渡辺一雄 - 徳間書店作品一覧

  • 女実業家 「西陣おんな一代」改題(電子復刻版)
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    昭和三年、京都西陣で織り子の娘として生まれた越原千世は、病気の母の治療費のため、十三歳で雑貨商に嫁いだ。鈍重な夫と姑との辛い日々。母の死を機に家を出た千世は、母が世話になった機業店に身を寄せ、主の清造や住み込みの健二の暖かさに初めての幸せを感じた。終戦後、千世は請われて清造の息子の後妻となり、実業家として手腕を発揮し始める。不遇に耐え続けた女の流転の日々を描く傑作長篇。

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  • 会社を喰う(電子復刻版)
    5.0
    京都で売上げ三位にある地元・山城デパートは、老舗の藤吉デパートの急追をうけていた。無能な大貫社長は、甲斐専務の口車に乗せられて、正面から堂々の商戦を闘うよりも、自社の組合を御用組合化して業績を上げる道を選んだ。甲斐は、ヤクザをも手足に使う革新党代議士・嵯峨の力を借りて、組合つぶしには成功するのだが、思わぬスキャンダルが……。社内イジメの実体験者が描く迫真の長篇企業小説。

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  • 我慢する社員はダメになる(電子復刻版)
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    部長→課長→主任と、サラリーマン生活の苦杯を嘗め、二十八年間勤めてきた最後の肩書きが“無用社員”。「会社のため」と思ってやったことが、とんでもない落とし穴だった。企業社会の恐ろしさと巧妙で卑劣なワナを語らせたら右に出る者のない著者の裸の論考。身をもって企業の身勝手さを体験した著者は、警戒心をもって、図太く、賢く行き抜くことを説く。すべての新入社員と企業人に贈るホンネ・エッセイ。

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  • 恐喝社員(電子復刻版)
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    大河原総一郎は、幸福デパート京都支店外商部のうだつのあがらない中年サラリーマンである。だが、ふとしたことから戦前日本の精神的指導者・白石玄洋の日記を手に入れ運命を変えた。凄まじい権力争い、贈収賄、汚職、利権争いが渦巻く政財界の汚濁を知った大河原は、幸福デパート社長東村のスキャンダルをネタに恐喝作戦を開始、リベートの上前はね、名門ホテル身売りにも食いつく悪辣振り。長篇ピカレスク。

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  • 議員詐欺師(電子復刻版)
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    世間を騒がせたみのり共済事件で、現職参議院議員でみのり共済の理事長花垣内章夫が詐欺事件で逮捕された。史上空前の超低金利時代といわれる現在に高金利を餌に引きつけ、被害総額は百億円を越した。しかし、稀代の詐欺師として、世間の指弾を浴びる花垣内の妻は、夫は政治の犠牲者だといってはばからなかった。出世を夢見る貧乏官吏の息子が、取り巻きに騙され行く構図……。政界の裏を読む書下し。

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  • 逆襲! リストラ軍団(電子復刻版)
    3.0
    平成十一年八月、厚生省の発表では、日本人の男性平均寿命が前年を下回り、77.16歳になった。中高年の自殺激増が平均寿命を押し下げている一因という。高給与、高学歴で一種の花形だった百貨店業界も世のリストラの波をもろに蒙りかねない体質がある。七十歳を過ぎた松崎秀樹にとって、それは他人事ではなかった。自分が骨を埋めた百貨店業界、それは人事の修羅場だったのだ……。書下し企業小説。

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  • サラリーマン悪い奴だけが生き残る(電子復刻版)
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    サラリーマン冬の時代である。終身雇用崩壊に、リストラの嵐。だが、こんな時代だからこそ、それを雌伏の時として生きぬく方法がある。各々が逆境を耐える支えとなる“心のノート”を持つこと、企業エゴによる組織の論理に押し潰されないための自己啓発・研鑚の心がまえ等々。会社内でギリギリの段階まで追い詰められた著者自らの体験を踏まえ、知恵と励ましのアドバイスを語る。(『雌伏の論理』改題)

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  • 失 脚(電子復刻版)
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    関西の老舗、大宝百貨店常務・塩尻は業績建て直しに多店舗化を促進、首都圏の量販店、十文字屋との提携にも意欲を持っていた。一方、量販廉売で擡頭したスーパー・ダイコーの大内社長も、十文字屋吸収を策謀、だが、ダイコーとの競合をさけたい塩尻が示唆した十文字屋切り捨ての譲歩策に、なぜか大内は賛意を示さなかった……。デパート対スーパーの市場争奪戦の中で、失脚してゆく男の悲惨を描く力作長篇。

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  • 小説 日米保険ビックバン(電子復刻版)
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    日本の生命保険の誕生は、明治十四年に始まる。国民生命はそのうち三番目の保険会社として明治二十二年に創業。その後順調に成長、敗戦の大打撃を受けるまで、危機にみまわれることはなかった。国民生命の復活の原動力となったのが、セールスレディである。保険のセールスレディを巡って撒かれた『生保レディ残酷物語』という本の裏に蠢く米国の影。保険をめぐるビッグバンの勝者は誰か? 緊急書下し。

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  • 捨て扶持社員(電子復刻版)
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    航空機売り込み合戦で、政治家、政府高官を買収して商戦に勝利をおさめた大商岩井は”黒い商社”としてマスコミの集中砲火を浴びた。その日の深夜、会社に立ち寄った大町圭右は、社員から「先生」と畏怖されている内山秋水を偶然にも目撃した。大町は内山の存在から、根津は他殺と推理し、密かに行動を起こす。書き下ろし企業長篇小説。  

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  • 打 算(電子復刻版)
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    峰道寛輔は、名門『東京デパート』に巧みに取り入り、京都支店の催し物を引き受けることになった。彼の企画した《大宝石まつり》は大成功であった。だが……。宝石はすべて真赤な贋物だったのだ。ひたすら事件を内密に処理しようとする東京デパート。そこには、私腹をこやし栄達を求める経営者と保身にのみ汲々とするサラリーマンの赤裸々な姿があった。大企業のエゴに復讐を企んだ男を描く快作。

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  • 秘書室(電子復刻版)
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    「秘書は企業の最高機密を知るゆえに人格も廉恥の心も売らねば務まらない」――愛する広瀬の打明け話に、社長秘書加賀爪佐保子は、暗い気持になった。陰惨な過去を背負う社長、秘書を逆用して暗躍する総会屋、そして卑劣な手段で佐保子に迫る副社長。そんなある日、佐保子の弟通夫が殺され、復讐に駆られた佐保子は、犯人を殺害してしまった。中東支店に逃れた佐保子に意外な真実が……。長篇サスペンス。

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  • 悪い奴ほど出世する(電子復刻版)
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    会社勤めは、肉体的にはそれほどハードではない、しかし、人間関係に悩んで、ノイローゼになるサラリーマンが急増している。会社には、出世のためには手段を選ばぬ、悪い奴がうようよいるからだ。会社は恐ろしい人間の集まりだ。地雷の埋められた戦場は、腹這いになって進み、地雷に触れず、危険な仕事は他人に押しつけなければ、えらくなれない。様々な具体例で語る、著者ならではの本音の出世ノウハウ論。

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