた友真の体を検分した上で、嘲笑しながら条件を示した。 「妹を諦めてほしければ兎になれ。兎を喰らう狩人たちから逃げきれたら、妹の代わりにお前を愛人にしてやる」。 選択の余地はなく、友真はこの条件を呑むのだが……。 友真を獲物に見立てた、『兎狩り』。この淫虐なゲームをクリアできても、楊仁の抱き人形にされるしか道はないのか…。
  • 幼なじみの花嫁と逃亡結婚!?
    3.5
    倒産寸前の両親の会社のために、お金持ちの幼なじみのところへ、妹がお嫁にいく。 如月莉久(きさらぎりく)は、戦略結婚に複雑な思いを抱えながらも、自分の幼なじみを信じて、ふたりを祝福しようと決めていた。 しかし結婚式当日、ヴァージンロードの上で新郎に手を握られたのは、なぜだか莉久で!! 「このまま逃げて、俺に身体を差し出せば、会社は潰れずにすむ。どうする?お前に選ばせてやるよ」 新郎の黒須宗士郎(くろすそうしろう)の真意は分からないが、莉久に選択の余地はなかった…。 傲慢な幼なじみに連れられて、波乱万丈な逃避行が始まる!! これって誘拐!? 新郎にさらわれ、甘くて危険な逃避行へ!!
  • 凛花は夜に散らされる
    3.5
    「俺かあなたか。どちらが早く堕ちるか賭けないか?」。 「私は利用価値のない人間とは寝ない主義だ」。 警視庁公安部に籍を置く紀藤亮二は、その生まれ持った中性的な美貌とは裏腹に、冷酷で強引な捜査を行ってきた。しかし、ある重要な囮捜査に失敗してしまう。 「これはチーム全体の責任だ」。そう主張する部下の嘉神を退け、己の失態を取り戻すため、日頃から紀藤の容姿を気に入っている権力者を、体の取引で利用しようと考える。 だが、それを嘉神に妨害され…。そのまま嘉神に閉じ込められた紀藤は、自分にとって利用価値のない部下に体を貪られ…。
  • ダークフェイス 閉じ込められた素顔 上
    3.9
    「今さら後悔しても遅い。これは忠告を無視した当然の罰だ――」 新聞記者の貴志誠一は、ある殺人事件の記事に疑問を覚える。閑職に追いやられ、暇を持て余していた貴志は、その秘密を一人で探ることにするが、事件において重要な鍵を握っているのは、警察官僚の篠原亮司だった。 怜悧で冷たい雰囲気をまとう篠原は、貴志にまともに取り合おうとせず「関わるな」と忠告する。しかし貴志は、高慢な篠原に憤りを感じ、事件の裏側を探ろうと躍起になった。だがある夜、危険な匂いを漂わせる黒獣のような男に拉致され……。
  • 華狩り 捕食者と夜の蝶
    4.2
    ホストクラブ『leone』(レオーネ)の人気ホスト・志遠は、ある犯罪組織の不穏な取引を目撃してしまう。捕まって殺されそうになっていた志遠を救ってくれたのは、その犯罪組織と癒着している悪徳刑事の石神だった。 「俺のものになれ。それが嫌なら舌でも噛み切って死んでしまえ」 生きるためには石神の言いなりになるしか道はなかった。石神は志遠をさんざん嬲ったあげく自宅にまで押しかけてきて…。 志遠につきまとう石神の思惑は一体!?
  • 魅入られた虜囚
    3.0
    「お前には上下関係というものを教え込まねばならないらしい」 若い男の連続失踪という怪異な事件を追って、新米刑事の桜井は警視庁キャリア組の東條とコンビを組む。傲岸でサディスティックな東條に、桜井は逆らうことがまったく許されず、下僕のように捜査に付き従うだけだ。だが、勘の鋭い東條が事件の糸口を掴んだとき、桜井は若くて綺麗な男に拉致監禁されてしまった。 「アレは男の体液が大好きなんだ。被害者がどんな状況だったか、自分で体験してみるといいよ、刑事さん」 桜井はある研究の実験台にされて――!?
