ジュリア・ジェイムズ - ハーレクイン・ロマンス作品一覧

  • 愛されない宿命
    4.0
    キャットは高級レストランで子爵にプロポーズされ感動に震えた。不幸な境遇に生まれ、モデルになったものの、五年前に大富豪アンゲロスの誘いを断ったせいで人生を破滅させられた。どん底から再度這い上がり、今はシーアと名前も変え、人並みの生活を手に入れたばかりかこうして幸せもつかんだのだ。ところが、ちょうどそこに入ってきた男性を見て全身が凍りついた。アンゲロス! あれ以来、一日たりとも彼を恨まない日はなかった。なのにまた私の前に現れるなんて、どういうつもりだろう。口もきけないキャットの前に彼は名刺を置き、電話するよう言って去る。キャットの地獄の苦しみが再び始まろうとしていた。■本当は互いに惹かれながらも、重なる誤解のせいで憎み合うことしかできないアンゲロスとキャット。この恋のゆくえは? 人気作家が描くせつないラブストーリーをご堪能ください。
  • 億万長者と愛の形見 愛と背徳のローマ I
    5.0
    運命の恋は許されない罪だった。別の人と結婚する彼に、妊娠は言えない。 エロイーズの休暇旅行は、衝撃的な出会いから始まった。ホテル王のヴィトは空港で助けた彼女を見初め、ヨーロッパの有名な観光地を案内する一方で、夜は熱く求めた。彼は私を特別な女性と思っている? 私は愛されているの?しかし、エロイーズがヴィトとの将来を夢見はじめた数週間後、突然、婚約者だと名乗る女性が訪ねてくる。否定するどころか、ヴィトに面と向かって婚約を認められ、絶望したエロイーズは故郷へ逃げ帰るしかなかった。そのおなかに、彼の愛の形見を宿して……。■緻密でドラマチックなストーリーで人気を博す、J・ジェイムズ。ミニシリーズ〈愛と背徳のローマ〉をお届けします! 今作でヒロインを苦しめる婚約者の女性は、実は2作目のヒロインです。1作目と同時進行で語られるもう一つの悲恋を、どうぞお楽しみに!
  • 愛に目覚めた億万長者
    1.0
    あの悲しい過去を忘れさせてほしい。あなたの不屈の情熱で。 モデルのセレステはある過去の出来事のために、恋愛をあきらめ、男性を遠ざけて地味に暮らしてきた。ところが最近、彼女が専属モデルを務める化粧品会社の社長から執拗に関係を迫られるようになり、怯えていた。ついにあるショーの会場で彼に暴力を振るわれそうになったとき、セレステを庇うように一人の男性が颯爽と現れた。ラファエル・サンガルド! 投資で莫大な富を築いた億万長者。その日以来、セレステは彼とデートを楽しむようになるが、彼の誠意を感じつつも、やはり心を開くことは難しかった。しかも、偶然耳にした彼の言葉にショックを受けてしまい……。■「押して、押して、押しまくる」そんな表現がぴったりくる、灼熱のラテン・ヒーローの登場です! ラファエルの情熱は、セレステの凍てついた心を溶かすことができるのでしょうか?
  • 悪魔に捧げた純愛
    4.0
    結婚や妊娠を望む相手とはつき合わない。5年前、彼はそう言って去っていった……。 夫の葬儀の日、クリスティンはアナトールの訪問を受けた。夫の甥で、一族が率いる企業帝国のCEO、そして――元恋人。彼は私に、伯父を結婚の罠にかけた金目当ての女と、容赦ない言葉を浴びせるに違いない。けれど5年前、余命僅かな彼の伯父と結婚したのは、生まれてくる子に、家と家族を与えるため。アナトールに捨てられたあと妊娠を知って、途方にくれていたとき、形だけの結婚を提案されたから。でも、その事実はアナトールには知られたくない……絶対に。 ■母の看病で恋に無縁だったヒロインは、恋におちた大富豪との夢のような日々から一転、どん底へ。やがて訪れた皮肉な再会は……。健気なヒロインと傲慢なヒーローのジェットコースター・ロマンスの名手、J・ジェイムズが綴る珠玉のシークレットベビー物語!
