歴史・時代 - 双葉社作品一覧

  • おれは一万石 : 1
    3.7
    一俵でも禄高が減れば旗本に格下げになる、ぎりぎり一万石の大名家に婿として入った十七歳の若者が、失敗を繰り返しながらも奮闘し、家臣や領民と徐々に心を繋げて藩政を立て直してゆく。待望の新シリーズ!
  • 新・浪人若さま 新見左近 : 1 不穏な影
    値引きあり
    3.8
    浪人新見左近を名乗り、弱きを助け悪を討つ。王者の秘剣、葵一刀流を遣うその男の正体は、のちの名将軍、徳川家宣――! 五代将軍綱吉のたっての願いで、世継ぎとして江戸城西ノ丸に入って三年。徳川綱豊としての平穏な日々を過ごしていた左近だが、ひそかに想いを寄せていたお琴の身に危難が訪れていることを知り、再び浪人新見左近として市中に出ることを決意する。大人気時代小説新シリーズ、堂々開幕!
  • 【合本版】口入屋用心棒 其の壱(文庫1~10巻収録)
    続巻入荷
    -
    1~4巻4,950~5,500円 (税込)
    【本電子書籍は『口入屋用心棒』シリーズ1巻~10巻を1冊にまとめた合本版です。重複購入にお気を付けください】 わけも告げず姿を消した妻を探し求めて、駿州沼里から江戸にやってきた湯瀬直之進は、小日向東古川町で店を構える口入屋・米田屋に住み込みの用心棒として雇われる。仔細あって木刀しか遣わない直之進だが、さっそく、うだるような暑さのなか、主の光右衛門について江戸の商家を回ることになる。(『口入屋用心棒 : 1 逃げ水の坂』より)。鈴木英治の人気時代小説シリーズ、一気読み必至の【合本版】第一弾!
  • 三河雑兵心得 : 1 足軽仁義
    3.6
    喧嘩のはずみで人を殺め、村を出奔した18歳の茂兵衛は、松平家康の家来である夏目次郎左衛門の屋敷に奉公することに。だが時悪しく一向一揆が勃発。熱心な一向宗門徒である次郎左衛門は主君に弓引くことを決意する。立身出世どころか謀反人になってしまった新米足軽・茂兵衛の運命やいかに!?
  • 大富豪同心 1 八巻卯之吉 放蕩記
    値引きあり
    4.2
    1~29巻264~748円 (税込)
    老中も一目おく江戸一番の札差・三国屋の末孫の卯之吉が、同心株を買って、定町廻同心になった。腕っ節は全くないが、放蕩三昧を繰り返していたときに得た知識と金力で難事件を、次から次へと解決していく。書き下ろし長編時代小説シリーズ第一弾!
  • 新・知らぬが半兵衛手控帖 : 1 曼珠沙華
    4.6
    「世の中に私たちが知らん顔をした方が良いことがある」と嘯く、人呼んで“知らん顔の半兵衛”こと、白縫半兵衛が帰ってきた。再び臨時廻り同心を拝命した半兵衛が見せる粋な人情裁き。藤井邦夫の人気を決定づけた大好評シリーズの続編が、書き下ろし新シリーズとしてスタート。
  • 藍染袴お匙帖 : 1 風光る
    4.4
    医学館の教授方であった父桂東湖の意思を継いで女医者となった千鶴は藍染橋の袂に治療院を構え、二百石取りの御家人の菊池求馬とともに江戸市中で起こる様々な難事件を見事に解決していく…。待望の新シリーズ第1弾!
  • すこくろ幽斎診療記 1 寒さ橋
    3.6
    御典医に飽き足らず明石町で施薬院を営む傍ら、石川島の人足寄場医師として医療活動に奔走するすこくろ幽斎こと杉下幽斎。訳あって罪を犯し寄場に収容された者たちに情をもって尽くすのだが、今日もまた死人が……。書き下ろし時代小説第一弾。
  • 浪人若さま 新見左近 決定版 : 1 闇の剣
    -
    甲府藩主の徳川綱豊は次期将軍の座をめぐる争いに巻き込まれるのを嫌い、病と称して藩邸に籠もる体を装いながら、谷中のぼろ屋敷で一人暮らし。浪人新見左近を名乗り、将軍家に伝わる秘剣、葵一刀流で悪を成敗しつつ、自由を謳歌するこの男の前途には、激動の運命が待ち構えていた――。剣戟、恋、人情、そして勧善懲悪。時代小説のど真ん中を行く、最強の傑作王道シリーズ、決定版として、双葉文庫から堂々刊行スタート!
  • 蘭方医・宇津木新吾 : 1 誤診
    3.4
    長崎帰りの見習い蘭方医・宇津木新吾は、町医者の幻宗の治療にかける真摯な姿勢と見事な腕前に傾倒していく。しかし、新吾の養父・順庵は、新吾を自分の出世の道具にしようと、表御番医・上島漠泉のひとり娘・香保との縁談を進めていた……。
  • 新・若さま同心 徳川竜之助 : 1 象印の夜〈新装版〉
    -
    田安徳川家の御曹司の身分を隠し、持ち前の機転と練達した剣の腕によって江戸の町を守る見習い同心、その名は徳川竜之助。頻発する辻斬りを捕らえなければならないはずが、同心たちがフグの毒にあたって壊滅状態の南町奉行所で、ひとり無事な竜之助は一手に調べを引き受けることに。しかし、そんな時に限って、象に踏まれたそば屋の死体が見つかったという奇妙な報せが舞い込んできた。果たして竜之助は、続発する奇妙な事件をたったひとりで解決することができるのか? 傑作時代小説シリーズ続編、新装版で堂々登場!
  • 照れ降れ長屋風聞帖 : 1 大江戸人情小太刀 〈新装版〉
    3.3
    1~18巻550~748円 (税込)
    日本橋魚河岸と背中合わせの、履物屋と傘屋がひしめく照降町。九尺二間の貧乏長屋に仲人稼業のおまつ、連れ子のおすずと肩寄せ合って暮らす浅間三左衛門は一見冴えない痩せ浪人だが、元は上州七日市藩士、しかも富田流小太刀の遣い手だ。己も素寒貧なのに困った者を放っておけず、今日もおまつに尻を叩かれ、筋を通して一肌脱ぐ。江戸の四季を巧みに織り交ぜ、人の情けと男女の機微をたっぷり描く名手・坂岡真の代表シリーズ、堂々の新装版第一弾!
