小説・文芸 - 徳間文庫作品一覧
-
4.5
-
-
-
-
-
4.0
-
3.0
-
3.3時を超え、空間を超え、あらゆる品を扱う幻の商人、スーサ。一度交わした契約は決して違えぬのがその掟。十四歳の歩美にとって、スーサの存在は、幼なじみの祖母が語ってくれた、心震わせる物語の登場人物だった。だが、その幼なじみが事故で死んだ時……もう一度友に会いたいと願った歩美の前に、スーサは現れた。歩美の黒髪と引き替えに、友に会わせてくれるという。夢見がちで運動が苦手な歩美だが、スーサとともに冒険の旅に出ることに! 勇気を与えてくれるファンタジー。
-
-
-
-
-
3.0
-
-
-
3.5
-
3.7
-
-
-
3.0
-
-
-
-
-
-数々の時代小説シリーズを手がけてきた喜安幸夫が新たな主人公で江戸の町の正義を描く!仙左は、穴の開いた鍋釜を塞ぐための道具を長い天秤棒に掛けて、町々を流す出職の鋳掛屋だ。しかしその出自はゆえあって町場に出されて育てられた武家の若君なのだった。主君に諫言して死罪を受けた筆頭家老の血をうけているとはつゆ知らず腕のいい職人として暮らす仙左は、あるとき家移り先の四ツ谷伊賀町の長屋で品のいい三十路女と出会う。お勢というその芸者と仙左は、互いに浅からぬ縁を感じつつ、ある旗本屋敷での騒動に巻き込まれてゆく。武芸の腕を見込まれて徒目付・野間風太郎の御小人目付のようなお役目を受けた仙左は、その松波家の非道な事件のあらましに憤りを強くしていくのだった……。
-
-
-
-将軍家斉の御落胤・飛川角之進。 彼は諸国悪党取締出役を任ぜられ、各地にはびこる悪人を、 補佐役の春日野左近と手下の草吉とともに退治している。 若年寄の指示で、みちのくの小藩・陸中閉伊藩に向かった角之進たちは、不穏な噂を耳にする。 この地は、もともと鬼の棲み処だというのだ。 おまけに、一昨年くらいから、藩主の顔を見たら、目が潰れるとまで、領民たちに言われていて……。 書下し痛快時代小説。 【目次】 第一章 江戸出帆 第二章 釜石まで 第三章 鬼伝説の地 第四章 城下潜入 第五章 山城へ 第六章 御前試合 第七章 攻防戦 第八章 念彼観音力 第九章 光と闇の戦い 第十章 最後の砦 第十一章 それぞれの味 終章 次なる雲
-
4.1友だちになった小鬼から、過去世を見せられた少女は、心に〈鬼の芽〉を生じさせてしまった。小鬼は彼女を宿業から解き放つため、様々な時代に現れる〈鬼の芽〉───酒浸りで寝たきりの父のために奉公先で耐える少年、好きな人を殺した男を側仕えにして苛めぬく姫君、行商をしながら長屋で一人暮らす老婆、凶作が続く村で愛娘を捨てろと言われ憤る農夫、田舎から出て姉とともに色街で暮らす少女───を集める千年の旅を始めた。精緻な筆致で紡がれる人と鬼の物語。
-
-
-
-凶賊一味の残忍な押し込み強殺事件に震え上がる京。 絶世の美と気品を兼ね備えた謎の剣客・松平政宗登場! 娯楽文学の王道を極めた凄み! 門田泰明時代劇場、炎艶の舞! 凶賊・女狐の雷造一味による相次ぐ押し込み惨殺事件に震えあがる京。 絶世の美と気品とを合わせ持つ剣客・松平政宗は東町奉行所同心・常森源次郎の必死の探索に協力を申し出る。 謎を秘めた政宗にも絶えず闇の刺客が襲いかかり、やがて、居合い剣法の手練れ集団によって絶体絶命の窮地に陥る! 剣戟文学の新たな地平を切り拓く撃的ベストセラー「門田泰明時代劇場」の神髄に酔う! 上巻は第一章~第八章。
-
-謎の剣客・松平政宗が江戸へ! 将軍にも忍び寄る闇の集団! 娯楽文学の究極を目指す「門田泰明時代劇場」の原点! 剣客・松平政宗が高柳早苗の遺骨を携えて訪れた江戸の町は、大名、旗本が浪人集団に襲撃される事件が続出し、不穏な空気に包まれていた。 そんな中、政宗は若年寄・堀田正俊の留守宅が襲われる現場に遭遇したのだ。 そしてかつて生死をかけて斬り合った柳生宗重と再会するも、その夜二人は、忍群の奇襲を受ける。 やがて忍び集団の魔手は将軍・徳川家綱にも…! 剣戟文学の新たな地平を切り開く「門田泰明時代劇場」の初期傑作長篇! 上巻は第一章~第六章。
