平野啓一郎 - コルク作品一覧

  • ある男
    3.9
    【第70回読売文学賞受賞作】 【キノベス!2019第2位】 【映画化決定!2022年 公開予定(監督:石川慶、脚本:向井康介)】 愛したはずの夫は、まったくの別人であった。── 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。 ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。 愛にとって過去とは何か? 人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか? 「ある男」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。 人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。
  • マチネの終わりに(文庫版)
    4.1
    天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
  • 第1話
    無料あり
    -
    結婚した相手は、人生最愛の人ですか? 累計60万部を超え、2019年に映画化した『マチネの終わりに』が、マンガ家 髙堀健太によって、マンガ化! 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。記者として戦場に赴く洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ・・・ ただ愛する人と一緒にいたかった。 芥川賞作家平野啓一郎の原作を、マンガ家 髙堀健太が描く、恋の仕方を忘れた大人に贈る至高の恋愛ストーリー。

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  • 『ある男』無料試し読み
    無料あり
    4.6
    【第70回読売文学賞受賞作】 【キノベス!2019第2位】 【映画化決定!2022年 公開予定(監督:石川慶、脚本:向井康介)】 愛したはずの夫は、まったくの別人であった。── 「マチネの終わりに」の平野啓一郎による、傑作長編。 弁護士の城戸は、かつての依頼者である里枝から、「ある男」についての奇妙な相談を受ける。 宮崎に住んでいる里枝には、2歳の次男を脳腫瘍で失って、夫と別れた過去があった。長男を引き取って14年ぶりに故郷に戻ったあと、「大祐」と再婚して、新しく生まれた女の子と4人で幸せな家庭を築いていた。 ところがある日突然、「大祐」は、事故で命を落とす。悲しみにうちひしがれた一家に、「大祐」が全くの別人だという衝撃の事実がもたらされる……。 愛にとって過去とは何か? 人はなぜ人を愛するのか。幼少期に深い傷を負っても、人は愛にたどりつけるのか? 「ある男」の人生を探るうちに、過去を変えて生きる男たちの姿が浮かびあがる。 人間存在の根源と、この世界の真実に触れる文学作品。 ※ 無料試し読み版では、第三章まで収録。引き続き、本編をお楽しみください。

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  • 本心 分冊版 プロローグ/第一章 <母>を作った事情
    無料あり
    -
    1~3巻0円 (税込)
    【『本心』分冊版 プロローグ/第一章 <母>を作った事情(全14巻)】 愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 『マチネの終わりに』『ある男』に続く、平野啓一郎 感動の最新長篇! 「常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しくそして大きく揺れるたび、涙せずにはいられない。」── 吉本ばなな 「心配だっただけでなく、母は本当は、僕を恥じていたのではなかったか?」 ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とは── 急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。 ◆ 四半世紀後の日本を舞台に、愛と幸福の真実を問いかける、分人主義の最先端。 ◆ ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。 ◆ 読書の醍醐味を味合わせてくれる本格小説! 【あらすじ】 舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。 母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。 さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る── 。
  • 『マチネの終わりに』無料試し読み
    無料あり
    4.4
    天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 芥川賞作家が描く、恋の仕方を忘れた大人たちに贈る恋愛小説。映画版 DVD&Blu-ray化を記念した無料試し読み版として、第一章まで収録

