小説・文芸 - 文芸社作品一覧

  • オムライスかいぎ
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    オムライスになるために、ケチャップライスを包み、さらに上からケチャップをかけられるたまごたち。「わたしたちはもうオムライスにはなりません! 生まれかわるのなら、オムレツになりたいのです」──突然のたまごの宣言に、洋食屋さんのキッチンはおおさわぎ! 人気メニューのオムライスを守るため、食材やお皿たちが輪になって、いざ、会議がはじまります!
  • おめめ
    NEW
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    1巻495円 (税込)
    やさしい瞳 つぶったら、一体なにが見える? 動物園にいった時に見た、ぞうさんやきりんさんのおめめは、どんな感じだった? 一体、なにを見ているのかな? え? ぼく? ぼくのおめめが見ているのは──おかあさん。動物園での微笑ましい会話がおりなす表題作『おめめ』を含む、10篇の気持ちがほっこりふっかりするおとなも子どもも楽しめる短編集。
  • 思い出のなかのバード・アンド・ハート
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    1巻1,188円 (税込)
    「考えてみると、世間並みに他人と夫婦にはなったものの、子供が育って独立し、子育てから解放されると、いつのまにか妻との間がぎくしゃくするようになった。このまま一緒にはいられないと、妻は出て行った。(中略)言われるままに、離婚届に判を押した」(本文より)。本当は皆がわかっていた大切なことを、七十年の歳月が教えてくれた。著者の思考や思索の跡、死生観が凝集された小説。
  • おもちぺったん
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    楽しいもちつきがはじまるよー! そーれ! ぺったんぺったんぺったんこ♪ 保育園でもちつきが行われる様子をユーモアたっぷりに描いた絵本です。子どもたちは初めてのもちつきにワクワク&ドキドキしながら、どんどんどんどん伸びていくおもちに大はしゃぎ! 「ぺったんぺったんぺったんこ♪」とつい口ずさみたくなるリズミカルな本文で、日本の伝統行事を楽しく伝えます。
  • 親子マンタふわり
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    1巻880円 (税込)
    神谷育海(かみやいくみ)が中学に入ってすぐ、母の澪(みお)が心臓発作で亡くなった。突然すぎて、四十九日が過ぎた今も実感が湧かない。仕事に忙しい父の拓海(たくみ)が母をどう思っていたのか育海にはわからない。母とはいつか南の島へ、母の大好きなマンタに会いに行くはずだった。マンタに、母に抱かれたい。そう考えた育海は、たった一人で石垣島に行く計画を立てるのだが……。2021年バレンタインプロジェクト 文芸社 Loves TOKYO FM ラジオドラマ原案募集『for you... 大切なあなたへ』長編部門最優秀賞受賞作品。
  • 折り紙のおばちゃん
    NEW
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    1巻990円 (税込)
    小学1年生のひなちゃんは、学校が終わると家にランドセルを置いてから、近所のおばちゃんちに行く。両親は共働きで、お兄ちゃんはまだ学校から帰らない。おばちゃんちでおやつを食べてから、遊びに行くのが日常だ。でもある日、おばちゃんが入院することになって……。表題の『折り紙のおばちゃん』他、子どもの日常やわくわくする空想を描いた4作品を収録した童話集。
  • 音楽学校からメロディが消えるまで
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    その知らせは突然だった。「岡田音楽院高校 来春以降の募集停止」との見出しが地元紙に踊ったのだ。町の人たちにも愛され、一流の音楽家を輩出し、中部地方唯一の音楽単科高校で長い歴史を持つ学校が、なぜ「閉校」という結論を出さねばならなかったのか。そして、保護者会、教師、理事会の思惑が交錯する中奔走していた飯島が、音楽院復活の道を探るべく始動させたプロジェクトとは。
  • 女一代奮闘記
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    1巻1,001円 (税込)
    思いもかけないことから伊豆・修善寺の旅館の仲居になった妙子。謙虚で誠実、勤勉な彼女は、持ち前の“おもてなしの心”でお客様を歓待し、周囲の信頼を得てゆく。その後、様々なタイミングが重なり、伊豆にホテルを建てて独立の道を歩み始めるが、その傍には愛する人が──。優美でたおやかな筆致で旅館・ホテル業界の舞台裏を情感豊かに描き上げた、大和撫子のサクセスストーリー。
  • オンナごころがわからず彼女にフラれた俺がにょたいかしちゃったら!?
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    1巻825円 (税込)
    研究中の薬を誤って飲み、突然体が女になった男子高校生。元に戻る薬が開発されるまでの期間、女体の神秘を追求したいという好奇心が次第に暴走していく。周りの男たちの欲望も痛いほどわかるだけに、つい受け入れてしまう一方、女体の頼りなさ、心の動きにも気づいていく。そんな中、罠にかかり、不良たちの餌食となってしまい──。エロティックな冒険を圧倒的な官能シーンで描ききる!
  • おーしゃん、またね! 脊髄小脳変性症の夫と家族の十七年
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    人生これからという時に「脊髄小脳変性症」と診断された夫、おーしゃん。歩行困難から始まり、言語障害、感覚障害、やがて認知症の症状が出始めた。どんなに辛いことがあっても支えていくと決めた著者だが、病魔は容赦なく家族をも襲う。けれど、それでも家族の絆は揺るがなかった。進行性の難病を患った一家の大黒柱おーしゃんと、それを支える家族の十七年の軌跡。
  • 怪盗ドタンととうめいな絵
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    特技=発明、趣味=料理!? お人好しでちょっぴり風変わりな怪盗ドタンが活躍する、ユーモアたっぷりの児童小説。/妖精のかいた絵はとうめいで、妖精にしか見ることはできません。けれどある時、まほうの粉をかけると、だれでも見えるようになることがわかりました。妖精のかいた絵は、まるで雨上がりの空にかがやく虹のように美しく、たちまちだれもが夢中になりました。(本文より)
  • 街道ぶらり歩き 読む地図
    NEW
    -
    1巻1,155円 (税込)
    東海道、中山道に続き、日光街道、甲州街道、奥州街道へ。そしてついに五街道、踏破! 歩き旅の先達松尾芭蕉にならい、その土地ならではの「よさ」を感じ取り、実際に歩いたからこその驚きと発見の全記録。名所旧跡、名刹古刹はもちろん、時を越えて佇む一里塚など、ひとり歩き旅を通して、‘時代’を振り返り、現代社会のありようを考える。
  • かえるぽこぽこ
    NEW
    -
    1巻891円 (税込)
    現代の男女の高校生と、江戸時代の若様・姫様が織りなす、ちょっとコミカルなヒューマンドラマ。女子高生の菜央は、幼馴染の誠の作ったタイムマシーンを勝手に使い江戸時代へ。結婚話に悩む小夜姫と会い、現代に連れ帰る。小夜の結婚相手の義丸を探ろうと江戸時代に来た誠だが、帰れなくなってしまう。そして義丸が現代に現れた! 彼らは自分の時代へ帰れるのか?
