佐々山プラス作品一覧

  • 姉は魔法も使えないから、僕が生身で世界を救う。
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    「姉さん、魔法少女なんて許しませんからね!」 不出来な姉と過保護な弟の歪んだ愛の物語。  料理にお風呂に下着選びまで、全て弟の臨吾任せの姉の梨々に転機が訪れる。臨吾が目を離した隙に小動物(生意気なハムスター)にそそのかされて、魔法少女になる契約を結んでしまったのだ。 「お願い、りんごくん。魔法少女、やってもいいでしょ?」 「ああクソ、やめてくれ。『世界を救う』なんて、冗談じゃない――」  臆病なくせに志だけは立派な姉に、迫り来る化物を倒して世界を救う大役が務まるはずもなく。じゃあどうすればいいのか? 結論、姉に代わって弟が物理で敵を倒すしかない……。  これは、不出来な姉と過保護な弟の歪んだ愛の物語。
  • 家出中の妹ですが、バカな兄貴に保護されました。
    3.0
     二度とこの町に戻らないつもりだった。飛行場へと向かう車に揺られながら、龍二は言い知れぬ不安に胸がざわつくのを感じていた。  進学を機に、故郷を捨てた大学院生の龍二。だが、研究室所有の実験飛行場を監督するため、夏休みの間、再び故郷へと足を踏み入れることとなった。 「――久しぶりだな、クソアニキ」  そこで待っていたのは、町で評判の悪ガキになり果てた異母妹の樹理。龍二にとって、消し去りたいトラウマそのものだった。龍二は家出中の樹理と、飛行場で共同生活を送ることになり――。  これは不良小学生の妹と、里帰り中の兄。離れ離れになった兄妹の再会と再生を描いた、ひと夏の物語。
  • ハコニワフールズ -精霊、火炎放射魔、古い顔-
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    この田舎は常に自由で危険な空気が満ちていて、自作の火炎放射器を振り回す“炎の魔術師”ことアニさんは今日もご機嫌だ。今朝も路上で捕まえたという青い髪の少女、自称・“精霊種族のリリネット”とやらを俺に見せびらかしてきた。 ――あの人のことだ、何をしでかしたって不思議じゃない。頭の沸いたコスプレイヤーの一人くらい飼ってたって、おかしくはない―― だが気づけば、監禁されるリリネットをアニさんの家から攫い出す羽目になり、挙句手錠と鎖で彼女と繋がれていたのは俺だった。押し寄せる厄介な連中から女を守るため、俺はこの狂ったド田舎を奔走する。要するに、命の危機ってわけだ。
  • ぼくらはみんなアブノーマル
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    この世界はバグってやがる。日によって見た目が大人と幼女の間を行き来する、こいつもそうだ。成長期にもほどがある。『蜂賀直哉! 私の委員会に入って一緒に“バグ持ち(アブノーマル)”を救おう!』この袖森と名乗る先輩は、どうやら頭の方もバグっているようだ。そもそも退学の危機が迫る俺に、そんな暇は無い。うしっ!深く考えるのはやめだ。なんたって俺は、考えるとフリーズしちまう超A級の“バグ持ち(アブノーマル)”だからな。バグってしまった世界で、“欠陥美少女”たちとの青春ラブコメがスタートする。

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