小説 - 二階堂黎人作品一覧
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4.0
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4.0二階堂黎人デビュー30周年 オーソリティと気鋭が本格ミステリーの深淵を追い求めた意欲の合作!! 栃木県の片田舎に小さな村があった。その村には〈アヤの祟り〉という言い伝えがあり、アヤという名の女性が村に入ると災いが起こるというものだった。現在村は〈梅屋敷〉と〈藤屋敷〉の二つの家を中心に動いていた。東京から家に戻ってきた〈梅屋敷〉の跡取り和壱が、密室内で拳銃自殺をした……。 村にアヤという器量良しの女がいた。夫と仲睦まじく暮らしていたが村長に目をつけられ夫は大雨の夜に川に流され亡くなった。その後村では子供が神隠しにあって殺害される事件が続いた。村人はアヤを疑い石を投げて殺し、簀巻きにして池に投げ込んだ。池はアヤの血で真っ赤に染まった。池は〈アヤの池〉と呼ばれるようになった。村に災いが起こる時、池は赤く染まるようになったという。
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3.5
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-警視庁捜査一課の刑事・馬田権之助は、大学の後輩で犯罪捜査の能力がある水乃紗杜瑠に、奇妙な手紙を読ませていた。そこには、幼い頃の事故が原因で醜い容貌となってしまった日沼定男という男の栄田美恵子という幼馴染みへの想いが綴られていた。研究者となった彼は、透明な「人間空気」になる薬を開発し、常に彼女のそばにいたと言う。そんなストーカーじみた生活の中で、日沼は美恵子が夫を殺した現場を目撃したというのだ。そして、実際、美恵子の夫は数年前に本当に密室状態の中、謎の死を遂げていた。日沼は本当に、人間空気になったのか? 不可能犯罪の謎に素人探偵・水乃紗杜瑠が挑む!
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-講談社〈手塚治虫漫画全集〉創刊や長篇アニメ『100万年地球の旅 バンダーブック』の制作など非常に活動的だった70年代後半の手塚治虫の足跡をまとめる。 手塚マンガ愛好家であり、手塚治虫ファンクラブの会長もつとめたミステリー作家の二階堂黎人が、自身のマンガ受容史を手塚治虫のマンガ家活動の様々と重ねる形で話をまとめる。 1977年から78年の手塚治虫の活動を主に扱い、手塚治虫が『ブラック・ジャック』や『三つ目がとおる』でヒットを飛ばし、手塚プロがふたたびアニメーションの制作をスタートする、非常に活動的な時期を精緻に描く日本漫画史の評伝、第五弾。
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3.7
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