  • 柿のはなし
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    字のない絵本を見て、あなたの心はどう動きますか──「私の家は、柿畑があります。毎年、柿もぎをして、最後は本当に一個か二個、梢の先に『木守柿(きもりがき)』として残す風習があります。鳥たちにも恵みを、そして、来年もたくさん実をつけてくれるようにとの思いからです。」(「おわりに」より)心をいやす絵巻のようなジャバラ絵本。
  • かげろう源氏物語
    -
    1巻990円 (税込)
    藤原正清と環原子のデートはバーで会い、食事にゆき、原子が『源氏物語』の講釈をするのが一つの定番になっていた。ただ一度それを外れ、原子が本音のようなものを見せたことがあった。「私、あなたが藤原と名乗ったとき嫌な顔しなかった?」「した」とは言えなかったから「そんなことないよ」と言った。「私、藤原兼家って男、大嫌いなの」「そいつどこの奴だい?」「どこって昔の人よ」
  • カサンドラ症候群でした アスペルガーな夫との生活と、これから
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    夫の言動に振り回され、自分を責め、うつ病になった妻。四人の子育てと看護師の仕事に奮闘しながら、夫とのコミュニケーションに疲れ、ついに一緒にいられなくなる。アスペルガーであろう夫は社会的に守られ、「カサンドラ症候群」の自分の辛さは分かってもらえないという閉塞感にますます自分を追い込んでしまう。同じ苦しみを味わっている多くの妻たちへ――。
  • 歌集 続 北極星(にぬふぁぶし)
    NEW
    -
    1巻891円 (税込)
    家族への愛、自然とのふれあい、旅の思い出、老いの自覚をテーマにして、巧みな比喩と時空を超える想像力で感性豊かに詠った281首の短歌集。「豪雨止むライトブルーの秋空にマンタとなりて吾漂わん」「早朝に初老の男塵拾う白浜に散る若さの残骸」「朝日受け煌めきそよぐ公孫樹見上ぐる妻に黄葉がそそぐ」「苔を踏みまた参り来し秋篠寺古老が守る色あせし堂」などが収録されている。
  • KAZOKU
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    1巻990円 (税込)
    介護施設に入る父親に付き添って母親も一緒に入居した。そのときから娘はより一層、家族ということを考えさせられるようになる。父母の身終いに振り回されながら、自分では選べない家族のありがたさを実感し始める。結婚と離婚の経験がある娘に、自分で選べる家族と、選べない家族は、何が違うのかという問いが生まれる。淡々と日常を見つめた言葉の中に奥深い家族愛を感じ取る物語。
  • かなしい時間はわるくない
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    大切な人をなくして、前に進めなくなってしまった。さみしさからは逃れたいけれど、それによって思い出が薄れていくのはもっとさみしい……。そんな思いを抱えている人に、そっと寄り添い、あたためてくれるような絵本です。前向きに、力強く生きていくことも大事だけれど、時間という薬が、心の傷をいやしてくれることもあることに気づかせてくれる一冊。
  • 悲しみの詩
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    1巻1,287円 (税込)
    学生時代の行動に縛られ、一人で生きてきた古谷遼真。死を目前にした彼が必死に綴ったのが過去の自分を戒めるために書かれた小説『半世の記』と女性への想いを綴った詩だった──表題作『悲しみの詩』と、祖先たちの過ちが多くの人類を滅亡させたとされる近未来で、先人の知識を渇望する若者の激しい想いと行動を描いた中編小説『母世界(マザーワールド)』の二編を収録。
  • 金物屋信司
    続巻入荷
    -
    1~2巻1,309~1,496円 (税込)
    平凡な若者・信司は、高校時代の部活の監督重松から大手建設会社に誘われる。だが重松には関東の窃盗集団を束ねる裏の顔があった。スリとして闇の世界に馴染んでいく信司は、窃盗集団ミステイクの一員となる。しかし仲間が何者かに殺され事態は急変。さらに急死した父の家から多額の金塊が発見され……。裏社会の抗争に巻き込まれながらも義を貫いた信司の生きざまを描くクライムノベル。
  • 鎌倉 ひとり 10km
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    1巻792円 (税込)
    近づき過ぎないことが思い遣りでもある現代。人の役に立ちたいけれどもどうしたら良いかな……と考えている方のヒントになるかも知れないお話です。寝坊して一人でボランティアに参加した万歩と、彼女を支える母やいとこ。6年前のボランティアウォークで出会った少女・妙華。そして、鎌倉の道中で出会う人々とのあたたかい触れ合いをお楽しみください。
  • 釜野物語
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    1巻1,386円 (税込)
    湘南の海から数キロ内陸の集落で、8歳の晶子は、曽祖母のミナ、祖母のキヨ、母の弓子と暮らしていた。この家では祖父の話はタブーだった。晶子の父は家を出たきり、3年も帰らない。父の記憶はおぼろげだ。でも、女ばかりのこの家で、晶子はささやかな幸せがずっと続くものと信じていた。だが、夏休みに、思いがけず出自を知ることになって……。「運命」に翻弄される少女の物語。
  • 神様だけが知っている どう生きるか
    NEW
    -
    幼い頃、テニアン島で第二次世界大戦に巻き込まれ両親兄弟を失ってしまった著者。故郷沖縄に帰るも厳しく貧しい生活の中であらゆる事を諦めなければならなかった。しかし、どんな苦境に立たされても努力を重ね、歩みが遅くとも一歩ずつ自分の道を切り開いてきた。その生き様は私たちの心に深く響く。混乱した時代と歩んだ道のりを振り返り、出会った人々への感謝と共に綴る半生記。
  • 神様とゆびきり
    -
    真那は小さな頃から神様が見えた。そう、ずっと友達。神様に守られ、まっすぐに成長した彼女は、学校で一番と言われるイケメンの涼介から告白されたことで、彼に好意を寄せていた同級生から恨みを買ってしまう。そんな時、真那の身に起きる異変。身勝手な気持ちでかけられる安易な呪詛。涼介の持つ“見える”力。呪いはどこへ返るのか? そして、神様、真那、涼介をつなぐご縁とは?
