酒井順子作品一覧

  • 文藝春秋2024年5月号
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    ■■■緊急特集 都知事の「ウラの顔」■■■ ◎小池百合子都知事 元側近の爆弾告発 小島敏郎(元都民ファーストの会事務総長・弁護士) 「私は学歴詐称工作に加担してしまった」 ◎カイロで共に暮らした友への手紙 北原百代 百合子さん、あなたが落第して大学を去ったことを私は知っている── ◎コロナワクチン後遺症 読者の疑問に答える 福島雅典(京都大学名誉教授) ◎大座談会 昭和海軍に見る日本型エリート 保阪正康/河野克俊/戸高一成/新浪剛史/楠木建 ◎特捜部はなぜ五人衆を逮捕できないか 五十嵐紀男(元東京地検特捜部長) ◎プーチン新政権の「影の軍団」小泉悠×長谷川雄之 ◎トランプ前大統領は気配りもできる 杉山晋輔(元駐米大使) ◎短期集中連載4  駐中国大使、かく戦えり 原発処理水「情報戦」の真相 垂秀夫 ◎訂正できない日本共産党 東浩紀×松竹伸幸 ◎五大商社を鍛えた失敗の歴史 秋場大輔 ◎伝説のサラリーマン投資家が明かす個人資産800億円の投資術 清原達郎 ◎東大教授の「尊厳死」提言 あなたはどう死にたいですか 佐倉統 ◎カラダの不調スッキリ 室伏流4つのメソッド 室伏広治(スポーツ庁長官) ◎令和Z世代はなぜ働かないのか 麻布競馬場 佐藤優 ◎皇居の新博物館で宝物を探そう 磯田道史 島谷弘幸 ◎アカデミー賞なんて夢みたい 本田雄 ◎松本幸四郎インタビュー 叔父吉右衛門の煙草入れ 【連載】 ◎新連載 地図を持たない旅人 大栗博司 ◎お笑い社長繁盛記4 太田光代 ◎ムーンサルトは寝て待て10 内館牧子 ◎記者は天国に行けない28 清武英利 ◎有働由美子対談64 万城目学(作家) ◎小説 病葉草紙 京極夏彦

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  • 鉄道旅へ行ってきます
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    「鉄道愛の方向性は人それぞれではありますが、三者三様の愛の形が混ざり合うことによって、よく知っている人と行く時には味わうことができない、オリジナルな旅ができてきたのです」(酒井順子氏)。 鉄道の旅はいつも楽しい。東武特急スペーシア&わたらせ渓谷鐵道、磐越東線、八高線&秩父鉄道SL急行パレオエクスプレス、北陸駅そば五番勝負! 北陸本線、「名駅」「変駅」「絶景駅」を訪ねて 名古屋鉄道&東海交通事業ほか、冬の日本海 雪と演歌と絶景の旅 五能線など。男性二人+女性一人という珍しい組み合わせでの鉄道旅。文庫版スペシャル旅として「銚子鉄道で行く、美味な日帰り旅」企画を加えた充実の一冊。ローカル列車と美味しいもの。旅のお供に、ガイドに!
  • 平安ガールフレンズ
    値引きあり
    4.3
    「人が眉毛を抜くときの顔ってなんともいえないよね」と日常を切り取る天才だった清少納言は、歌道の家に生まれ、「私はあえて歌なんか詠まない」と宣言し、随筆で結果を残したロックな女だった――。  『枕草子』の清少納言、『紫式部日記』の紫式部、『和泉式部日記』の和泉式部、『蜻蛉日記』の藤原道綱母、『更級日記』の菅原孝標女。今から1000年以上前に生きた女性たちは、一体どんな悩みを抱え、どのような恋愛をし、いかなる人生を送ったのだろう? 日記や随筆などの作品を読み解けば、彼女たちの性格が手にとるように見えてくる! 【誰とガールズトークしてみたい?】 「あるある」の元祖、女子に人気のリア充 清少納言 ねっとり濃厚な性質、内に秘めるタイプ 紫式部 負けず嫌いな“出家してやる詐欺”美女 藤原道綱母 平安の“中二病”夢みる物語オタク 菅原孝標女 モテと才能に恵まれるも、なぜか不幸体質 和泉式部
  • 朝からスキャンダル
    4.0
    人の転落、わが身の快楽?人気俳優が選んだ妻に"銃後っぽさ"を感じ、老年世代でこそ高まる性欲求に唖然、一方、国民的アイドルの解散危機に新時代を見つけたり。日々噴出するワイドショーネタを語るとき、なぜか生き生きする我々。刺激的なスキャンダルがストレスを吹っ飛ばす!平成の日本を見つめ続けるロングランエッセイ、第11弾。「我々はスキャンダルを消費し、消化する生き物です。(中略)スキャンダルの当たり年における主役の皆さんは、ストレスフルな日々だったことと思います。しかしそれは、スキャンダル消費によって晴らされた一般人のストレスを全て引き受けたようなもの。こうしてスキャンダルとストレスは世の中を巡るのであり、この循環はこれからもずっと、続いていくのです」ーー著者あとがきよりフジテレビの中年感、取り壊されるお年頃、五十三歳のスキャンダル、「出産」って「活躍」なんですね、「週刊現代」の罪、上空にミサイル、紀香さんと養子、不倫の地味化etc.
  • 裏が、幸せ。
    4.0
    「裏日本」の魅力満載、酒井版『陰翳礼讚』。 常に時代を先取りする話題作を刊行してきた酒井順子氏が、“控え目だけれども鋭い光を放つ”日本海側の魅力を存分に伝えるエッセイ。 経済発展=幸福と、太平洋側を「表」として走ってきた日本ですが、とくに東日本大震災以降、その構図はくずれつつあります。経済至上主義によって、私たちは、日本人にとって大切なものをたくさん失ってきたのではないかということに、多くの人が気づき始めています。 そして、その開発の手を逃れて、ひっそりとマイペースで生きてきた日本海側=「裏」には、裏だからこその日本の大切なもの=「幸せ」が、たくさん詰まっていることに、日本中を何度も旅してきた著者は魅了されました。 都道府県別幸福度ランキングでは、トップ3は福井、富山、石川の北陸三県。富山にある世界一のスタバ、日本海が必須の演歌、美人が多い秘密、谷崎潤一郎、水上勉、泉鏡花、川端康成が描いた「裏」、顔を隠す盆踊り、金箔のほとんどを生産する金沢…などなど 「裏日本」の宝ものが次々と紹介されます。「裏の幸せ」を求めて旅に出たくなるエッセイです。
  • 家族終了
    3.9
    「家は存続させねばならぬ」と信じていた、明治生まれの祖父母。一方その孫で未入籍のパートナーと暮らす著者は、外形的には独身子ナシ。両親と実兄を見送り、酒井家は「家族終了」。だからこそ見えてきたのは、日本の家族の諸問題。上昇し続ける生涯未婚率に、事実婚、同性婚、シングル家庭、ステップファミリー、ルームシェアする疑似家族、毒親……。多様化する家族観の変遷を辿りながら、過去から未来までを考察。激変する日本の「家族」はどこへゆくのか?
