雑学・エンタメ - 集英社作品一覧

  • 【電子合本版】約束の地 大統領回顧録1 上下
    5.0
    北米で発売初日89万部! 空前の売れ行きを達成したベストセラー 信念に燃え、あらゆる難局に全力で立ち向かった日々が再現される 「短所もあるけれど、才能にあふれる思想家たちが考え抜いてつくり上げた、ゆるぎない、それでいて変化も受け入れる体制。それが私の納得できるアメリカなのだ」(本書より) 2009年。ハワイ州で生まれ育ち、父は黒人、政治家としてのキャリアは浅く、若干47歳と異例尽くめのアメリカ合衆国大統領が誕生した。「YES WE CAN」をキャッチフレーズに世界中で大フィーバーを巻き起こし、人種、民族、政治的分断に橋を架けようと、困難に立ち向かい続けた日々を、オバマ自身が詳細なディテール、関係者の発言とともに、生き生きと描く。
  • 最後のダ・ヴィンチの真実 510億円の「傑作」に群がった欲望
    5.0
    アートをとりまく桁違いの華々しさと、深い闇。アートの価値は誰がどのように決めるのか、価値と値段は比例するのか――。最後のダ・ヴィンチ作品の発見として注目を集め、その後、史上最高額の510億円で落札され話題となった男性版モナリザ「サルバトール・ムンディ」。その謎に包まれた足跡を追う中で見えてきた美術界の闇。衝撃のノンフィクション!
  • レジリエンスの時代 再野生化する地球で、人類が生き抜くための大転換(集英社シリーズ・コモン)
    4.0
    再野生化する地球で、人類が生き抜くためには、経済・政治・社会の大転換が必要だ。 地球を人類に適応させる「進歩の時代」から人類が地球に抵抗し、自然界と共存する「レジリエンスの時代」へ。 世界的な経済社会理論家が描く、危機脱出のための処方箋! 【絶賛!】 「人新世の危機」を解決する、コモン型経済のリアルな姿がここに。 ――斎藤幸平(『人新世の「資本論」』) 【自然の復讐を乗り越える、「共生」の経済システム】 これまでの「進歩の時代」において人類は、地球の恵みを収奪し、商品化し、消費を最大にして生きてきた。だが、無限の成長と超効率化を絶対視したせいで、環境危機と地球温暖化が発生。洪水、干ばつ、熱波、山火事、台風が、生態系とインフラを破壊し、人類の生存を脅かしている。 この危機を脱するために必要なのは、「レジリエンスの時代」への大転換。地球を人類に適応させるのではなく、人類を地球に適応させるのだ。自然と共感的に関わるためには、経済・政治・社会の見直しが必須。 科学技術にも精通した世界的な経済社会理論家が、未来への処方箋を示す! 【目次】 第1部 効率vs.エントロピー ――近代の弁証法 第1章 マスクと人工呼吸器とトイレットペーパー ――適応力は効率に優る 第2章 テイラー主義と熱力学の法則 第3章 現実の世界 ――自然界の資本 第2部 地球の財産化と労働者の貧困化 第4章 大転換 ――時間と空間の地球規模の囲い込み 第5章 究極の強奪 ――地球のさまざまな圏と遺伝子プールと電磁スペクトルの商品化 第6章 資本主義の矛盾 ――効率性の向上と労働者の減少と消費者債務の増加 第3部 私たちはどのようにしてここに至ったか ――地球上の進化を考え直す 第7章 生態学的自己 ――私たちの一人ひとりが散逸のパターン 第8章 新たな起源の物語 ――生命を同期させ、形作るのを手伝う生物時計と電磁場 第9章 科学的方法を超えて ――複雑で適応的な社会・生態系をモデル化する 第4部 「レジリエンスの時代」 ――「工業の時代」の終焉 第10章 レジリエンス革命のインフラ 第11章 バイオリージョン(生命地域)統治の台頭 第12章 代議制民主政治が分散型ピア政治に道を譲る 第13章 生命愛(バイオフィリア)意識の高まり
  • フェルナンド・ペソア伝 異名者たちの迷路
    -
    フェルナンド・ペソア(1888-1935)。 〈「わたし」とは確固とした個人であるどころか、無定形な多様体で、自分自身にとっても捉えどころがない。21世紀の今でこそ自然に思われるこの考えを、ペソアははるか以前に先取りしていた。自分とは別人格の〈異名者〉たちを案出し、たったひとりで宇宙全体を体現するようなこの不思議な人物は、どのような人生を送り、何を考えていたのだろうか〉(「あとがき」より) 70もの人格を作り作品を書き分け、没後に2万7500点以上の草稿が発見されたポルトガルの国民詩人ペソア。この20世紀の巨人の生涯と言葉を丹念にたどり、豊富な引用と貴重な図版を合わせて、この稀有な詩人の魅力の全貌に迫る。ペソア入門としても最適な、本邦初、待望の本格評伝!
  • 母性のディストピア
    4.3
    宮崎駿、富野由悠季、押井守――戦後アニメーションの巨人たちの可能性と限界はどこにあったのか? 宮崎駿論4万字、富野由悠季論10万字、押井守論10万字の作家論を中核に、アニメから戦後という時代の精神をいま、総括する。そして『シン・ゴジラ』『君の名は。』『この世界の片隅に』――現代のアニメ・特撮が象徴するさまよえるこの国の想像力はどこにあるのか? 『ゼロ年代の想像力』『リトル・ピープルの時代』とその射程を拡大してきた著者の新たな代表作にして、戦後サブカルチャー論の決定版。
  • 霧の彼方 須賀敦子
    5.0
    生涯にわたり信仰と文学の「コトバ」に共振し、『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴェネツィアの宿』『ユルスナールの靴』など、晩年に稀有な作品を遺した須賀敦子。高い評価を得たエッセイや訳書のほか、没後も詩集や書簡集も含めて刊行が続いた。これらの作品を生み出した69年の生涯は、さまざまな「コトバ」に支えられていた。キリスト教への入信、2度の欧州留学、カトリック左派の流れを汲むミラノのコルシア書店での活動、夫ペッピーノとの出会いと別れ、帰国後に没頭した貧困者支援のエマウス運動、そして文壇を刮目させた初のエッセイ集の上梓――。同じキリスト者である著者が、同じ情熱を以て須賀敦子の「たましい」に迫る、圧巻の評伝。[本文より]イタリアに渡り、コルシア書店で働く以前は本を読み、書店に関係するようになってからは翻訳に従事し、ときに本を売った。帰国後、彼女は研究者となり、再び本を読み、そして、あるときから自ら本を書くようになった。信仰を抜きにした須賀敦子を語っても、蝉の抜け殻を見るようなものだが、本との関係を無視した言説も同質の幻影をもたらすだろう。信仰と書物、ここに流れる雄渾な歴史が須賀敦子の土壌だった。
  • 若返るクラゲ 老いないネズミ 老化する人間
    3.6
    老いて、死ぬ。それは必然なのだろうか? ベニクラゲは若返り、ハダカデバネズミには老化が見られない。では、人間は? なぜ老いるのか? 人間には自己治癒力があるというのに…。本書は、私たちが進化の過程でどうやって「老化を獲得」してきたのか、その「老化の役割」とは何かを最新の科学から読み解いていく。
  • ヤバい統計 政府、政治家、世論はなぜ数字に騙されるのか(集英社シリーズ・コモン)
    3.0
    【絶賛!】 政策はAI(人工知能)では作れないことを、徹底的にわからせてくれる。 ――藻谷浩介氏(『里山資本主義』) その数字は、つくり笑いかもしれないし、ウソ泣きかもしれない。 データの表面を信じてはいけない。その隠された素顔を知るための一冊! ――泉房穂氏(前・兵庫県明石市長) 【データの“罠”が国家戦略を迷走させる!? ビッグデータ時代の必読書!】 「データ」や「エビデンス」に基づいてさえいれば、その政策や意思決定は正しく、信用できると言えるのか? 私たちは政府統計を信頼しきっているが、その調査の過程やデータが生み出されるまでの裏側を覗けば、あまりにも人間臭いドタバタ劇が繰り広げられていて驚くはずだ。本書は英国国家統計局にも関わり、政府統計の世界を知りつくす著者が、ユーモア溢れる筆致でその舞台裏を紹介した一冊である。 扱われるのは、英国の移民政策、人口、教育、犯罪数、失業者数から飲酒量まで、実に多彩な事例。それぞれの分野で「ヤバい統計」が混乱をもたらした一部始終が解説される。いずれも、日本でも同じことが起こっているのではないかと思うような話ばかりだ。 現在、この国では「根拠(エビデンス)に基づいた政策決定(EBPM)」が流行り言葉のようになっている。人工知能の発達も急速に進みつつあり、アルゴリズムに意思決定や判断を任せようとの動きも見られる。「無意識データ民主主義」といった言葉も脚光を浴びつつある。しかし本書を読めば、数字やデータだけを頼りに物事を決めることの危うさが理解できるはずだ。 数学や統計学の予備知識はいっさい不要。楽しみながらデータリテラシーが身に着く、いま注目の集英社シリーズ・コモン第3弾! 【目次】 第一章 人々 第二章 質問する 第三章 概念 第四章 変化 第五章 データなし 第六章 モデル 第七章 不確かさ
  • 日本美術・この一点への旅
    4.7
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 美術好き・旅好きが目ざすべき、47都道府県の「この一点」。 「旅してでも見る価値あり」という視点で選んだ新・美術館ガイド 日本美術の「真価」を知るには、所蔵先まで旅するのがベストです。「混まないから作品とじっくり向きあえる」ことに加え、「その土地と作品のつながりをリアルに実感できる」「当初意図された通りの展示空間で見られる」など、鑑賞体験の感動が何倍にも増大することも。なかには、「国宝の屏風絵をガラスケースなしで見られる」というスペシャルな機会もあり! 本書は、日本各地の「旅してでも見る価値がある作品」=「この一点」を山下先生の独自の視点で厳選し、詳しい解説とともにオールカラーで紹介しています。全62施設(寺院含む)、47都道府県を網羅しているから、どこからでもスタート可能。お目当ての作品の展示時期を調べたら、いざ、「この一点」を楽しむ旅へ! 美術好き・旅好きにおすすめの一冊です。 【本書に収録した作品】 三岸好太郎『飛ぶ蝶』(北海道)/棟方志功『花矢の柵』(青森県)/狩野永徳『上杉本洛中洛外図屏風』(山形県)/木村武山『阿房劫火』(茨城県)/『捕鯨図万祝』(千葉県)/鏑木清方『一葉女史の墓』(神奈川県)/『火焔型土器(指定番号1)』(新潟県)/『風俗図(彦根屏風)』(滋賀県)/長沢芦雪『龍図』(和歌山県)/正阿弥勝義『菊花・虫図皿』(岡山県)/雪舟等楊『四季山水図(山水長巻)』(山口県)/副島種臣『帰雲飛雨』(佐賀県)/田中一村『不喰芋と蘇鐵』(鹿児島県)ほか。
  • 広重の浮世絵と地形で読み解く 江戸の秘密
    5.0
    広重の浮世絵は、江戸時代の写真だ!? 広重の浮世絵をこよなく愛好する著者が、ふと発想を転換して浮世絵をみたところ…驚くべき事実が浮世絵に書き込まれていることを発見! さらに専門である土木や治水の知識を合わせて考えると、江戸の地形や歴史の謎が解け、知られざる江戸幕府の政治や仕組みの秘密も見えてくる。『日本史の謎は「地形」で解ける』シリーズが30万部以上のベストセラーとなった竹村先生ならではの謎解きを、「名所江戸百景」や「東海道五拾三次」などに描かれた名所ごとに展開。日本橋、四谷内藤新宿、溜池、新橋……この一冊を片手に、江戸の地形を巡る散歩をするのも楽しい! 美しいカラー図版満載で保存版にしたい一冊!!
  • 三条陸 HERO WORKS(Vジャンプ単行本)
    -
    国民的ゲーム『ドラゴンクエスト』シリーズをもとにし、人気を博した『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』と、その主人公ダイの師アバンの若かりし頃を描く『勇者アバンと獄炎の魔王』の原作。 平成仮面ライダーシリーズの一作として放送された特撮ドラマ『仮面ライダーW』と、その続編漫画『風都探偵』の脚本。 『ウルトラ』シリーズの、歴代ウルトラマンと怪獣たちが大バトルを繰り広げた『ウルトラマン超闘士激伝』――。 漫画、特撮ドラマ、アニメ…メディアを越えてヒーローを生み出し続ける三条陸。 氏が自らの作品群――全40作以上を語り尽くす集大成本! 【内容紹介】 第一章「ダイの大冒険」 誕生の経緯から作品の作り方、連載中のエピソードなどを語り尽くす。現在連載中の新作『勇者アバン』についても語る。 第二章「三条陸ができるまで」 生粋のテレビっ子、漫画読みである三条。特撮やアニメ、漫画がどのように「遊び」から「仕事」になっていったのか。幼少期から家族のこと、ライターとして手がけた記事についてまでを語る。 第三章「三条陸の仕事」 40以上の作品群を自ら紹介し、その思いを語る。 【漫画編】 『冒険王ビィト』『勇者アバン』『風都探偵』、瑳川竜名義で書かれた『ウルトラマン超闘士激伝』、佐野ロクロウ名義の『ジガ -ZIGA-』や唯一の少女漫画作品『ラビダビスター!』…別ペンネーム作品を含め網羅。 【特撮編】 初のメインライターを務めた『仮面ライダーW』、驚異の全話脚本を手がけた『獣電戦隊キョウリュウジャー』、異色の車に乗るライダー『仮面ライダードライブ』など。 【アニメ編】 学生時代に脚本を手がけた『装鬼兵MDガイスト』、ロボットアニメ黄金期の作品をリブートした『ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』、『祝!(ハピ☆ラキ)ビックリマン』、『ゲゲゲの鬼太郎』(第5期)、『デジモンクロスウォーズ』など。 特別企画『ダイの大冒険』鼎談 『ダイの大冒険』『冒険王ビィト』の作画を務める盟友・稲田浩司と、『ダイ』初代担当編集が集い、語らう。 4大作品ヒーロー描き下ろし表紙 三条陸作品のヒーローが夢の競演! 『ダイの大冒険』のダイ、『冒険王ビィト』のビィトを稲田浩司が、『勇者アバン』のアバンを芝田優作が、『風都探偵』の左翔太郎とフィリップを佐藤まさきが描き下ろし!!