  • 髪と家族
    -
    1巻968円 (税込)
    42歳の大学職員の「わたし」は、仲の良い叔母・祐子がウイッグを買うのにつき合ったのをきっかけに、髪について考えるようになる。ある日、母の淑子のがんが再発し、入院することになった。離婚後、女手ひとつで自分を育ててきた母に対する想い、そして別れた父に連絡をとることへの戸惑い──「髪」を通し、3人の女性たちが老いと向き合う姿を軽やかに描写した小説。
  • カメのひとりごと
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    にほんブログ村・イシガメ部門で3年連続1位の人気カメブログ、待望の書籍化! 絶滅してしまいそうな二ホンイシガメの仲間たちを助けてくれませんか?── ある日カメ子にそう言われた著者。イシガメのカメ子がカメ目線でとらえた人間社会を描く一冊。ストレスが多い現代人におくる、ほのぼのカメエッセイ。
  • カラスのカーコ
    NEW
    -
    あるとき、中学校にでかけたシゲじいは、隣の神社で、瀕死のカラスをみつける。カラスにけがをさせたのは、その中学校に通う男の子。親の愛を受けられずに積もった不満が、カラスにぶつけられてしまったのである。男の子は後悔の念に苛まれるが……。シゲじいとカラスの交流を主軸に、「命を大切にすること」「親は子供にたくさんの愛情を注ぐこと」を謳った絵本。全て実話に基づく。
  • カラーバーボーイ
    -
    1巻594円 (税込)
    テレビ業界を描いて騒然! テレビで一目惚れしたタレント「さくら鈴」と結婚できると信じて疑わない森口健太郎は、とにかく彼女の視界に入ろうとテレビ業界の道を志す。しかし、クリエイティブと呼ぶには余りにも人間臭い世界に、転職を考えるのがほぼ毎日! しかも、彼女を一度も目にすることなく10年。「不純な動機で勤まる仕事じゃない」と辞表を出した日…森口の運命は転がり出す──。
  • 苟且
    NEW
    -
    1巻1,584円 (税込)
    権謀渦巻く王宮からすべては始まった……。邪神の申し子“エヴァ”の正体とは──。孤高の剣士が進むのは修羅の道、次々に現れる刺客との対峙。しかし守りたいのは愛する女。新たなる世界を描き上げた大河小説、ついに完成! 「果たして、人間とは何処へ向かって往くのか。若しや、本当は、何処にも向かってなぞ居やしないのではないのか」(本文より)
  • カリブ海のドン・キホーテ フィデル・カストロ伝
    NEW
    -
    カストロ、ゲバラらが目指したものは──。たった82名での蜂起、相次ぐ敗走。やがて革命は成るが、襲い来る国際政治の荒波。彼らを通して見えてくる世界の動き……。評伝小説を越えて、大きく視野を広げた国際政治小説となっている。多彩な登場人物──ヘミングウェイ、JFK、フルシチョフ、池田勇人、ニクソン、ブレジネフ、ブッシュ親子、ヨハネ・パウロII世……。抜群の面白さ!!
  • 「カレーの王子さま」開発責任者から若き開発者への手紙 ~ヒットのためのヒント集~
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    エスビー食品株式会社で三十二年以上にわたり商品開発の責任者として活躍し、日本初の幼児向けカレー「カレーの王子さま」、日本初の本わさび入りチューブワサビ「本生おろしわさび」「味付塩コショウ」など数多くのヒット商品、ロングセラー商品を手掛けた著者が成功のためのヒントやコツを簡単、明瞭にまとめたものです(「はじめに」より)。1ページ読み切りのビジネスエッセイ形式。
  • カワセミとはるのなかまたち
    NEW
    -
    ふゆだとおもっていたら……はるがきた。カワセミさんとイチョウのはっぱもでてきて、チョウチョがとんできて、メジロさんもはなのみつをすっている。ツバキとカワセミもカワイイ──町に住むカワセミと仲間たちをとらえた写真絵本『まちにすむかわせみ』に続く写真絵本第2弾。春のカワセミとチョウチョ、メジロ、カササギ。自然の中で生きる姿をとらえた写真絵本。
  • 寛大なる不寛容 ザーリップ朝第十五代当主「皇帝らしくない皇帝」トナレイ・イリウスの伝記
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    「一人が不快そうな顔で、奇しくもトナレイ最晩年のときと同じ厳しい口調でのたまう。『そんなことは、どうでも良い【テイス・トン・レタム・タ・リヤ】』いかなる異論も封殺する、すばらしい言葉である」(本文より)。「俺は医者に殺される」──皇帝以前に父親であり人間であった男の生まれる前から死後までの物語。架空世界? いや、この「世界」での話である。
  • 甘露というだろう
    -
    1巻1,287円 (税込)
    育まれたふる里での遠い日々…都会で育んだ家族模様…思いは、これから育ちゆくキミたちへ…。『揺りかご』では幼少期を、『蛹』では都会に出てきた青春時代を回顧する。我が子の成長過程での喜びや懊悩を中心にした『雛を得て』。やがて、一度はばらばらになった親子の間の氷も解けていき……。包み隠さず表現した5部構成の詩集から、著者の思いが強く迫ってくる。
  • ガキバラ
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    「第2回草思社・文芸社W出版賞」文芸社金賞受賞作品。 首斬り役人の跡継ぎとして剣の修練に励む与太は、乱暴に遭い心を失った幼馴染のさやを支えて生きることを決意する。与太の親友の佳一は身を立てるため脱藩し、動乱の京で剣をふるうが、ある事件をきっかけに破滅していく。まったく異なる未来を選びつつも、同じように己を高め、同じように人を愛し、同じように愛を喪失した二人のガキバラ―無知で生意気な子どもたち―の魂の彷徨を描く。
  • 画狂老人卍  葛飾北斎の数奇なる日乗
    -