  • 食欲の奴隷
    4.0
    「食べてはいけない、太るのよ!」とつぶやきながらの真夜中の台所。たくあんの音と格闘した、漬物の嫌いな彼との食卓。領収書をもらう男の気持ちを測る、レストランでのデート。いろんなことがあるけれど、やめられない食の快楽、飽くことのない食べ物への好奇心。そう、食べている時にこそ、女の成熟度が現れる。食事にまつわる、この42の事柄が、あなたを大人の女に変える! 書下しを含む、42の食卓エッセイ。あなたの食欲の奴隷度をチェック。
  • アナタとわたしは違う人
    3.3
    子供にお受験させる女vsさせない女、内股の女vs外股の女、パンツをはく女vsパンティーをはく女、和式便所を使う女vs洋式便所を使う女…。「この人って私と別の人種だわ」と内心思いながらも、なぜか器用に共存してしまう女たち。ならば二種類に分類してみようではありませんか。すると、その嗜好や態度の裏に隠された、女の本音が垣間みえてきて…。斬新な角度から現代女性を二通りに分類し、その素顔を浮び上がらせてゆく、痛快エッセイ!
  • 甘党ぶらぶら地図
    3.7
    食いも食ったり! にっぽん全国ご当地甘味、その数なんと一都一道二府四十三県分。世に便利なお取り寄せあれど、現地に行かねば味わえない、できたてハフハフ、作りたてアツアツの味もある。すべてをのんびり歩いて味わった極上の甘味地図。あなたの住む町からも、ちょっと足をのばせば出会える、その土地ならではの老舗の味が満載。本書を読んだら、すぐにでも出かけたくなること受けあいの旅心刺激エッセイ。
  • ananの嘘
    4.0
    女の本音、最前線! 1970年創刊から50年。 女の欲望、好奇心の最前線に立ち、 人気雑誌となっていった「anan」の歴史をひもとき、 誌面に映し出されてきた女性たちの本音や 価値観の変遷を鋭く分析した本書。 女性たちの生き方、出版界の舞台裏をよく知る 著者ならではの辛口かつユーモラスな視点が冴える 話題満載のananクロニクル&エッセイ。 「ananの嘘」とは……。  江原啓之さんとのスペシャル対談収録
  • 入れたり出したり
    3.6
    分類――それはすべての煩悩を生み出す本能的働き。食事、排泄、生死からセックスまで人生は入れるか出すか。携帯電話をかけるか、かけられるかが人気のバロメーター。見られるために大枚をはたいて買う勝負パンツも、大抵の男は見ることがない。この世界の現象を二つに極めれば、人類が抱える屈託ない欲望が見えてくる。盲点をつく発想で世の常、人の常をゆるゆると解き明かした分類エッセイ。「業と煩悩はお友達」という方、これを読んだら、もう「無分別」ではいられない!
  • Web新小説 2022年4月22日号(通巻1号)
    -
    <特集>『新・日常考―きのうまでと違うこと』 「非日常」が私たちの「日常」を覆いつくしてから、二年余りが過ぎました。いままた恐ろしい「非日常」を告げるニュースが途切れず、不安な日々が重ねられていきます。それでも、きのうより今日を、明日こそはと願う気持ちは万国共通のはず。新・日常考―きのうまでと違うこと。「日常」を問い直し、新たな日々を編むための試みです。 【目次】噓でもいいから/堀江敏幸、斎藤茂吉の危機と再生/小池光、離れて働く、みんなと働く/酒井順子、特集とりとめな記/   特集編集班、週末のアルペジオ/三角みづ紀、藤沢周・連作小説館⑥/藤沢周、猛獣ども/井上荒野、町田康の読み解き山頭火/町田康、しおり物語/岡もみじ、アマネク ハイク/神野紗希、兼好のつれづれ絵草紙/三遊亭兼好、漱石クロニクル―絵で読む夏目漱石の生涯―/大高郁子、楸邨山脈の巨人たち/北大路翼、Dr.よねやまの芸脳生活芸術家の生き様を医学で考える/米山公啓、江戸の愛猫/宮川匡司、気まぐれ編集後記/万年editor
  • うまれることば、しぬことば
    3.8
    陰キャ、根暗、映え、生きづらさ、「気づき」をもらった……あの言葉と言い方はなぜ生まれ、なぜ消えていったのか。「ことば」にまつわるモヤモヤの原因に迫る、ポリコレ時代の日本語論。古典や近代の日本女性の歩みなどに精通した著者が、言葉の変遷をたどり、日本人の意識、社会的背景を掘り下げるエッセイ。 以下、章題。 ・Jの盛衰 ・「活動」の功と罪 ・「卒業」からの卒業 ・「自分らしさ」に疲弊して ・「『気づき』をもらいました」 ・ コロナとの「戦い」 ・「三」の魔力 ・「黒人の人」と「白人」と ・「陰キャ」と「根暗」の違い ・「はえ」たり「ばえ」たり ・「OL」は進化するのか ・「古っ」への戦慄 ・「本当」の嘘っぽさ ・「生きづらさ」のわかりづらさ ・「個人的な意見」という免罪符 ・「ウケ」たくて。 ・「You」に胸キュン ・「ハラスメント」という黒船 ・「言葉狩り」の獲物と狩人 ・「寂しさ」というフラジャイル ・「ご迷惑」と「ご心配」 ・「ね」には「ね」を
  • おかげさま 就職界見聞録
    -
    「未婚・子ナシ・30代以上の女性」をテーマにしたエッセイ「負け犬の遠吠え」で一世を風靡した著者の復刻エッセイ第2弾! コネ、青田刈り、面接、自己PR…学生生活に終わりを告げ、OLになった著者が、就職活動の裏側を「学生側の視点から」面白おかしく振り返ります。

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  • お年頃 乙女の開花前線
    3.0
    問題は、自意識!――男の子に好い印象を与えたか? 友達は、本当は私の事をどう思っているのだろう? ひと一倍それに悩んでいた私は、はたと気づいたのです。みんな思っていることは同じなんだって。おしゃれや雑貨にこだわるのも、男の子に恋するのも自意識があるからこそ。 せっかく女の子に生まれたんだから、楽しまなくては損ってものだわ。肩の力を抜いて、平凡さに胸をはりましょ。人気上昇中、女の子たちの代弁者、酒井順子が放つ、新感覚エッセイ。
  • おばあさんの魂
    4.3
    平均寿命が世界一である日本人女性は、かなりの確率でおばあさんとなる宿命。私達はいかにして、おばあさんになっていくべきか。瀬戸内寂聴、がばいばあちゃん、白洲正子、兼高かおる、市川房枝、オノ・ヨーコ、草間彌生……。人生の荒波をのりこえつつ、大胆に生き抜いてきた、有名無名の偉大なる先達から学ぶ「おばあさん道」。
  • おばさん未満
    3.7
    若いのか、若くないのか。シミなのか、クスミなのか。あちらとこちらの間で揺れる、微妙なお年頃が40代。恋にファッションに、いつまで現役であり続ければいいのかと、悩んだことはありませんか。まだおばさんではないけれど、もう若者ともいえない……と悶々とする女性たちに、「痛くない」歳のとり方を明るく提案。中年になりきれないあなたへ、うなずきと驚きが詰まった一冊です。
  • オリーブの罠
    3.6
    『オリーブ』とは「モテの戦場」からの解放だった――女子高生時代から『オリーブ』愛読者であり執筆者でもあった著者が、少女達を夢中にさせ、その人生観にも影響を与えた伝説の雑誌を振り返る。大人になった今だからわかること――「オリーブの罠」とは何だったのか。(講談社現代新書)
  • 女の仕事じまん
    3.7
    誰でも子供の頃は、いろんな職業に憧れるもの。CA(キャビン・アテンダント)、アイドル歌手、看護士さん、保母さん……。でも「今の私は仕事を持っているし、こんな不況じゃ、転職する勇気もない」と思っているあなた! それなら、想像するしかありません。“看護士さんになって、他人の腕に注射針を表情ひとつ変えずに突き刺す私”“トラック運転手になって、次のドライブインで、「歌うヘッドライト」に八代亜紀の曲をリクエストしようと考える私”“主婦になって、奥様友達と懐石ランチする私”……。女性のための「想像上の転職」ガイド! 爆笑エッセイ。
  • 女の旅じまん
    3.0
    財力、人数、そして持ち前の自己中心性にものを言わせ、世界各地の重要拠点を破竹の勢いで次々と制覇しているOLたち。言葉の通じない国でもオドオドすることなく、「だって日本人なんだもーん!」とばかりに郷に入っても郷に従わずマイペースで行動し、体当たりのボディランゲージでコミュニケーションをとってしまう…。成田出発から税関での攻防、旅先での友情決裂、土産話の苦痛まで、“緊張しない”“躊躇しない”“遠慮しない”と海外で快進撃を続けるOLたちの旅姿を詳細にレポートした爆笑エッセイ!
