国内ミステリー - 祥伝社文庫作品一覧

  • 愛人たちの昼と夜
    4.0
    19歳の冴子の運命は上京直後、親切な男に声をかけられたことで大きく変わった。性のテクニックを仕込まれる奇妙な同棲生活。やがて男に言われるまま美容整形を受け、見違えるほどに美しくなった冴子は、銀座の一流クラブへ送り込まれたのだが…。事件の裏に蠢く男女の愛欲!

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  • 愛人はやさしく殺せ
    -
    宮崎県西都市、福島県喜多方市、岐阜県関市の三ヵ所で、相次いで若い女性が殺された。被害者の胸にはいずれも“壇ノ浦”と朱文字で記されていた。誰が、なぜ彼女たちを殺したのか? そして朱文字の意味は? やがて三人を秘書として雇い入れていた山林王・小木曽善造が逮捕された。しかし捜査を続ける刑事・春日は三つの現場を一本の糸で繋ぐ、三種の神器にまつわる壮大な謎に気づいた…!

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  • 会いたかった人
    3.7
    「いやだ、わからない?そんなに私、変わった?」中学時代の無二の親友・良美と二十五年ぶりに再会した小夜子は、やっとの思いで笑顔を作った。目の前にいるのは、美少女の面影を微塵も残さぬ不気味な中年女だったのだ。しつこく付きまとう良美に言いようのない不安と恐怖を抱く小夜子。そんな折、良美は二十代で死んだという情報が…!心理サスペンスの名手が織り成す日常の恐怖。傑作短編集!

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  • 愛の摩周湖殺人事件
    5.0
    水産商社社長の岡田が、摩周湖のホテルから失踪した。事故か?犯罪か?二人の花婿候補社員と共に行方を追う娘・美加の前に、父と密会を約束した美貌の女性経営者が出現。彼女は、釧路支店の不正経理か、女性関係が原因では、と示唆した…。やがて岡田の愛人が摩周湖の断崖から死体で発見された。父は殺人を犯して逃亡したのか?だが岡田の毒殺死体が発見され、事件は複雑な様相を見せ始めた…。ミステリーの女王が放つ愛憎のサスペンス!

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  • 愛欲病棟
    -
    R医大で相次ぐ悪夢。女性臨床検査技師が劇症肝炎で急死した直後、今度は肝炎研究で名を馳せる若き教授が転落死。不審に思った女医・澪子は、徘徊癖のある痴呆の老婆から意外な証言を得た。事の真偽を探るうち澪子は、転落死した教授の恐るべき過去を掴んだ!現役の医師ならではの筆が冴える長編医学ミステリー。

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  • 赤い病院の惨劇
    -
    病院の中庭で准看護婦・堀川映子の死体が発見された。周辺では“ナースの敵”と呼ばれる痴漢強盗魔が出没していたが、死体に性的暴行の痕跡はなかった。働きながら准看護婦学校に通う飯沢めぐみと小西京子が犯人探しを始めた矢先、第二の殺人が!

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  • 赤い森
    3.4
    森の奥深くにある山荘で起こったといわれる一家惨殺事件。その真相を知ろうと足を踏み入れた者が遺した「遭難記」。謎に惹かれ、また新たな若者が森の奥へと招かれた──。迷いと惑い、恐怖が錯綜する、驚愕ダークミステリー!傑作叙述トリックに翻弄される!
  • 安芸広島 水の都の殺人 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    母殺しの罪を着せられた娘の悲痛な叫び。 警察―検察―裁判所の横暴に茶屋が斬り込む! 「私は母を殺した罪で刑務所に入れられました」 旅行作家・茶屋次郎の許を訪れた読者・細谷水砂は、衝撃の事実を口にした。 一貫して無実を主張したにも拘わらず、警察の思い描いた絵図――ラブホテルに入った母親を目撃して激怒、放火殺人に至った――通りに判決が下り服役したという。 冤罪を晴らしたいという訴えに茶屋は、事件の地・広島に向かったが、やがて、火災のもう一人の被害者である男のまさかの奇妙な過去が浮上する……。 人気不動の超ロング・シリーズ、円熟の26弾!
  • 悪党志願
    -
    高校時代、欲望のままに無我夢中で行きずりの女を強姦してしまった大島雄介。5年後、ある大手デパートの入社試験を受けた。結果は散々だったが、翌日デパートの美しき教育課長の訪問を受けて愕然とした。彼女こそ、かつて雄介が犯した女だったのだ!だが、なぜか彼女は裏から手を回して、雄介を入社させた。これが雄介の“悪党志願”の始まりだった!

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  • 悪党人事
    5.0
    北浜銀行赤羽支店長に命ず――お客様第一という理想を捨て、妻子との会話も忘れて、過酷なノルマの達成だけを目標に働き続けた柊は、同期で初の支店長職を与えられ、喜びにむせんだ。だが、時期はずれの破格の人事異動の背後には、仕手筋の大物をも巻き込んだ、銀行上層部のある陰謀が隠されていたのだ!銀行業界の恐るべき実態を余すところなく描く迫力の企業サスペンス。

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  • 悪党の凱歌
    -
    「何するの!誰か来て!」…突如豹変した女性客に婦人服売場課長の久保は絶句した。強く請われて試着室に入った途端、自らスリップ姿になり悲鳴を上げたのだ。白昼夢のようなこの事件こそ、人員二割削減の特命を受けた人事課長の卑劣な罠だった…!デパート業界に蠢く悪党たちの生態を赤裸々に描き出す、傑作企業サスペンス集!

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  • 悪の原生林
    -
    金も夢もない退屈な人生に飽きた男は猟銃を手に銀行に押し入った。だが逃走途中を若い女に目撃され、口封じのために強姦。これが地獄の幕開けとなった。さらなる口封じのために殺人、また殺人。そして女たちとの骨肉の愛欲生活…。男は破滅に向かって走りつづける!

