はらだ有彩作品一覧

  • 「烈女」の一生
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    烈しい時代をサバイブしてきた女たちの生涯。 酒井順子さん、ヤマザキマリさん推薦! 「熱い魂を持つ女たちが拓いた道を、私たちは決して見失ってはならない」 (酒井さん) 「「烈」という甲冑の下に、宿命を満身創痍で受け入れる健気な女たちの姿が見えてくる」 (ヤマザキさん) 歴史に名を刻んだ女性たちは、その生の中で何を思い、行動したのか。性別、人種、文化、階級――数々のスティグマの中にあった20人の人生を、『日本のヤバい女の子』シリーズ等で注目を集める気鋭の著者が独自の視点で紐解く。 「誰にも「幸福だった」とか「不幸だった」などとジャッジできない、彼女たちの人生をもっと知りたいと思ってしまう。私も今、生きているから」(はじめにより) 〇登場する女性たち トーベ・ヤンソン/鴨居羊子/相馬黒光/フローレンス・ナイチンゲール 崔承喜/エバ・ペロン/マリー・キュリー/ワンガリ・マータイ フリーダ・カーロ/プーラン・デーヴィー/秋瑾/ダイアナ・フランセス・スペンサー ローラ・モンテス/マーガレット・ミード/吉屋信子/ハンナ・アーレント ソニア・ドローネー/カミーユ・クローデル/人見絹枝 ほか 決して遠い時代の話ではない。今を生きる私たちに強いメッセージと気づきを与えてくれる一冊です。
  • 女ともだち~ガール・ミーツ・ガールから始まる物語
    3.0
    『日本のヤバい女の子』の著者が贈るすべての女子へのエール! ガール・ミーツ・ガールから「未来の私たち」の物語が始まる。最強の応援ソングのように心強い、キャッチーで自由で繊細な最新エッセイ!
  • ダメじゃないんじゃないんじゃない
    3.9
    この社会で「別にダメじゃないのに、なんかダメっぽいことになっている」アレコレ。 ちょっと立ち止まって、一緒に考えてみませんか?  『日本のヤバい女の子』著者による、「ダメ」の呪いを解いて明日が生きやすくなる思考実験エッセイ集! フレンチで女が「おあいそ」するのは? 男の子がコスメと生きるのは? 女に性欲があるのは? ベビーカーが「ベビーカー様」なのは? 産休・育休で仕事に「穴を開ける」のは? 怒ったときに思わず乱暴な態度と言葉遣いになるのは? ヌードを芸術として受け入れられないのは? やっべ~、今日何にもしてない……のは?  名前のない関係で生きていくのは? 女が女と一生一緒に住む予定でいるのは? 人生のストーリーから外れてみるのは? ……あなたはダメって思う? 人からダメって言われてきた? 人にダメって言ってしまってきた? 自分でもよく分からないまま「ダメ」だと思い込んでいることはたくさんある。「ダメ」の大海原に漕ぎだしてみた! 「カドブンノベル」連載に書き下ろしを追加。 イラストもたっぷり!
  • 日本のヤバい女の子 覚醒編
    3.8
    「昔々、マジで信じられないことがあったんだけど聞いてくれる?」昔話という決められたストーリーを生きる女子の声に耳を傾け、慰め合い、不条理にはキレる。エッセイ界の新星による、現代のサバイバル本!