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  • 「カッコいい」とは何か
    3.8
    1巻1,100円 (税込)
    本書は、「カッコいい」男、「カッコいい」女になるための具体的な指南書ではない。そうではなく、「カッコいい」という概念は、そもそも何なのかを知ることを目的としている。 「カッコいい」は、民主主義と資本主義とが組み合わされた世界で、動員と消費に巨大な力を発揮してきた。端的に言って、「カッコいい」とは何かがわからなければ、私たちは、20世紀後半の文化現象を理解することが出来ないのである。 誰もが、「カッコいい」とはどういうことなのかを、自明なほどによく知っている。 ところが、複数の人間で、それじゃあ何が、また誰が「カッコいい」のかと議論し出すと、容易には合意に至らず、時にはケンカにさえなってしまう。 一体、「カッコいい」とは、何なのか? 私は子供の頃から、いつ誰に教えられたというわけでもなく、「カッコいい」存在に憧れてきたし、その体験は、私の人格形成に多大な影響を及ぼしている。にも拘らず、このそもそもの問いに真正面から答えてくれる本には、残念ながら、これまで出会ったことがない。 そのことが、「私とは何か?」というアイデンティティを巡る問いに、一つの大きな穴を空けている。 更に、自分の問題として気になるというだけでなく、21世紀を迎えた私たちの社会は、この「カッコいい」という20世紀後半を支配した価値を明確に言語化できておらず、その可能性と問題が見極められていないが故に、一種の混乱と停滞に陥っているように見えるのである。 そんなわけで、私は、一見単純で、わかりきったことのようでありながら、極めて複雑なこの概念のために、本書を執筆することにした。これは、現代という時代を生きる人間を考える上でも、不可避の仕事と思われた。なぜなら、凡そ、「カッコいい」という価値観と無関係に生きている人間は、今日、一人もいないからである。 「カッコいい」について考えることは、即ち、いかに生きるべきかを考えることである。 ――「はじめに」より
  • 考える葦
    3.0
    文学とは、芸術とは、社会とは、「生きる」とは、何か―― 作家生活二十年の平野啓一郎。『透明な迷宮』『マチネの終わりに』『ある男』執筆時に、作家は何を考えてきたのか。 文学、思想、美術、音楽、エンタテインメントから社会問題まで、広範なテーマに亘る六十七篇の論考を集成した、 待望の最新批評・エッセイ集。 「私たちは、今日、巨大な世界との対峙を余儀なくされている。なるほど、個々には葦の一本に過ぎまいが、 しかし、決して孤立した葦ではない。古今東西に亘って、たくましく繁茂し続けている一群の葦であり、 宇宙を包み込むのは、その有機的に結び合った思考である。」(「後書き」より) (収録作品) I 私達自身のような「夭折の天才」――ドナルド・キーン『石川啄木』 愛に翻弄された父と子、そして女――フランソワ・モーリアック『愛の砂漠』 「気持ち悪い」文学の最高峰――小島信夫『城壁』 森鴎外「鶏」――アンケート:「美しい日本語」とは何なのか? 「「愚」と云ふ貴い徳」の弁護人――谷崎潤一郎 『細雪』の妙子――アンケート:谷崎潤一郎名キャラ図鑑 傑作群の底に流れていたもの――谷崎潤一郎「創作ノート」 混沌を秩序化する技術――三島由紀夫『小説読本』 木乃伊にならなかった知の木乃伊取り――澁澤龍彦 個人の一生と人類の罪――追悼・林京子 思い出すことなど――瀬戸内寂聴 「否定性」と「私ら」――大江健三郎 「稔りの飽和」の静かな重み――古井由吉『ゆらぐ玉の緒』 疾駆し、「ゆきき」する若き詩人――吉増剛造『GOZOノート 1 コジキの思想』 人間を知っている作家――キム・ヨンス アーレントの「反ユダヤ主義」を読みながら 情報に“勝ち負け”はあるのか?――レジス・ドブレ『メディオロジー宣言』 昭和プロレスの“リアリティ” 俯瞰と没入――菊地信義『菊地信義の装幀1997~2013』 “我が事”としての西洋政治思想史――小野紀明『西洋政治思想史講義――精神史的考察』 〈顔〉で向かい合う自己と他者――鷲田清一『〈ひと〉の現象学』 テロと昭和――中島岳志『血盟団事件』 II 初めて小説を書いた年齢 未来には絶望しない――『ドーン』を振り返って あなたといる時の自分――アンケート:I Love You. の翻訳は? 一区切りついた、という実感 桜の中で、時が重なり合う 自分を解釈してもらう喜び――オーダーメイドについて 出版激動期の「文学と金」 飯田橋文学会縁起 文士劇出演顛末 フランスと私 III 肉体と油彩 「禍」としての才能――テオドール・シャセリオー 窃視された裸体――ドガ《たらいを洗う女》 北九州と、屋根の上の記憶――木村伊兵衛『川開き』 “遺影画”の世界――横尾忠則『日本の作家 222』 人間の居場所――広川泰士『BABEL ORDINARY LANDSCAPES』 深澤直人さんの仕事――『AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲』展 「現実の現実性」に向けて――『トーマス・デマンド』展 アルゲリッチの《夜のガスパール》のために アロイジウス・ベルトラン『夜のガスパール』より(平野啓一郎訳) 偉大さと親近感と――小川隆夫『マイルス・デイヴィスの真実』 八十年代の亡霊 芸人と「分人」 共感の境界はどこに?――『第9地区』 「インセプション」としてのフィクション――クリストファー・ノーラン『インセプション』 悪役次第――クリストファー・ノーラン『ダークナイト ライジング』 IV 「カミナリおやじ」とは誰だったのか? 排外主義デモ ローンと事なかれ主義 「日本批判」のジレンマ 食品ロスと貧困 「自己責任」論 戦争への想像力 「信頼」と社会の合理性 「面倒臭い」がない世界 顔に結びつけられる自己 ネットと選挙干渉 手術から修理へ 見かけと実体 模倣と影響力 外国人としての被災 伝記と身内話の間 更新される郷愁 釣り好きの祖父の酒 自宅にウイスキー・ボトル Circle of Life
