小説・文芸 - MIRA文庫作品一覧

  • 公爵と裏通りの姫君
    5.0
    ドレスがなくても、貧民街育ちでも、いつだってあなたがわたしを王女様にしてくれる。珠玉の語り部、L・ヒース新刊! 第9代ソーンリー公爵の命の灯は、暴漢の手によって消されようとしていた。逃げた花嫁を追い、貧民街になど足を踏み入れたせいだ。運命を呪う公爵だったが、颯爽と現れた男性に救いだされ、手厚い看病を受ける。目覚めた公爵の瞳に飛びこんできたのは、あるはずのない胸の膨らみ――そう、恩人ジリーは女性だったのだ。治安の悪い場所で働くため、幼い頃から女性らしさを拒絶して生きてきたジリーは、今も男装を貫いている。しかし、男物のシャツでは隠しきれない可憐さと、意外にもうぶな一面が、公爵の男の部分を刺激して……。
  • つないだ手を離さないで
    5.0
    隠した涙も孤独もみんな、あなたの手で溶けていく――ローリー・フォスター絶賛シリーズ、堂々の完結! サハラは不可解な失踪を遂げた兄の代わりに、小さな身辺警護会社を率いることになった。やがて“強くセクシーな男たちに守られる”というコンセプトが反響を呼び、会社は急成長を遂げる。けれど世界でいちばんセクシーでミステリアスな男ブランドだけは、何度サハラがスカウトしようとしても首を縦に振らない。逆にペースを乱され、翻弄されてしまうのだ。一度だけ、別れ際にされた燃えあがるようなキス……。やがて、兄に続きサハラにも不穏な影が迫る。何者かに誘拐されたサハラの危機を救ったのは、ほかでもないブランドで――。
  • 心があなたを忘れても【MIRA文庫版】
    5.0
    幸せだったあの日々は記憶の扉に閉じこめて――涙なくしては読めない、ギリシア富豪との切ない愛。 彼の子供を妊娠している――その事実を知ったマーリーは一人物思いにふけっていた。子供の父親であるクリュザンダーは世界を股にかけるギリシア人富豪で、ふたりはいま一つ屋根の下に暮らしている。妊娠したと打ち明けたら彼はどんな反応をするだろう? クリュザンダーが二人の関係をどう考えているのか確かめようと、マーリーは仕事から戻った彼にさっそく問いかけた。「ぼくらの間に関係などない。きみは“愛人”だ」返ってきた辛辣すぎるその言葉に、マーリーは凍りつく。だが運命は、さらなる悲劇を彼女に用意していた。 *本書は、ハーレクイン・ディザイアから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 公爵家の籠の鳥
    5.0
    貧民街の捨て子は、公爵家への復讐のため、悪魔になった――L・ヒース真骨頂! 愛と罪が交錯するヴィクトリアン絵巻、開幕。 幼い頃に天涯孤独の身となり、公爵夫妻を親がわりに育ったアスリン。次期公爵に嫁ぎ、何不自由のない日々を送るはずだった彼女の世界は、突然現れた大富豪ミック・トゥルーラヴによって一変する。貧民街に生まれながらも、不屈の意志で巨万の富を築きあげた彼は、裏社会を統べる危険きわまりない存在。真夜中を思わせる瞳、官能的な手練手管に、純真無垢なアスリンが抗えるはずもなかった。しかし、ミックが近づいてきたのは壮大な復讐劇のため――30年前に公爵家から捨てられた幼子が、すべてを奪う悪魔となって戻ってきたのだ。
  • 愛のファントム【MIRA文庫版】
    5.0
    麗しい悪魔の手に、絡めとられて――A・スチュアートの名作ゴシック・ロマンス、復刻! 父が起こした仕事上の重大なトラブルを処理するため、ミーガンは取引相手のイーサンの住む屋敷へ向かった。噂によれば、世にも醜い姿の彼は決して人前に現れないという。屋敷の異様さに不安を覚えつつも従僕に取り次ぎを頼むと薄暗い部屋に通され、男の姿が闇に浮かびあがった。顔は半分しか見えないが、この世のものとは思えないほど美しい――想像との違いに戸惑いながら、ミーガンは父の免罪を請う。すると男は、彼女を幽閉して“楽しむ”間は許すとしたうえで、冷たく告げた。「ただし君に飽きた瞬間、僕は彼を破滅させる」 *本書は、ハーレクイン文庫から既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 花の巴里で待ち合わせ(巴里:パリ)
    5.0
    灰色のロンドンから、愛と自由がきらめく、魅惑のパリへ――放蕩貴族の手練手管と街の魔法が、堅物秘書を美しく花開かせて……。 秘書として慎み深く生きてきたインディアの最愛のおばが、たった一人で海外旅行に出かけ、消息を絶った。いても立ってもおれず、彼女はおばの旅を斡旋したと思しきデレク・ソーンダーズを訪ねる。放蕩者として悪名高いこの次期伯爵は、責任をもっておばを連れ帰ると宣言したが、彼を信用できないインディアは自らも捜索の旅に同行する決心をする。かくて二人は万博開催中の華やかなりしパリへ赴くが、花の都のめくるめく魔法と放蕩貴族の巧みなエスコートに、堅い蕾のようだったインディアの心は、甘く優しくほどかれていき……。
  • <Hidden Legacyシリーズ 2>白き刹那
    5.0
    全米絶賛〈Hidden Legacy〉シリーズ第2弾、愛と陰謀が交錯するアーバン・サスペンス! ネバダは父親が遺した小さな事務所を継ぎ、家族の面倒を見ている。この生活が好きだし変えるつもりもない。なのに目を閉じれば思い出してしまう、肌に触れた彼の手、唇の味を……いいえ、巨億の富を持ち、世界が恐れるマッド・ローガンとは、始まるチャンスもないまま終わっているのよ。愛人になれという誘いを拒んでから2カ月、彼からは何の音沙汰もなかった。だが新たな事件が再び二人を引き合わせたとき、ネバダは思い知る。ローガンは手段を選ばない。殺しを厭わないのと同じ非情さで、彼はネバダの愛をむきだしにするのだ。
  • 呪いの城の伯爵【MIRA文庫版】
    5.0
    宵闇はすべて隠してしまう――後ろ暗い秘密も、密かな愛も。全米のベストセラーリストを席巻した、話題作が復刻! ヴィクトリア朝時代イギリス。カミールはその知らせを聞き、恐怖に凍りついた。愛する養父が盗みを働こうとしてカーライル城に忍びこみ、捕らわれたというのだ。先代の城主夫妻が悲惨な死を遂げて以来、その城には呪いがかかっているともっぱらの噂。さらに現在の城主である伯爵ブライアンは、両親は殺されたのだという妄想のもと世間を恨み、復讐に燃えているらしい。でも……たとえそこが呪いの城だとしても、養父を見殺しにはできないわ。カミールは勇気を振り絞り城に赴く。待っていたのは奇妙な獣の仮面をつけた伯爵だった。■“ロマサス傑作選フェア”第3弾。トリを飾るのはこの人、押しも押されぬベストセラー作家ヘザー・グレアム。発売するなりベストセラーリストを席巻して話題をさらったヒストリカル・ロマサスを、どうぞお楽しみください! *本書は、MIRA文庫から既に配信されている作品のカバー替え版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • あなたの愛を待ちわびて
    5.0
    〈Ultimate〉史上、最も危険でセクシーな男が魅せる。甘く切ない片想いが、ついに動き出す――シリーズ最終話! 数多の女性と放埒の限りを尽くすアーミーにずっと恋してきたメリッサ。たった一度、事故にしては熱すぎるキスをされたが、彼は「親友の妹には手を出さない」と公言している。諦めきれないまま苦しむメリッサは、ある日強盗に襲われてしまう。そこへ偶然居合わせたのはアーミー。彼は銃口の前に立ちはだかり、固く抱いて守ってくれた。その夜、駆けつけた兄から、アーミーが何かに苦しんでいること、しばらくは女性にも触れていないことを聞く。居ても立ってもいられなくなったメリッサは家を飛び出した。愛する人のもとへと……。
  • ためらう唇
    5.0
    季節外れの贈り物は、他人同然の男との危険な同居生活――ロマンス界が待ち侘びたL・ハワード最新作、ついに日本解禁! 早春のウェスト・ヴァージニア。小さな町の一軒家で愛犬と暮らすボウのもとに、犬猿の仲だった元義兄から、十数年ぶりにバースデーカードが届いた。「プレゼントが気に入りますように。ちゃんと面倒みてくれよ」誕生日はだいぶ先だし、いったい何のいたずら? 嫌な予感を覚えつつも無視しようとした矢先、顔色こそ悪いが野性的な雰囲気を漂わす長身の男が、家の前に現れる。モーガンと名乗るその男は義兄の部下で、銃撃で瀕死の重傷を負った特殊部隊のリーダーだった。事件の黒幕を暴き出す間、ボウの家に匿ってほしいと言い……。
  • キャヴェンドン・ホール 失われた薔薇
    5.0
    エリザベス女王から勲章を授与された偉大な作家――バーバラ・T・ブラッドフォードが放つヒストリカル・サーガ! ヨークシャーに美しい邸宅キャヴェンドン・ホールを構える伯爵家のインガム一族は、160年以上も前から使用人を務めるスワン一族に支えられ、その輝かしく誇り高い地位を守ってきた。当代伯爵の次女ダフネは17歳。英国の薔薇と讃えられる美貌の持ち主だが、ある日領内の森で暴漢に襲われてしまう。いずれは公爵夫人にという期待を一身に受けていた彼女は、一瞬にして純潔も未来への希望も失ってしまったのだ。そんな折、悲嘆に暮れるインガム家のもとに、長くアメリカに追放されていた伯爵の従弟ヒューゴから帰国の報せが届く……。 ■イギリス貴族とその使用人たちの愛憎劇――といえば、そう、言わずと知れたあの大ヒット歴史ドラマ。ハマッた方は必読の、壮大なヒストリカル・サーガをお届けします! ヨークシャーに立つ壮麗な館キャヴェンドン・ホールを舞台に、伯爵家インガム一族と、160年前から彼らに仕える使用人スワン一族を描くこの物語、“忠誠”という両家を結ぶ強い絆がいつしか格差を超えた“愛”に変わっていくさまが読みどころです。著者であるイギリスの国民的大作家、バーバラ・テイラー・ブラッドフォードは、1979年に『女資産家』でデビュー以来、次々とベストセラーを生みだし、今では90カ国、40言語以上に翻訳され、総売上8500万部以上を誇るロマンスの巨人。なんとエリザベス女王から勲章も授与されています。偉大な作家が贈る、愛のドラマをお楽しみください。
  • 壁の花の願いごと
    5.0
    壁の花になって途方に暮れていた私を救ったのはあなた――。ビクトリア時代を舞台に繰り広げられる可憐な恋の物語。 社交界にデビューして2年めを迎えた子爵家の令嬢クレアにとって、今夜の盛大な舞踏会は大切な催しだった。優雅にワルツを踊り、今度こそ理想の花婿候補に見初められるのだ。冷え冷えとした屋敷で問題だらけの家族と暮らすクレアには、結婚はただひとつの希望だ。しかしクレアは昼間の散歩中に足をくじいて、歩くのもやっとになってしまう。ワルツなど踊れるはずもなく、みじめな気持ちで部屋の片隅にぽつりとたたずんでいると、見覚えのない容姿端麗な男性が声をかけてきた。熱く真摯なまなざしにクレアの胸は高鳴ったが……。■NYタイムズ、USAトゥデイベストセラー作家の日本デビュー作品をお届け! ビクトリア時代を舞台にした華やかなヒストリカル・ロマンスになります。子爵令嬢であるヒロインは結婚を夢見ていますが、ヒロインを取り巻く上流階級は、よりよい結婚相手をゲットしようと足の引っ張り合い、陰口の渦。いつの世も女性同士のいじわるは変わらず、浮かないように時には頭が空っぽのふりまでするヒロインの姿には共感する人も多いのでは。そして読みどころは、もちろん恋の行方。ヒロインは舞踏会の壁の花となったときに、謎めいたヒーローと出会います。互いに惹かれ合いながらも決して結ばれる運命にないふたり。距離を置こうとするさまは「切ない!」の一言。もどかしくもキュンとするロマンスをご堪能ください。
