TL - LUNA文庫一覧
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4.3伯爵令嬢のベラドンナは、“毒草食”をこよなく愛する変わり者の毒草研究者。そんな彼女のもとに、面識のない王太子から突然縁談が舞い込む。王宮に入れば最後、生きがいにしていた研究が続けられなくなってしまう。何としてでも縁談を断るため、友人のウィルに頼み込み、純潔を奪ってもらうことにする。 「俺、あんたのことが好きなんだけど」「ベラドンナ、俺と結婚してくれ」——ベッドの中でウィルが明かした気持ちに驚くベラドンナ。しかし勢いのまま全て受け入れ非処女となり、王太子妃の条件を満たさなくなることに成功する。そして、結婚前の家族顔合わせの日、友人ウィルと王太子ウィリウスが同一人物だということを、ここでようやく知るのであった……。
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-錬金術研究所を見学中、爆ぜた薬品によって失明したうえ、婚約破棄までされてしまったオレリア。結婚によって事業の拡大を目論んでいた父はオレリアにつらく当たり、パーティに連れ出して新しい相手を探してこいと無茶な要求を突きつけるのだった。親切さを装って近づいてきた男にからまれ、さらに仲間二人が加わって身体を弄ばれて、オレリアは絶望の淵に追いやられていく。だが、そこに通りかかった公爵令息セザールに救われたばかりか、貴女は私の運命の人だと求婚される。わずか数日のうちに公爵邸に迎えられたオレリア。セザールからも屋敷の者たちからも配慮ある扱いをされて戸惑うオレリア。あまつさえ、いつかその目も治してみせるとセザールからの申し出を受けて、二人は深くつながっていく。だがその愛はやがて狂気を帯びていき……
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4.3「貴女はとても評判が悪い。義妹のシンデレラに嫉妬して彼女を虐げているという噂があるが、本当か?」 初対面の資産家エリクから不躾な質問をぶつけられた私――ペトラ。ここは童話「シンデレラ」の世界。私はシンデレラの義姉であり転生者。優しい義姉でいたつもりが、ニートまっしぐらな干物女のシンデレラを清く正しく更生させていく過程で、いつしか私は「意地悪な義姉」と囁かれるようになっていた。エリクの誤解はすぐに解けたものの、なぜか彼は私に興味を持ち始める。そしてある事件をきっかけに、私を自邸へと招く。「すぐに帰すと言ったのは嘘だ。俺には貴女しかいない、結婚してくれ!」ほんの少し前までは、汚いものでも見るような目で私を見ていたはずのエリク。それが今では熱い眼差しを向けてくる。おまけに、断りきれなかった私を彼はベッドに押し倒し、既成事実を作ろうとする始末! 脇役として平穏な余生を送るはずの私が、主役になる日が来るなんて――⁉
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4.0大手広告代理店に勤める25歳の澤木美結。ある夜、結婚式の帰りでクタクタになって歩いているところを会社の社長・田辺柊真に声を掛けられ、自宅まで車で送ってもらうことに。高身長で甘いマスク、女性社員からの人気も高い柊真。その日、偶然送ってもらったことで柊真の優しい素顔を知った美結だった。 そんな美結にひとつの転機が訪れる。藤堂蓮司が率いる高級メンズブランド『RENJI』との窓口担当に抜擢されたのだ。大きな案件、有名人である藤堂との打合せ、不安な様子の美結を見た柊真は自分も初回の打合せに出席すると提案。当日は、美結に興味を示した藤堂のペースに呑まれそうになりながらも、何とか無事に打合せを終えることができた。 そして、柊真も参加した会社の飲み会の夜。二人きりになった際、美結は柊真から声をかけられる。「澤木さんさえよければ、休みのときに少しだけでも会えないか?」——それは美結にとって予想外のもので……!?
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4.3婚約破棄したばかりの美女は男性たちと愉快に談笑していた…。彼女の名はアネット。コンラート伯爵家の令嬢だ。教養も兼ね備えたアネットに求婚者は絶えないが、彼女の自由な振る舞いに冷ややかな視線を向ける者も。そんなアネットには密かに誓っていることがあった——。それは大事な友人であるソフィアよりも先に結婚して幸せにならない、ということ。アネットはわざと周囲から批判されるよう振る舞い、ソフィアを引き立たせようとするも上手くいかない。とある晩、ソフィアの魅力が分からない男ばかりと、独りつぶやいていると、アルブレヒトという美しい男性に声を掛けられる。手の甲へキスされた瞬間、今まで抱いたことのない感情に気づくアネット。この出会いの後、アネットは王妃の侍女として宮廷に出仕するよう命じられる。宮廷に赴くとそこにはアルブレヒトの姿が! 混乱するアネットだが、彼が次期国王であると知らされる。さらに突然キスまでされてしまい…。次期国王アルブレヒトは相当な遊び人と噂されていたのだが……!?
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-「僕、すぐに大人になる。英語ペラペラで、背が高くて、かっこいい大人になる。そしたら、環奈ちゃんのことを迎えに来るから」——東京でOLとして働く二十八歳の狭山環奈は、法事で実家に帰省した際、自分がまだ高校生だった頃の遠い夏の日、近所に住む綺麗な男の子、龍ちゃんに海で言われた言葉をふと思い返していた。 やがて法事を終え、駅のホームで新幹線を待っていた環奈は、ラムネの入ったペットボトルのふたを開けた時、前に並んでいた男性のスーツを濡らしてしまう。あわてて男性に謝る環奈だったが、よく見ると彼に見覚えがあることに気づく……。 「僕、……大人になったよ」六歳年下の龍ちゃん——望月龍之介は誰もが見惚れる魅力的な男性になって、十年振りに環奈の目の前に現れたのだった……!!
