小説・文芸 - 言視舎作品一覧

  • [新版]O・ヘンリー ラブ・ストーリーズ 恋人たちのいる風景
    4.5
    1巻2,200円 (税込)
    こんな時代には心あたたまる本を読みたい。 珠玉の古典作品 ハッピーエンドの恋物語7篇。でも、O・ヘンリーだから、ひと味ちがう。 O・ヘンリー生誕160年におくる名翻訳者・常盤新平最後の翻訳書。 本邦初訳「牧場のマダム・ボーピープ」収載。 O・ヘンリーというアメリカの作家を知ったのは、私が高校二年の三学期でした。英語の教科書に「賢者の贈り物」が載っていたのです/のちに私が翻訳を職業に選んだのも、O・ヘンリーのおかげです/私は長いこと翻訳の仕事をしてきましたが、最後に行きついたのがO・ヘンリーであったことは幸運なことでした。 ―――常盤新平(「訳者あとがき」より)
  • いつも隣に山頭火
    -
    1巻2,420円 (税込)
    種田山頭火は、1882(明治15)年現在の山口県防府市生まれの自由律俳人。「層雲」の荻原井泉水門下。1925年に熊本市で出家得度し、26年放浪の旅に。句友に支えられながら、漂泊の旅と一時の定住を繰り返し、40年松山で没、享年59。 分け入つても分け入つても青い山/しとどに濡れてこれは道しるべの石/炎天のした蛇は殺されつ光るなり/水はれいろう泳ぎ児のちんぽならびたり/いさかへる夫婦に夜蜘蛛さがりけり/尾花ゆれて月は東に日は西に/酔うてこほろぎと寝てゐたよ/悲しみ澄みて煙まつすぐに昇る/鴉啼いてわたしも一人 山頭火の残した膨大な数の句、日記や文章、書簡を丹念にたどり、あらためて彼にとっての「旅」の意味を問う。熊本「三八九居」小郷「其中庵」松山「一草庵」と定住しながら、つねに旅への想いはやまない。ここには旅するバガボンドの山頭火がいる。「孤高の人」ではなく、ちょっと変わった愛すべき隣人ともいうべき、かつてない山頭火像を描き出す。これまで調べられてこなかった熊本時代を発掘。評伝の決定版。
  • 【改訂新版】 ファンタジーのつくり方 クリエイターのためのファンタジー系統図
    -
    1巻1,980円 (税込)
    ロボット・AI(人工知能)、西洋神秘物語、日本の神話と民話――この3つの系統からジャンルを横断するファンタジーの遺伝子を抽出。その遺伝子を追跡し、アニメ、コミック、映画、小説、ゲームなどにまたがる古今東西の「ファンタジー」作品を系譜化。エンターテインメントの創造に不可欠な知識満載。
  • 輝く人・輝く宿が日本を元気にする 磨き合う旅館甲子園
    -
    旅館が本質的にもっている使命、存在意味を明らかにする競い合い「旅館甲子園」、ここには小手先の対策ではない、根源的な再生の方法論が存在している。コロナに負けない「宿=人」の力を証明! なぜ旅館甲子園には「敗者」がいないのか? 2年に1回、すでに4回開催されている大会のファイナリストを徹底取材、その志、人の育て方など、なにが宿の魅力を形成しているのかを明らかにする。
  • 「こころの旅」を歌いながら 音楽と深層心理学のめぐりあい
    3.0
    コロナ時代を面白く生きるための知恵。いまだからこそ「こころの旅」を。 「記憶に残る」作詞家・深層心理学者きたやまとデビュー50周年を迎える日本を代表する音楽評論家富澤が、知的刺激に満ちた音楽文化論、人生論を展開。 「戦争を知らない子供たち」は女々しい? 「帰って来たヨッパライ」の革命性、ショービズもSNSも闘技場? 他、きたやま作品の再検討、旅や歌をきっかけとする社会・文化の深層分析を通じて、時代性、旅の思想、生きることの意味、老や死を語る。 「終着駅」が見えないから面白い。
  • 佐藤泰志をさがして 「幻の作家」はいかにして復活したか?