  • アテネから来た暴君
    3.5
    君は僕のいとこから金をだまし取った!いわれのない非難に、彼女はおののいた。 その夜、非常勤教師のサラはリヴィエラにあるクラブで失踪した歌手の代役を務めていた──不似合いな化粧とドレスで。歌い終えたサラが楽屋に戻ると、見知らぬ男性が訪ねてきた。私を世慣れた女だと勘違いして誘いに来たのかしら?すぐに追い払おうとするが、サラはその男性、ギリシア人実業家バスティアンからなぜか目を離せない。「一緒にディナーでもどうかと思ってね」まるでサラの返事がわかっているかのように、彼は微笑んだ。その胸の内に暗いたくらみを隠したまま。■いきいきとしたピュアなヒロインと、ゴージャスで傲慢なヒーローの王道ロマンスに定評があるジュリア・ジェイムズ。今作のヒーローの暴君ぶりも、2017年MVP候補級の破壊力! 必読です。
  • 雨に濡れた天使
    5.0
    あれが弟の恋人、リサ・スティーヴンズか――場末のカジノに入ったグザヴィエは、一人のホステスに鋭い目を向けた。下手な厚化粧に、娼婦同然の安っぽいドレス。そらぞらしい笑み。予想どおりだ。またもや弟は、金目当ての女に引っかかったらしい。結婚したい女性がいると弟から知らされたのは、数日前のこと。人のいい弟は、一族の金を狙う強欲な女性に昔から騙されてきた。兄として、なんとしてもこの結婚を阻止しなければ。グザヴィエはある計画を胸に、彼女の仕事が終わるのを店の外で待った。やがて、降りしきる雨のなかリサが出てきた。化粧を落としラフな服に着替えた彼女は、先ほどとはまるで別人だ。つかのまグザヴィエは目的も忘れ、リサの美しさに心を奪われた。★人気作家ジュリア・ジェイムズが、フランスの大富豪と、カジノで働く貧しい女性とのロマンスを描きます。何かと謎の多い彼女ですが、はたして身分違いの恋の行方は?★
  • 言えない恋心
    3.0
    あの人は誰? 父の豪華なアパートメントで開かれたパーティで、フラヴィアはある男性に目を奪われた。長身で広い肩幅、精悍な顔立ち。そして何より印象的な黒い瞳が自分に向けられたとたん、フラヴィアは顔をこわばらせ、視線をそらした。たとえどんなに魅力的でも、父の客とはかかわりたくない。お金もうけのことしか頭にないに決まっているのだから!でも彼女の役目は招待客に媚を売り、父に有利な契約を結ばせること。「こちらはレオン・マランス」父がさっきの男性客を紹介する。彼のきらめく瞳に見つめられ、フラヴィアは決して感じたくない胸のざわめきに体を震わせた……。
  • 偽りの愛人
    3.0
    マリサは数カ月前に母親を亡くし、田舎からロンドンへ出てきた。ある日、自宅のあるアパートメントのエレベーターを降りたとき、彼女は廊下を歩いてくる背の高い男性と出会った。初めて見かける人だけれど、なんてハンサムなの!一瞬の出会いなのに、異国風の顔立ちが心に刻みこまれて離れない。やがてマリサは例の男性と頻繁に顔を合わせるようになり、彼がギリシアの国際的大企業を経営するアザン・テオダキスだと知る。デートを重ねたあと、とうとうアザンから旅行に誘われ、マリサは迷った末、カリブ海の島で2週間を過ごすことに決めた。きわめて残酷な仕打ちが待ち受けているとは思いもせずに。■愛憎入りまじる緊迫したロマンスが読者に大人気の作家ジュリア・ジェイムズ。待望の最新作であるこの作品では、裕福なギリシア人ヒーローと薄幸なヒロインの劇的な物語をお楽しみいただけます。