  • 金色のアドニスの花嫁
    5.0
    あまたの女を泣かせる東欧の放蕩伯爵……彼がわたしの婚約者?大人気J・リンジー、『運命の王女をさがして』関連作! 25歳になっても馬にしか興味がない令嬢アレクサンドラ。そんな娘に業を煮やした男爵はある日一計を案じた。亡き親友の息子とアレクサンドラが15年前から婚約していたことにして、花嫁を迎えに来るようにという偽りの手紙を先方に送ったのだ。対面の当日に突然婚約者がいると父に聞かされアレクサンドラは反発するが、現れた伯爵ワシーリーを前にしてさらに驚く。きらめく金髪、透けるような肌、蜂蜜色の瞳――金色に輝く、まさに絶世の美男子だ。だが一方の伯爵は貧相なアレクサンドラを見て、その麗しい目に嫌悪の色を浮かべた。■人気作家ジョアンナ・リンジー。ご好評いただいた前作『運命の王女をさがして』は東欧の小王国を舞台にした大人のヒストリカル・シンデレラ・ストーリーでしたが、こちらを読んでいただいた方は、ヒロインから“クジャク”呼ばわりされていた傲慢な美青年を覚えていらっしゃいますか? 本作のヒーローは、ギリシア神話の美青年アドニスの名でも呼ばれる放蕩伯爵その人。そして、そんな彼のお相手は、25歳になった今も馬にしか興味のない、男まさりの男爵令嬢です。望まぬ婚約で結びつけられてしまった二人は、相手の不興を買って婚約破棄をさせようとあらゆる手を使うのですが…著者お得意のじゃじゃ馬ヒロインが仕掛ける計画の数々(!)は必見ですが、もちろん華やかでロマンティックなシーンもたっぷり! 甘いロイヤルラブストーリーをじっくりお楽しみください。
  • たそがれに恋した伯爵
    5.0
    行き場のない私に残された道は、放蕩伯爵との結婚だけ。人気作家ジュリア・クインが贈る、珠玉のリージェンシー! 牧師の娘エレノアは窮地に陥っていた。父親と二人で暮らす家に冷酷な継母がやってきて、今すぐ夫を見つけて家を出ろと迫ってきたのだ。そんなときエレノアの前に文字どおり“降って”きたのは、放蕩者として悪名高い伯爵チャールズ。泥酔して木から落ちたところを介抱してあげたのだが、驚くべきことに彼は突然エレノアに求婚してきた。じつは伯爵も、二週間以内に妻を娶らなければ遺産を失うという窮地にあり、エレノアは契約結婚の相手として申し分ないという。愛のない求婚に困惑しながらも、ほかに残された道はなく……。 ■MIRA文庫初登場作『月をくれた伯爵』も好評を博している人気作家ジュリア・クイン。その物語につらなるリージェンシーがさっそく登場、先物取引が趣味(!)という個性派ヒロインに要注目です。父と二人暮らしをしていたエレノアは、冷酷な継母から、夫を探して家を出るよう迫られます。虎の子貯金で一人暮らしを始めようとしても、父のサインなしにはお金もおろせず――そんな窮地に現れたのが、州一番の放蕩伯爵。泥酔状態で木から落ちてくる、という登場からしてインパクト抜群ですが(笑)、直後にいきなりのプロポーズ。実は彼にも結婚せねばならない理由があり…著者お得意のユーモラスな会話が冴えわたり、くすくす笑って読み終えた後は、じんわり温かい気持ちに。可憐でロマンティックなお話が好きな方、絶対におすすめです!
  • 愛は魔法でなく
    5.0
    諜報機関に勤めるジェイミーはザックが敵に捕らえられたと聞き、いてもたってもいられなくなった。7年前、優秀な諜報員ザックは新人研修で憧れの教官だった。だが彼はなぜかジェイミーに特別厳しく当たり、彼女は見返したい一心で過酷な研修をやり抜いたのだ。そして最初の任務でともに命の危機を乗り越えたとき、抑えつけていた情熱が解き放たれ、二人は貪るように求めあった。それきり彼とは顔も合わせていない。今でも忘れられないなんてばかげていると思いながら、ジェイミーは彼のもとへ向かった。周囲の制止を振り切って。
  • プラムローズは落とせない
    5.0
    「ロケット?」戸口に現れた探偵の顔を見て、ヴィクトリアは自分の目を疑った。行方不明の弟を捜すために雇った探偵ジョン・ミリョーニが、あのロケットと同一人物だなんて。私が知っているロケットは、かつてバカンス先で恋に落ち、互いにニックネームしか明かさずに別れた海兵隊員――そして、一人で産んだ娘の父親。彼との再会が自分にもたらす多大な影響に気づいたとたん、ヴィクトリアはパニックに陥った。だがロケットはいきなり彼女を強く抱きしめ、かすれた声で囁いた。「ちくしょう、トーリ。また君に会えて嬉しいよ」
  • 伯爵とシンデレラ
    5.0
    ジュリアナは下級貴族のお相手役をして生計を立てていた。ある日、ずっと行方知れずだった幼なじみのニコラスが伯爵になって戻ってきたという噂を耳にし、彼女は胸を高鳴らせた。“いつか迎えに来るよ”という約束を信じて彼を待ち続けてきたのだ。ついに舞踏会で彼と再会し、ジュリアナは衝撃のプロポーズを受ける――僕は愛など信じないが、きみを困窮から救うために形だけの結婚をする、と。彼女は愛なき求婚に絶望しながらも同意し、挙式のために二人の思い出の屋敷へ向かった。そこが暗雲たれこめる不吉な館とも知らずに。
  • <Hidden Legacyシリーズ 3>深紅の刻印
    4.8
    全米絶賛〈Hidden Legacy〉シリーズ、いよいよ最終話。危険な愛が疾走する、怒濤のクライマックス! 小さな探偵事務所を営みながら家族を養うネバダ。巨万の富の持ち主で、世界がひれ伏す権力者マッド・ローガンとついに愛を確かめ合うが、甘い日々は刹那だった。ある日ローガンの元婚約者である女性が事務所を訪れ、行方不明の夫捜しをネバダに依頼する。持ち前の正義感が嫉妬心を上まわり、ネバダは引き受けるが、何かとローガンを頼ろうとする依頼人の態度には、かすかにざわつく心を持てあましていた。二人の愛は揺るぎないはず……。だが新たな事件はより大きな陰謀へと姿を変え、ローガンとネバダに襲いかかろうとしていた。
  • ラッキーをつかまえろ 危険を愛する男たち IX
    4.7
    米海軍特殊部隊SEALの将校ルークは、基地のそばで起きた連続レイプ事件の特別捜査班に加わるために警察に赴いた。無責任な記者の中にはSEAL隊員を疑う者までいる。苛立ちを抑えて部屋に入ると、一人の女性がにらんできた。例の記者シドだ。事件の目撃者とはいえ、彼女がチームに入るなんて冗談じゃない。ルークはシドを捜査から遠ざけるために誘惑することを思いつく。だが甘い言葉をささやいて唇を奪ったとたん、予期せぬ情熱が体を駆け抜けた。気楽な恋を楽しむ彼にとって、堅物のシドは好みではないはずだったが……。
  • <Hidden Legacyシリーズ 1>蒼の略奪者
    4.6
    危険だとわかっていても抵抗できない――全米大絶賛の〈Hidden Legacy〉シリーズ、堂々の幕開け! 目を覚ますと、ネバダは両手両足を縛られ、冷たい瞳に見つめられていた。小さな探偵事務所で働く彼女は、凶悪なテロリストを捕まえるという依頼を押しつけられ、思いがけず犯人と接触するチャンスをつかんだ矢先に何者かにさらわれたのだ。無力に横たわるネバダを眺めているのは、マッド・ローガン――巨億の富を持ち、世界でその名を知らぬ者はいない非情な権力者だ。射抜くような青い瞳に氷のような炎を燃やしたローガンは、躊躇なく彼女を責め苛み、協力を強いる。恐怖をおぼえながらも、ネバダはローガンに惹きつけられた。 ■NYタイムズのベストセラーリストで1位を獲得した人気作家、イローナ・アンドルーズが日本初上陸! Amazon.comで1000レビュー超え、星4.8を記録した全米大絶賛シリーズを引っさげて登場します。この作品の魅力は、なんといってもダークな億万長者のヒーロー、マッド・ローガンではないでしょうか。生まれたときから富・権力・地位・家名のあらゆるものを手にし、それ故にあらゆる責任を負わされた男の非情さ、強さ、孤独が描かれ、読む者を惹きつけます。ヒロインのネバダも否応なく惹かれますが、手に負えない相手と思い、懸命に距離を置こうとします。ダークヒーロー好きにはたまらない、担当編集イチオシの1作。お見逃しなく。
  • 大富豪の婚前契約書
    4.5
    君の時間は僕のもの――それは、甘くてあぶない契約。愛を知らない大富豪との、ちょっと切ないセクシーロマンス。 世界有数の資産を持つ実業家にして誰もが認めるプレイボーイ、アダム・ラクロワ――新しいクライアントとして事務所に現れた彼を前に、弁護士のマディは顔をしかめた。アダムはかつてある事件で関わった因縁の相手だ。そんな人の依頼を受けるなんて、とんでもない話。そもそもどうしてわたしを指名するの? だが妹を親代わりに育てているマディにとって、大口の仕事は必要だ。悩んだすえ、彼女はアダムの依頼を引き受けることにする。ただ、余裕たっぷりなアダムのほほ笑みに、なぜか胸のざわめきを抑えることができずにいた。 ■前作『あなたが私を見つけるまで』で華麗に日本デビューを飾ったカーラ・コネリー。彼女の2作目を早くもお届けいたします! ヒロインは妹の学費を稼ぐため、検事補から弁護士になったマディ。経済的に苦しく嘆いているところにさっそうと登場するのが、超セレブで世界的なプレイボーイのアダムです。二人はかつて、ある事件で知り合い犬猿の仲でしたが、今回はアダムの依頼によって、マディが彼の代理人になることに。アダムの本宅のあるイタリア・ポルトフィーノに連れていかれ……。欧米のセレブたちはこのような遊びをしているのか!と、夢心地になるようなシーンの連続。日常を忘れさせてくれるような、切ないながらも甘くハッピーな物語に酔いしれてください。
  • 月をくれた伯爵
    4.5
    あの頃わたしはあなたに愛され、月さえもらえると信じていた。人気作家が描く、リージェンシー2部作の華麗な幕開け! 17歳の牧師の娘ヴィクトリアは、ある日、村で美しい青年に微笑みかけられ、ひと目で恋に落ちた。彼の名はロバート。領主の息子で爵位を持つ彼は信じられないことにヴィクトリアに愛を囁き、結婚を約束する――だがふたりの恋は身分違い。駆け落ちの夜に彼女は父親に閉じこめられ、翌日、真実を知らされた。ロバートは彼女と結婚する気など毛頭なく、ロンドンへ発ったと。打ちのめされたヴィクトリアは家を出て家庭教師となり、辛いながらも平穏な生活を手に入れた。7年後ロバートが屋敷の客として現れ、彼女を睨みつけるまでは。 ■世界中のファンを魅了するベストセラー作家がMIRA文庫に初登場! ジュリア・クインの甘く切ないリージェンシー・ロマンスをお届けします。本作のヒロインは世間知らずな牧師の娘、ヴィクトリア。17歳の彼女は偶然知り合った伯爵ロバートとひと目で恋に落ちます。でも身分違いの恋が祝福されるはずもなく、二人は駆け落ちを決意しますが、ヴィクトリアはロバートに捨てられてしまいます。7年後、家庭教師となったヴィクトリアの前にロバートが現れて……。若い二人の夢見るような恋がとてもロマンティックなぶん、失恋の悲しみは胸が張り裂けるよう。米国ロマンス作家協会で名誉ある“殿堂入り”を果たしたジュリア・クインならではの、胸を打つ作品をご堪能ください!
