澤田ふじ子 - 高瀬川女船歌シリーズ作品一覧

  • 高瀬川女船歌八 偸盗(ちゅうとう)の夜
    3.0
    父は盗賊に惨殺され、母は妖しい笑みを浮かべながら盗賊とともに家を飛び出した……。お琴は、七歳のときの悪夢のような出来事を今でも忘れられずにいる。尾張屋の主・宗因たちが招かれたある祝言に、角倉屋敷の台所働きをしているお琴も手伝いにいくことに。そんな晴れやかな夜、怪しい足音が……。悪夢から十一年後、明らかになる事件の真相とは一体――。大好評の連作シリーズ第八弾!
  • 高瀬川女船歌七 奈落の顔
    3.0
    鋳掛け屋の太兵衛の葬式に東町奉行所与力がやってきた。かつて太兵衛は奉行所の付同心をしていたという。ある捕物の夜、盗人の隠れ家へ踏み込もうとした時、螢捕りにきた息子の仁助が太兵衛に声をかけ、捕物は失敗に終わった。太兵衛は出仕に及ばずということになり鋳掛け屋となったが、町の情報を番屋に知らせていたのだ。曳き人足となった仁助がとった行動は……。連作シリーズ。
  • 高瀬川女船歌九 似非遍路(えせへんろ)
    3.5
    わけあって武士を捨て、高瀬川界隈で評判の居酒屋「尾張屋」の主となった宗因は、かつての朋輩を訪ねて淀に出かけた。その帰途見かけた田圃を耕す初老の男が、四国遍路に出かけたはずの塩問屋播磨屋(はりまや)の主であることに気づき問いただすことに。播磨屋が語り始めた予想外のいきさつは……。高瀬川に集う市井の人々の哀歓と人生の機微を描いて深い感動を呼ぶ珠玉の連作集。【解説】大矢博子
  • 仇討ちの客 高瀬川女船歌六
    -
    父の敵(かたき)を探して二年――母、下僕とともに十二歳で美濃加納藩を旅立った上沼大炊助一行は、路銀に窮し旅籠「柏屋」に逗留することになった。宗因は彼らに手を貸そうとするが、大炊助の剣の腕が上がらず、仇討ちの実現に不安を抱く。そんな時、下僕の安五郎が博打で一儲けして……。武士の掟、仇討ちの果てにあるものとは何なのか? 少年は果たして武士の掟に背くのか? 高瀬川に集う人々の哀歓を描く人気シリーズ第六弾

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  • あんでらすの鐘 高瀬川女船歌五
    -
    宗因は理不尽な理由で大寺を追放された若い医僧に出会い、町医になることを勧める。しかし、男の命を狙う黒い影が……。一方、駆け落ちなのか、夫婦を装った訳ありの男女が高瀬船を降り立ち旅籠「柏屋」の暖簾をくぐった。心中を心配する女主お鶴に、二人は「匿ってほしい」と――今日も居酒屋の主宗因は、人々のために走る。

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  • 銭とり橋 高瀬川女船歌三
    -
    居酒屋「尾張屋」の主・宗因は、このところ頻繁に薄汚れた托鉢僧の姿を目にしていた。そんなとき、半年前にやむを得ず人を殺(あや)め、隠岐島に流罪となっていたお蕗がもどってきた。角倉会所に引き取られたお蕗だが、休みの日には姿をくらまし、安宿に泊まる托鉢僧と会っているのだ。托鉢僧は、山奥の村に橋を架けるための金が必要だというが……。

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  • いのちの螢 高瀬川女船歌二
    -
    公金横領の冤罪が晴れた元尾張藩士の宗因は、国元へ帰らず京都・高瀬川で居酒屋「尾張屋」を開き、無愛想だが旨くて安いと評判になっていた。一方、娘のお鶴は旅籠「柏屋」に嫁ぎ、忙しくも幸せな日々を過ごしている。ある夜、仰々しい振り袖姿に裸足で歩く面妖な若い女が尾張屋に現れ、客の鯵にかじりつき、じっと宗因を見つめた……。

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  • 高瀬川女船歌
    3.0
    十七歳のお鶴は、京都・高瀬川沿いの旅籠「柏屋」の養女になって八年。尾張藩の京詰め武士だった父親は公金横領の濡れ衣を着せられて逐電し、高瀬船の女船頭だった母親は桂川で不審な死を遂げていた。一方、高瀬川に架かる四条小橋の庚申堂に、息を潜めて暮らす一人の男が――。荷船や客船で賑わう高瀬川に集う人々の哀歓を描くシリーズ第一作。

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  • 篠山早春譜 高瀬川女船歌四
    3.0
    高瀬船の船頭・弥助は、同じ長屋に住み数珠の玉磨きをしている藤蔵という若者を連れ、宗因の営む「尾張屋」へやってきた。宗因は藤蔵が身分を偽り、かつては腕の立つ武士であったことを見抜く。別の夜には、入れ墨をした一見客が現れ、八丈島の三年半に及ぶ島流しから江戸に戻ったが、ある人物を探すために京都へやってきたというのだが――。

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