  • 麗しき罪人
    -
    「ポケットの中身を出したまえ」主催者のレオ・マカリオスに言われて、アンナは凍りついた。ルビーのブレスレットが見つかったら、身の破滅だ。宝石の発表会にモデルとして参加したのが悪夢の始まりだった。数分後、ついにルビーがポケットから引き出された。身を震わせるアンナに、レオはある選択を迫った。「盗みを償う方法は二つある。刑務所に行くか、きみに飽きるまで、ぼくを喜ばせるか。どちらがいい?」私に性の奴隷になれと?冗談じゃないわ。だったら刑務所に……?翌日、アンナはレオの別荘があるカリブ海の島へと旅立った。★モデルと億万長者の華麗な恋物語です。スリリングな場面の連続をご堪能ください。★
  • 思い出は遠く切なく
    3.0
    激しい雨の中、ソフィーはロンドンの街をとほとぼ歩いていた。まさか、あんな場所でニコスと再会するなんて。四年前、父の客として訪れた彼にソフィーは恋をした。だが結ばれた直後、ニコスは理由も告げずにアテネへ発ったのだ。その日から彼女の人生は暗転し、地獄の日々が続いた。突然、ソフィーの横でタクシーが止まった。ニコスが怒鳴った。「乗れ!」拒むソフィーを強引に乗せたニコスは、彼女をなじった。「あんないかがわしいパーティで何をしていた?」欲望とドラッグに満ちた部屋――それが二人の再会の場だった。
  • 禁じられた一夜
    4.0
    アレクサは美術学校に在籍中、両親を飛行機事故で亡くしたが、親友の支えもあって、なんとか学校を卒業した。アレクサの才能を信じる親友は広い人脈を駆使してくれ、ある日、彼女は大物から注文が入ったことを聞かされる。名門一族の出身で、30代にして企業帝国を率いる男性――ギイ・ド・ロシュマンが肖像画を描いてほしいというのだ。きっと大金持ちのプレイボーイで、尊大な人に違いない。気が進まないながらもアレクサは依頼を引き受け、彼と顔を合わせた。ひと目で魅了されてしまい、情熱の夜を過ごしたあと、ごみのように捨てられるとは想像もせずに。
  • ギリシア富豪と愛の結晶
    3.0
    期限つきの愛人――その成れの果ては、予期せぬ妊娠。 天涯孤独のメルは、小さなサンドイッチ屋で働いている。あるとき、珍しく身なりのいい男性客が店に入ってきたが、彼の横柄な態度に腹を立て、メルは無礼な応対をしてしまう。ところが彼は意外にもメルに詫びると、パーティに誘ってくれた。安物のドレスを着て、ニコス・パラキスに連れられたメルは、ギリシア名家の御曹司である彼の莫大な富を見せつけられ、帰り際には熱いキスをされ、めくるめくひとときを味わった。期限つきの愛人の身で妊娠することになろうとは、思いもせず。 ■恵まれないヒロインの“下克上ロマンス”を描けば右に出る者はない、ジュリア・ジェイムズの久しぶりの新刊をお届けします。サンドイッチ屋の店員から、世界を飛びまわるジェットセッター富豪の愛人になってしまったヒロインの運命は?