    江戸の大絵師、葛飾北斎は絵への探求心が人一倍。偏屈で一般常識なんぞ持ち合わせてはいない天才は、弟子の常次郎をいつも困らせている。猫を探せ、鼠を捕まえろなど、無理難題の毎日だ。しかし「絵が好き」という共通点があるからこそ、師匠はぶっきらぼうでも弟子の成長を見守り、弟子も怒りながらも尊敬の眼差しを送る。そんな愛あるおかしな日常を、軽妙な筆致で生き生きと描く。

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  • ガルーダの末裔
    -
    1巻1,584円 (税込)
    時は1981年。アジアの新興国たちが、深呼吸をするかのように大きく発展していったその裏で、警察と軍が衝突し、ヤクザ同士が抗争を繰り広げ、海賊が海を支配するという混乱の時代。まだ若かりし僕は、インドネシアからの独立を画策する東チモールへ、巻き込まれるまま「常在戦場」の心持ちで向かったのだった……。事実をもとにした、エネルギーに満ち溢れていた頃の「回想録的小説」。
  • 癌のあとさき 暮れ泥(なず)む
    -
    人はそれぞれ生きてきたように死んでゆく。死に方も一つでなく人それぞれである。だから他人が他者の生死を云々することはできない。まして人の命は何より大切に守るべきだと凝り固まった人道主義者の押し付けがましい正義漢ぶりが、自殺や自死を天に背く行為だと蛇蝎の如く忌み嫌い否定する。しかしそれは、実のところ「自分」の生命だけが大切だと言っているのである。
  • 消えるB型 もしも西郷どんがB型でなかったら
    -
    1巻1,133円 (税込)
    明治維新の「リーダー」ともいえる西郷隆盛の血液型が、もしもB型でなかったら、果たして薩長同盟はあっただろうか? 織田信長がB型でなかったら、本能寺の変で殺されることはなかった? アインシュタインがB型でなかったら、もうちょっと教授達から好かれていた? ……などなど、著名人の血液型と行動から浮かび上がった、「B型による、B型のための」面白エッセイ。
  • Kiss Incomplete
    NEW
    -
    1巻1,001円 (税込)
    バスジャック事件で、はからずも高校生を死なせた傷の癒えない警官、季生。休職中に逃げ込んだのは廃車置き場のプレハブ。そこへ妖艶な少年が突如現れる。記憶喪失なのか、精神に混乱を生じているのか、少年の素性は知れない。その日、焼けただれた車と、海に沈んだ車から、無惨な男の遺体が発見される。彼らと少年のつながりは……? 美少年を巡る男たちの愛憎物語。
  • 奇跡 強運 幸せのヒント
    完結
    -
    全1巻616円 (税込)
    誰でも自ら動き出せば、奇跡は必ず起こります。それは生きていることに喜びを感じ、自ら奇跡を受け入れる心の準備から始まります。原動力は「笑顔」。重要なのは動き出すタイミングです。素直に心の声に従って行動してください。必ず幸せを大きくしていく方法は見つかるでしょう。数々の苦難を乗り越え、幸運を手にした中国人女性事業家、馬英華が語る開運へのメッセージ。
  • 北からの使者
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    テレビでは連日連夜「小泉首相が平壌を電撃訪問」のニュースが報じられていた。その直後、横浜の寿町の市営アパートで老女が殺された。伊丹夏生は、元陸上自衛隊員で、除隊後、カレン族の解放軍の傭兵として戦っていた。焼肉店を経営する朴昇一は、密かに伊丹と連絡を取り、彼の帰国をうながした。伊丹は朴から、寿町で殺された母親のことを話され、殺人の動機となった手紙を見せられた!?
  • きっかけは珈琲カップのなかに
    -
    1巻968円 (税込)
    レトロな街の一角にひっそりと佇んでいた喫茶店。初めて足を踏み入れた「私」を包むのは深い珈琲の香りと「店主」の温かな歓迎だった。そんな優しい店主と話していると、話題は二人が経験した「いじめ」になる。辛い記憶を互いに語りつつも、明日に向かう希望を見出していく。傷ついた心に温かく寄り添う優しく深いひと時を、珈琲とともに──。
  • 季野秋姫作品集
    続巻入荷
    -
    1~2巻440~495円 (税込)
    わたしの血はね/赤い/背骨で血は作られるよ/わたしは人間なんだ……ありふれた日常……ではない。もう一つの次元から垣間見た世界。目のまえにあるはずの現実が、自分の思っているものと違う事実。当たり前としていた認識がズレる感覚。変幻自在な言葉に誘われ、何気なく足を踏み入れると、気づけばそこは季野秋姫ワールド! 独特な世界観の詩集。
  • 君を夏の日にたとえようか
    NEW
    -
    1巻1,584円 (税込)
    歯科医・園田の妻、恭子が転移性乳がんステージIVと診断された。絶望する園田だが、乳がんの勉強を始め、恭子を守り生き抜くことを決意。一方、恭子はつらい副作用に耐えながら懸命に闘っていた。だが、あるとき脳に転移が見つかり……。乳がんで最愛の妻を亡くした著者による私小説。リアリティーと臨場感あふれる闘病記を軸に妻への愛を描き、綺麗ごとだけではない夫婦の姿が涙を誘う。
  • 九州・沖縄縦断 徒歩の旅絵日記
    -
    1巻1,496円 (税込)
    日本橋から中山道、西国街道、山陽道、長崎街道、天草、薩摩街道、佐多街道、そして沖縄本島を長い時間をかけて歩きましたが、私なりに歩く旅の本質が分かってきました。日々の暮らしの中にも素晴らしいことは潜んでいます。それらを見つける感覚が歩く旅を通して身に付き、今後の人生の中で、退屈しない生き方のコツをつかんだ気がしています。
  • 狂化
    3.0
    社会のレールの上で鬱積する男は、「正常」ではなく「狂気」に救いを求め、喜びなき道に足を踏み入れた。4つの伝染(暗示・記憶・共感・衝動)に自らをさらし狂おうとする。世界を呪うこの男に救いはあるのか!? 『!』シリーズなどのヒット作を連発し、ホラー小説界で今最も注目を集める著者が、温め続けた恐怖を炸裂させた新世代サイコホラーの傑作!