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4.1童話『青髭』をモチーフにした少女向けゴシックホラー恋愛小説の世界に転生してしまった侯爵令嬢のシャルロット。物語通りに進めば、青髭公爵の最初の妻となる自分は殺されてしまう。まだ本格的にストーリーがはじまる前に気づいたシャルロットは、非業の死から逃れようと画策をはじめる。姉に駆け落ちを焚きつけ、婚約相手の公爵から引き離す。姉が恋焦がれる田舎騎士と結婚してくれれば、姉もシャルロットも助かるのだ。だが、本作のヒーローであり、公爵と姉との婚姻を何としてでも成し遂げたいアンリ王子が登場すると、事態はシャルロットの望むシナリオとズレが生じていく。姉の行方を追うため、アンリ王子の馬車に同乗させられるシャルロット。途中、気分が悪くなったシャルロットは、自分だけ下車して王子を先に行かせようとするが、王子はシャルロットを一人で放っておくわけにはいかないと、一行ともども休憩させることに。宿をとり、「気分が悪いなら、呼吸を楽にしなければいけない」とシャルロットのコルセットを緩めていき……
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4.2四月から新社会人となる杏は、それを機に親元を離れ、一人暮らしをすることに。両親達が心配するものの、幼馴染みの和真の父親が不動産関係の仕事をしており、彼の紹介でマンションを借りられることになった。一人暮らしをする準備が大概終わった頃、転勤から戻ってきた和真が住むはずだったアパートが火事になる。仕事はもう決まっており、時期も時期で、いまさら住居探しも不可能。そんな切羽詰まった状況で、和真の父が提案してきたのは、半年間だけの和真との同居生活で……?わたしたち、疎遠だったはずでは……?新社会人の杏と、幼馴染みの和真との期間限定同居生活が幕を開ける。【著者紹介】有涼汐(うりょうせき)2014年WEB小説を掲載、2015年出版デビュー。好きなことはカメラと飼い猫と水族館にしろくま。代表作「わたしがヒロインになる方法」「君に10年恋してる」など
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3.6赤子の時に養女として迎えられたアンジェリカは、養父母から愛情をふんだんに注がれ、何不自由なく暮らしてきた。その後、子どもを諦めていた養父母にも授かったのがルカで、アンジェリカの自慢の弟。嬉しくて、可愛くて、率先して面倒を見たものだ。しかし、いつからか二人は歪んだ関係に。静まり返った夜半の屋敷の中でルカの働く無体に、アンジェリカは声を押し殺す。義弟と深い仲になっているなんて、絶対に知られてはいけない。ルカから離れようとするアンジェリカ。そのアンジェリカを執拗なまでに求めるルカ。お願い、ルカ、もう止めて、こんなこと。そう懇願しながらもアンジェリカの身体からは力が抜けていくのだった……。【著者紹介】園内 かな(ソノウチ カナ)2013年、オリジナルWEB小説を書き始める。2015年に書籍デビュー。愛猫にキーボードに乗られたりモニターの前で毛繕いされたりしながら原稿に勤しんでいる。代表作:『公爵さまのご寵愛は甘く淫らで意地悪で』『厳格なおじさまに求婚されて身も心も溺愛されるようになりました』
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3.0シングルマザーの紗和は、「葵」という源氏名を名乗る銀座のクラブの人気ホステス。かつての恋人・蒼生との間にできた子どもを育てている。海外に赴任し、多忙な蒼生と連絡が途絶えがちになったころに発覚した妊娠。すれ違ったまま紗和は自分から別れを切り出した。あれから四年。OLを辞めて夜の世界に飛び込んだ紗和だったが、寸暇を惜しんでわが子・佑都に愛情を注いできた。そんなある夜、常連客とともに店にやってきたのは——蒼生! 紗和が彼の子を産んだことを、蒼生は知らない。海外赴任中にいきなり別れを突き付けられたと思い込んでいる蒼生に他人行儀な挨拶をされた「葵」は、ちょっぴり傷つくのだった……
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4.2よりにもよって、クリスマスイブに火事だなんて! 残業後、帰路についた櫛川海鈴は、自室が燃えている現場を目の当たりにする。出火原因はシェアハウスで同居中の大河原櫻子による火の不始末だった。櫻子は会員制リゾートホテルグループの創業家出身で、社長の孫娘。火事で住む家を失くした海鈴の前に現れたのは櫻子の兄で、存在するだけで罪であるとも言える超美形の大河原望だった。望は海鈴に妹の不始末を心から詫び、「うちにご案内します。どうかゆっくり休んでください」と提案する。クリスマスイブだからホテルに空室もない。こうして海鈴は大河原家の豪邸に望と櫻子と一緒に住むことになる。さらに実家で無理やり結婚させられそうな海鈴の恋人役まで買って出てくれることになり……
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3.6幼いころに引き取られたブライトン家でひどい扱いを受けていたリオナを嫁として迎え入れたシオンは、その1年後には第二王子に随行して、北の砦に赴任してしまった。 数年で終わるはずの任務は長引き、ようやく6年ぶりに戻ってきたシオンの前に現れたのは、6年前のやせっぽちな少女からは想像もできないほど美しい乙女だった。 リオナの将来を考え、養子縁組を結び直して父親がわりになってもよい、と考えていたはずのシオンは、すっかりリオナの虜に。度が過ぎるほどの溺愛っぷりに、母のみならず使用人たちまであきれる始末。 そんなラブラブな折、女遊びの派手な第二王太子ヴィクトルから舞踏会の招待状が届く。嫌な予感しかないシオンは、招待状を無視しつづけるのだが……。
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3.3侯爵であり騎士団長のカルヴィンを慕っている伯爵令嬢のジェシカ。父の親友である彼から受ける子ども扱いに不満を抱いている。想いを伝える方法はないだろうか。ジェシカの気持ちが空回りしている様子に、メイドのボニーは、「誘惑なさっては?」とアドバイス。あでやかなナイトドレスを身に着け、ボニーの手引きで、ジェシカは彼が滞在している部屋へ夜這いを仕かけることに! 彼は「閨事の勉強でもしにきたというのか?」と問い、今まで見たこともないような怖い顔をする。そしてジェシカに覆いかぶさり――翌朝、カルヴィンは一夜の責任をとろうと、ジェシカの父に婚姻の許可を取りに向かうが、裏切られたと激怒する父に邸から追い出されてしまうのだった。
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3.6プリシラには前世の記憶がある。前世どころかこれまでの受けてきた7回の生をすべて憶えている。そしてそのすべての人生で同じ相手と結ばれている。今生でも彼・オルフェオは幼馴染で婚約者。運命の相手などという生易しいものではない。ここまでくれば、これはもう悪夢であり、呪いであるとしか思えない。そんなプリシラは今度こそ違う相手と恋をして結婚することを決意する。運命に抗おうと奮闘するプリシラにオルフェオは……。【著者紹介】皐月もも(サツキモモ)2012年頃よりWebに小説を公開。主に恋愛ファンタジーを執筆している。漫画と小説は読むのも好きでたくさん買ってしまうため、最近は常に積読消化が目標。代表作:『麗しの王子の悩みとメイドの受難』『王太子殿下とむぎゅっともふもふ生活!』
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3.5
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3.2叙爵式。王座に上がる隣人であり幼なじみでもあるケネスの姿を、侯爵令嬢シェリルは目に焼き付けていた。彼は今日からバートレット公爵を名乗る。シェリルは、いつしかケネスに恋心を抱いている。彼の英姿を留めるため私室でスケッチブックに向かったシェリルが気晴らしに庭に出ると、そこにはケネスの姿が。献上するために詠んだ詩の感想を聞かせてほしいと渡された羊皮紙をうっかり風で飛ばしてしまっても、ケネスは彼女を決して叱らない。天然だとか、そそっかしいとか言われるシェリルに対し、ケネスは不愛想なうえに無口。だが、転びそうになれば助けてくれるし、散歩するときは歩調を合わせてくれる。そう、ケネスは優しいのだ。言葉少なで穏やかな日をこれまで過ごしてきた二人。だが、爵位授与を祝う夜会でケネスのそばにいるのは、シェリルと同い年の公爵令嬢サンドラ。せっかく大人っぽいドレスを着てきたのに、褒めてくれるのはエスコート役の従弟アンソニーくらい。肝心のケネスからは子ども扱いされ、翌日庭で会えば「ああいうデザインはきみにはまだ早い」と言われ、邸に遊びにきたアンソニーにからかわれているうちにせっかく会えたケネスに踵を返され、少しずつすれ違ってきているような……。一方ケネスは——
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2.0年上の男性が恋愛対象である桃花は、癒し系のオジサマに抱かれたい! という性癖をこじらせ、23歳となった今も処女のまま。 ひそかに片思い中の職場の上司・甲斐谷に優しく抱かれる妄想をしつつ、一人エッチで自らの身体を慰める日々を送っていた。 そんなある日、会社の呑み会でまさかの両思いであることが判明! 諦めかけていた理想のオジサマ・甲斐谷と甘く濃密な初夜を過ごしてしまう。 しかし20歳も年下の部下に手を出したなんて周囲に知られては、甲斐谷にとってはイメージダウンなのでは……? 悩んだ桃花が出した結論は「私をセフレにしてください!」という、突拍子もないもので……!?
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5.0母の再婚で、賢吾という大学生の義兄ができた涼香。初対面できっとこの人を好きになると予感した通り、二人は仲の良い兄妹として育っていった。高校2年の夏、涼香は、気の合う同級生・菅野から「俺たち付きあえないかな」と告白されてOKしたものの、その菅野に義兄に対する恋心を指摘される。義兄への気持ちを悟られぬよう家族として接してきた涼香だったが、大学入学が決まった春、賢吾が一人暮らしをはじめて、心にぽっかり穴が空いたように感じた涼香。勉強を教えてもらいたいと週末の朝、賢吾を訪ねると、部屋に女性が! あの人を抱きしめたの? キスした? 感情を抑えきれずに問い詰めてしまう涼香に賢吾は……!? もしこの一線を越えてしまったら、もう妹には戻れないの?