  • 小説の読み方
    3.8
    本書は、現代の純文学からミステリーまでの11作品を題材に、物語をより深く楽しく味わうコツを、人気小説家がわかりやすく解説。小説を読んだ後、SNSで、作品の感想を書いたり、意見交換ができるようになる1冊です。 「冒頭で、私は、動物行動学者のティンバーゲンによる『四つの質問』を紹介している。これは、文学に限らず、映画にも美術にも通用する問いであり、何かを鑑賞したあと、人とそれについて話をしたり、自分で感想を書いたりする際には有効な着眼点となるだろう」(本書「文庫版によせて」より抜粋) <本書で解説する作品> ●ポール・オースター『幽霊たち』 ●綿矢りさ『蹴りたい背中』 ●ミルチャ・エリアーデ『若さなき若さ』 ●高橋源一郎『日本文学盛衰史――本当はもっと怖い「半日」』 ●古井由吉『辻――「半日の花」』 ●伊坂幸太郎『ゴールデンスランバー』 ●瀬戸内寂聴『髪――「幻」』 ●イアン・マキューアン『アムステルダム』 ●美嘉『恋空』 ●フョードル・ドストエフスキー『罪と罰』 ●平野啓一郎『本心』 PHP新書版に、『罪と罰』『本心』の解説を新規追加し、再編集。
  • 平野啓一郎 タイアップ小説集 〔電子版限定〕
    -
    1巻858円 (税込)
    【電子版限定!】 平野啓一郎が贈る、ショートストーリー27編。 パリ、新宿、ガンジス川の畔etc. 舞台も時代も主人公も様々な、プレミアム・アナザーワールド! 普段の長編小説とは一線を画す、軽快な読み口。雑誌をめくるように楽しんで。 2008年から2016年にかけて『FRaU』を中心に様々な媒体で発表された、掌編小説やエッセイを厳選して加筆・改筆し、一冊に書籍化。著者によるまえがき付き。
  • 本心
    3.8
    1巻881円 (税込)
    【2024年 映画化決定!】 愛する人の本当の心を、あなたは知っていますか? 『マチネの終わりに』『ある男』に続く、平野啓一郎 感動の最新長篇! 「常に冷静に全てを観察している賢い主人公の感情が、優しくそして大きく揺れるたび、涙せずにはいられない。」── 吉本ばなな 「心配だっただけでなく、母は本当は、僕を恥じていたのではなかったか?」 ロスジェネ世代に生まれ、シングルマザーとして生きてきた母が、生涯隠し続けた事実とは── 急逝した母を、AI/VR技術で再生させた青年が経験する魂の遍歴。 ◆ 四半世紀後の日本を舞台に、愛と幸福の真実を問いかける、分人主義の最先端。 ◆ ミステリー的な手法を使いながらも、「死の自己決定」「貧困」「社会の分断」といった、現代人がこれから直面する課題を浮き彫りにし、愛と幸福の真実を問いかける平野文学の到達点。 ◆ 読書の醍醐味を味合わせてくれる本格小説!_ 【あらすじ】 舞台は、「自由死」が合法化された近未来の日本。最新技術を使い、生前そっくりの母を再生させた息子は、「自由死」を望んだ母の、<本心>を探ろうとする。 母の友人だった女性、かつて交際関係のあった老作家…。それらの人たちから語られる、まったく知らなかった母のもう一つの顔。 さらには、母が自分に隠していた衝撃の事実を知る── 。
  • マチネの終わりに
    4.2
    1巻1,540円 (税込)
    天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。人知れず体の不調に苦しむ洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまうが……。 愛とは運命なのか、それとも、私たちの意志なのか? 芥川賞作家が贈る、至高の恋愛小説。
  • マチネの終わりに 上
    5.0
    1~2巻1,100~1,210円 (税込)
    結婚した相手は、人生最愛の人ですか? 累計50万部を超え、今秋映画化する『マチネの終わりに』が、マンガ家 ホリプーによって、ついにマンガ化! 天才ギタリストの蒔野(38)と通信社記者の洋子(40)。 深く愛し合いながら一緒になることが許されない二人が、再び巡り逢う日はやってくるのか――。 出会った瞬間から強く惹かれ合った蒔野と洋子。しかし、洋子には婚約者がいた。 スランプに陥りもがく蒔野。記者として戦場に赴く洋子。 やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ・・・ ただ愛する人と一緒にいたかった。 芥川賞作家平野啓一郎の原作を、マンガ家ホリプーが描く、恋の仕方を忘れた大人に贈る至高の恋愛ストーリー。

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