金ひかる - 二見書房作品一覧

  • 吸血鬼(仮)と、現実主義の旦那様【特別版】
    4.0
    吸血鬼だろうがなんだろうが、お前には指一本触れさせない 古の悪霊VS検死官!? 年の瀬も迫ったマーキスの街。島唯一の検死官であるウィルフレッドの屋敷ではフライトやキアランが議長邸での仮面舞踏会に向け、主たちの衣装の丹精に余念がない。奥方修業真っ最中のハルは、夫の不機嫌を蕩かす閨房術習得にも励む日々。そこへ娼婦殺害の一報が。続く事件現場にも、同じ手口による犯行の痕が残されていた。人の血を吸う悪霊――島に古くから言い伝えられる吸血鬼が現れたかと街が噂に怯える中、異国育ちのウィルフレッドは一人冷静に手掛かりをつかもうとするのだが……。 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされた書き下ろしSSを収録した特別版!
  • 執事の受難と旦那様の秘密〈上〉
    4.3
    検死官ウィルフレッドの助手兼恋人になったハル。折に触れ、包み込むような優しさで、ほかの誰でもなくお前が大切で愛しいのだと教えてくれるウィルフレッドに、ハルは幸せを噛みしめていた。しかし、このところ執事であるフライトの様子がおかしいことに気づき、不審に思うハルに、自分が育った孤児院「ネイディーンの家」で院長が殺害されたとの報せが入る。「神殿を出た者は、二度と戻れない」という孤児院の掟のため、屋敷でウィルフレッドの帰りを待つハル。だがその留守中、院長殺害容疑でフライトが逮捕されて…。問い詰めるハルに、否定も肯定もしないフライトの真意とは一体…!? 書き下ろしは、獄中のフライトによる回想『執事の独白』
  • 新婚旅行と旦那様の憂鬱〈上〉
    4.0
    ――この島にいるのは、俺とお前だけだ。「北の死神」こと検死官ウィルフレッドとその助手ハルは、数多の試練をくぐり抜け、ついに永遠の伴侶に。だがハルは蜜月どころか限界にきていた。ウィルフレッドにふさわしい奥方となるべく、慣れない社交界のしきたりに縛られつつ助手と厨房業務の傍ら屋敷のやりくりにまで頭を悩ませる日々。事態を案じたウィルフレッドは、休暇をもぎ取り旅立つことを決意する。豪華客船でいざ南国の楽園へ! 誰にも邪魔されないロマンチックな時間を過ごそうと、心躍らせる二人だったが…。

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  • 作る少年、食う男
    4.4
    港町マーキスで検死官を務めるウィルフレッド。耳慣れぬ職業、銀髪に暗青色の瞳、高い身分を持ちながら社交界に出入りせず独り身を貫く彼はいつしか人々の間で「北の死神」と呼ばれるようになっていた。そんなウィルフレッドが出会ったのが、孤児院出身で男娼のハルだった。料理の勉強がしたいと屋敷に出入りするようになったハルは、ウィルフレッドに生きた人間の肌の温もりを感じさせた。それは北の国からこの街に流れ着いて初めて知る感情――、<愛しさ>を彼にもたらすようになる。ところが些細な行き違いからハルが街の荒くれ者たちに囚われ、嬲られるという事件が起こり……。男前で誠実な旦那様とはねっかえりな使用人兼助手が、近世ヨーロッパ風港町で巻き込まれる事件と恋の嵐!
  • 手をのばせばそこに【特別版】
    3.8
    好きにしていいって、冬は言っただろ? 昼は駄菓子店の店番、夜は男娼として暮らす冬。それは他人と関わらず、頼らず生きるため、糧を得るためだけに選んだ生き方。そんな冬の隣家に熊のような大男・神崎が引っ越してくる。昼間から店に入り浸り職業すら不明の男はしかし、人好きする性格でたちまち小さな町の人気者に。冬の作る心の壁もなんなく乗り越え、入り込んでくる神崎。しかし冬が売りをしていると知るや、神崎は自分が冬を買うと言い出す。同性経験はないはずの神崎だが、売りの客にはない思いやりと激しさに気持ちは揺れて――。 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを完全収録した電子限定特別版!
  • 初恋の神様【特別版】
    4.3
    神様の前では手も繋いでもらえませんか? 実家の神社で働く環は、向かいにできたチャペルの神父・エリオに一目惚れ。しかし戒律を厳しく守る神父に同性愛はご法度で…。 実家の神社で働く環は自身をゲイだと自覚し、これまで誰とも付き合ったこともないまま三十歳になろうとしていた。そんなある日、よく夢にみる男性と背格好がそっくりな神父・エリオに出会う。エリオは向かいにできた結婚式場のチャペルの神父で、環とは商売敵のような存在。だが、聖職者の鑑のような優しさに溢れ、魅力的な笑顔のエリオに環は切ない想いを募らせていく。しかし戒律を厳しく守る神父に同性愛はご法度で――。 紙書籍発売時、フェア用に書き下ろされたSSを完全収録で登場!
  • リアルリーマンライフ
    4.2
    瀬戸さんは、最後まで俺を抱く気になれませんか? 万代精機株式会社で開発を担当する瀬戸は営業部の同期・益原と得意先のクレーム処理に当たることに。社交的でそつのない営業手腕を持つ益原に、根っから理系人間の瀬戸は苦手意識を感じる。ところが瀬戸が唯一の恋人といえる存在だった充輝と再会し、再び交際を迫られていると知った益原は、なぜか瀬戸を自宅へ強制的に保護し、恋人宣言してしまう。暫定処置と知りつつも、より真実味を出すためにと妻のように世話を焼き、惜しげもなくフェロモン満ち溢れる身体を差し出してくる益原に、瀬戸は挑発されて――。

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