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4.4デパートのコスメブランドで美容部員をしている横山優愛は、父の頼みでお見合いをすることになった。ところが、会場に居たのは優愛が勤めるサワタリデパートのCEO・佐渡風葺。驚く優愛に、風葺は突然キスをぶつけてくる。おまけに「恋を教えてやるよ」などと言ってくる始末。優愛には、絶対に恋をしたくない理由があった。しかし、風葺はそんなことおかまいなしに優愛を溺愛してきて!? 強引なくせに優しい風葺に、優愛はいつしか惹かれていく。そんな折、サワタリデパートに海外出店の噂が広がり……? 俺様CEOと美容部員の恋の駆け引きがたどり着く、幸福な未来とは?
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4.2三人姉妹の末っ子である清香は、一生結婚しない、と決めている。高校生のころ、長姉の恋人であった晴人。清香が唯一心を開き兄のように慕っていたその晴人は、二人きりの時にキスばかりかそれ以上のことまで迫って、清香の心を深く傷つけた。両親の離婚が元で男性に対して根強い不信感を抱いていた清香にとって、それは今でも許せない出来事だった。あれから七年。二十五歳になった清香は変わらず男性不信でカレシができたことはない。そんなある日、見かねた次姉から半ば強制的に勧められた合コンに参加すると、よりにもよって晴人が現れたのだ! なぜここに? 苛立ちを抱きつつ早々に店を出る清香だが、追いかけてきた晴人に、謝りたかった、ずっと好きだったといきなり告白されて――
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3.7
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4.0
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4.4
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3.5隣国に留学していたベルシュランド王国の王太子イアンの帰国祝いのパーティー。イアンは留学先の王女と婚約していたが破談、今夜のパーティーは新たに結婚相手を探すためでもある。いつも以上に着飾ってそわそわする令嬢たちを尻目に、まだ結婚には関心のない伯爵令嬢のアイリーンはパーティーを抜け出して一休み。すると、空になったテーブルの脇に人が落ちてきた! 大丈夫ですか?とアイリーンが声をかけたその人こそ、今夜の主賓、王太子ではないか。しかも媚薬を盛られたと呻いている。いったい誰がこんなことを……。伯爵令嬢らしからぬ冷静なアイリーンの対応により、大事に至らず何とかやりすごすことのできたイアンは、その翌日アイリーンの屋敷を訪ね、武芸家で知られるアイリーンの兄たちとともに犯人捜しの協力を要請。アイリーンはイアンに近づく怪しい人間を見張るため、イアンと行動を共にするように。そしてその見返りに結婚相手を紹介されるのだが……
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1.0侯爵令嬢レイチェルは、愛犬のクウマとともに侯爵領の外れまで散歩に出かけた。王宮が見えるくらいだから、随分と遠くまで来てしまったようだ。ところが天候が急変、空は真っ黒な雲に覆われ、頬にぽつりと雨粒が落ちて、レイチェルはクウマとともに慌てて近くの木へ走った。大きな枝葉のおかげで雨を凌げたものの、傘を持たないレイチェルは、どうか晴れますようにと祈りながら空を見ていた。背後の足音に振り返ってみると、腰に剣を提げ、脇にはポメラニアンを抱えた美丈夫が。雨に濡れた姿にレイチェルは自分のハンカチを差し出す。やがて雨は止み、空には虹が。走り出したクウマを追いかけ、名前も聞けずに別れてしまったその男性をレイチェルは忘れることができない。だが3日後、その男性がハンカチを返すためにレイチェルのもとを訪れる。ヴィンセントと名乗る彼は、それからしばしばレイチェルを訪ねるように。お互いに惹かれ、ヴィンセントはレイチェルに結婚を申し込むのだが、レイチェルは素直にそれを受け入れられない。なぜならレイチェルの父親はバカラで借金を重ね、破産しそうなのだ。釣り合うわけがない。だがヴィンセントは納得せず……
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4.0なぜ彼が、ここに……? 政略結婚が嫌で家を飛び出した真優。職を求めて受けた面接会場では、すでにひとかどの成功をおさめ世界展開するコーヒーチェーンのCEO・尚樹の姿があった。兄の友人でもあり真優の淡い初恋の人でもあった尚樹は、その偶然の再会以来、真優の力になろうとやさしく手をさしのべてくれる。しかし実家を勘当されたも同然の真優は、尚樹への想いに揺れつつも、自立し、ひとりで生きていくしか道はないものと無理を重ね、ついには尚樹の目の前で倒れてしまう。尚樹に連れ添われそのまま入院となった真優。素直になれない真優に尚樹は変わらずやさしく、ある時真優の口から秘めていた想いがこぼれてしまい……。【著者紹介】若菜 モモ(ワカナ モモ)千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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2.0
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3.8
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3.4グレイスはガナイシュ帝国の南東に位置する小さな国、アリーフェン王国の王女。帝国の皇太子フェリクスに秘かに恋心を抱いている。皇帝の在位三十年を記念する舞踏会に出席したグレイスは、そこで媚薬を盛られて苦しむフェリクスと遭遇。なんとかしなければ――その一心から身を挺してフェリクスを救おうとする。翌朝、フェリクスから“責任を取るため”求婚すると言われ、傷つくグレイス。フェリクスを愛しているからこそ、責任を果たすための愛のない結婚をするなんて――。皇太子妃となったグレイスに、小国の王女如きと周囲の目は冷たい。特に公爵家の令嬢ベラドナはグレイスがあらぬ嫌がらせをするとフェリクスに訴えて……
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3.6領地でのんびりと平和に暮らすリュシーには結婚を約束した相手がいる。幼い頃、身体の弱かったリュシーが湯治で訪れていた地で出会った6つ年上の少年・アル。「大人になったら迎えに行くから」とっくに成人しているはずのアルからの連絡はなく、いまだ約束は果たされないまま。そんなリュシーのもとに、突然隣国の王・クラースから結婚の打診がきた。なぜ、王家の娘ではなく貴族の娘に!?と、自国の王含め、みんなが驚くが、大国からの申し出を無碍にはできない。国のためにとリュシーは承諾してしまう。準備はとんとん拍子で進み、結婚式のひと月前。隣国へ到着したリュシーが目にしたのは天をつくほどの大男が、親しげに話しかけてくるさまだった。国王陛下、わたし、どこかでお会いしましたっけ…?【著者紹介】永久 めぐる(トワ メグル)茨城県出身、千葉県在住。2012年よりweb上で小説を公開。2013年書籍デビュー。代表作:『臨時受付嬢の恋愛事情』『旦那さま、誘惑させていただきます!』
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3.5