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  • 悪霊七大名所の殺人
    -
    落人の恨みは必ず晴らす――九州・五家荘と椎葉を訪ねる「平家谷の伝説ツアー」の添乗員・美也子は、匿名の脅迫状に怯えていた。不安は的中し、ツアーの講師を務める教授が殺害された。凶器は、宮崎に古来伝わる“四半的弓道”の矢。しかも現場は完全な密室だった…!熊野三山、山形県立石寺、群馬県四万温泉など日本各地の悪霊名所で、今夜も惨劇の幕が開く。

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  • あなたかもしれない
    3.0
    一見、この上なく平穏な時の流れの中に潜む孤独の叫び、恐怖の苦い種子、視線の毒、見えない殺意。さりげない日常に巣食う、針の眼ほどの都会の棘。被害者が加害者に逆転するその瞬間、何かが起きる。都会の孤独と恐怖をテーマに描く、著者会心の連作サスペンス・ノベル!

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  • 暴犬(あばれデカ)
    -
    左の眉から頬骨にかけての赤黒い痣。極道はこの痣から「ブチ犬」と呼んで恐れた。男の名は冬井礼二。マル暴担当の凄腕刑事である。ある日、彼は麻布署の女刑事から呼び出された。彼女は冬井のせいで殉職した警部補の娘だった。ゴルフ会員権を巡る10億円の回収と、拳銃不法所持の内偵を依頼されたのだが……。クールで優しく、孤独な一匹狼が吼える――。ハードボイルドの傑作!

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  • 油壺殺人マリーナ
    -
    日本有数のヨットハーバーで有名な油壺。海を臨む高級マンションで、フィリピン女性の全裸死体が発見された。マンションオーナーの建築家・牧原は、一人息子の浩一が事件と関わりがあるのではないかと恐れて、スポーツ店を経営する友人・矢雲に調査を依頼した。まもなく、東京湯島のラブホテルでまたもや全裸死体殺人が起きた。被害者は油壺からほど近い城ヶ島のレジャーランド「マリン・ワールド」で働く女性だった。矢雲はやがて二つの事件を結びつける接点を知ることに…。

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  • 雨の旅・角館の殺人
    3.0
    枝垂れ桜で知られる東北の小京都・角館で、白骨死体が発見された。捜査の結果、3年前に失踪したOLの遺体と判明。容疑者として彼女の元恋人が浮上するも、男には鉄壁のアリバイがあった。ルポライター浦上伸介は真相を追って角館に飛ぶが、待ち受けていたのは元恋人の刺殺体だった。そして新しい時間の壁が!

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  • Rのつく月には気をつけよう
    4.1
    湯浅夏美と長江高明、熊井渚の三人は、大学時代からの飲み仲間。毎回うまい酒においしい肴は当たり前。そこに誰かが連れてくるゲストは、定番の飲み会にアクセントをつける格好のネタ元だ。今晩もほら、気持ちよく酔いもまわり口が軽くなった頃、盛り上がるのはなんといっても恋愛話で……。ミステリーファン注目の著者が贈る傑作グルメ・ミステリー!
  • 怒りの海峡
    -
    「ただちに停船しないと爆破する」――千三百人を乗せ津軽海峡中央部に達した津軽丸に脅迫電話が入った。だが海峡は台風による大時化で荒れ狂い、停船は即、転覆を意味する。果たして犯人の要求は何か!?津軽丸の命運は!?青函連絡船へのレクイエムとして贈る著者渾身の力作サスペンス!

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  • 石狩川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「この子をよろしく」石狩川畔で二歳の捨て子と遭遇した時から、旅行作家・茶屋次郎の受難は始まった。幼児の手を引き、取材を続ける羽目になった茶屋は、とある一艘の廃船に、ずぶ濡れの女の死体を発見した!

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  • 伊豆 下賀茂で死んだ女
    -
    伊豆下賀茂のテニスコートで、美人プロ選手中野美代子の殴殺死体が発見された。直後、コーチの須田、大会スポンサー社長と惨殺され、そのすべての現場にはなぜか「メロン最中」が残されていた。そして事件はスポーツ界を巻き込んだ脱税事件に発展する!

