杉江松恋作品一覧

  • ある日うっかりPTA
    3.9
    金髪、ヒゲ、サングラスのフリーライターがひょんなことから、息子が通う公立小学校のPTA会長に就任!自分には無関係な存在として大した関わりも持ってこなかったPTA。三年の任期を経て今、感じることとは――。 PTA会長になるのは簡単だ。(中略)なぜならば公立小学校の場合、自分からPTA会長をやりますなんて言い出す人間はほぼ皆無だからである。PTA会長に大事な資質。それは、おっちょこちょいであることだ。はい、おっちょこちょいです。私、自分でもおっちょこちょいだと思います。そうじゃなかったら、PTA会長になんてなるわけがないじゃないですか――。(本文より) 【目次】 (一)PTAなんて別世界の出来事と思ってた (二)俺の金髪に触るなよ (三)教育者なんてガラじゃない (四)みんなでチームになりましょう (五)がんばらない、をがんばろう (六)うちのPTAだけ変じゃないですか? (七)みなさんの力を借りたいんです (八)未来の行事より今が大事さ (九)PTA、辞めちゃだめなんですか? (十)PTAはちゃんと卒業すべきものだ 「PTAの常識」は日本の常識じゃなかった!――白河桃子氏(ジャーナリスト) おかしなことは、変えられる。いらないものは、やめられる。 変人PTA会長が、小さな革命を起こした!――荻上チキ氏(評論家)
  • ウロボロス ORIGINAL NOVEL―イクオ篇―(新潮文庫nex)
    3.6
    養護施設まほろばで育ったイクオとタツヤは、最愛の結子先生を殺されるのを目撃したが、その証言を警察にもみ消されてしまう。真相を握る「金時計の男」を探すためイクオは刑事、タツヤはヤクザとなり密かな協力関係を結んでいた。ある夜イクオが潜入調査中に遭遇した謎の少女。同じ現場で発見された男の刺殺体。彼女の正体は果たして何者なのか? 二匹の龍(ウロボロス)が絡み合う事件、イクオ篇。
  • 同じ月を見ている
    3.0
    マルク・シャガールの月の絵の前でたたずんでいた女性、杉山エミ。大学生の都築一平は、美術サークルの先輩でもある美しい彼女に強く惹かれる。 エミには幼馴染みで大学病院研修医の熊川鉄矢という婚約者がいた。美術館でエミと再会を果たした一平だったが、思いがけなく彼女が自分に好意を抱いていることを知る。 土田世紀原作の人気コミック「同じ月を見ている」をもとに書き下ろされた、同名映画へのプレリュードともなるべきラブ・ミステリー小説。 悲しい瞳で月を眺めながら、ヒロイン・エミが心の中に秘められている人物は誰なのか――。

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  • 外事警察 その男に騙されるな
    4.0
    国際テロを未然に防ぐ諜報部隊。その行動は徹底的に秘匿され、家族にも正体を明かさない。 任務遂行のためなら手段を選ばず、民間人をスパイとして利用する。 騙し合いの連続、予測不可能な結末、息もつかせぬサスペンス・エンターテインメント! 全ては真実か、嘘か! 正義とは何か? 「ハゲタカ」のスタッフと「相棒」の脚本家が描いた映画「外事警察 その男に騙されるな」を完全ノベライズ!!