  • 天使は同じ夢を見る
    4.5
    仕掛けられたゲームは真実への入り口か、それとも過ちへの序章か……? ■5年前、3人の幼い少女が次々と殺害された。その遺体がまるで眠る天使のように美しかったことから、犯人はSAK――スリーピング・エンジェル・キラーと呼ばれ、世間を騒がせた。そして今、再び少女が殺された。SAKの手口をそっくり再現するかのように……。当時あと一歩のところで犯人を取り逃がした刑事キットは、今度こそはと逮捕を心に誓う。しかしその翌日、SAKを名乗る人物から一本の電話が入った。「僕はあの少女を殺していない。誰かが手口を盗んだ。まねしたんだよ。僕はそいつを捕まえて、犯行をやめさせたい」
  • フラッシュバック
    4.5
    40年以上も前に、この人と私が愛し合っていた……? セアラは混乱に陥りながら、目の前で事故死した老人の遺品を見つめた。色褪せた写真――若いころの彼と写っているのは、まぎれもなくセアラ自身だ。“彼女の時間から私の時間へ”“光の波動”老人が書き残した謎めいた言葉を手がかりに、セアラは過去の時代へとタイムトラベルを果たす。そしてなつかしい腕に抱かれた瞬間、時空を超えて出会った二人のせつない恋が始まった。永遠の絆を描いた感動作。
  • マイ・ファーストラブ
    4.5
    夜空に消えゆく流れ星は、あの日なくした恋を思いださせる―― 癒しの作家S・サラが“永遠の愛”を綴った、渾身作。 高校時代、同級生のリンクと恋に落ちたメグ。だが、放課後のデートやぎこちないキス、星空の下での逢瀬を重ねる幸せな日々は、ある日起きた惨劇によって失われた――彼が、父親を殺した容疑で逮捕されたのだ。無実の訴えもむなしくリンクは有罪に。以降、メグの前に姿を見せることはなかった。あれから十数年、そのリンクが突然、故郷に戻ってくる。あどけなかった少年の面影はなく、圧倒的な存在感を漂わせる会社経営者となって。どうして今になって帰ってきたの……? リンクを忘れられずにいたメグは、動揺を隠せなかった。■読者人気No.1、癒しの作家シャロン・サラが“永遠の愛”をテーマに綴った渾身作です。高校時代、恋人同士だったメグとリンクですが、幸せな日々を引き裂いたのはリンクの父親の死。しかも、まだ幼かったリンクに父親殺しの容疑がかけられたのです。手のひらを返すように周囲から冷たい目で見られ、無実の訴えむなしく逮捕――連行されるリンクの姿を、彼を信じ続けたメグは泣きながら見送るしかできませんでした。物語はそれから十数年後、事件の真相を探るためリンクが故郷に帰ってきたことで幕を開けます。ついに再会を果たす二人ですが、歳月が生んだ戸惑いともどかしさは隠せず…。手に汗握る事件の謎と、甘く切ないロマンスが絶妙にマッチした本作。これぞシャロン・サラの真骨頂です。本作に登場するメグの弟ライアルの話は『マイ・ラブレター』で、クィンの話は『マイ・スイートガール』でお楽しみいただけます。
  • 危険な駆け引き
    4.5
    「その男をとめて!」混雑したロビーでサニーは叫んだ。搭乗便の出発のめどが立たないうえに、今日中に届ける約束の書類をひったくられるとは。すると前方で、長身の男が犯人を取り押さえた。その恩人との出会いはサニーにさらなる幸運をもたらす。チャーター機のパイロットだという彼が、目的地まで乗せてくれると言うのだ。思わずサニーはチャンスと名乗る男の厚意に飛びついた――すべては仕組まれたシナリオどおりだとも知らずに。ファンの熱烈なリクエストによって誕生したチャンス・マッケンジーの物語、伝説のロマンス。
  • とらわれの夜
    4.5
    ジリアンは自分の耳を疑った。父が元教え子の、天才研究者として知られるハンターに脅されているというのだ。研究を盗んだ過去を公表されたくなければ、ジリアンと30日間ベッドをともにさせろと。少女のころに憧れた、あの高潔な彼がそんな無茶を言うはずがないわ。ジリアンは初恋の相手との再会に胸を躍らせて彼を訪ねる。しかし陰鬱な屋敷に着いたとたん、人が変わったように冷淡なハンターに服を脱ぐように命じられ、彼女の希望は打ち砕かれた。やがて彼のむき出しの渇望にさらされ、ジリアンは欲望に目覚めさせられて……。

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  • マイ・ラブレター
    4.5
    ロサンゼルスで暮らすベスは、かつての恋人ライアルを忘れられずにいた。ベスの一家が逃げるように故郷を去って以来10年、ライアルとは会っていない。泣いて問いつめても両親は転居の理由を教えてくれず、彼に手紙を出しても返事はなし。いつしかベスも、二人の関係は終わったと納得する他なかった。そんなある夜、追憶に浸りながら月を眺めていたベスは、向かいの家で起きた殺人を目撃してしまう。犯人に存在を知られ、命を狙われたベスは、ライアルがいる遠い故郷に戻ろうと決めた――そこで待っていたのは10年前の哀しい真実だった。

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  • 追憶のフィナーレ 運命のモントフォード家 III
    4.5
    冬の夜道を急ぐ馬車の中、ニコラは憂鬱な気分だった。妹にせがまれて訪問を決めたが、妹の夫には会いたくない。私を不幸に陥れたあの憎い男…。急に馬車が止まった。外を見ると、黒覆面の一団に囲まれている。噂の盗賊らしい。その優雅な物腰から“紳士”と呼ばれる賊の首領は、馬車から金品を運び出し、さらにニコラに要求した。「あなたから頂きたいものがもう一つある」彼はそう言って、ニコラの唇を奪った。運命の三部作、感動のフィナーレ。
  • オリンポスの咎人 アムン
    4.5
    アムンは体内に取り込まれた無数の魔物の声に正気を失いかけていた。他人の“秘密”をのぞく力を持つ彼は数週間前、仲間を助けるために地獄に赴き、邪悪な思考を取り込みすぎたのだ。その重荷を仲間に背負わせぬよう、彼は固く口を閉ざして一人苦痛に耐え続けている。ところがそこへ、謎めいた金髪の女が現れたとたん、悪しき声が静まり返った。アムンは安らぎを与えてくれた彼女に強い結びつきを感じるが、彼女の頭から飛び込んできた秘密に恐怖をおぼえる。そんなことがありうるだろうか?彼女がかつて仲間を殺した敵だとは。
  • 夜明けのフーガ
    4.3
    休暇中のセラピスト、ディオンヌが新たに依頼を受けた患者は、海、空、山をこよなく愛し、どんな冒険にも勇敢に挑む男ブレイク・レミントンだった。登山中に大怪我を負い、再び歩くどころか食べる気力さえ失って衰弱の一途だという。渡されたレントゲンを見るかぎり、傷は癒えている。承諾を迷うディオンヌは添えられた写真を手に取った―鍛えあげた肢体をあらわにし、深いブルーの海をバックに生き生きと微笑む事故前の彼。ディオンヌの心がうずいた。
  • クリスマスの幸せ星
    4.3
    クリスマスの星は、きっと幸せの星なんだ―― 読み応え120%の心に染みいる物語は、C・ケリーの真髄。 1812年――ローラ・オルティスの人生は18歳にして突如、天国から地獄に変わった。名高い会計士だったはずの父親が横領と町の人々への詐欺の罪で捕まったのだ。彼女に対する世間の態度は一変。屋敷も家財道具も奪われたローラに優しい声をかける者はなく、彼女は自身の下着までもが売られる悪夢に打ちひしがれながら、辛辣な蔑みに耐えるほかなかった。そんなローラに手を差し伸べたのは英国軍医トーマス。長身で気高き名医は、すべてを失ったローラを救うため結婚を申し込み……。3世代に渡り、ある一族の奇跡を描いた珠玉作。■ロマンス界で最高権威とも言われるRITA賞を2度受賞し、数いる作家の中でも「もはや別格の存在!」と評されるカーラ・ケリー。そんな彼女の、心の奥底にまで沁みこむクリスマスストーリーをお届けします。本作は、3世代に渡ってある一族を描いた物語。1812年を舞台にした「英国軍医のウエディング」で幕を開けます。王室会計士の父親が詐欺を働いたため、尊敬されていた立場から、一気に街の嫌われ者になってしまったローラ。打ちひしがれるローラを見かねた英国人医師トーマスは“結婚”という形で彼女を救おうとし…。さすが史実に詳しいカーラ・ケリーだけあり、本作には実在した歴史上の人物も出てきますので、そんなところにも要ご注目。訳者のさとうさんも「ほろりと来た」と語るようにひしひしと胸を打ちながらも、随所にユーモアが垣間見える、オススメの1作です。クリスマス独特の神聖な空気感を、どうぞ読みながら肌で感じてみてください。
  • マイ・スイートガール
    4.3
    星の数ほどの悲しみを知る彼女に、神様がもたらす奇跡とは。 癒しの名匠S・サラが渾身をこめて紡ぐ、涙のシリーズ第2弾。 病室に現れたクィンを見てマライアは息をのんだ。彼に会うのは実に3年ぶり――遠い戦時下の異国で出逢った二人は、かつて体を重ねる仲だった。とはいえその行為は軍に属するクィンにとって、死と隣り合わせの日々からつかのま目を背ける手段。そうわかっていたマライアは愛を打ち明けられず、やがてクィンの突然の帰国で音信不通になっていたのだ。クィンは知人にマライアが怪我を負い帰国したと聞いたらしく、身寄りのない彼女を自宅に連れ帰るため迎えに来たという。最愛の人との思いがけない再会に心乱れるマライアだが……。
  • 永遠の旋律
    4.3
    ある舞踏会で、シェフィールド公爵ラファエル・ソーンダースは思いがけない再会を果たした。ダニエル・デュバル――5年前、ラファエルと婚約中の身でありながら他の男とベッドをともにし、社交界を締めだされた罪深き女性。怒りを再燃させるラファエルに対して、ダニエルは身の潔白を主張しつづけた。だが調査によって無実が証明されたのは、彼女が新たな婚約者の待つアメリカへと旅立ったあとだった。この思いに決着をつけなければ、一生後悔することになる……。ラファエルは揺るぎない決意を胸に、ダニエルを捜す旅に出た。
  • あなたが私を見つけるまで
    4.2
    世界で一番嫌いなはずの私に、あなたは偽りの愛を囁く――古城を舞台に幕を開けた、波瀾まじりの甘くほろ苦い4日間。 弟の結婚式に参列するためフランスの古城を訪れたヴィクトリアは、タイレル・ブラウンが新婦の友人だったと知り、その場から逃げたくなった。タイレルとは先日、7年前に彼の妻の命を奪った交通事故をめぐり法廷で争ったばかり。ヴィクトリアは加害者の弁護士として、罪悪感を覚えつつも酷い質問を投げ、彼の心の傷をえぐったのだ。その彼とこんな場所で再会するなんて……。だがタイレルは彼女を呼び出し、端整な顔を嫌悪感に歪め不可解なことを言い放った――僕らは城に滞在中、恋に落ちたふりをしなくてはいけないのだと。 ■日本初登場のカーラ・コネリーが、まるで映画を観ているかのような極上ロマンスをお届けします。本作のヒーローとヒロインの出会いは、まさに最悪。法廷で敵対する同士として出会ったのですが、不本意ながらそこでヒロインが彼に投げつけた“ある残酷な質問”のせいで、ヒーローにとって彼女は「世界で一番嫌いな女」となってしまったのです…。そんな二人が偶然にも、フランスの古城で開かれる結婚式で再会。しかもひょんな事情から、惹かれあっているふりまですることに…。それぞれに事情を抱えた者同士の大人の切なさと、キュートで軽快なエロティックさが絶妙に織り交ぜられた1冊。ヒーローも典型的(?)な、気の良い傲慢ワイルドなテキサス男で、いいキャラしています。カーラ・コネリー、担当編集はお気に入り作家の一人となりました。オススメです。
