リン・ストーン - ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャル作品一覧

  • 貴公子と壁の花
    3.3
    伯爵となるべき彼が必要としたのは、不器量で貧しい、舞踏会の“壁の花” グレイスは16歳のときに流行り病で両親を亡くしたあと、将来を誓った婚約者までも海戦で失い、叔父の家に身を寄せた。最初こそ良好だった叔父との関係は、しかしある晩を境に一変し、いっそ死んでしまいたくなるような虐待を受ける日々が始まった。やっと出席を許された舞踏会で、グレイスは凛とした気品を保つが、相続財産も持参金もないとあっては、見向きもされない“壁の花”。ところが、一人の男性が近づいてきた――よからぬ噂のある伯爵位継承者ケイン・モーリーは、満座のなかいきなり彼女に結婚を申し込んだ。こんなみすぼらしいドレスをまとった私を花嫁にしたいというの?求婚の衝撃と空腹のつらさが重なり、グレイスは気を失った……。■ドラマティックなストーリー展開が持ち味の作家リン・ストーンによる、読み応え満点のリージェンシー・ロマンスをお贈りします。悲運の乙女グレイスの幸せを願わずにいられません!
  • 悩める男爵夫人
    3.0
    男爵との愛なき結婚。本当は、身も心も愛されたいのに……。 伯爵令嬢スザンナは、世間知らずが災いしてロンドン社交界から締め出された。もはや良縁に恵まれる可能性は絶望的だと激怒する父に連れられ、スコットランドに滞在していたある日のこと――颯爽とした逞しい体つきのジェームズと名乗る男爵が訪ねてくる。近隣の領主だという彼が、伯爵の暗殺を企てる輩の存在を忠告すると、彼に惚れ込んだ伯爵は、初対面の彼に娘と結婚してくれと申し出た。驚くことに男爵はあっさり承諾。怖じ気づいたスザンナはある条件を出す。“夫婦がベッドを共にするのは3年に1度だけ”こうして二人の白い結婚は幕を開けたが……?!■父の決めた男爵と愛なき結婚をした、まだ恋も知らないヒロイン。けれどいつしか、無垢なままでいることに満たされぬ思いを抱き始め……? 大好評の横浜国立大学小宮教授の巻末コラム、【フリーメーソンの謎】では、スコットランド人男性の魅力に迫ります。
  • 伯爵が見つけた家なき娘
    3.0
    生まれてすぐに生家を追われ、やっと迎えが来たと思ったのに……。 ローレルは英国の伯爵家の娘として生まれたものの、身分の卑しい母親が出産時に命を落とし、スペインの修道院へ送られた。ほどなく父が迎えた上流階級出身の後妻にうとまれたから。大人になったローレルは修道院をあとにし、農園主の館で住み込みの家庭教師として働き始める。ある日、好色な農園主に襲われそうになっていたとき、遠い親戚だと名乗るジャックがふいに現れ、館から連れ出してくれた。ローレルの父が亡くなったことで伯爵位を継承したばかりの彼は、彼女を故国へ連れ戻しにはるばる来たという。但しそのためには結婚する必要があると言われ、ローレルは息をのんだ。 ■息もつかせぬ展開が持ち味の作家リン・ストーンのリージェンシーをお届けします。幸薄いローレルの前に突然現れた美貌の伯爵ジャック。彼がある計画を胸に秘めているとも知らずに結婚した彼女の運命やいかに? ご好評を博した『貴公子と壁の花』の関連作です。
  • 不名誉な噂
    -
    ロンドン社交界の貴婦人たちが、扇子の陰でひそひそと囁く。“ふしだらで、はしたなくて、汚らわしい女……”父親が亡くなって以来、エリザベスは根も葉もない噂をたてられ、自分ではどうすることもできずつらい思いを強いられていた。そんななか、ただ一人、友人のテリーだけは、彼女の名誉を守るためと言って結婚を申しこんでくれた。ところがある日、テリーの叔父、ハヴィントン伯爵ニールが現れる。初めて見る彼の男性的な美しさにエリザベスが見とれていると、ニールはその端整な唇をひらき、恐ろしい宣告をした。「甥から身を引け。さもなくば、消えてもらうためには手段を選ばない」

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