  • 女を観る歌舞伎
    3.7
    歌舞伎の女たちを鋭く楽しく読み解く一冊 忠義のために我が子を差し出す女、初めての男が忘れられず、姫から遊女に身を落とす女、嫉妬する女、罪な女、だめんず好きの女…歌舞伎に登場する女性たちには時を越えた共感と驚きがある。今昔の女性を見続けてきた著者の“目からウロコ”の分析が冴え渡り、歌舞伎が身近に感じられる楽しい一冊。市村萬次郎氏との対談を特別収録。
  • 会社員で行こう!
    3.0
    ダサくて、いつも疲れた顔で、たいてい酔っ払っている会社員。外からは、そんな風に見えるけど、実際会社に入ってみると、彼らが最も格好いいのは、会社にいるときの姿だった!もてる名刺、もてない名刺。キャリアと美意識のせめぎ合い、会社員ファッション。挨拶の微妙な距離感。会議必修用語集。〈噂〉の流通ルート…など。全ての女性部下を持つ上司と、若きビジネスマン、そして男社会に働くOLに捧げる会社生活必勝エッセイ。
  • 会社人間失格!!
    -
    バブル絶頂期に大学を卒業後、広告代理店で総合職OLとして好調なスタートを切った著者。しかし入社はや一か月で気づいてしまった衝撃の事実「私って、会社人間失格!!」やり手のキャリアウーマンにもキャピキャピのOLにもなりきれず、戸惑いと驚きの日々の中で遭遇するたくさんの難題。コピー地獄、会議中の睡魔。「協調性」のワナ、職場旅行、はては会社の辞め方等々……。3年間のOL生活から垣間みた摩訶不思議な常識や人間模様を思う存分綴った、本音の会社エッセイ!
  • 快楽は重箱のスミに
    4.0
    大きな「獲物」を狙う耳アカ取り、なるべくたくさんの面積がいっぺんに取れるようそーっとはがしていく日焼け後の「皮剥き」、「苦労好き」な日本人に達成感を与えてくれるカニ食い……。身近にありつつなんだかセコい、人知れず楽しみたい日本人ならではの快楽。ハマれば二度と抜け出せない禁断の「気持ちいい」エッセイ集。
  • 家族終了
    3.6
    親が好きですか? 自分の子供をかわいいと思いますか? 夫婦で同じお墓に入りたいですか? 一緒に暮らしたいのは誰ですか――? 「日本の家族」の象徴である天皇家が抱える諸々、50歳時に未婚の割合を示す「生涯未婚率」(45~49歳の未婚率と50~54歳の未婚率の平均)の上昇、事実婚、シングル家庭、同性婚……近年の家族をめぐる状況は多様化した。『負け犬の遠吠え』『子の無い人生』『おばさん未満』『男尊女子』『百年の女』など、話題作を発表し続ける酒井順子氏。未入籍のパートナーと暮らし、両親、実兄をすでに見送ったからこそ見えてくる家族の諸問題とは。日本の家族観の変遷を辿りながら、現在を考察、未来予測まで言及する。
  • かわいい顔して……
    4.0
    渡る世間はエセ面ばかり。誰もがかぶるガラスの仮面――。子供のころは誰でも感情と表情が直結しているものですが、大人になったら感情をそのまま表情に出すわけにはいきません。時には本当の気持ちを表情によって隠したり、適当とされる表情を作ってみたり……。そんな複雑怪奇な大人の面々を眺め、「なんでこの人は今、こんな表情をしているの?」「この顔の裏にはどんな気持ちがあるの?」と勝手に憶測し、表情に隠されたドラマと本音を鋭くえぐる、爆笑辛口顔面エッセイ!
  • ガラスの50代
    4.3
    本当に私、大人なのか? 『負け犬の遠吠え』の著者が綴る、令和の50代! Webマガジン「ミモレ」の大反響コラム、文庫化! 上の世代からも下の世代からも、 頼りにはされても心配はされないこの年頃の懊悩を、 これから探ってまいります。――本文より 夏目漱石は四十九歳で亡くなった。 かたや、今は人生百年時代。 令和の五十代が抱える悩みの原因は、寿命が長くなったせい。 美容、体調、親、子供、仕事、趣味、セックス、老後の準備……。 もう若くない。でも、老いてもいない。 心身ともにガラスのように繊細な季節を、どう生きる? 共感必至の人気エッセイ!
  • 「来ちゃった」
    4.0
    山へ!海へ!裏へ!端っこへ!の女子旅日記。 著書多数、超人気エッセイスト・酒井順子さんと、『きょうの猫村さん』で人気爆発の超人気漫画家・ほしよりこさん。 ふたりが選んだ目的地は、「出生率1位の地」「寅さんが最後に行った地」「こけし工人がいる温泉」etc. ど真ん中よりも端っこへ。限りなくニッチなデスティネーション(目的地)ばかり。 行った先ではリュックひとつ背負って、灼熱の太陽に焼かれながらサトウキビ畑のなかで自転車をひたすらこいだり、藁ぞうりに白手袋をはめ、ロープにつかまって岩をよじ登ったり、船酔いで顔面蒼白になったり―― いろんな意味で「来ちゃった…」とぽつり、つぶやいてしまうような、近くて遠い国内旅35+海外2か所、計37の旅の記録を1冊に詰め込み人気を博した単行本が文庫になりました。 文庫化に際し、2015年に旅したばかりの「インド マハラジャ・エクスプレス紀行」もあらたに収録。 あたりまえの観光地を訪ねる旅にはもう飽きてきた大人女子の皆さん、今度はこんな渋い目的地へ、ゆるーい旅をしてみませんか? 【ご注意】※この作品はカラ―イラストが含まれます。
  • 気付くのが遅すぎて、
    3.0
    「一般の方」を選ぶ男性芸能人に殿方の真意を知り、世襲総理が"お友達"を登用するワケに呆れ、三、四十代アイドルの延命術に感心する。そんな重箱の隅はよく見えるのに、大局観は抜け落ち気味。非凡な人生視力で切り取った「その時」を重ねて早十年超! 殿堂入り人気エッセイ、新たな地平へ。
  • 着ればわかる!