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3.9アンジュリーナには前世の記憶がある。日本という島国に生まれ、三十歳を前に死した。前世の自分はひどく醜かった。だが転生した今世では、公爵令嬢として約束された身分と、周囲が感嘆するほどの美貌を兼ね備えている――ゆえに、外見を褒める者たちを信じることができない。そんなある日、突如、海の向こうの大陸にある冷戦中のハードフィルト国王太子エヴァンとの結婚が決まる。そして彼は『不能』らしい。前世からブスが理由で男性に冷たく揶揄されていたことから男性不信だったアンジェリーナは、これ幸いと受け入れる。輿入れのためエヴァンの私船に乗ったアンジェリーナは、そこで自ら出迎えてくれたエヴァンに出会う。漆黒の髪、陽光に透ける榛色の双眸、彫りの深い整った顔立ち、美術品のごとく鍛え上げられた体躯……。思わずときめいてしまうが、彼は『不能』。これは形だけの結婚なのだ。
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3.8親友の真優の結婚式に出席した咲乃は、隣のテーブルから笑顔を向け手を振る新郎の友人にも愛想がない。旧友がその男性にときめいているのをよそに、二次会にも行かずに仕事に傾注するような日々を送っている。実は、高校時代に見知らぬ男性から受けた仕打ちがトラウマで男性恐怖症に人知れず悩んでいたのだ。ある時、胸のしこりが気になり、検査を受けることに。予定していた女医が緊急手術のためやむなく男性の医師の診断を受けることになる。その医師とは、真優の結婚式で会った、あの男性・希だった。診察を重ねるうちに希のやさしさ、誠実さに触れ、希には拒絶反応を示さなくなる咲乃。希の提案で男性恐怖症を克服するための手ほどきを受けるようになって……。『過保護なCEOの甘い恋の手ほどき』のスピンオフ作品。【著者紹介】若菜 モモ(ワカナ モモ)千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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4.0愛猫たちと暮らす相川耀子は、自宅に引きこもってロマンス小説の翻訳を生業としている。 原稿はデータで送ればいいし、編集者ともスマホのメッセージでだいたい事足りている。 その編集者が産休に入ることになり、紹介された後任は成瀬響という若いイケメンだった。 しかし、イギリス留学中に金髪碧眼のイケメンに遊ばれたことがトラウマとなった耀子は、実はイケメンはむしろ苦手。 それなのに成瀬は耀子の家を訪ね、食事の世話から猫の世話まで、ズボラな耀子の身の回りを一手に引き受けることに。 成瀬のペースに巻き込まれながらも耀子の原稿は順調に進んでついに脱稿の日を迎えた。 お祝いにと用意された食事とワイン。ついつい飲みすぎて、気がつけば成瀬の熱と男性的と言える匂いを身体で感じている。 「今、何されてるか……ちゃんとわかってる?」
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4.0小宮舞は、付き合っていた彼にフラれて、傷心旅行中。朝方、気分転換に大浴場に入りにきたところ、男湯と女湯が入れ替わっていることに気づかず、そのまま男湯へ入ってしまう。さっぱりした気分で湯船からあがると、脱衣所に人影が。ドアを開けると、そこにはなぜかイケメンがいて……!?「え、なんで女湯に男の人がいるの?」パニック状態の舞を鎮め、話を聞いてくれたのは、鉢合わせた当人で、会社社長の孝也だった。「元彼を忘れたいなら、他の男に抱かれればいい」そう、淫らなお誘いを受け、ついつい舞はそれに乗ってしまう。一夜限りの恋人ごっこ……だったはずなのに、舞を待ち受けていたのは、思いもよらぬ展開で……?【著者紹介】如月一花(きさらぎいっか)埼玉県出身、在住。2011年頃からweb小説を投稿。2016年電子書籍でデビュー。代表作:『色々教えてあげるよ~365日、旦那様との濃密な夜を~』『侯爵閣下の甘い誘惑』など
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5.0芸術大国と呼ばれる国で、木細工での看板作りを生業としているヒルデ。その国にはいたるところに裸身像があり、ヒルデは国立公園の噴水前にある裸身像の男性器がとても好きだった。いつしか、仕事で余った木を使いその裸身像の男性器を沢山彫り続ける日々。ある日、一等地に店を構えるジン画材店の社長・ライニースが、仕事を依頼する為ヒルデの店に来店する。彼をひと目見た瞬間、そのシルエットから恋いこがれた噴水前の裸像のモデルだと見抜くヒルデ。どうしても彼をヌードモデルにして、実際にこの目で男性器を見て作品を作ってみたい。その一心でライニースに頼み込むと、交換条件を出される。それは、ヒルデにもヌードモデルをお願いしたいというものだった。こうして、お互いにヌードモデルを務めることになったヒルデとライニース。純粋に大好きな裸身像の男性器を彫りたいヒルデだったが、密室のアトリエに裸の男女二人。何も起きないわけがなくて――!?
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3.8家事代行スタッフとして働き、父の借金を返しながら慎ましやかに暮らしていた陽鞠はある日、体調を崩した同僚の代わりに一度だけ家事代行を担当した高級マンション暮らしの男性、蒼士から思いもよらない提案を持ちかけられる。 「君のお父さんの借金を肩代わりしてあげるから、うちで住み込み家政婦として働いてくれないか?」 突然の申し出に困惑を隠せない陽鞠に蒼士が提示したのは、破格の給料と過ぎたる待遇。そして「絶対に手を出さない」こと。 騙されているのでは……という不安を抱いたまま始まった住み込み家政婦としての生活。 「雇い主と家政婦」という関係のはずが、いつしか陽鞠は優しく誠実な蒼士へ惹かれてしまい……!?
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4.3真面目で堅物、誰に対しても無愛想。そんな“部内の嫌われ者”である志穗は、ある日大きな商談のアシスタントに任命される。 異例の大抜擢ではあるものの、いまいち喜べない理由はその案件が、真広部長のものだから。 仕事ができて気配りもこなす、女性社員はもちろん部下から上司まで幅広く受けが良いイケメン部長である真広。 そんな彼に対しても始終そっけない態度を取る志穗に、真広は「君が好きだ」と告白してきて――!? 【著者紹介】 桔梗楓(キキョウカエデ) 茨城県在住。2012年頃よりWEBに小説を投稿しはじめる。ハッピーエンドを念頭に、楽しくのんびり読めるような物語を目指している。
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3.2才覚のない父のおかげですっかり没落貴族になり果てたフィネッティ伯爵家。長女のフィオリーナは弟のためになんとか学費を稼ごうと必死だった。そこに突然降ってきたのがアニエッラ王女付き侍女採用の通知。身に覚えがないものの、その給金につられ、いそいそと王宮に出向いていったのだった。しかし待ち受けていたのは、侍女仲間による嫌がらせのみならず、麗しい第二王子エルネストからの熱心なお誘い!? フィオリーナはあの手この手で逃げ回るものの、策士でもあるエルネストによって彼の自室に監禁されてしまう。なぜ私のような冴えない容姿の没落伯爵家の女を求めるのか、の問いに、エルネストの答えは思いもよらぬものだった――眉目秀麗な王子と給金大事な没落伯爵令嬢の恋の駆け引きの行方は?