    -
    1巻2,200円 (税込)
    佐藤泰志は「幻の作家」だった。立松和平や村上春樹と同世代、89年までに芥川賞5回、三島賞にもノミネートされながらも、90年自死。いつしか忘れられた存在になっていた。 ところが2007年、作品集刊行=再デビューとともにブレイク。4作が映画の原作となり高い評価を受ける。この秋にも5作目『草の響き』が公開予定。 復活までの過程を追い、なぜ忘れられ、なぜ復活したのかを探る。
  • 自伝風 私の短歌のつくり方
    -
    1巻2,200円 (税込)
    福島流短歌創造の秘密 一首の背後には、書かれざる一千枚のドラマが啜り泣いている。そのドラマをいかに歌にしてきたのか、その過程を初公開する。 デビューから半世紀を超えた“絶叫歌人”福島泰樹が、膨大な作品から108首を自選し、創造の核心を解説する著者初の画期的な試み。「創作のためのコラム」を付す。 ――そうだ、短歌は、自分自身のことばかりでなく、社会や歴史、時代、戦争から、人間の愛と死などの実存、生の深層にメスを入れることができるのだ。 私が生まれ成長してゆく過程で出会ったことを、私はどのように歌にしていったか。学ぶところがあるとしたら、そこを学んで欲しい。――
  • 旅するピアノ
    -
    1巻1,980円 (税込)
    軽トラに乗った古ピアノが走る。終戦直前、岩手県釜石での艦砲射撃のなかでも生き残り、その後の長い時間を傷だらけになっても生き続けた奇跡のアップライトピアノ。コロナ禍でリストラされてしまった女性ピアニストが、ひょんなことから“ピアノの里帰り”を任されることに。熱烈歓迎されるはずが、またも数奇な運命が待っていた。 3・11、原発事故の後遺症が消えない東北地方をめぐる「走る街角ピアノ」は、家族の確執、精神的疾患への偏見、ドメスティックバイオレンスなどの問題を絡めながら、人間ドラマを紡いでいく。
  • [超短編シナリオ]を書いて小説とシナリオをものにする本 【言視舎版】
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この電子書籍は固定レイアウト型で配信されております。固定レイアウト型は文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 話題となった映画『武士の家計簿』の脚本家が、小説にシナリオ技術を活用するノウハウを丁寧に解説! 600字書ければ小説もシナリオもOK! 「超短編シナリオ」実践添削レッスンで創作力がいっきに身につく。 本屋さん大賞『告白』ほか多数のベストセラーを書き続けている湊かなえさんは、「超短編シナリオ」を書いて修業していた!シナリオ技術を実際に小説に活かした湊かなえさんと著者との特別対談を収録。
  • 通り魔 原発の迷宮
    -
    1巻1,760円 (税込)
    地方で医療と文筆活動二刀流を精力的にこなす著者が、「七三一部隊」の闇に続いてもっとも書きたかったテーマ「原発」に挑む近未来社会派サスペンス。大事故による環境汚染、解決不可能な核のゴミ、ずさんな設備、健忘はなはだしい日本の現実へフィクションによる警鐘。ひたひたと進行する「もの言えぬ社会」に抗する意欲作。
  • 劇的!小説術 上手くなるのが実感できる95のレッスン
    -
    1巻2,200円 (税込)
    創作のことはお任せください 『武士の家計簿』などの脚本、『島守の塔』の脚本・小説を書いた作家が丁寧に解説する。 特長…… ★映像表現、ドラマ性を重視するシナリオの技法を応用する、ほかにはない講座 ★ショートショート⇒短編⇒長編とステップアップする具体的なレッスン ★わかっていないとコンクールは絶対無理な→「小説の人称・視点」について詳説 ★向田邦子、村上春樹などの作品を徹底分析、テクニックを「盗む」方法を伝授
  • 福沢諭吉の事件簿 I
    -
    歴史読本の知的興奮、理屈だけではなく剣豪小説のスリリングな展開、探偵小説の謎解き、伝奇小説の自在さを併せ持った、知的エンターテインメント歴史小説誕生! 司馬遼太郎、池波正太郎、隆慶一郎、山田風太郎ほかの達成をアウフヘーベン。哲学者・鷲田小彌太が満を持して書き下ろす本格歴史大河小説。これまで見たことのない幕末明治の歴史風景が広がる。 薩長でも佐幕でもない諭吉という視点から眺めると、「尊王攘夷」「開国」「長州征伐」「大政奉還」「文明開化」「西洋事情」「慶應義塾」……が、まったく違った物語に見えてくる。 「竜馬暗殺」については、驚きの新説を展開!