  • 棘の檻
    3.1
    今から来い。三人で、しよう」 フリーターの篠田白斗(はくと)は、警察官である兄の利一に呼ばれ、利一の恋人で職場の部下・玖珂(くが)の部屋へ行く。そして、利一に命令されるまま、三人でベッドを共にしてしまう。白斗には逆らえない理由があったのだ。初対面の玖珂は、なぜか怒りと蔑みをぶつけるように激しく白斗を蹂躙した。 「墜としてやる。真っ黒になるまで汚れろ」 その日以降、玖珂は、利一のいない時に白斗を無理矢理抱くようになり…!? 絡み合う黒い愛情に囚われた白斗の運命は!?
  • 不埒なセラピスト
    -
    毎朝、満員電車でチカンの被害に遭っている益田愛音は、男ということが災いして、恥ずかしさのあまり、誰にも相談できずにいた。そして、決死の覚悟でたどり着いたのが、噂で聞いた怪しげなカウンセリングルーム。そこのセラピスト・十和田秀哉は、噂に反してとても優しそうな美男だった。しかし、愛音に適しているのは「催眠術」だと妖しい治療を施されてしまう! しかもその施術中に見る幻覚は、色んな人物に扮した十和田に辱められるというもので!! 森の狼男、双子、ペットの飼い主…。様々な幻覚の十和田に恥ずかしい行為を迫られ、次第に不安になる愛音だが…!?
  • 雨の下の君に捧ぐ
    3.3
    順風満帆、今が楽しけりゃそれでいい。毎日をだららだらと適当に送っている美容師・二戸島由有(にこしまゆう)の快適な生活は、ある日、店の異動を命じられ激変する。異動先には、二戸島が最も会いたくない先輩、橋本すばるがいるのだ。 「いつも楽そうにやってたお前が、困ってる姿を見るのは楽しい……いいザマだな」 『美容師界の王子』と呼ばれ、メディアでも人気絶頂のすばるは、何故か「王子」の仮面を二戸島の前でだけ外す。地味で暗かった過去とまったく違い、傲慢で美しく変貌したすばるに、過去の「秘密」を握っている二戸島は、巧みな飴と鞭で翻弄されてゆき――。
  • 心に愛は満ちてるか?
    4.0
    相馬の勤める『よろず屋』に、ある珍しい依頼が舞い込んでくる。 「夫が男と浮気している」 調査を始めた相馬が見た、『男が入れ込む男』とは、外見、職業ともにこれ以上ないほど、普通のおじさんで…!? 調べていくうちに、依頼人の夫の他にもおじさんこと・樋口を狙っていそうな男たちが続々出てくるが、当のおじさんは全く気がついていない様子。ある日、貞操の危機を救うため、思わず樋口を助けてしまう相馬だが!? イケメン調査員VS普通(?)のおじさん。天性の魔性男に惑わされるな!!
  • 優しくしてね
    -
    父親の残した多額の借金を抱える立花璃月(りつき)は、金融会社の社長・英信に、1回につき100万円がチャラになる『特別な仕事』を命じられる。それは、見ず知らずの男に身体を触られたり、満員電車で痴漢のターゲットにさせられたりと、恥ずかしいものばかりで…!! 「気に入った奴を見せびらかしたいんだ」 100万円も払って璃月に恥ずかしい仕事をさせる英信の企みとは? 傲慢で美しい『変態』に気に入られてしまった、貧しい璃月はどうなる!?
  • 嘘と弾丸 真実と生贄完結編
    4.0
    霞ヶ関・法務省で起こった立てこもり事件――。死刑囚が無罪を訴え、数人の幹部を人質に立てこもっている。 警視庁に所属する交渉人の兼坂鴻一は、犯人説得のすえ、自らも人質となり、事件現場に潜入することに成功した。しかし、死刑を宣告されるほどの凶悪犯である悠木は、ひどく冷静で、駆け引きの主導権を握るため、鴻一に快楽の拷問を繰り返す。 そうして強制されるまま、鴻一は悠木の起こした殺人事件を調べ直すことになったのだが、そこに潜む残酷な陰謀は、鴻一の身も危険に晒し…。壮絶な心理戦ののち、お互いが手に入れた真実とは…。 地下オークションを暴く番外編『悦楽の限界(リミット)』大幅収録!