  • 拾われた1ペニーの花嫁
    4.2
    見知らぬ土地でお金もなく、これからいったいどうすればいいの? 老夫人のコンパニオンをしているサリーは、ようやく決まった次の勤め先を訪ねたところ、雇い主が亡くなったと知らされ目の前が真っ暗になった。馬車の運賃を払った今、乏しい蓄えは底をつき、宿代さえない……。サリーは途方に暮れ、最後の銀貨を握りしめて紅茶を頼んだ。すると、見知らぬ紳士が声をかけてきた。困り果てた様子の彼女を放っておけなかったという親切な貴紳、海軍提督チャールズ卿は、サリーの話を聞くと驚くべきことを申し出た――彼との結婚を。

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  • オリンポスの咎人 Iマドックス
    4.2
    かつてギリシャの神々に仕えた暗黒の戦士たちは、パンドラの箱を開けたために神の怒りを買い、世に解き放たれた悪魔をそれぞれの心に閉じ込める罰を与えられた。ある者は“死”、ある者は“苦痛”というように。内なる魔物と闘い続けて数千年がたったある日、城を構える森に不審な侵入者が現れ、“暴力”を宿すマドックスは排除に向かう。魅惑的な女は戦士の宿敵“ハンター”に違いない。ところが予想外にも助けを求められ、マドックスは罠と疑いながらも欲望に屈して城へ連れ帰った。始末するのは女の体を味わい尽くしてからにしよう、と。
  • 恋に落ちるスピードは
    4.0
    新しい相棒は、大きらいなプレイボーイ? 相性最悪の彼には思いがけない素顔があって……。人気作家の最新作! 大富豪である雇い主の指示で、オハイオの小さな町にやってきたマリー。ようやく目的地にたどり着いた瞬間、彼女はわが目を疑った。真夏の太陽の下にたくましい上半身をさらし、においたつような危険なフェロモンを発散している男性――彼が、これから24時間をともに過ごす仕事相手なの? お堅い見かけで女性らしさをひた隠し、慎み深く生きてきたマリーにとって、心をざわつかせる不埒な男は脅威でしかない。あくまで淡々と接するマリーだったが、彼はその本心を見抜いているかのように、挑発的なふるまいで翻弄してきて……。
  • カムフラージュ
    4.0
    わたしがあなたの“カムフラージュ”になる――リンダ・ハワード作の中でも傑作との呼び声高い1作! ジェイにとってその日は人生最悪の日だった。投資銀行での職を失ったうえに、別れた夫が危篤との連絡を受けたのだ。FBIを名乗る二人に連れられて病院へ駆けつけたジェイは、元夫の変わり果てた姿に愕然とする。爆破事件に巻き込まれて大怪我を負い、全身を包帯で覆われた目の前の男には、かつての面影の片鱗もない。なにかがおかしい――頭のなかで警報が鳴り響いたが、ジェイは確かに彼本人だと証言してしまう。その行為が自らの運命を大きく狂わせるとは夢にも思わずに……。リンダ・ハワードが贈る、珠玉のラブ・サスペンス。
  • 放蕩貴族と恋迷路
    4.0
    堅物美女と型破りな公爵家の息子――正反対な二人の恋の行く末は!?面白さお墨付きのキャンディス・キャンプ、最新刊! 白い薔薇で飾られたその舞踏会場で結婚式後の祝宴が開かれ、ライラは花嫁である幸せそうな親友の姿を壁際から眺めていた。親友が嫁いだのは社交界でも有名なモアランド公爵家。その変わり者揃いの公爵家の面々と、ライラもすっかり仲良くなっていた――ただ一人、コンスタンティンをのぞいて。末男の彼は調子がよく世慣れていて、堅物なライラと正反対。顔を合わせればついいがみ合ってしまうのだ。そのとき「踊ってもらえますか?」と声をかけられライラは振り向いた。そこにはコンスタンティンが目を煌めかせて立っていて……。
  • 霧の彼方に【MIRA文庫版】
    4.0
    彼女の靄を引き裂き、最初の光となったのは――13世紀、霧の大地に展開する、容赦なき無慈悲な運命の渦……。 修道院に閉じ込められ、長らく世間と隔絶していたノルマン貴族の娘メアリアン。だが彼女はその、花をもあざむく美貌のせいで、兄の計略により、好色な老人公爵に妻として今まさに献上されようとしていた。このままでは非情な兄に利用され、操り人形になるだけ……。思いつめたメアリアンは、その夜、幽閉されていた部屋を抜けだす。ところが、あと一歩のところで、男性の居丈高な声が響き渡ったのだ。「君は誰だ?」顔を蒼白にして震えながら振り返ると、あろうことか兄の客人、氏族長の子息アデアが眼光鋭く立ちはだかっていた。 *本書は、ハーレクイン・プレゼンツスペシャルから既に配信されている作品のMIRA文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 黄昏どきの眠り姫
    4.0
    その指先が、はじめての愛を教えてくれた――RITA賞受賞作家がつむぐ、現代のおとぎ話の結末は……? マット・ウォーカーの我慢は限界に達しようとしていた。この20年、彼は幼なじみであるフランキーを妹のように見守ってきたが、内心は兄らしからぬ感情で爆発寸前。というのも、恋愛恐怖症のフランキーは女性として見られることを極端に恐れ、少しでも彼が男の顔を出せば、野良猫のように逃げていってしまうからだ。しかし、さえない服と眼鏡の奥には、官能的な曲線と可憐なまなざしが隠れていることをマットは知っていた。進まない関係にしびれを切らした彼は、仕事という名目でフランキーをリゾートへ同行させることに……。
  • 七年目のアイラブユー
    4.0
    望むことすら許されなかった、貴方との未来。7年後の悲劇が、止まってしまった二人の時を、ふたたび動かしはじめる……。 父の介護に明け暮れるタリアは、突然の訃報に驚いた。かつて将来を誓い合ったボウイの父親が何者かの凶弾に倒れたという。7年前、スコットランドの血を引く黒髪の恋人ボウイにプロポーズされ、タリアは幸せだった。だが時を同じくして父がアルツハイマーを発症していることが判明。タリアはこれからの介護の日々を思い、理由は告げぬまま断ったのだった。ボウイは町を去り、二人の仲は終わった。だが父親の死の謎を解くためにボウイが帰郷した今、愛する男性に別れを告げて以来止まっていたタリアの時間は、再び時を刻み始め……。
  • 囚われの妻
    4.0
    海辺にそびえる壮麗な屋敷。そこは愛の巣か、それとも牢獄か――秘密を抱えた男と記憶をなくした女の、絡み合う愛。 目覚めたとき彼女は病室のベッドの上にいた。なぜこんな場所にいるのか。自分の名前すら思い出せない――そこに現れたのは、ルイスという長身で端整な顔つきの富豪だった。「きみの名前はアナベル。ぼくの妻だ」話によれば彼女はクルーザーの事故に巻きこまれ、一命を取り留めこの病院に運ばれたのだという。そうして記憶が戻らないまま退院を迎えたアナベルは“夫”に言われるがまま、カリブ海を望む豪奢な屋敷へ連れていかれる。でも……本当にこの人はわたしの夫なの? アナベルは言いようのない不安と違和感を拭えずにいた。
  • 銀の沙漠にさらわれ
    4.0
    求婚を断った相手が、まさか沙漠の君主だったなんて。大人気作家J・リンジーの伝説のデビュー作、満を持して登場! 18歳になった令嬢クリスティーナの初めてのロンドン滞在は、フィリップという男のせいで台なしになる。裕福そうな身なりに、社交界で異彩を放つ漆黒の髪と浅黒い肌――セクシーな風貌に惹かれたのも束の間、彼はいきなりクリスティーナに求婚し、唇を奪ったのだ。思わず彼の頬を打ち、クリスティーナは逃げだした。数日後、彼女は就寝中に襲われる。目隠しをされ、肩に担がれ、何日も経て辿り着いた場所は、見渡すかぎりの砂の国。暴漢が顔を覆っていた布を取る。クリスティーナは息をのんだ。それは、あのフィリップだったのだ。
  • ハートの奥まで触れないで
    4.0
    強く、たくましく、最高にセクシーな男たちに守られて――ますますホットに盛り上がる〈Ultimate〉シリーズ第3弾! 結婚式のエスコート役を引き受けてくれたら、一度だけあなたとベッドをともにする――スタックがそう持ちかけられたのは突然のことだった。天使のように無邪気で、罪深いほど官能的な肢体を持ち、男なら誰もが求めてやまない女ヴァニティ・ベイカー。彼女がなぜ自分に声をかけたかはわからないが、永遠のように長い数週間のあと、ついに約束の夜はやってきた。甘い期待に胸躍らすスタックだが、彼は知る由もなかった。あくまで後腐れのない関係を求めるヴァニティが、決して明かすことのない切ない想いと過去を秘めていることを。 ■今年で作家デビュー20周年を迎える、人気作家ローリー・フォスター。様々なジャンルに挑戦しつづける彼女ですが、もっとも楽しんで(萌えて)書いているのではないかと思われるのが、この〈Ultimate〉シリーズです。腕っぷしが強く、どこか不器用なヒーローたちがわんさか出てきて目移りしてしまいますが…今回のヒーローは、突然カリフォルニア美女にベッドのお相手として指名されたスタック・ハニガン。困惑しながらも彼女との夜を指折り数えて待ちますが、いざとなると何故か毎回邪魔が入り…ユーモラスな描写も大得意なローリー、赤面しそうに刺激的な二人のやりとりと、寸止め感のギャップがたまりません! ホットでスイートな恋物語をじっくりご堪能ください。
  • 哀しみのハート
    4.0
    戻ってきた――懐かしい故郷と、彼の温かい腕の中に。S・サラの新シリーズ〈ハート〉3部作、満を持して開幕! ダラスの父親が首吊り死体で発見された。その衝撃のニュースを伝えたのは、警察署長で元恋人のトレイ。すぐさま故郷に帰るも、快活だった父の自殺などとても信じられない。打ちのめされた彼女は真相を解明しようとするが、次々と悲劇が襲い、重傷を負ったショックで聴覚まで失ってしまう。深まる父の死の謎と、壊れたままの初恋。無音の世界で孤軍奮闘するダラスの心に、なぜかトレイの声だけが聞こえた。今も君を愛している、命を懸けて君を守る――と。別れた恋人に頼るわけにはいかないのに、その言葉だけが彼女を支えていた。
  • 遅咲きの花と貴公子
    4.0
    つつましい蕾は初めて、愛のせつなさと激しさを知り――RITA賞受賞作家L・カーライルが贈る、極上ヒストリカル。 1850年、英国。ある晴れた日に馬で出かけた男爵家長女ケイトは、見目麗しい紳士と衝突し、脳震盪を起こさせてしまう。慌てて屋敷に連れ帰るが、目を覚ましたとき彼はいっさいの記憶を失っていた。持ち物からわかったのはエドワードという名前と、彼が裕福だということだけ。医師にも絶対安静と告げられしばらく屋敷で介抱することになるが、彼はなぜか地味で冴えないケイトに興味を持ったらしく、誘惑めいた視線を向けてくる。どこの誰かも知れない人に惹かれてはだめ――そう自分に言い聞かせながらもケイトの胸は甘く疼き……。 ■MIRA初登場! RITA賞受賞作家リズ・カーライルのヒストリカル・ロマンスをお届けします。1850年、英国サマセット。ヒロインのケイトは28歳のしっかり者で、気まぐれな妹と母に振り回されてばかり。結婚はとうに諦めていたのですが、ある日、事故を起こして記憶を失った見目麗しい男性を屋敷で介抱することに。自分のことを地味で冴えないと思っているケイトは、彼が求めてくるのは一時のことと言い聞かせますが…。まっすぐな性格でヒーローの癇癪もどこ吹く風と受け流し、軽妙な切り返しをみせるケイトにヒーローが惹かれるのはよくわかる気がします。熱いロマンス、ヒーローの過去に秘められた謎、魅力的な脇役や犬(!)も登場する、読みどころのつまった本作をどうかお楽しみください!