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  • 出雲 殺意の一畑電車
    -
    山陰の小さな私鉄線ホームで、名誉駅長で元俳優の田宮始が、白昼、射殺された。被害者の制服から発見されたノンフィクションライター五十嵐昭の名刺には、一畑電車への強い悪意を示す言葉があった。だが、その五十嵐は4日前、すでに東京で殺害されていた! 十津川班が島根県警の協力を得て2つの殺人捜査を進めると、やがて、意外な真相が浮上した……。
  • 一の悲劇 【新装版】
    3.0
    ラストまで一気読み! 間違い誘拐の真相は? あなたはきっと騙される―― 二転三転する事件の裏に隠された、瞠目のトリック。 誘拐ミステリ史上屈指の傑作! 「あなたが茂を殺したのよ」泣き叫ぶ冨沢路子の言葉に、山倉史朗は絶句した――。 犯人は山倉の息子と間違えて、同級生で路子の息子である茂を誘拐した。厳戒下、山倉は身代金授受に失敗、少年は骸となって発見されたのだ。 誰が、なぜこの凶行を? やがて浮上した容疑者には、作家探偵法月綸太郎と一緒にいた、というアリバイがあった……。 [韓国版連続ドラマ 『ザ・ロード:1の悲劇』原作]
  • 命の砦
    4.3
    混雑のピークに同時多発火災が発生、大爆発の危機が迫る。 史上最悪の事態に女消防士・神谷夏美が戦いに挑む! 聖夜の新宿駅地下街を焼き尽くす!放火犯の“計画”とは? 傑作パニック小説第3弾! 銀座第一消防署の消防士神谷夏美に非常招集がかかった。午後六時半、クリスマスセールで賑わう新宿駅地下街が同時多発的に放火されたのだ。 迷路のような地下街はたちまち火の海と化し、地上への出口も炎上、数万人が閉じ込められる。さらに、臨場直前、水との化学反応で爆発する物質の存在が判明する! このままでは新宿駅が壊滅の危機に。万策尽きた夏美たちは……。
  • 茨姫はたたかう
    3.8
    「童話の眠れる茨姫は、王子様のキスによって百年の呪いが解け、幸福になった。もしそれが、ストーカーのキスだったら?」対人関係に臆病で頑なに心を閉ざす梨花子は、ストーカーの影に怯えていた。だが、心と身体を癒す整体師合田力に出会ったのをきっかけに、初めて自分の意志で立ち上がる! 若者たちに贈る繊細で限りなく優しい異色のサイコ・ミステリー。
  • 伊良湖岬 プラスワンの犯罪
    -
    中学で同級生だったカメラマン野中の遺作展に出かけた十津川は、渥美半島・伊良湖岬で撮影された写真の中に、連続狙撃事件の容疑者水沼によく似た男を発見した。元自衛隊員水沼の購入した銃の線条痕が、二つの狙撃事件で使用された弾丸と一致していたのだ! 十津川と亀井は、姿を消したスナイパー水沼の足取りを追って伊良湖に向かうが、そこに第三の凶報が…。
  • 入らずの森
    3.8
    陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。彼の教え子になった金髪の転校生・杏奈には、田舎を嫌う根深い鬱屈が。一方、疎外感に苛まれるIターン就農者・松岡は、そんな杏奈を苦々しく見ていた。一見、無関係な三人。だが、彼らが平家の落人伝説も残る不入森で交錯した時、地の底で何かが蠢き始める…。ホラーの俊英が、ミステリ要素満載で贈るダーク・ファンタジー。
  • 維納音匣の謎
    完結
    3.0
    「ウィーンの銘菓とモーツァルトの夕べ」の最中、ピアニスト・杏が殺された。傍には『美しき青きドナウ』を奏でる骨董オルゴールが…。この状況の意味するものは?犯人の真の目的は?作家探偵霞田が奔走する中、杏愛用のオルゴールが二台、紛失していたことが判明、さらに新たな殺人が!オルゴールは何を語る?
  • 喪われた道
    -
    尺八、黒衣、天蓋―青梅山中で殺された男はなぜか虚無僧姿だった。調査を開始した浅見光彦は、尺八名人だった男が、以前住んでいた修善寺ゆかりの名曲「滝落」だけは拒絶していたことに疑問を抱いた。急遽伊豆へ赴き、事件当日、修善寺でも虚無僧が目撃されていた事実を掴む。偶然なのか?直後、第二の殺人が起きた!
  • 美しい囮―警視庁国際特捜刑事
    2.0
    「南米の麻薬密売組織が上陸。そのルートを潰せ!」TATF(タトフ=東京アジア特捜隊)隊長・松倉に特命が下った。外国人売春グループが密売に絡んでいると見た松倉は、美貌のコロンビア娘を組織に囮として潜入させるが…。

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  • 撮された死角
    -
    18歳の元ポルノ女優樋口有樹と同棲中の男の腕がアパートから発見された。容疑者の有樹は関西の大物財界人高嶋と電撃婚約する。高嶋の妹から依頼を受けた弁護士の千原は、真相を探るべく探偵朝岡彩子を家政婦として高嶋邸に送り込むが、さらなる犠牲者が…。連続殺人を解く鍵“撮された死角”とは?

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  • 産声が消えていく
    3.9
    現場の医師が綴った迫真のサスペンス、待望の電子化! 〈24時間対応〉〈いかなる患者も断わらずに診る〉という診療方針を掲げる希望会総合病院。医療関係者からは異端と見られ、ハードな研修制度で知られるこの病院に、志あふれる産婦人科医・菊池堅一は入職した。しかし現実は甘くなかった。慢性的医師不足、過重労働、そして理不尽な医療訴訟。過酷な労働環境は、精神的にも肉体的にも菊池を疲弊させていく。そして、降りかかった予想外の事件。入院患者の分娩中に救急産婦の治療が重なり、生まれた新生児に障害を残してしまったのだ。人手のない夜勤中での出来事だったが、菊池は適切な医療措置を怠ったとして、巨額の賠償金支払いを求める訴訟を起こされる。はたして菊池に過失はあったのか? 最前線で奮闘する現役医師が、現代日本の医療崩壊の実態をあますところなく描いた渾身作!
  • 裏切りの特急サンダーバード
    -
    報酬は一億円。大明寺と名乗る人物にそう声をかけられた六人の男女。スリの達人、元JR運転士、射撃のオリンピック候補など、特殊な技能を持つ彼らが実行したのは、特急サンダーバードの乗っ取りだった! 三時間以内に十一億円用意できなければ、四百人の乗客もろとも爆破するという。ノンストップで疾走する特急。刻限迫る中、十津川警部は犯行グループにどう挑むのか?
  • 当たらぬが八卦 占い同心 鬼堂民斎
    3.8
    易者にして隠密同心、双つの顔を持つ江戸の新ヒーロー登場! 市中を騒がす悪事も色恋も、筮竹(ぜいちく)と名推理で一刀両断! 「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者・鬼堂民斎(きどう・みんさい)。二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶(あで)な元深川芸者・亀吉姐さんにも相手にされない34歳。だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった。二本差しを筮竹に持ち替え、市井を賑わす恋の悩みや悪巧みをバッサリ大解決!を目指すのだが……情味豊かなユーモア満載の人気シリーズ全5巻一挙電子化、鮮烈の第1弾!
  • 占い同心 鬼堂民斎【合冊版/全5巻】
    -
    易者にして隠密同心、双つの顔を持つ江戸の新ヒーロー! 市中を騒がす悪事も色恋も、筮竹(ぜいちく)と名推理で一刀両断!  「悩み解決します」の看板を掲げ、芝金杉橋を中心に座る易者・鬼堂民斎(きどう・みんさい)。 二枚目なのに女房には逃げられ、同じ長屋に住む艶(あで)な元深川芸者・亀吉姐さんにも相手にされない34歳。 だが、その正体は南町奉行所の隠密同心であった・・・! 情味豊かなユーモアと推理が冴える、人気シリーズ全5巻の合冊版!
  • 英雄伝説
    -
    広告マン佐伯は社運を挽回すべく大手製薬会社にアタックする。運良く会長の寒川に紹介された夜、同席した漢方薬店主が暴漢に射殺された。寒川が極秘に開発する新薬を巡り蠢くものがある。時をおかず第二第三の殺人が!やがて背後に謎の植物ムラサキユリと、古代の神社群が影絵のように浮かび上がった!

