遊の誰にも言えない秘密――それは好きになるのが『男』ということ。 友達には恋人ができないフリして楽しく遊んできたけれど、 受験勉強前にデートの経験がしてみたい！と、遊は思いきってレンタル彼氏を申込む。 デート当日、遊の前に現れたレンタル彼氏の真は驚いた様子。 遊は内心へこみつつキャンセルしようとすると、 「君の顔があまりにも好みだったから」とささやいてきて！？ 遊の好みの顔でもある真の言動や行動に振り回されるけれど、 その正体はまさかの相手で……？

「さっそくだけど一発ヤろうぜ」ローションとゴムまで用意されたベッドに押し倒してきたのは、さっき会ったばっかの酔っ払いホスト…！――俺は独り暮らしの大学生・速水柚子（はやみゆず）。今日はバイトでこき使われて帰りが遅くなったあげく、帰り道で頭と足を怪我するわ、置き引きに遭うわ、酔ったオッサンに売りやってると思われて襲われるわで散々な目に…。通りがかった男が助けてくれたから良かったけど、そいつは俺が大嫌いな『ホスト』で…。足の怪我でちゃんと歩けない俺は（ちょっとヤだったけど）そいつに頼み込んで自宅のアパートまで送ってもらっ……ん？空地？？…なんで？？俺の家どこいっちゃったの!!?