  • ギリシア名家の遺産
    -
    別世界から現れたギリシア人富豪が、 貧乏学生の私にプロポーズ? リンは酒浸りだった母に代わり、妹リンディの世話をしてきた。だが母の死後、妹は若気のいたりで妊娠し、出産中に亡くなった。リンは男の子をジョージーと名づけ、決して手放さないと誓ったが、貧困のなかで学業と子育てを両立するのは難しかった。そんなある日、アナトール・テロニディスというギリシア人富豪が現れ、遺児の父親は、近頃亡くなった彼のいとこだとリンに告げる。愛しい妹の忘れ形見は、なんとギリシア名家の遺産でもあったのだ!ああ、なんてこと。彼を相手に、私が親権を保持できるすべなどない。ジョージーを失う恐怖に真っ青になったとき、彼が意外な提案をした。養子縁組が成立するまで、夫婦にならないか、と。■ひっつめ髪にすっぴん顔の地味なリンと、便宜的とはいえ結婚することを自ら決めたアナトールですが、彼女が子守りと間違えられたことに業を煮やし、むりやり美容室に送りこんで大変身を遂げさせます。久しぶりのJ・ジェイムズの新刊をお楽しみください。
  • 消せない夜の記憶
    4.0
    実業家の父ジャイルズは商談を成功させるためなら手段を選ばない。若く上品な女性の連れが必要なときは、娘のイブが駆り出される。今夜も豪華なホテルに同行させられたイブは、憂鬱な気分に襲われていた。いつも父親の言いなりになるしかない人生なんて。もうたくさん――その思いが強烈にふくれ上がった次の瞬間、彼女は、こちらに向かって歩いてくる男性に目を奪われた。とっさにその場から逃れ、海に面した裏手のドアをすり抜ける。ところが彼は追ってきて、二人は名前も知らぬままキスを交わした。皮肉なことに、その男性こそ父のビジネス上の敵、アレクセイだった。

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  • 結婚という名の檻の中で
    3.0
    割りきったはずの契約結婚。なのになぜこんなに胸が騒ぐの? なんとしても父が遺してくれた屋敷だけは守りたい──日々の生活にも困窮しているダイアナの望みはそれだけだった。そんな彼女の前に現れたのがニコス・トラモンティス、若くして巨万の富を築いた億万長者だ。彼は野心を隠しもせず、社交界へ足を踏み入れるのに彼女の家柄が必要だと言い放ち、大金と引き替えに2年間の契約結婚を申し出た。両親から愛は危険なものだと学んでいたダイアナは、愛するリスクもなく純潔も守れるならと、承諾してしまう。“ベッドで楽しみ、飽きたら捨てる”という彼の邪心も知らずに。 ■無垢で愛らしいヒロインを描くことに定評のあるジュリア・ジェイムズ。今作も期待に違わぬシンデレラ・ロマンスです! 紳士的な富豪ニコスがハネムーンで見せた別の顔にダイアナは驚いて……。
  • 恋するアテネ
    -
    アンドレアのもとに、ある日一通の手紙が届いた。差出人はギリシアの大富豪である祖父。息子の嫁であったアンドレアの母を、かつて裸同然で追い払った男だ。いったい今ごろなんの用? でも、この機会に、ずっと苦労をしてきた母に対して償いをさせてみせるわ。祖父と直談判をするため、彼女はアテネへと向かう。豪壮な屋敷に着き、家の中を見てまわる途中、テラスに立つ男性に気づいてアンドレアは息が止まりそうになった。このうえなくハンサムな顔に、なぜか蔑みの表情を浮かべている。彼が、私を卑しい身分の女だと考えているのは間違いない。だが夕食の席で、その男の正体を知ったアンドレアは呆然とした。■ハーレクイン・ロマンス期待の作家ジュリア・ジェイムズの、アテネを舞台にしたストーリーです。いきなり婚約者だと告げられた男性に本当は恋心を抱きながらも、なかなか素直になれないヒロイン。はたしてその恋の行方は?
  • 氷の令嬢
    3.0
    ある晩餐会で、そのまなざしを感じたとたん、ポーシャの運命は狂い始めた。まなざしの主は、ディエゴ・サエス。やり手の実業家で、次々に女性をものにするプレイボーイだ。晩餐会の夜以来、ディエゴは執拗にポーシャにアプローチをかけてくる。まるで狩りを楽しんでいるかのように。お金さえあれば、女性はみんな思いのままになると思っているのね。ついに業を煮やしたポーシャは、冷たい口調でディエゴに言い放った。「私があなたのような人と関係を持つと思うの?」その瞬間、彼の表情が一変し、ポーシャの背筋に戦慄が走った。
  • 大富豪と灰かぶりの乙女
    -
    彫像のように美しいギリシア富豪が、人生の喜びを教えてくれた。 ゴージャスな大富豪マックス・ヴァシリコスにエスコートされる鏡の中の自分を見て、エレンは息が止まりそうになった。これが“象みたいに大柄で醜い”と継姉に嘲られている私なの?マックスが手配した美容師たちの手で美しく変身したエレンは華やかな慈善舞踏会で彼とワルツを踊り、その翌日からは彼に誘われるままカリブ海の島で夢のようなバカンスを過ごす。夜ごと情熱的な愛撫に溺れながら、エレンは自分に言い聞かせた。世慣れた彼にとって、これはビジネスの一環にすぎない――私が命より大切にしている屋敷を奪うための策略なのだ、と。■意地悪な継母たちに父の遺産を食い荒らされ、窮地に陥ったエレンに幸せは訪れるのでしょうか? 超人気作家ジュリア・ジェイムズの真骨頂、情熱的な王道シンデレラストーリーをご堪能ください!