    3.7
    セーラー服に自衛隊、ゴスロリに茶摘み娘、そしてAKB! 本物を着てみて分かった「あちら側」女子の気持ち 何を着るかによってその人の性格や心構えは変わる。“あの服”を纏う彼女はどんな世界を生きているのか? 女子の心理を鋭く読み解いて世間を震撼させてきた著者が「わからないなら、着てみよう」の精神で果敢に挑む18着。特別編「AKBになる!」も収録の傑作エッセイ。イラスト・森伸之
  • 金閣寺の燃やし方
    4.3
    若い修行僧はなぜ火を放ったのか。「金閣寺焼失事件」に心を奪われ、共に事件を題材に作品を書いた三島由紀夫と水上勉。生い立ちから気質まで、すべてが対照的な二人を比較すると、金閣寺の蠱惑的な佇まいに魅入られずにいられない日本人特有の感覚まで見えてくる。著者ならではの分析眼が生きた文芸エッセイ。
  • ギャルに小判
    3.0
    みんな「もっと欲しい」と思っているのに、口に出すのははばかられる。み~んな好きなくせに、そうでもないフリをしている……オ・カ・ネ。金は天下のまわりものとはいうけれど、できれば自分のまわりにより多く集まってほしいと、そう思うアタシって、とても人間的。「お金が好き」と堂々広言するサカイが、稼いで使って、ケチって増やす、いまどきの娘のお金とのつきあい方、本音で教えます!
  • 黒いマナー
    3.5
    今、日本のマナー界が危ない。いわゆる“冠婚葬祭の常識”のような当たり前の物差しが、当てはまらなくなっているのだ。とはいえ、社会生活において程よい礼儀は必要不可欠なもの。「俺の髪、ちょっとヤバくなってきた?」とハゲの恐怖を感じている相手にどう対応すべきか? できちゃった婚の披露宴で、友人として取るべき態度に正解はあるのか? 実に様々な対処法が求められる社交の場。人の心のヒダを読み、スマートな人付き合いの術を考察する“使える”マナー本!
  • 携帯の無い青春
    3.7
    黒電話の前で、「彼」からの電話を待つ。そんな、今の若者には信じられないであろう、青春時代の思い出を持つ「バブル」世代。女子大生ブーム、ワンレン、ディスコ、竹の子族、カフェバー、アメカジ、ぶりっ子など、振り返ると、あの頃は、恥ずかしかった……。でも、「良い青春時代だった」とも、思えるのです。イタくもしみじみするエッセイ。
  • 「結婚・妊娠・出産」って最後の宗教みたい
    -
    「子どもを持って初めて成長できる」。 印籠のようなこのセリフを否定するつもりはありませんが、でも、誰もが当たり前のように結婚して、子どもを産む時代は終わりに近づいているように思います。 それでも、非婚も子ナシもまだまだマイナーな選択なのでしょう。 王道のライフコースを選ぶ人生と選ばない人生。 そこにうずまく不安、安堵、諦念、自由……。 気鋭の学者、作家たちが、「結婚」と「出産」にまつわる社会の本音をあぶりだします。 <目次> 1 「結婚・妊娠・出産」って最後の宗教みたい 永田夏来+pha 2 日本社会に存在する「普通の結婚をしない人」へのスティグマ 藤沢数希+山口真由 3 女の人生に重くのしかかるのは、「未婚・既婚」より「子のアリ・ナシ」 酒井順子 ※本作品は幻冬舎plus( http://www.gentosha.jp/ )に公開された記事(1:2017年10月、2:2017年6月、3:2016年5月)を再編集したものです。
  • 結婚疲労宴
    3.4
    艱難辛苦待ち受ける幸せのプレリュード!? 「僕と結婚してください」。プロポーズの言葉に、そっと頷く貴女。じっと見交わす瞳と瞳、2人の影は1つになって。しかし「幸せ」はまだ遠い。親の承諾、婚約指輪の選定、式場予約、そして花嫁衣装、2次会に新婚旅行……。豊富な結婚式出席経験をもつ著者(未婚)ならでは、必読爆笑ブライダル大コラム。(講談社文庫)
  • 「芸」と「能」
    3.0
    ユーミンのコンサートには男性同士のカップルが多い。「アナ雪」に見る、「姫」観の変遷。モノマネとは、文章の世界で言うなら「評論」。香川照之さんと立川談春さん、歌舞伎と落語のにらみ合い。冬季オリンピックの女子フィギュアは、女の人生の一里塚。「話芸」の達人と「文芸」の達人が、「芸能」のあれこれを縦横無尽に掘る、掛け合いエッセイ。
  • 源氏姉妹(新潮文庫)
    3.0
    源氏物語、それは高貴さに美貌と知性を兼ね備えた主人公、光源氏と肉体関係を結んだ女性たちが織りなす、「姉妹(シスターズ)」のお話。天性の床上手だった夕顔、体の相性ばっちりのセフレ朧月夜、幼女の頃にさらわれた紫上、義理の母なのに関係を持った藤壺……。エロティックな濡れ場や姉妹の心情を肉付けし、源氏のセックス依存と背徳を浮き彫りに。古典を現代的に再構成した刺激たっぷりのエッセイ。(解説・高橋源一郎)
  • この年齢だった!
    3.4
    「その時期がなければ、今の自分はない」――そんな転機となった瞬間が、どんな人にもあるものです。何かを成し遂げた女性たちの転機はダイナミックなうえ、皆それを乗りこなすのが上手。レディー・ガガ11歳、紫式部35歳、市川房枝52歳……古今東西の有名女性27人の転機となった年齢にスポットを当て、その人生を読み解くエッセイ集。思わず自分の人生と比べたくなる、驚きと共感に満ちた一冊です。
  • 子の無い人生
    3.8
    『負け犬の遠吠え』刊行後、40代になり著者が悟った、人生を左右するのは「結婚しているか、いないか」ではなく「子供がいるか、いないか」ということ。子がないことで生じるあれこれに真っ向から斬りこむ
  • ごはんの法則
    4.2
    にこやかにお皿を回しても、大皿盛りのえびの数が気になって心中穏やかでいられない、ヨーグルトの砂糖がどうしても捨てられず大量の小袋を抱えて実家に里帰り、サンドイッチのパンをつい開けて具の量を確認してしまう……。いやしくて人に言えない、貧乏臭くて誰にも見せられない、自分の食癖をついに暴露。抱腹絶倒の酒井節炸裂、食エッセイ。
  • その人、独身?
    3.7
    男性の話題になると「その人、独身?」と聞かずにはいられない。そんな30代以上で、独身、子ナシの女性、いわゆる「負け犬」の日常生活と胸の内が赤裸々に。合コンのようなイベントや伝統芸能にハマる中でわかる、独自の生態と思考回路とは? 『負け犬の遠吠え』著者による爆笑エッセイ、シリーズ第1作。(講談社文庫)
  • 駆け込み、セーフ?
    3.5
    30代、ラストスパート! 「週刊現代」の人気エッセイ「その人、独身?」文庫第2作! 40歳を控えた女友達の結婚披露宴に出席して感じた新郎新婦の立場の変化とは。交際相手が変わるときと、携帯の機種変更に共通する“微妙な違和感”。身近な話題から、日韓の整形意識の違いまで多岐にわたって綴られた30代最後の日々。(講談社文庫)
  • いつから、中年?
    3.6
    惑い続けて、40年。「週刊現代」人気連載の文庫第3作。セクハラに対する東京と地方でのとらえ方の違いとは? 「オカン」と呼ぶ男性の急増、そしてマザコンとの関係。芸能界で活躍する歌舞伎役者と宝塚出身女優における「類似と相違」などなど、気になるテーマをちりばめたエッセイ集。四十歳を迎えてもなお惑い続ける日々を綴った「週刊現代」連載のシリーズ第三作。(講談社文庫)
  • 女も、不況?
