北岡ゆきの作品一覧

  • 消えたシーク
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    ■あなたがどこへ行こうと、必ず見つけ出してみせる。■その夜、エレンは捜していた男をナイトクラブで見つけた。今まで見たうちでも、最高にハンサムでセクシーな男。でも、中身はただの大金持ちの放蕩息子だわ。エレンは心の中でつぶやいた。しかも彼は任務の対象だ。魅力的な外見にまどわされている場合じゃない。アラブのシーク、ラシード。通称ルディ。私のすべきことは、ボディガードの目を盗んで逃げ出した彼を、疑念を抱かせず、安全にホテルに連れ帰ることなのだ。蜜蜂のようにルディに群がる女性たちがいる中、エレンはなんとか彼に接近し、任務を成功に導いた。そして、もう二度と会うこともないであろう彼に背を向け、ホテルを後にした――なぜか言いしれない寂しさを感じながら。一方、まんまと罠にはめられたルディは、ひそかにエレンへの仕返しを企んでいた……。■たえず行方をくらますシークと、彼を追うセキュリティ・コンサルタントのヒロインという異色カップル。自分が怪我をしながらもヒーローを守ろうとするヒロインの想いに胸を打たれます。
  • 疑惑のフィアンセ
    3.0
    ■信頼すらないプロポーズ。その目的は、花嫁の監視。■一生裏切り者の烙印を押されたままでも、もうコネリー家とかかわってはいけない。グラント・コネリーの秘書シャーロットは黙って姿を消し、場末の食堂(ダイナー)でウエイトレスとして働き始めた。愛するレイフにも二度と会えないかもしれないけれど、彼と過ごした一夜の証はしっかりと刻まれている。この子と二人、ひっそりと生きていこう。だが、レイフ・コネリーには事態を静観するつもりなどなかった。シャーロットの妊娠を知った今、取るべき道は一つだ。たとえ、コネリー家に対する陰謀に加担した女であろうとも、妻として迎え入れるほかはない。レイフは彼女の勤める店へと乗り込んだ。
  • ドクターのプロポーズ 愛と裏切りのコネリー家 V
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    彼の目的を知ってさえいれば、愛したりはしなかったのに。■私は地味で冴えない女。モーラはよくわかっていた。真剣に交際していたはずの恋人にあっさり捨てられ、モーラはますますその事実を痛感させられた。だから、同じ病院に勤める医者ダグラスにプロポーズされたとき、唖然として言葉が出なかったのだ。ダグラスは評判の小児科医で、おまけに罪深いほど魅力的な男性だ。女なら誰でも憧れるような彼が、なぜ私に結婚してくれと?だがダグラスの話を聞いて、モーラは納得がいった。彼は愛の永続性など信じず、友情こそが結婚に必要だと考えている。よき仕事仲間であるモーラは最適だというわけだ。悲しみを抱えつつも、モーラはイエスと答えていた―― いつか彼が自分を愛してくれるかもしれないと、はかない望みを抱きながら。

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