  • 帳尻屋仕置 : 1 土風
    3.0
    神田馬ノ鞍横町で口入屋を営む蛙屋忠兵衛は、大店のおこぼれの小商いばかりで、うだつの上がらぬ毎日。昼酒を啖い、無聊を託つが、忠兵衛には女房のおぶんも知らぬ裏の顔があった――。雲弘流の達人、「殺生石」柳左近。不傳流の若武者、琴引又四郎。そして稀代の仕掛人、「帳尻屋」忠兵衛。蔓延る悪に引導を渡す、人気の「帳尻屋始末」の流れを汲む、期待の新シリーズ!
  • 口入屋用心棒 : 1 逃げ水の坂
    2.9
    わけも告げず姿を消した妻を探し求めて、駿州沼里から江戸にやってきた湯瀬直之進は、小日向東古川町で店を構える口入屋・米田屋に住み込みの用心棒として雇われる。仔細あって木刀しか遣わない直之進だが、さっそく、うだるような暑さのなか、主の光右衛門について江戸の商家を回ることになる。書き下ろし長編時代小説、待望の新シリーズ第一弾。
  • 雇われ師範・豊之助 : 1 借金道場
    3.6
    中西道場免許皆伝である豊之助は、師の忠兵衛から本所の来栖道場立て直しを命じられる。ところが道場主は家賃を滞納し、借金をつくって夜逃げしていた。借金取りの老婆の手伝いをしながら、道場再建を目指す豊之助だが……。人情あり、捕り物あり、剣戟あり! 書き下ろし時代小説第一弾!
  • 飴玉同心 隠し剣 : 1 吉原見察
    5.0
    童顔に飴棒を咥え、飄々と賄賂を受け取り、着流しで吉原を流す南町奉行所隠密廻り・桐谷左門。人呼んで「飴玉同心」左門は、瞑目して敵の放つ「念」を斬る必殺剣の遣い手だが、世間にはその腕を隠している。ある日、馴染みの屋台蕎麦の夏から、上方から兇悪な殺し屋が潜入したとの報せを受ける。狙いは吉原を見察する町奉行――!?左門ははたして殺し屋に辿りつけるか。
  • 知らぬが半兵衛手控帖 : 1  姿見橋
    3.9
    惚れた男のために苦界に身を沈めながらも、果たされぬ約束に一縷の望みを抱く女・・・・。十年前に亭主を殺して行方知らずになった女と同じ顔の女・・・・。幼い我が子を無礼討ちにされた浪人が縋る武士の矜持・・・・。「世の中には私たちが知らん顔した方が良いことがある」と嘯く北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛の人情裁きを描く、書き下ろし時代小説。
  • おいらん若君 徳川竜之進 : 1 天命
    4.7
    春爛漫の吉原仲の町に世にも美しい花魁が道中してくる。その名も篝火――滅多に姿を拝めぬばかりか、決して客と同衾しない伝説の花魁を我が物にせんと、今日もお大尽の虚しい挑戦が続いていた。だが、篝火花魁にはとんでもない秘密があった。その正体は美男、しかも故あって甲賀のくノ一、美咲に幼少時より吉原に匿われていた尾張徳川家の御落胤だったのだ。秘剣「見返り柳」が世の悪をしなやかに斬る!! 超期待の新シリーズ始動。
  • 小さい予言者
    4.7
    歴史時代作家クラブ賞受賞作『鳳凰の船』、第二作『楡の墓』に続く、明治から昭和に至る北海道開拓期を背景に描いた短編集。「時代小説ザ・ベスト2021」に選出された傑作「ウタ・ヌプリ」、樺太航路の玄関口が静かに見守る親子の情愛「稚内港北防波堤」、炭鉱の光と影を浮き彫りにし、ささやかな希望をこめた表題作など全五編。三部作、ついに完結!
  • 若旦那道中双六 : 1 てやんでぇ!
    3.5
    南新川の廻船問屋『渡海屋』の若旦那である巳之吉は、家業には目もくれず、遊興三昧。家族の咎めも馬耳東風で、気ままな日々を過ごしていたが、業を煮やした祖父の儀右衛門から、見聞を広げるための旅に出ることを命じられる。断固拒否した巳之吉だが、手をつけた人の女房に一緒になるよう迫られ、泣く泣く江戸を離れざるを得なくなり――。愛嬌たっぷりの若旦那が繰り広げる、笑いと涙の珍道中! 時代劇の超大物脚本家が贈る、期待のシリーズ第一弾!!
  • 浪人奉行 一ノ巻
    4.0
    1~15巻517~748円 (税込)
    麹町裏小路で干物とめし、酒しか出さぬ店「いろは屋」を営む八雲兼四郎。寡黙な兼四郎はかつて凄腕の遣い手として鳴らしていたが、ある事情から剣を封印していた。だが、ある日、思わぬ人物から江戸、それも町奉行所の手の届かぬところで跋扈する無法者を退治するよう依頼される――どこまでも強く、どこまでも凄まじい「浪人奉行」、ここに誕生! 期待の新シリーズ。
  • 義妹にちょっかいは無用にて : 1
    値引きあり
    3.5
    理世は長崎の商家から旗本家に嫁ぐために江戸に来て大平家の養女となった。大平家の三男、将太は子供時分は鬼子とも呼ばれる暴れん坊だったが今は手習所の師匠として筆子を教えている――二人は仮そめの兄妹になった。が、将太は〝 美しい妹にひと目惚れ〟してしまう! 苦悩しつつ想いを封印し、縁談を反故にされてひとりぼっちの理世を守ると決意する将太だが……。人気シリーズ『拙者、妹がおりまして』に連なる、新たなる兄妹の物語、いざ開幕!
  • 真・八州廻り浪人奉行:1 誓天の剣
    5.0
    大人気シリーズ『八州廻り浪人奉行』の小室春斎が帰ってくる! 中西派一刀流の豪刀と誰よりも熱い人情を引っ提げ、春斎は再び血風渦巻く関八州へと旅立つ。斬った張ったの決定版、待望の書き下ろし!
  • ごんげん長屋つれづれ帖 : 1 かみなりお勝
    3.8
    岡場所で賑わう根津権現門前町にある裏店、通称「ごんげん長屋」に住まうお勝は、女手一つで三人の子を育て、女だてらに質屋の番頭を勤める大年増。気っ風がよくて情に厚く、「かみなりお勝」とあだ名される彼女の周りでは、なにかと騒動が巻き起こり――。時代劇の超大物脚本家が贈る、笑いと人情たっぷりの江戸の市井のホームドラマ開幕!