  • 矜持 坂上美儀短編集
    -
    1巻1,089円 (税込)
    新しい道路ができ、外車が行き交い、田畑が減っていく。オートレース場や競輪場が賑わい、女性がハイヒールを履きはじめ、水族館ではイルカのショーが人気を博す。戦争はまだ、過去のようで過去ではない。力強く生きる者、あるいは没落していく者たちの日常が、少年、会社員、農家、教師、動物など多様な視点から、リアルで微細な描写と哀感あふれる筆致で綴られる筆者渾身の短編小説集。
  • きらきらやまと おにと おばあちゃん
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    美しい山のめぐみを得ながら、村人や動物たちは仲良く暮らしていました。そこへ鬼たちがやってきて、山を荒らしました。立ち上がったのはおばあちゃんと、子どもたち。山に通い、花を植えることにしました。けれど鬼たちは、また山へやってきて……。自分勝手な鬼たちを撃退したのは、いったい誰? 山を愛するおばあちゃんと子どもたちが、山を取り戻すために奮闘するおはなし。
  • 霧のなかのバーバラ 学習しょうがいを克服した女性の物語
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    カナダのトロント生まれのバーバラ・アロースミス・ヤングは、生まれるとき、身体が左右非対称だった。そして、脳に重度の神経障害があった。霧のなかにいるようだった。成長して学齢期に達したが、彼女は抜群の暗記力で学習障害を一時的に乗り切り、その後、自ら脳を鍛えるシステム──アロースミス・スクールを確立した。ベストセラー作家が描く感動のノンフィクション!
  • 草の花
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    1巻990円 (税込)
    勧められて平成3年から始めた句作。月に5作を目標に、子供の成長、自身の退職、病を得た夫との生活、そして日常の中で見つけた景色を詠ってきた。句作を始めて21年目に、これまでの句の数々と、書きためていたエッセイを併せて、句文集『草の花』としてまとめた。それからさらに、11年の時を経て再刊。年月が経っても色あせない、句の向こう側に人生が見える味わい深い一冊。
  • くもとガゼル
    NEW
    -
    大自然に暮らす動物たち。1ぴきのガゼルの子が、さまよっています。大空を流れている雲に心を与えて、命を与えて、世界中を旅させたらおもしろいだろうな、と思い、この本ができました。ガゼルの子は、自分が雲に見守られ導かれているなんて、気が付いているのかいないのか、わからないのです。雲といっしょにガゼルを応援してくださいね。
  • グダイ、ミッチ!
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    1巻1,386円 (税込)
    「最後にひとつ、お願いがあります。ずっと道明くんって言ってきたけど、バーバラたちは『ミッチ』って呼んでるでしょう? あたしもミッチって呼んでいいかな? イヤならイヤって、言って下さい。それまでは心の中でミッチって呼んでます。今度会うときは、オーストラリア訛りの英語をお聞かせしますね。こんな具合に。グダイ、ミッチ!」ミッチとシンイチとバーバラの思い出の夏。
  • 消された街 ─ある伝染病との闘いの記─
    NEW
    -
    〈高齢者〉ばかりとなったある郊外の街で劇症型認知症と思われる患者が複数発生。死者も出たが、忘れ去られた高齢化タウンであったため問題視されなかった。患者たちには公民館でネズミやダニに接触するという共通項があり、それに気づいた地元クリニックの医師が調査を開始するが……。果たして正体不明の何かに冒された人々の運命は? 行政はどんな決断を下したのか?
  • 結婚の野原
    NEW
    -
    1巻990円 (税込)
    若き日の幾多の恋愛、そして見合いで結婚してから64年の間、苦楽を共にしてきた妻に対する愛情を描いた物語であり、高齢を迎えて自ら躰を壊し入院しつつも、突然認知症を患った妻を、日々戸惑いながらも献身的に介護し続けて、最期を看取った主人公・優和の妻へ捧げた鎮魂歌でもある。後期高齢者時代の到来の時代を真摯に生きる悔いのない余生を綴った小説。
  • K考古学研究所のひみつ 2 ~良い考古学者と悪い考古学者~
    NEW
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    ロマンあふれる考古学研究所は、実はとてもスキャンダラス!? 研究所のアルバイトをしている著者の上司は、考古学者。人格者のイメージの学者だけど、優しい人もいれば、そうでもない人もいる。とくに、研究に一途な彼らは、異性に慣れていない人も多く、ストーカー行為やセクハラ、パワハラが頻発していて……。象牙の塔の内側を赤裸々に描く、実録エッセイ!
  • 月曜日が、死んだ。
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    目覚しのアラームが鳴り、スマホの画面を確認した。そこに表示されていたのは「火曜日」の文字。おかしい、今日は月曜日のはず!! 飛び起きたナカガキがカレンダーを見ると、あるべきはずの曜日が消えていた。薄れていく月曜日の記憶、おかしな宗教団体、そして元カノの存在。死んでしまった月曜日の悲しみに気づき、元の世界を取り戻せるのか。第3回文芸社文庫NEO小説大賞大賞受賞作。
  • 玄奘法師のメッセージ
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    【『走れメロス』を読みおえたあと、「物語によくあるパターンだ」「終わり方がわざとらしい」などと思う人が多い。このハッピーエンドに見える場面が、単なる子ども向けの作品と誤解される理由の一つだ。(中略)だが、それは違う】(本文より)。国語の教材で扱った作品を中心に、著者が日本文学を論じる。その他、自作の詩・俳句・エッセイなども収録。
  • ゲージ・計測器
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    1巻990円 (税込)
    メーカー子会社の海外(タイ)駐在と品質保証の現場をリアルに描いた企業小説の力作! かつて自分を巧みな裏工作により追い落とし、出世への道を手にした男が突然自殺したという──「ゲージ」を外れた彼に、何が起こったのか? “真にグローバルな”企業となるためには、何が大切なのかと問いかけてくる作品であり、企業を舞台としてドラマティックな展開を見せる物語。
  • ゲート ~想いで繋がる場所~
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    強い想いを持った動物達の前に現れるゲート。それは彼らが心から「行きたい」と願い場所に繋げてくれる不思議な場所。ただし人間は通ることができない。なぜなら人間嫌いの門番がいるから。どうして彼は憎くむかのように人間を嫌うのか。今日もゲートには、必死の想いを持った動物たちがやってきた……。異空間で繰り広げられる人間によって傷つけられた動物と異形の門番との物語。
  • 小岩戦争史 我が町が空襲に遭った頃
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    膨大な資料を基に、戦時中の東京都江戸川区小岩の状況を再現し、また、戦争中をリアルに知る「最後の世代」である著者自身が体験した、「昭和20年8月15日」を語った本。この「平和」の下に埋もれた「悲劇の歴史」を、決して忘れないために、そして我々日本人がこれからもずっと語り継いでいかなくてはならない、真の記録です。戦争を知らない若い世代にこそ読んでほしい一冊です。
  • 甲子園でもう一度きみに逢えたら
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    東京本社から大阪営業所へ転勤してきて三年。いやがらせのような会社の辞令に従いなんとかやってきた。地元を出て一生懸命に働き、気づけば30代も半ばを迎えていた里咲は、高校球児だった恋人への断ち切れない想いを抱えたまま、母校が出場する甲子園に向かう。そこで出会った一人のおっちゃんとの交流を通じ、彼女の気持ちはどう変化していくのか。切なさが漂うノスタルジックな物語。
  • 光太 虹の国に行く
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    1巻1,188円 (税込)
    「小学校を卒業した後、あらたにアイ組に入れるの。小学七年生のクラスね」「なんのため?」「笑えなければ虹の国人とはいえないの。だから笑えないまま卒業した子は、アイ組で笑いを学ぶの」(本文より)。笑えない人は島流し!? 笑えないクラスは閉鎖!? フシギな世界〈虹の国〉を冒険する、心あたたまる童話集。仲間と力を合わせればできるさ!
