宮本輝 - 講談社作品一覧

  • 骸骨ビルの庭(上)
    4.2
    1~2巻660円 (税込)
    大阪・十三に戦前からある通称「骸骨ビル」。戦後の混乱期に住み着いて、オーナーの阿部轍正と茂木泰造に育てられた孤児たちを立ち退かせるために三人目の担当者として送り込まれた八木沢省三郎は、一筋縄ではいかなそうに見える彼らの話に耳を傾けるうちに、困難だったであろう日々を思い描くようになる。
  • ここに地終わり 海始まる(上)
    4.3
    1~2巻693~748円 (税込)
    大西洋に突き出したポルトガルのロカ岬から、18年ものあいだ結核の療養生活を送っていた天野志穂子のもとに一枚の絵葉書が舞い込んだ。一世を風靡したコーラスグループ〈サモワール〉のリーダー梶井克哉の書いた言葉が、諦念に縛られていた志穂子に奇蹟をもたらす。人間の生きる力の源泉を描いた力作長編!
  • 新装版 朝の歓び(上)
    3.0
    1~2巻825~902円 (税込)
    妻の死をきっかけに、人生を一度リセットしようと会社を辞めた江波良介。四年前に気まずく別れた日出子と再会を果たして新たな旅に。
  • 新装版 命の器
    4.0
    私は最近、やっとこの人間世界に存在する数ある法則の中のひとつに気づいた。「出会い」とは、決して偶然ではないのだ。でなければどうして、「出会い」が、ひとりの人間の転機と成り得よう(本文より)。――清澄な抒情を湛える数々の宮本作品。その文学世界の秘密を描き出した、自伝的エッセイ集。
  • 新装版 二十歳の火影
    3.7
    宮本輝が描き出す人生の小説的スケッチ。大阪の下町から雪深い富山に移り住んだ幼い日の思い出、テニスに明け暮れた大学生活、父の事業の失敗と死別、広告代理店におけるコピーライターとしての仕事、そして、文学への目覚め……。『泥の河』で第13回太宰治賞、『螢川』で第78回芥川賞を受賞した著者が、自らの青春時代を綴った、珠玉のエッセイ集。(講談社文庫)
  • にぎやかな天地(上)
    4.0
    1~2巻880~902円 (税込)
    熟鮓、醤油、鰹節といった日本の伝統的な発酵食品を後世に残す豪華限定本を作ってほしい――。謎の老人松葉伊志郎から依頼を受けた船木聖司は、早速祖母の死とともに消えていた糠床を蘇らせる。その後、料理研究家の丸山澄男の協力で日本各地の職人を訪ねるうちに、微生物の精妙な営みに心惹かれていく。(講談社文庫)
  • 避暑地の猫
    値引きあり
    3.8
    修平の両親が番人として雇われた別荘には秘密の地下室があった。別荘の主、布施金次郎と両親たちとの密約の存在を知った17歳の修平は、軽井沢にたちこめる霧のなかで狂気への傾斜を深めていく。15年の沈黙を破って彼が語り始めたひと夏の出来事とは? 人間の心の奥に潜む「魔」を描ききった傑作長篇小説。
  • ひとたびはポプラに臥す1&2
    -
    <第1巻>二十年来の夢を賭け、中国・西安から旅の第一歩を踏みだす著者。酷暑と砂漠のなかでいったい何を見て、何を感じるのか。<第2巻>灼熱の砂漠はつづく。さらに蜃気楼と竜巻。一行は仏教都市・敦煌を経て、ついに天山山脈をのぞむところまで辿り着いた。

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