  • 約束の地 大統領回顧録1 上
    4.0
    北米で発売初日89万部! 空前の売れ行きを達成したベストセラー 信念に燃え、あらゆる難局に全力で立ち向かった日々が再現される 「短所もあるけれど、才能にあふれる思想家たちが考え抜いてつくり上げた、ゆるぎない、それでいて変化も受け入れる体制。それが私の納得できるアメリカなのだ」(本書より) 2009年。ハワイ州で生まれ育ち、父は黒人、政治家としてのキャリアは浅く、若干47歳と異例尽くめのアメリカ合衆国大統領が誕生した。「YES WE CAN」をキャッチフレーズに世界中で大フィーバーを巻き起こし、人種、民族、政治的分断に橋を架けようと、困難に立ち向かい続けた日々を、オバマ自身が詳細なディテール、関係者の発言とともに、生き生きと描く。 「書くことがありすぎて1冊にはとても納まらなかった」ため、今回の『約束の地 大統領回顧録1』では、生い立ち、大統領選挙での闘いから大統領就任、2011年のオサマ・ビン・ラディン暗殺までが描かれる。  裕福ではないが知性を重んじる母と祖父母から愛情を注がれ、本に囲まれて成長した少年時代を経て、大学では恵まれた環境を当たり前と捉えている同級生たちと出会い、疑問を抱き始める。理想の国であるはずのアメリカに存在する矛盾、不公平、格差。最初から「持つ者」と「持たざる者」を隔てる壁はどうすることもできないのか。  ハーバード・ロースクールに進み、黒人初の『ハーバード・ロー・レビュー』編集長となりながら法律の道へは進まず、コミュニティ・オーガナイザーとして、労働者階級が住む地域で人々の生活の向上や意識改革のために身を捧げることを選ぶ。やがて、社会をよりよい方向に変えるためには政治の世界に入ることが近道だという思いに至り、イリノイ州議会議員に立候補。後押しする人々、新しいリーダーを求めていた時代の空気などが重なって、そこから短い年月で大統領選挙までの道のりを駆け上がっていく。 (原題「A Promised Land」)
  • マザリング 現代の母なる場所
    3.8
    「マザリング」、性別を超え、ケアが必要な者に手を差しのべること――。揺らぐ命に寄り添う母の、孤独と疎外感。この社会で不可視化される、「弱き身体」の居場所とは? 記録されてこなかった妊娠出産期の経験をすくいあげ、「母」の定義を解体し、いまを生きる人々の声から、ケアをめぐる普遍的思考を紡ぐ。イケムラレイコ、イ・ラン、寺尾紗穂、ドミニク・チェンらへの取材も収録。
  • ウクライナ危機後の地政学
    3.0
    ウクライナ危機で揺らぐ冷戦後の世界体制。 大国同士がせめぎ合う中、日本は生き残れるのか。 元内閣情報分析官が読み解く目前の脅威! 【目次】 第一章 揺らぐ冷戦後の国際体制 第二章 世界はグレート・デプレッションに向かう 第三章 内戦のリスクが高まる米国 第四章 少子化と不動産バブル崩壊で衰退する中国 第五章 群雄割拠の時代を日本は生き残れるのか おわりに ロシアとどのように向き合っていけばよいのか
  • アバターと共生する未来社会
    3.3
    アバター(分身)を使って、メタバースの世界だけでなく、実社会でも、別のキャラクターとして遠隔地で仕事をしたり、家にいながらにして趣味の仲間と旅行をしたり、AIと協業したり…、姿や年齢を超えた多彩な人生を体験できる時代がやって来る。新しい未来の幕開けだ! 【主な内容】 第1章 アバターとは何か――実世界でも稼働する遠隔操作が可能な分身 人と関わるロボットの研究史の始まり――Town Robotプロジェクト/その後の自律型ロボットのベースとなったロボビー/僕のアバター研究・開発の原点――1999年のIROS/遠隔操作であっても存在感を伝えるアバター――ジェミノイド/アバターの「見かけ」が与える影響と「不気味の谷」 ほか 第2章 アバター共生社会が目指すもの 2050年のアバター共生社会を想像してみよう(1)未来の学校の先生――40歳女性(2)未来のセキュリティガード――75歳男性/ムーンショットが目指すもの/教育の近未来――時間と場所を選ばず家庭教師モデルで学べる/体験学習の近未来/コミュニティの近未来/医療の近未来――遠隔医療の充実 第3章 ムーンショットが進めるアバター研究 実証実験からの成果と示唆/遠隔対話ロボット×保育・教育――感染症流行下の保育園でのアバター利用/遠隔対話ロボット×学童――感染症流行下の学童保育でのロボット利用/大型複合施設内のスーパーマーケットに遠隔操作ロボットを設置/遠隔対話ロボット×エンタメ――動物や魚と触れ合えるパークでのアバター利用 ほか 第4章 技術の社会実装――AVITAの取り組み なぜ起業が必要だったのか/AVITAの事業とビジョン(1)オリジナルアバターの制作(2)メタバースの制作支援(3)ポータルサイトの開発/ロボットとアバターの違い――口、目、身体の動き/好成績をあげたアバター接客サービス/ローソンとの協業/実社会でハブになるような総合アバター施設を設ける/未来の駅の姿と可能性を探る ほか 第5章 仮想化実世界とアバターの倫理問題 仮想化実世界とは何か/「アバターは仮面であり、生身の自分こそが本物」ではない/普及過程で不可避な倫理的問題――法規制と研究倫理/仮想化実世界でも、実世界のルールや倫理的規範とは切り離して考えられない/匿名・偽名での労働は実質的に今の社会でも行われている/アバター認証機構の必要性/著名人そっくりのアバターの活動制限 ほか 第6章 さらなる未来――大阪・関西万博とアバター 2025年の大阪・関西万博のテーマ「いのちを拡げる」/パビリオンが打ち出す3つの要素/アバター共生社会で変わる政治/アバター共生が当たり前になった未来における恋愛/家族のかたちも変わっていく未来/男女の恋愛観や結婚観も変化する/孤独の解消に役立つアバター/アバター共生社会では、死生観や宗教はどう変わるのか? ほか
  • 名画の中で働く人々 ――「仕事」で学ぶ西洋史
    3.9
    【描かれた「仕事」で絵画を読み解けば、西洋史の驚きのストーリーが見えてくる!】 「看護師」はひと昔前なら「看護婦」。神話の時代からある仕事とは? 「リケ女」の走りは命がけ! 知っているようで知らない、仕事のルーツや歴史を、『怖い絵』シリーズの中野京子が解説。今まで見えてこなかった、もうひとつの西洋史がそこにある。 収録された絵画、全50点。中世から現代アメリカ絵画まで、幅広いラインナップと驚きのストーリーが「見る」西洋史の世界へ誘います。 <内容>闘牛士 ― 動物虐待か、スポーツか、はたまた神事か 侍女 ― 宮廷の奥深くに入り込む「侍女は見た」!? 香具師 ― 今も昔も変わらぬ騙す騙されの世界 宮廷音楽家 ― ライブが全てだった時代特有の苦労 羊飼い ― 社会のアウトサイダーにならざるを得なかった 女性科学者 ― 「リケ女」のはしりは命がけだった 道化 ― 舞台でおどけて、楽屋で泣いて 警官 ― 絵画の主役にはなりにくい役回り 思想家 ― 簡単なことを難しく考えるのが仕事? ファッション・デザイナー ― 衣装を見ればどんな時代かわかる 大工 ― イエスと結びつき、神聖化された職業 看護婦 ― プロフェッショナルと認められるまでの長い道のり 政治家 ― ヘンリー八世に仕え、明暗をわけた政治家たち 修道女 ― 神に捧げる一生ですら時代に翻弄されて 船頭 ― 神話世界から続く職業も今や先細り 異端審問官 ― 泣く子も黙らせ、良い子も騙すテクニック 傭兵 ― 世界最古の男の仕事。舞台は戦場。 女優 ― 女はもともと演技上手。その最高峰が…… 子どもも働く ― 厳しい環境を逞しく生き抜く 天使も働く ― 人間のためではなく神のために働くのは当然
  • 日本語を作った男 上田万年とその時代(集英社インターナショナル)
    3.3
    明治維新を迎え「江戸」が「東京」となった後も、それを「とうきやう」とか「とうけい」と様々に呼ぶ人がいた。明治にはまだ「日本語」はなかったのである。「日本語(標準語)」を作ることこそが国(国家という意識)を作ることである――近代言語学を初めて日本に導入すると同時に、標準語の制定や仮名遣いの統一などを通じて「近代日本語」の成立にきわめて大きな役割を果たした国語学者・上田万年とその時代を描く。
  • 10代のためのエンパワメントBOOKシリーズ1 こんにちは!同意 誰かと親密になる前に知っておきたい大切なこと
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 10代のあなたが、恋や人間関係、さらにその先の「愛や性(!)」の世界に本格デビューする前に、ぜったい読んでおくべき1冊。 誰かに傷つけられないように、自分を守りたい! 誰かを傷つけてしまってからでは、遅すぎる! そもそも自分がどうしたいのかも、わからない!?!? そんな10代に必要なのは、「同意」の知識なんです! ●たくさんの同世代+先輩、専門家、の経験談が教えてくれる「リアルな場面で起こること!」 オーストラリアの人気MCユミと、ティーンの味方で有名な女性ドクター、メリッサが、現役10代&先輩男女のナマの声を集めて展開する、超お役立ち本! テーマは「同意」です。 何かをしたい人同士の合意、それが同意。 同じ気持ちで向き合えればいいけど、気持ちにはいつも温度差があるもの。特に経験の少ない10代は、いろんな場面で「どうすればいい?」と迷い、答えが見つからなくてモヤモヤしがち。 そんなとき、この本が役に立ちます。 自分や相手を守る、シンプルな「同意」の基礎がわかり、実際の場で役立つ言葉も学べて、気持ちのいい関係が持てる。そんな本なのです! ハッピーで可愛いイラストはイギリス人のジェニーが担当。親しみやすい翻訳は、作家でフェミニストの北原みのり。この小さな本が、世界最先端のフェアな新常識を伝えます。 ●「親密な関係」を前に、ドキドキしてる人なら今すぐ役に立つ本! まず「同意」を知るためのお題は「Tシャツ」。 「Tシャツ貸して」「いいよ」というだけのやりとりでも、じつは意外なリスクやスレ違いが! そこから、わかりやすくお話が展開。自分の意思や同意(YES,NO)は尊重されるべきものだと、この本を読むと胸にストンと落ちます。 「はっきりしてるのは、相手が誰であっても、どんなときでも、自分の身体に関することは、自分に「いい」「いや」を言う権利があるということ。それは、ほかの人も同じです。」(本文より) 途中から始まる「セックスの同意についてのコーナー」も、全10代必読! 今すぐ予定はなくても、「いつでも必要なときに読みに来て」というこの本があるだけで、安心できます。 同意って、実は大人でもまだよく知らないもの。でも、セックスを知るときに「同意」を一緒に学べたら、それってすごく幸せなこと! イラストやトークに登場する人たちも多種多様。肌の色や特徴、体型や人種、障がいの有無…まで、本当にさまざま。手をつないでいる絵やキスの話題も、異性同士とは限らないのがこの本らしさです。 そう、どんな人でも、みんながみんな「自分のからだのボス!」。 そんなメッセージを伝えるこの一冊、ぜひ手に取って見てみてね! その日からあなたも「同意ワールド」の一員です!
  • 「神話」の歩き方 古事記・日本書紀の物語を体感できる風景・神社案内
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 神話が伝わる土地について、出雲、日向を中心に全国をたびたび訪れ 研究をしてきた神話学者の著者が、自ら撮影をした写真とともに、 物語性豊かな神話の世界へご案内します。 「目の前の景色に神々の物語を重ね合わせ、神々の姿を見いだすということは、古くから各地で行われてきた。神話をめぐって発揮されてきた人々の想像力は、神話の解釈にもヒントを与えてくれることが多い。(中略)なかには神話を知らなくとも神秘的な空気や絶景に感動することもあるが、神話を少しでも知っていると、風景に奥行きが生まれる。何でもないただの薄暗い藪が黄泉国(よみのくに)への入り口に見えてくる」(本書より) 本書の内容 ●神話の旅に出る前に 旅の準備1 神話の資料を知る 古事記・日本書紀・風土記 旅の準備2 神話の内容を知る 旅の準備3 土地について考える ●出雲/黄泉平坂 ヤマタノオロチ神話 因幡のウサギ 国作り神話 国譲り神話 出雲国風土記 ●日向/天の岩屋神話 天孫降臨神話 ホノニニギとコノハナサクヤヒメ神話 海幸彦・山幸彦神話 山幸彦とトヨタマビメの神話 ●対馬/ワタツミの宮 トヨタマビメ神話 対馬に伝わる神話の世界 対馬で感じる古代的世界
  • ヒロシマを暴いた男 米国人ジャーナリスト、国家権力への挑戦
    4.3
    原爆の正体を世界中に知らせた、一人の記者がいた。1946年8月、とある雑誌の特集記事にアメリカ中が騒然となった。第二次世界大戦でアメリカに勝利をもたらした広島と長崎の原子爆弾が、1年後も市民に後遺症と死の苦しみを与えていることを、人々は全く知らなかったのだ。のちに世界的名著となったルポ『ヒロシマ』は、いかにしてアメリカ軍やGHQの隠蔽と検閲をすり抜け、世に知られるに至ったか。小説でピューリツァー賞を受賞しながらも才気ある記者として活躍したジャーナリスト、ジョン・ハーシーと雑誌『ニューヨーカー』の軌跡を辿る。
  • 人間の土地へ
    4.4
    世界第2の高峰K2に日本人女性として初めて登頂した小松由佳。標高8200メートルでビバークを余儀なくされた小松は、命からがら下山し、自分が大きな時間の流れの中で生かされているにすぎないと知る。シリア沙漠で出会った半遊牧民の男性、ラドワンと恋に落ち、やがて彼の大家族の一員として受け入れられる。平和だったシリアにも「アラブの春」の波は訪れ、百頭のラクダと共に長閑に暮らしていた一家も、否応なく内戦に巻き込まれていく。徴兵により政府軍兵士となったラドワンだが、同胞に銃は向けられないと軍を脱走し、難民となる。しかし安全を手にしたはずのヨルダンで、難民としての境遇に悩み、再び戦場であるシリアに自らの生きる意味を求めようとする。二人の目を通し、戦場を内側から描いたノンフィクション。
  • 手塚治虫とトキワ荘
    4.4
    日本のマンガは、このアパートから生まれた。手塚治虫、藤子・F・不二雄、藤子不二雄A、石ノ森章太郎、赤塚不二夫……若き日の巨匠たちが集った聖地・トキワ荘。日本のマンガ出版史を描き切る決定版評伝。東京都豊島区椎名町にあった木造二階建てのアパート、トキワ荘。1950年代、ここに住んだ手塚治虫の後を追うように、藤子不二雄A、藤子・F・不二雄、石ノ森章太郎、赤塚不二夫らが居住したことで、このアパートはマンガ史に残る「聖地」となった。戦後、日本のマンガ雑誌が、月刊誌から週刊誌へと変貌していく過程で、トキワ荘に集ったマンガ家たちがたどった運命、そして、今もトキワ荘が伝説となって語り継がれるのはなぜか。膨大な資料をもとに、手塚治虫とトキワ荘グループの業績を再構築し、日本マンガ史を解読する「群像評伝」!