  • 子連れ侍平十郎 1 上意討ち始末
    4.0
    1~2巻440円 (税込)
    剣の達人であったがために藩を二分する権力闘争渦に巻き込まれた長岡平十郎。病身の妻と5歳になる千沙を守りながらも、強大な権力に押し流されていく下級武士の悲哀を、チャンバラ小説の第一人者が描いた“泣ける、感動する”長編時代小説です。

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  • あおなり道場始末
    4.1
    九州、豊後、坪内藩の城下町にある青鳴道場。先代の死から早一年、道場は存亡の危機にあった。跡を継いだ長男の青鳴権平はまだ二十歳と若く、その昼行燈ぶりから、ついには門人が一人もいなくなってしまったのである。米櫃も底をついたある日、「鬼姫」と巷で呼ばれる妹の千草や、神童の誉れ高い弟の勘六に尻を叩かれた権平がようやく重い腰を上げる。「父の仇を捜すために道場破りをいたす」。酔って神社の石段で足を滑らせて亡くなったとされる先代の死には不審な点があり、直前には五つの流派の道場主たちと酒席を共にしていた。三人は、道場再興と父の汚名を雪ぐため、まずはその一つ、新当流の柿崎道場を訪ねる――。
  • 日溜り勘兵衛極意帖 : 1 眠り猫
    3.3
    根岸の里に土地の者から「黒猫庵」と呼ばれる小さな家があった。そこには中年の浪人がひっそりと暮らしていた。浪人の名は錏(しころ)勘兵衛。年老いた黒猫とともに日がな一日縁側で昼寝をする勘兵衛だが、江戸が闇夜に包まれるとき、その男は盗賊のお頭と化し……。この男は善か、悪か!? ここに新たなるヒーローの誕生! 待望の書き下ろし新シリーズ!
  • わるじい義剣帖 : 1 またですか
    4.5
    元目付で剣の達人である愛坂桃太郎は、愛する孫の桃子の平穏のため、奇妙な事件の数々を解決してきた。しかし、ある事件をきっかけに、桃子は母親の珠子といっしょに同心の雨宮五十郎の役宅に身を寄せることになった。どこか満たされない日々を送る桃太郎は、八丁堀の雨宮家に並んで建つ長屋で人殺しが起きたことを知る。愛する孫のため、頼りにならない雨宮に代わって事件を解決するべく、桃太郎は老骨に鞭打ち立ち上がる! 孫を背負って悪を斬る、大人気時代小説シリーズ、待望の新シリーズ開幕!
  • 元禄一刀流 〈新装版〉 池波正太郎初文庫化作品集
    3.5
    浅野内匠頭の家来、堀部安兵衛と奥田孫太夫に吉良上野介の中小姓である清水一学。同じ一刀流の堀内道場に通いながら、敵味方にわかれざるをえなかった彼らを師の視点から描いた「元禄一刀流」や、新陰流の開祖、上泉伊勢守の戦国武将としての姿を描いた「上泉伊勢守」など、文庫に収録されていなかった作品7編を収録したオリジナル文庫。
  • 湯屋のお助け人 : 1 菖蒲の若侍 <新装版>
    3.0
    七百石取り旗本の次男、大曽根三樹之助は小笠原正親の横暴で許嫁を亡くし、剣の修行に励む日々を送っていた。しかし再び持ち込まれた縁談が小笠原家の策謀だったと判明し、すべてを捨て出奔したその夜、斬殺事件に巻き込まれてしまう。行く当てのない三樹之助は、そこで出会った「夢の湯」主人で岡っ引きの源兵衛に連れられ湯屋に居候することに。湯屋の仕事を手伝いながら、事件の探索を始める三樹之助だが――。若侍三樹之助の活躍と成長を描く「湯屋のお助け人」シリーズ新装版第一弾!
  • うき世櫛
    3.9
    十五にして両親を失った結は、長屋で首を括ろうとしたところを元芸者の女髪結い・お夕に救われた。ほかに生きる道のない結は、自分の不器用さを恨みながら、お夕のもとで修業に励む。だが、贅沢を戒めるお上は、女髪結いの取り締まりを厳しくするばかり。はたして師弟は江戸の女の幸せを守りぬけるのか!? 気鋭が描く傑作時代小説!
  • 使の者の事件帖 : 1 女湯に刀掛け
    4.0
    「使の者」、いまで言う“便利屋”を生業にしている猪三郎、「団扇売り」の鹿之丞、そして、楊枝屋「姿屋」の看板娘のお蝶。そんな三人を、親代わりで面倒を見てきたのが湯屋「萩の湯」の主人夫婦だが、実は、それは全て南町与力の村雨卯之助の命を受けてのこと。村雨は三人を「いざという時に使える」よう、幼い頃から武術を習わせていたのだ。そんな折、萩の湯の女湯で同心が殺される事件が起こった。
  • 浮雲十四郎斬日記 : 1 金尽剣法
    3.8
    直心影流の遣い手である雲井十四郎は道場主の金子七兵衛からその腕を買われ、廻船問屋・辰巳屋や御徒目付の小田島からの依頼で、江戸市中を騒がす辻斬りや盗賊からの警護を頼まれる。事件に直面した十四郎はその裏に潜む影の存在に気づく。
  • 八州廻り浪人奉行 : 1 天命の剣
    4.0
    中西派一刀流宗家の妾腹・小室春斎は、剣の腕を見込まれ、欠員が出ていた関東取締出役(八州廻り)に推挙される。着任早々、薬種問屋で主人から奉公人、同僚まで惨殺される事件が勃発。下手人の手がかりは、肩に彫られた鴉の刺青のみ。亡き父の遺言を胸に、春斎は賊を追って上州路へと旅立つ。
  • もんなか紋三捕物帳 : 1 ちゃんちき奉行
    3.0
    江戸城中の警備を担う城中奉行の大久保丹後は、城内で起きる不可解な事件の解決に心血をそそぐが、真相究明には程遠い日々。業を煮やした丹後は、江戸中の岡っ引きの大親分、門前仲町の紋三に助力を求めるが……。徳間書店、廣済堂出版、双葉社の三社共同書き下ろしシリーズ。
  • 峠しぐれ
    4.2
    岡野藩領内で隣国との境にある峠の茶店。小柄で寡黙な半平という亭主と、「峠の弁天様」と旅人に親しまれる志乃という女房が十年ほど前から老夫婦より引き継ぎ、慎ましく暮らしていた。ところが、ある年の夏、半平と志乃を討つために隣国の結城藩から屈強な七人組の侍が訪ねてきた。ふたりの過去に何があったのか。なぜ斬られなければならないのか。話は十五年前の夏に遡る――。
  • 右京之介助太刀始末 お江戸の姫君
    -