    3.3
    お洒落出産の効果、ハゲと結婚適齢期、サルコジ婚への憧れ、お通夜不倫というスタイルから、パフューム、探偵ナイト、梨園、桑田佳祐まで、「時代」と「女性」を鋭く穏やかに斬った、綴った、珠玉(? )のエッセイ56編。若い女性から中年男性までファンますます増殖中! 「週刊現代」人気連載、文庫化第4弾。(講談社文庫)
  • こんなの、はじめて?
    3.4
    奢られる側から奢る側へ。仕切られる側から仕切る側へ。叱られる側から叱る側へー―いつの間にか立ち位置が変化する「中年」は、初めて経験することばかり。40代での結婚・出産も不況の斜陽感もすべて「こんなの、はじめて」! 下座に座っていれば事足りた若かりし日から遠く離れた大人の初体験のあれこれを綴った「週刊現代」人気連載、第5弾。(講談社文庫)
  • 昔は、よかった?
    -
    朝ドラの復権。歌舞伎座改築と度重なる梨園の騒動。SNSが焚きつける同窓会不倫。そんな日本人の生活を一変させた東日本大震災……。辛い日々を経て、三陸鉄道の運転再開が灯した復興への希望。板についてきた中年生活、過去を振り返ることが癖になりつつ、良い未来を祈りながら綴られた「週刊現代」人気連載第6弾。
  • もう、忘れたの?
    -
    東電社長の土下座。震災と「絆」キャンペーン。高まった結婚欲求……。3.11以降、「忘れる能力」が恵みとなったのも事実。それでも忘れられなかったのはどんなこと? 婚活殺人のキジカナ。褒め言葉となった「バブルって感じ~」。記憶力の塩梅に悩まされつつ綴った「週刊現代」人気連載第7弾。清水ミチコさんとの特別対談収録!
  • そんなに、変わった?
    3.0
    負け犬ブームから早や十年。晩婚や晩産が当たり前の今、もはや贅沢となった看取られ死、企業化するEXILE、旧外観そのままの新歌舞伎座etc. キョンキョンの役柄が、独身中年から母親に変わるほどに、はたして自分は変わったのか? あおられる激変ムードに棹さして書き継いだ「週刊現代」人気連載第8弾。
  • 泣いたの、バレた?
    -
    演技に失敗した真央ちゃん、STAP細胞騒動を釈明したオボちゃん、政治活動費疑惑を糾された野々ちゃん。「泣き様」が「生き様」を語るこの時代、泣かない美徳はどこへやら……。アラフィフ子ナシへの逆風にめげず、緩む一方の涙腺をコントロールして見極める、涙の本気度。「週刊現代」人気連載第9弾。
  • 作家と楽しむ古典 土左日記 堤中納言物語 枕草子 方丈記 徒然草
    -
    代表的な古典作品である土左日記から徒然草まで、人気作家たちはどう捉え、どう訳したのか。作家ならではの古典作品への誘いとそれぞれの文学論が楽しい、大好評の古典講義。
  • 下に見る人
    4.0
    人が集えば必ず生まれる序列に区別、差別にいじめ。時代で被害者像と加害者像は変化しても、「他人を下に見たい」という欲求が必ずそこにはある。自らの体験と差別的感情を露わにし、社会の闇と人々の本音を暴く。
  • 少子
    4.1
    このままいくと西暦三五〇〇年には日本の人口約一人。この社会の大問題に、多少の罪悪感はあるものの、「別にほしくないから」「痛いから」「生活を変えたくないから」「面倒くさいから」と言ってはまずいでしょうか。誰も口にしなかった本音で〈出産・結婚・女の人生〉と〈少子化〉の核心に迫る、傑作エッセイ。
  • 食のほそみち
    3.5
    米の味音痴コンプレックス、鍋物豆腐不要論、女一人メシのメッカ、スタバの節回し、京野菜というブランド……。本来楽しいはずの「食べる」こと。なのに、家庭でも、レストランでも、デパ地下でも、私たちは日夜、様々な煩悩と戦わなくてはなりません。「食」にまつわる喜怒哀楽から、今を生きるということが見えてくる。誰もが共感の名エッセイ。
  • 処女の道程(新潮文庫)
    4.0
    女は結婚するまで処女でいるべきか――なんて議論は過去のもの。だが処女の価値には、その時代の女性の地位やモラルの変遷が現れていた。性に開放的だった古代~平安、儒教の貞操観念が浸透した封建社会。純潔が尊ばれた大正から、出産を国に推奨された戦時下。未経験が恥だった80年代を経て、性交渉しない自由を得た令和へ。古今の文献から日本の性意識をあぶり出す画期的な性のクロニクル。(解説・花房観音)
  • 自意識過剰!
    3.5
    この人に私はどう思われているのだろう? 小学生の頃から自意識が強く、相手の視線を意識するあまり、話すより書くことを選ぶようになったという酒井さん。お葬式では美しく悲しみたいと願い、女友達の輪の中ではつい自分に順位をつけてしまう。日々繰り返される他人の視線との葛藤は、アホらしくもあり深刻でもあり……。日本人の自意識の正体に鋭く迫る、痛快エッセイ。
  • 地震と独身
    3.0
    2011年3月11日以降、震災をめぐる家族の物語は様々な形で語られてきた。一方で、あまり聞こえてこない独身者の声。地震は彼らにどんな影響を与えたのか? 既婚者に代わり必死で働いた人、故郷の東北に戻った人、ボランティアに身を捧げた人、結婚を決めた人……。被災地を訪れ、独身者たちとの対話を重ねて見えてきた、「個」として生きる人々の多様な姿と、新たなつながりの可能性。
  • 儒教と負け犬
    4.2
    どんなに美人でも仕事ができても30代以上、未婚、子ナシは負け犬! 大ベストセラー『負け犬の遠吠え』から6年。「なぜ我々は負け犬になったのか?」そのさらなる答えを求めて、著者は韓国、中国に飛んだ! かの地で出会った同胞=負け犬たちの生き方を通して浮き彫りになった、我ら“負け犬”真の敗因とは? (講談社文庫)
  • 女流阿房列車(新潮文庫)
    3.8
    電車に揺られてうとうとが大好きなゆる女子鉄の著者が、鉄人編集者のマニアックでむちゃぶりな鉄道旅プランに身を投じ、線路の果てまでいざ出発。東京メトロ全線を一日で完乗、鈍行列車に24時間、東海道五十三回乗りつぎ、日本最長各駅停車。次第にエスカレートする旅程もなんのその、気づけばダイヤに縛られる快感の虜……鉄道の楽しさが無限に広がる、新しい旅の仕様をご提案。(解説・田中比呂之)
  • 制服概論
    4.2
    どうしてもウラの顔を想像してしまう看護婦さんの白衣、見せる/隠すのバランスが世界遺産級の「宝塚音楽学校」の制服、「JAPAN」「日の丸」を背負ったスポーツの場におけるユニフォーム・ハイ、制服界の横綱・軍服の萌えポイントなど…。なぜ私は、そしてなぜ日本人はこんなに制服好きなのか? 人生で一度も制服を着る機会に恵まれなかった著者が、「私は制服が好き!」と声高にカミングアウト。“制服ホルモン”を激しく分泌させながら考察する、制服偏愛エッセイ。
  • たのしい・わるくち
    3.8
    「わたしは負け犬でーす。きゃいーん」とおなかを見せて開き直り、淡々と人生を歩む「自称・年寄」の酒井順子が女のウソを看破。「つきあおう、とか言われて困っちゃって」「アタシってぼーっとしちゃってるからー」「○○ちゃんって、すっごくいい子なのよ」「お医者さまに行ったほうがいいわ」「いいなあ、田舎がある人って」──だまされてはいけません。こんな台詞のウラにも、毒や悪意が隠されているのです。痛快きわまりないわるくちの数々。
  • 男尊女子
    3.9
    夫、旦那、パパ。結婚相手をどう呼ぶかが、女性の深層心理を炙り出す。(「主人」)学歴・年収・年齢・身長が男性より上だと、なぜ女性は負い目に感じるのか。(「高低」)男尊女卑が今なお続く理由は、女性の側にもあることを示す20章。「男尊女子」は、あなたの中にも存在する……?