  • 罪深き娘
    1.0
    レイチェルは自分が美しく完璧に見えるよう、念入りに装った。ファルネステ産業を率いるヴィートを魅了しなければならない。レイチェルの母は、彼の父親の愛人だった。そのせいで、母もレイチェルもヴィートから蔑まれてきた。彼はレイチェルを巧みに誘惑し、純潔を奪いさえしたのだ。今ヴィートは、母が手に入れたファルネステ家の由緒あるエメラルドを何がなんでも取り戻そうとしている。「エメラルドが欲しいなら、わたしと結婚して」彼のオフィスに乗り込んだレイチェルは、果敢に取り引きを持ちかけた。でも、自分から結婚を迫った理由は、口が裂けても言えないわ。★2004年に鮮烈な日本デビューを飾ってから、ますます筆の冴えるジュリア・ジェイムズの新作をお届けします。レイチェルのプロポーズの裏には、悲しい事情がありました。★
  • 逃げだした愛人
    3.0
    ロンドンの玩具店で、アンはショックのあまり失神しかけた。かつて面倒を見ていた甥とでくわしたのだ。甥はギリシアの大富豪アンドレアスと姉の子で、生後まもなく両親が事故死したため、アンが引き取った。ところが、アンドレアスの兄ニコスが突然やってきて、百万ポンドの小切手を置き、半ば強引に甥を連れ去ったのだった。その甥が今、目の前にいる。そして、傍らにはニコスが……。数日後、アンはニコスの訪問を受けた。「ぼくたちと一緒にギリシアに来てくれ」予期せぬ言葉に、アンは呆然とした。■恋した相手――それは、姉の人生を踏みにじった冷酷な男。人気作家ジュリア・ジェイムズが、情熱と憎しみの交錯する複雑な人間模様を描きます。どうぞお楽しみください。
  • 花嫁になる条件
    5.0
    こんな豪華なアパートメントに住むのはどんな気分かしら?生活のために掃除人として働きながら、マグダは思った。そのとき突然、留守と聞いていた主人のラファエッロが姿を現し、狼狽する彼女にきみは独身か、と尋ねた。マグダがうなずくと、彼は驚くべき話を持ちかける。「十万ポンド支払うから、ぼくと結婚してくれ。今すぐ」何か深い事情があるらしいが、イタリアの実業家だという彼がなぜ、初対面で身分も違うわたしを選んだのだろう?正気の沙汰とは思えず、マグダはきっぱりと断ったが、その夜、ラファエッロが自宅に訪ねてきた。

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  • パリの夜に捧げて
    -
    祖父が亡くなり、天涯孤独の身となったバネッサは、悲しみを癒すため、憧れのパリへと旅立った。ところが、最初に訪れたノートルダム大聖堂で、何人もの男につきまとわれ、観光気分も消し飛んだ。そこへ思わぬ救い主が現れる。「男が寄りつかないよう、僕が君のボディガードになろうか?」不良たちを追い払ってくれたうえ、あくまで紳士的な彼に、バネッサは心を許し、パリの街を案内してもらう。マルコスと名乗った彼がギリシアの大富豪と知ったのは、それから一週間後、彼にすべてを捧げたあとだった。★10月刊「麗しき罪人」にも顔を出していたバネッサとマルコスの恋のゆくえをお楽しみください。バネッサを愛人としか見なしていないマルコス。それゆえ成就まではかなりの紆余曲折が……。★
  • 非情な救世主
    3.7
    ギリシア人実業家アレクシス・ペトラキスがパーティに現れるのを、リアナは震える思いで待っていた。父の会社を救ってもらうために。遅れてやってきた彼の堂々たる姿に、リアナは息をのんだ。緊張を押し隠し、折り入って話がしたいと頼み込むと、アレクシスが宿泊している豪華なスイートルームに連れていかれた。だが彼の魅力に圧倒され、仕事のことなど切り出せなかった。そして、気づいたときには彼にすべてを捧げていたのだ。翌朝、ようやく事情を打ち明けると、アレクシスの表情が変わった。「ぼくはベッドでビジネスはしない」そう言い放つと、彼は紙幣をベッドにばらまき、振り返りもせずに部屋を出ていった。