  • 校長先生、今日の話は何? 校長として子どもたちに伝えてきたこと
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    「学校が楽しい」「毎日が楽しい」……そう思いながら通学してほしいと願い、教師として、校長として子どもたちを見守り続けた37年。人と比べるのではなく、昨日の自分と比べて「できるようになった」ことを自分の糧にしてほしい、そんな校長の「思い」が詰まったメッセージ集。教育関係者、これから教師を目指す人にとって、たくさんのヒントが詰まった一冊です。
  • 虚空の戦列 ─黙示録を追って─
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    1巻1,287円 (税込)
    さまざまな啓示と「預言」が記されたヨハネの黙示録。その最終テーマは〈この世の終わり〉──。それを察知した者たちはすでに暗躍しており、世界各地でさまざまなバトルが繰り広げられている。もはや人類にとって〈ハルマゲドン〉は回避不能なのか。それとも誰かがこの〈危機〉から救ってくれるのか──。黙示録の「預言」を元に、核戦争の危機を描く。
  • 孤高の扉/終戦までの真実
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    1巻462円 (税込)
    主人公礼美にセレブな元同級生奈津から電話がかかる。過去を含め仲良しだった同級生数人の間で次々と事件が起きる。そして竜也と再婚していた礼美にも魔の手が……。/大樹は、老人ホームにいる祖父、小吉を見舞うのが楽しみ。福祉大学の学生バイト、ゆり江に会えるからだ。ある夜大樹は時空を超え、終戦間近の時代へタイムスリップし、若き小吉に会う。/異質な2作を合わせた作品集。
  • 心がわかると人の進むべき道がみえてくる
    NEW
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    「なぜ人は喜び、悲しみ、怒りの感情を抱くのだろうか?」「なぜ人は他人と比較して優越感を感じたり、ねたんだりするのだろうか?」「感動とは一体何なのだろうか?」人間の心の奥底にひそむ感情や、そこから生じるさまざまな社会問題を、さまざまな例をとりあげながら、わかりやすくまとめ、これからの人の未来を明るい方向に導いていく指南書。
  • こころのままに 想いを言葉にのせて
    NEW
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    1巻1,144円 (税込)
    兄を戦争で亡くし、幼くして両親を亡くした著者が、まもなく迎える卒寿を前に、これまでの人生を振り返り、悲しみや喜びを吐露しつつ、生きることの大切さと感謝の気持ちを詩とエッセイで綴る。戦後七十余年が経過し、「戦争」の事実が現代人から消えつつある今だからこそ、語り継ぐべき内容が詰まった作品。戦時中の生活を再現した著者制作の人形の写真も収録されている。
  • こだわり百間の噂ばなし
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    百閒という特異な人物について、いろんな人が、いろんなところで、いろんなことを書いている。それはまたバラエティーに富んでいて、アチコチに散在していて、たとえ話などにも、単発的にしばしば持ち出されたりもする。本書ではいくつかの視点から、百閒のその型破りな人物像を拾い上げてみたいと思う。(著者より)──百閒中毒の著者が綴る、内田百閒の魅力の集大成。
  • 琴海の嵐 ─幕末大村藩剣客、渡辺昇伝─
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    幕末──長きに及んだ徳川の世を終わらせ新しい時代を作ろうと、多くの志士たちが命の火花を散らした。〈鞍馬天狗〉のモデルともいわれる九州大村藩の剣客・渡辺昇も、そんな一人である。長州や薩摩という大藩の者たちの活躍は広く知られているが、時代を動かしたのはなにも彼らだけではなかったのだ。歴史に埋もれてしまった渡辺昇の活躍が、痛快歴史小説として今蘇る。
  • 言伝
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    秋桜が揺れる季節、娘は「風のように生きて」と言伝して天国へ。若くして亡くなった娘への溢れる想いを綴ったフォト&エッセイ。/この世に悶え苦しみながら、私は「風になって」生きた。きっと今夜の月灯りは、「言伝」を追い求めて紆余曲折しながら八十歳を迎えた老婆に、「風のような世界は娘と共に生きた中にあり、もういいんだよ」と優しく語りかけているようであった。(本文より)
  • 言ノ葉のツルギ
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    中学校の弓道部で部長を務める柳楽涼介は、幼い頃からこの世ならざるものが「視える」体質だった。そのせいでなぜか妖狐に魅入られ何度も窮地に立たされるが、天才呪術師の栗原律に助けてもらう。しかし、諦めない妖狐は同級生の荒んだ心に付け入りさらなる悪事を企む。涼介は自分の力で妖狐と対敵できるのか。一人ではどうにもできない想いを抱えつつも言葉の力を信じて成長する物語。
  • 言の葉の届け方
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    「それならまた明日って言ってください」「配達員はあまり言わないと思いますけど」荷物を届けに行くたびに、ちぐはぐな言葉のやり取りをしていた郵便局員の“僕”とまいこ。彼女の不思議な言動に翻弄されつつも、彼女の言葉の中に希望を見つけた“僕”は、知らず知らずのうちにまいこに惹かれていく。繊細な心の揺れを、詩のような感性豊かな表現で描くラブストーリー。
  • 子どもが変わる、言葉の選び方 子どもの可能性を伸ばす、楽しい子育て
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    「たかが言葉、されど言葉」。「子ども」から「人間」に変わっていく一番大切な時期に、どんな「言葉がけ」をするのがいいのか、どんな風に接すれば子どもが「輝く」のか、そのヒントが満載! 幼児教育歴40年以上のベテラン教員が長年にわたって書き上げた「保護者便り」を一冊にまとめました。子育て中のお父さん、お母さん、そして幼児教育に携わる人必読の書です。
  • 子どもたちの夢と幸せをつくる「絆」 福井県のある小学校校長が語ったこと
    NEW
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    子どもたちの未来が輝き続くことを願い、全力を注いで取り組んだ年月を振り返り、校長として赴任した時期に子どもたちに送った言葉、親たちへのお話の中から厳選し、一冊の本にまとめました。「失敗することが恥ずかしいのではなく、失敗から学ばないことが恥ずかしいのだ」……失敗するから成長できる。そんな温かな眼差しから紡ぎ出されたお話がたくさん収められています。
  • 子供の楽しみ方・私流
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    1巻1,056円 (税込)
    一番思うようにいかない子育てを楽しくやれたら、その後の人生、どんなことも楽しめるはず、と、自身の子育てを振り返りながら著者は語ります。子供の持つ想像力、創造力の素晴らしさは前著の絵本『うたのすきなねずみ』にも表れていましたが、本書では、より具体的なエピソードと共に、子供との関わり方が綴られます。子育て中の方はもちろん、これから親になる方々にもおすすめの一冊。
  • 子どもも大きくなったし、出かけよう! 世界一周、ひとり旅
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    1巻1,034円 (税込)
    【掲載国】タイ→インド→トルコ→ギリシャ→イタリア→バチカン市国→スイス→オーストリア→ハンガリー→チェコ共和国→ドイツ→デンマーク→スウェーデン→オランダ→ベルギー→ルクセンブルク大公国→ドイツ(再訪)→イギリス→アメリカ→ペルー→メキシコ →カナダ→ハワイ(アメリカ) 同行者なし、海外ひとり旅経験なし、語学の自信なし。それでも世界一周に行けます!