  • 公爵と見る十日間の夢
    4.0
    RITA賞受賞作家が贈る、華麗なる英国社交界ロマンス。愛なき結婚をした二人の、10日間の賭けの行方。 エディーは社交界で、“夫に捨てられた公爵夫人”と噂されている。それもそのはず、夫マルグレーブ公爵は結婚後すぐに異国に行き、5年もの間それっきり。そもそも美しさとは縁遠いエディーが見目麗しい公爵と結婚できたのは、彼女が裕福な家の出で、一方の公爵は高貴な血筋ながら多額の借金を抱えていたからなのだ。だが、愛なき結婚であろうと、社交界で陰口を叩かれようと、エディーは一人きりの生活に満足していた。そんなある日、突然公爵が英国に戻ってきた。戸惑うエディーに彼は、跡継ぎが欲しくなったのだと言い出し……。 ■人気ヒストリカル作家ローラ・リー・ガークがお届けするのは、『侯爵を結婚させる方法』の関連作。前作にも登場し、結婚仲介人のヒロインに「最大の失敗」と言わしめた男女が今回の主人公です。傷ついて渡英してきたアメリカ人令嬢エディーとチャーミングでモテモテ、でも借金まみれの公爵。二度と会わない約束で、二人が愛なき結婚を誓ったのは5年前のこと。以来、公爵は遠い異国へ。エディーは「捨てられた公爵夫人」と噂されながら、ひとり地所を管理する日々。互いに満足な取引に思えたものの、大けがを負った公爵が突然帰国し、妻にやり直したいと告げたことから事態は一変します。突然のことに戸惑う彼女に、公爵はある賭を持ちかけ…。RITA賞受賞作家が贈る切なさといとおしさが胸いっぱいに広がる恋物語をお楽しみください!
  • 連鎖
    4.0
    全米ベストセラー作家が放つノンストップ・ラブサスペンス!死者に捧げられた“愛の詩”は、美しく哀しい戦慄。 裕福な家で何不自由なく育ちながら、両親の反対を押しきり刑事の道を選んだテイラー。最年少で女警部補となった彼女の喉には、以前、容疑者と相対した際につけられた深い傷が今なお消えることなく残っている。生死をさまよったその時ずっとそばにいてくれたFBI捜査官ジョンは、今では最愛の恋人だ。その二人がまた同じ事件を捜査することになった。若い女性を陵辱のあげくに殺し、両手を切断するという残忍きわまりない連続殺人。しかも遺体の傍らには、なぜか必ず愛の詩が残されていて……。〈テイラー&ジョン〉、第1弾! ■MIRA初登場の著者J・T・エリソン。どんな人物か少しご紹介すると、ロマンス界の大御所C・コールターに“並外れた才能を持つ作家”と絶賛され、RITA賞ロマンティック・サスペンス部門賞にノミネートされ、国際スリラー作家協会の大賞を受賞して…と、実に多方面で活躍する多才な実力派なのです! デビュー作でもある本作は、なんと言っても主人公テイラーの、世の中の闇(“悪”と言っても犯人にとっては正義だったりする)や己の弱さに立ち向かう凛とした姿がたまらなく魅力的。凄腕FBI捜査官の恋人ジョンもこれまた最高に素敵で、そんな二人が猟奇犯を追う様はジェットコースターのようにスリリング。読んでいて現実世界の悩みがかき消えるほど、もはや爽快です。文句なしにオススメの一冊です!
  • 運命の王女をさがして
    4.0
    使用人同然の娘に知らされる真実――わたしが東欧の王女?ベストセラー作家が贈る、珠玉のロイヤル・シンデレラ物語! 両親を知らぬまま、幼くして酒場の夫婦に引き取られたターニャは、毎日のように杖で打たれてこき使われてきた。20歳になった今では身を守るため、美しい顔立ちに老けた化粧を施して店に出ているが、ある日、立派な身なりの紳士たちが現れて思いがけないことを告げる。自分たちは東欧の小国から来た国王と護衛で、ターニャこそ行方知れずの王女――そして、王の許嫁に違いないと。もちろんターニャには信じられない話。しかもその中の一人、顔に傷のある悪魔のような魅力の男はゆうべ、ターニャを娼婦と間違えて買おうとしたのだ! ■ついにMIRA文庫に初登場、人気作家ジョアンナ・リンジーのロイヤル・ロマンスです。個性的な登場人物たち、華やかでドラマティックなストーリーが魅力のリンジー作品。19世紀初頭、東欧の国の新王が許嫁の王女をさがしに米国に赴くところから物語は始まります。両親の顔すら知らないまま酒場夫婦にひきとられ、身を粉にして働くヒロイン。そこへ突然、見目麗しい紳士が現れ「あなたこそ東欧の国の王女だ」と告げたのだから大変。もちろん、なかなか信じることができません。もしも自分だったら…やはり信じられそうにはないかも。ちょっぴり(いや、かなりの)ひねくれ者ヒーローと惹かれあいながらももつれあう、海をわたるふたりの恋物語のゆくえ。見守っていただければ幸いです!
  • 子爵と孤独な花嫁
    4.0
    意に染まぬ結婚さえも、彼女は拒むすべがない――不遇の令嬢に訪れた、奇跡のシンデレラ・ロマンス。 継母に疎まれ、異母妹たちのために裕福な男性と結婚することを期待されている令嬢サラ。社交界シーズン真っ盛りのある日のこと、サラたちは一家そろって郊外の瀟洒な館ソーンクリフへ休暇に訪れる。そこで両親の選んだ“有望な独身男性”と初対面し、サラは打ちのめされた。相手は親子ほど年の離れた年寄りで、好色な目を向けてきたのだ。結婚とは名ばかりで、売り払われるも同然だわ。悲嘆に暮れていたとき、同じく館に滞在中のスペンサー子爵と出会う。サラの胸はときめくが、彼女には幸せな結婚など望めない理由があって……。 ■広大なお屋敷、ソーンクリフ・マナーを舞台に繰り広げられる、華麗なリージェンシー・ロマンスをお届けします。ヒロインのサラは親の決めた相手との結婚を迫られた令嬢。それも相手の男性は親子ほど年が離れ、好色で卑劣。サラは嫌悪感をおぼえますが、ある事情からこの結婚を断るすべはありません。一方、同じ屋敷に滞在するスペンサー子爵は、独身主義なのに母親からも5人の妹たちからも結婚を急かされて辟易しています。偶然サラと知り合った子爵は、彼女を助けたいと思うようになりますが…。子爵のまわりで活躍する妹たちがとってもキュート。ぜひ縁結びに奔走する彼女たちの視線でお楽しみください。
  • 甘やかな陥落
    4.0
    彼にすてきな花嫁候補を紹介するのが、わたしの役目――ベストセラー作家が華麗に紡ぐ、ヴィクトリア朝ロマンス。 世にいう嫁き遅れのヘンリエッタは、社交界での長い経験を活かして、若い令嬢たちが放蕩者に騙されないように助言をしている。あるとき彼女は、色男として名高い貴族のジェームズが妙に慌ただしく友人に結婚を迫っていることに気づく。ヘンリエッタの忠告により、友人は求婚を断り、事は丸く収まった。ところが、怒り狂ったジェームズは彼女の前に現れ、お節介を罵った! 彼は女性を騙すつもりなどなく、領地と使用人を守るために4週間以内に結婚しなければならないのだ。責任を感じた彼女は、花嫁探しを手伝うことになり……。 ■お待たせしました! 愛され度ナンバー1のヒストリカル作家ステファニー・ローレンス、待望の初邦訳作品が登場します。しかも、本作はローレンスの代表作といえる〈シンスター・シリーズ〉の関連シリーズ、〈The Cynster Sisters Duo(シンスター姉妹2部作)〉の1作。ヒロインのヘンリエッタは29歳。社交界での経験と幅広い人脈をいかして、放蕩者たちの本心を見破り、若い令嬢たちに結婚の助言を与えるため、“縁壊し屋”と呼ばれています。そんな彼女がひょんなことから兄の親友ジェームズの花嫁探しを手伝うことに。さて、“縁壊し屋”の縁結びはどうなるのでしょうか。ファンにはおなじみのシンスター家の面々も八面六臂の活躍。懐かしい再会に歓喜します!