  • コモンの「自治」論(集英社シリーズ・コモン)
    3.9
    【『人新世の「資本論」』、次なる実践へ! 斎藤幸平、渾身のプロジェクト】 戦争、インフレ、気候危機。資本主義がもたらした環境危機や貧困格差で、「人新世」の複合危機が始まった。 国々も人々も生存をかけて過剰に競争をし、そのせいでさらに分断が拡がっている。 崖っぷちの資本主義と民主主義。 この危機を乗り越えるには、破壊された「コモン」(共有財・公共財)を再生し、その管理に市民が参画していくなかで、「自治」の力を育てていくしかない。 『人新世の「資本論」』の斎藤幸平をはじめ、時代を背負う気鋭の論客や実務家が集結。 危機のさなかに、未来を拓く実践の書。 【目次】 はじめに――今、なぜ〈コモン〉の「自治」なのか?   斎藤幸平 第一章 大学における「自治」の危機   白井 聡 第二章 資本主義で「自治」は可能か?――店がともに生きる拠点になる   松村圭一郎 第三章 〈コモン〉と〈ケア〉のミュニシパリズムへ   岸本聡子 第四章 武器としての市民科学を   木村あや 第五章 精神医療とその周辺から「自治」を考える   松本卓也 第六章 食と農から始まる「自治」――権藤成卿自治論の批判の先に   藤原辰史 第七章 「自治」の力を耕す、〈コモン〉の現場   斎藤幸平 おわりに――どろくさく、面倒で、ややこしい「自治」のために   松本卓也
  • 【電子増補版】外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?
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    【電子増補版】世界中で今、人が移動しています。戦争や貧困を逃れて、そして働く場を求めて。外国人労働者受け入れ決定によって、日本にもこれから大勢の人が外国から働きに来ます。これからどういう事が起きるのでしょうか。そして私たちは彼らと、どう接していけば良いでしょうか。2015年に中東、主にシリアから130万人の人たちがヨーロッパに押し寄せました。これをきっかけとして、EU内では極右政党が勢力を伸ばし、排外主義運動が高まるなど、混乱が続いています。世界では外国人を排除する方向が拡大するなか、日本では2018年6月に、安倍首相が外国人労働者の大幅受け入れを発表し、2019年4月から施行されます。外国人労働者・移民・難民は、一般の人たちの関心の対象になりつつあります。本書では、「外国人労働者」「移民」「難民」はどう違うのか、そして彼らとどうつきあっていけばいいのかを、わかりやすく解説していきます。中学生からおとなまで。今のこの世界を知るための、最良の一冊です。※刊行を記念して2019年4月に行われた特別講演を増補。
  • 生か、死か、お金か 日経テレ東大学「Re:Hack」白熱講義録(インターナショナル単行本)
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    ひろゆき×成田悠輔MCで人気となったYouTube番組「Re:Hack」を書籍化! MCの二人がゲストである蛭子能収、乙武洋匡、ビッグダディに、「生・死・お金」について問う! なぜ「死」は怖いのか、「障がいがある」とはどのような状態なのか、家族はいたほうが「幸せ」なのか……人間の欲望の本質を暴き、「生きるとは何か」を徹底的に議論する。高橋弘樹Pによる番組ウラ話も公開。
  • こじらせ美術館
    3.6
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ゴッホ、ムンク、シーレ、バスキア、フリーダ・カーロなど、巨匠たちのダメ人間エピソードと作品の秘密を、代表作やキーアイテムのイラスト、チャート図など視覚的要素満載でわかりやすく解説する。荻窪の「6次元」主宰、アートディレクター、金継ぎ師として活躍する著者による、美術鑑賞がもっと楽しくなる美術ネタ帳。
  • ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと(集英社インターナショナル)
    4.1
    就活から逃げ出した言語学徒の青年は、美しい言語を話す少数民族・ムラブリと出会った。文字のないムラブリ語を研究し、自由を愛するムラブリと暮らすうち、日本で培った常識は剥がれ、身体感覚までもが変わっていく……。言葉とはなにか? そして幸福、自由とはなにか? ムラブリ語研究をとおしてたどり着いた答えとは……? 人間と言葉の新たな可能性を拓く、異端の言語学ノンフィクション。
  • 我がマリノスに優るあらめや 横浜F・マリノス30年の物語
    3.0
    クラブ創設30周年に、Jリーグ5度目の制覇! Jリーグ開幕以来、一度も降格のないトップクラブとして存在し続ける「伝統と革新」の理由を、「F・マリノスに関わる人たちの物語」を通じて描きだす――。 2022年4月、クラブ創設30周年を迎えた横浜F・マリノス。前身となる1972年の日産自動車サッカー部の創設からも、ちょうど50周年になる記念すべき年でもある。 1993年のJリーグ開幕、1995年のリーグ初優勝、1999年の横浜フリューゲルスとの合併、2003~2004年のリーグ連覇、2007年のマリノスタウン創設、2013年の届かなかった1勝、2014年のCFGとの業務提携、2019年の15年ぶりのリーグ制覇、2022年の5度目の制覇など、クラブ史に残る歴史的な出来事を中心に、そこに関わった選手、監督、コーチなどチームスタッフはもちろん、社長をはじめクラブスタッフまで多方面に徹底取材。 登場するのは、安達二郎、加茂周、木村和司、水沼貴史、川口能活、井原正巳、佐伯満、松本正×草野裕司、波戸康広、永山邦夫、岡田武史、久保竜彦、松田直樹、河合竜二、左伴繁雄、松永成立、山瀬功治、中村俊輔、山崎慎×緒方圭介、嘉悦朗、ドゥトラ、中澤佑二、栗原勇蔵、仲川輝人、マルコス ジュニオール、日比野恵子、水沼宏太、喜田拓也、黒澤良二(掲載予定順)。
  • 「マインドフルネス×禅」であなたの雑念はすっきり消える
    5.0
    マインドフルネスと禅、どちらも修行して熟知する唯一の日本人仏教僧が、わが国の精神文化に訪れた800年ぶりのバージョンアップをやさしく解説! ふたつはなぜ今、世界で初めて、ここ日本で融合するのか? 本当に無心になることは、決してむずかしいことではなかった! まったく新しい、マインドフルネスと禅のハイブリッド瞑想法! 【目次】はじめに/第一章 マインドフルネスと出合う/第二章 マインドフルネスが日本に来た意味/第三章 道元とマインドフルネス/第四章 禅とマインドフルネス/第五章 慈悲とマインドフルネス/第六章 「マインドフルネス×禅」と生死のこと/おわりに
  • 子どもたちに映画を! キネコ国際映画祭ができるまで
    3.0
    わずか5人の観客から10万人を集客する一大イベントへ成長した、子どもと大人が一緒に楽しめる、世界で一番手づくりなキネコ国際映画祭(毎年11月上旬に二子玉川で開催)。その波瀾に満ちた30年の歩みを、同映画祭を育て上げたフェスティバル・ディレクターが余すところなく語る。「〈キネコ国際映画祭〉でのライブ吹き替えは、私自身の心を豊かにする素晴らしい時間です。とにかく最初の一歩! 是非、二子玉川で一緒に体感してほしい」――――戸田恵子(キネコ国際映画祭ジェネラル・ディレクター)
  • 今日もぼっちです。
    4.3
    ゲーム実況グループ・三人称の「鉄塔さん」としても大人気。作家・賽助が綴るぼっちエピソードが満載! 少年期の切ない思い出、夢を追った学生時代、新しい出会い……。遅咲きのぼっちを自任する著者の過去を掘り起こせば、あちらこちらに「ぼっちの種」が。人付き合いは苦手でも、前に進める「ぼっちの生き方」がここにある! ソーシャルディスタンスが叫ばれる今、他者との距離の取り方は、ぼっちに学べ!! 装画・挿画は、『岡崎に捧ぐ』などで大人気の漫画家・山本さほ氏。著者のぼっち遍歴が辿れる「賽助のぼっちスゴロク」も収録。
  • 思春期デコボコ相談室 母娘でラクになる30の処方箋
    4.0
    これって思春期? それとも病気? 精神科医が、思春期の母娘が抱えがちな悩みに回答しながら、「自己発達力」「自己治癒力」を引き出す育て方をアドバイス! 父・息子も必読!! どんな子も発達に偏りがあり、進んでいる部分と遅れている部分がデコボコしているもので、それは一人ひとりの個性。発達障害と呼ばれるものは、その延長線上にあって偏りが目立っているというだけのこと。(「はじめに」より) 本書に収録の「お悩み一覧」(もくじより) 【1章 デコボコOK! 乱高下しながら成長するのが思春期です】 気分のムラに振り回される/すぐキレる/話し合いにならない/一方的にしゃべり、人の話を聞いてない/すぐパニくる!/忘れっぽく、片づけられない/スローすぎる/喫煙&飲酒/ゲーム感覚で万引き 【2章 思春期娘と更年期母は「ホルモン星人」バトルがあって当然です】 娘も母も不調だらけ/月経前のイライラ/彼氏にどっぷり/ダイエットを繰り返す/女子グループのLINE外し/娘がいじめの加害者に…… 【3章 眠りの乱れが思春期をタイヘンにする】 朝、起きてこない/ベッドに入ってもスマホ/仮眠から不登校/睡眠薬をほしがる 【4章 いい子が危ない!? ときには引きこもりも必要です】 反抗期がないけれど……/見知らぬ相手とのツイッター/赤面恐怖/「できる子」が引きこもりに……/赤ちゃん返り 【5章 これって思春期? それとも病気? 脳のクスリで治せるの!?】 包丁を持ち出した/教師に服薬をすすめられる/マスクを外せない/思春期うつ病?/初期統合失調症と診断されて/薬がどんどん増える
  • マチズモを削り取れ
    4.3
    路上、電車、学校、オフィス、トイレなど、日本の公共空間にはびこる〈マチズモ=男性優位主義〉の実態をライターが徹底調査! ジェンダーギャップ指数、先進国でぶっちぎりの最下位――「関係ない」はもうありえない。夜道を歩くことの恐怖、通学・通勤中の痴漢被害、発言権を奪われる不条理……最も身近な日常の場面から、変わらないこの国の「体質」をあぶり出す。
  • 72歳、今日が人生最高の日
    4.0
    ○「さわやかな風が吹き抜けるような70年の軌跡」齋藤薫さん(美容ジャーナリスト) ○「モデルとして、ひとりの女性として、ずっと憧れてきた人からのアドバイスがつまってる」 カーリー・クロスさん(モデル) ○「人生は予想できないことの連続だけど、乗り越えて楽しむことができる、と教えてくれる」 ○ダイアン・フォン・ファステンバーグさん(デザイナー)【内容紹介】31歳で夫のDVから逃れて離婚、シングルマザーとなって40年。メイ・マスクは3人の子どもを育てるために、必死で働いてきた。モデル歴50年以上。通販カタログや母親役など地味な仕事を淡々とこなしてきた。モデル事務所から干されて仕事がなかった時期に、髪を染めるのをやめて白髪のままでいたら、自然体で暮らしを楽しむ姿が、キャスティングディレクターの目にとまり大きな仕事を依頼され始めた。南アフリカ共和国の大学で勉強した栄養学は、カナダ、アメリカと引っ越す度に現地での資格が必要で勉強をし直した。プロとして他人の食生活をカウンセリングする一方で、自身はストレスでジャンクフードを食べ続け、体重が90キロ以上になった。その後も30キロの増減を繰り返したが、40代にはいり、『お腹がすいたときに、体にいいものを適量食べる』という王道のルールを守り続けて、今の体型に落ち着いた。長男のイーロン・マスクを含む3人の子どもたちは、子どものころに興味を持ったことを尊重し、口を出さず見守り続けた結果、3人とも自分で学び、会社を興し、夢を実現させた。現在、72歳のメイはSNSを活用して仕事の幅を広げて続け「今がいちばん楽しい」と断言する。「人生は何度でもやり直せる。あきらめずに挑戦し続ければ、必ず幸せになれる」
  • ロマンス
    4.0