  • 日本のヤバい女の子
    3.7
    イザナミノミコト、乙姫、かぐや姫、虫愛づる姫、皿屋敷・お菊――。 日本の昔話や神話に同情するエキセントリックな「女の子」たち。キレやすかったり、とんでもないものをくれたり、そもそも人間じゃなかったり。自由奔放な彼女たちは抑圧にさらされながらもその生を駆け抜けた。 著者は、友達とおしゃべりするように、彼女たちの人生に思いをいたして涙を流し、怒り、拍手と賛辞を送る。ときには、ありえたかもしれないもう一つの人生を思い描く。時空と虚実を飛び越えたヤバい女子会が、物語という呪縛から女の子たちを解放する。 ウェブマガジン「アパートメント」の人気連載を、大幅加筆・修正しての書籍化。ほ優しくもパワフルな文章に、フレッシュなイラストが映える、懐かしくて新しい昔話×女子エッセイ、ここに誕生! 【推薦コメント】 松田青子(『スタッキング可能』『おばちゃんたちのいるところ』) 「幼い頃、昔話に出てくる彼女たちがかっこよくて、面白くて、大好きだった。 やっと会えたね、うれしいね。わたしたち、積年の呪いを解き合って、どんどん自由になっていこうね。」 こだま(主婦、『夫のちんぽが入らない』『ここは約束の地』) 「前書きで完全に心を掴まれた。ここで本を閉じたら大事なものを見失うような気がした。 乙姫に、お菊に、ギャル。古今を生きるすべての女の子に「あなたはどのようにも生きられる」と手を差し伸べる。とびきり新しい昔の話。」 瀧波ユカリ(作家、漫画家、『臨死!!江古田ちゃん』『ありがとうって言えたなら』) 「はらだ有彩は、昔話の中に息づく女たちの声なき声に耳をそばだて、「とてもわかる」と手を握り、その素顔と本心を色鮮やかに蘇らせるサイキックでありアーティストだ。 昔話の女たちと今の私たちが時を超えてわかりあう瞬間の、震えるような喜びをどうか体験してほしい。」 清田隆之(桃山商事代表、『生き抜くための恋愛相談』) 「これは千年の時をこえるガールズトークだ。痛みに思いを馳せ、無念に寄り添うその姿を見て、友情に最も不可欠なのは「想像力」だと確信した。 弱みを見せ合えない俺たち男が、いま最も学ぶべきものではないだろうか。」 富永京子(立命館大学准教授、『社会運動と若者』) 「文句言いつつ尽くす女子、無理なく遠恋こなす女子、マニアックな趣味に夢中な女子。あなたの友達で、あなた自身でもある、あなたを傷つけない「あるある女子」の話です。」 金井真紀(エッセイスト、『パリのすてきなおじさん』) 「古典に出てくる女の子を「読む」のではなく、「ツッコむ」「こねくり回す」「じゃんじゃん飛躍させる」スタンスが斬新。それってつまり「愛する」ってことだ。作者の愛を浴びて、女の子の端くれであるわたしは元気になる。」 市原悦子(女優、「まんが日本昔ばなし」語り) 「私がやる昔話の役柄の中で一番好きなのは山姥です。聞いた皆さんも山姥が合うとおっしゃいます。山姥は人恋しさと、優しさと、恨みと、叶わなかった夢とが、人の何百倍もあるのかしら。だからこそ山姥は魅力的なんだと思います。彼女達とこの本で再会出来て嬉しいです。 女はみんな花なのよ。自分を好きになってヤバい女の子になりましょう。」

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  • 日本のヤバい女の子 静かなる抵抗
    4.0
    引きこもっていたのに働かされるアマテラスオオミカミ、妊娠したら男に「ホントに俺の子?」と疑われるコノハナノサクヤヒメ、恋人と引き離されて石化する松浦佐用(まつらさよ)姫。見知らぬ男にさらわれる絵姿女房。日本の昔話や神話に登場する、理不尽な目に遭う「女の子」たち。 ──でも、みんな本当に平気だったのでしょうか。怒っていなかったのでしょうか。 著者は、怒りや悲しみをスルーされてきた昔話の女の子たちの素顔と本心に向き合い、彼女たちがどんなふうに「抵抗」してきたのかとことん語り合う。時に痛切で、時に痛快な、命を懸けた多種多様の異議申し立ては、現代の私たちにきっと力を与えてくれるはず。 優しくて、パワフルで、軽やかなイマジネーションが、千年前の女の子たちとあなたを自由にする新感覚エッセイ「日本のヤバい女の子」第2弾。女の子たちがわいわい語り合う4コマ漫画も収録。 【著者】 はらだ有彩 Harada Arisa 関西出身。