  • 骨の記憶 七三一殺人事件 虚妄の栄光とウイルス兵器
    -
    1巻1,650円 (税込)
    戦争孤児から苦学の末フリーのジャーナリストとなった紘一は、戦後の暗部からやがて「七三一部隊」の闇に引き寄せられていく。真実を追求する過程で逢着した行方不明だった姉の消息。物語は終戦間近の旧満州にさかのぼる。部隊の撤収時に何が起こったのか? そして隅田川の遺体はだれなのか?……
  • ぼくら「昭和33年」生まれ 「同級生」集合、みんなの自伝
    -
    「われわれ」は今年度「還暦」となる。 上は「全共闘世代」、下は「新人類」に挟まれた「断層の世代」とも呼ばれる一見地味な世代だが、時代をリードしてきた人物を多数輩出している。 「花の中3トリオ:山口百恵、森昌子、桜田淳子」、原辰徳、三屋裕子、樋口可南子、原田美枝子、久保田早紀、日比野克彦、小室哲哉、秋元康、山田詠美、岡田恵和、山口二郎、大澤真幸…マイケル・ジャクソン、プリンス、マドンナも……。 「同級生」たちの活躍を追うことで、「われわれ」が生きてきた60年の歴史を「再現」しつつ、高齢社会を生き抜く元気をもらう。 「同級生」への特別インタビュー――芥川賞作家・藤沢周、フリーキャスター・小宮悦子
  • 真っ白な闇 Death by hanging
    -
    1巻1,760円 (税込)
    [ものがたり] 公園の公衆トイレで発見された首吊り死体は、自殺とみせかけた殺人か? 人生をあきらめかけていた松木杏子は、幼いころに自分を捨てた母の人生を辿るべく函館に渡った。たまたま母の消息を聞いたものの、むなしさは消えない。自暴自棄の気分のまま、ふたたび連絡船上の人となった杏子が、船のデッキで見たものは……
  • ミステリーの書き方 シナリオから小説まで、いきなりコツがつかめる17のレッスン
    -
    1巻1,760円 (税込)
    シナリオを書く技術を小説に活かす方法を伝授。書くという視点からミステリーのジャンルを詳細に分類。小説&映画の実作品をお手本に解説するから、具体的に納得できる。
  • 吉本隆明 忘れられた「詩的大陸」へ 『日時計篇』の解読
    -
    1巻2,750円 (税込)
    没後10年に画期的な読解 吉本隆明の初期詩作品『日時計篇』には、新しく発見されなければならない世界や思考を解く鍵がひそんでいる! だれも手をつけなかった未踏の「大陸」に、精緻な解読で挑む。 テキストの対比、変転の追究により発見の喜びをもたらし、新時代を拓く概念を提示する。 「日時計」を物理的な時間の計量物としてではなく、「関数」のサンプルとして理解し、さらにそこから生き物の身体そのものが「日時計」であり、「季節体」としてあるのだという、ごくごく当たり前のことに考察が及んだときには、身体が震えるような感動をおぼえたものである。(「あとがき」より)
  • 読む流儀 小説・映画・アニメーション
    -
    1巻1,870円 (税込)
    アニメ、映画、小説……多様な領域のテクストを読む技術、そして楽しみ。解読するワザを磨く7章。テクストは、それをどのように読むのかで物語世界は変容する。…ここでは解読のスタイルによって生まれる物語世界の多様さを考えようと思う。(お菓子[テクスト]によってお茶[解読スタイル]を選ぶように)テクストの解読のスタイルもまた選べるのだ。……「はじめに」より
  • 乱歩謎解きクロニクル
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    乱歩はなぜ自伝を執筆したのか? そして乱歩最大のトリックとは? 「本格探偵小説」「怪奇趣味」「猟奇趣味」……容易に全体像を掴ませない作家・江戸川乱歩の生涯を、横溝正史ほか同時代の登場人物たちを絡めながら、さまざまな角度から辿ることによって、その秘められた側面をあぶりだす画期的な謎解き評伝。
  • 笑う桐野夏生 〈悪〉を書く作家群
    -
    1巻1,870円 (税込)
    『テロの文学史』で現代文学のエッジな領域を渉猟した著者が、さらなる衝撃の追尋を開始する。桐野夏生、中村文則、平野啓一郎、西加奈子、吉田修一、村上春樹……。<悪>に魅入られたかのように次々と生み出される現代日本の小説群は、解読されることを欲している。エンタメ/純文学というジャンルを超えて、共振するエクリチュールは、谷崎潤一郎、三島由紀夫、金子光晴、ロラン・バルトといった作家を巻き込み、カルト、ジェンダー、ホラー、幽体、笑いなどのテーマを呼び寄せる。文学を読み、考える「楽しみ」を拡張する意欲作。

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