  • この小さな公園に なかよしのブランコがいた
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    幼い頃、父に背中を押されながらゆられた、小さな公園のブランコ。10代、20代と成長し、淡い恋の歓びも、仕事の苦悩や達成感も、この小さな公園のブランコにゆられながら、ともに分かち合った。やがては結婚し、子どもができて……。ある男性の半生と、その男性に友だちのように寄り添い、心の支えとなったブランコとの関係を静かに美しく綴った、大人のための絵本。
  • 古風な前奏曲
    NEW
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    1巻1,155円 (税込)
    アダム・ミルクホワイト君は12歳。3匹のクワガタのメスに恋したことのある少年だ。目下の疑問は、「何故、僕たちは食べるの?」ということ。50歳で目下失業中のマーク・ティーブラウンさんと最近友だちに。「難しい質問だ。それを話すと長くなる」が口癖のマークさんの話は、クラシックをはじめとする音楽から文学、哲学と縦横に広がるが、アダム君の答えは見つからない。
  • 米蔵の宝もの
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    しんちゃんは、家の庭にある大きな米蔵に興味津々。中をのぞいてみたくて、じいちゃんに扉を開けてもらいます。奥に進むと大きな米俵が1個、転がっていました。そして、米俵からこぼれているお米をネズミとスズメがとり合って、けんかがはじまってしまいます。しんちゃんが仲裁しようとすると、今度は大きな白いヘビがやってきて……。米蔵の中の小さなぼうけんを描いたゆかいな絵本。
  • 雇用FUFU
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    少子化対策と称して国家が一夫多妻制を導入。その結果、結婚できるのは経済力のある一部の限られた男性のみになり、大多数の男は生涯独身という格差のある社会に変わってしまう。その一方で、夫を専有できなくなった妻たちのために、雇われて〈夫〉や〈父〉を演じる仕事である「雇用夫父」が、新たな国家資格となった。妻たちとそれを支える男たち。果たして彼らの未来は……。
  • これからも開業医の奥様
    NEW
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    コロナ禍のなかで、医療現場も色々大変な思いをしています。開業医である院長も奥様も例外ではありません。でも既に自分達も後期高齢者、無理せず、午前中だけの診療に縮小しています。ゴルフやラジオ体操を続け、まずは自分の健康管理を徹底し、ご近所の方々と変わらない温かい交流と彼らの健康管理を続けていけたらと願っています──。大好評エッセイ、満を持して第四弾発売!!
  • コロンちゃんとポスト
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    過疎化が進む山奥のさびれた村を舞台に、心やさしい少女・コロンちゃんと村人たちとのあたたかな交流を描いた絵本。/コロンちゃんは、木工工芸家であるお父さんが作ったパンダ型のポストがお気に入り。毎日、お手紙が届くのを楽しみにしています。そんなある日、村のおじいさんやおばあさんたちを喜ばせるために、コロンちゃんが思いついたこととは……?
  • 混昔物語 ~日本昔話奇譚~
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    あれから時は流れ、大きな桃から桃太郎が生まれた。──その瞬間、新たな宿命の物語が幕を開ける。我々が知っていたのは真実のほんの一部にすぎない。桃太郎、金太郎、浦島太郎、聞き耳頭巾、舌切りすずめ、花咲かじいさん、証城寺の狸ばやし、かちかち山、さるかに合戦、ぶんぶく茶釜、一寸法師……昔話は一つの流れに辿り着き、壮大な物語となる。手に汗握るファンタジック巨編!
  • こんにちは さようなら ありがとう
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    長年保育ボランティアに従事し子どもと関わる機会の多い著者の実体験をもとに描いた絵本。「あいさつ」の持つ魔法のような力を感じさせてれるとともに、若いお父さん、お母さんへ「子育ては初めてのことばかりですよね。お祖父ちゃん、お祖母ちゃんをはじめ地域のみんなでお邪魔にならない程度にお手伝いできたらいいと思います」というメッセージが込められている。
  • 極上の別れの条件
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    人は人生を惜しみ、別れを惜しむ作業を通じて、許し、許され、愛し、愛され、肉体と心、魂の旅立ちを整える。米国に於いて、生と死の神秘とキセキが交差するホスピスという場所で7年間グリーフケアに関わり、終末期にある患者と家族の別れの準備に寄り添ってきた著者による、人がどう生きるのか、どう死ぬのかの答えを模索する一冊。
  • ごはんの支度
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    1巻528円 (税込)
    病で夫が逝ってしまってから17年。その間、親しい人たちも見送った。どんなにつらくても悲しくても遺されたものには日常が続いていく。昨日と変わらぬ今日を過ごし眠りにつく。そして今日と変わらぬ明日をむかえる。そんな平凡な毎日のなかでも歩みを続けていると少しずつ成長の足跡が刻まれる。これは私の感じた私の言葉だけど、同時代を生きる人たちにも共感してもらえたなら嬉しい。
  • 西国街道・山陽道 徒歩の旅絵日記
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    1巻1,155円 (税込)
    旅はまだまだ終わらない! 前作『中山道六十九次 徒歩の旅絵日記』に次ぐ、待望の第二弾。今回は京都から九州大里までの西国街道・山陽道を踏破。美しい風景や、歴史、人との出会いを、著者の趣深い絵とともに綴る。晴れた日のすがすがしい空、時には雨にも見舞われながらも、ゆっくりとだけど、しっかりと楽しみながら歩く。 歩く人だけが味わえる世界、あなたもいかがですか?