テキスト、テキスタイル、イラストレーションを作るテキストレーター。デモニッシュな女の子のためのファッションブランド《mon.you.moyo》代表。2018年5月、『日本のヤバい女の子』(柏書房)を刊行。新聞・雑誌・ウェブメディアで、小説、エッセイ、漫画を発表している。本書のイラストも担当。 公式サイト:https://arisaharada.com/ Twitter:@hurry1116 Instagram:@arisa_harada [はじめに全文] 降ろされた幕をこじ開けて、物語の続きを 昔話の中には、理不尽な目に遭う女性がいます。彼女たちは奪われたり、捨てられたり、無理やり結婚させられたり、重責を背負わされたり、ナメられたり、敬遠されたり、ときには殺されたりします。 たとえば、「古事記」「日本書紀」に登場するコノハナノサクヤヒメは、妊娠したお腹を指して「ホントに俺の子?」と疑われます。同じくアマテラスオオミカミは引きこもるほど心に傷を負っても働かなくてはなりません。「絵姿女房」は会ったこともない男に攫われます。「松浦佐用姫」は社会に愛する人を奪われました。身体を揶揄されたり、一度ならず二度も命を奪われた女性たちもいます。 物語はなぜか、彼女たちの悲しみや苦悩をなんとなくスルーしたまま進んでいきます。 ――そういう話だから。そういう風に決まっているから。 でも、みんな、本当に平気だったのでしょうか。怒っていなかったのでしょうか。 怒っていいんだよ、と言われる、言える時代になってしばらく経ちました。いやだと思ったら声を出せる。運命だと受け入れず、拒否したり、怒りをあらわにできる。 それでも、怒るのは難しいことです。始めるのも持続させるのも体力を消耗します。「また?」と面倒な顔をされたり、その瞬間の表情を切り取って感情的だと言われたり、すぐに十分な手ごたえを感じられない場合もあります。怒りが薄れていくことに罪悪感を抱くこともあります。 昔話の中には、取り返しのつかない罪を犯してしまった女性もいます。裁かれる彼女たちの横顔を「うつくしい悪女萌え」と持て囃す視線はあれど、「どうしてそんなことをしたの」と聞く人は多くありません。生まれながらにして悪逆非道だったのか、それとも救済の欠如によって、悩み、後悔しながら人ならざるものに変わっていったのか。限界を迎えてしまう、もっともっと前に怒ることができていれば、破滅に向かわずに住んだのか。いずれにせよ彼女たちの罪の理由もまた、なんとなくスルーされたままです。 ――女というのはそういう生き物だから。そういう風に決まっているから。 昔話を見渡して、ふと気づいたことがあります。 もしかしたら、怒りを表現する方法は一つだけではないのかもしれない。泣いたり、暴れたり、叫んだりしていないからといって、怒っていないとは限らないのかもしれない。 たとえば―― 楽しく暮らすこと。サボること。 全然話を聞かないこと。真実を教えないこと。 ずっと忘れないこと。二秒で忘れること。 ここに立っていること。消えてやらないこと。 生きていること。生きていたこと。 静かだけど、これらも確かな抵抗の表明なのかもしれない。人々を尻目にニヤリとしている女の子を、あるいは気づかれずにがっかりしている女の子を、自分でも知らないうちに奮い立っている女の子たちを追いかけて、呼びとめて、「あの時」考えていたことを聞いてみたい。 これは昔話の女の子たちと「ああでもない、こうでもない」と文句を言いあったり、悲しみを打ち明けあったり、ひそかに励ましあったりして、一緒に生きていくための本です。 ・ この本は、二〇一八年に刊行した『日本のヤバい女の子』を読んでいても読めるし、読んでいなくても読めるようになっています。

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  • 百女百様 〜街で見かけた女性たち
    3.9
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東京の道端で、大阪の喫茶店で、ハワイのエレベーターで、青島の海辺で、パリの地下鉄で……、さまざまな場所で見かけた女性たちとその装いを、はらだ有彩が独特かつ繊細で美しい文章とイラストで描いた一冊。

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