-
-「ぜえろく」とは江戸者が上方者を嫌って言った言葉。その裏には、間近に朝廷を仰ぎ尊ぶ上方者の商才・政治力に対する江戸者のどうしようもない苛立ちがあるという…。 大衆文学の神髄を極めた凄み! 門田泰明時代劇場、炎艶(ひえん)の舞! 寛文10年(1670)秋、京に続発した押し込み惨殺事件。 東町奉行所の筆頭格同心・常森源治郎が事件の謎を追うが、同心仲間も次々と犠牲になり、探索は難航をきわめた。 そんな中、美と気品を備え、凄まじい剣の腕を持った松平政宗と名乗る男の助力を得て犯人を追った。やがてオランダ人を母にもつ大宮窓四郎という男が浮上するが…!? 大衆文学の荒野を激走する門田泰明時代劇場の神髄!
-
3.4過酷な運命を背負わされたとき、人が最後に渇望するものとは何か? HIVに感染した夫婦が葛藤の末に下した苦渋の決断とは。自ら命を絶つことを選んだ者が、樹海の中で最期に求めるもの。子を亡くした両親が、来世で幸せになってほしいと祈りを込めた絵馬。どこまでも鋭く、深く、そして優しく人間を見つめてきた著者だからこそ描ける、衝撃と感涙の短篇ドキュメンタリー。(『東京千夜』改題)
-
-
-
-
-
-
-
3.0
-
-南町奉行所定町廻り同心、早瀬菊之丞。相撲取りのような巨体に歌舞伎の悪役のような面倒はおよそ同心には見えぬ。だが実は、上方で観相の大家・水野南北に師事した観相の名人。観相のみならず、骨相で相手の関節を外したり急所を一撃する技も持っており、相棒の岡っ引、「はげ寅」こと薬研の寅蔵とともに探索に当たっている。ある日、寅蔵は道端で加藤主水と名乗る浪人に一発十文で殴ってくれと迫られた。相模国三崎藩のお家騒動で国を追われ、困窮の末に殴られ屋となったのだ。数日後、寅蔵は加藤が湯島・東観寺の寺男となったと知る。住職の妙斎が同郷の誼で三崎藩の浪人を救済していると評判の寺だ。だが寅蔵に誘われ、寺を訪れた菊之丞は、寺に悪意が膨らんでいるという……。黙って座ればぴたりと当たる、江戸のシャーロック・ホームズ菊之丞の活躍を描く、好評書下し事件帳シリーズ第三弾!
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
3.5書評家の林雅賀(はやしまさよし)が店長の蒼林堂古書店は、ミステリファンのパラダイス。バツイチの大村龍雄、高校生の柴田五葉、小学校教師の茅原しのぶ――いつもの面々が日曜になるとこの店にやってきて、ささやかな謎解きを楽しんでいく。かたわらに珈琲と猫。至福の十四カ月が過ぎた時、常連も驚く最後の謎が…!? 『イニシエーション・ラブ』の乾くるみが全ミステリ愛を注いで描いた短篇連作が電子版で登場! 林雅賀がご紹介する鉄板ミステリ127冊もぜひあわせてお読みください。(ヒント:このコラムにも、よく読むと驚きの事実が……。最後の一行までちゃんと読んでくださいね)。
-
-【エブリスタ小説大賞2015-2016 徳間文庫冒険エンターテインメント小説賞大賞受賞作!】 最強の美少女ハッカー《ゴースト》を追い詰めた。しかし逮捕まであと一歩のところで轟音が鳴り響き、気を失って……。目が覚めると「俺」が眼前にいた。ガラスに映った俺の姿はゴーストになっている。──なんと、魂が入れ替わってしまった! 早く原因を突き止めなければ。特別認定犯罪者対策機関「特対」のレドは、魂交換者(ソウルトランサー)のゴーストと共に犯罪者の巣くう「迷宮街」へと乗り込む! 投稿小説賞総なめの期待の俊英が放つ爆笑SFアクション!