    ロシア近代演劇の巨人・アントン・チェーホフ、その波乱の生涯を描く評伝劇。ボードビルに憧れる少年期、医師として活動する青年期、劇作家として名声を得た壮年期、そして結核により死を覚悟した晩年期。生涯を通して彼を支えた二人の女性、妹・マリヤ、恋人・オリガとの心の交流をまじえ、チェーホフの一生をひとつの「ボードビル」として活写する。ボードビルという演劇ジャンルを、高め、練り上げ、文学にしようとしたチェーホフ。「喜劇だ」「いや、悲劇だ」――いまも世界中で喧しい議論の的となるチェーホフ戯曲の本質を、井上ひさしが解き明かす。戯曲本編に併せ、著者自身による「原稿ができるまで」を大公開。※「原稿ができるまで」は、画像収録となります。タブレットなど大きい端末でご覧いただくのに適しています。
  • つくるひとびと クリエイター71人のパワー・ワード
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【2021年、Netflixでオリジナル作品の全世界独占配信が決定!】秋山竜次(ロバート)が、様々なジャンルで活躍する人物に扮する「クリエイターズ・ファイル」。キャラクターごとに一変する独特のパフォーマンスは圧倒的で絶大な人気を誇り、これまで、YOKO FUCHIGAMI、上杉みち、藤原采、アルセーヌ・ダルタニアン、サタン小松田…いずれも類を見ない強烈なキャラクターが生み出され続けている。個性が炸裂するパフォーマンスのみならず、クリエイターたちが発するオリジナルの言葉もインパクト大。本書は、各クリエイターの数々の名言、金言(妄言…?)を写真とともに紹介する。明日の元気がチャージされるパワー・ワードの宝庫! 【クリエイターのパワー・ワード 本書より一部抜粋】 磯貝KENTA(ジェネラルCGクリエイター)もっともっと飛び出してみろよ。全部ぶち壊せよ! セレス・C・グロース(スローフード・アドバイザー)森が一番の薬であり、最高の主治医 竜斎雲(ワードパティシエ)たったひと文字が人生を左右することだってある 鷲尾ケイゴ(ストリート・カルチャー・スーパーバイザー)俺がやるなら根こそぎやるよ 国松ちえり(シンガーソングライター)ほっぽりだして長期間逃げようよ 草野伸也(宇宙飛行士)やっぱり、地球はすごくいい 沖田義盛(企業レスキュー・コンサルタント)社長室は、会社の空気清浄機でないといけない 染谷育枝(シンクロナイズド スイミング・クラブコーチ)愛情がなかったら怒りませんよ 田村蔵之松(故人・日本初のクリエイター)とにかくいろんな角度でものを見ろ MICO(パーソナルヒップトレーナー)お尻よければ、すべてよし! 津山紀文(舞台演出家/劇団「新葡萄」主宰)単純に固まっているものが嫌いなんです サタン小松田(フードソルジャー)人生においても常に腹八分がいい ポコスタンチ(フィギュアスケートコーチ)君たちの手は、羽ばたく鳥の翼なんだ カマタマちゃん(カリスマ双子インフルエンサー)着たいものを着るってことが大事
  • ゴールデンカムイ 絵から学ぶアイヌ文化
    4.7
    「ゴールデンカムイ」原作者・野田サトル先生も絶賛! 大人気漫画のアイヌ語監修者による、公式解説本の決定版にして完結編 【推薦】 アイヌ文化は、まだまだ私の知らない面白いネタの宝庫だと本書を読んで知った。 連載中にもっと中川先生からお話を引き出しておけば良かった。 ――野田サトル氏(「ゴールデンカムイ」作者) コミックス累計2500万部を突破し、2024年1月には実写版映画が公開される大ヒット漫画「ゴールデンカムイ」。 同作をきっかけにして、アイヌ文化に興味を抱いたという方も多いはずだ。 本書はそんな大人気作品のアイヌ語監修者が、完結までの物語の全体を振り返りながら、アイヌ文化の解説を行った一冊である。 今回は作者・野田サトル先生の緻密かつ美麗な「絵」に注目する。 作中には、ストーリーの展開などの都合で詳しく説明されていないものの、細部までこだわって描かれた絵が多数存在する。 本書では、そうした絵をふんだんに用いてアイヌ文化の基本的知識をわかりやすく解説するとともに、作品の裏側の設定などにも深く踏み込んでいく。 また、北方少数民族ニヴフ、ウイルタや樺太アイヌ、ロシアといったテーマで監修協力を行った、超豪華執筆陣によるコラムも充実。 さらには原作者・野田サトル先生による取材裏話も収録! 原作ファンならば、漫画が100倍面白くなること必至の知識が満載だ。 もちろん、原作を知らない方でも楽しめる内容が盛り沢山となっている。 実写版映画の最高のガイドブックにもなる、究極の解説書! 【本書の主な内容】 ・そもそも「カムイ」とは何者なのか ・人間に災いをもたらす「黄金のカムイ」は実在するのか? ・気づかない人も多数!? あの1コマに隠された背景知識 ・完結記念! アイヌの全キャラクターの名前の由来を解説 ・「ソフィア・ゴールデンハンド」のモデルとなった2人の女性 ・樺太アイヌと北方少数民族・ニヴフ、ウイルタの基礎知識 ・監修者直伝! 作中のアイヌ語せりふ徹底解説 ・アシリパのコタン(村)はどこにあったのか ・創作秘話! 野田サトル先生が連載中に取材した狩猟の一部始終とは
  • 大丈夫、私を生きる。
    4.0
    顔の骨がうまく形成されない先天性の疾患「トリーチャー・コリンズ症候群」に生まれた、29歳の女性の《勇気と気づきの物語》。 「これは他の誰のものでもない、私だけの人生です」 5万人にひとりの確率で発症するとも言われる、「トリーチャー・コリンズ症候群」に生まれた山川記代香さん。顔の骨がうまく形成されなかった彼女は、これまでの人生で数多くの手術を繰り返さねばなりませんでした。けれど、それは見た目のためではなく、生きるために必要な手術だったのです。 幼いころから、見た目に対する心ない言葉や態度に傷つき、「どうして言い返せないのか」「どうすれば病気のことを理解してもらえるのか」と悩む日々が続く中、両親のサポートと周りの人たちの惜しみない助けを得た山川さんが、自分の弱さと向き合い、新たな人生に踏み出していく物語です。 相手に想いを伝えるということ、人と人が分かり合うこと、かけがえのない自分の人生を生きること。障害のあるなしに関わらず、自分を変えたいと思う誰もが多くの気づきと勇気に包まれることでしょう。 <内容> はじめに ――三つの問い 第一章 見た目は変えられないけれど 第二章 誰かがいるから頑張れる 第三章 自分の気持ちを伝えたい 第四章 人前に立つということ 第五章 私の進む道 おわりに ――自分の人生を生きるということ トリーチャー・コリンズ症候群について
  • みにろま君とサバイバル 世界の子どもと教育の実態を日本人は何も知らない
    3.8
    これからの時代、絶対知っておくべき、世界では常識、日本では非常識なトピックが満載! 英国在住の日本人有名ツイッタラー「めいろま」こと谷本真由美氏による、息子みにろま君(愛称)が生まれて初めてわかった、海外と日本とでは驚くほど異なる教育事情、子育て環境の赤裸々レポート。コロナでわかった真の国力と教育の重み、新興国の富豪の過酷な教育方針はなぜか、多国籍な言語環境に放っておけば、マルチリンガルなグローバルエリートに育つわけではないなど、日本で暮らす日本人の親子が全然知らない本当の情報がわかります。ベストセラーシリーズ『世界のニュースを日本人は何も知らない』の、子育て版!
  • 8050問題 中高年ひきこもり、7つの家族の再生物語
    3.7
    「8050問題」とは、80代の親が50代のひきこもりの子を抱えている家庭、そしてそこから派生する問題を指す。1990年代後半から顕在化してきた若者のひきこもり問題が、解決せぬまま長期化。親が高齢者になるとともに当事者が中高年に達し、今、深刻な社会問題として浮上してきている。本書では「8050問題」の根源には「家族の機能不全」があると捉え、当事者や家族、支援者に密着取材。その現状や心理をリアルに描写する。彼らはどこでつまずき、何によって光を見出したのか。その格闘の姿を伝える、希望と救いのノンフィクション。<山田ルイ53世さん(漫才師「髭男爵」、6年間ひきこもり)激賞!>本書で描かれるのは、7つの家族の物語。皆一様に、「普通」から滑落した人々だ。そこからの再生、「ルネッサンス」の物語でもあるが、その歩みはあまりに弱々しく、輝かしいものではない。しかし、長い間「社会と関係ない人間」だった筆者には、痛いほどわかる。踏み出した一歩の偉大さも、それが半ば奇跡だということも。彼らを知れば、「8050問題」はすべての家族に起こりえるリアルな「将来」の1つであり、にもかかわらず差し伸べられる手の少なさに愕然とする。かつて「当事者」だったことを盾にとり、不謹慎な物言いをお許しいただこう。本書は「面白い読み物」。絶妙な距離感で取材対象と接し続けた著者が、丁寧かつ情熱的に書き上げた一冊……「ひきこもって」一息に読み終えることをお勧めする。(本書オビに掲載の言葉)
  • 2049 日本がEUに加盟する日 HUMAN3.0の誕生
    4.0
    今から30年後、分断と対立がさらに進む世界の中で、日本が生き残るための選択肢はあるのか? アメリカ、中国、欧州の最新情勢と世界各国の最先端知識人への取材から導き出す、大胆な高城流未来予測!
  • 共感のレッスン 超情報化社会を生きる
    3.0
    私たちは、かつてないほど「情報」に取り囲まれて生きている。LINEやTwitterが日常になり、コミュニケーションの有りようは劇的に変化した。さまざまな個人情報が、本人が自覚することなくネットを通じて集積され、それによって人が無意識のうちに規定される事態さえ生じている。だが、それで私たちは豊かになっているのだろうか。情報に取り囲まれることで、却って人が孤絶する事態が生じているのではないか? 人類学や生命科学などの知見を踏まえ、身体性に基づいた「共感の知」の必要性を説き、コミュニケーションの本質を論じる刺激的な対談。
  • 父ではありませんが 第三者として考える
    4.2
    子どものいないあなたにはわからないと言われるけれど―― 「ではない」立場から見えてきたこととは。 「父とは」「母とは」「家族とは」の語りに潜む違和感を、「父ではない」ライターが遠巻きに考えてみた。 【目次】 「ではない」からこそ 子どもがいるのか問われない ほら、あの人、子どもがいるから あなたにはわからない 子どもが泣いている 変化がない 幸せですか? 「産む」への期待 孫の顔 男という生き物 「お母さん」は使われる もっと積極的に 共感できません 人間的に成長できるのか 子どもが大人になった時 勝手に比較しないで あとがき
  • よくわかる一神教 ユダヤ教、キリスト教、イスラム教から世界史をみる
    3.3
    直木賞、毎日出版文化賞、司馬遼太郎賞受賞の西洋歴史小説第一人者による世界史講義。イスラエルとパレスチナの衝突。世界各地で勃発するテロ。その背景の根深い宗教問題――。同じエルサレムを聖地とするユダヤ教、キリスト教、イスラム教をめぐる約三千年を追いながら、日本人がわかりにくいと思われるポイントを整理し質問形式で世界史を読み解く。
  • 戯曲 ミュージカル『刀剣乱舞』阿津賀志山異聞
    -
    『刀ミュ』の快進撃は、ここから始まった。脚本家・御笠ノ忠次全面監修による、待望の公式戯曲本 衝撃の3冊同時発売 第1弾!! カバーイラストは、「東京喰種トーキョーグール」の石田スイ渾身の描き下ろし! 脚本・御笠ノ忠次×演出家・茅野イサム 特別対談も収録!
  • 炎上案件 明治/大正 ドロドロ文豪史
    3.3
    名作の陰に炎上あり! 不倫、DV、薬物、同性愛、毒親、なんでもあり、炎上文豪オールスター大集結! 文豪たちは苦しみ、悶え、それらを作品として昇華させた。文豪たちのあの作品はこうして生まれたのだ! ドロドロの中でこそ文学はきらめく。彼らの「炎上キーワード」をひもとき、その言葉を使わざるを得なかった彼らの人生の一時期を紹介。彼らの知られざる一面に触れる時、文学の面白さは格段にアップする。
  • 国会をみよう 国会パブリックビューイングの試み
    4.0
    街頭に国会審議映像を持ちこんでスクリーンに映しだし、その横で自らマイクを握り、ライブ解説を加えて、国会で起きていることを道行く人に知らせようとする試み──これが「国会パブリックビューイング」だ。政党や労働団体と組まない独自のやりかたで続けられている。論点ずらしの代名詞にもなった「ご飯論法」の考案者が立ちあげた、小さいが新しいメディアによる1年間の活動記録。
  • 外国人労働者・移民・難民ってだれのこと?