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3.4深山椿は、大学の同級生だった総士が社長兼デザイナーを勤める大手アパレルメーカー『sindo』に勤務するOL。大学生の頃、総士に恋路を邪魔されて以来、総士のことが大嫌い。「こんな状態だから、28歳になった今も彼氏の一人もいないのだ」と、男っ気のない仕事中心の生活を、ことあるごとにちょっかいをかけてくる総士のせいにしてやり過ごしていた。そんなある日、総士自らに指名され、新ブランドの主任に抜擢された椿。 「俺のサポートができる人間は、おまえしかいない」俺様で傲慢な性格の総士に怒り心頭なはずなのに、ひょんなことから二人は一夜を共にしてしまい……。犬猿の仲だったはずなのに、どうして胸がときめくの!?【著者紹介】黒羽 緋翠。とろけるように甘いストーリーからせつない系まで、幅広い作風の書き分けを得意とする。乙女系・TL小説、漫画、乙女ゲーム、アニメをこよなく愛している。
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3.6誰もが憧れる聡明で凛々しいギルバート・カラナリオ公爵に求愛され、 レイチェルはなぜ自分が選ばれたのか不思議で仕方がなかった。 気持ちとしては嬉しいものの、 ギルバートに対して謂われもない恐怖心が起こる。 愛と不安を抱いて嫁ぐと、 初夜のその時からギルバートの執着愛が始まった。 意識が朦朧、 混濁するほどの激しいセックスの日々。 体が動かなくなるまで求められ、 与えられ、 レイチェルの身にギルバートの肉体を刻み込まれる。 そしてギルバートからレイチェルを求めた衝撃の告白がなされた。 なぜ謂れのない恐怖を感じたのか、 レイチェルはその理由を知ることに―― 著者紹介 園内かな 2013年、オリジナルWeb小説を書き始める。2015年に書籍デビュー。 愛猫にキーボードに乗られたりモニターの前で毛繕いされたりしながら原稿に勤しんでいる。 代表作:『猫かぶり殿下の執着愛』『政略結婚の在り方』
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4.0デザイン会社で働く水澤千尋は、すらりとした長身と整った顔立ちのせいで、『なんでも出来る完璧な女性』と誤解されがちだが、実は家事が大の苦手。彼氏の賢治にも家庭的な女性だと勘違いされている節があり、「家事ができないことが知られたら、嫌われてしまうかも…」と不安を覚えていた。そんなある日、千尋は自身の勤めているデザイン会社の社長兼デザイナーである瀬戸聖が、お手製弁当を食べている光景を目にする。口数少なく真面目でストイック、どんなに魅力的な女性からのアプローチにもなびかない「堅物社長」である聖のイメージからかけ離れた、色合いよくバランスのとれたおかずが詰められたお弁当(しかもとってもおいしい!)に惚れ込んだ千尋は思い切って、あるお願いをすることに。「私に料理を教えてくれませんか!?」大好きな賢治のため、おいしい料理を作りたい! その一心で約束を取り付けた堅物社長のお料理教室。なのにキッチンでの社長はとても優しくて、職場とのギャップに魅了されてしまいそう!?【著者紹介】田崎くるみ(タサキ クルミ)茨城県出身。ショッピングと読書が趣味で、特に漫画が大好き。執筆のお供はMr.children。作風に合った曲を流しながらPCに向かう日々。代表作は『この度、友情結婚いたしました。』『ツンデレ社長の甘い求愛』『全力片想い』など。
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4.0王家代々大切に扱われてきた『黒き魔女の書』を封印してきた『鍵』。 しかし、オルグレンが隣国エウリーシュに攻め滅ぼされたどさくさで、『鍵』のありかがわからなくなってしまう。 封印が解かれれば、世の中にわざわいがもたらされることになるという。『魔女の姉妹』の長から鍵を奪回する命を受けたキリエは、姉妹のダーナとともに隣国に渡った。 やがて薬師として王城に仕えるようになったキリエは、往路でスリから守ってくれた青年と城内で再会する……。 【著者紹介】 木野美森 東京都在住。2015年はじめてネットで発表した「運命の乙女は狂王に奪われる」で出版デビュー。 好きなものは猫とアイス。 代表作:『王妃は政略結婚の夜に溺れる』『攫われた花嫁は騎士団長の愛に真実を知る』
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4.0忘れ物を届けるために豪華客船に乗り込んだ太川新聞の舞浜茜。船内で突然見知らぬ美形にキスをされ、動揺している間に船が出港してしまう。次に船が停泊するのは三日後。旅券を持たないピンチの茜に手を差し伸べたのは、キス男こと上崎慎吾だった。自らを金持ちと自称する上崎は、茜の乗船期間中の面倒をすべて見てくれる代わりに自分の暇つぶしに付き合えと言う。そんな上崎は実は有名ホテルチェーンの取締役で、休暇中の有名人だった。強引な上崎に翻弄される茜。おまけに、会社からはマスコミ嫌いで有名な上崎の取材をしてこいという密命まで受けてしまい!? 優雅で豪華で淫靡な溺愛クルーズが、今幕を開ける!
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3.0他人の“心の声”が聞こえてしまうリリスは、 その不思議な能力故に幼いころから両親に疎まれ、 固く心を閉ざして声を出すのをやめてしまった。 そんなリリスを不憫に想う祖母は、 リリスを連れて旧知の医師の元を訪ねる。 そこでリリスが出逢ったのは 氷のような美貌を持つ若き子爵・ファビアンだった。 医師のエリックの治療方針で、 リリスはファビアンの湖畔の屋敷に預けられ療養することに。 エリックからは治療を、ファビアンからは淑女教育を受けながら、 リリスは美しいレディへと成長してゆく。 そして十八歳になったある日、 リリスはエリックから妻にしたいと申し出られる。 しかしずっとファビアンだけを見つめてきたリリスは……。 著者紹介 アドウマドカ 夏は断捨離、冬は模様替え、常に家の中をごそごそやっている片づけオタク。 がらんとした部屋で読書三昧、映画三昧するのが夢。原稿は早朝派、かたわらにはアイスコーヒー。 代表作:『堕ちた令嬢』『愛と生け贄の森』
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3.3新社長のセクハラ、パワハラで 四年間社長秘書として勤めてきた会社を辞めた里紗。 失業して一ヶ月経つが、なかなか就職先が見つからない。 そんなある日、 都内のホテルで開かれたクラス会に出席した里紗は、 帰り際にロビーで在職中から憧れていた取引先の社長・水嶌と再会する。 旧友たちの小さな見栄の張り合いに巻き込まれた里沙は、 水嶌が恋人であるかのように振る舞ってしまう。 しかし水嶌はそれに便乗するかのように里沙をバーに誘い出し、そして……。 嘘から始まった恋の行方は? 著者 若菜 モモ(ワカナ モモ) 千葉県在住。2011年『秘密の契約』でデビュー。 現在ベリーズカフェ小説サイトにて活動中。猫と韓ドラが好き。 代表作:『秘密シリーズ』3部作。『身代わり姫君の異世界恋綺譚』『砂漠の王と拾われ花嫁』
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4.0砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「嫁取り祭り」ともいわれている。祭りの日に想いが通じ合った二人は、生涯仲睦まじく暮らせるという。アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方をオムニバスで。 【商家の三男坊と食堂の娘】 街の食堂『跳ねる仔馬亭』の看板娘マリアと商家の三男坊セリオス。セリオスにとってマリアは、妹みたいな存在でしかないのか? 【小隊長とお針子娘】 街一番の美人ティエリに執拗に絡むドラ息子から彼女を護衛する強面の騎士ダグラス。次第に彼女が微笑んでくれるようになり…… 【鍛冶屋と機織り娘】 鍛冶屋のキースと機織り娘のリーリャは幼馴染。幼いころに交わしたケッコンの約束を、キースはいつ、叶えてくれるのだろう? 【パン屋と計算係】 役場の計算係ステラはアローナきっての才媛。最近の日課は、仕事の帰りに優しい笑みで迎えてくれるカイトのパン屋に寄ること—— 【医者と大工】 祭りの夜。楽しく酒を酌み交わす医師ジェラルドと女大工ミリアム。だがミリアムには他人に踏み込んでほしくない過去があった—— 【副団長補佐と図書館司書】 図書館司書エリナと副団長補佐バーナードは、読書を通じて好意を寄せあうように。だが、エリナは不本意に嫁がされることに……
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-砦を抱き、騎士が駐屯する国境の街・アローナの収穫祭は、「嫁取り祭り」ともいわれている。祭りの日に想いが通じ合った二人は、生涯仲睦まじく暮らせるという。アローナの宵祭りをめぐる市井の男女の恋の行方。 街の食堂『跳ねる仔馬亭』では看板娘マリアの明るく元気な声が響いている。昼の遅い時間に店を訪れたのは、裕福な商家の三男で家業を手伝うセリオス。五年前、マリアが学校を卒業して以来、ずっと通ってくれている常連だ。末っ子で「妹がほしかった」というセリオスは、マリアをそう見ているのだろう、何かと気にかけてくれている。そんなセリオスを兄のように慕っていたマリアだったが、いつしかセリオスを男性として意識するようになる。まもなく宵祭りがはじまる。ふいにセリオスが「宵祭りで逢ったら、一緒に屋台のものでも食べよう」とマリアを誘った。宵祭り――。セリオスはその意味をわかっているのだろうか? 考えすぎだと自分の気持ちを抑えながら、それでもマリアは祭りの二日目に、せいいっぱいおしゃれをして出かけたのだが……
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4.2父親が所長を勤める小さな弁護士事務所で事務を務める理香にとって、父の同業者である剣持弁護士は気になる存在。 しかし剣持はいつだって理香のことを子ども扱いしてからかってばかり。とはいえ理香も剣持と兄弟のようにじゃれあう時間を、暖かく心地よくも感じていた。 そんなある日、理香の父親が交通事故に遭ってしまう。 事務所の弁護士は父一人。公判が間近に迫った案件もあり、引継ぎを頼める弁護士を探し出すにも時間が足りない。困った理香は父親が抱える案件の代行を剣持に頼むことに。 そんな理香に提示されたのは、「一案件につき100万円の報酬」という、とんでもない条件だった。 そんな金額とても払えないと焦る理香に、剣持は信じられないような提案をしてきて――!? 「理香がその体で払うのなら、全部チャラで引き受けてやる」 理香の知らない男の顔をして、甘くやさしく抱いてくる剣持。 この行為は「報酬」でしかないはずなのに、どうして……?