    神出鬼没、正体不明。とびきり強くて色っぽい奥山右京之介がお江戸に帰ってきた! ある夜、土手で大立ち回りをする黒づくめの美貌の女を捕えた右京之介は、極秘裏に吉原の遊郭に閉じ込める。実はこの女、婚礼を間近に控え、屋敷から逃げ出してきた竜子姫。武芸も達者で気位の高い姫は精一杯の抵抗を試みるが、右京之介はどこ吹く風。そして、姫の背後に蠢く幕閣の闇を飄々と暴いていく。芥川賞作家の渾身書き下ろし。
  • 歳三の首
    4.0
    明治新政府軍による箱館総攻撃の火ぶたが切られ、五稜郭より出動した土方歳三は、一本木関門での激戦の最中、一発の銃弾に斃れた。歳三の首を獄門台に晒す、戊辰戦争終了後も、土方の亡骸を探す新政府弾正台の思惑を知った嘗ての新撰組隊士永倉新八は箱館の地に向かう。
  • 右京之介助太刀始末 お江戸の信長
    -
    婚礼直前に屋敷を逃げ出した竜子姫を助け、石川島で大捕物を仕掛けた“若様”奥山右京之介。まんまとせしめた大金を仲間に配り、風のように江戸から消えた。そして季節が秋から初冬へと移る頃、若様は播磨国仙崎藩にフラリと姿を現す。此度の狙いはなんと、豊臣秀吉が多田銀山に隠したと伝わる七億両もの埋蔵金。仙崎藩のお家騒動に便乗し、若様は仰天の秘策を打つ。芥川賞作家、入魂の書き下ろし。
  • 大奥秘交絵巻 春日局
    -
    徳川家康の側室で、三代将軍家光の実母である春日局は、大奥総取締として権勢を振るい幕府をも陰で支えていた。大奥の女たちを操り、自らも熟れた肉体を使って、将軍家の男たちを弄し、徳川の世を掌握してゆく。異色の時代小説巨編。

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  • 洗い屋十兵衛江戸日和 1 逃がして候
    4.0
    人生洗いなおします。旦那殺しの疑いをかけられた妖艶な美女、自らの過ちを知り死を覚悟した吟味与力、苦界に堕ちながらも懸命に明日を夢見る遊女など、やむにやまれぬ事情を抱える依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏稼業とする素浪人、月丸十兵衛の人情闇裁きを描く、痛快長編時代小説。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 3 遠い陽炎
    -
    谷中富士見坂にある洗い張り屋に、“洗ってもらいたい”と男が長羽織を差し出した。50に手が届こうかという番頭風だが、大盗賊・雲切仁左衛門と聞いて十兵衛は断ろうとするが……。忌まわしい過去を消したいとやってくる駆け込み人を逃がす“洗い屋”を裏家業とする月丸十兵衛の活躍を描く、書き下ろし痛快時代小説第3弾。
  • 洗い屋十兵衛江戸日和 2 恋しのぶ
    4.0
    さる小藩の江戸詰めだったが、藩主御乱行で取り潰しになり、浪人を余儀なくされた月丸十兵衛。過去を消して、新たに生きる路を見出したいとやってくる依頼人たちを逃がす“洗い屋”を裏家業とする十兵衛の人情闇裁き。好評書き下ろし連作時代小説第二弾。
  • あきんど百譚 : 1 あかり
    値引きあり
    4.0
    腕のいい蝋燭職人の父との確執から家を飛び出した照介は、十年に渡る放蕩無頼の生活の末、実家である蝋燭問屋に舞い戻る。すでに父は亡くなっており、家業は弟が継いでいたのだが、往時の繁盛ぶりは見る影もなく……。(「あかり」)――表題作をはじめ、江戸の市井で懸命に生きる人々の、日々の暮らしぶりや人間模様を描いた、人情絵巻シリーズ第一弾。
  • 足利兄弟
    4.0
    鎌倉幕府を滅ぼし、壮絶な権力争いの末に朝廷をも屈服させて、室町幕府を開いた足利尊氏。類い希なるカリスマ性で騒乱の世を駆け抜けた猛将の生きざまを、彼を支えた弟・直義。北条家から尊氏に嫁ぎ、夫によって実家を滅ぼされた妻・登子の視点で描く歴史巨編。
  • 阿修羅の女族(上) 慙愧の巻
    3.0
    愚法・生類憐みの令が発令されて10年と少し、直参旗本徒目付の八木又四郎は、屋敷に忍び入った奇怪な老婆に、やっと懐妊した妻鹿乃の腹から胎児を掴み出され始末されてしまう。老婆は鳳来寺山の丹と名乗り「お前への罰じゃ」「綱吉を恨め」と言い残して去る。男女を色狂いにさせる魔性の一族が暗躍する開示件の幕開けだった。特選長編時代小説前編。

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  • 亜智一郎の恐慌
    3.5
    雲見番番頭の亜智一郎は、日がな一日ぼんやりと空を眺めている。だがそれは仮の姿であり、実際は将軍直属の隠密方であった。しかも彼を取り巻く人々は、かつての泡坂作品に登場した人物たちと、因縁浅からぬ関係が!?尊王攘夷に揺れる幕末で次々に起こる怪事件を、雲見番が粛々と解決してゆく連作短編集。

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  • 阿弥陀小僧七変化 : 1 盗まれた小町娘
    -
    江戸の町で謎の盗賊「怪盗阿弥陀小僧」が大評判となる。盗みの予告は「南無阿弥陀仏」の御札。いくら厳重に警戒しても、鮮やかに大切なお宝を盗んでいく。そんなある日、日本橋の豪商「三浦屋」に盗みの予告が届く。三浦屋の若旦那でありながら、いまは役者修業中の中村捨蔵は、独自に探索を始めるが、妹のお雪がさらわれてしまう。注目の新シリーズ第一弾!
  • 荒海を渡る鉄の舟
    3.5
    日本が大変革した明治維新。その分岐点となった江戸城無血開城への道を開く一方で、激動の時代に揺らぐことなく自己研鑽に励み、ついに大悟。剣では無敵の極意を得て一刀正伝無刀流を開き、書では「天下第一」と評され、同時代の誰もがその卓越した人格を敬した、山岡鉄舟。破格の男の生涯を通して、生きることの深淵へ迫る傑作歴史小説。
  • 家請人克次事件帖 : 1 夏しぐれ〈新装版〉
    4.0
    駆け落ちの男女など、訳あって、住む家が借りられない者のために、保証人となって判をついてやるのが家請人の仕事。相談にも乗り、暮らしのことで世話もする。岡っ引きをやめて深川でこの稼業をしている克次は、他の家請人が断るような案件でも引き受ける。この男がいなければ路頭に迷っていたはずの、江戸の貧困・困窮者を助ける庶民のヒーロー、家請人克次がかっこいい! 粋な町の男伊達、新装版で登場!
