朝松健 - 光文社文庫作品一覧

  • 一休暗夜行
    3.5
    「ほしみる」を探しだし焼き尽くせ──謎の言葉を遺し足利義満は死去した。放置すれば天下を逆(さか)しまにするという「ほしみる」の正体、そして在り処は? かくして、四代将軍・義持が、母親を人質にしてまで、その探索に遣わしたのは……誰あろう、主人公・一休宗純。だが、さまざまな怪異、苦難が、一休の前途を阻むのであった!──面白さ比類なし。朝松健の自信作!
  • 一休闇物語
    3.0
    なまめかしい肢体で男の精気を吸う妖女、高僧だけを喰らう妖物、尊氏(たかうじ)ゆかりの凶鳥(まがとり)……さまざまな怪異と遭いつつ、地獄さながらの世を行く一休宗純(そうじゅん)。旅を経て寺に戻った一休は、師・華叟宗曇(かそうそうどん)の危篤を知る。そんな宗曇の病床に妖怪が現われ、誰彼かまわず人間の影を食いはじめた!(「影わに」)一休はなぜ旅をするのか!? 膨大な史料と想像力が生んだ連作小説。
  • うろんもの~人情・お助け押し売ります~
    -
    御家人の次男坊・杉野伸吾は、立派な戯作者になるのが夢だ。だが、師匠には、真面目すぎて話に艶がないと叱られてばかり。そんなとき、役者まがいの美貌を持つ謎の男・夕星と知り合う。兄さんと懐いてくる夕星は、伸吾の長屋に転がり込んできて……。「お助け屋」の仕事に巻き込まれた伸吾を待っていたのは、波瀾万丈の日々だった! 爽やかで温かな人情活劇。
  • 元禄百足盗
    5.0
    倒幕を謀る柳沢吉保と大僧正隆光が召還した四十七の「魔」は、浅野内匠頭の遺臣たちに憑依した! 悪霊祓い師・祐天上人は、阿弥陀仏の導きで彼らを封じんとするが……すでに江戸は、四十七人の盗賊「百足盗」の出現に震撼としていた! ――伝奇時代小説界の新たな俊英が描く、虚々実々の江戸魔界絵図。各界で話題を呼んだ怪異僧・祐天、ふたたび見参!
  • 元禄霊異伝
    -
    世は元禄。賑わう廓・吉原で遊女は憑いた悪霊を祓う僧がいた。名を祐天という。 ――そのころ、犬公方・徳川綱吉をあやつる柳沢吉保と隆光は、倒幕の陰謀を企てていた。六義園を通じ、江戸に妖霊を放つつもりなのだ。新井白石の協力を得て、陰謀を察した祐天は、法力でこれに対抗するが……? 江戸の命運やいかに? 新機軸で挑む、壮大な伝奇絵巻!
  • 五右衛門妖戦記
    -
    京は三条河原(さんじょうかわら)に広がる刑場(けいじょう)は、時ならぬ人混みでごった返していた。ご存じ、怪盗・石川五右衛門の処刑の日だ。大釜(おおがま)に煮えたぎる油の前に引き立てられ、絶体絶命と思われたその時――もう一人の五右衛門が現れた! 韓(から)の国からやってきた二代目・五右衛門が、初代直伝(じきでん)の妖術を駆使し、仇敵・秀吉の首を狙う。読み出したら止まらない、痛快ノンストップ活劇!(『妖術 太閤殺し』改題)
  • ちゃらぽこ 真っ暗町の妖怪長屋
    4.0
    本所業平橋(ほんじょなりひらばし)の外れの外れ。場末の中の場末の町に、一軒のボロ長屋があった。住人たちは一見普通の町人だが、一皮剥(ひとかわむ)けば、くせ者揃いの妖怪ばかり。そんな長屋に、ひょんなことから、旗本の次男坊・荻野新次郎(おぎのしんじろう)が住むことになった。一本気な性格が災いして職を失い、親から勘当された身なのだ。居合の達人・新次郎と気のいい妖怪たちが悪に立ち向かう、痛快時代活劇!
  • 百怪祭
    3.0
    1~2巻550~660円 (税込)
    《戦乱の昏き世。足利が織田が豊臣が、そして妖異の者たちが描きだす壮大な伝奇絵巻!》その男は龍にならんとする蛇か? ──琵琶法師を殺(あや)めて奪った古文書が、油売り・庄五郎の野心を烈(はげ)しく燃やす。そこに記されしは邪淫教立川流の秘儀! 天下を取り、女を抱くため、古文書にしたがい、魔物と約定を交わす庄五郎。彼が辿る凄絶な運命とは?(「魔蟲傳(まむしでん)」)
  • 妖臣蔵
    5.0
    五代将軍・綱吉の代。権勢を誇る老中・柳沢吉保と護持院の僧正・隆光が魔界から召喚した四十七の因子は、大石内蔵助らに憑依(ひょうい)。以来、血腥(ちなまぐさ)い騒動が! 江戸を守るため、悪霊祓い師(エクソシスト)・祐天、弟子のあば安、大岡市十郎らが魔神・巨旦将来(こたんしょうらい)と死闘を演じる。祐天上人(しょうにん)の女人救済、四谷怪談、忠臣蔵……史実をもとに描く朝松流伝奇小説!
  • 夜の果ての街(下)
    -
    10月31日、ふたつの世界が衝突し、秩序が全て崩れ去る! 魔術的能力を身につけて蘇った刑事・柾目仁(マジック)は、同僚の悦子、少年街娼・エネーロたちと夜果川(よはてがわ)周辺に身を潜め、終末の秘密を探っていた。すでに世界はゆらぎだし、〈向こう側〉の組織の連中は暗躍している! 謎と物語が輻輳(ふくそう)するホラー・ノワール。膨張する恐怖の果てに……興奮のクライマックス!
  • 夜の果ての街(上)
    -
    暴力、頽廃、死の街・池袋。この無国籍不法地帯を牛耳るミスター沈(シェン)に、柾目仁(まさめじん)たち三人の刑事が惨殺された! だが、なぶり殺しにされる寸前の女刑事・淡路悦子を救ったのは、死んだはずの柾目だった!? 数日後、〈こちら側〉と〈向こう側〉がつながり、世界は破綻を迎えるという。タンゴのリズムで崩壊の秒読み(カウントダウン)が始まった! 著者渾身のホラー問題作が登場。

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