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  • 越前岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    福井・東尋坊を取材中の旅行作家・茶屋次郎は、突如、地元警察に殺人容疑で連行された。 前日、近くの雄島(おじま)で東京のOL・竹脇肖子が絞殺され、目撃証言と現場付近の駐車場に停めていた車のナンバーから、茶屋が重要参考人として割り出されたのだ。 やがて茶屋の取材の過程で、肖子の父親が三年前、何者かに襲われて頭部を殴られ、以来記憶喪失となっていた事実が!  はたして二つの事件の関係は? そして待ち受けるさらなる血の惨劇……。円熟のシリーズ第13弾!
  • 江戸小紋殺人事件
    -
    江戸小紋の染め師である妻が京都旅行中に殺された。衝撃に打ちのめされる藤原に、更なる追い討ちが。妻が生前、不倫を犯していて、その相手に容疑が向けられているというのだ。現場に残されていた、近江八景を象った伊勢型紙を手掛かりに、犯人を追う藤原。だが、ついに辿り着いた不倫相手は、不可解な事故死を遂げていた…!

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  • 密室(エレベーター)20秒の謎
    -
    エレベーターで縊死した恋人の謎を探るため、現場となった富士山麓のリゾートマンションでアルバイトを始めた鮎子。すると今度は、住人男性が同じエレベーターで刺殺される事件が起きた。同乗者のいないエレベーター、しかも11階から1階へ直行するわずか20秒の間に、誰がどうやって殺したのか?本格推理の傑作。

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  • 追いつめられて
    4.3
    優美には他人に言えない秘密の愉しみがあった。「万引」である。いつもなら安物のアクセサリーを狙うのだが、その日は市価120万円もの燦然たるダイヤの指輪に狙いを定めた。いつにない極度の緊張と恐怖を全身に感じながら、どうにか成功させた優美だったが、本当の恐怖はそのあとから始まった!――見えない恐怖をスリリングに描くサイコ・サスペンスの傑作短編集。

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  • 黄金獣(上)淫花外法編
    4.0
    超絶の美形で趣味は女、と豪語する精神ダイバー毒島獣太の許に、切断された女の手首が続々と送りつけられた。それが血みどろの死戦の予告だった。襲い来る恐怖の殺人技、邪教集団黒蓮会の名を口にする襲撃者の正体は!? そして毒島への怨念の真相とは? 大人気サイコダイバー・シリーズ第10弾!

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  • 奥州平泉 黄金伝説の殺人
    3.0
    平泉で黄金伝説の取材中、藤原三代を支えた金鉱脈の新説を偶然耳にした新聞記者・吉川小百合。スクープに胸躍らせ現場を訪れたが、そこには黄金ならぬ女性の死体が…!“定説”に隠された真相に現代の事件を絡め、独自の史観で描く歴史推理。

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  • 大井川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    一組の男女が南アルプスの秘境聖岳で遭難した。 茶屋次郎の知人の娘波路は助かったが、恋人の若松は消息不明のままだった。茶屋は情緒あふれる蒸気機関車で紅い鉄橋を越え現場へ。 だが若松は絞殺され、死体とともに米国製の錠剤が発見される。それは命を脅かす危険薬物だった。 さらに入手ルートを追っていた探偵も刺殺されたことが明らかとなり、事件は急展開を迎える!
  • 大島紬殺人事件
    -
    常夏の奄美大島。その夜、江里子は吾郎からプロポーズされるはずだった。だが吾郎は約束のホテルに現われず、江里子は傷心のまま東京に戻った。数日後、吾郎の死体が大島紬を染める泥田から発見された。伝統工芸を取材中だったという吾郎に何が? 現場に残された大島紬の布を手掛かりに、奄美に飛んだ江里子の前に、第二の死体が!

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  • 屋上物語
    3.5
    さまざまな人たちが集まるそのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪……。だが、ここに、何があっても動じない傑物がいた。人呼んでさくら婆(ババ)ァ、讃岐うどん店の女主人である。今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音だけ鳴るのだ。さくら婆ァの手が空いた時間帯に、まるで何かをつたえたいかのように……。早世したミステリー界の異才が残した珠玉の連作「屋上」推理、熱いリクエストに応えて待望の電子化!
  • 夫の骨
    3.7
    昨年、夫の孝之が事故死した。まるで二年前に他界した義母佳子の魂の緒に搦め捕られたように。血縁のない母を「佳子さん」と呼び、他人行儀な態度を崩さなかった夫。その遺品を整理するうち、私は小さな桐箱の中に乳児の骨を見つける。夫の死は本当に事故だったのか、その骨は誰の子のものなのか。猜疑心に囚われた私は……。(『夫の骨』)家族の“軋み”を鋭く捉えた九編。
  • 踊り子の謎 天城峠殺人交差
    -
    伊豆下田で女性の絞殺体が見つかった。行方不明の姉・麗子か…動揺する京塚かほり。別人と分かり安堵するも束の間、麗子は旧天城トンネルで死体となって発見された。そして現場には、麗子の殺人の瞬間を写したカメラが残されていた!

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  • 鬼刑事
    -
    新宿・歌舞伎町で学生風の男が至近距離から頭を撃ち抜かれた。「なぜこんな惨い殺し方を」―強盗か怨恨か?“鬼刑事”こと北河内幸輝は現場で怒りに震えた。犯人の足跡を追っていた捜査班は、同様に撃たれた若い女性の半裸死体を発見した。鬼刑事の眼力が冴える新シリーズ第一弾。
  • 泳げ、唐獅子牡丹
    4.0
    唐獅子牡丹のモンモンを背負う若き組長、ひょんなことからクラブ対抗水泳大会に駆り出された。だが泳ぎの得意な組長は、最中とんでもない事件に呑み込まれ、命と身体を張ることに…!現役アナウンサーのデビュー作は、愉快痛快の傑作青春小説。
  • 怨讐の冬ふたたび
    完結
    -
    「父と新妻が殺されたのは汚職隠蔽のためだった!」TV局員の大原浩人は亡き父の手帳を発見し、事件の真相が計画殺人だったことに愕然とする。「報復は己の手で」と職を捨て、自ら立ち上がった男の滾る情念!その先に次々と恐るべき運命が待ちうけていた。
  • カイシャを辞めて就く仕事
    3.0
    どうやら出世競争から脱落したらしい。子会社に出向させられて、はや5年。男は単身赴任が続いていた。男は「私の評判を調べてほしい」と、私立探偵に調査を依頼した。男が知りたかったのは、本社人事部の評判である。その結果は無残にも、「復帰の可能性なし」。さらに追い討ちをかけるように、冷酷な事実が突きつけられた。妻が不倫をしている、というのだ。二重のショックから立ち直るため、男はある「奇策」に打って出るのだったが…。