  • いつか涙の果てに
    4.0
    故郷を離れて街で孤独に暮らすクリスティのもとに、ある日、差し出し人不明の薔薇の花と手紙が届いた。まったく心当たりがなく、気味の悪さすら覚える。その後も、見えない相手の行動はしだいにエスカレートしていき、眠れぬ夜が続いた。たまらず警察に通報するが、駆けつけた刑事を見て思わず息をのんだ。そこには、彼女が初めて恋に落ちて破れたスコットの精悍な姿があった……。運命的な再会劇から始まる『危険な薔薇』と、悪の魔手から逃れようともがくふたりの絆を描いた『溺れた人魚』、ロマンティック・サスペンス2編を収録! *本書に収録されている「危険な薔薇」は、既に配信されている作品と同作品となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 朝が来るまでキスをして
    4.0
    格闘界のスター選手との、期間限定の同棲生活。一つ屋根の下で毎夜はじまるエロティックなレッスン/、、、、/は最高に甘く刺激的で……。 3年前、あるショッキングな事件に巻き込まれて心に傷を負ったイヴェット。再出発を誓い逃げるように故郷を離れた彼女は、最愛の祖父の遺言で再び町を訪れる。遺言は、孫娘とあのとき彼女を救ってくれた男性キャノン二人に自宅と経営する店を譲るというもの。それはずっと憧れ続けてきた相手であり、人気格闘家として注目を浴びるキャノンとの期間限定の同棲生活を意味していた。自分はもう壊れものじゃない――イヴェットはキャノンとの再会を前に心乱されまいと決意するが、夜ごと注がれる彼の熱い視線に否応なく翻弄され……。 ■ローリー・フォスターの新シリーズ第1弾が登場です。といっても、本書のヒロイン&ヒーローは既刊『恋人は静かに愛を待つ』に顔を出していた二人。あのとき不幸な事件に巻き込まれた若き美女イヴェットと、間一髪彼女を救ったキャノンが今回主役を張っています。事件の記憶とキャノンへの叶わぬ想いを断ち切るように町を出たイヴェットと、格闘家としてデビューを果たしスター選手となったキャノン、3年間顔を合わせることもなかった二人は、イヴェットの祖父の遺言によって再び故郷に呼び寄せられます。今や手の届かない有名人となったキャノンとの再会に心揺れながらも、事件を乗り越え大人になった自分を見てほしいと願うイヴェットの女心が痛いほど切なく、冒頭からドキドキが止まりません。亡き祖父のはからいで期間限定の同棲生活をするはめになった二人――トラウマが癒えきっていないイヴェットの心と体を徐々に開いてゆくキャノンの視線や言葉がとにかく甘くエロティックで、ゲラを読みながら何度ため息をついたことか……ホットなシーンの連続はまさにローリー・フォスターの真骨頂。シリーズの今後を担ってくれそうなキャノンの格闘家仲間たちも要注目の1作です。
  • 愛の選択
    4.0
    スペインの修道院で暮らすホープは、厳しい父の希望どおり、外の世界を知らずに成長した。18歳になったホープのもとに、父の代理だという見知らぬフランス人伯爵が迎えに来た。ブルゴーニュの彼の屋敷に連れていかれたホープは、伯爵の話に慄然とする。父がホープを修道院に閉じ込めたのは、政略結婚のため娘の純潔を守りたかったからだというのだ。言葉を失うホープに、伯爵はさらに言った。父上の破滅を望む僕は、君を今夜、傷物にするつもりだ、と。
  • 幾度もの季節を重ね
    4.0
    眠れぬ夜を重ねた二人は、ついに6年前の真実と向き合う――スリルと官能が交錯する、切なく蕩ける大人ロマンス! グレースは6年前に別れた元夫レイと、今では友達付き合いをしている。だがそれは表向き。この6年グレースが恋と無縁だったのは、いまだに彼を忘れられないからだ。かたや元麻薬捜査官で女性遍歴の絶えないレイは、別れた後も2度の再婚と離婚をくり返し、グレースのこともさして気にかける風でもない。ただ別れた当時の話だけは、お互い露骨に避けていた。そんなある日、グレースは朝のジョギング中、一人の男が殺されるのを目撃してしまう。こちらに気づいた犯人に追われ、本能的に向かった先はもちろんレイのもとだったが……。 ■リンダ・ハワードもその才能を認める全米ベストセラー作家の、極上ロマンティック・サスペンスが登場です。6年前に離婚したグレースとレイ――表向きは友達づきあいをしているものの、別れた当時の話はお互いに避け続けているという、どこかぎこちなく張りつめた二人ですが、そんなときにグレースが殺人事件を目撃してしまい…!? 切ない男と女の気持ちが溢れだす、大人向けで官能度もたっぷりのHOTなロマンス。6年前に二人が別れた理由とは? 女性にモテモテのレイが笑顔の裏に隠している過去とは? そして、目撃者として命を狙われることになったグレースの運命は? 一気読み間違いナシの1冊です。
  • 屋根裏の男爵令嬢
    4.0
    零落した貴族の娘は、生きるために働くほかなかった。RITA賞2度受賞作家が贈る、感涙のヒストリカル! 男爵令嬢のグレースは、不安に押しつぶされそうになりながら、パン屋の扉を叩いた。借金の山を残して父親が亡くなり、住み慣れた屋敷を追い出され、働かざるを得なくなったのだ。もはや結婚も望めないだろう……。下働きにも慣れ始めたある日のこと、グレースはパン屋の常連で、変わり者の老侯爵と友人になった。そして思いがけない遺産を託される。居心地のいい屋敷と十分な手当、それから戦争で捕虜にされているという侯爵の子息を――。グレースは遺言に従って子息を迎えに行った。予期せぬ運命が待ち受けているとも知らずに。 ■抜群の人気を誇る、カーラ・ケリーの新作をお届けします。名誉あるRITA賞を2度も受賞したベテラン作家である彼女は、日の当たらない場所に生きる人々や、苦境に立たされている人々を細やかに描くことでも知られています。本作のヒロイン、グレースは男爵令嬢でありながら家族を亡くして一文無しとなり、パン屋で働かざるを得なくなった身の上。働きはじめたとたんに、貴族の“元”友人からは蔑まれ、口もきいてもらえません。それでもグレースは辛い仕事に不平を言わず、誰よりも真面目に働いています。そんな彼女にある日転機が訪れます。パン屋の常連の老侯爵が思いがけない財産を残して亡くなったのです。グレースに託されたのは、老侯爵の子息。彼女は身元引受人となって、彼を迎えに行きますが、ここから物語は意外な方向に進みます。読み応えたっぷりの名作。はらはらどきどきしながらお楽しみください!
  • 不埒な貴族と籠の小鳥
    4.0
    世間知らずの小鳥は、堕天使の翼に守られる――人気作家C・モーティマーが贈る、可憐なリージェンシー! 公爵未亡人のジュヌヴィエーヴは、社交界にデビューしたばかりの少女のように胸をときめかせて舞踏会を楽しんでいた。18歳のとき、老公爵に売られるように結婚して以来、おぞましい生活を強いられてきたが、その夫が亡くなりようやく自由になれたのだ。紳士から慣れない賞讃を浴び、彼女が舞い上がっていると、ふいに冷ややかな声に制された。数多くの浮き名を流し、社交界の堕天使と呼ばれるベネディクト卿。彼はその紳士がジュヌヴィエーヴの目を盗んで薬を盛ろうとしていたことを暴露すると、辛辣に彼女の不注意を非難した。■ハーレクイン・ロマンスでおなじみの人気作家キャロル・モーティマー、待望のヒストリカル長編が登場! ヒロインは、18歳で家族のために老公爵との結婚を強いられたジュヌヴィエーヴ。つらい結婚生活ののちに未亡人となった彼女は、ロンドンで暮らし始め、まるでデビューしたての娘のように華やかな社交界に胸をときめかせます。そこで社交界の“堕天使”の異名を持つベネディクトに目をつけられて…。ジュヌヴィエーヴを“経験豊富な未亡人”と思い込んで近づいたベネディクトが、ジュヌヴィエーヴの純真さや警戒心のなさにうろたえる姿が見物。笑いあり、涙あり、刺激的なラブシーンあり、の著者渾身の一作です。関連作『悪魔公爵と一輪のすみれ』と合わせて、華麗なリージェンシーの世界にどうぞ。
  • ときめきの宝石箱
    4.0
    カサンドラは途方に暮れた。父が他界した今、没落寸前のわがヴェレア家を存続させるのは私の役目。代々伝わる財宝を見つけ、お金に換える必要がある。それには宿敵ネビル家に協力を請い、両家に伝わる二枚の地図をもとに隠し場所を探さなければならない。なのに昨夜…人違いとはいえ私のベッドに忍び込み、強引に唇を奪った彼こそ、ネビル家の当主サー・フィリップ。いくら家のためでも、レディを愚弄したあの放蕩者に頭を下げることになるなんて。
  • 夜に終わりを告げて
    4.0
    キャットは満ち足りた気持ちで恋人ウィルソンに寄り添っていた。彼は仕事中に銃で撃たれて生死の境をさまよったものの、順調に回復している。父を惨殺した男に復讐するためだけに生きてきたキャットは、長いあいだ彼の愛を拒んでいた。だがウィルソンを失いかけたとき、ようやく彼を愛していることに気づいたのだ。危険な仕事を引退して、温かい家庭を築きたい――キャットは初めて人生に希望を感じていた。しかしそのころ、ウィルソンを銃撃した犯人は金と車を奪って逃走を続けていた。ふたりが平穏に暮らす、この地に向かって。
  • 仮面伯爵、愛を忍ぶ
    4.0
    社交界の名花といわれる伯爵夫人レイチェルは、魅力的な笑みの陰に人知れぬ悩みを抱えていた。誰もが羨む理想の夫マイケルと結婚してから7年がたつが、そこに愛はなく、ベッドをともにしたことがないのだ。マイケルは常に礼儀正しく思いやりがあり、ロンドンで何不自由ない生活を送らせてくれる一方、絶えず距離を置き、ひとり領地で過ごすことを好む。彼が何を考えているのかわからないながらも、レイチェルは夫に愛される日を夢見ていた。そんな折り目正しいふたりの生活は、ある日レイチェルが追いはぎに襲われて一変し……。
  • 隠遁公爵、愛に泣く
    4.0
    クレイボーン公爵リチャードはついに、命を絶つ決心をした。4年前に悲惨な事故で妻子を失って以来、部屋に籠もって息をするだけの毎日だった。称号も財産も、もはや意味などない。生まれ育った城で死のう。そんな決意を胸に帰郷した彼のもとへ、ある夜更けのこと、何者かが訪ねてくる。誰にも会う気はないと門前払いを食らわそうとするも、訪問者は使用人の制止を振りきって城内に入り、叫び始めた。「公爵はどちらにいらっしゃるの?」たまらずリチャードが廊下に飛びだすと、そこには赤い髪の美しきレディが佇んでいて……。
  • 昼の顔、夜の顔
    4.0
    地味でお堅い女教師ナタリーは、ある秘密を抱えている。それは、同じアパートメントに住むセクシーな男性、ジェット・サッターと夜ごとベッドをともにしていること。存在すら知らずにいた甘美な世界をジェットに教わり、退屈だったナタリーの生活は一変した。だが、いつかはジェットとの関係も終わるのだと思うと胸が痛むようになり……。
  • 聖母は涙にキスをする
    4.0
    内気なアリスは人付き合いが苦手で、近所の住人とも深くかかわらないようにしている。だがつい最近、彼女の防御の壁を破り、声をかけてきたハンサムな隣人がいた。リース――たくましくて色気のある彼の魅力にアリスは圧倒されるが、刑事である彼の部屋が荒らされ、やむを得ず彼を部屋に泊まらせることになってしまう。アリスはリースに微笑まれ、熱い視線を向けられるたびに胸がときめいた。でも親密になんてなれない……。きっと彼は、わたしがどうしていつも怯え、過剰なほどに周囲を警戒しているか知ろうとするだろうから。

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  • マッケンジーの娘
    4.0
    激しい頭の痛みでメアリスが目を覚ますと、男がじっと見つめていた。初めて見るモーテルの部屋に、見知らぬ男。思い出そうとしても、ここ数時間の記憶が抜け落ちている。なぜこんな場所に来たのだろう。そして、マッケンジーの兄たちに似て、どこか危険な匂いがするこの男はいったい誰……? 超人気ロマンス作家リンダ・ハワードの伝説的な傑作短編。

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  • あなたの心が見えなくて
    4.0
    今になって、あのプロポーズの本当の意味を知ることになるなんて。アリサは悲しみのどん底にいた。年末のパーティで憧れの副社長ダークからダンスを申し込まれたのが、きっかけだった。ほどなくふたりは交際を始め、ある日彼は彼女にこう言った。“結婚してほしい。だが僕たちが子供を持つことは一生ない”と。それは衝撃的なひと言だった。それでもアリサは求婚を拒まなかった──彼を愛していたから。そして今日、アリサが妊娠を告げた瞬間にダークの態度は激変。彼女を冷たい目でにらみつけると、罵詈雑言を浴びせかけ……。

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  • 黒い瞳のエトランゼ 運命のモントフォード家 I
    4.0
    アレクサンドラはアメリカで貿易会社を切り盛りする気丈なレディ。取引相手のソープ卿に直接面会するため、はるばるロンドンへやってきた。予想外に魅力的な独身男性だったソープに誘われ、舞踏会に出席したアレクサンドラ。そこで高貴な老婦人に紹介される。だが伯爵夫人だというその女性は、アレクサンドラを見るなり「シモーヌ!」と叫び、そのまま気を失った。C.キャンプの歴史ロマンス3部作がついに始動。仏革命で生き別れた三兄妹の運命は。
  • オリンポスの咎人 ストライダー
    4.0
    最強の種族に生まれたカイアは大胆不敵な女だと思われているが、秀でた姉や可憐な双子の妹に比べられて育ち、自分に自信を持てずにいる。そんな彼女が惹かれているのは暗黒の戦士ストライダー。カイアは強気な振る舞いで傷つきやすい心をひた隠し、ゴージャスでセクシーな彼を一途に想い続けてきた。だがストライダーは“征服”の魔物を宿し、どんな勝負でも負ければ激痛に苦しめられるため、戦士たちよりも強い彼女に見向きもしない。ついには拒絶の言葉を告げられ、カイアは涙をこらえた。彼のためならなんだってするのに……。
  • 地味秘書ジェーンの願いごと
    4.0
