小説 - 双葉社作品一覧

  • 歴史はバーで作られる
    3.0
    新進気鋭の歴史学者と史学科の学生がふと入った場末のバー。そこには美人バーテンダーと歴史学者を称する老人の常連客が。4人で歴史談義に花を咲かせているうち、歴史の通説ではありえない珍説・奇説が飛び出し、バーは歴史推理合戦の場へと変貌する。ネアンデルタール人から源義経、八百屋お七まで。歴史の常識を覆す推理合戦が繰り広げられていく連作短編。
  • レトロ喫茶おおどけい
    3.9
    1巻770円 (税込)
    東中野の商店街にひっそりと店を構える〈喫茶おおどけい〉。昭和レトロなその喫茶店には、今日も悩みごとを抱えたお客さんが、偶然訪れる。元気で優しい老店主ハツ子と物静かな孫のハヤテ、二人のあたたかな接客に後押しされて悩みを打ち明けると、店の大時計が不思議な鐘の音を響かせ、店内の時が昭和時代へ巻き戻る。クリームソーダ、オムチキンライス、ミルクセーキ……絶品喫茶メニューと大時計がつなぐ過去が、生きづらさを感じるお客さんたちに前を向く力をくれる。懐かしくてほっとできる、五つのあたたかな物語。
  • レモンサワー
    3.0
    1巻495円 (税込)
    伝説のミニコミ誌『酒とつまみ』創刊編集長による処女小説が待望の文庫化。高校時代に蒸発した父、女手ひとつで息子2人を育てた母。父への葛藤はやがて自らが親になることによって変化していく。酒エッセイの名手が描く昭和の父子の物語。
  • 煉獄の山
    -
    1巻550円 (税込)
    千田精機株式会社の常務だった綾戸省造のデスクに、スポーツ用品メーカーからのダイレクトメールが届きはじめたのは、夏のある日からだった。ところがその封筒の中に、綾戸が昔登山をしていた頃に撮った山の写真が同封されていたのだ。このダイレクトメールの差し出し人は?過去の怨念が綾戸の身辺に迫る。