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  • 回転木馬
    3.8
    「逢いたい。もう一度彼に逢いたい」 十年前に失踪した夫・貴之を捜し続ける女探偵・下澤唯。わずかな手掛かりを頼りに新潟、東京、長野と各地を巡る。 そんな、ひたむきに夫を追い求める唯の前に現われる、それぞれ過去に心の傷を抱えた女性たち……。 唯が十年の月日を経てもなお夫に願うこととは? 希望と悲しみが交錯する、心震わす感動ミステリー。
  • 快楽殺人
    -
    快楽殺人とは、殺人で快感を得ようとする異常性欲の一種である――首筋に蝶のような形の傷を残し、絞殺された女。死体からコカインが検出され、医学部出の刑事霧旗は快楽殺人を疑い始めた。直後、同じ傷跡をつけた第二、第三の死体が…。果たして恐るべき殺人鬼の正体は?

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  • 還らざる道
    4.3
    愛知・岐阜県境の奥矢作湖(おくやはぎこ)に他殺体が浮かんだ。身元はインテリア会社会長と判明。彼は奥三河(おくみかわ)の歴史の街・足助(あすけ)の「観光カリスマ」として知られる人物の新聞記事を持っていた。事件を知った浅見光彦は調査を開始、最後の旅に出るという手紙を被害者が残していたことを掴む。二度と帰らない覚悟でどこへ向かったのか。新聞記事は何を意味するのか? やがて封印された過去が蘇るとき、もう一つの事件が浮上した……。
  • 顔のない刑事
    -
    1~12巻565~701円 (税込)
    全裸のまま奥多摩渓谷で殺された女性は、日付つきのメモを遺していた。一番最後の日付には二重丸が付いており、「デカの香月はハンサムでダンディ…」と書かれていた。香月は北多摩署のデカ長。彼に疑いがかかったのも無理はない。香月は自らの潔癖を証明するため、警察手帳を返上し、警察官の身分を消して単独捜査を開始した! 複雑な糸を解きほぐしていくと、現われ出たのは意外な容疑者であった…。

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  • 加賀友禅殺人事件
    -
    〈誰もいなくなった染色工房に、秒針の音だけが響いていた。細い筆先に青い花液を含ませる。すでに色挿しされた色留め袖の図柄の‘ある’部分に、花筏に乗ったくちなしの花を描き加える。これをやらなければ私が殺人犯にされてしまう…〉古都・金沢、歴史を誇る加賀友禅の工房を舞台に、姿を見せぬ真犯人と対峙する女の愛憎の果てを描く長編推理!

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  • かけら
    3.2
    かつて同じアイドルの追っかけをしていた三人もはや三十八歳。涼子は奥様モデルとして活躍、紀子は家庭を守り、理恵は仕事に邁進していた。だがそれぞれが今の生活に物足りなさを感じ始めた時、恐怖の扉が開いた――。ストーカー、借金地獄、失踪事件…巻き込まれてゆく女たちの運命は?

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  • 影の時間
    -
    若狭湾に面した月浜原子力発電所が、武装した男たちに占拠され、さらに核燃料を積んだ昇運丸がシー・ジャックされた。未曾有の事態に直面した政府は、打開策を見出せないまま苦悩を深めていた。そんな折、京洛大学助教授の門馬はクメール人留学生から2通の親書を手渡された。そこには驚くべき内容が!

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  • 影の複合
    4.0
    同日同時刻に愛媛県松山市と東京で、二人の女が全裸で殺された。二つの事件現場から採取された指紋と体液は同一人物のもので、しかもその人物は、事件当夜、上野発青森行L特急“はつかり11号”の車中にあった!鉄壁のアリバイに、捜査陣の苦悩は深まる…。アリバイ崩しの名手が贈る本格推理の最高傑作!

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  • 影踏み
    完結
    3.6
    「双子というものは、互いの影を踏み合うようにして生きている」……ノビ師・真壁修一の相棒は、父母とともに炎の中で死んだ双子の弟の「声」。消せない過去を背負いながら、愛する女のために義を貫き、裏社会に葬られた謎に挑む、痺れるほどに哀切な「泥棒物語」。累計50万部を突破した著者渾身の超1級クライム・ミステリー、待望の電子化!
  • 金沢 男川女川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    ふたつの川で時を隔てて起きた殺人。時効後に名乗り出た犯人の意外な告白とは?  不治の病を患う老作家・有森竜祐が失踪。 同居女性から行方捜しを頼まれた茶屋次郎は、有森の作品に描かれ、彼の故郷でもある北陸の古都・金沢へ赴くが、そこで49年前の悲劇を知る。 有森の恋人が強盗殺人を目撃し、犀川の河畔で命を落とした。事件は未解決のまま時効を迎えたが、その直後に、事件を追う記者2人が浅野川で不審死を遂げた事実も浮上。 茶屋は、2つの事件を繋ぐ闇に迫る! 毎作新趣向の超ロング・シリーズ第25弾!
  • 金沢殺人事件
    -
    正月の古都・金沢で、惨劇が発生した。兼六園近くの「美術の小径」の急な石段から、女子大生が何者かに突き落とされ死亡したのである。彼女は年末の東京・平塚神社で「オンナニ……ウシク」という謎の言葉を残して殺された商社マンの最期を、偶然目撃していた。二つの殺人事件の繋がりを求めて北陸に飛んだ名探偵浅見光彦は「紬(つむぎ)の里」で事件解明の鍵を掴んだが……。人気作家が古都金沢を舞台に放つ本格旅情推理の傑作!
  • 金沢歴史の殺人
    -
    女流カメラマン・千沙が古都金沢を撮った初写真集の出版直前、相次いで事件が起こった。編集部長が射殺、そして千沙の姉が事故死する。千沙の写真が原因か?十津川警部が派遣した西本刑事は彼女のためにある妙手を思いつくが…。円熟の筆で金沢を旅情豊かに描く傑作推理!