  • 凍る月 瑠璃色の夜明け
    4.0
    生まれつき特異体質の鳳光陽は、同じ境遇の梁井轟と契約を交わしている。そうした契約相手がいないと死んでしまう体質の者たちは、互いに支え合い、ひっそりと生きてきた。 しかしある時、その存在が人間にばれ、仲間たちが次々と捕らえられてしまう。契約相手と引き離されれば、片割れを死なせてしまうかもしれない――。 愛情以上の硬い絆で結ばれた相手を守るため、仲間たちと共に梁井もまた、戦いの前線に向かおうとするのだが…。 梁井に降りかかる危機、光陽の決意、悲しい運命を巡る恋人たちの信愛長編いよいよ完結!!
  • 凍る月 七色の攻防
    3.8
    生まれつき特異体質である鳳光陽(おおとりこうよう)は、同じ境遇である梁井轟(やないごう)と「契約」を交わしている。特異体質の人間は、契約相手がいないと、ひとりでは生きていけず、そのお互いに生まれる「絆」が、時に独占欲や嫉妬に変わり、同族を傷つける。 そんな同族同士の妖しい人間関係のもつれに、梁井と光陽は巻き込まれようとしていた。激しく絡まった幾人もの憎悪や愛情は、誰が正しくて間違っているのか分からない。 人一倍、独占欲の強い梁井は、光陽を奪われまいと、誰も傷ついてほしくないと訴える光陽をおいて、自ら罠に飛び込むが……。
  • 忠実な執事と秘密の結婚!?
    3.0
    「結婚できないカラダにしてやるよ。それが望みなんだろう?」 都内の大地主の令息・日向野蓮華は、祖父が勝手に決めてしまった結婚を破談にするために、執事の彬人を連れて逃亡を図る。楽しい恋もアダルトな交際も、まだしたことがないのに、祖父の言いなりになるわけにはいかない! 固い決心を胸に、いちばん古い別荘に身を隠したところまでは良かったのだが、しかしそこで、これまで冷静沈着で忠実だった彬人が、あることをきっかけに豹変してしまって…!!
  • 星に願いをかけてみた
    3.0
    『星屋』のブレスレッドは願い事が叶うらしい――。そんな噂がある天然石アクセサリーショップの人気デザイナー『ナオ』の正体は、実は半引きこもりの地味な青年・星野直己。「こんな俺が作った物で願いが叶うわけがない」と噂をまったく信じていなかった。 そんな直己を好きになってしまった、実業家の会沢龍一郎は、その心を掴むため、直己自身が作った隕石のブレスレッドに願いをかけることにする。 「大昔にやってきた流れ星さん。よろしくお願いします!」 直己という、天然石でキラキラと輝く難攻不落の要塞を、龍一郎は落とすことができるのか!?
  • キスは痛いくらいがちょうどいい
    3.8
    金もない、夢もない、したい事もない…。堕落した生活を送っている美大生の小菅純太は、新しく決まったアルバイト先のデザイン事務所で、妙な男と出会う。誰とも口をきかず、目も合わせない、だけどとても綺麗な男。小菅は一瞬にして、この波古一貴(通称ハコイチ)の、神秘的な魅力に惹かれていくのを感じた。 誰よりも孤独で、何にも染まらない純真なハコイチを、独り占めしたい。小菅は少しずつ近づいていくことにするが、ある日偶然、ハコイチの驚くべき秘密を知ってしまい……!!