  • 男尊女子
    3.7
    社会現象を巻き起こした『負け犬の遠吠え』、子の有無から女性の人生を考察した『子の無い人生』など、自身の同世代と並走し話題作を送り続ける著者が、現代日本社会の男尊女卑意識に切り込む。日本社会の男尊女卑感は、男性側だけによるものなのか。女性側にも「男が上、女が下」という意識はないだろうか。現代日本社会の女性蔑視感を女性側の視点から浮き彫りにする。学生時代、運動部系女子マネージャーに眉を顰めたことはないだろうか? 夫でも恋人でもない男子の汚れ物を嬉々として洗っているあの女たちは何者なのか(「小さな女子マネ」)。デスクを回って茶を淹れる女性社員を横目に「女を捨てて仕事に邁進したいわけではないが、茶を淹れる、しかも自分よりアホで暇そうな男性社員に…それはできない!」という雇均法第一世代女性社員がいた一方、お茶女子を全うするキャリア組も(「お茶女子」)。男尊女卑のアイコン、九州男児。リベラル系東京女と最悪の相性と言われる彼らも、その逆の組み合わせ――東京男と九州女子は、うまくいくことが多いらしい。その意味するところは?(「九州男女」)。夫、旦那、ダーリン。婚姻相手の呼称が女性の深層心理を炙り出す。「養ってもらっている」専業主婦ならともかく、キャリア妻が「うちの主人」と言えるのはなぜなのか(「主人」)。他、合計20章のエッセイ集。
  • 地下旅(チカタビ)!
    3.1
    鉄道好きとして名高い著者が、今回取り上げたのは「地下鉄」! 張り巡らされた地下鉄路線を使って、東京中の名所を余すところなくまわってきました。上野の国際子ども図書館、護国寺の鳩山会館、大手町の逓信総合博物館、白山の小石川植物園など、訪れたスポットは50以上。なかには東京生まれ、東京育ちの著者をして、初めて行ったと言わしめる隠れ名所も……。駅近辺の美味しいもの情報も満載です。片手に携えて地下鉄に乗りたくなる、新・東京ガイドをお楽しみください。
  • 中年だって生きている
    3.6
    「中年ではあるが、おばさんではない」と思っている新種の中年=バブル世代。常に消費の先導役を担ってきたこの世代は、体力的に衰えてきてはいてもまだまだ舞台から降りたくないと思っているのである。だから、同窓会でかつての美女が一気に老け込んでいることにほくそ笑んだり、緩んできた涙腺に戸惑ったり――。人生百年の今、そんな女性たちの生態を鋭い視線で見抜き、赤裸々に綴った新・中年論。
  • 次の人、どうぞ!
    -
    女性主導の時代が、ついにやってきた! 「不倫ブーム」の着地にさせ方で日本社会の成熟度が分かる!? 小池百合子氏に象徴される、「強い女」の変遷。 人生百年時代を、我々はヨボヨボの身体で生き抜かねばならないのか。 政治から芸能、鉄道から老いの話まで。「平成」が終わり、「令和」の時代が来た今、新しい女性像とは。伝説のロングランエッセイ、ついに最終巻!
  • 徒然草REMIX
    3.7
    「人間、やっぱり容姿でしょう」「男が持つべきでないもの、それは妻」「過去の逢瀬をしのぶ時間っていうのが恋の真髄じゃない?」日本人なら誰もが一度は教科書で学んだ古典的名作『徒然草』は、兼好法師の毒舌と自意識にまみれたエッセイだった!? ――同業者(エッセイスト)の視点で、酒井順子が大胆解釈。平成の世にも通じる本音の数々に思わず笑って頷ける、清少納言との「仮想対談」も収録。
  • 鉄道旅へ行ってきます
    3.6
    「鉄道愛の方向性は人それぞれではありますが、三者三様の愛の形が混ざり合うことによって、よく知っている人と行く時には味わうことができない、オリジナルな旅ができてきたのです」(酒井順子氏)。北陸本線を一日で巡り、駅そばを次々に平らげる驚愕の行脚企画「徹底検証 北陸駅そば五番勝負!」を始め、「小説現代」で大反響を呼んだ人気シリーズが遂に電子書籍化。
  • 鉄道無常 内田百けんと宮脇俊三を読む
    3.5
    鉄道は楽しい。 そして、鉄道は哀しい。 「なんにも用事がないけれど、汽車に乗って大阪へ行って来ようと思う」内田百けん 「鉄道の『時刻表』にも、愛読者がいる」宮脇俊三 日本において鉄道紀行というジャンルを示した内田百けん。「なんにも用事がない」のに百けんが汽車で大阪に行っていた頃、普通の人にとって鉄道は、何かの用事を果たすために乗るものでした。それから四半世紀後、異なるアプローチでそのジャンルを背負った宮脇俊三。彼は、時刻表を小説のように愛読していたことを『時刻表2万キロ』で告白しています。鉄道や紀行文学の歴史とともに二人の足跡をたどる1冊です。
  • テレビってやつは
    -
    口をポカンとあけて、ボーッとテレビを見ていませんか? テレビは話題(ネタ)の宝庫です。意外な学歴・意外な身長の芸能人たち。ドラマやCMで、思わずチャンネルを変えたくなる耐えられない瞬間。ケッ、な瞬間。クイズ番組やニュース番組での人間模様。そして酒井順子がプロデュースする各局別新番組発表会……などなど。ただ見ているだけではつまらない! よりテレビを面白く見るためのヒント満載!!どこまで笑わせれば気が済むんだ。もう、テレビってやつは…。
  • トイレは小説より奇なり
    3.9
    使用するトイレットペーパーの適切な長さとは? 女性がトイレの水を二度流しする心理とは? デートの時トイレに行くタイミングは? 等々、誰もがお世話になるトイレにまつわるウンチク豊富なお話しのあれこれを披露。他に、イマドキのワカモノの言葉を解説する「青年の単語帳」とコラムニストの歳時記「春夏秋冬いとをかし」を収録。タメになって、シミジミおかしい強力エッセイ3連発。
  • 東京少女歳時記
    -
    “特別”にあこがれながら、“普通”を抜け出せなかった少女・酒井。そんな普通の女子高生が、突如「東京女子高分類」なるものを書き出した。友達はとても面白がって読んでくれる。よし、雑誌に送ってみよう! そうしたら、なんと泉麻人氏から連絡が入ったのだ。――「マーガレット酒井」の誕生である。コラムニストとして活躍しだした女子高時代から、社会人になるまでの多感な頃の心の内を日々の出来事とともに、一枚一枚綴っていく、自伝的エッセイ集。
