納富信留作品一覧

  • プラトンとの哲学 対話篇をよむ
    4.2
    ソクラテスを中心に、数々の登場人物がことばを交わし、思索を深めていくプラトンの対話篇。「君はこの問いにどう答えるか?」作品の背後から、プラトンがそう語りかけてくる。『ソクラテスの弁明』『ポリテイア』『饗宴』などの代表作品を読み考えながら、プラトンの問いと対峙する。二千年の時を超え、今も息づく哲学の世界へ。

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  • 世界哲学のすすめ
    -
    世界哲学とは、西洋中心の「哲学」を根本から組み替え、より普遍的で多元的な哲学の営みを創出する運動である。それは、私たちの生活世界を対象とし、多様な文化や伝統や言語の基盤に立ちつつ、自然環境や生命や宇宙から人類を反省する哲学であり、世界に生きる私たちすべてに共有されるべき普遍性をもった、本来の哲学を再生させる試みでもある。『世界哲学史(全9巻)』の成果を踏まえつつ、より広い視野で世界哲学を本格的に論じ、開かれた知の世界へと読者をいざなう。
  • カントからヘーゲルへ 新版
    -
    スタンダードな入門書を、読みやすくなった新版で カントの批判哲学から、フィヒテ、シェリングをへてヘーゲルの哲学体系までドイツ観念論を平明に解説した入門書。旧版の坂部恵による解説に加え、新たに納富信留・東京大学教授による序文を収録する。1977年の刊行以来、長年読み継がれてきた名著を、読みやすい新組みでおくる。 【主要目次】 序文 哲学者との対話としての哲学史――本書を読むために(納富信留) 第一章 カント 1 カント哲学の背景と意図 2 生涯と著作 3 批判哲学の意図 4 数学および自然科学の基礎づけ 5 伝統的形而上学の否定 6 実践的形而上学の基礎づけ 7 自然界と道徳界との統一 第二章 フィヒテ 1 生い立ちからイエナ赴任まで 2 前期思想 3 無神論論争 4 ベルリン時代 5 後期思想 第三章 シェリング 1 生い立ちからイエナ時代まで 2 前期思想 3 ヴュルツブルク、ミュンヘン、ベルリン時代 4 後期思想 第四章 へーゲル 1 ヘーゲルに対する相反する評価 2 生涯と著作活動 3 根本思想 4 弁証法 5 体系の概観 6 『精神現象学』序論と『法の哲学』 7 後世への影響 解説(坂部 恵)
  • ことばの危機 大学入試改革・教育政策を問う
    3.8
    一連の「国語」改革は何が問題なのか? 東大文学部の有名教授陣による、緊急講演録! 大学入試改革や新学習指導要領の公示により、「国語」をめぐる様々な変更点が注目を集めている。「論理国語」「文学国語」といった区分が新たに誕生し、新・大学入試共通テストでは実用的な文章の読解が増加する見込みである。また、それに連動する形で、高等学校の「国語」からは文学の比重が減ることが予想されている。このように「実用性」を強調し、「文学」を特殊な領域に囲い込もうとする大学入試改革・教育政策はいかなる点で問題なのか。その変化の背景にある、日本社会全体に蔓延した「ことば」に対する偏った見方とは何か。そして、なぜ今の時代にこそ文学的知性と想像力が重要なのか。東京大学文学部の5名の有名教授陣が、各専門の立場から問題意識を熱く語った、必読の講演録!
  • 世界哲学史1 ──古代I 知恵から愛知へ
    4.3
    古代から現代まで世界哲学史を一望に収める八巻シリーズ。第一巻では、哲学が成立した古代の最初期を扱い「知恵から愛知へ」という副題のもと、人類が文明の始まりにおいて世界と魂をどう考えたのかを探究する。文明が発生した古代オリエントに始まり、旧約聖書とユダヤ教の世界、ヤスパースが「枢軸の時代」と呼んだ古代の中国とインドとギリシアで思想が展開された紀元前二世紀までに見ていき、最後にギリシアとインドの接点を探る。新しい哲学の可能性を広げる旅へと読者を誘う。
  • ソクラテスの弁明
    4.3
    ソクラテスの生と死は、今でも強烈な個性をもって私たちに迫ってくる。しかし、彼は特別な人間ではない。ただ、真に人間であった。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、つまり哲学者(フィロソフォス)であることが、人間として生きることだ、ということであった。(「訳者あとがき」より)。ソクラテスの裁判とは何だったのか?プラトン対話篇の最高傑作、ついに新訳で登場!
  • 哲学の誕生 ──ソクラテスとは何者か
    3.0
    哲学はソクラテスとともに始まったと見なされてきた。だが、何も著作を残さなかったソクラテスが、なぜ最初の哲学者とされるのか。それを、彼とその弟子のプラトン、アリストテレスという3人の天才による奇跡的な達成と考える従来の哲学史観では、致命的に見落とされたものがある。ソクラテスが何者だったかをめぐり、同時代の緊張のなかで多士済々の思想家たちが繰り広げた論争から、真に哲学が形成されていく動的なプロセスだ。圧倒的な量の文献を丹念に読み解き、2400年前、古代ギリシアで哲学が生まれるその有り様を浮き彫りにした『哲学者の誕生:ソクラテスをめぐる人々』の増補改訂版。
  • 扉をひらく哲学 人生の鍵は古典のなかにある
    4.0
    今あなたが抱いているその疑問,何千年も前から考え続けられてきたことかもしれない…? 親との関係,何のために勉強するのか,本当の自分とは何か,昔の本が今役に立つの? 古今東西の書物をひもといて,11人の古典研究者が答えます.友達への相談やネット検索では出会えないアドバイスが,人生の扉を開く,かもしれません.

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  • パイドン~魂について~
    3.8
    死後、人間の魂はどうなるのか? 肉体から切り離され、それ自身存在するのか? 永遠に不滅なのか? ソクラテス最期の日、獄中で弟子たちと対話するプラトン中期の代表作。魂の存在を哲学し、威厳をもっておだやかに死を迎えるソクラテスの姿は、「知を愛し求める人」そのものと言えよう。ソクラテスが死を迎えるその瞬間は、その簡潔な描写で美しい一幅の絵画のようであり、感動のラストシーンでもある。
  • プラトン哲学への旅 エロースとは何者か
    3.7
    愛することが哲学だ えっ!? 紀元前のアテナイでソクラテスと愛について対話する? 当代一のプラトン研究者が、名著『饗宴』を再現して挑む、驚きのギリシア哲学入門書! 本書は、哲学者プラトンの代表作で、古代ギリシア語の散文作品として名高い『饗宴』のなかに、語り手の「私」(「現代からの客人」)が列席し、ソクラテスら演説者たちと「愛(エロース)」をテーマに競演する、類を見ない教養新書である。「哲学(フィロソフィア)」という言葉は「知(ソフィア)」を「愛し求める(フィレイン)」という意味の合成語。哲学=愛であることが、いま明かされる。 第一話 誘う――アカデメイアに立つ 第二話 競う――恋愛とはどんなものか 第三話 求める――欲望は満たされるか 第四話 出会う――美のイデアを目指して 第五話 乱れる――愛することが哲学だ

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