生田悠理 - セール作品一覧
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-目につくものの色や名前を、つい片っ端から口にしてしまう。それがモーリの最近のクセだった。事故により視力を失っていたモーリは、角膜移植手術を受け、光を取り戻していた。美しいエメラルドブルーの瞳。しかしそれからというもの《赤い色》を見ると発作に襲われるようになっていた。恐ろしい《残像》と共に…。角膜提供者が最期に見た、網膜に焼きつくほどの恐ろしい《残像=体験》とは一体? そんなある日、モーリが押さえきれない衝動にかられ駆け込んだのは、写真家の故マックス・ヴァインの個展。今は亡き天才写真家はモーリと同じく、美しいエメラルドブルーの瞳の持ち主であった……。生田悠理先生が描く美しくも悲しいミステリー。他、TVスターのロマンティックな恋を描いた短編も同時収録。
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-2歳のときに両親が離婚。それぞれに引き取られ、姉と弟、10歳離れた姉弟はそれから16年間会うことはなかった…。父の病院を継ぐために、医大の受験で東京へ上京した椿は、挨拶がてら、母親側の経営する下宿「あおば荘」に顔を出しにきたのだった。そこで、遭遇したのは、明るく元気な姉のさくらであった。16年の歳月を感じさせないあまりの明るさに戸惑う椿であったが、それも通り越して、椿を包んでくれるさくらの優しさが、椿には初めて経験だった。さくらの強引な押しにより、受験が終るまで「あおば荘」で下宿することになった。《家庭》というものに縁がなかった椿は、人とのふれあい、交流、優しさが自分にはつらく逃げ出してしまう。そして途方にくれていたとき、目の前に立っていたのは姉のさくらであった。ひとつ屋根の下での奇妙な生活を通して交錯するヒューマンホームドラマ。生田先生の渾身の1作品!
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-24歳のOLで共働きをしている、三矢双葉には4歳の息子・壱太がいる。旦那は同じく24歳の両太。実はこの両太の仕事が、特撮ヒーローの主人公であった。夢を追い続けたばかりに生活苦に見舞われた若き夫婦は、稼ぎが悪いために懸命に働かなければならなかった。双葉は両太が働かない姿をみて考えることがあった。このまま甲斐性ない男といていいのだろうか? 不幸は重なり、両太は骨折をし、競馬や家でゴロゴロが日課になりつつあった。昔はこうじゃなかった。私が好きな両太はどこへ行ったんだろうか? そして双葉のストレスが爆発しそうなところまできたとき、両太から意外な提案があった。「今日は早く帰ってきてくれよ」と……。生田悠理先生がお贈りするハートフルなラブロマンス短編集!!
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-ホテルファンタジアへようこそ。ここは非日常の夢の空間…。ここは夜ごとの秘密の空間…。そしてそこでは様々な人生を抱いて、今夜も人々がゆきかっている。いくつもの小さな裏切り、失望、憎しみ、出逢い、愛、そして奇跡が…。同窓会に来ていた暎子の人生は順風満帆かに見えたが、夫と離婚し、今は最悪の状態にいた。なぜ今日ココへ来たかといえば、親友の真弓に会うためだった…。ヒット作品を出したゲームメーカーの金持ちと結婚した? 私を見下しているの? そう感じた暎子は憎しみの感情とともに、真弓の旦那・安夫を誘惑し不倫関係に…。そんな失意に落ちているだろう真弓を見たいがためにやって来た今年の同窓会だったが、思わぬ出来事が…! 生田悠理先生がお贈りする、ホテル・ファンタジアを舞台にして巻き起こる、ちょっと不思議なヒューマン・オムニバス・コミック!
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-私立桜風学園女子寮。仲のよい4人組の天羽聖、久遠寺馨、桐生祥子、美杉亜矢は、男の子が気になるお年ごろ。男勝りな聖は、毎週日曜日になると外へ出かけていく。…実は、同窓会で2年ぶりにあった加納拓朗と草野球をしていたのであった。2年のブランクがあったとはいえタクローは素敵な男になっていた。週に一度しか会えない。「またね」としか言えない。この学園生活は《楽園》だけど、タクローがいない。いつしかタクローは友達じゃない存在になっていた。思い悩んだ聖は、部屋に閉じこもってしまうが……。2人の行く末はどうなる? その他3人の素敵なお話を収録。生田悠理先生が描く読んで幸せになる1冊!!