    3.5
    世界中で今、人が移動しています。戦争や貧困を逃れて、そして働く場を求めて。外国人労働者受け入れ決定によって、日本にもこれから大勢の人が外国から働きに来ます。これからどういう事が起きるのでしょうか。そして私たちは彼らと、どう接していけば良いでしょうか。2015年に中東、主にシリアから130万人の人たちがヨーロッパに押し寄せました。これをきっかけとして、EU内では極右政党が勢力を伸ばし、排外主義運動が高まるなど、混乱が続いています。世界では外国人を排除する方向が拡大するなか、日本では2018年6月に、安倍首相が外国人労働者の大幅受け入れを発表し、2019年4月から施行されます。外国人労働者・移民・難民は、一般の人たちの関心の対象になりつつあります。本書では、「外国人労働者」「移民」「難民」はどう違うのか、そして彼らとどうつきあっていけばいいのかを、わかりやすく解説していきます。中学生からおとなまで。今のこの世界を知るための、最良の一冊です。
  • 日本の「安心」はなぜ、消えたのか 社会心理学から見た現代日本の問題点
    4.3
    偽装国家ニッポン!! いつからこの国は「嘘つき」だらけになってしまったのか? その驚くべき真相を最新の心理学が鋭く解き明かす! 心と文化をめぐる常識を次々と覆していくラジカルな日本社会論! ●構造改革が「安心社会」を崩壊させた●日本人とは「人を見たら泥棒と思え」と考える人々だった●「渡る世間に鬼はない」と楽天的に考えるアメリカ人たち●実は日本人は集団行動よりも一匹狼のほうがずっと好き●「心の教育」をやればやるほど、利己主義者の天国ができる●いじめを深刻化させる本当の原因は「傍観者」にあり●なぜ日本の若者たちは空気を読みたがるのか●どうして日本の企業は消費者に嘘をついてしまうのか●武士道精神こそが信頼関係を破壊する
  • まるごとバナナが、食べきれない
    3.6
    「わかる!」「あるある!」 “妙齢の女性”たちの共感の嵐を呼んだ『Marisol』連載を、大幅に加筆・改稿。 待望の単行本化! 退屈な食卓に、ひと匙のユーモアを。 本当は受け継いでいきたい「大久保家の味」。 酒の力を借りてぐいぐいアピールしてきた若かりし日の恋。 大福の皮とあんこを分け合う、相方・光浦さんとの関係。 OLと兼業だった自分を育ててくれた『めちゃイケ』の思い出……。 体力・食欲・性欲…いずれも減退していく40代から50代へ。 大久保佳代子の半世紀を食の思い出とともに、 等身大の飾らない文章でユーモラスに描いた、妙齢女子たち大共感のエッセイ42本。 【本文より】 私にとっての40代は人生の分岐点でもあったと思います。 というのも、私の最後の恋愛は40代前半で。たまに思うんですよ。あそこで一発逆転を決めていれば、結婚していたかもしれないし、子どももいたかもしれないなって。 40代はまだそんなラストチャンスが残されているんですよね。でも、私はそのチャンスを掴もうとしなかった。仕事も楽しかったし、変なプライドもあったしね。 それを50歳になった私は少し後悔している。「あそこでもう少し足掻けばよかったな」と……。 すべては自分が選んだこと。ひとりで生きている今の自分は「しょうがないよね」と受け入れています。(「四十路の恋と後悔と」) ●家族 ―私を育てた大久保家の飯― 冷や飯とふりかけ。兄妹だから、わかる味/どんな高級店よりも美味い、母親が握る武骨なおにぎり/愛犬パコ美を太らせた、独女の寂しさと甘やかしメシ ほか ●恋愛 ―男と女と欲とエロス、甘く苦い恋の味― 酒の席の反省を『ピルクル』と一緒に飲み干す二日酔いの朝/大好物のイクラも、幸せも、「すぐ食べない」が大久保流 ほか ●女友達 ―悲しいとき、楽しいとき、支え合う仲間と囲む食卓― 「もっと太れ、もっと太れ」と願いながら親友にすすめる高カロリー食/咀嚼が面倒で素うどんをすする、大人女子の憂鬱な休日 ほか ●仕事 ―働いて手に入れる、とびきりの一皿― 語りつくせぬ思い出が詰まった『めちゃイケ』めし/大福の皮とあんこを分け合う、光浦さんとの不思議な関係 ほか ●ひとり飯 ―人生を「ひとり」で歩く、妙齢女子の「おひとり様」ゴハン― 持て余した母性を注ぎ育てる、妙齢独身女子のぬか漬け/完食できずに半分残った、40代の『まるごとバナナ』 ほか
  • メタバース さよならアトムの時代
    3.9
    GAFAMがしのぎを削る現状から、VRの歴史や背後の思想、そして驚きの未来像まで、メタバースに関わるすべてを網羅! 「世界を変える30歳未満30人の日本人」(Forbes JAPAN)に選出された、メタバースプラットフォームcluster創業者が幻視する、人類が物質(アトム)の束縛から解き放たれる未来とは? 【目次】 第1章 メタバースとは何か/第2章 メタバース市場とそのプレイヤーたち/第3章 人類史にとってのメタバース/第4章 VRという技術革命/第5章 加速する新しい経済/第6章 メタバースの未来と日本
  • 『キングダム』で学ぶ最強のコミュニケーション力
    4.2
    漫画『キングダム』(原泰久・著)にはコミュニケーションの極意が秘められており、それこそが作品を魅力的にしている。登場人物たちの何気ない会話などを取り上げ、そのポイントをコミュニケーションのプロである著者がわかりやすく伝授する。原作ファンにとっては、あの名場面の「感動の理由」に納得し、ビジネスマンにとっては、人間関係においてとても重要な「究極の視点」が学べる一冊。
  • ニャン生訓
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 今から300年以上も昔に、福岡藩の儒学者・貝原益軒によって書かれた江戸時代の健康指南書『養生訓』。病弱だった著者があらゆる学問を学びながら、自らの身体で実践し、編み出した独自の健康法がまとめられています。そのなかから心に響くメッセージを厳選して、わかりやすい解釈とともにユーモラスな猫たちの写真に添えてご紹介します。人間だけでなく、猫の健康や雑学に関する情報もたくさん収録!
  • 伝わる言葉。失敗から学んだ言葉たち
    4.0
    「青春ってすごく密なので」。2022年夏の甲子園で東北初優勝を果たした仙台育英。強豪校を率いた須江航監督による「伝わる言葉」の極意! 仙台育英高校野球部 須江航監督。東北初の甲子園優勝を成し遂げた名将は、自らを失敗のプロと呼ぶ。高校、大学、教員として今日にいたるまで数多くの敗戦、後悔、挫折を経験し、ついに獲得したコミュニケーション論。 「この世のなか、ほとんどのひとはなにかに傷ついていると思うのです。そう考えるだけで、相手とのコミュニケーションが大きく変わるはずです。」(CHAPTER3 「伝える」より) 相手に伝わる言葉の使いかたとは? よりよい人間関係を構築するための必読の書です! 【目次一例】 「青春って、すごく密なので」の真意 成功には再現性がない 選手としての挫折 学生コーチとしての後悔 忘れられない敗戦 とにかく失敗させる 短所が長所を消さないために 「持ちで負けた」は判断が早い 人生は敗者復活戦
  • マンガ 僕たちの日本国憲法
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 高校3年生の彩、和久、ひかるの3人は、ジャーナリスト池上彰さんによる特別講義「君たちの日本国憲法」に参加していた。憲法と法律の違い、現行憲法の成り立ち、立憲主義とはなにか、国民の権利と義務――。これまで漠然としか理解していなかった憲法という存在に俄かに関心を抱く。講義のエッセンスと憲法の歴史、現役高校生の素朴な疑問や感想をもとにストーリーを構成。解説のわかりやすさだけでなく、ドラマとしての面白さも追求した、日本国憲法を身近なものにさせる漫画作品。
  • 君たちの日本国憲法
    3.8
    憲法の本質、現行憲法の成り立ちと特徴、そして、憲法がわたしたちの生活とどれほど密接かを、池上彰が事例を交えて解説。それを護り、また変えていくには、どのような議論が必要なのかを導きだす。遠い存在に思えて、じつは身近な憲法。現役高校生への特別授業から生まれた、日本国憲法を深く理解するための必読書。
  • 死ぬまでに知っておきたい日本美術
    4.0
    目利きが伝える、大人のための日本美術入門! 【推薦】 こんなに自由で幅広で、しかも独自目線の漲(みなぎ)っている日本美術ガイドに触れたことがない!  ──片山杜秀氏(政治学者、音楽評論家) 【内容】 「西洋美術と比べて、日本美術には馴染みがない」。 そう感じている日本人は少なくないだろう。 しかし、絵画、掛軸、彫刻、陶芸、漆芸など日本美術の深遠な世界を知らずして一生を終えるのは実にもったいない。 本書は世界的オークション会社クリスティーズの日本支社長である著者が、豊富な体験エピソードを交え、豪華絢爛な屏風から知る人ぞ知る現代美術まで、日本美術の真髄を紹介する。 知識をたっぷり吸収したら、本書を携え、美術館・博物館めぐりに出かけてみよう。 美意識が磨かれる、大人のための日本美術入門。 【目次】 はじめに 第一章 日本美術とは何か 第二章 日本美術の妙なる仕掛け 第三章 私が選ぶ一〇人のアーティスト 第四章 日本美術の死角 過小評価の作品たち 第五章 死ぬまでに見ておきたい日本美術一〇〇選 おわりに 【おもな内容】 ◎誰が・どこでつくったかという視点 ◎舶来文化と「日本の美」の関わり ◎日本人に愛されることで日本美術品となった異国の工芸品 ◎西洋の審美眼により「発見」された日本美術 ◎「道具」が和の美を醸成させた ◎骨董品と古美術品は違うのか? ◎日本美術「再発見」のキーパーソン1 近代化・国際化を成し遂げた岡倉天心 ◎日本美術「再発見」のキーパーソン2 日常の生活道具に美を見出した柳宗悦 ◎「割れた茶碗」なのに、なぜ高いのか? ◎日本美術は世界に通用する本物の教養 ◎現代に生きる新工芸系アーティストたち ◎「怖さ」を帯びた大正時代の美人画 ◎百五十メートルの移動のために一万キロを旅した《洛中洛外図》
  • 戯曲 ひとよ
    -
    ある夜。タクシー運転手のこはるは、家族に暴力を振るう夫を殺害してしまい、15年後に必ず戻ると約束して自首する。そして──15年後。母は約束通り帰ってきた。母が起こした事件によって人生が大きく変わってしまった三人の子どもたちは、再会した母とどう接するか戸惑い……。2019年に白石和彌監督によって映画化もされた、劇団「KAKUTA」の代表作の戯曲版。主宰・脚本・演出の桑原裕子と演者二人による特別鼎談も収録。
  • 【カラー版】りぼんの付録 全部カタログ ~少女漫画誌60年の歴史~
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【カラー版:電子版は本文中の付録画像を全てカラーで収録しました!】『りぼん』創刊60周年企画公式本。●これはすごい! 60年分の全ふろくリスト ●伝説の別冊まんが「カラーシリーズ」全78巻紹介 ●特別インタビュー:一条ゆかり先生、吉住渉先生、水野英子先生ほか……など、創刊以来60年の間についた約3700点の付録を、あらゆる角度から分析。ファン必携の永久保存版!! 【もくじ】カラー口絵 ふろくコレクション/はじめに/りぼんのふろく同窓会 開会のことば/第1章 ドキドキの歴代ふろくベスト10/第2章 わくわくの全ふろくリスト1/第3章 金・銀・カラーの別冊まんがたち/第4章 キラキラの全ふろくリスト2/りぼんのふろく同窓会 閉会のことば/おわりに
  • 月イチ台北どローカル日記
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「そうだ、台北に部屋を借りよう!」世界を旅する雑貨マニアが、台北にも部屋を借り、意外に面倒なゴミ出し事情、大家とのつきあい方など、住人目線で日常を綴る。台北東京半々暮らしは、おいしい&カワイイ毎日。カバーはリバーシブルで、裏面には、東京と行き来しながら足繁く通う店を網羅した「台北どローカルMAP」つき! 台北滞在中、食べないと落ち着かないもの。四神湯(薬膳スープ)、番茄牛肉麺(トマト牛肉麺)、蛋黄芋餅(タロイモ団子)……詳しい場所は、本書の「台北どローカルMAP」で。電子書籍版では「台北どローカルMAP」は巻末に収録しています。※本書はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • マンガでわかる 伝説の新人 20代でチャンスをつかみ突き抜ける人はここが違う!
    3.0
    20代で仕事を通じてチャンスをつかんでいち早く突き抜け、「伝説」と呼ばれる他に代え難いビジネスパーソンになるためにマスターすべきスキルの違いを解き明かした『伝説の新人』。2012年の刊行以来、若手ビジネスパーソンの必読書として版を重ね、ロングセラーとなっているこの書籍。内容をさらにわかりやすく伝えるために、今回、マンガになりました!! マンガの主人公、新入社員の野口美由希の努力奮闘と成長を見ながら、この本に書かれた5つのスキルをまずマスターすれば、あなたも20代で一気に突き抜けて「伝説の新人」と呼ばれます!
  • 未来のエリートのための最強の学び方
    3.8
    2020年、「教養のパラダイム・チェンジ」が起きる! 大学入試改革がもたらす「知の変動」に、何をどのように学んでいくべきかを具体的かつ実践的に解説! 母校同志社大学で行なわれた「伝説の名講義」を完全再現! <本書のまえがきより>本書が具体的に想定しているのは、以下のカテゴリー(範疇)に属する読者だ。〔1 大学受験を控えている中高生。〕〔2 将来に不安を感じている浪人生。〕〔3 現在、大学(院)の講義やゼミだけでは、十分な教養を身につけることができないと不安を覚えている大学生(院生)。〕〔4 二〇代~三〇代の、大学・大学院を卒業したが、知的基礎体力に不安を覚えていて、自分の教養の「鍛え直し」を志している社会人。〕これらの人たちを指導する立場にある中学高校、大学の教師、企業や官庁の管理職にも、役立つ構成になっている。私は、「真理は具体的」であると考えている。実用性のない「教養のための教養」「知識のための知識」を身につけても、意味がない。同時に、すぐに役に立つような実用的知識は、陳腐化が早いのである。本書で述べていることを要約すると、文科系、理科系を問わずに高校教科書レベルの知識をきちんと体得しておけば、国際基準での教養が十分に身につくということだ。しかし、教科書の記述は単調なので、自分が苦手意識を持っている分野をマスターするのは至難の業だ。それを克服するためには、「この知識を得なくてはならない」という知的意欲を持つことだ。本書を精読していただければ、あなたの知的欲求が刺激され、学習意欲が増進すると私は確信している。
  • 池上彰の講義の時間 高校生からわかる「資本論」
    4.4
    世界的大不況の中、今あらためて注目されているマルクスの「資本論」。この難解な書を、ジャーナリスト池上彰が、高校生を前に実際に講義で解説した、わかる『資本論』の決定版! 派遣切り、就職氷河期……。資本主義は人間を幸福にするのか? 池上彰が高校生との14時間の集中講義で、「資本論」とは何か、を解き明かす。池上さんだから納得!