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3.0父親と二人で貧乏暮らしをしている大学生の佳乃。 ある日、父親が借金の保証人になってしまい、 姿をくらましてしまう。 激しい取り立てに怯える佳乃を助けてくれたのは 幼馴染で双子の瑛斗と裕斗。 大財閥の息子である二人の父親に借金の肩代わり、 学費の支払いを申し出てくれる。 その代わり条件に出されたのは、 双子が住んでいる屋敷で住み込みのメイドとして働くこと。 それからというもの、 二人から度々エッチなイタズラを受けるようになる。 仕事でミスを犯してからはその行為がさらにエスカレートしていき、 時にはおもちゃを使って熱烈に愛されてしまう。 最初は恥ずかしがっていた佳乃もエッチな調教が続くうちに 淫らに感じてしまうようになる。 そんな中、佳乃の同級生が父親をだまし、 佳乃を好き勝手しようとしてきて…。
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3.0貴族が通う王立学園への入学日。学園に向かう馬車の中で、子爵令嬢のロゼリアは深いため息をつく——。左右で色の異なる瞳を持つロゼリアはこれまで、悪魔に魅入られた令嬢として周囲から厭われ続けてきたのだった。学園生活でも当然、嫌悪の視線が待っていることだろう。ロゼリアは憂鬱で仕方なかった。そして彼女にはもうひとつ悩みが……。それはロゼリアを嫌う婚約者のフレッドと顔を合わせなければならぬこと。案の定、学園で会った途端、フレッドはロゼリアが大切にしている髪飾りを投げ捨ててしまう。悲しむロゼリアだったが、澄んだアイスブルーの瞳の美しい令嬢・アイリスが髪飾りを届けてくれる。 自分へ嫌悪の眼差しを向ける同窓生と違い、いつも優しく接してくれるアイリスから街へ出かけようと誘われたロゼリア。待ちに待った約束の日——。なんとロゼリアを迎えに来たのは、アイリスと同じアイスブルーの瞳を持つ黒髪の美しい男性、国王の信頼も厚いリヴィングストン侯爵家の嫡男・リアムで……!?
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3.0物心ついたときから、ブランシェットは兄エドガーとふたりで森の奥深くの古城で暮らしていた。幼いころ両親を亡くし顔も憶えていないブランシェットは、エドガー以外の男性を見たことがない。しかし惜しみない愛情を注いでくれるエドガーのことを、本や図鑑に出てくる男性よりも百倍魅力的だと思っているし、早く自分を大人の女性として認めてもらいたいと密かに願ってもいる。しかしエドガーはいつまでたってもブランシェットのことを子ども扱いで、いつまでも町の買い出しに連れて行ってもらえないのだった。そんなある日ブランシェットは、城の近くで見つけたケガを負った美貌の男性を介抱のために城に連れ帰ったのだが……。【著者紹介】仙崎 ひとみ(センザキ ヒトミ)関西在住。趣味は海外旅行とバイクツーリング。いつか世界遺産を巡る旅をしてみたい。代表作:『溺愛蜜月 ~金獅子将軍と黒薔薇王女のラブいちゃ新婚生活~』『ドSな軍人王との囚われ溺愛生活』
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4.2政略結婚を経て高圧的な態度が変わらない夫・クロード。 シンシアは、ある日弾みでクロードを花瓶で叩いてしまう。 執事からは亡くなったと告げられたのだが……。 生きていたクロードは、 以前とまるでちがう人格になっていた!? 趣味は刺繍、レース編み。 乙女男子となった夫との、奇妙で新たな結婚生活とは……? 【著者情報】 深森 ゆうか(ふかもり ゆうか) 二〇〇八年頃からWeb上に小説を公開しはじめる。 趣味は寝ながら読書に一人旅。肉大好き、デザート大好き、酒大好きなトド。 代表作:『花嫁修業は、伽での旦那様の喜ばせ方』、『大逃亡~女騎士の恋の受難~』
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3.4
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-会社の上司からの執拗な嫌がらせや、先輩男性社員からのセクハラを受ける毎日……どんなことにも立ち向かう強気の初瀬真由だったが、もう我慢の限界! そんな真由に、同僚のレオナが「レンタル彼氏」の利用を勧める。疑い半分ながらも、そこまで言うなら……と、真由は試しで利用をする。デート当日、やってきたのは真由より18歳年上の、八島千尋。優しい千尋にリードされ、なおかつ愚痴も嫌がらずに聞いてくれた。次第に楽しくなっていった真由だったが……デートだけのつもりが、なぜか千尋と体を重ねてしまった! もう絶対、レンタル彼氏なんて利用しない! ……本当に? 著者紹介 浅生柚子 男性向けゲームでシナリオライターとしてデビュー後、乙女ゲームやドラマCDのシナリオを主に執筆。オタグッズとハムスターと空母に囲まれて、美味しいご飯を食べられるのが日々の糧。代表作:『DYNAMIC CHORDシリーズ』『先生イケないことってなんですか?』
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3.3
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-紗弓は6年間片思いをしていた。相手は自身が勤める会社の社長・水神。 4年前に勢いで告白してしまい、振られている。それでも諦めることが出来ず、彼のそばで懸命に働いてきた。 そんなある日、二人揃って出向いた出張先で信じられないようなハプニングが! ホテルの部屋を一室しか予約しておらず、しかも外に空きはなし。 こうなっては仕方がないと、二人一部屋で宿泊することに。 致し方ないハプニングであって、期待するようなことは起こらない。 そんなことは分かっているはずなのに、気にしないようにすればするほど紗弓の緊張は増していって…… 「……だ、抱いてくれないと、眼鏡返しません……!」 仕事一筋の俺様社長・水神と、負けず嫌いで一途なOL・紗弓。 紗弓の6年越しの片思いの行方は―!?