  • 下北沢カフェ・エモート
    3.0
    下北沢にある小さなカフェ『エモート』。そこのシェフである土ヶ谷創(つちがやそう)は、ある日、ふらりと現れたパーマ頭の青年・喜多秀虎に、無理やりアパートに居候されてしまう。 大食いで騒がしいほど明るい秀虎は、いつの間にかカフェのホールスタッフとして働くようになり、まるでひな鳥のように創の料理を心待ちにしている。そのうえ、鍛えている創の身体に憧れを抱いていて、ホモ疑惑も浮上!! 絶体絶命の創の姿を見ても、優雅なオーナーや、イケメンパティシエは面白がって知らんふりで…。 明るい謎の男、短気な創、優しすぎるオーナーと、のん気なパティシエ。厄介者ばかりが集まったカフェには波乱がいっぱい!?
  • いけないセクハラ講座
    3.3
    男同士のセクハラは成立するのか――。 小さな喫茶店を営んでいる山本旭希(やまもとあさき)は、親友で、コンサルティング会社・社長の大井長生(おおいちょうせい)が請け負ってきた、妖しいセクハラ検証に、無理やりつき合わされることになってしまう。被害者から寄せられた、様々な実験を行うのだが、なぜか被害者の役は、いつも旭希に回ってきて……。 ジムで、病院で、洋服屋で、長生が毎日仕掛けてくる、きわどい刺激に、いつの間にか旭希は……!!
  • ジェラシーの囁き
    3.5
    「幼かったお前と、弱かった俺。最初に間違えたのは、どっちだ――」 一流商社に勤めるサラリーマン、奥田孝幸は、出世も約束され、順風満帆の生活を送っていた。しかし、同じ部署に入ってきた新入社員の秋谷育士(あきたにいくと)を見た瞬間から、嫌な予感が湧き上がるのを感じる。 孝幸が今まで必死に隠してきた秘密を、唯一知っている男に、育士はとてもよく似ているのだ。 動揺を押し殺す孝幸だが、育士は何かを見透かしたかのように、ゆっくりと近づいてくる。羞恥、負い目、屈辱…。あらゆる手段で、孝幸は雁字搦めにされてゆき…。
  • 隷属の闇
    3.4
    麻薬捜査官。竜野真紀は、大がかりな麻薬取引の情報を掴むが、摘発直前で突然拉致され、香港へ連れ去られてしまう。マフィアのボス・王の屋敷に監禁され、お前は親友に売られたのだと告げられるが、真紀は頑なにその言葉を信じようとしなかった。「刑事である弟や親友が必ず助けに来る」その真紀の思いを踏みにじるように王は、「俺から解放して欲しければ、お前が頑固に信じている親友や弟を殺してくれと乞え」愛玩具として王に嬲られ、凌辱の限りを尽くされる真紀を、さらに卑劣な条件で追いつめてくる。人を信じようとする男と、信用しない男。二人の感情は激しく縺れ合い…。
  • 銀月夜
    4.0
    「俺はあんたを手の内に引きずり込む。あんたがどんなに嫌がろうとな」。 ある組織に両親を殺され、恨みを持っている銀颯人(しろがねはやと)のもとに、ひとりの男が現れる。 その男・佐倉遼は、銀と同じく組織を恨んでおり、皆殺しにするためなら手段を選ばない、残酷な計画を銀に持ちかけてきた。 目的は同じでも、汚い手段を受け入れない銀を、佐倉は強引に陵辱し、銀の中に潜む『黒い本能』を揺さぶってくるが…。 望まないのに、必然的に重なってしまう、ふたりの軋む運命は――…。 憎しみでしか生きていけない。 それ以外の道を探せない――…。
  • 花の慟哭
    4.8
    「君のいない人生がどれだけつらいか、頭がおかしくなりそうなこの気持ちが、君にはわかる?」特異体質のせいで、幼い頃から研究所で育ってきた巴は、その研究所を破壊しにやってきた「組織」の須王に助け出される。しかし、巴の存在は、その組織でも混乱を招くものだった。組織の者に陥れられ、須王と引き裂かれた巴は、ある医者に再び監禁されてしまう。巴を救えなかったことを激しく後悔する須王と、須王のもとに戻りたいと願う巴。強く惹き合う二人の運命は、嵐のように膨れ上がりー…。

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