  • 異能の絵師爛水 : 1 花鎮めの里
    3.0
    ある春の日、櫛流村にやってきた爛水という名の不思議な絵師。花鎮めの祭の最中に起きた騒動を解決し、次第に村人の信用を得ていく。奇跡のような出来事を次々と披露する爛水だったが、その正体はいったい!? 強力新人による書き下ろし時代小説。
  • 伊四〇〇と晴嵐 全記録 改訂増補版
    4.0
    『源田の剣』と並ぶ戦記の“幻の名著”『伊400と春嵐 全記録』が、その後の調査による大幅な加筆訂正を加え、約10年の歳月を経て「改訂増補版」として判型も新たに蘇る。3DCGによる伊四〇〇の口絵付き。
  • 魚河岸奉行 : 1 初鰹
    3.5
    1~2巻506~528円 (税込)
    文化十四年初夏、江戸に待望の初鰹が到来した。「御用魚」の幟をはためかせ、大名行列も蹴散らして御城へと激走する荷車には鯔背な男が一人――将軍家の食す魚を目利きする幕府賄方魚納屋役所頭取――人呼んで魚河岸奉行、大池由良ノ介である。一見遊び人風の由良ノ介だが、実は江戸の台所、魚河岸と民の安寧を守るという密命を帯びていた。由良ノ介は豊富な魚の知識と荒波が育てた剛剣、凄腕の手下を武器に鮮やかに難事件を捌いていく。期待の新シリーズ!
  • 虚陰十郎必殺剣(上) 冥府の妖鬼
    5.0
    灰色縮緬を着流した右耳朶が根元から削げ陰惨な風貌の浪人、それが虚陰十郎だ。ある事情から、四十万石の大名をも凌ぐ財力を持つという江戸の米問屋「浦屋」のひとり娘奈那を犯したことにより、浦屋杢右衛門の依頼を聞かざるを得ない破目になる。その依頼とは、ある脇差を飛騨高山へ届けてくれ、というものだったが…。

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  • 浦之介手留帳 1 花も花なれ
    -
    1~2巻440円 (税込)
    越後河田藩の留守居役を退いた山本浦之介。「江戸城の知恵袋」と称された頃と同様、各藩の厄介事を解決していた。折りしも、相談事を持ちかけられた備中足守藩の小納戸役が不審な死を遂げてしまい……。小太刀の遣い手、浦之介が縺れた謎を解く、長編時代小説。

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  • 絵師金蔵 闇の道しるべ : 1 奈落
    -
    土佐藩内で起きた贋絵事件の濡衣により所払の沙汰を受けた御用絵師金蔵は、南町奉行遠山景元に呼び寄せられ江戸にやってきた。浅草猿若町市村座で助六上演中に起きた人殺し事件に遭遇した金蔵は、下手人の似顔絵を描いたのだが……。期待の新人が放つ本格書き下ろし時代小説第一弾!
  • エスパーニャのサムライ 天の女王
    4.0
    17世紀、無敵の王国エスパニア(スペイン)の地を踏んだ慶長遣欧使節のなかに、彼の地に止まった二人のサムライがいた-- 武士の誇りを捨てず、鮮やかに剣を遣う小寺外記と瀧野嘉兵衛は「男の中の男」と称えられ宮廷で人望を得る。だが、フランス・イギリス、バチカンらエスパニアを狙う権力闘争は激化し、二人は巨大な隠謀に巻き込まれていく。現代セビーリャと絢爛たる往時のマドリードを舞台に描く歴史冒険活劇。
  • 円四郎斬鬼剣
    -
    真里谷円四郎は江戸愛宕下に剣術道場を構え、門弟一万人を抱える無住心剣流の達人であった。元禄三年三月のある日、隅田堤へ花見に行く途上、両国橋の上で女を悶え狂わす不思議な脇指を男から奪った。それは「痣丸」と異名を持つ淫刀であった。脇指の刃を見せつけられた女は体の芯が抜け、ズキンと小壺が縮んだようになる。この痣丸を狙って円四郎を襲う刺客の群……。

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  • おいらか俊作江戸綴り 1 若竹ざむらい
    3.5
    信州猪田藩藩士で一刀流の遣い手滝沢俊作は十八歳の時、若君の近習に抜擢され江戸藩邸へ。しかし、二年が経ったある日、同僚を殺害という身に覚えのない罪で藩を追放される。ひょんなことで知り合った浪人の万請け負いの仕事を手伝うのだが、未だ慣れぬ江戸の町を右往左往する……。待望の新シリーズ第一弾!

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  • 大江戸いきもの草紙 : 1 迷い犬 迷い人
    3.0
    宝暦の世、妻のお針子仕事の僅かな収入で暮らす浪人椎名貫太郎は、日庸取りの仕事もままならず、肩身の狭い思いを抱いていた。何故か犬猫などの生き物になつかれる貫太郎は、ひょんなことから生き物を探す便利屋のような仕事をはじめるはめに。持ち込まれる妙な依頼から端を発し、主人公貫太郎と隠密同心直会春平、若き日の田沼意次が絡む珍騒動、書き下ろし新シリーズ。
  • 大江戸算法純情伝 : 1 茜空
    -
    槇岡藩の下級武士の息子・柏木新助は、江戸に出て一流の算術家になるのが夢。そんな新助に、千載一遇の好機が巡ってきた。江戸の幕臣・北城家への養子入りの話が持ち上がったのだ。勇んで江戸に出てきた新助だが、思わぬ現実が待っていた。さまざまな事情により、養子入りの話が立ち消えになったというのだ。北城家の「厄介者」となった新助は、算術に救いを求め、関孝和の算術塾の門を叩く。大注目の時代小説新シリーズ第一弾!