  • 日本エッセイ小史 人はなぜエッセイを書くのか
    3.8
    『枕草子』『土佐日記』の昔から日本人に親しまれてきた「エッセイ」。「昭和軽薄体」の大ブームや芸能人エッセイの人気、そして高齢者エッセイの百花繚乱ぶりなど、いつの世も「エッセイ」は時代とともにある。 では「エッセイ」とは何か? 「随筆」「コラム」「ノンフィクション」とどう違う?  「エッセイ」を読んだことのない人はいないはずなのに、意外と誰も答えられない「エッセイ」の正体。 「エッセイスト」を名乗り講談社エッセイ賞選考委員を長らく務めてきた「エッセイの専門家」である著者が、時代を彩った大ヒット名エッセイ160余作品をひもときながら、満を持して真正面から「エッセイ」を縦横無尽に語り尽くす! エッセイストがエッセイについて綴るエッセイ、ついに登場。
  • 女人京都
    4.0
    1巻1,584円 (税込)
    京都に生きた女たちの足跡を酒井順子が辿る。 「京都は女の街である」 京都に通い続けるエッセイスト・酒井順子による、全く新しい視点から切り取った京都エッセイ&ガイド。 女性の生き方、古典、旅、文学など幅広く執筆活動を行う著者が、小野小町、紫式部、清少納言、日野富子、淀君、大田垣蓮月、上村松園など歴史上の女性たち43人の足跡をたどる旅に出た。 「京都の中でも、京都らしさを最も濃厚に抱いている存在は、名所旧跡でも食べ物でもなく、京都の『人』なのではないかと私は思います。(中略)京都の都会人の中には、今も、平安以来続く都会人らしさのしずくが、滴り続けているのです。」(「はじめに」より) 京都に暮らした女性たちの生き様を知ることは、現代の京都の人々、そして京都の街を知ること。 この本を片手に歩いてみると、平安時代の遺構がそのまま残っているところもあれば、貴族の屋敷が今は児童公園になっていたりすることにも気づく。京都の通りを上ル下ルし、西へ東へと歩き回り、時代を行ったり来たりして、新たな旅の提案を教えてくれる。 この本を読むと京都の歴史や文学がぐっと身近になること間違いなし。 京都散策に便利な地図付きです。 (底本 2022年9月発売作品)
  • バブル・コンプレックス
    3.6
    子どもに就活アドバイスができずに悩む「親バブル子ゆとり」、平野ノラの芸がイタくもあり嬉しくもある「ディスコの灯を守り続け」、とんねるずとフジテレビの運命に無常を見る「女子大生ととんねるず」、奥田民生に学べ!バブル崩壊後のナチュラルブーム――「ナチュラルの波を乗りこなせ」……など、全20章を収録。受験戦争はらくらく通過、就職活動は売り手市場。苦労知らずで、おめでたくて、50代になっても後輩気分……そんな駄目な世代を自認する酒井順子が見る、バブル世代の功罪とは。団塊・新人類世代と氷河期・ゆとり世代にはさまれたバブル世代。消費に積極的でコミュニケーション能力が高くて肉食、というイメージはどうしてできたのか。メディア、ファッション、名付け、IT、出世……あらゆるテーマでバブル世代を振り返る、バブル世代もそうでない世代も、おもわず頷く新しい愛ある世代論!
  • ひとくちの甘能
    3.5
    素朴な風味のくず餅に、女性の目から見ると地味なのになぜか密かに男にもてる女性の姿を見、熟した果肉のマンゴープリンに、崩れる寸前の熟女の魅力を見いだす。女の居酒屋・甘味どころで今日も繰り広げられる、クールでちょっとビターな人間観察に、こんな人いるいると共感してしまうこと必至。甘味で酩酊感が味わえるすべての甘党に捧げる傑作エッセイ! おいしいお店のデータつき。
  • 百年の女 『婦人公論』が見た大正、昭和、平成
    3.5
    「婦人と言えども人である」などと言われた創刊期より一世紀。 女の公と私、上半身と下半身を見つめ続けた一四〇〇冊余を繙けば、祖母が、母が、私たちが歩んだ時代が浮かび上がる。 大正の「非モテ」、女タイピストの犯罪者集団、ウーマン・リブとセックス、主婦論争…… トンデモ事件から時代を動かした論文までを読み解く! 「表紙ギャラリー」も収録 〈解説〉中島京子
  • 泡沫日記
    3.3
    初体験。それは若者だけのものではなく、中年期は“初体験ラッシュの第2ステージ”なのだ。自分の心身の衰えのみならず、親の死、祖母の介護など老いにまつわるものから、初めて行く国、初めて乗る列車、EXILEのコンサートなど未知の世界が広がるものまで。そして、あの東日本大震災と、その後の日々……。次々起きる初体験に戸惑いながら対応し、順応していく日日の日記風共感エッセイ。
  • ほのエロ記
    3.5
    誰もが一度は体験する胸のときめき、甘酸っぱい記憶……。布団を被ってこっそり聴いた鶴光の「オールナイトニッポン」。落ちていたエロ本を木の枝でめくるもどかしさ。茶の間が一瞬で気まずくなるテレビの入浴シーン、などなど。あったあったと膝を打つ、今となっては、ほのかな、ほのぼのしたエロを徹底研究。思春期に接した懐かしのアイテムから最新グッズまで、日本人が感じるエロティシズムの本質に迫る傑作エッセイ!
  • ホメるが勝ち!
    3.5
    悪い奴ほど、よくホメる!? ソリの合わない友達、使えない部下、気難しい取引先、うっとうしいお局、目障りなライバル、不味いレストラン、他人の家、エッチの下手な恋人……。臨機応変、適材適所、人類最高の凶器「ホメ」による人間関係潤滑法。絶対可笑しくて、きっと貴方の役に立つ、完全武装マニュアル!
  • 本が多すぎる
    3.3
    女子の心理、家族関係、下ネタに旅に歌舞伎に母と娘――。世相を的確に捉える「現代の清少納言」酒井さんにしか書けない、読み応えたっぷりの極上エッセイ集です。「週刊文春」に現在も連載中の名物読書エッセイ79編をオリジナル文庫化。酒井さんの心に響いた本たちの話題は、そのまま私たちのただならぬ共感と爽快感を呼びおこしてくれます。損はさせない一冊です!