    チェイスは取引先の建築事務所でジェーン・モーガンに出会った。社長秘書の彼女はいかにも真面目な女性。対するチェイスはいかつく、服装もラフなため、一見すると会社経営者には見えない男だ。ちらりとも笑わぬジェーンの澄ました態度にそそられ食事に誘ってみるも、あえなく撃沈。やはり僕みたいにがさつな男はタイプではないんだろう、と諦めたチェイスだったが、その夜、意外にもジェーンから“会いたい”と電話がかかってきた! 期待と混乱が渦巻くなか駆けつけたチェイスに、彼女は潤んだ瞳でとんでもない頼みごとをする。
  • 泣きやむまで抱きしめて
    4.0
    亡き父の遺言状はマリアにとってあまりに衝撃的なものだった。父ともほかの姉妹とも血のつながりはなく、それぞれの複雑な生い立ちが明らかになったのだ。マリアは動揺しつつも、過去と向き合う決意をする。実の母が何者かに殺されていたなんて──マリアは故郷に戻り、地元の刑事ボディの協力を仰いで母の軌跡をたどった。次々と現れる真実にマリアが打ちのめされるたび、ボディは彼女を励まし、ときには情熱的に癒やした。だが、2人の間に強い絆が生まれかけたとき、運命はまたもマリアに残酷な試練を与えようとしていた……。
  • 籠の中の貴婦人
    4.0
    宮廷一の美女と評されるアデレイドは軽薄な男たちに言い寄られる毎日に辟易していた。そんなある日、戦地から帰ってきたばかりらしい精悍な騎士アルマン卿に鉢合わせして目を奪われる。初めて胸のときめきをおぼえながらも、アデレイドは彼に近寄るまいと決意した。暴君の父と奴隷のような母を見て育った彼女は結婚しないと固く誓っているのだ。だがその矢先、二人は王ヘの謀反の企てを偶然耳にしてしまう。声の主を突き止めるには、いったいどうすればいいの? 戸惑うアデレイドに、アルマン卿はふとひらめいたように口づけた。
  • エンジェルズ・スカイ
    4.0
    瓦礫と化した町を、ケイティは必死に息子を捜して彷徨った。先ほど突如町を襲った竜巻は一瞬ですべてをなぎ払った。公園にいた子供たちは何とか教会に避難したが、息子の姿だけがどこにも見当たらないのだ。あの子の身に何かあったら……嗚咽を漏らすケイティの脳裏に浮かぶのは、幼い笑顔、そして遠く離れた夫J・Rの姿だった。彼と別居し始めたのは3カ月前。発端は些細な諍いだったのに、今では溝の埋め方がわからずにいる。ケイティは空を仰ぎ、愛する夫を想った。助けて、J・R――私たちを助けられるのはあなただけなの。
  • 冷たい夢
    4.0
    沈没船の引き上げ作業をしているダイバーのジュヌヴィエーヴは、海のなかで女性の死体と遭遇する。驚いた彼女に向かって、死体は声なき声でささやいた。「気をつけなさい」ジュヌヴィエーヴは仲間たちに報告し、全員で海中を捜すが、何も見つからない。死体を見たと言い張る彼女に、仲間たちは困惑する。なかでもソアは断固としてその話を信じようとせず、二人は反発し合う。だがその後、悪夢に悩まされるようになったジュヌヴィエーヴに寄り添ってくれたのは、ほかでもないソアだった。やがて一体の死体が浜辺に打ち上げられ……。
  • 流れ星に祈って
    4.0
    ★禁じられた恋、それは苦しいほどに甘美な結末へのプロローグ。大ベストセラー作家リンダ・ハワードの原点、本格ロマンスの真骨頂!★夫と子供のいる温かい家庭がほしい――サラのささやかな夢は、皮肉にも親友ダイアンの存在によってついえた。密かにサラが想いを寄せていた上司、エリート重役のロウムは、サラが紹介したダイアンと一目で恋に落ちた。5カ月後に彼らは結婚、二人の息子に恵まれ、今まさにサラが夢見たような幸せな家庭を築いている。一方のサラはロウムへの憧れを胸の奥に封印して、仕事に生きる決心をするしかなかった。だがその矢先、悲惨な事故がロウムの家族を襲った。ダイアンと子供たちは亡くなり、ロウムは絶望の淵に突き落とされる……。
  • 砂漠に消えた人魚
    4.0
    古代エジプト遺跡の発掘調査に乗り出した英国貴族たち。彼らが迷いこんだのは、呪いよりも危険な愛の迷宮だった。★19世紀末のロンドン。ある朝突然、サー・ハンターの屋敷に画家の娘キャットが駆けこんできた。切望していた遺跡発掘旅行への参加を後援者のエイヴリー卿に禁じられてしまったのだが、どうしても諦められないのだという。彼女の姿を眺めながら、サー・ハンターは理解した。女神のように美しい容貌、炎のような赤い髪。この娘の魅力の前では、学生たちが遺跡調査に集中するのは難しいだろう。エイヴリー卿の意向は絶対なのだと説明する彼に対し、キャットは驚くべき提案をした。「ひとつ方法があるわ。あなたが私と婚約するの」
  • あの日の風が恋しくて
    4.0
    ★私たちは大人になって、再び出会う運命だった――傷ついた心をかかえて。S・ウィッグスが繊細に描く、コンテンポラリー・ロマンスの極地!★海辺のイタリアンレストラン〈セレスタズ〉の閉店が迫った時刻に、一組の客が店に入ってきた。夏になるとこの地方を訪れる東海岸のセレブ、別荘族のグループだ。その中の一人の視線に、レストランオーナーのローザは凍りついた。アレックス・モンゴメリー――昔、庭師の父が通っていた別荘のお坊っちゃま、そして幼いローザの、夏の間だけの親友。二人がティーンエイジャーになったとき、その友情は未熟な愛情へと形を変えた。直後に引き裂かれる運命だとは知る由もなく……。予期せぬ再会に、ローザの胸に忘れたはずの痛みが走った。
  • あなたへ続く空
    4.0
    祖父の余命が短いという知らせに、モリーは最後の日々をともに過ごすため、モンタナ州の牧場へ移り住んだ。そこで暮らすのは祖父ウォルトと、サム・ダコタという一人の流れ者――けっして過去を語ろうとしない、謎の男だった。衰弱していく自分に代わって牧場を切り盛りするサムに、祖父は全幅の信頼を置いているらしい。結婚に破れ、都会での暮らしに疲れ果てていたモリーは、美しい自然と家族の愛に癒されて生気を取り戻し、いつしかサムに心惹かれはじめる。だが折しもある勢力が、彼らの牧場を奪おうと動きだしていた……。
  • オペラハウスの貴婦人
    4.0
    英国の天才オペラ作曲家、サー・エドモンドが謎の死を遂げた。残された妻のエレノアは悲しみのなか一通の書状を受け取る。大胆な崩し文字の署名を見て、彼女は思わずどきりとした。アンソニー・ニール伯爵――1年前に初対面の私を財産目当ての妖婦と蔑んだ男が、面会を求めてきている。即座に断り外出したエレノアだったが、馬車が速度を落とした瞬間、男がいきなり飛びこんできた。驚きと怒りを押し殺し、彼女は穏やかに切りだした。「ニール卿……このような思いがけないご訪問をいただくとは、いったいどのようなご用件でしょう」
  • 恋のつぼみがほころぶとき
    4.0
    リディアはこれまでに2度癌を患い、そのたびに恋人を失った。苦しみと悲しみを乗り越えた今、念願の毛糸店を開き、そこで編み物を教えることにした。集まったのは3人の女性。みな、冷めた夫婦愛、不妊、初恋の再燃など、さまざまな悩みを抱えている。そんな彼女たちにとって編むことがしだいに癒しになっていくのを見ながら、リディアは穏やかな日々を送っていた。ところがある日、店に突然現れたハンサムな男性ブラッドを目にし、彼女の心は大きく揺さぶられた。その瞬間、恋に臆病なリディアの、世にも切ない物語が始まった……。
  • 招かれざる求婚者 危険を愛する男たち IV
    4.0
    メロディは妊娠7カ月目に入り悩んでいた。子供の父親に、妊娠したことを知らせたくないのだ。7カ月前、中東でテロ組織に人質にされた彼女は、海軍特殊部隊SEALの将校ジョーンズに救出され、たちまち恋に落ちた。危険の中で生きる非凡な彼に愛されるはずがないと知りながら……。夢のようなひとときを過ごしたあと、メロディは自ら別れを告げた。ところが今日、突然ジョーンズが現れ、大きなお腹を見て顔に固い決意を浮かべた。きっと彼は責任を果たすためにプロポーズする気だ。でも私は愛のない結婚なんて絶対にしない!
  • ふたたび、遥かな恋を レイクショア・クロニクル
    4.0
    湖畔のホテルが閉鎖されたのを機に、少女の頃からそこで働くのが念願だったニーナは自ら支配人となって再開する契約を取りつけた。将来的にはオーナーになるつもりだ。ところが旅行で留守中に、その契約もろともホテルが他人に売り渡されてしまった。しかも買い手は、叶わなかった初恋の相手、グレッグだった! 当時若すぎたニーナに未来の可能性をほのめかしておきながら、別の道を歩いていってしまった男。いくら時を重ね魅力を増したといっても、夢を奪った彼の下で働くなど想像もつかず、彼女はただ途方に暮れるが……。
  • 熱き心は迷宮を照らし
    4.0
    田舎で暮らす姉がひそかに子供を産み、恥辱を苦にして川で心中した──子爵令嬢コリーはその知らせを聞いて耳を疑った。姉が我が子を道連れにするはずがない。都合が悪くなった相手の男にきっと殺されたのだ。そう考えたコリーが子供の父親を捜しはじめると、一人の怪しい人物が浮かび上がってきた。姉の隣人の領主、トレメイン伯爵。女性を虜にすると評判なうえ、前妻も同じ川で溺れ死んだのだという。コリーは伯爵の遠い親戚になりすまして荘厳な城に潜り込むことにした。悪魔のように魅力的な彼に心奪われるとは思わずに……。
  • あの夏のヒーロー 危険を愛する男たち II
    4.0
    ブルー・マッコイが12年ぶりにこの町へ帰ってくる。ハイスクール時代の憧れの人との再会に、新米警官ルーシーの胸はときめいていた。しかし彼女が目にしたのは、高級カントリークラブのダンスフロアで元恋人ジェニーと親しげに踊るブルーの姿だった。彼はいまだにジェニーを愛しているの?ルーシーが鬱々と過ごしたその夜、ジェニーの婚約者が殺された。第一容疑者はブルー・マッコイ。出てくる証拠も彼に不利なものばかりだ。皮肉にも事件の担当捜査官に任命されたルーシーは、ブルーの無実を証明したい一心で奔走するが……。
  • 私のプリンス 危険を愛する男たち I
    4.0
    親善ツアーで訪米し、民衆に手を振るウスタンジア皇太子に向かって何者かが発砲した。危ういところで暗殺は未遂に終わったが犯人は逮捕されず、ツアーは皇太子の身代わりを立てて続行されることになる。選ばれたのは、海軍特殊部隊SEALの将校ジョー。そしてイメージコンサルタントのヴェロニカが彼を皇太子に仕立てあげる仕事を任された。この粗野で無礼な男を、高貴なプリンスに変身させなければならないなんて……。絶望的な気分でヴェロニカはレッスンを開始した。熱く危険な命がけの恋が待ち受けているとは夢にも思わずに。
  • 夜明けにただひとり
    4.0
    別荘のある島でハネムーン中に夫が殺されて以来、アビゲイルは結婚記念日を独りで過ごしてきた。犯人不明のまま7度目を迎えたその日、一本の電話が入る。気味の悪いささやき声が「君の夫の友人や隣人には秘密が多すぎる」と告げ、まだ事件は終わっていないと示唆した。謎を暴くべく、彼女は島へ渡った。容疑者は、取り巻く人間すべて。そんななか隣人のオーウェンに再会し、誰も信じるべきではないと知りつつ、アビゲイルは彼の魅力に心を奪われてしまう。以前、独自調査に励む彼女を冷たく追い払った男だということも忘れて……。
  • 心に愛がともる場所
    4.0
    友人の結婚式のためバッファロー・バレーを訪れたマディは、傾きかけた食品雑貨店を衝動的に買い取った。ソーシャルワーカーの仕事で悲しい出来事に遭い、辞めようと思っていたところだったのだ。住民がこぞって新しい仲間を歓迎するなか、ジェブという牧場主だけは彼女と距離を置こうとした。彼は数年前に事故で片脚を失って以来、人を寄せつけないようにしているらしい。マディが宅配サービスを始め、彼の牧場を訪問するようになってからもその態度は変わらなかった──ある日猛吹雪に襲われ、二人きりで閉じこめられるまでは。
  • 気高き心は海を越えて
    4.0
    サーカスを訪れた伯爵令嬢クリスタは、裸同然で見せ物にされている男性を見つける。鎖につながれ、長身のたくましい体を傷つけられた彼にクリスタは同情するが、彼はぶしつけに彼女を眺め回すと、すたれたはずの古ノルド語で欲望をあからさまに口にした。偶然にも学者の父からその言語を学んでいたクリスタが言い返したとたん、彼は助けを求めてきた。彼――リーフは航海中に遭難したバイキングで、言葉も通じず囚われているという。クリスタは父とともにすぐさまリーフを救い出す。やがて彼は驚くほど優雅な紳士に変身して……。
  • 遙かな森の天使
    4.0
    連続殺人鬼がロンドンを震撼させていた19世紀末の英国。森のコテージで大切に育てられた孤児アリーは美しい女性に成長していた。後見人であるスターリング卿の城へ向かう途中、アリーは黒い覆面をした盗賊に襲われる。だが彼女の名前を聞いた盗賊は、なぜかアリーをそのまま解放した――彼女の心だけを奪って。城に着いたアリーは、自分に婚約者がいたことを知らされる。驚愕の事実に戸惑う一方で、心ならずも盗賊に惹かれ、葛藤するアリー。世間の喧噪から守られた穏やかな日々は終わり、激しく揺れ動く運命の扉が開かれた。
  • ハニーは涙を流さない
    4.0
    「やあ、P・J」懐かしい声を耳にしたとたん、プリシラ・ジェーンの体に甘い震えが走った。いったいなぜ、ジェイリッドが―忘れられない初恋の人が、突然目の前に現れたの? 彼は17歳のころもハンサムだったが、いまはその容貌に磨きがかかり、目をそらせないほど魅力的な男に成長していた。再会の喜びも束の間、ジェイリッドはいまの自分はプロの探偵だと告げた。唖然とする彼女を尻目に彼は続けた。「君が契約しているレコード会社に依頼されたんだ。ツアーに同行し、君がステージに穴を開けないよう見張ってほしいとね」
  • 夕闇につつまれて
    4.0
    ロサンゼルスにある父親のオフィスで、ジリーは危険なほどゴージャスな男に出会う。彼の名はコルトレーン――父の会社の顧問弁護士で、愛する弟の職を奪った宿敵だ。謎めいた緑色の瞳に思わず心乱されながらも、ジリーは敵意をむきだしにする。だが数日後、コルトレーンは自宅が火事になったと言ってジリーたち姉弟の暮らす豪邸に住みついてしまう。警鐘を鳴らす理性とは裏腹に、巧みに仕掛けられた誘惑の罠にとらわれていくジリー。彼の目的は一体……?人気作家アン・スチュアートの真骨頂、珠玉のロマンティック・サスペンス!