  • 日本のカルトと自民党 政教分離を問い直す
    3.0
    統一教会、日本会議… 宗教社会学の第一人者がタガの外れた政教癒着を警告 日本人は、宗教の訓練が足りない ◆内容紹介◆ カルトが日本を、蝕んでいる。 安倍晋三元首相暗殺を機に、統一教会が自民党に喰いこんでいた実態が明らかになった。 だが、病巣はもっと深い。 統一教会以外の宗教勢力も自民党に隠然と影響を与えている。 なぜこんなことになってしまったのか? 原点に立ち戻り、政治と宗教の関係を考え直す必要がある。 政府職員も市民もカルトの正体を見抜く基礎知識を身につけよう。 そして政教分離の原則を改めて体得しよう。 本書は宗教社会学の第一人者がカルト宗教の危険性を説き、民主主義と宗教のあるべき関係について、基本から明快に解説する。 ◆識者の評◆ オウム事件や統一教会問題を経験した日本でもっとも必要な知識がここにある。 ――有田芳生氏(ジャーナリスト/『改訂新版 統一教会とは何か』著者) 当代随一の泰斗が、 その尋常ならざる「読む力」と「書く力」の双方を注ぎ込んだ本書は、 今後「政治と宗教」の議論に参加する人々にとっての、 ひとつの確かな羅針盤になるに違いない。 ――菅野完氏(著述家/『日本会議の研究』著者) ◆目次◆ 序 カルト原論 第1部 生長の家から日本会議へ 第2部 統一教会と自由民主党 結 政教分離と民主主義 ◆こんな疑問にも答えます◆ Q カルトは、ふつうの宗教とどう違いますか? Q 仏教にも出家があって、俗世間と離れます。これはカルトではない? Q カルトはもともとよくない意味なのですか? Q カルトが、カルトでなくなることもありますか? Q 仏教も、カルトになるのですか? Q 神道は、カルトになりますか? Q 政教分離とは、どういうことなのですか? などなど
  • おどろきのウクライナ
    4.1
    権威主義国家VS自由・民主主義陣営 プーチンは地獄の扉を開いた! 世界史的地殻変動を文明と宗教で読み解く ポスト・ウクライナ戦争の世界 ――人々はなぜ、おどろいたのか?―― それは自明だと考えていた前提が、あっさり崩れ去ったから。 自由と人権と民主主義と、資本主義と法の支配と、言論の自由と選挙とナショナリズムと。 (橋爪大三郎氏「はじめに」より) ◆内容紹介◆ 2022年2月、誰もがおどろいたロシアのウクライナ侵攻。プーチンはついに地獄の扉を開けた。 アメリカ覇権の終焉後に始まる、ロシア、中国など権威主義国家と自由・民主主義陣営の戦いとは? 私たちは新しい世界にどう向き合うべきなのか? この世界史的な地殻変動の本質を見抜くには、安全保障や経済政策の観点と同時に文明論、宗教学、歴史、社会学的な視座が不可欠だ。 日本を代表する社会学者が混迷の世界の深層に迫る、白熱の討論。 ◆主なトピック◆ ◎アメリカの戦略転換 ◎急転のアフガニスタン情勢 ◎「中国の特色ある」資本主義 ◎資本主義にはふたつある ◎自信を失う西側世界 ◎自由は普遍的価値なのか ◎どんな価値のために戦うか ◎ウクライナという国 ◎ギリシャ正教は政教一致 ◎ロシアとはなにか ◎プーチンの主権国家 ◎西欧コンプレックス ◎合理性を超えた決定 ◎ウクライナのナショナリズム ◎この戦争を歴史のプラスにできるか ◎ロシア非難決議を棄権する国々 ◎ロシアと中国の違い ◎自由と平等はなぜ説得力がないか ◎ポスト・ウクライナ戦争の新世界
  • 人間合格
    4.0
    昭和5年(1930)4月下旬。東京高田馬場に近い学生下宿で3人の青年が知り合った。青森の大地主を兄とする帝大生・津島修治、新劇研究生の山田定一、そして非合法運動の活動家の佐藤浩蔵の3人である。エログロナンセンスからテロの時代へ、さらに非常時の時代から大戦争の時代へ、そして敗戦、「民主主義」の時代へ。史上空前の激動の20年間、この3人の友情はふしぎな綱渡りをしながらつづいて行く。むろん津島修治とは太宰治のことである。いずれ劣らぬお道化者。共産党員、役者、そして小説家。生きにくい時代をひたすら生き抜く3人の涙と愛と友情の爆笑記。
  • 「断熱」が日本を救う 健康、経済、省エネの切り札
    3.6
    日本の家はなぜこんなに寒い!? 誰でもできる住まいの改善策から持続可能なまちづくりまで――。 じつは日本の建築の断熱性能は他の先進諸国と比べて著しく劣っている。 夏は暑く、冬は寒い、そうした居住空間における「ガマンの省エネ」は、特に高齢者にとってヒートショックなど健康面での深刻な問題にもなっている。 しかし、断熱性能を改善することによって、わたしたちの暮らしは激変する。 世界的なエネルギー価格高騰の中、本書では断熱性能を向上させる具体策を紹介し、そうした実践が企業や自治体の経済を好転させ、持続可能なまちづくりにつながることも実証していく。 停滞する日本社会のブレークスルーを目指す画期的な一冊。 ◆目次◆ 第1章 「ガマンの省エネ」が寿命を縮め、お金を減らす 第2章 エコハウスってどんな家? 秘密と誤解を大解剖! 第3章 エコハウスの選び方と断熱リノベーション 第4章 断熱で社会課題を解決! 第5章 断熱は持続可能なまちづくりのカギ
  • 【電子限定カラー版】死後を生きる生き方
    4.0
    人生は「未完成」でいい! 美術家が語るアートと死の共犯関係 ◆内容説明◆ 人は死んだらどこへ行く? そんな夢想は結局、「死=無」という地平線上におさまったりする。 だが、死の世界はそんな凡庸なものではない――。 87歳を迎えた世界的美術家が、死とアートの関係と魂の充足について自由闊達につづる。 父母、愛猫の死から三島由紀夫、アンディ・ウォーホルらとの交流の記憶まで。 貴重なエピソードを交え、「死」とは何か? 「死後を生きる」とはどういう境地なのかを考えていく。 「人間は未完で生まれて、完成を目指して、結局は未完のままで死ぬ。これでいいのです」その言葉に触れればふっと心が軽くなる、横尾流人生美学。 本書掲載の著者とアトリエ写真の撮影は森山大道氏。 ◆「おわりに」より◆ 創作は自分の中の不透明なものを吐き出す作業だけれど、 死について本一冊分語ったわけだが、死を言葉にすることで、 自分の中の死も吐き出されたのかな? それはともかく死を恐れる気持ちは いつの間にか薄められたような気もする。 本書の進行途中で急性心筋梗塞になって死にそこなった。 死んでもおかしくない状態から、 気がついたら(別に気絶をしていたわけではないが) 無事帰還して、 何もなかったように、再び絵を描き始めていた。 電子版のみ横尾氏の作品をカラーで収録。
  • スーザン・ソンタグ 「脆さ」にあらがう思想
    4.2
    進歩という名の暴力に対する、「知性」の闘い―― クィア批評やメディア論における最重要人物、ついに入門書が誕生! 【おもな内容】 “反解釈・反写真・反隠喩”で戦争やジェンダーといった多岐にわたる事象を喝破した、批評家スーザン・ソンタグ。 あらゆる脆さにあらがう、その「カッコよさ」は、しかし生誕から90年を迎え、忘れかけられている。 本書は「《キャンプ》についてのノート」で60年代アメリカの若きカリスマとなったデビューから、「9・11事件」への発言で強烈なバッシングの対象になった晩年までの生涯とともに、ソンタグという知性がなぜ読者を挑発し続けるのかを鮮やかに描き出す。 自身のマイノリティ性や病にあらがい到達した思想の本質とは。 【目次】 はじめに 第1章 誰がソンタグを叩くのか 第2章 「キャンプ」と利己的な批評家 第3章 ソンタグの生涯はどのように語られるべきか 第4章 暴かれるソンタグの過去 第5章 『写真論』とヴァルネラビリティ 第6章 意志の強さとファシストの美学 第7章 反隠喩は言葉狩りだったのか 第8章 ソンタグの肖像と履歴 第9章 「ソンタグの苦痛」へのまなざし 第10章 故人のセクシュアリティとは何か 第11章 ソンタグの誕生 終章 脆さへの思想 おわりに
  • 江戸の好奇心 花ひらく「科学」
    3.0
    日本の科学研究のルーツは江戸時代に遡る。 長期に及ぶ政治的安定の中、人々は好奇心の趣くままに蒐集や実験、そして探究に没頭した。 その分野は数学、博物学、物理学、生物学(動物の飼育法や植物の品種改良)、花火や時計等の職人技術と、膨大な範囲に及ぶ。 さらに江戸の人々が熱中した「科学」の中には、今日の我々が失いつつある大切なものが隠れている。 本書ではそうした知の蓄積を丁寧に辿り直し、近代科学とは一線を画す「もう一つの科学」の姿を浮かび上がらせる。 『司馬江漢』『江戸の宇宙論』に続く「江戸三部作」、ここに堂々の完結。 【目次】 はじめに 第一章 和算 日本の数学の簡単な歴史/数学の三分類/「算勘碁知恵阿呆の内」/遊歴和算家/「和算」のその後 第二章 博物誌 本草学から博物誌へ/さまざまな「博物誌」学者たち/博物大名/「紅毛博物学」/私の印象に残った人たち/江戸の博物誌の終焉 第三章 園芸 花卉・花木園芸の歴史/園芸文化の広がり/奇品ブーム/江戸の農業・野菜作り 第四章 育種 鼠/金魚/鳥/虫/蚕 第五章 技術 鉄砲・花火/望遠鏡・眼鏡/時計/からくり おわりに
  • 書く力 加藤周一の名文に学ぶ
    5.0
    上手い文章とは、どういうものなのか? これから文章を学ぼうとする人への、このうえない入門書 【おもな内容】 戦後日本を代表する思想家・加藤周一は、平凡社の『世界大百科事典』編集長を務めた知識人であり、海外の20を超える大学で教鞭を採った国際人でもある。 著書は300冊以上。 名文家として知られるが、その短文は簡にして要を得た珠玉の文である。 本書では、厖大な作品群から現代日本語の精髄ともいうべき短文を厳選。 「読点」「起承転結」「三点整理」「比較対照」「比喩表現」など24項目を採りあげ、文章を書くうえでの心髄に迫った。
  • 『呪術廻戦』で英語を学ぶ!
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 虎杖、伏黒、釘崎たちと目指せ、英語の領域展開!! 大人気連載中『呪術廻戦』の登場人物の熱い名台詞や必殺技を、イラストと共に英語で読める・学べる! マンガを楽しみながら英語が頭に入る画期的参考書。 “No problem!! It’s just a scratch!!” (「無問題(モーマンタイ)!! 薄皮一枚!!」虎杖悠二 JC『呪術廻戦』11巻第95話より) [CONTENTS 目次] 本書について はじめに 第1章【呪】呪術師の台詞 呪術師の台詞 第2章【術】必殺技 呪術師、呪い、呪詛師の技 第3章【廻】呪い・呪詛師の台詞 呪い・呪詛師の台詞 第4章【戦】ダイアローグ 呪術師、呪い、呪詛師の会話 あとがき 他、 コラム ■「八握剣異戒神将魔虚羅(やつかのつるぎいかいしんしょうまこら)」を英語で言うと… ■『呪術廻戦』ナレーション ■発音できるかな?呪術廻戦的擬音&擬態語 など [【はじめに】より一部抜粋] Emerge from darkness, blacker than darkness. 闇より出でて闇より黒く Purify that which is impure. その穢れを禊ぎ祓え 帳は下りた! 結界内はJUJUTSU WORLD : ENGLISH LEARNING MODEだ! ですが心配する必要はありません。みなさんが行うべきことはただ一つ。 『呪術廻戦』の登場人物たちの英訳された台詞を唱える、ただそれだけです。 大事なのは台詞を暗唱できる(見ずに言える)くらいまで音読を繰り返し行うことです。 そこまでくれば、自分の英語力が上がってきていることに気づくことができるはずです。 やり方はいろいろありますが、たとえば五条悟の全ての英語台詞について 「どっちが早く言い終えられるか」のような競争方式は特に高い学習効果が得られます。 さあ、しっかり音読練習を行い、帳を破って最短習得でいくぞ!! (明太子!! ) 北浦尚彦
  • 高IQ者が考えた 解くだけで頭がよくなるパズル
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「記憶」に頼って考えるクセをなくすだけで、あなたの頭はもっとよくなる! 人口上位2%(IQ148以上)の高IQ団体「メンサ」会員である著者が考案した、分析力と思考力を高めることに特化したパズル、全42問を掲載! きたる2020年大学入試改革。そこで最も大きな変更点となるのが、「マーク式問題から記述式問題への移行」と言われています。知識を問う問題から、思考力を問われる問題へ――。設問を読み解く「分析力」、解答を導き出す「論理的思考力」を鍛えるには、どうすればいいのか。ビジネスで結果を出す人は、人の話をどのように聞いているのか? パズルを解くだけで、あなたの脳を「記憶」から「分析」「思考」にシフトチェンジ! 「高IQ児の子育て法」「高IQ者が苦手とすること」など、IQにまつわるコラムも収録。「頭のよさ」への見方が広がる一冊です! ※本書はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 東大教授も惚れる! 日本史 アッパレな女たち
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 女性の活躍なしの日本史なんてありえない! 歴史を騒がせた女たちの華麗なるガチンコ対決! 「歴史は人間が紡ぐもの。男性と女性が織りなすもの。ですから、学校で教える女性なしの歴史なんて、本来はあり得ないんです」(あとがきより)ベストセラー『やばい日本史』でおなじみ、東大・史料編纂所の本郷教授が初めて語る女性が主役の日本の歴史。<ニッポンの女帝の中の女帝といえば、持統天皇と春日局のどちら?><絶世の美女の軍配があがるのは、お市と陸奥亮子のどちら?><女子教育の夜明けにより貢献したのは、新島八重と津田梅子のどちら?>歴史を彩る42人の美女・才女・毒女たちの華麗なるバトルを本郷教授が楽しく解説、ズバッと判定。全対決に、毒と笑いにあふれる、漫画家まんきつのイラストマンガ付き! ※本書はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 両さんの時代 『こち亀』で読むエンタメ史