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  • ロスタイムに謎解きを
    -
    借金を頼みに行った叔父の家で、不運にも出てしまった犯人からの電話。「妻の命が惜しければ一千万円用意しろ」 しかし彼女は、Jリーガーの代表選出パーティーに出ているはずなのだが――(「トラップミス」)。技巧派作家の本領発揮。サッカー用語を「鍵」にした、短編5本と掌編6本のミステリー・イレブン! (『11人のトラップミス』改題)
  • ロンツーは終わらない
    -
    孤独を貫く中年男の岩山は、何の因果かロングツーリング中の青森で東京駅を目指す若者・斗児を拾ってしまう。親の敷いたレールから外れ、我が道に踏み出そうとする斗児。だがその行く手には追手の影が……。東北から関東を縦断し、様々な移動手段で逃走劇を繰り広げる二人を待ち受けていたものとは!? 痛快青春ロードノベル。
  • ロード&ゴー
    3.8
    1巻616円 (税込)
    救急車がカージャックされた! 車内の様子が無線で傍受され、すべてがネットに曝される中、救急車はタイムリミット目指して走り出した――。元暴走族の機関員・生田の激走が光るノンストップ・タイムリミットサスペンス。
  • 若旦那のひざまくら
    4.0
    百貨店でバイヤーとして働く長谷川芹は、仕事で出会った11歳年下の板倉充と恋仲になる。しかし、結婚を目前にした二人には大きな問題が。充の両親は京都西陣の由緒ある織屋で、芹との結婚に大反対しているのだ。芹は充とともに京都へ移り住み、慣れない生活に戸惑いながらも、結婚を認めてもらえるよう奮闘するが……。逆境にめげず未来を切り拓く、潑剌として爽快な嫁入り物語。
  • ワカレ花
    4.4
    1巻1,375円 (税込)
    『TikTok』で薦めた作品が続々重版! 話題の小説紹介クリエイター・けんごが手がけた初の小説は、花をモチーフにした恋愛小説。高校生の遥は通学電車で気の立った白猫に遭遇。戸惑う彼女を助けたのは名前も知らない男子高校生。毎朝、同じ電車で見かける彼を振り向かせようと、遥は文庫本を手にするように……。(「始業式」) 「始業式」「散り桜」「夕立ち」「花火」「落ち葉」「コスモス」「雪景色」「ユキヤナギ」の8編を収録。
  • 我が心の底の光
    3.8
    母は死に、父は人殺し、そんな峰岸晄は暗い少年時代を送っていた。孤独の闇の中で、晄が向かう先は――。八〇年代のこの国に生を享けながら、豊かさとは無縁に飢えて育ち、感情を殺して生きる晄の、心の底に差す光は何なのか? 全編を覆う「無温の世界」。身を震わせるラストの衝撃! 胸を撃ち抜く傑作長編!
  • 「わきまえない女」だった北条政子
    -
    1巻1,100円 (税込)
    2022年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』がきっかけで注目が集まる鎌倉時代。そのなかで最も才覚溢れたのが初代将軍・源頼朝の妻・北条政子。”悪女”というこれまでの評価から一転、男どもを従え政治を取り仕切った才女の素顔に迫る。大河ドラマが100倍面白くなる必読書。
  • 私が欲しかったもの
    4.0
    1巻1,430円 (税込)
    盗んでも盗んでも、手に入らなかったもの。それは、ただ横に座って私の話を聞いてくれる相手。私を受け入れてくれる、自分の居場所だった――。元北京五輪マラソン代表候補としてその名を知られた原裕美子。引退し、一度は表舞台から消えた彼女の名前が、17年、18年と二度にわたり再び取り上げられた。それは「万引きで逮捕」というニュースとしてだった。原は依存症である「窃盗症(クレプトマニア)」を患っていた。窃盗症に陥った裏にあった過酷な競技人生、怪我、婚約不履行、1000万円超の詐欺被害……。これまでの過去と今とともに、40歳を前にひとりの女性として揺れ動く心の内を率直につづっている。
  • 私が私らしく生きる美学
    3.9
    1巻1,650円 (税込)
    InstagramやYouTubeで発信する“物”や“言葉”が女性たちから支持されるヘアメイク松田未来さんの初エッセイ。ウェブサイトの連載に書き下ろしを加え、これからの時代に“自分が自分らしく”生きていくための美学を綴っています。コラムではご自身のライフスタイルが垣間見られる殿堂入りコスメやキッチン、インテリアグッズの紹介企画も! ※この商品は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
  • 私たちはどこで間違えてしまったんだろう
    3.4
    1巻1,980円 (税込)
    平和な田舎町で仲の良い家族、友達、近所のひとたちに囲まれ、普通の生活を送っていた仁美。しかし、毎年恒例の秋祭りの日をきっかけにすべてが変わってしまう。何者かが祭りで振る舞われたおしるこに毒を入れ、多数の死者が出た。仁美の幼馴染みの修一郎と涼音も被害者遺族となる。事件の真相を知るべく、探り始めるが……。
  • わたしのウエストサイド物語
    3.7
    ミュージカル映画不朽の名作「ウエストサイド物語」でベルナルド役を演じたオスカー俳優ジョージ・チャキリス。2021年に米国で発売され、大きな反響を読んだ自伝を字幕翻訳家の戸田奈津子が翻訳。同作は60年の時を超え、スピルバーグ監督がリメイクし、2022年2月に公開予定。
  • わたしの体に呪いをかけるな
    3.0
    笑うな。哀れむな。値踏みをするな。わたしの体はわたしのものだ。 体形への偏見やスティグマ、インターネットトロールの誹謗中傷、ジョークの皮をかぶった性暴力……。女性(わたし)たちから人生を奪うこの社会のシステムを、全部蹴っ飛ばせ。気鋭の批評家が自らの体験をもとに綴った、不屈のユーモアと怒りのフェミニズム戦記。 [岡田育さん(文筆家)推薦] リンディはオタクでフェミニストでコメディアン。冴えない青春時代を生き延びて、下劣なバッシングとクソリプの嵐をかいくぐり、物言うしぶとい大人になった。彼女の人生を読み進めるうち、自分の身に起きた悲しい出来事もみんなジョークに変えてもらえる気がしてきた。きっとこの人となら、何だって一緒に面白おかしく笑い飛ばせるだろう。でも、それで私たちの怒りの炎が消えるわけではない。身体に心に深く刻まれ、人知れず泣きながら癒してきた無数の傷を、私たちは忘れない。尊厳を踏みにじってくる奴らに、「ねえ、マジで笑っちゃうほど痛いんですけど、聞こえてる?」と叫び続け、けっして黙らずにいたい。自分らしく生きるために、俯くのをやめて真顔のまま笑おう。
  • 私の何をあなたは憶えているの
    3.5
    ひっそりと鎌倉で帽子屋を営むつぐみ。妻子を不慮の事故で亡くし、自らも余命幾ばくもない編集者の洋司。異国の地で夫と暮らしながら、「S」に秘めた想いを抱く由貴子。交わるはずのなかった三つの人生が、何かに導かれるように交錯する。甘やかさと烈しさを合わせ持った、大人のための極上恋愛ミステリー。
  • 笑う赤おに
    3.9
    1巻1,496円 (税込)
    高齢者福祉に力を注ぐA市。市民の三者――ネット掲示板が拠り所の主婦の依子、生活苦に喘ぐフリーターの亘、老後はシニアホームへの入居を考える会社員の賢太郎――は、それぞれの理由で福祉団地の住人に接触する。その団地の一室で、老女と中年男性の遺体が見つかった。巧妙な仕掛けと意外な事実に驚愕必至の長編ミステリー。
  • わるいうさぎ
    5.0
    ラボから脱走した「わるいうさぎ」、穴に挟まった饒舌な「ねずみ」、“夜の当番”をさせられる「たぬき」、猛獣を愛し、食べられたいと願う「うさぎ」、生き別れた母を捜す「とり」──彼らがいる世界は、どこかで少しずつ繋がっている。切なさに涙があふれる大人の童話集。
  • ワンダフルな躾
    値引きあり
    -
    井原嘉彦は40歳で脱サラし、ペットショップで修業した後にペットシッターと犬の散歩代行業をするショップを開業した。顧客は高級住宅に住む後妻の沙保里、キャリアウーマンの真由子など多彩。犬の躾が得意な井原の技は、はたして女性にも通用するのか? 書き下ろし長編回春エロス。
  • ワースト・インプレッション 刑事・理恩と拾得の事件簿
    -
    始末書を乱発している若き刑事・畑山理恩。捜査本部長に減らず口を叩いたり、異常な食い意地で騒動を起こしたり、出かけるたびに迷子になったり……。だが推理だけは超一流! 理恩をバカ扱いする部下の寒山拾得とともに、4つの難事件に立ち向かう。笑いはたっぷり、謎解きはしっかりのコミカル・ポリス・ストーリー!

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