  • 霧のぬくもり
    4.0
    祖父母が残してくれた家に移り住むことになったクリスティナ。ここオーランドで過ごした少女時代の日々は、懐かしい思い出として今も心に残っている。祖父の死から12年――彼女は美しく成長していた。かつて密かに想いを寄せていたジェドと再会し、クリスティナの気持ちは揺れ動く。だが、運命のいたずらはそれだけではなかった。祖父が亡くなった同じ日に、一人の男性が犯罪者とみなされて不名誉な死を遂げていたという。過去の不思議な縁に導かれるようにして彼の存在を知ったクリスティナは、ジェドとともに謎を追う……。
  • 魅せられた瞳 モアランド公爵家の秘密
    3.8
    「今すぐに、この無礼なふるまいをやめなさい」腕をつかんでいる男のグレーの瞳を見たとたん、オリヴィアの全身に震えが走った。公爵令嬢である彼女を詐欺師と間違えたうえに変人呼ばわりしたその男――アメリカ帰りのセント・レジャー伯爵は非礼を詫びたが、オリヴィアは激怒して立ち去った。翌朝、彼女の経営する調査事務所に伯爵が現れた。彼は昨夜の許しを請うと、深刻な様子で申し出た。「私の家に二、三週間、滞在してはもらえないだろうか?」
  • 氷の紳士に拾われた家政婦
    3.8
    心に闇を抱える紳士は、ある晩、汚れなき天使を拾った。人気作家ロレイン・ヒースが紡ぐ、記憶喪失ロマンス。 社交界で浮名を流すドレーク・ダーリングには“天敵”とも呼べる相手がいる。伯爵家の令嬢オフィーリアだ。どうやら放蕩の限りを尽くす成り上がりのドレークのことが許せないらしく、やたら辛辣な態度で接してくるのだ。そんな折、舞踏会の帰り道で、ドレークはテムズ川の近くで倒れている女性を見つけた。全身ずぶ濡れで意識を失っていたのはオフィーリアその人。しかも目覚めたとき彼女はいっさいの記憶を失っていた。途方に暮れるオフィーリアを前にしていたずら心に火がつき、ドレークは告げた。「実は君は、僕の家の家政婦なんだ」 ■ご好評いただいた『公爵とリトル・ローズ』関連作。前作でも人気の高かった富豪ドレークがヒーローの物語です。路上生活から身を立てた彼は、そつのない紳士でありながら暗い生い立ちを背負って生きる、影のある美男。そんなドレークを女性が放っておくわけがなくもちろんモテモテなのですが、ヒロインのオフィーリアだけはその放蕩ぶりを“不道徳”と言って、彼を目の敵にしています。ところがある事情からヒロインが記憶を失ってしまい……。素顔を見せたヒロインの、けなげでかわいいこと! ヒーローが恋に落ちてしまうのも納得。ヒーローにもヒロインにもときめく、珠玉のストーリーです。
  • 隣人は切ない嘘をつく
    3.8
    ペッパーが全身に熱い視線を感じてふと顔を上げると、窓辺に彼がいた。2週間前に越してきた隣人ローガン──罪深いほど魅力的な彼が、なぜ地味な私に興味をもったの? ペッパーはある事情から姿も名前も変え、この古びたアパートメントで息を潜めて暮らしてきた。だがローガンと他愛もない会話を交わし、ささやかな食卓を囲むようなってから、もっと多くを望むようになってしまった。身も心も……彼とつながりたい。ローガンの誘惑にまさに陥落しようとしていたペッパーは、まだ知らなかった。彼もまた正体を隠していることを。
  • 公爵とリトル・ローズ
    3.8
    “リトル・ローズ”と呼ばれたあの日、彼女は恋に落ちた。人気作家L・ヒースが描く、可憐で一途な初恋物語。 「求婚者が自分を本当に愛しているのか、持参金目的なのか、どうしたらわかるの?」――社交界にデビューしたばかりの令嬢グレースは、ある日の真夜中、不安を抱えてラヴィングドン公爵を訪ねた。幼いころにいじめっ子から助けられて以来、9歳年上のラヴィングドンはいつも彼女の救いの騎士だ。だが、2年前に最愛の妻子を亡くした彼は世捨て人のように荒んだ生活を送り、最近は会うこともなくなっていた。グレースはすっかり陰りを帯びた彼に驚きつつ、助けを求めた。彼女には、愛のある結婚をしなければならない理由があって……。 ■USAトゥデイやNYタイムズのベストセラーリスト入りを果たす人気作家がMIRA文庫に初お目見え。華やかなヴィクトリア朝のロンドンを舞台に切ない恋を描きます。ヒロインは19歳のグレース。持参金が多く世慣れていない彼女は、愛のある結婚を夢見て、幼なじみのラヴィングドン公爵に婚活のアドバイスを求めます。愛する妻と娘を亡くして以来、世を疎み孤独に生きてきた公爵は迷惑だとはねつけながらも、渋々彼女に助言を与えます。本当に彼女を愛する男なら――ただ花を贈るのではなく、“君の好きな花を選んで贈る”、ワルツのあいだは“君から目を逸らさない”。それを実演されるうち、いつしかグレースは手の届かない彼を愛してしまい…。ラヴィングドン公爵の誘惑の数々はため息もの。胸に染みわたる感動的な物語です。
  • 野性の花嫁
    3.8
    G・ハート賞受賞作家ジュリア・ジャスティス、色褪せぬ名作!壮絶な悲しみを背負った少女が知る、はじめての恋。 10年前に愛する母親から引き離されたヘレナは、暴力をふるう父のもと軟禁され続けるという不幸な少女時代を送った。その父が亡くなり晴れて自由の身になれたのも束の間、母はすでに他界していたことを知る。ようやく一緒に暮らせると思ったのに――悲しみの中ヘレナは母の遺言で、ロンドンに住む母のいとこレディ・ダーネルのもとに身を寄せることになった。だが引き合わされたダーネル家の家長アダムを見て、彼女は唇を震わせた。野暮ったい恰好のヘレナを心底ばかにするような表情が、世にもハンサムな顔に浮かんでいたのだ。 ■父親の葬儀が行われるなか、一人ほっと胸をなで下ろすヒロイン――そんな冒頭のシーンから一気に読みに入らせる本作『野性の花嫁』は、実力派ジュリア・ジャスティスまさに本領発揮!の1冊。ヒロインのヘレナは幼い頃に愛する母親から引き離され、暴力的な父親のもと実に10年間(!)も軟禁、虐げられてきた娘。父が亡くなり、ようやく母のもとに帰れると思ったのも束の間、すでに母も他界していました。そして彼女は母の遺言で、後見人であるいとこの家に引き取られ、その家長アダムと出会い…。社交界のマナーはもちろん、紅茶の味や、目の前にある果実がなんなのかすらわからぬヘレナ。そんなヘレナが強くしなやかに大輪の花を咲かせ、また、アダムをはじめとする周囲の人々が彼女の影響を受けていくさまは必読! おすすめの1冊です。
  • 裸足の伯爵夫人
    3.8
    「デュア卿、私と結婚してください」デュア伯爵サイモン・ウェストポートは面食らった。結婚するなら物わかりのいい大人の女性が望ましい。しかし目の前に突然現れた見知らぬ美女は、社交界デビューもそこそこの世間知らずな令嬢だ。サイモンは即座に断ろうとしたが、頬を赤く染めたチャリティ・エマーソンが懸命に語る“便宜結婚のメリット”に、つい耳を傾けていた。全米屈指のベストセラー作家が贈る、キュートでセクシーなヒストリカル・ロマンス。
  • 悪魔公爵と一輪のすみれ
    3.8
    不埒な生きざまから“社交界の★悪魔/デビル/”と呼ばれる公爵ルパートは、パーティの最中、レディがにやけた伊達男に襲われているところに出くわした。とっさに助けた彼は、女性がパンドラ・メイベリーと知り目をみはる。1年前、二人の男がパンドラを巡る決闘で命を落としたという。以来彼女は魔性の女と囁かれているのだ。それにしても……実に美しい。潤んだすみれ色の瞳は、悪評とは裏腹に汚れ一つなく見える。ルパートはその瞳を見つめるうちひらめいた。もしかしたらぼくの目下の悩みは解決するかもしれない――彼女を花嫁にすれば。

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  • フェアリー・プリンセス 夢迷宮への片道切符 上
    3.8
    ミーガンは地味でさえない女子高生。そんな彼女の退屈な日常は、16歳の誕生日に一変する。甘えん坊の幼い弟が突然、凶暴に豹変して襲いかかってきたのだ。間一髪のところを助けてくれたのはお調子者で幼なじみのロビー。「こいつはきみの弟じゃない。本物は“妖精”にさらわれたんだ」あっけにとられるミーガンに、さらに彼は真剣な顔でとんでもない告白を――妖精迷宮への旅が始まる!

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