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2016年は「こち亀」連載40周年&コミックス200巻の記念の年でした!! そのビッグイヤーに読者のみなさまの強いご要望にお応えして新装復刊された『両さんの時代 「こち亀」で読むエンタメ史』の電子版。内容は、「こち亀」に出てきた商品(グッズ)やその時代のブームを秋本治先生のコメントを添えて年代別に紹介。すべて秋本治先生語り下ろしの超貴重本、「こち亀」究極のスピンオフ本です。 【目次】第1章 両さんの小学生時代 1940-50年代(まんが月刊誌 鉱石ラジオ ほか)/第2章 両さんの中学生時代 1960年代(カラーテレビ ラジコンプラモデル ほか)/第3章 両さんの高校生時代 1970年代(ボウリング G.I.ジョー ほか)/第4章 両さんの青年時代 1980年代(ガンプラ レンタルビデオ店 ほか)/第5章 両さんの盛年時代 1990年代以降(ストリートファイター バーコードバトラー ほか)
  • ニッポン景観論
    3.9
    京都の名所旧跡の路上にも、醜悪な電柱と電線が張り巡らされている――。1960年代以降、日本の国土は開発により「近代的」に変わり始めた。伝統的な景観がさまざまな形で壊されていく様子を、著者は“国際的な目線”で見続けてきた。本書は、全国で撮影した「醜悪な建築」「邪魔な工業物」「過剰な看板」などの写真を並べながら、日本の景観が壊されてしまう構造を論じ、貴重な観光資源を破壊する国家的損失を指摘し、美しい景観を取り戻すにはどうすればいいのかを提言する。異色のヴィジュアル文明批判である。【目次】序章/第一章 細かな規制と正反対の眺め ―電線、鉄塔、携帯基地局/第二章 「町をきれいにしましょう」 ―看板と広告―/第三章 コンクリートの前衛芸術―土木/第四章 人をビックリさせるものを作る力―建築、モニュメント/第五章 ピカピカの「工場思想」―工業モード/第六章 人生は「ふれあい」―スローガン/第七章 古いものは恥ずかしい―町へのプライド/第八章 国土の大掃除―観光テクノロジー/ニッポンの景観テクノロジーを世界へ/終章 日本人が掌に持っている宝
  • 「自由」の危機 ――息苦しさの正体
    3.8
    あいちトリエンナーレ2019、日本学術会議 会員任命拒否、検察官定年延長、加計学園問題……今、起きている出来事の本質を見抜くための論考集。 「百人組手で知性を鍛え、不当性に抗う訓練になる一冊」――荻上チキ(評論家) あらゆる「自由」が失われつつある中で、研究者・作家・芸術家・記者などが理不尽な権力の介入に対して異議申し立てを行う。少しでも声を上げやすい世の中になるようにと願って26名の論者が集い、「自由」について根源的に掘り下げる。 批判的思考を養うための書! 【本文より】 表現の範囲がどんどん狭まっている――ヤマザキマリ 批判精神に欠けた学者に囲まれた政府は、端的にいって災厄――藤原辰史 アーティストやタレントが政治的な発言をするたびに、猛バッシングを受けますが、彼らも市民の一人です。政治的発言をしてはならない理由がわかりません――上野千鶴子 私たち日本人は「自由は取扱いの難しいものだ」という実感に乏しいように思われる――内田樹
  • 「鬱屈」の時代をよむ
    -
    今の「不安感」を解くカギは、100年前の「言葉」にあった! 新型コロナウイルスの流行、東日本大震災、ウクライナ侵攻…など、人々を「鬱屈」とさせる未曾有の混乱に見舞われている現代。 我々は、内面に生じるモヤモヤした感情とどう付き合うべきか。 そのヒントは、100年前にあった! 本書では、スペイン風邪や関東大震災、そして第一次世界大戦の時代における、「災後」の言語空間に着目。 夏目漱石や太宰治、芥川龍之介、田山花袋などの有名文学作品をはじめ、雑誌、辞書、詩といった膨大な資料を引きながら、「鬱屈」の時代を読み解く。
  • スーフィズムとは何か イスラーム神秘主義の修行道
    3.0
    オスマン帝国、エルドアン政権… イスラーム世界を動かす求道的一大潮流! 日本の武士道や少年マンガの師弟関係にも通じる修行の世界 ◆内容説明◆ 「イスラーム神秘主義」とも訳されるスーフィズム。 それは今も神学、法学とならび伝統イスラームの一角をなす哲学や修行道の総称である。 その究極目的は「イスラーム」を味わうこと。 かつて井筒俊彦はスーフィズムの哲学的、神秘主義的な側面に光をあてた。 だが、個人の精神的営みであると同時に、スーフィズムは日本の芸道や武士道、少年マンガで描かれる師弟関係にも通じる修行の世界であり、時にはオスマン帝国、トルコの政権をはじめとしたイスラーム世界を動かす政治思想運動でもある。 本書はトルコで教鞭を執る著者が、思想、修行法から、食、武術、音楽をも射程におさめ、よく生きるための「実践の道」としてのスーフィズムを解説する。 ◆推薦◆ スーフィズムを著者はこう定義する。 「その中心的ストーリーは、 “人は弱く、間違いを犯す存在である。 しかし修行者は師の助けを通じて 人間の精神的完成をひたすら目指す中で、 人間を見捨てず絶えず導こうとしている アッラーの愛に気づく”ことである。」 その修行の体系はまさにわれわれが「道」というものに近い。 ――内田樹(思想家・武道家) ◆目次◆ 序章 イスラーム神秘主義とは何か? 第一章 学問としてのスーフィズム 第二章 師匠と弟子――スーフィズムの学びのネットワーク 第三章 西欧とスーフィー――中東を越えるスーフィズムのネットワーク 第四章 スーフィズムの修行(1)心の型 第五章 スーフィズムの修行(2)心を練り上げる祈祷 第六章 心の境地(1) 第七章 心の境地(2) 第八章 修行者の心構え――ナクシュバンディー教団「十一の言葉」 第九章 五功の心――神・自然・人をつなぐ修行 第十章 心を味わう――修行者の食卓 第十一章 武の心――スーフィーとマーシャル・アーツ 第十二章 心の詩、心の音色、詩と音楽 第十三章 人の心――絶望と希望
  • クラシックカー屋一代記
    -
    自動車という乗り物が「EV」「自動運転」「シェア」という方向に急激に動いている現代は、 自動車誕生一四〇年の歴史の中でも最も大きなパラダイムシフトであり、 同時に機械の塊を操る悦び、モノを所有し愛でるという自動車が培ってきた文化の危機でもある。 だからこそ今、日本一のロールスロイスとベントレーのクラシックカーコレクターで販売も行う涌井が、 自動車の歴史、文化・機械遺産としてのクラシックカーの存在意義、 大量生産・消費・廃棄の時代に一台を大事に乗り継ぐ生き方や、顔の見える商いへのこだわりを語る。 現代社会が「効率」の名の下に見失ってきた大事な物語が、ここにはまだ生きている。
  • 箱根強羅ホテル
    -
    敗色濃厚な昭和20年(1945年)5月。戦時下で泊まる客さえなく、閑散とした箱根強羅ホテルが政府に接収され、空襲を避けて臨時のソ連大使館になることに。このホテルを舞台に、不可侵条約にすがり、ソ連を仲介役にしての和平工作を行おうとする政府中枢部と、その動きを阻止し、戦争続行、本土決戦を狙う軍部が暗闘を繰り広げる。陸海軍のスパイが臨時の職員としてホテルに紛れ込んで来て起きるドタバタ劇。「国体護持」の和平か、それとも「一億玉砕」か――。戦争という愚策からどうやっても抜け出せない当時の日本の悲劇的でありながらも滑稽な視野狭窄と歴史的勘違いに、思わず苦い泣き笑い。軍人たちが次々と繰り出す馬鹿馬鹿しい本土決戦の作戦案。それらがみな現実に立案されていたことを知ると背筋が寒くなるばかり。かつて箱根にあった名門ホテルを舞台に、戦争と国家のあられもない姿を笑いの中にあぶり出す傑作。
  • 夢の痂
    -
    「トコトコ旅行く 天子さま あちこちおたずね 天子さま」さあ大変。敗戦まもない昭和22年、天皇の東北御巡幸の行在所(宿舎)に内定した大地主・佐藤家は、上を下への大騒ぎ。たまたま居候していた元大本営参謀・三宅徳次を急ぎ仮の陛下に見立て、つつがなくお迎えするためにおもてなしの猛特訓を始めたが……その首尾やいかに。農地改革と民主化を背景に、戦争指導層の責任を鋭く問い直す、東京裁判3部作の掉尾を飾る渾身の傑作戯曲。
  • 「おりる」思想 無駄にしんどい世の中だから
    3.0
    生きるために、なぜ我々はこんなにも頑張らなければならないのか? 大学に馴染めず、ひきこもり生活を送った著者は、この問いの答えを求め、「何もしない」ことを目的に1年間スペインに滞在。 帰国後、無職のまま、日本社会を包み込む生きづらさの原因を、映画『プーと大人になった僕』『パディントン』、『バトル・ロワイヤル』『仁義なき戦い』シリーズなどの深作欣二作品、『安心引きこもりライフ』『みちくさ日記』『ナリワイをつくる――人生を盗まれない働き方』などの書籍・漫画、そして作家・朝井リョウの小説などをもとに解き明かしていく。 競争に勝って生き残らなければならないと「思い込み」、しんどい思いをしている人へ、自分らしい生き方を送るために「おりる」ことを提案した一冊。
  • ドストエフスキー 黒い言葉
    3.0
    「黒は、豊饒の証である」ドストエフスキー生誕から200年目の2021年、世界は新型コロナウイルスの感染拡大という誰も予想しなかったかたちで転換期を迎えている。激動の時代を生き、コレラ蔓延というパンデミックも経験した作家が鋭い直感と深い洞察から生み出した言葉には、今を生き抜くためのヒントが含まれているのではないか。資本主義の行方、暴力、信仰などについて残された言葉の数々は、予言のようにも響く。ドストエフスキー初心者にも、熟読者にも衝撃的な現代への提言。
  • 「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう
    3.3
    【老後を控えるすべての人の必読書】 いま、日本人の老後が危機に瀕している。 介護保険制度から20年以上を経て、度重なる改悪により、介護現場は疲弊し、利用者は必要なケアを受けられなくなりつつある。 いったいなぜ、このようなことになったのか。 「在宅ひとり死」の提唱者である上野千鶴子と、長年介護現場に関わり続けるプロフェッショナル高口光子が、お互いの経験と実感をぶつけ合いながら、「よい介護」とは何か、そしてあるべき制度を考える。 【おもな内容】 ・「年寄りは生き延びるためには何でも言うんや」 ・介護の専門性とは何か ・集団処遇からの脱却 ・公平さが生む画一的な労働 ・介護と看護の対立はなぜ起こるのか ・施設経営の落とし穴 ・コロナ禍でのケアワークの見える化 ・小規模施設の未来 ・現場が声を上げなければ介護は崩壊する ・在宅介護の限界って? ・質の悪い介護がなくならない理由 ・日本で静かに始まる「PLAN 75」 【介護に携わるプロたちも絶賛!】 ●石井英寿(宅老所・デイサービス/いしいさん家 代表) 「マクロもミクロもメソも日本の腐りきったおっさん文化。 ケアの値段の安さを戦ってきた上野氏。一方、権力抗争で憔悴した高口氏。 ジェンダーギャップ指数世界125位の現状を垣間見た。」 ●阪井由佳子(デイケアハウスにぎやか 代表) 「高口光子は大規模施設の特攻隊長。 私は小規模施設の人間魚雷 自分の命をかけて飛び込みそして美しく散る運命なんだろうか? この本を読むと 介護が戦争と重なるのはなぜだろう。」 ●佐々木淳(医療法人社団 悠翔会 理事長・診療部長) 「ケアを守ることは、私たち自身の将来の生命と生活を守ること。 「生産性」のために犠牲にしてはならないものは何なのか。 介護をめぐる課題の本質を抉り出す、実践と理論、二人の対話。」 ●三好春樹(生活とリハビリ研究所 代表) 「「対談」というより、「解雇」された介護アドバイザーへの「事情聴取」(笑)。 「医療モデル」と「生産性」に抵抗する介護現場の奮闘と課題が見えてくる。」
  • 疎外感の精神病理
    5.0
    現代日本人を読み解くキーワード 世界を襲ったコロナ禍により、さまざまな形で私たちの心のありようは変わったと言える。 他人と接触することがはばかられた時間を経て、他人との交流が増えたいま、人とうまくつながれず表面的な関わりしか持てなくなってしまった人や「みんなと同じ」からはずれる恐怖を感じる人は実に多い。 これは若い人だけの問題ではなく中高年でも多く見られる現象でもある。 本書では日本人を蝕む「疎外感」という病理を心理学的、精神医学的に考察。 どう対応すれば心の健康につながるのかを提案する。 【主な内容】 ・「みんなと同じ」現象の蔓延 ・コロナに続くウクライナ情勢を疎外感から読み解く ・あぶり出された人と会うのがストレスの人 ・8050の嘘 ・高齢者の「かくあるべし」思考と福祉拒否・介護拒否 ・ホワイトカラーの老後と疎外感 ・スマホの普及という新たな依存症のパラダイム ・コミュ力という呪縛 ・共感という圧力 ・疎外感とカルト型宗教 ・周囲が心の世界の主役のシゾフレ人間 ・対極的なシゾフレ人間とメランコ人間 ・人と接していなくてもいいという開き直り ・ひとりを楽しむ能力を与える
  • 体質は3年で変わる
    -
    体質は変わる、変えられる! 最新の研究とテクノロジーによって、体質は遺伝だけでなく多様な環境との相互作用によって決まるものであり、体質に関わる遺伝子は環境の影響を受けやすいことが分かってきた。 それにはどのくらいの時間がかかるのか。 そこで著者が提唱するのが「体質3年説」だ。 その有力な科学的根拠と考えられるのが、「細胞には寿命があり、3年くらいで体の多くの細胞が入れかわる」という点にある。 エピジェネティクス研究を進める医師が、体質とは何かを知ることで、健康と病気をコントロールする方法を丁寧に解説する一冊。 【主な内容】 ・東洋医学と西洋医学では病気の考え方が違う ・「遺伝的素因」と「環境的要因」 ・体質を決める5つのしくみ ・身長、体重、血圧、知能などを決める「ポリジーン遺伝」 ・一卵性双生児の研究が体質のしくみを解明 ・多くの細胞は3年で入れかわる ・病気にかかりやすい体質がある ・肥満になりやすい体質(家系)はあるか ・体質医学からエピジェネティクス
  • 差別の教室
    5.0
