小説・文芸 - 扶桑社 - 恋の魔法文庫作品一覧
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2.5「真面目なだけが取り柄の地味な香奈子に、初めての彼ができたのは大学四年の頃。相手はモデル並みにイケメンの智哉。実は、彼にとって香奈子は代わりにレポートを作るだけの便利な存在で、本命は別の人だった。利用されていたことを知り、香奈子から智哉に別れを告げる。それから四年。書店に就職した香奈子は、大学院生でアルバイトの洋武とひょんなことから意気投合して身体の関係ができた。三つも年下の洋武は、ハンサムで女子に人気で、香奈子を本気で相手にするわけがないと思いながら、密かな関係を続けていた。ある日、書店に智哉が現れ、香奈子に「また付き合いたい」と迫る。智哉の存在を知って不機嫌になった洋武に、香奈子は、智哉とも今の洋武と同じような関係だった、と言った。周りに内緒でたまにエッチするだけの、それだけの関係だと言い、洋武にあきれられてしまう。香奈子は、以前のような惨めな失恋が怖くて、洋武との事は、それだけでいいと思い込もうとしていた。失った初恋の痛手に苦しみ、自信をなくして、本当の気持ちを素直に言えなくなった香奈子の、二度目の恋は、果たして……?」
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-「犬の散歩から夜逃げ手伝いまで?」の看板を掲げるなんでも屋さんで働く柚菜のもとに、依頼人、姫香が訪れた。傲慢で超お金持ちな姫香の依頼内容は「もうカレ氏がいるので、親が勝手に決めた婚約者に浮気をさせて、婚約を破断したい」だった。そんなメチャクチャな依頼を、無責任な社長はあっさり承諾。仕方なく姫香の婚約者が専務を務める会社に潜り込んだ柚菜は、婚約者である雅也の姿にビックリ。ハゲでデブなおじさんを想像していたのに、実物の雅也は超イケメンで優しい人。雅也に惹かれていく柚菜だったが、雅也には、姫香と結婚しなくてはいけない理由を知り………。イケメン御曹司と、なんでも屋さんで働く女の子のシンデレラ・ストーリー。
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-江戸時代、鎖国の日本で唯一世界に開かれた港町、長崎。オランダ渡来の学問に魅了される町娘・つるは、出島に居留するオランダ人医師・ハンスに心を惹かれている。気さくな二枚目で、オランダ人と交流する通訳や学者たちからの信頼も厚いハンス。彼もまた、つるを愛していた。二人は人目を忍んで逢い引きを繰り返す。けれど、その恋は掟破りの重罪。 発覚すれば、厳しい罰が下される。「ばってん、あたしはハンスさまば愛しとる・・・」。港町を濡らす梅雨空の下、互いの愛を確かめ合う二人。 ある日、長崎奉行所の役人が大けがを負い、その治療のため、出島からハンスが呼ばれた。つるを助手に、ハンスは手際よく手術を完了する。そして、治療費代わりに差し出されるのは、つるの体。それでも、つるは嬉しかった。愛する人に抱かれるのだから・・・。しかし、やがて秋になれば、ハンスはオランダへ帰帆しなければならない・・・。 異国情緒ただよう長崎の町を舞台に語られる、切ない歴史ロマンス。
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-一年前に浮気されて別れた翔と、大学の先輩の結婚式で再会した真琴。翔にはすでに別の恋人がいた。「真琴にはカレ氏いるの?」と翔に訊かれ、負けたくなかった真琴は、通りかかった顔見知りのイケメン、来栖啓一をつかまえて「今はこの人と付き合ってるの!」と、つい嘘をついた。ところが「僕ら、付き合ってるんでしょ?」と、啓一にホテルの部屋に連れ込まれて一夜を共にしてしまった。状況が状況だったために、真琴は啓一が本気だとはとても思えない。その後、啓一が真琴の勤める企業の系列子会社の社長と知った。(来栖さんが恋人だったら)と憧れつつ、真琴は啓一を遠くに感じてしまう。同時に、本社の秘書が啓一に近づく女に容赦ない、とも聞かされる。そして啓一に、家の都合でのお見合い話が……。その頃から真琴は、「死ね」という電話や、駅のホームで電車に向かって突き飛ばされるなど、嫌がらせに悩まされるようになった・・・てっきり秘書の仕業だと思っていたのに意外な人物が登場して・・・。そして真琴が知らなかった啓一のホンネとは? ちょっとミステリアスなハッピーラブストーリー。