  • スギエ×フジタのマルマル読書(1) 2010年9月-2012年8月
    -
    「本は読みたい。でもハズレ本を読んでいる時間はナイ……」 そんな世の人々の悩みを本読みの達人が解決します。 本音と裏話満載のトークで、2010年9月から2012年8月発売の話題の新刊から文庫化された名作まで、自信を持っておススメ! <書籍一覧> 『勝手にふるえてろ』綿矢りさ 『ドゥルシネーアの休日』詠坂雄二 『東京タワー オカンとボクと、時々、オトン』リリー・フランキー 『百瀬、こっちを向いて。』中田永一 『アンダスタンド・メイビー』(上・下)島本理生 『at Home』本多孝好 『田村はまだか』朝倉かすみ 『Re-born はじまりの一歩』伊坂幸太郎、瀬尾まいこ、豊島ミホ、中島京子、平山瑞穂、福田栄一、宮下奈都 『ヴォイド・シェイパ』森博嗣 『ユリゴコロ』沼田まほかる 『マウス』村田沙耶香 『女の絶望』伊藤比呂美 『ロンリー・コンバット!』日向まさみち 『この女』森絵都 『根津権現裏』藤澤清造 『世界屠畜紀行』内澤旬子 『緑の毒』桐野夏生 『笑い三年、泣き三月。』木内昇 『ブラッド・ブラザー』ジャック・カーリイ 『おまえさん』(上・下)宮部みゆき ……他、多数。 ※本作品は、『GINGER L.』(2010 WINTER 01~2012 AUTUMN 08)に掲載された「スギエ×フジタのマルマル読書」に加筆・修正したものです。
  • 絶滅危惧職、講談師を生きる(新潮文庫)
    4.4
    かつて落語を凌ぐ人気を誇った講談は、戦後存続を危ぶまれるほど演者が減った。しかしここに、新たな光が射している。風雲児の名は、神田松之丞。確かな話術と創意工夫で高座に新風を吹き込み、二ツ目ながら連日満席の講談会や寄席に新客を呼び続けている。真打昇進と同時に六代目神田伯山を襲名する彼は、なぜ講談に生きる覚悟を固め、何処を目指してゆくのか。自ら語った革命的芸道論。(解説・長井好弘)
  • そうだったのか!?ドラマ『臨床犯罪学者 火村英生の推理』 〈火村&アリス〉シリーズが10倍面白くなる本
    -
    ドラマ化され、再び脚光を浴びた〈火村&アリス〉の人気シリーズを徹底解説!! 気になる原作とドラマの違いから、両者の魅力、背景がよりわかる裏話、ミステリーの特徴や歴史まで、ライブ感たっぷりにお届けする新感覚のドラマレビュー。 これから観る人も、原作ファンもミステリー好きも痺れるマッコイの解剖室へようこそ。 (目次) ◆火村英生シリーズ読むべき10冊はこれだ ◆ 第1話「絶叫城殺人事件」 原作と徹底比較。ドラマ版は犬キャラなんですか ◯男の園に女性キャラクターが追加された ◯火村はどこへ行こうとしているのか ◯第1話を観て原作が気になった方のために ◆第2話「異形の客」 シャングリラ十字軍ってなんだ ◯第2話で光ったのは手がかりの呈示の仕方だった ◯シャングリラ十字軍とは ◯横溝正史みたい ◆ 第3話「助教授の身代金」 原作者・有栖川有栖は鉄道ファン ◆第4話「ダリの繭」 火村とアリス、本当に仲がいいなあ ◆第5話「ショーウィンドウを砕く」 原作のススメ。倒叙推理とは何か ……以下、全10話の解説を収録。 ※本作品は、excite(http://www.excite.co.jp)で、2016年1月から3月にかけて連載されていた、エキレビ!「火村英生の推理」をまとめたものです。
  • 鶴女の恩返し 師匠田辺一鶴へ弟子鶴女が贈る涙と笑いの講談道
    -
    六代目神田伯山 推薦!「とにかく生々しい!嘘くさくない師弟本。間違いなく講談界の歴史になる一冊です」 講談協会真打・桃川鶴女。この二〇二三年で講談師としては満五十年を迎える。 所属する講談協会の女流では宝井琴桜に次いで芸歴が古く、男女合わせても上から数えて七番目というベテランだ。 そんな鶴女の師匠こそ、講談界の異端児・田辺一鶴である。前例にとらわれない破天荒な工夫、二本の大きなヒゲというトレードマークを持ち、一九六〇年代から七〇年代のテレビ全盛期にメディアの寵児となった。たとえば1964年の東京五輪では、入場式の模様を袂から国旗を出しながら国名を順に読み上げて講談で語るという一席で話題を呼んだ。また一方で、戦後急速に小さくなりつつあった講談界復興のため、異例ながら二ツ目時代からたくさんの弟子を取り、また女性にもはじめて門戸を開いたパイオニアという一面も持っていた。 一九七三年八月、少女は、そんな一鶴にはじめて出会ったその日に入門が決まる。そこから、師弟の涙と笑いの31年間がはじまった。男ばかりだった講談界で「女流」を貫いてきた矜持とは。そして、弟子として近くで見ていたからこそわかる田辺一鶴のほんとうの姿とは。 昭和から平成、時代の荒波のなかでまっすぐに講談道を歩みつづけたふたりの軌跡をとくとご覧あれ!
  • 東海道でしょう!
    無料あり
    3.3
    かたや体重0.1t、こなた日常歩数400歩。出不精で不健康な書評家2人が、なぜか東海道五十三次を歩くことに。吉原宿では猛烈な暴風雨に全身ずぶ濡れ、舞坂宿の真夏の国道では暑さに意識朦朧、凍える鈴鹿峠で雪に見舞われ、濃霧の箱根峠であわや遭難!? 日本橋~三条大橋までの492kmを1年半かけ全17回で踏破した、汗と笑いと涙の道中記。
  • 桃月庵白酒と落語十三夜
    4.5
    男は強くなければ生きてゆけない。やさしくなければ生きて行く資格はない。加えて粋で乙でなければならない。その上モテれば言うことない。それには――やっぱり落語でしょう!桃月庵白酒が語る「落語の骨頂」!