  • 復讐は愛にも似て
    -
    ヴィッキーは父亡きあと、かわいがってくれた叔父の会社を救うため、ギリシア人実業家のテオと便宜的な結婚をした。それは二年間の期限つきで、離婚の際にはテオから多額の金を受け取る約束だった。ふたりは社交の場では夫婦として振る舞い、広い屋敷内では他人同然に暮らしていた。ところがある夜、テオの妖しい目の輝きにからめとられ、ヴィッキーは彼とベッドをともにしてしまう。動揺した彼女がテオのもとを逃げ出したことが、彼の怒りを買った。そしてすべてが、取り決めから外れて動き始める――。★ラテンの男のすさまじい怒りに立ち向かおうとする無垢なヒロイン。熱情に突き動かされる男女の愛憎劇には定評のあるJ・ジェイムズの新作をお届けします。緊迫感あふれる世界が目の前に広がります。★
  • プリンセスの隠れ家
    -
    リジーと違って、妹は人目を引きつける美貌の持ち主だったが、玉突き事故に巻き込まれ、脳死状態に陥ってしまう。驚いたことに妹は妊娠していて、男児を出産後、この世を去った。子供の父親が誰なのか皆目わからないまま四年が過ぎ、今では遺児ベンはリジーの生きがいだった。そんなある日、リジーは公国のプリンス・エンリコの訪問を受ける。なんと、ベンは公国を治める大公の孫だという。ベンを大公家に引き取るという申し出をリジーが突っぱねると、エンリコはとんでもない代案を示した。「ぼくと結婚して、ベンと一緒に公国に移り住んでくれ」★2004年に日本デビューして以降、次々と読み応えある作品を送り出してきたジュリア・ジェイムズが今月お届けするのはロイヤルロマンス。ゴージャスな世界が広がります。★
  • 魔法が解けた朝に
    2.3
    私、ひどくばかなまねをしているのではないかしら?アレクシーズの誘いに乗って世界各地を巡りつつも、キャリーはいつも破局の予感におびえていた。彼はギリシアの大富豪。ウエイトレスをしていたときに知り合った、別世界の男性だった。一方、アレクシーズは彼女に愛を教える喜びに浸っていたが、母親に資産家の娘との見合い結婚を迫られ、一計を案ずる。キャリーを恋人に仕立て上げて連れ帰れば……。わけもわからずギリシアへと連れていかれた彼女を待っていたのは、ギリシア人ばかりの晩餐の席と残酷な仕打ちだった。◆ドラマティックな恋を描いて人気のジュリア・ジェイムズ、お待ちかねの新作をお届けします。登場するのはギリシアの富豪とウエイトレスのカップル。釣り合わぬ恋のゆくえは?◆
  • ヴィーナスの目覚め
    4.0
    アレサンドロは高級車を降り、荒れ果てた屋敷を見つめた。ここにトマソの孫娘、ローラ・ストウがいるはずだ。“孫娘を見つけ、イタリアに連れてきてほしい”亡き父の共同経営者であるトマソにそう頼まれたのは、数日前のこと。孫娘を連れて帰れば会長職を辞すると約束され、アレサンドロは会社の全権を得るため、イギリスにやってきたのだ。とにかくローラに会って任務を果たしてしまおうと、彼は屋敷の近くにいた使用人らしき女に話しかけた。まさかこの不器量でずんぐりとした無愛想な女性が、当のローラ・ストウだとは思いもせず。★人気作家ジュリア・ジェイムズの新作をお届けします。人里離れた場所で一人暮らすローラ。幼い頃に自分を捨てた父方の祖父にイタリアに呼び寄せられ、彼女の運命は一変します。★

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