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4.3父の事務所のため、その一心で偽装婚約を了承した伊万里。 紹介された上杉光輝という男、 確かに会計士でハイスペックのエリートなのだが、 とんでもない俺様だった! 光輝は頭ごなしに命令し、デキの悪い伊万里を見下す。 だけど、この俺様がいないと事務所が……我慢する伊万里。 怒り心頭なのだけど、 接しているうちになんだか誤解のような? 戸惑いが 伊万里の心のガードを緩めてしまい、 求められるままに体を許してしまった。 はじめての体験にとろんとなる伊万里は、 こんなハイスペックな光輝が本当にカノジョもいなくて 自分との偽装婚約を了解しているのだろうか? と思い始める。 そんな時、事務所に訪れたのは―― 怒ったり泣いたり笑ったり、 伊万里と光輝のハートフル・ラブコメディ♪ 著者紹介 朝陽ゆりね 漫画原作者。キャラ文芸・恋愛小説・ライトノベル小説家。 代表作『花魁遊戯』『夜の蜜の甘く濡れる(原作)』『祠☆闘士シリーズ』『気流師怜花さんのフィーリングファイル』『カノジョを捉まえろ!』
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4.0同期4人の女子会。 酔った勢いでノってしまった賭けに負けた阿久根里香子は、 罰ゲームとして社内でもイケメンで仕事もデキる真田修一を口説かねばならぬ羽目に。 なかなか落ちないと評判だった真田のこと、 どうせ即座に断られるだろうと、友達との義理を果たすためだけにデートに誘うと、 あっさり受け入れられてしまった。 真田に連れて行ってもらったワインバーで会話が弾み、 里香子はそこで真実を告げて詫びるのだったが、 真田がおかしなことを言い出して……。 気がつけばホテルのベッドの上。里香子の真上には真田の顔が! この状況、なんとかならない!?
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-偶然にも大ファンのモデル・kyoの撮影現場に立ち合えることになって、大はしゃぎのひいな。けれどもひいなは、このごろ調子が良くない。体調が思わしくないばかりか、足元に黒い影が見えたり、交通事故に遭いそうになったり。事故から救ってくれたのは……kyo!? しかし彼は想い描いていた人物像とはまるで違う俺様キャラ。以来、ひいなの身の回りには不思議なことが起こるようになる。そんなひいなのそばでひいなを助ける……どころか、キスまでしてくれるkyoこと馨(キョウ)は陰陽師だった。馨はひいなに残酷な未来を口にする。今年の桜は見られない。遠のいてゆくひいなの意識を馨がキスで引き戻していく。【著者紹介】上主沙夜(カミス サヤ)長野県在住。鷹守諫也名義でライト文芸、上主沙夜名義で乙女系小説を執筆。ゴスなものをこっそり偏愛。親指シフト最高。代表作:『黒竜騎士の悩ましき熱愛』『黒元帥の略奪愛~女王は恋獄に囚われる~』
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4.0大手自動車メーカーで広報として働いている伊沢紅子は、上司である新見聖のことが大好き。しかし当の新見は紅子を女性扱いしてくれず、ただペットのようにかわいがるばかり。 「私にもあのティーンズラブのヒロインみたいな勇気が持てたら……」そんな風に悶々としている中、偶然手にしたチャンスと酔った勢いで紅子は新見を押し倒してしまう。積極的な女を演じて新見をリードしようとする紅子だったが、昼間の姿とは打って変わった新見のドSな姿に乱されるばかり。ドSっぷりは止まらず、先日の失態の責任を取ろうと会社を辞めようとする紅子に「責任を取って会社を辞める代わりに、俺の側にいろ」ととんでもない命令までしてきて!? 【著者紹介】 橘柚葉(タチバナ ユズハ) 「甘酸っぱい恋愛&ハッピーエンド」をキーワードに、webサイトで恋愛小説を公開。2013年「甘く危険な交換条件」で出版デビューに至る。
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2.5
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4.3あーあ……また振られちゃった……。日曜日のオープンカフェで、浅香真由は大きなため息を吐いていた。こんなの慣れているはずなのに。我慢していた嗚咽が漏れ泣き出してしまった真由を落ち着かせようと店から連れ出したのは、超有名なヘアサロンのカリスマ美容師・雑賀健斗だった。その物腰に不思議と心を開いていく真由は、オープン前のサロンで健斗から優しく語りかけられるまま、恋愛に対するコンプレックスまで自然に話すようになっていた。そしてそんな健斗から真由は「セックス・セラピー」の申し出を受ける……。【著者紹介】有允ひろみ。2014年に『とろける薔薇にくちづけを』(KADOKAWA)でデビュー。趣味は映画鑑賞・読書・音楽鑑賞。 好きなものは薔薇・ウサギ・ハードロック・ウォッカ。代表作:『野獣な獣医』『総務部の丸山さん、イケメン社長に溺愛される』
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-時は大正時代。帝都の花街の『桔梗屋』で、下働きとして琴音は働いていた。琴音に両親はなく、生まれたばかりの頃『桔梗屋』の店の裏にカゴに入って置かれていたという。貧しいながらも不自由なく暮らしていた琴音のもとに、ある日、琴音を「綾小路伯爵家」の跡継ぎだという人物が現れる。その人物に連れられて祖父の住む屋敷へと移り住んだ琴音がそこで出会ったのは、一人の男。彼の名前は荘介といい、新進気鋭の青年実業家だった。後に、祖父が抱える莫大な借金を返済するために琴音は彼のもとへと嫁ぐことになるが。いざ初夜を迎えようというとき、荘介が自分を引き取った理由が綾小路伯爵への復讐のためと知らされ……。【著者紹介】海原 龍(ウミハラ リュウ)ゲームシナリオや漫画原作などで活動中。オリジナルWEB小説を書き始めて4年ほど経つ。ワン子をこよなく愛し、飼い犬のために仕事をしている。代表作:『イジワル双子の専属メイド』『野獣王に強制種付けされて~気高き姫の公開凌辱~』
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4.4
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3.0深窓の令嬢……といえば聞こえはいいが、実は引きこもりのエディス・アポット侯爵令嬢。そんな彼女にも見合いの話が舞い込んだ。お相手はブレント・バークレイ公爵。 若くして跡目を継いだ金髪碧眼の、眉目秀麗の若者。 地位、財産、容姿、どれをとっても秀でた彼には、「狐付き」ではないかという噂があった。 見合いの席でまさにその豹変ぶりを目の当たりにしたエディス。 狐公爵の標的にされ、襲われてしまうのだが、なぜかエディスはブレントとの結婚を決意する。 やがてエディスとブレント、それに狐の『レッド』との奇妙な婚姻生活(夜も)がはじまる……。 【著者紹介】 深森 ゆうか 2008年頃からWEB上に小説を公開し始める。2016年、『聖女の結婚』でTL小説デビュー。 趣味は寝ながら読書に一人旅。肉大好き、デザート大好き、酒大好きなトド。
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4.2男爵家の元令嬢だったクリームヒルトは、ライニンゲン公爵家にメイドとして仕えている。彼女には誰もが認める料理の才能があった。晩餐会の料理の手伝いでクリームヒルトは今宵も大忙しだ。ようやく休憩できると思っていると、ライニンゲン公爵家の嫡男であるオスカー坊ちゃまが泣いていることに気付く。聞けば意地の悪いアルフレートに体型のことで悪口を言われたのだという。オスカーは美しい金色の髪、琥珀色の瞳、整った顔立ちをしていたが、体型だけぽっちゃり気味だったのだ。この一件をきっかけに、クリームヒルトはオスカーのダイエットをサポートすることに。だがダイエットも順調に進んでいた矢先、クリームヒルトはオスカーの元を去ることになってしまう……。——それから時は経ち、王都の人気レストラン「黒猫軒」の料理人としてクリームヒルトは今日も忙しく働いていた。そしてある日、金色の髪の美しい青年が店に通ってくれていることに気付くのだが……。
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3.0婚約者のジェフリーにエスコートされて社交界をデビューすることを夢見るメイヴィス。しかし、待ち焦がれたその日、メイヴィスは近衛騎士の制服に身を包んだジェフリーから素っ気ない態度をとられ、他の令嬢と楽しそうに踊る姿を見せつけられて、すっかり落ち込んでしまった。自分は嫌われているのではないか?という考えが頭から離れないまま結婚式当日を迎え、ジェフリーの変わらぬ対応にますます不安が募る。あまつさえ、披露パーティのさなかというのにジェフリーは仕事を口実に出かけてしまい、初夜もすっぽかされそうな始末。深夜の帰館を待ち受けたメイヴィスがジェフリーに真意を質すと、ジェフリーからまさかの真相が明かされる……。そして溺愛の日々がはじまった!