  • 100歳で現役!~女性曲師の波瀾万丈人生~
    -
    14歳で奉公に出され、浪曲師に憧れ17歳で上京・入門、18歳で初舞台。巡業生活、子どもの死、夫のDV・離婚、53歳で再婚・死別、2022年満100歳に……。2022年10月に100歳になる現役の女性曲師が、自らの激動の人生と浪曲の魅力を語り尽くす。その元気の秘訣はいったいどこに? 個人視点の昭和・平成史としても読める一冊。
  • 本格ミステリの本流 本格ミステリ大賞20年を読み解く
    -
    本格ミステリ作家クラブ協賛 本格ミステリ大賞20年を論考し、21世紀の本格ミステリの本流をするどく抉る評論集!! ミステリ作家、評論家の参加する団体・本格ミステリ作家クラブ会員の投票により、その年もっとも優れたミステリとして決定される「本格ミステリ大賞」。2001年からスタートしたこの賞の受賞作に投票をした会員によって受賞作・受賞作家の論考をまとめ、本格ミステリのより濃いエッセンスを抽出する本格ミステリ作家クラブ20周年記念論集。

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  • ミステリースクール
    3.8
    MRC(メフィストリーダーズクラブ)の好評連載、ミステリースクールを1冊の本に! 古今東西、ミステリの名作を、「本格」「新本格」「翻訳」「古典」「現代/ライトノベル」「社会派」「特殊設定」「冒険」「警察小説」「恋愛」「SF」「短編」「一般文芸」、合計13のテーマごとに、200作ほど大紹介!
  • 路地裏の迷宮踏査
    4.0
    『毒入りチョコレート事件』(アントニイ・バークリー)、『赤い館の秘密』(A・A・ミルン)、『クロイドン発12時30分』(F・W・クロフツ)、『失踪当時の服装は』(ヒラリー・ウォー)、『野獣死すべし』(ニコラス・ブレイク)……などなど、数々の傑作を著した53人の海外ミステリ作家たち。その意外な交友関係や、執筆にまつわる知られざるエピソードを、風の向くまま気の向くままにご紹介します。寝る前や、ちょっとした空き時間に、ページをぱらぱら捲っていただければ幸いです──。ミステリのみならず、文芸全般に精通する気鋭の書評家・杉江松恋が、丸9年にわたり連載した「ミステリーズ!」伝説のブックレビュー。ミステリ読者必携の一冊!/【目次】まえがき/エドマンド・クリスピンはグルーチョ・マルクスから何を学んだか/真似してはいけないロジャー・シェリンガムの恋愛作法/クリスティ、皆殺しのバラード/フィリップ・トレントの密かな愉しみ/イズレイル・ザングウィルで笑うべきか否か/A・A・ミルンの「これが人生だ!」/教えてよ、ミッキー・スピレーン/四十年は早かった? クロフツ/ステーマンの作品の外に伸びた線/ビル・S・バリンジャーの「遠くへ行きたい」?/メースンの義を見てせざるは/ウォーの奇妙な味/パット・マガーの『アメリカの悲劇』/ホーナングの滑稽な階級意識/アラン・グリーンの恋のから騒ぎ/カーだってマルキスト/レックス・スタウトのリベラリズム/フレミングの愛したスパイ/ウッドハウスという鋳型/ヒルトンは孤独ではない/フラナガンの歴史的視点/テイという人の顔/ご冗談でしょう、フリーマンさん/チェイニイの強運/ノックスの王手無用/人騒がせなルブラン/ホワイトチャーチに萌えてみた/アップフィールドの帝国主義/クイーンが読まなかった本/フレミングの二人の合作者/ブラウンに茶々を/ミッチェルの振り上げた拳/ヒラーマンの偉大な箱庭/O・ヘンリーのほら話/ブレイク、家族の問題/ガードナーは車輪を回す/ブラウンのサイド・ショウ/ブリーンひとり雑誌/二人でコールを/モイーズのお話が生まれたところ/ストリブリング、交わらない線/ホックのD/ヴァン・ダインの六文字/ケメルマンの閉じた世界/ネヴァーランドのバリ/アタイヤにつながる線/プロクター、身も蓋もなし/袋小路のハミルトン/アリグザンダーの〈戦前〉/ドモアリガト、ミスター・ボール/セックス・ヘクト・ロックンロール/モームの英国式朝食/バウムのグランド・ホテル/索引

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