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  • カナリヤは眠れない
    3.8
    変わり者の整体師合田力は、“身体の声を聞く”能力に長けている。助手を務める屈託のない美人姉妹も、一皮剥くと何がしかの依存症に罹っていた。新婚七カ月目の墨田茜を初めて看たとき、力は底知れぬ暗い影を感じた。彼を驚愕させたその影とは? やがて不安が現実に茜を襲うとき、力は決死の救出作戦に出た! 蔓延する現代病理をミステリアスに描く傑作、誕生。
  • 彼女が追ってくる
    4.0
    旧知の経営者仲間が集う「箱根会」の夜、中条夏子はかつての親友・黒羽姫乃を殺した。愛した男の命を奪った女の抹殺を自らの使命と信じて。証拠隠滅は完璧。さらに、死体が握る“カフスボタン”が予想外の人物へ疑いを向ける。夏子は完全犯罪を確信した。だが、ゲストの火山学者・碓氷優佳は姫乃が残したメッセージの意味を見逃さなかった。最後に笑う「彼女」は誰か……。
  • カバラの呪い
    -
    正体不明の“奇怪な死体”が渥美半島に漂着した。カメラマンの淳がTV局の依頼で撮影した写真は、なぜか放映されなかった。何者かの圧力が?真相を追う淳の前に浮上した“地球を救う”という国際的大プロジェクト。そこに隠された驚愕の呪いと陰謀…。あの「大予言」の著者が放つ恐怖推理の力作。

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  • 偶人(からくり)館の殺人
    -
    「べんきちはゆるさないぞ」…娘を殺された加島が、現場に残された脅迫文に怯える姿に居合わせた矢的遙は愕然とした。べんきちとは、江戸末期のからくり師大野弁吉のことで、加島はからくり人形の蒐集家。しかし120年も前に死んだ人物をなぜ恐れるのか? 矢的は東西の「からくり」を探るうち、意外な歴史の真相へ踏み込んでいった…!

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  • 華麗なる復讐
    -
    東亜銀行に勤める六浦春子は、野田壮吉と名乗る為替手形の受取人に、巨額の現金を支払った。だが翌日、それが巧妙な詐欺だと判明し、呵責を感じた春子は、自分だけが知っている手掛かりをもとに調査を開始した。やがて、終戦直後の忌まわしい殺人事件が浮上した…!

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  • 完全殺人
    3.7
    〈最もすぐれた殺人方法を示した者に大金をやる〉空別荘に集められた四人に男は提案した。初対面の四人には共通点があった。それは殺人を犯し、逮捕されなかったということ。すなわち「完全殺人」の成功者たちだった。凶器の消し方、アリバイ工作、動機の隠蔽、四人は自らの犯罪を語り始めた…。完璧な殺人とは? そして奇妙な提案の真意とは? サスペンス傑作短編集。
  • 神田川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「手紙に描かれた風景を探してほしい」旅行作家・茶屋次郎が受け取った一通の依頼状。 依頼人・朝波貴士は十年前に突然姿を消した元恋人の行方を捜していた。茶屋はその風景を、歌にもなった神田川とみて調査をはじめる。 しかし、そこで見つかったのは朝波の他殺体だった。 過去の失踪と依頼人の死。茶屋が辿りついたのは、静かに深く、人の心の奥底に流れる闇だった――。
  • 観覧車
    3.7
    「夫の居場所を残しておきたい」失踪した夫の事務所を継ぎ、京都で素人ながら探偵業を始めた下澤唯(しもざわ・ゆい)。ある時、行方不明になった遠藤祐介という男を捜してほしいという依頼が、その妻から舞い込んだ。手がかりは、遠藤の部下で愛人と噂される白石和美。だが、唯が尾行して二週間、和美は日がな一日、八瀬遊園の観覧車に乗り、黙って時が過ぎゆくのを待つだけだった。彼女は何かに絶望している……。みずからの姿を重ねあわせるようにして、愛する者を失うことに想いを寄せる唯。やがて、遠藤が、勤めていた建設会社で恐喝事件に関与していた事実が浮上し、唯の友人の刑事・兵藤も捜査に動きだした……。プロ作家としての第1作目である表題作を含む、珠玉の連作恋愛ミステリー!
  • 外国人墓地を見て死ね――十津川警部捜査行
    4.0
    警視庁の西本刑事は、大学の同窓生篠塚美奈に会うため横浜の外国人墓地に赴く。だが、待ち合わせの墓石前では、女性が刺殺されていた。被害者は「篠塚美奈」と判明するが、見知らぬ人物だった。同姓同名の女性が偶然殺されたのか? しかも美奈本人は直後に失踪。一方、東京・新橋でその墓石に縁の男が殺害され、事件は複雑な様相を見せ始めた…。十津川の推理は!?
  • 街占師
    -
    渋谷の街角で客を見る“街占師”晶子。なぜか奇妙な客が相次いだ夜、店じまい間際をサングラスの男に襲われ、気がつくと廃工場に監禁されていた。同じ頃、晶子の師匠・紫絵の元には「ただちに占いをやめろ、これは制裁である」との脅迫電話が!