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4.3母を三年前に病気で亡くしてからひとりぼっちになったラナは、デイン王城で下働きのメイドとして細々と暮らしていた。城内では明後日からの出征を控えて盛大な壮行会が開かれ、ラナも朝から大忙し。意地の悪い侍従長とメイド頭の企みによって、ラナは、街の娼婦たちとともに兵士たちを接待する役回りを押し付けられる。軍人王と恐れられている国王ダリウスを前に、ラナは緊張からワインボトルを手から滑り落として、王のマントに染みを作ってしまう。あまりの恐れ多さに打ち震えるラナだったが、ダリウスに「気に入った」と私室に連れていかれるのだった。娼婦として抱かれたラナは、ダリウスの出征を見送ることもできず、その三ヶ月後には妊娠がわかって、バイロンから城を追い出されてしまうのだった――
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3.7天涯孤独となったクローディアを引き取ってくれた遠戚のレナード。 両親の背負った負債を引き受け、 何不自由のない暮らしを与えてくれる反面、 身なりや躾に厳しく、 夜会ではいつも地味なドレスばかりを着せられていた。 早く結婚して一人立ちしたいという想いが高じたクローディアは、 ある夜会で名うての遊び人に迫られスキャンダルに。 怒ったレオナードはクローディアに告げる。 もう我慢はしない。 蕩けるようなキス。 そしてプロポーズ。 これまで見たこともなかったレオナードの独占欲と情欲とが燃え盛る瞳で見つめられ、 クローディアはレナードの愛に貫かれていく。 著者紹介 園内かな 2013年、オリジナルWeb小説を書き始める。2015年に書籍デビュー。 愛猫にキーボードに乗られたりモニターの前で毛繕いされたりしながら原稿に勤しんでいる。 代表作:『猫かぶり殿下の執着愛』『政略結婚の在り方』『公爵さまのご寵愛は甘く淫らで意地悪で』
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3.0エレノアは、訳あって家で預かることになった六つ年上の少年・クライブが苦手。エレノアを「おちび」と呼んでレディー扱いせず、愛想もないクライブだったが、日々の剣の鍛錬だけは欠かさず目に見えて上達していく姿に、エレノアはいつしか惹かれていく。しかしある日突然、クライブはエレノアに再会することを誓って去っていく。――十年後。二人は王家の晩餐会で再会。凱旋帰国したばかりの元帥王子こそ、クライブその人だった。エレノアはその場で婚約者として皆に紹介され、キスされ、祝福を受ける。やがて輿入れをし、クライブに昼と言わず夜と言わず愛されて幸福の絶頂にいるエレノアだったが、クライブが礼拝堂で誰かと会っている気配に……!?
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2.0相手の思うとおりに自分の姿を見せる能力を持つイルセは、リッセン王国の王女アマンダの替え玉を務めていた。両親の形見である指輪を付けている時、イルセは本来の姿を留めておくことができる。その昔イルセは、妹を亡くしたことに悲嘆するカイザルトという騎士と出会い、王女専属の護衛騎士になるよう勧める。彼に前向きに生きて欲しかったからだ。お互いを想い、心の距離を縮める2人だったがいつしかイルセは姿を見せなくなってしまう…。やがてカイザルトは晴れて王女専属の護衛騎士に。だがイルセがアマンダの替え玉だとは知らないのだった。いつものように王女アマンダに扮したイルセは、王女の婚約者が待つエンゲルフトに赴いた際、媚薬を盛られてしまう! 助けを呼びに行こうとするカイザルトを引き留めたイルセは、カイザルトの手で快楽に導いて欲しいと頼む……。王女の命令としてこれを引き受けたカイザルトだが、ずっと忘れることのできなかったイルセの面影を感じてしまい……。
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5.0二十八歳・独身OL。処女の上に片想いばかりしてきた人生。そんな三久の元に、突然「結婚してください!」と現れた水上。話を聞くとプロポーズは相手間違いで、彼は好きだった女性に騙されてしまったのだと判明する。しかし、水上から「ひとめぼれをした」「俺、三久さんと結婚したい」と正式なプロポーズを受け、まさかの交際ゼロ日婚をしてしまうことになる。 始まった結婚生活の甘さと淫らさに翻弄される三久。そしてなぜか、水上に伝えていない自分の願いまで叶えられて不思議な気分になる。 甘いだけ? それとも、謎がある? 一途社長との激甘結婚生活、はじまります!
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3.0ラウエルン帝国では花祭りの時期に皇妃を「狩る」というのがならわしで、今年はじめて花祭りに参加したヘレーネも、友人や母親に勧められて白い花冠で出かけていった。そろそろ祭りも終盤というころ、不意に脇から出てきた腕に腰を抱えられ……。「わが花嫁が決定した」頭上から響く声。まさか、本当に!? 若き皇帝アルフレートにそのまま皇宮に連れて行かれたヘレーネ。これから二人の新婚生活がはじまる。でも、最初の時はものすごく痛いって――それに、よく知らない相手なのに! どうして私がいきなり皇妃様!?【著者紹介】宇佐川ゆかり。東京都在住。主に乙女系小説で活動中。甘い恋愛描写と濃厚なラブシーンを得意とする。執筆の合間にコーヒーとおいしいチーズケーキで一息入れるのが好き。理想のチーズケーキを求めて、日々探索中で、時には自分で焼いたりもする。代表作:『契約恋愛と外せない指輪』『公爵様と傷心シンデレラ』
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3.0ブランシェ家のサラと彼女の義兄であるジェイドは、かつてお互いを深く想い合っていた——。ブルーサファイアのような瞳、誰もが振り返る美しい顔、品格と聡明さを兼ね備え、誰に対しても気さくに振る舞うジェイドは社交界の注目の的だ。ところがサラに対してだけは例外だった。いつからかジェイドは冷淡な性格に変わってしまったのだ…。すべてはサラを国王の側妃にさせ家を繁栄させるため。「すぐに達せられる体になるよう、明日からも訓練しよう。その方が、陛下もお喜びになる」——側妃になるための教育には、閨で国王を悦ばせるための淫らな指導も含まれており、サラは身体ごと躾けられてしまう…。想い合っていた頃を懐かしむサラ。やがてある事がきっかけでジェイドの性格を変えてしまった秘密が明らかになるのだが——。
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3.8没落した貴族の娘タリサは、森の小屋で細々と暮らしている。ある雨上がりの日、森の中でタリサは高貴な身分と思しき青年と出会う。ところが、顔見知りの少年クルトがリスを狙うつもりで放った矢が彼に向かっているのを目の当たりにし、青年をかばって自らの肩に傷を負ってしまう。そしてその青年とは、近隣に狩りに訪れていた国王。狼藉を働いたとクルトを咎める国王に、許しを乞うタリサの意識はやがて遠のいていき、気がつくと王城で手厚い看護を受けていた。命の恩人のタリサに、国王ディートフリートは手ずから食事の世話をしようとしたり、毎日贈り物と部屋に届けたり……。ある日タリサは、ディートフリートが10年前の内乱で婚約者を亡くしたことを知る。その婚約者は、タリサと同じように王をかばって矢を受けたのだという。やがて城内の貴族の令嬢たちからいやがらせを受けるようになる。早く元気になって城を出なければ。しかしその想いとは裏腹に、ディートフリートとの静かな語らいが、タリサを癒していくのだが……。
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