  • 本棚には裏がある
    3.8
    仕事、暮らし、家族、女の人生......本から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイ! 「本を読むことが得意か、と問われたら、首をかしげざるを得ません。難しい本は、わからない。皆が知っている名作は、ほとんど読んでいない。読んだ内容をすぐ、忘れる」(「まえがき」より) 仕事、暮らし、家族、女の人生......表があれば、裏もある。本書は、本の世界から平成・令和の世相を鋭く読み解く読書エッセイです。 「週刊文春」連載「私の読書日記」2014年10月~2023年4月分から39篇を選び、再構成。登場するのは、『狂うひと』(梯久美子)、『生理ちゃん』(小山健)、『謎の毒親』(姫野カオルコ)、『家族最後の日』(植本一子)、『壇蜜日記』(壇蜜)、『小池百合子写真集』(鴨志田孝一)、『巨乳の誕生』(安田理央)、『ふたつのオリンピック』(R・ホワイティング)等々、2010年代~20年代初頭を彩った話題作の数々。 著者ならではの軽やかな文章で、時代の空気を見事に切り取った充実の一冊です。
  • 煩悩カフェ
    3.6
    「てめぇだけスマートでいようったって、そうはいかないッ」と大食い女の「他人を太らせたい」煩悩。笑顔でかわす「今日出た?」「出な~い」。その実、ぬけがけされないよう目を光らせる旅先での「他人のうんちが出なければいいなと思う」煩悩……。男に読まれたら、もはや女を取り繕えない、嫉妬、怠惰、色欲を描いた男子禁読のエッセイ集。
  • 枕草子/方丈記/徒然草
    4.3
    「春はあけぼの……」一条天皇の中宮定子に仕えた宮中での生活を英知とユーモアの筆致で綴った平安の清少納言「枕草子」。「ゆく河の流れは絶えずして……」波瀾に満ちた人生を送り、鎌倉前期の大火や地震などの自然災害や人災に見舞われた体験を綴った最初の災害文学・鴨長明「方丈記」。「つれづれなるままに、日くらし硯にむかひて……」鎌倉末期の無常観に基づいた随想や人生訓を鋭い洞察で記した兼好「徒然草」。現代の名手による新訳・全訳で収録。 解説=池澤夏樹 解題=枕草子…藤本宗利 方丈記・徒然草…浅見和彦 ◎月報=上野千鶴子・武田砂鉄
  • 枕草子REMIX(新潮文庫)
    3.7
    あなたとは絶対に気が合う! 千歳年上なのに同じ時代の親友のよう――。酒井順子が絶賛するお相手とはかの「清少納言」。大人になって読み返した『枕草子』は心から共感できることばかり。男・友達・恋・ブス・おしゃれ・老いetc.いつの世も変わらず女が気にするこんなトピックを、清少納言はどう見ていたか。平成の女言葉に大胆に変換した訳文も楽しい。清少納言にちなむ京都ガイド付。(解説・川上弘美)
  • 負け犬の遠吠え
    3.7
    嫁がず、産まず、この齢に。負け犬、今なお増殖中! 日本を揺るがしたベストセラーが文庫に! どんなに美人で仕事ができても、30代以上・未婚・子ナシは「女の負け犬」なのです! 鋭い分析と、ユーモア溢れる文章で、同世代の本音を描き出した超ベストセラー。国内外で話題騒然、大論争にも発展した、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞受賞作。〈文庫版特典「オス負け犬たち4人との座談会」を収録〉(講談社文庫)
  • 丸の内の空腹 OLお食事物語
    3.0
    外食・ストレス・おつき合い…ダイエットの敵と共存するには?中華料理の円卓におけるベスト・ポジション。彼の家でご馳走になる夜、「親の顔が見たいわ」と言われないために。コンビニ・リフレッシュの快楽。ご馳走してくれる上司の「可愛がりたい欲」を満足させる秘訣。――おいしいものを、幸せに食べるための努力は尽きない…。OLの〈食〉をめぐる生態を鋭く描いたコラム24編+書き下ろし。
  • マーガレット酒井の女子高生の面接時間
    -
    80年代半ばから脈々と続く女子高生ブーム。無邪気で恐いもの知らず、そして男の子やおしゃれが気になって…。ダイエット、恋愛、アルバイト、占い、ファッション、友達等々、「マーガレット酒井」先生が彼女達との対談を通して、その生態や本音に斬り込んだ、おしゃべりエッセイ集。雑誌『オリーブ』の人気連載『オリーブ少女の面接時間』を改題の上、1冊に。
  • 都と京(新潮文庫)
    3.7
    狭い土地で千年続く歴史から生まれた「しきたり」と共存する「京都」。新しいものをどんどん取り入れて新陳代謝を繰り返す「東京」。日本のふたつの「みやこ」と、そこに生きる人間のキャラは、どうしてこんなに違うのか? 東女(あずまおんな)が、異文化「京都」に出会って以来の発見・疑問・驚きを、「言葉」「節約」「神仏」「若者」「敬語」「女」など、19の観点から鋭く考察した比較文化エッセイ。(解説・佐藤優)
  • 無恥の恥
    4.5
    SNS登場で激変! 「恥ずかしがり屋の日本人」はどこに消えた? 古来「恥の文化」を生きてきた日本人。SNS上で「自慢したい!」欲望が溢れ出し……古今東西の恥の感覚を陳列する抱腹絶倒の一冊。 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 紫式部の欲望
    4.1
    日本で最も古く、最も有名な恋愛長編小説、『源氏物語』。30歳を過ぎて原文で読み始めた著者は、ある時、思う。「これは、作者である紫式部が、秘めた『欲望』を吐き出すために書いた物語なのでは」と。「秘密をばらしたい」「ブスを笑いたい」「専業主婦になりたい」などなど、20の「欲望」から読み解く、まったく新しい『源氏物語』解説書。古典がぐっと身近になる、笑いとうなずきに満ちたエッセイ集。
  • モノ欲しい女
    -
    ビューラー、マニキュア、ハンカチ、スリッパ、アルバムなど、女の日常生活をいろどるこまこま、ちまちました愛すべきモノ。たいした金額ではないけれど、欲しい、こだわる、いとおしい。それは、いずれゴミになるかもしれないモノなのだけど……。なぜ欲しくなってしまうのか(女だから)、なぜこだわるのか(女だから)、モノに潜む女の心理を(著者自身を含めて)キビシク鋭く解析するエッセイ、絶好調。
  • ユーミンの罪
    3.6
    ユーミンの歌とは女の業の肯定である――ユーミンとともに駆け抜けた1973年からバブル期の時代と女性達を辿る、著者初の新書。ユーミンが私達に遺した「甘い傷痕」とは? キラキラと輝いたあの時代、世の中に与えた影響を検証する。 ※本書は「小説現代」2012年1月号~2013年8月号に連載された「文学としてのユーミン」を改題、大幅に加筆したものです。
  • 容姿の時代
    3.5
    「外見はいいに越したことはない」この「容姿の時代」に私たちは他人をどう見、他人からどう見られるべきか。OLの肉色ストッキング、ユニクロの功罪、着物の罠、ナチュラルメイクと晩婚化、女性誌の対立、おばさん化への怯え……。容姿という厄介な存在と、死ぬまで戦い続けなければならない現代人の哀しみを、鋭く凝視した辛口エッセイ。
  • 世渡り作法術
    3.3
    たとえばこんな時――女友達と海外旅行に行きますか? デートのとき携帯電話の電源を切りますか? 友達の子供がブサイクだったらどうしますか? またはこんな場で――エコノミークラスで隣の人と会話しますか? オープンカフェではどこに座りますか? 車の助手席で眠れますか? 今さら聞けない、誰も教えてくれない、イマドキの微妙なお作法を教授する、思わずニヤリの新・マナーブック。
  • 忘れる女、忘れられる女
    3.0
    なかったことに、して欲しい。   オフショルおばさんの露出、SNSの自意識管理、 首相夫人のフットワーク、衰え知らずの不倫祭り――。                                   忘れっぽさは新たな世界への入り口 ロングランエッセイ最新文庫! 子ナシ独身女性知事誕生に感慨を覚え、眞子さま婚約に「コムる」男の増加を予感。衰え知らずのスキャンダル市場では「録られる」恐怖に慄いて――。政治、芸能、SNS、一度犯したしくじりが消えにくい時代、忘れることはむしろ幸福をよび新しい世界を連れてくる? 今を切り取るロングランエッセイ第12弾。

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