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  • 紀伊半島 潮岬殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    旅行作家・茶屋次郎の学友・袋田が一枚の肖像画を持参した。大阪・天王寺のホームレスの露店で見つけたこの絵のモデルが、父親の遺した謎の写真の美女と同じだったので買い求めたという。 女の正体を探ってほしいとの希望に、雑誌連載の取材を兼ねて乗り出す茶屋。だが、写真の裏に書かれた「串本」の文字を手掛かりに出向いた南紀串本・潮岬で、彼女は六年前に絞殺されていた! やがてその女性に思いを寄せていた男までもが犠牲に……。肖像画に秘められた数奇な物語とは? 傑作旅情推理、ますます快調の第12弾!
  • 危険な関係
    -
    〈殺してしまいたい〉と男は思った。女は何も疑っていないし、二人のつながりを知る者もいない。好都合だ。だが、思いもよらぬ陥穽が男を待ち受けていた…。埋めがたい男と女の思惑が、意外な結末を生む。15の“危険な関係”を名手が描く本格推理の傑作集。

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  • 鬼哭
    -
    敵対する暴力団組長を殺害、八年の刑期を終え出所した男。出迎える妻子は既に亡く、組も解散していた。が、出所直後、何者かの襲撃を受けた男は、なぜか親友の妹からも命を狙われるはめに陥った。背後には、妻の焼身自殺にも絡む、とてつもない悪意が…!

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  • 鬼女の都
    完結
    3.0
    「あさましい鬼がいてるのン」京都もので人気の女流作家が謎の言葉を残し、自殺。生前から、そして彼女の死後も呪詛をこめた手紙を送り続ける“ミヤコ”、その正体と意図は何か?真相を追う女子大生の眼前で連続する怪事件…。「幻想」と「論理」という対極の方法論を融合した本格推理の醍醐味!
  • 木曽川 哀しみの殺人連鎖 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    捨て子という過去を持つ朝波香織は、自身が働く老舗デパートで高級腕時計盗難の犯人にされた。 旅行作家茶屋次郎に相談した矢先、木曽川河畔で香織を疑った上司宇垣が刺殺される。茶屋は事件を追い、深緑の山々に挟まれた木曽路へ。だが宇垣と会っていた取引先の男の死体も川面に浮かぶ! 悲哀に満ちた殺人連鎖の先に、一体何が?
  • 北アルプス白馬岳の殺人
    3.0
    「少女のころ、おもちゃ屋からダッコちゃんを盗んでしまいました。お詫びがしたいのですが」新聞記事を飾った美談はおもちゃ屋の家人が名乗り出て落着したかに見えた。だが直後、名乗り出た男が多摩川で、ついでその息子も北アルプスで変死。さらに娘までが蒸発。これは偶然か、それとも仕組まれた罠なのか…?

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  • 北アルプス 爺ヶ岳の惨劇
    -
    北アルプス爺ヶ岳で発見された遭難遺体。男の死に殺人の臭いを嗅いだ道原刑事は、男の自宅で不審な手紙を見つけ、差出人を追った。だが執念で割り出した北海道に住む看護婦の女は三年前、「本州の山に登る」と言ったまま行方不明になっていた!

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  • 北上川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    「隣に死体が寝ている!」旅行作家・茶屋次郎は飛び起きた。 花巻温泉の宿で目覚めた彼が見たものは、一つ布団に横たわる血まみれの若い女だった。 被害者が中畑亜紀江と判明したとき、茶屋は再び仰天した。彼はその名を騙るファンレターに誘われて、当地を訪れたのだ。 茶屋を事件に巻き込む理由は何か!? 直後、今度は平泉に近い北上川に、乳房を抉られた美女の溺死体が上がった。二人の被害者を結ぶ男の存在が浮かぶが……。 二重三重の謎を旅情豊かに描く本格推理、第2弾!

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  • 北軽井沢に消えた女 嬬恋とキャベツと死体
    -
    隣接する軽井沢に負けない観光地にするため、群馬県嬬恋村の特別係に任命された竹田清志と三木あずさ。二人は、畑に首だけを出して埋められた女性の死体を発見した。被害者は万座温泉に泊まっていた中野由美と思われる。だが、東京・成城にあるマンションに急行した十津川警部の前には初老の女性の死体が。本物の中野由美だった。浮上した謎の開発計画と事件の関係は?
  • 北の旅・殺意の雫石
    -
    岩手県雫石川の河畔で横浜在住の藤本昌代の死体が発見された。そして後日、四国徳島の吉野川でも女性の死体が発見された。ともに現場には薬物混入のワインボトルとダイイングメッセージが遺されていた。この一致に、岩手・徳島の両捜査本部は色めきたった。やがて容疑者に昌代の愛人・牧内が浮かび上がったが、検死の結果、二件の殺人は〈同日同時刻〉の犯行と証明された!

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  • 紀の川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    名川・紀ノ川の取材で奈良・五條を訪れた旅行作家・茶屋次郎にはもう一つの目的があった。 2ヵ月前に東京から帰郷し、今は当地のホテルに勤める旧知の諸越真奈美と逢うことだった。 だが、二人が再会を果たすほんの直前、真奈美は客室内で何者かに刺殺された。またしても事件関係者となった茶屋は、独自調査に乗り出すが、やがて真奈美の父が関わった不可解な女性自殺事件を知る。 その死の周辺を洗ううち、さらなる怪事件が……。 奈良・吉野から紀伊水道へと注ぐ大河・紀の川を舞台に旅情ゆたかに贈る、シリーズ第20弾!
  • 君の望む死に方
    3.9
    余命六カ月――ガン告知を受けたソル電機社長の日向は、社員の梶間に自分を殺させる最期を選んだ。日向には、創業仲間だった梶間の父親を殺した過去があったのだ。梶間を殺人犯にさせない形で殺人を実行させるために、幹部候補を対象にした研修を準備する日向。彼の思惑通りに進むかに見えた時、ゲストに招いた女性・碓氷優佳の恐るべき推理が、計画を狂わせ始めた…。
  • 決めかねて
    3.5
    子供はいらないと言う夫に悩む志奈子。幼なじみのプロポーズに戸惑う智美。不倫に終止符を打てない佳代子。働く三人の女が西銀座の有名占い師のもとで出会った。急速に親交を深める三人を待ち受ける新たな恋、ストーキング、殺人事件…。三十代半ば、焦りと不安が入り交じる女たちの決断とは?