  • 再生
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    1巻990円 (税込)
    美登里の人生の前半はとても順調だった。しかし、30代半ばを過ぎた頃から姑との仲が険悪になり、40代後半には夫の不倫、借金が発覚。さらに、夫は認知症に。介護をしながら無事定年を迎えた美登里は、そんな夫と世界一周クルーズへ。そして、その船で自分と同じ社交ダンスが好きな男性と出会う。だが、運命は過酷にも──。常に前を向き誠実に生きようとする一人の女性の物語。
  • さいはてたい
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    インディーズミュージシャンの仁は、強く美しい母の睦美が自慢だった。そんな睦美に認知症によく似た症状が現れるようになった。彼女はまだ四十八歳、そんなことありえない…! 変わりゆく母の姿、受け入れられない現実。周囲を拒絶し、真実から目を背ける日々。二人が選んだ結末は!? 若年性アルツハイマー型認知症を若者の視点から描いた話題作を文庫化。書き下ろしの続編も収録。
  • 紗江子の再婚
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    1巻1,078円 (税込)
    37歳の時に夫の裏切りで離婚をし、女手一つで子育てをしてきた50代の木田紗江子、ある機会から妻を亡くした男性との再婚話が持ち上がる。一人は、定年後も中学校の教壇に立つ西野彰生、もう一人は上司の中島だった。恋愛、そして結婚、その単純な図式が簡単に成立しない年齢、そんな中で織り成す人間模様と穏やかで真摯な中高年の恋愛模様を細やかな筆致で描くヒューマンノベル。
  • 坂物語
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    1巻990円 (税込)
    昭和前期、激動の時代を乗り越え、音楽を通して立ち直り、目覚めてゆく男女の物語。遠い異国から日本にやってきて、さまざまな苦難の末、心に哀しみを持つ女性を優しく受け止めてくれる坂の街のお話。家庭を持つ男性にどうしようもなく魅かれた女性の、心の葛藤を描いた物語。今まで生きてきた道を懐かしく振り返り、そして生きることが愛おしくなる、3つの短編集。
  • さくなげの花の上に高く舞ふ 佐佐木信綱の短歌をたどる
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    歌人・国文学者として大きな足跡を残し、「夏は来ぬ」など多数の唱歌、そして全国120校以上の校歌の作詞も手掛けた、三重県鈴鹿市出身の佐佐木信綱。信綱の歌の世界からその生涯をたどり、古典の世界に分け入り、また明治、大正、昭和の多くの著名人との交流を通して、時代の雰囲気を生き生きと描き出した一冊です。歌はやがて人の「心の花」になるはずです。
  • 桜色の七日間
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    1巻1,001円 (税込)
    市長候補の瑠璃子も支える仲間も、政治は初めてのドシロウト。しかし、生活に密着した瑠璃子の声は、次第に市民に届き始める。辛いこと、哀しいことがあったって、歯を食いしばって懸命に生きる人々の心に、呪文のように響く言葉。幸せそうに見えたって、誰もがみんな戦っているのだ。シロウト陣営が巻き起こす七日間の選挙運動を描いた、みんなの心を再生する痛快草の根ストーリー。
  • 笹井小夏は振り向かない
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    夢もない、やる気もない、進級すらアヤシイ高二の来夢。楽しいのは仲間と音楽をやっている時だけ。そんな彼に母親が連れてきた家庭教師は大学生の笹井小夏。奇抜なファッションに、突飛な言動、不思議ちゃんな小夏に振り回され反発する来夢だが、次第にその魅力に引き込まれていく。来夢と小夏、仲間達がそれぞれ一歩ずつ成長していく青春群像劇。第4回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作品。
  • サジュエと魔法の本 上 赤の章
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    魔導師の家系に生まれたのに、魔法が苦手な12歳の少年サジュエ。ある日、大賢者と呼ばれるおじいちゃんの家で不思議な赤い本を見つけるが、朱の書と呼ばれるその本を狙ってサジュエに魔の手が迫る…! 魔導師の少女リアンジュ、“盗み屋”稼業のルイジとリンダ、国際魔導師機構、そして大陸を支配しようと企む邪導師。4つの書をそろえるのは誰か!? 本格ファンタジー待望の文庫化!
  • さよちゃんのおくりもの
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    “さようならの精”さよちゃんから「おばあさんとちゃんと“さようなら”をして」と言われたやんちゃな男の子のたっちゃん。おばあさんと過ごした日々を思い出し、今まで言えなかったお別れが言えた時、さよちゃんからもらった小さなガラスのびんの中には、薄むらさき色のきれいな粒が光っていました。出会いと別れを重ねて成長していく男の子の姿を丁寧に描いた物語。
  • さよならサンシャイン
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    1巻1,188円 (税込)
    山陰地方=サンシャイン地方の女ばかりの家に生まれ、アイデンティティを否定された子ども時代を経て、上京した秋香。東京の大学で文学や民俗学を学び、劇団に参加した後、山陽地方で教員として奮闘し実績を積みあげていくが、家族の問題や職場での嫌がらせ、体調不良に苦しむ。秋香は山陰地方への帰省を機に、新たな希望を見つけ、人生の後半を歩み出す決意をする。
  • さよなら、バンドアパート
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    ミュージシャンの夢を追って上京した男の波乱万丈の物語。2022年春、映画化決定!/「バンアパは理想が低い! サザンを目指せ!」マネージャーの怒声が赤坂の会議室を揺らした。傲慢、横柄、不遜を恫喝で和えた味のする言葉だった。体育教師さながらの体躯をしたマネージャーが、僕たち三人に鋭い眼光を向けている。ホワイトボードには『二〇一三年の目標』と書かれていた。(本文より)

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