    人の心に貼りつく差別の「種」は、いつ、どこで生まれるのか。 死にかけた人は差別しないか――? 新聞社の特派員としてアフリカ、ヨーロッパ、南米を渡り歩いてきた著者は、差別を乗り越えるために、自身の過去の体験を見つめ、差別とどう関わってきたか振り返ることの重要性を訴える。 本書では、コロナ禍の時期に大学で行われた人気講義をもとに、差別の問題を考え続けるヒントを提示。 熟練のノンフィクション作家が世界を旅して掘り下げる、新しい差別論。 【おもな内容】 はじめに 第1章:死にかけた人は差別をしないか  加藤典洋さんとの共鳴/人間はいつ死ぬかわからない?/人間は有限であると気づくことがもたらす変化/臨死体験がもたらす恥ずかしさ 第2章:アジア人の中にあるアジア人差別  「一般論」の弊害/『マイナー・フィーリングス』との出会い/アイデンティティーにからめとられる/中国でも日本でもどっちでもいいよ 第3章:日系アメリカ人作家の慧眼  ステレオタイプの受け止め方/白人視線の内面化/不朽の名作『ノーノー・ボーイ』 第4章:ジョージ・フロイド事件と奴隷貿易  ジョージ・フロイド事件とロドニー・キング事件/報道する側にある差別/母語を失うということ 第5章:日本にアフリカ人差別はあるか  東京のアフリカ人/マルクス・ガブリエルさんとの対話 第6章:アフリカ――遠望と条件反射  11歳のときに上野で渡された栞/条件反射の根底にあるもの/助けるってどういうことなんだろう 第7章:名誉白人、属性に閉じ込められる不幸  アパルトヘイト撤廃直後の南アフリカで/中国人老女との出会い/「名誉白人」の起源 第8章:心に貼りついたものと差別と  足立区で過ごした時代/もんじゃってなんだ?/『砂の器』とハンセン病 第9章:感受性と属性と――学生の問いに答える  ビリー・アイリッシュは差別的か/若いうちに海外に行くべきか/差別を生む「種」を探る/差別した人に会いに行く おわりに
  • 永遠の映画大国 イタリア名画120年史
    -
    【推薦!】 蓮實重彦 氏(映画評論家) 「ネオレアリズモ」をいかに相対化するか。 古賀太は、イタリア映画を語る者に求められるこの最低限の資質を、ディーヴァ映画の優雅さや、デ・シーカ主演のカメリーニの秀逸なコメディを語ることで、軽々と超えて見せた。 【豊かな映画文化はなぜ生まれたのか?】 『無防備都市』『自転車泥棒』『道』『8 1/2』『情事』『山猫』『荒野の用心棒』『木靴の樹』『ニュー・シネマ・パラダイス』『ライフ・イズ・ビューティフル』『君の名前で僕を呼んで』…… 数々の名作を生み、日本でも絶大な人気を誇るイタリア映画。 アメリカやフランスに比べて、その文化の全容が語られる機会は少ないものの、世界の映画史に大きな影響を与えてきた。 本書ではイタリア映画の歴史を、19世紀から現代までの120年を、約800の作品とともに通覧。 「イタリア映画祭」を立ち上げた著者がその豊かな文化的土壌と、映画の本質を明らかにする。
  • シャンソンと日本人
    -
    愛と哀しみの100年史。 歌手・クミコさん推薦! 「悪魔と神と天国と地獄が一緒くたにある音楽、それがシャンソンなのです」 東京五輪2020の閉会式で歌われた「愛の讃歌」をはじめ、老若男女が一度は聴いたことのある名曲がそろい、越路吹雪、菅原洋一、美輪明宏など不世出の歌手を生み出したシャンソン。 戦後間もなくの大ブームとその後の人気下降の謎に、作家のなかにし礼や歌手の芦野宏といったキーパーソンの軌跡をたどりながら迫る。 シャンソンがいかに日本のポピュラー音楽の礎となり、日本人の音楽観に影響を与えてきたか。 100年にわたる歴史と変遷、そこに躍動するアーティストたちのヒューマンドラマにスポットを当てた初めての書。
  • 武器としての国際人権 日本の貧困・報道・差別
    4.4
    【推薦!】 「『思いやり』に頼らず『国際人権』の実現を! 日本を世界と未来へと拓く道標がここに。」 中野晃一 氏(政治学者、上智大学国際教養学部教授) 「人権後進国を変えるためには、差別を放置せず、権利保障のため声を上げなければならない。それには国際人権の正しい理解が『武器』になる。」 望月衣塑子 氏(東京新聞記者) 【国際人権の視点から日本を考える】 私たちは、生活のあらゆる場面において人権を「行使」している。 しかし、国際的な人権基準と照らし合わせてみると、日本では人権が守られていない。 コロナによって拡大した貧困問題、損なわれ続ける報道の自由、なくならない女性の差別や入管の問題……そうした問題の根幹には、政府が人権を保障する義務を守っていないことがある。 その状況を変えるためにはどうすればいいのか。 国際人権機関を使って日本の問題に取り組む第一人者が、実例を挙げながらひもとく。 【目次】 第一部 国際人権とは何か 第一章 人権とは?――「思いやり」と「人権」は別物だ 第二章 国際人権をどう使うか 第二部 国際人権から見た日本の問題 第三章 もっとも深刻な人権侵害は貧困 第四章 発展・開発・経済活動と人権 第五章 情報・表現の自由 第六章 男性の問題でもある女性の権利 第七章 なくならない入管収容の人権問題 【おもな内容】 ◆生活保護のアクセスのしにくさが抱える問題 ◆国連から問題視されている秘密保護法・共謀罪 ◆メディアに必要な「独立性」と「連帯」 ◆夫婦同一姓の強制は条約違反 ◆国際人権法に反する日本の入管法 ◆国連からの勧告を知ることで、これからの日本を変える
  • 奈良で学ぶ 寺院建築入門
    4.4
    日本には七万以上の寺院が存在する。 これらの建築様式は様々だが、その源流は奈良に見ることができる。 なかでも工匠の知恵と工夫と技術革新を直に堪能できるのが、唐招提寺、薬師寺、興福寺、東大寺の四寺だ。 そこで、建物の基本骨格や建築の基礎知識を説明し、各寺院建築の具体的な造られ方を、図版や写真をふんだんに使いながらわかりやすく解説。 そうすることで、各技術にこめられた職人の想いばかりか、天皇・藤原氏や僧侶の権勢・思想といった歴史も見えてくる。 建築という視点から、新しい奈良の魅力を照らし出す、今までになかった寺院鑑賞ガイド本。
  • 完全解説 ウルトラマン不滅の10大決戦
    4.0
    テレビ放映から55年、映画『シン・ウルトラマン』も公開予定など、いまだ幅広い世代に人気を誇る『ウルトラマン』。だが、「怪獣と戦う空想特撮作品」にもかかわらず、そのバトル自体にフォーカスした本はこれまでなかった。そこで小学生時代に本放送を見て以来の大ファン、漫画家のやくみつる氏が「10大決戦」を選出し、ライター佐々木徹氏とともに、〈ウルトラマンになった男〉スーツアクターの古谷敏氏に、戦いの舞台裏を聞いていく。ゼットン、ジャミラ、ゴモラ…はもちろん、意外な怪獣も登場。さらに、ウルトラマンが新世紀エヴァンゲリオンやブルース・リーの映画に影響を与えた話、スペシウム光線誕生に力道山が関係していた裏話、ウルトラマンがなぜあの怪獣にあの技を使ったのか、なぜあの怪獣を倒さなかったのか…など、鼎談は思いがけない展開に。巻頭カラー口絵では、ウルトラマンと10大決戦怪獣の、懐かしのバトルシーンも掲載!
  • 非科学主義信仰 揺れるアメリカ社会の現場から
    3.0
    日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象 2024年アメリカ大統領選挙の有力候補がトランプ前大統領だ。 トランプの岩盤支持層は保守派だけでない。 自分たちにとって都合のよい“ファクト”をつまみ食いする「非科学主義信仰」を有する人々からの支持も集めている。 Qアノン、極右組織など所属は様々だが、単なるカルト集団ではなく、彼らは既得権益層への怒りと独特の正義感を持った実効力をともなう集団だ。 反ワクチン・反マスク論争、移民受け入れの是非、銃規制問題など、NHKロサンゼルス支局長として全米各地で取材を続けてきた記者の緊急レポート。 日本にも忍び寄る「非科学主義信仰」という異常現象をあぶりだす。 【主な内容】 ・ワクチン接種に反対する人々 ・気候変動と非科学主義 ・Qアノンの素顔 ・ウクライナ侵攻で生じた「ルッソフォビア」 ・「トランプの幻影」におびえる民主党 ・幽霊銃をめぐる政治対立 ・学校・図書館向けの「禁書リスト」発出も ・トランプ前大統領の復権 ・トーク・ラジオにのめり込む運転手 ・信者を五倍に増やしたカリスマ牧師 ・教育現場の危機感 ・「真実」を求めてさまよう人々
  • 退屈とポスト・トゥルース SNSに搾取されないための哲学
    3.5
    外出のチャンスも、人に会う機会も減ると、スマホやパソコンを手放すことの出来ない時間が爆発的に増えてしまう。だが、持て余した時間をSNSに費やしネットサーフィンを繰り返すことで、貴重な資源が次々と権力者や大企業に奪われているのだ。トロント大学哲学科教授であり名エッセイストの著者が、「退屈の哲学的評価」「SNS依存と退屈の関係」などの今日的なテーマについて、鋭い洞察と規制の必要性を小気味良い筆致で綴る。訳者はロス、デリーロらの翻訳で名高いアメリカ文学者、上岡伸雄。
  • もしも桃太郎が少年ジャンプの連載だったら
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 桃太郎が、シンデレラが、走れメロスが…Twitterやインスタを駆使して大活躍! もしも金太郎がYouTuberだったら? 花咲かじいさんがインスタをやっていたら? かぐや姫が引退発表をFAXで流したら? 浦島太郎の玉手箱のトリセツは? 白雪姫のLINEスタンプってどんなの? 少年ジャンプの目次が昔話だらけだったら……?? Twitterフォロワー数10万人超えのパロディ画像の名手・スエヒロがおくる、懐かしいのに新しすぎる昔話集! あのキン肉マンのウォーズマンも笑った!(ホントか?)【目次より】1・日本三大太郎の武勇伝 桃太郎 浦島太郎 金太郎 2・知っているようで知らなかった日本昔話の舞台裏 3・世界三大姫の恋愛事情 シンデレラ 白雪姫 かぐや姫 4・本当はおもしろすぎる世界昔話の真実 5・まだまだ奥が深い現代童話の世界……など
  • 全国マン・チン分布考(インターナショナル新書)
    4.4
    誰もなし得なかった空前絶後の画期的大研究! 女陰語はなぜ大っぴらに口にできないのか? 学術的にも高い評価を得たベストセラー『全国アホ・バカ分布考』の著者が、全国市町村への膨大なアンケートに基づき女陰・男根語の方言分布図を作成。言語地理学で丹念に読み解き、古文書、春画などをつぶさにあたる。そして至った驚くべき結論とは。一気読み必至の面白さ! 放送禁止用語に阻まれた『探偵!ナイトスクープ』の幻の企画が書籍で実現! カラー版女陰・男根方言全国分布図付き。
  • スポーツの価値
    3.0
    エッセイスト・酒井順子氏 推薦! 「ここまで書いてしまっていいの?」と思わせるほどの筆致が清々しい。 部活動での体罰や、勝利至上主義、アスリートのメンタルヘルスなど、近年スポーツに関する様々な問題が浮上している。 この構造を温存させてきたのが、理不尽なことにも従順に従う風土である。 それによって「体育会系」学生は、無理な仕事も拒まないと見なされ、就職活動でも有利に働き、組織の中で重宝されてきた側面がある。 しかし、スポーツの価値はそこにあるのではない。 スポーツによって磨かれるのは、論理的かつ戦略的な思考、コミュニケーション能力、そして何より忖度なくフェアにプレー(行動)する精神である。 これらは社会の分断を乗り越え、コミュニティを支える基盤ともなる。 つまりスポーツには、社会を変革する力がある――。 本書では日本のスポーツ界に潜む病根を忖度なく指摘し、スポーツの真の価値を提言する。 【「はじめに」より】 スポーツを通して自分とは異なる他者と出会い、力を合わせて競技する中で、多様性の重要性を理解したり、コミュニケーション能力が高まります。 スポーツを介したつながりは、コミュニティを支える基盤にもなり得ます。また、スポーツによって鍛えられる分析力や行動力、戦略性は、学業やビジネスにも役立ちます。 本書では、このような「スポーツの多様な価値」を考えたいと思います。 【目次】 はじめに…スポーツは感動の「打ち上げ花火」?/スポーツが変われば社会が変わる 序章――東京五輪の「レガシー」とは何だったのか?…東京五輪検証の意義/勝利至上主義が選手を追い詰める/アスリートのメンタルヘルスを守るために/希望の萌芽 第1章――子どもが輝くスポーツのあり方…若年層の全国大会は必要ない/フランスの親はなぜ子どもに柔道をさせるのか/自己評価できれば弱くても続けられる 第2章――スポーツから考えるジェンダー平等…指導者の資質に男女差はない/「数」から「質」へ 第3章――沈黙するアスリートたち…声を上げる海外の選手たち/毅然とした態度が取れない日本のスポーツ界 終章――スポーツの価値とは何か…スポーツは社会を映す鏡/「体育会系」がもてはやされる時代の終焉/スポーツが文化となるために おわりに
  • 続・韓国カルチャー 描かれた「歴史」と社会の変化
    4.0
    前著『韓国カルチャー 隣人の素顔と現在』に続く待望の第二弾。 本著では「歴史」に重点を置き、韓国社会の変化を考察する! 本書で取り上げる作品は『今、私たちの学校は…』『未成年裁判』『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』『ブラザーフッド』『スウィング・キッズ』『リトル・フォレスト 春夏秋冬』『子猫をお願い』『シークレット・サンシャイン』『私たちのブルース』『シスターズ』『D.P.―脱走兵追跡官―』『猫たちのアパートメント』『はちどり』『別れる決心』など。 Netflix配信で世界的に人気となったドラマからカンヌ国際映画祭受賞作品まで、全25作品以上を掲載。 【主な内容】 韓国と日本の教育制度の違い、部活動も大学入試のため 韓国人が考える、「大人の責任」とは? 韓国での「オルン(大人)」の意味 ソウルの南北問題――江南と江北 韓国映画における女性監督の草分け、イム・スルレとはどんな人なのか 子猫がリードした「ワラナコ運動」 映画『サバハ』が描いた、韓国のカルト宗教 韓国人にも難しい済州島の言葉 済州島のアイデンティティ、「サムチュン」とは? 入隊したBTSのJIN 出演者たちにも軍生活のトラウマが…… 富裕層はなぜ江南に引っ越したか? パク・チャヌクが主題歌『霧』にこだわった理由
  • 反戦川柳人 鶴彬の獄死
    4.0
    サラリーマン川柳のように、現代では風刺や批判をユーモラスに表現するものとして親しまれている川柳。 しかし、「万歳とあげて行った手を大陸へおいて来た」「手と足をもいだ丸太にしてかへし」といった川柳を通じて、 昭和初期、軍国主義に走る政府を真正面から批判し反戦を訴え続けた作家がいた。 鶴彬、享年二十九。 官憲に捕らえられ、獄中でなお抵抗を続けて憤死した〈川柳界の小林多喜二〉と称される鶴彬とはどのような人物だったのか。 戦後約八十年、再び戦争の空気が漂い始めた今の日本に、反骨の評論家・佐高信が、鶴の生きた時代とその短い生涯、精神を突き付ける!

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