  • 大坂の陣
    5.0
    豊臣家を滅亡させ、徳川家康の天下統一を決定づけた大坂の陣。戦国の世に終焉を告げた戦いを徳川家康を筆頭にした武将たちはどう見たのか。豊臣に恩を抱きながらも御家存続のために徳川方についた福島正則をはじめとした大名や、「関ヶ原の戦い」の恨みを晴らすべく大坂城に駆けつけた真田信繁(幸村)ら浪人衆の動きや心中を描き出す。また、総大将たる豊臣秀頼が抱いていた「ある行為への憧れ」とは!? 圧巻の群像活劇。
  • 岡場所揉めごと始末記 : 1 九十新さん
    -
    御先手組同心を務める九十九家の五男坊・新吾は、根付け彫りに熱中するかたわら、自立の道を求めていた。ひょんなことから出会った口入屋の紹介で、深川にある料理屋梅本に住み込み、揉め事処理の役目を担うことになる。期待の新人デビュー作。
  • 岡本綺堂 怪談文芸名作集
    5.0
    今年、生誕150年という記念すべき節目の年を迎える岡本綺堂。『修善寺物語』をはじめとする戯曲作品や、『半七捕物帳』などの時代小説で、現在も多大な人気を博しているが、その一方で、幻想怪奇文学の名匠としても活躍した。本アンソロジーは、〈妖怪〉と〈怪談〉の両面から、綺堂の新たな魅力を検証する貴重な一冊である。
  • 緒方洪庵 浪華の事件帳 : 1 禁書売り〈新装版〉
    4.0
    2009年に「NHK土曜時代劇」で連続ドラマ化された人気作が、本年、舞台でお目見え! 5月に「大阪松竹座」「新橋演舞場」で相次いで公演(公演名「蘭 RAN 緒方洪庵 浪華の事件帳」主演/藤山扇治郎・北翔海莉)されることを記念し、傑作シリーズ2作を新装版、同時刊行!! 備中から大坂に出て思々斎塾で勉学に勤しむ緒方章(後の洪庵)は、師匠の言いつけでご禁制の蘭学書を入手するため、禁書売りと取り引きする。だが、その男が殺され、章は否応なく事件に巻き込まれる……。物語の幕開け、第1弾!
  • 御納屋侍 伝八郎奮迅録 : 1 あめんぼう
    -
    時は元禄四年、親の代から浪々の身である鮎貝伝八郎は、竪川沿いの長屋に住む貧乏暮らし。そんな伝八郎の長屋に、突然初老の武家が訪ねてくる。尾張藩の家老稲葉主膳と名乗ったその男は、伝八郎を尾張藩で召抱えると言う。父左近の悲願であった仕官話に伝八郎は飛びつくが、そこには意外な落とし穴が……。渾身の書き下ろし時代小説の新シリーズ第一弾。
  • 鬼がらす恋芝居 : 1 剣客花道
    -
    本所のボロ長屋で不遇をかこつ剣豪「鬼がらす」こと烏森堅四郎の隣に突然、浅草奥山の花形役者・揚羽恋之介が越してきた。長屋の女たちを目で殺す恋之介に猛反発する堅四郎。だが、否応なく見に行かされた恋之介の舞台に大感激し、一転、熱烈に弟子入りを志願する。困惑する恋之介は無理難題をふっかけるが――!? 前代未聞の凸凹師弟が、お江戸の難事件を鮮やかに解決! ドラマ『猫侍』で注目の黒木久勝が放つ痛快デビュー作。
  • 暁に奔る 御庭番闇日記 : 1
    -
    若い頃に御庭番を務め、その後、箱館奉行、外国奉行、神奈川奉行を歴任、さらには万延元年に幕府の「遣米使節」の一員として小栗上野介らと共にアメリカに渡るなど、幕末を代表する旗本&外交官であった村垣範正。その範正の若き日の御庭番時代の活躍を描く、著者渾身の時代小説新シリーズ第一弾!
  • 朧屋彦六 世直し草紙 : 1 浮世頭巾
    -
    旗本の次男坊関口格之介は、冷や飯食いの日々に嫌気がさし、好きな戯作を書いて生きようと夢見、長屋暮らしを始めた。剣の腕がたつ格之介が思いついたのは、謎の頭巾の美剣士が弱きを助け、強きをくじく設定。だが、机の前に座るだけの無駄な日々が続くだけ。思い余って戯作の材料を求めて、頭巾姿で夜の巷を徘徊する格之介を待ち受けていたのは、江戸を揺るがす大陰謀…。
  • おんな与力 花房英之介 : 1
    3.0
    江戸中の町娘を美貌で虜にする総髪の新米与力、花房英之介。剣も達者で才気煥発、北町奉行所の期待を一身に背負う英之介には口が裂けても明かせぬ秘密があった――真の名は花房志乃、花も恥じらう十八歳の乙女なのである。五年前、暴れ馬に蹴られて死んだ双子の兄に成り代わり、その遺志を継ぎ男として生きる道を選んだのだ。女心を押し隠し、凛として悪に立ち向かう!! おんな与力の痛快裁きが冴え渡る新シリーズ第一弾。
  • 怪談と名刀
    3.2
    名物警視として活躍後、実業界に転じて通信事業の世界で風雲児となった著者が、その晩年、刀剣研究を志し著した幻の名著。名刀妖刀にまつわる怪談奇聞の数々を、物語的興趣を湛えて活写している。昭和10年初刊以来、史上初の再編復刊なる!
  • 駆け出し同心・鈴原淳之助 : 1 赤鍔の剣
    3.3
    お役目中に殺された父の遺志を継ぎ、同心となった鈴原淳之助は、鏡新明智流免許皆伝の腕前だが、弱冠十八歳だ。勢津、茜の友人たち、岡っ引きの繁蔵、例繰り方の与力で伯父の悦次郎らに助けられながらお役目を果たす。父の死の真相を暴き、その仇を見つけることはできるのか? 新シリーズ第一弾!
  • 影踏み鬼 <新装版>
    3.5
    江戸の町を舞台にした本格的ミステリー! 二転三転する驚愕の展開、鮮やかな謎解きに唸る!! 老舗の呉服店を襲った、ひとり息子のかどわかし。その奇妙な謎に、狂言作者が挑む――表題作「影踏み鬼」(第22回小説推理新人賞受賞作)ほか、全五編を収録。うち「奈落闇恋乃道行」は、第54回日本推理作家協会賞・短編部門の候補となった。明治初年にいたるまで、該博な知識とともに当時の情景を活写し、人間の業を浮き彫りにしたスリリングな傑作が、満を持して復刻!