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  • 急行奥只見殺人事件
    -
    新潟県小出と福島県会津を結ぶ急行「奥只見」の停車駅、浦佐、会津若松、入広瀬で三人の男が死んだ。鶴ヶ城の濠から発見された二人目は、地元署では事故死と判断されたが、警視庁捜査一課の十津川警部は疑問を抱いた。二日間で三人の死―同一犯による連続殺人ではないのか!? 三人の共通点は、東京の人間という以外に、何かがあるはずだ。十津川の苦闘は続く……。
  • 九州新幹線マイナス1
    4.0
    警視庁吉田刑事の留守宅が放火、焼け跡から女性の刺殺体が発見された。愛娘と鹿児島県指宿へ向かう最中の事件だった。被害者のホステスと吉田は面識がないと言う。直後、吉田の愛娘が失踪。“走る密室”九州新幹線から忽然と姿を消したのだ。やがて黒い噂が浮上し、吉田に疑惑の目が…。東京、九州、山陰、各地で仕掛けられた頭脳犯の大掛かりな罠に十津川警部が挑む!
  • 凶器のように愛
    -
    走行中のトラックから冷凍胎児が落下し、その運転手が殺された。黒い噂のある光陽医科大付属病院長との関連が浮かぶも、彼もまた毒殺死体となって発見される。事件の鍵を握る院長の愛人には完璧なアリバイが…。上高地・京都・東京を舞台に、二重、三重のトリックで描く長編本格推理!

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  • 凶撃の露軍 傭兵代理店・改
    3.5
    2022年2月24日、露軍の侵略戦争勃発! ウクライナ入りした傭兵たちの壮絶な闘いが始まる。 大統領の暗殺計画を阻止せよ! カブール陥落に伴う邦人救出作戦――その最中の特戦群幹部 一色真治の殉職は、自衛隊に激震をもたらした。 一色の遺体を回収するため、リベンジャーズとケルベロスの面々はアフガンへ。一色を死に至らしめた男がワグネルの傭兵であることを突き止めた彼らは、男を追ってウクライナへ飛ぶ。 翌日、ロシアによる侵攻が勃発。大国の謀略を阻止すべく、傭兵たちが立ち上がる!
  • 京都 鴨川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    紅葉美しい東福寺を取材で訪れた茶屋次郎。だが同行していた地元出版社の美人編集者・原口奈波が突如姿を消した。 彼女の行方を追うと、兄の壮亮と彼の恋人だった石津紀世も数年前に失踪していることが判明する。その矢先、紀世の妹・真海の絞殺死体が鴨川に浮かんだ。 3人の失踪との関わりは? 先斗町、鞍馬寺、果ては天橋立と、縦横無尽に探る茶屋の前に現れる古都の闇とは──。
  • 京都北白川殺人事件
    -
    酒の飲めない人気俳優がなぜ泥酔運転で事故死したのか?さらに、彼が最後に立ち寄った京都の高級クラブママが、“カ”と書かれた箸袋を残して密室で毒殺された。やがて人気俳優のCM出演に絡んだ怪しい男が浮かび上がるが、立て続けに殺人事件が!真相を追う女子大生と恋人の人気歌舞伎役者の活躍。

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  • 京都・博多殺人事件
    4.0
    ニュースキャスターを務める作家・麻沙子は驚愕した。前夜、化野念仏寺でインタビューした若い女性と子供が絞殺されたのだ。事件を追う麻沙子に「大分の友人に聞け」との情報が入るが、その友人もまた事件翌日溺死し、同居の子どもが消えていた。さらに情報提供者までが殺されて…!

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  • 京都 保津川殺人事件 旅行作家・茶屋次郎の事件簿
    -
    闇の中で紙のように白い顔の女―─。 旅行作家・茶屋次郎はある夜、自宅近くで火事に遭遇した。直後、飛び出てきた女と入れ替わりに茶屋は屋内へ。取り残された男を助けたが、男はその記憶がなく、女もいなかったと証言。命の恩人から一転、放火犯と疑われる。 茶屋は自ら無実を証明すべく、男の故郷・京都へ。 だが、待っていたのは、保津川で死んだ男女3人の謎だった……!
  • 脅迫者
    5.0
    全裸でマンションの一室に閉じ込められた美代子は、2歳の息子を抱いて恐怖と恥辱に震えていた。誘拐犯の目的は?突如、理不尽な犯罪に巻き込まれた若妻と、凌辱の限りを尽くす脅迫者。白熱の筆致で描くハード・サスペンス!

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  • 恐怖の結婚
    -
    わたしがエクスタシーを迎えそうになったとき、この紐で首を締めて――財閥の御曹子・八木橋次郎は、モデルの珠江の倒錯的嗜好に応じ、誤って絞殺してしまう。マネージャー秋吉の甘言に誘われ証拠湮滅を図るも、直後秋吉は強請屋に豹変した!

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  • 霧の女
    -
    二百億の遺産を残し逝った三木達三は臨終に際し、隠し子・洋子(4才)に莫大な額を相続をさせる遺言を公表した。しかし、納得のいかない次女は“事故死”を画策。これを察した長女は危惧を募らせていた。それぞれの思惑が“濃い霧の中”で蠢いていた。

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  • 霧の疑惑
    -
    都下八王子。廃屋の土中から人間の手が生えていた。発掘された現場からは、日時も殺害場所も異なる三人もの女の他殺体が現われた。希代の猟奇犯罪と世間が騒ぐなか、神尾亜美は不安に戦いていた。「犯人は父?」いずれも水曜日の犯行日に、父はアリバイがない。不審な父の行動に一家がパニックに陥ったとき、追い討ちをかけるように第四の殺人が発生した!

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  • 霧の旅 唐津の殺人
    -
    江の島の高級マンションで、会社社長・村野が刺殺された。現場から逃走した愛人は一週間後、九州・唐津で惨殺体に。取材を開始したルポライター浦上伸介は、村野のもう一人の愛人・千景に強い疑惑を抱く。だが、彼女には“究極の不在証明”があった!

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  • 霧の中の悪魔
    -
    大企業の御曹司との結婚を控えた絹子には、克服しなければならない悩みがあった。不感症…その時になると真っ赤な血の記憶が甦り、男性を拒絶してしまうのだ。かつての恋人に救いを求める絹子…。だが、不感症の原因は過去の忌まわしい事件にあった!

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