-
5.0四年前の約束通り、卒業旅行の打ち合わせに集まった四人。 父親たちが会社の同僚で同じ社宅に住み、K女子大に揃って入学した親友同士だ。 しかしある事件がきっかけで、それぞれの運命がわかれることに。 加奈子と友江は今も大学へ通っているが、かおると由紀子は中退し家計を助けるために働いている。 久々に旧交をあたためる四人だったが、再会が思わぬ悲劇を引き起こす。 【目次】 プロローグ 1 再会 2 沈黙の家 3 苦痛 4 靴 5 バーコード 6 ボーイフレンド 7 破産 8 キャンパス 9 暗黒 10 ネズミがり 11 すれ違う思い 12 裏切りの報酬 13 急流 14 代理人 15 単位 16 襲ってくる闇 17 休息 18 変身 19 不運 20 来週へ 21 旅行 22 温泉 エピローグ
-
4.0妻の隠された 真実を 知る勇気が あなたには ありますか? 最悪の妻をめぐる 物語のラストは、 あなたの心をきっと 救ってくれる。 休日は必ず息子の友彦を連れ、調布飛行場へ行き、ぼんやりと過ごす三井田久志。 実は彼はジェット旅客機のパイロットだったのだが、ある事情から乗れなくなり、今は長距離トラックの運転手をしている。 ある日、関西で起きた女子大生誘拐事件の犯人の声をラジオで聞いて、愕然とする。 それは、息子を置いたまま、蒸発した妻の声だった。 彼は、息子を隣人に預け、妻の行方を捜すそうとする。 第一章 誘拐の声 第二章 追跡の眼 第三章 暗黒の血 第四章 着陸の顔
-
3.5
-
4.1輝の大御神の双子の御子と闇の氏族とが烈しく争う戦乱の世に、闇の巫女姫と生まれながら、光を愛する少女狭也。輝の宮の神殿に縛められ、地底の女神の夢を見ていた、〈大蛇の剣〉の主、稚羽矢との出会いが、狭也を不思議な運命へと導く……。神々が地上を歩いていた古代の日本〈豊葦原〉を舞台に絢爛豪華に織り上げられた、日本のファンタジー最大の話題作!
-
3.0
-
4.0
-
-
-
-
-
-
-
3.5
-
3.0
-
3.0
-
3.0
-
-
-
-娯楽文学の王道を貫く門田泰明時代劇場の神髄に酔う! 寺音肥前守武念(じおんひぜんのかみぶねん)――神楽坂に無傳一刀流の大道場を構える白皙にして容姿端麗な剣客だ。 門弟は三百人。 拵屋の銀次郎が偶然知り合った美咲・京の母娘は夫と義父を謀殺した寺音を追って長崎から江戸に移り困窮に喘いでいた。 次第に明らかとなる寺音の悪行に、ついに銀次郎の刃が一閃した! 特別書下ろし中篇「黄昏坂七人斬り」他、門田泰明娯楽文学の神髄が堪能できる、待望の中・短篇集成! 黄昏坂 七人斬り 悠と宗次の初恋旅 思案橋 浮舟崩し 苦難をこえて くノ一母情 残り雪 華こぶし の全6編!
-
-
-
-
-
4.0
-
4.0
-
-
-
3.3
-
-
-
-
-
-
-
5.0
-
-
-
-
-
-
-
4.0旧態依然としたW県警で女性初の警視に登りつめた松永菜穂子。彼女が抱える秘密とは…。ネタバレ厳禁!前代未聞の警察小説! =================ドラマ化され話題を呼んだ前代未聞の警察小説、待望の文庫化!================= 【あらすじ】 W県警の熊倉警部が遺体となって発見された。彼に極秘任務を与えていた監察官の松永菜穂子は動揺を隠せない。県警初の女性警視昇任はあくまで通過点。より上を目指し、この腐った組織を改革する。その矢先の出来事だったのだ。「極秘」部分が明るみに出ては県警を揺るがす一大事だ。事故として処理し事件を隠蔽できないものか。そんな菜穂子の前に警部の娘が現われ、父の思い出を語り始めた……。えっ!? えっっ!? えっっっ!? 各話に仕掛けられた仰天の仕掛けに、卒倒すること間違いなし! 前代未聞の警察小説、登場!