  • 加藤段蔵無頼伝 : 1 惡忍<新装版>
    -
    時は戦国。乱世を自由奔放に生きる忍者、加藤段蔵。伊賀・甲賀を挑発し、加賀一向衆の首領に罠を仕掛ける。やがて段蔵が矛先を向けたのは越前の朝倉、越後の長尾だった――。伝説の忍者「飛び加藤」こと加藤段蔵の活躍を描く、痛快戦国ピカレスク・ロマンの新装版。
  • かりんとう侍
    3.0
    日下雄征は旗本の次男坊である。芸者の鶴次と情を交わし、好物のかりんとうを囓り、呑気に日々を過ごしていた。しかし、黒船の来航によって、世の中は大きく変わろうとしていた。先行きに不安を抱く雄征は、駆け出しの戯作者、鈍亭(仮名垣)魯文と出会い、自分の道を探っていく。幕末を舞台にした青春時代小説。
  • 川あかり
    3.7
    川止めで足止めを食っている若侍、伊東七十郎。藩で一番の臆病者と言われる彼が命じられたのは家老の暗殺。向こうも既に対岸まで来ているはずだ。川明けを待つ間、思いもかけぬ市井の人々と触れ合い、気弱な七十郎の心は千々に乱れる――。
  • 神田まないたお勝手帖 : 1 白星にぎり
    3.0
    母を三年前に亡くし、父であり腕のいい料理人の千吉と、二人で飯屋を切り盛りしているおはる。もうすぐ二十歳だが、思い人とは夫婦になれず、このまま店を手伝っていくのかと将来に不安を覚えている。でも温かい常連さんたちを迎える日々は楽しいし、張り合いもある。でも、千客万来だけに時に、事件や厄介事も迎え入れてしまうのだ。考えすぎるところもあるが、責任感の強いおはるの「娘以上大人未満」模様、いざ開店~♪
  • 【合本版】知らぬが半兵衛手控帖(全20巻収録)
    -
    【本電子書籍は『知らぬが半兵衛手控帖』シリーズ全20巻を1冊にまとめた合本版です。重複購入にお気を付けください】 惚れた男のために苦界に身を沈めながらも、果たされぬ約束に一縷の望みを抱く女・・・・。十年前に亭主を殺して行方知らずになった女と同じ顔の女・・・・。幼い我が子を無礼討ちにされた浪人が縋る武士の矜持・・・・。 「世の中には、私たちが知らん顔をした方が良い事がある……」 そう嘯く北町奉行所臨時廻り同心・白縫半兵衛の粋な人情裁きを描く大好評の時代小説が全20巻収録の【合本版】として登場! 藤井邦夫の人気を決定づけた『知らぬが半兵衛手控帖』シリーズ、その魅力あふれる作品世界を是非最後までご堪能ください。 《収録一覧》 「姿見橋」「投げ文」「半化粧」「辻斬り」「乱れ華」「通い妻」「籠の鳥」「離縁状」「捕違い」「無縁坂」「雪見酒」「迷い猫」「秋日和」「詫び状」「五月雨」「渡り鳥」「夕映え」「主殺し」「忘れ雪」「夢芝居」
  • 紀之屋玉吉残夢録 : 1 あばれ幇間
    -
    かつて御家人だった幇間の玉吉。裸踊りで座敷を沸かせ、深川の長屋で平穏な暮らしを送る。ある日、己の過去を知る人物から呼び出された玉吉は、三年前から江戸を荒らす押し込み強盗について調べ始める。裏で糸を引く存在に気づいたことをきっかけに、次第に黒い陰謀に巻き込まれていくことに……。果たして、玉吉は稀代の悪に正義の剣を振るうことができるのか!?
  • 紅の匣子槍III 竜虎 上
    -
    吹雪の決戦から数年後。阿片に溺れ、生きる屍と化した柴火はひとり満洲の曠野をさまよっていた。一方、伊達順之助は、かつての日露戦争の英雄で名うての賞金稼ぎとして知られる鶴岡軍兵衛の行方を捜していた。そんな中、抗日馬賊の巨魁・馬占山が遂に動くという一報が入る。運命に導かれるように再び熱河の地に引き寄せられる英傑たち。柴火と伊達、竜虎が相見え、最後の銃弾が放たれる――。中国ウエスタン小説、堂々の完結!
  • 剣鬼、疾走す 小野次郎右衛門伝
    -
    逆袈裟、袈裟掛けは見せ太刀だった。加速度を加えるための一閃、ニ閃であった。三閃は横一文字に薙いだ。手首がぐんと引っぱられ腕がのびた。「うむっ」と松軒が目を剥いた。見切ったつもりなのに、おのれの腹が裂けていた。かれは剣尖の伸びを計算に入れていなかった。――その強さ鬼の如き、小野次郎右衛門の凄絶な生きざまを描く長編時代小説!

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  • 剣狼秋山要助 秘剣風哭
    4.0
    武州に生まれた秋山要助は、江戸の撃剣館に入門し神道無念流の達人となった。しかし博徒の出入りに腕をかしたことから、道場を追われ浪々の身となる。そんな秋山は喧嘩秋山と呼ばれ恐れられていた…。弧剣に生きた男の凄絶な人生を描く。

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  • 恋がらす事件帖 : 1 仇討一番
    3.0
    観る者すべてを虜にする天才役者、揚羽恋之介と、見る者すべてを震え上がらせる剣豪、烏森堅四郎。正反対にもほどがある二人が、人生舞台で出会ってしまった。芸に惚れ込み押し掛け弟子になった堅四郎を、今日もしごき倒す恋之介。折しも両国で『大江戸芝居まつり』の開催が決定。一座の名を上げる絶好の機会に大張り切りする恋之介だったが、堅四郎は不穏な匂いを嗅ぎつける。期待の新シリーズ第一弾。
  • 恋仏
    -
    おるんは火付けで家も家族も失う。視力までも失ったおるんは庭職人・興三郎の優しさに救われ、しだいに心惹かれてゆく。だが彼は従姉の許婚であった。逡巡するおるんの耳に届いたのは、蔵に焼け残った「恋仏」の「燃やしてしまえ!」という声。一体何を告げているのか? 恋と謎が絡み合う長編時代小説。
  • 甲次郎浪華始末 1 蔵屋敷の遣い
    4.3
    多額の金子を差し出して返却を迫る両替商泉屋の要求をつっぱねた番頭が、小浜藩の侍に襲われた。町奉行所同心、丹羽祥吾を巻き込み真相解明に奔走する若狭屋の跡取り、甲次郎。気鋭の大型新人が天保年間の大坂を舞台に武士と商人の策謀を描く書下ろし長編時代小説。
  • 甲次郎浪華始末 3 雨宿り恋情
    4.0
    大坂東町奉行所同心が殺された。内々に処理させよという城代の命に反して、秘密裡に同僚の死の謎を追う丹羽祥吾。手を貸すことになった、呉服商若狭屋の跡取りで幼なじみの甲次郎。二人に襲いかかる刺客、不可思議な行動をとる奥女中、事件は若狭屋の主と娘信乃を巻き込んで思わぬ展開をみせる。書き下ろし長編時代小説第三弾。
  • 甲次郎浪華始末 2 残照の渡し
    4.0
    呉服商若狭屋の跡取り、甲次郎と道場仲間だった豊次が殺された。犯人探しに奔走する甲次郎に大坂城代管轄の長内村の煙硝蔵が破られたという噂が届く。一方、若狭屋に寄宿している千佐の友達、美弥を郷里に送り届けた甲次郎と千佐が何者かに襲われて・・・。
  • 甲次郎浪華始末 4 迷い雲
    4.0
    美濃屋の一人娘おりんが失踪した。ちょうどその頃、京都の公卿の御落胤と自称する若者が大坂の町で評判となっていた。若狭屋の跡取りである甲次郎と大坂東町奉行同心の丹羽祥吾は、失踪事件と御落胤騒動に深いつながりがあるのを探り出すが…。甲次郎と千佐、祥吾と信乃の恋の行方は!?好評シリーズ第四弾!
