志津三郎 - 光文社文庫作品一覧

  • 幕末最後の剣客〈上〉
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    江戸・御徒町、伊庭道場の息子八郎は、端正な容貌の若者だが、達人ぞろいの講武所で技を磨いた凄絶な剣技の持ち主。幾多の真剣勝負の修羅場を苦もなく切り抜ける。幕府はすでに瓦解寸前。八郎は選ばれて将軍を守護する〃遊撃隊〃の一員となり、勝海舟・山岡鉄舟らを後盾に、江戸っ子の心意気を守り抜く。幕府の剣客として、潔く爽快に生きた男を活写。長編力作!
  • 大盗賊・日本左衛門(上)
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    八代将軍吉宗の頃、全身黒装束の異形の日本左衛門が率いる一味が、東海道筋を荒らし回っていた。ある日、左衛門は御油の豪農・長右衛門の娘・佐和を凌辱せんと画策、襲撃する。だが、佐和を妹のように可愛がる柳生流の達人・高田賛四郎に阻まれた。やがて佐和は婚約し、その祝言の夜、ふたたび左衛門が襲い、彼女を凌辱して逃亡した……。長編時代ロマン。
  • 天魔の乱
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    天文三年、尾張織田家に男児が誕生した。幼名を吉法師(信長)。十四歳で初陣の後、うつけを演じながら異能を発揮し、人外の化生としての一端をみせる。父・信秀の死後、織田一族の抗争が激化。信長は弟・信行を謀殺して尾張を統一する。やがて尾張を狙う駿河の大守・今川義元の大軍勢が侵攻してきた……。歴史の闇に閉ざされた信長像に、新解釈で挑む異色時代長編!
  • 柳生秘帖(上)
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    神君・徳川家康の遺品、名刀・三池典太が、何者かに盗まれた。能楽宗家の嫡男にして柳生流の使い手・金春七郎は、名刀の行方と不穏な天下の形勢を探る旅に出る。家光の世にして、未だ基礎の固まらぬ徳川幕府。御三家でありながら将軍位に野心を抱く紀州の徳川頼宣。その頼宣の周辺には、天下転覆を謀る由井正雪や、柿色の衣姿の山伏たちが……。
  • 地獄十兵衛
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    「天草四郎が生きている……」老中・松平信綱は柳生十兵衛に告げた。「恐るべき陰謀を企(くわだ)て吸血鬼となって蘇(よみがえ)った!」すでに柳生の高弟にも犠牲者が出ていた。十兵衛は、合気の術と柳生杖(づえ)と称する特殊な武器で、妖怪を退治すべく九州へ旅立った。そこは魑魅魍魎が蠢(うごめ)き、謀略が渦巻く地獄であった。天才剣士が吸血鬼集団に挑む長編伝奇の傑作!
  • 鬼の武蔵
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    この世では種族の違う鬼と鬼が争っている。鬼一法眼(きいちほうげん)が秘蔵する鬼族の滅亡を図る方策を記した「六韜三略」を巡って積極派と穏健派が暗闘。数奇な運命をもつ穏健派の宮本武蔵は、兵法修行の後、吉岡一門や槍の宝蔵院流といった積極派の鬼族を倒した。そんな時、武蔵は巌流(がんりゅう)・佐々木小次郎と出会う。彼は武蔵と対極に立つ鬼なのか……?長編伝奇巨編!

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