-
3.8孤独な老人が出会った若く心優しい女。それは女詐欺師に仕組まれた罠だった。女の裏側を描かせれば一級の著者の文庫書下ろし! 沢田隆が晴美と出会ったのは、近所の居酒屋だった。一流企業を定年後、妻を亡くし孤独に暮らす沢田は、親子ほども年の離れた病弱で薄幸な晴美に心奪われ、しだいに彼女のために金を使うようになった。だが、ふとしたことから沢田は、晴美を留美と馴れ馴れしく呼ぶ中年女性の存在を知る。しかも女性はおかしな部屋の話もするのだ。いったい晴美の真実の姿とは? 彼女は何者なのか? それを知る前に沢田に悲劇が訪れる――。明野ワールド全開! プロローグ 第一章 歳上の男 第二章 歳上の女 第三章 歳下の男 インターミッション 第四章 混沌 第五章 混沌の収束 第六章 破綻 エピローグ解説 内田剛
-
-
-
3.0
-
-20年来の“心友”作家が初めて明かす、天才・武豊「苦難の日々」の真実! 有名馬主との確執から悪夢の落馬事故、そしてどん底のスランプまで。天才は何を悩み、「決断」したのか? 逆境から這い上がるまでの「心の軌跡」全記録! 2014年4月に刊行された同名の単行本版に約30ページの書下ろしをプラスした文庫版をもとに電子書籍化。
-
-
-
4.0
-
4.0日本経済新聞2019年8月15日夕刊で、通常、時代小説の書評を担当されている縄田一男氏が例外的に『地先』を取り上げた。 「今回は破格の一巻として、乙川優三郎の現代もの短編集『地先』を扱う。 表題作の”地先”とはその土地から先へつながっている場所という意味の言葉。 巻頭の「海の縁」と巻末にすえられた表題作は対で、御宿の海岸を舞台に、人生の後半にさしかかった主人公がいま一歩踏み出そうとする姿を描いている。 前者は谷内六郎の生涯を己に投影し、後者は風来坊の画家が海女を思わせる民宿の娘と出会うことでそれは成される。 ……希望や諦観を瑞々しい筆致で描く8つの物語……そこからさざ波のようにわきあがってくるのは真の小説と出会った感動にほかならない」と絶賛。 ブック・ジャーナリスト内田剛氏は「なんと熟成された物語なのだろう…。人生の艱難辛苦を味わい尽くした究極の大人の文学だ!」と絶賛。 圧倒的な筆力で、数々の賞を総なめにしてきた乙川優三郎が到達した地平! 「悲しみ、苦しみのないものを書こうと思わない」という意図のもと、楽しいだけの話ではなく、「苦しみの末のハッピーエンドを予感させる物語」を描く。 *恋人と一緒の南国のリゾート。遊覧飛行の事故で、恋人のみが死亡。 傷ついて故郷の海辺の町に帰ってきた女。 自由な恋と仕事に人生を過ごした女が、海辺の町で、地に足着けて自分の夢を実現しようとする男と再会。ささやかな生きる希望が生まれる。…(「すてきな要素」) *絵描きになる夢をあきらめ、平凡な主婦生活を送っていた幸代。娘の作品が美術展に入賞したため、上野に連れ立って出かけた。 そこで、青春時代、芸術家としての才能を信じ、尽くしていた男が、街頭で絵を売っている姿をみる。 動揺する幸代が帰宅して描いたのは…。(「言葉さえ知っていたら」) 御宿を舞台に描く『海の縁』『地先』など珠玉の8篇!
-
-太平洋戦争突入寸前の一九四一年十月、海軍大学校長だった小沢治三郎中将は南遣艦隊司令長官に親補された。南方攻略の命を受けた中将は、機動部隊を指揮してマレー、マリアナ、フィリピン沖の海戦で壮絶な戦いを展開。〃鬼がわら〃と呼ばれ、おとり作戦、アウト・レンジ作戦という意表を衝く攻撃を得意とした海軍随一の戦術家小沢提督の独特の戦法を描きつつ、その人間像に迫るドキュメント。
表示されていない作品があります
セーフサーチが「中・強」になっているため、一部の作品が表示されていません。お探しの作品がない場合は、セーフサーチをOFFに変更してください。