  • 香木屋おりん : 1 梅花の誓い
    3.5
    香木屋・芳楽堂のひとり娘、おりんは旗本出身の香司、父仙三郎の愛情を一身に受け、何不自由なく育つ。生来の卓抜した嗅覚の持ち主であるおりんは父の跡を継ぎたいと願うが、店の看板である線香「ほの香」の配合を教わる前に賊に押し入られ、父の命ばかりか高価な香木を根こそぎ奪われる。絶望の淵に沈むおりんだったが、持ち前の明るさと研ぎ澄まされた嗅覚で店の再興を決意。さらに父を襲った賊の正体へと迫るが、その裏には衝撃の事実が隠されていた。待望の新シリーズ。
  • こらしめ屋お蝶花暦 寒中の花
    3.8
    江戸日本橋の御茶漬屋女主人・お蝶は、悪事には拳を上げ、困っている者がいれば助けを惜しまない。周りからは「こらしめ屋お蝶」と呼ばれて慕われている。そんなお蝶の亭主・伊三郎は「お役目」だと言い残し、姿を消した。時々届く花だけが無事の報せ。いとしい人の帰りを待ちわびながら、今日もお蝶は世話焼きに駆け回る。
  • 御用盗疾る
    -
    安政の大獄から三年、江戸では勤皇の志士と称する浪人たちが、軍用金調達の名目で富裕な商家を襲うなど、世上騒然として徳川幕府の屋台骨は揺らぎ始めていた。薩長の芋侍たちに幕府を倒されたくない一心で、直参旗本ながら南町奉行所同心となった柘植修理介が、幕末の江戸で起こる難事件の数々を鋭い勘と凄まじい斬人剣で解き明かす。

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  • ごろつき狼凶状旅(上)孤影の白刃
    -
    1~2巻440~550円 (税込)
    天保八年、江戸の風紀は紊乱していた。田宮流居合の達人琥珀凶兵衛は、中野播磨守暗殺計画をこともなげに話す老中隠密白蝋乳之助と出会う。一方、同じく暗殺を請け負った一刀流の遣手黒狗飢八郎だったが、風魔の女忍お乱を与えられて播磨守側につく。敵味方として対峙した四人が播磨守の提案で集結し、獲物を求めて奔走することになった。傑作長編時代小説。

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  • 西郷内閣 明治新政府を築いた男たちの七〇〇日
    4.0
    廃藩置県(明治4年7月)後も混乱が続く日本。そんな中、西郷隆盛は同年11月に欧米使節団を送り出すと、留守政府のトップ=事実上の首相として、内政、外交、財政など日本の国づくり、新政府の立て直しに着手する――。近代日本の礎を築いた西郷と同内閣を支え活躍した男たちの「1年10カ月」を、時系列でドラマ的に描いたノンフィクションノベルズ。
  • 左近 浪華の事件帳 : 1 遠き祈り〈新装版〉
    4.5
    千年の時を超え、古の帝からの密命を守り続けてきた〈在天別流〉。その闇の組織に属し、大坂の町と人を守るその使命に命を賭ける、若き美剣士・東儀左近の活躍を描く、書き下ろし長編時代小説の新シリーズ。舞台は、NHKの土曜連続ドラマで放送され好評を博した「浪花の華 緒方洪庵事件帳」の二年前となる。
  • 三十郎あやかし破り : 1 ねずみ大明神
    3.0
    神田の「お化け長屋」と呼ばれる裏店に住む鏡三十郎は、「世の中、ほんとに不思議なことなんてないんだよ」というのが口癖。身近に起こった怪異現象を、蘭学の知識と合理的な考えで次々と解決していき、「魔性封じの先生」として評判となった三十郎に、大店の主人から奇妙な依頼が……。書き下ろし時代小説、待望の新シリーズ第一弾!
  • 新選組!!! 幕末ぞんび  斬られて、ちょんまげ
    4.0
    幕末、麻疹の大流行で、近藤勇の剣術道場には閑古鳥が鳴いていた。ある晩、仲間の土方歳三や沖田総司と町の見回りに出た近藤は、甦った死人の群れに取り囲まれてしまう。辛くも逃れた近藤たちは、江戸のみならず国中で増殖する〈ぞんび〉の存在を知り、一橋慶喜にその退治を依頼されるが……。書き下ろし時代小説の新シリーズ開幕。
  • 新装版 影法師冥府おくり : 1 父子雨情
    -
    父を暴漢に殺害された青年剣士・宇佐見平四郎は、師と仰ぐ平山行蔵が御先手組が氏ら・藤堂源左衛門から命じられた先手御用掛の仲間として、許せぬ悪を討つ役目を担うことになった。勘定方の島田外記と銭両替商・秋田屋の不穏な関係を探るうち、平四郎の前に、秋田屋の腹黒い企みが姿を現す。剣と情の名作シリーズが新装版になって登場!
  • 新装版 熊田十兵衛の仇討ち 本懐編
    4.0
    1~2巻506~517円 (税込)
    父を闇討ちにした山口小助を追い、仇討ちの旅に出た熊田十兵衛。しかし、何年経っても小助を見つけだすことはできず、ついには眼を病んでしまう。十兵衛が視力を失ったことを知った小助は、逆にある企みを……。表題作『熊田十兵衛の仇討ち』のほか、『鬼火』『首』『寝返り寅松』『舞台うらの男』『仇討ち狂い』の6編の珠玉の短編を収録。
  • 新装版 不知火隼人風塵抄 葵の密使 : 1
    5.0
    端正な顔立ちと隆とした身体で女たちを虜にする謎の侍、不知火隼人。その正体は将軍の隠し子にして、剛剣と短筒を自在に操る幕府の凄腕密使だった! 大奥御年寄歌橋の命を受け、奥州で消息を絶ったお庭番の行方と仙台藩の不穏な動きを探る隼人に、極悪非道な凶敵が忍び寄る。剣戟の名手による伝説の娯楽大作、装いも新たに登場!
  • 新蔵唐行き
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    行方を絶った北前船には、恩義ある人の嫡男が乗っていた。破船の噂を頼りに、新蔵は一人の少女を連れ、長崎福江島を出港した。向かうは波濤逆巻く東シナ海の彼方、アヘン戦争まっただ中の清国だった。冒険時代小説、待望の文庫化!

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