阿木燿子 - 集英社作品一覧

  • まぁーるく生きて
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    十代の頃は、四角かった。ゴツゴツしていて、あっちにゴツン、こっちにゴツンと年がら年中、なにかにぶつかってはコブを作っていた。頭だけじゃなく心の中までも……。この頃、生き方の理想は、まぁーるい球体のように、たくさんの接点をもって、いろんな人、風景、そして季節と出会って行くことだと思うようになった。人気作詞家・女優・小説家の著者が、自分を語り、男を語り、時代を語るエレガント・エッセイ集。
  • 指輪の重さ
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    弁護士の瀬尾恭介は、美しい生花師匠の高見沢三保に魅せられ、密な関係を持った。そんな折、傷害事件を起こした若者の弁護を引き受けたが、事件が明らかになるにつれて三保の意外な正体を知る(表題作)。他に「朝焼けに揺れて」「金曜日のミストレス」など、結婚生活になんらかの破綻を生じた夫婦の揺れ動く微妙な心理、葛藤を描いた危険でミステリアスな物語を収録。

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