紅玉いづき - 電撃文庫作品一覧

  • 悪魔の孤独と水銀糖の少女
    4.2
    「あなたを愛するために、ここまで来たんだもの」  黒い海を越え、呪われた島にやってきた美しい少女、シュガーリア。今は滅びた死霊術師の忘れ形見である彼女が出会ったのは、大罪人の男、ヨクサルだった。彼は無数の罪をその身に刻み、背負う悪魔は、『孤独を力にかえる』という──。 「あんた、何様のつもりだ」 「わたしはシュガーリア。この世界で最後の……死霊術師の孫娘よ」  愛など知らない男と、愛しか知らない少女が出会った時、末路を迎えたはずの物語が動きはじめる。  水銀糖の少女の、命をかけた最後の恋は、滅びの運命に抗うことが出来るのか。
  • MAMA
    4.1
    海沿いの王国・ガーダルシア。 トトと呼ばれるその少女は、確かな魔力を持つ魔術師の血筋・サルバドールに生まれた。 しかし、生まれつき魔術の才には恵まれなかった。 ある日トトは、神殿の書庫の奥に迷い込んだ。 扉の奥から呼ばれているような、そんな気がしたから。 果たしてそこには、数百年前に封印されたという<人喰い>の魔物が眠っていた。 トトは魔物の誘いにのった。 魔物はその封印から解き放たれ、トトは耳を失った。 そして、強い強い魔力を手に入れた――。 これは、孤独な<人喰い>の魔物と、彼のママになろうとした少女の儚くも愛しい歪んだ愛の物語。
  • ミミズクと夜の王
    4.4
    魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。 額には 「332」 の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。 願いはたった、一つだけ。 「あたしのこと、食べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。 全ての始まりは、美しい月夜だった。 ―― それは、絶望の果てからはじまる、小さな少女の崩壊と再生の物語。
  • 鳥籠巫女と聖剣の騎士
    4.6
    この国には伝説がある。それは何百年も昔から、国の象徴とされてきた聖剣の伝説だ。聖剣に選ばれた騎士は『聖騎士』と呼ばれ、特別な力と戦いの生を得るという──。由緒ある騎士の家系、マクバーレン家の末子アン・デュークは、二人の兄と違い剣を握ることを恐れていた。ある時、彼は新たに剣の巫女となったオリエッタと出逢う。『電撃文庫MAGAZINE Vol.17 2011年1月号』に掲載された、『ミミズクと夜の王』『毒吐姫と星の石』のスピンオフ短編が電子書籍で登場!
  • 毒吐姫と星の石
    4.2
    全知の天に運命を委ねる国ヴィオン。占により下町に捨てられ、呪いの言葉を吐いて生きる姫がいた。星と神の巡りにおいて少女は城に呼び戻され、隣国に嫁げと強いられる。唯一の武器である声を奪われて。星の石ひとつ抱き、絶望とともに少女は向かう。魔物のはびこる夜の森、そのほど近くの聖剣の国レッドアークに。少女を迎えたのは、夜の王に祝福を受けた、異形の手足を持つ王子だった。第13回電撃小説大賞〈大賞〉受賞作 『ミミズクと夜の王』 の続編、満を持して登場。
  • 雪蟷螂
    4.0
    涙氷の降るその山脈で雪蟷螂の女が起つ。 この婚礼に永遠の祝福を。 長きにわたって氷血戦争を続けていたフェルビエ族とミルデ族。その戦に終止符を打つため、ひとつの約束がなされた。それは、想い人を喰らう“雪蟷螂”とも言われるフェルビエ族の女族長アルテシアと、永遠生を信仰する敵族ミルデ族長オウガの政略結婚だった。しかし、その約束の儀は、世代を超えた様々な思惑が交錯することによって阻まれる。果たして、極寒の地に舞う恋の行方は……。

最近チェックした本