船橋洋一 - 文春e-book作品一覧

  • フクシマ戦記 上 10年後の「カウントダウン・メルトダウン」
    4.0
    「日本は東日本を失うかもしれない」―― 戦後最大の危機から10年、衝撃的肉薄で明かされる「福島第一原発の真実」! メルトダウンの最中、パニックに陥る日本政府中枢、 蔓延る官僚システムの陥った失敗、悲劇の数々、 そして問題解決に取り組んだ偉大な技術者たち…… 今、改めてこの国の危機対応を問う 国民的ノンフィクションの金字塔。 日米同時発売、 第44回大宅壮一ノンフィクション賞受賞作を大幅アップデート! 分刻みで描かれる「メルトダウン」、 そのとき日本政府は、日本国首相は、東電は、 そして現場の職員・技術者たちは何を考え、課題に取り組んでいたのか? 新史料で続々と明らかになる「フクシマ」の真相。 序 フクシマはなお、終わっていない。 第1章 SBO 全交流電源喪失 第2章 原子力緊急事態宣言 第3章 水素爆発 第4章 海水注入 第5章 運命の日 第6章 対策統合本部 第7章 住民避難 第8章 最後の砦
  • 逆転の大戦争史
    5.0
    ペリーによって砲艦外交の屈辱を嘗めた日本は 西周(にし・あまね)が、「侵略は善」たる「旧世界秩序」を学ぶ。 朝鮮を併合した日本にしかし、満州国は認められなかった。 一九二八年に世界は大きく変わっていたのだった。 「旧世界秩序」。戦争は合法、政治の一手段。戦争であれば 領土の略奪、殺人、凌辱も罪に問われない。しかし、経済封鎖は違法。 「新世界秩序」。戦争は非合法。侵略は認められない。 経済封鎖と「仲間外れ」によって無法者の国を抑止する。 が、どんな失敗国家も侵略されず内戦の時代に。 「パリ不戦条約」という忘れられた国際条約から 鮮やかに世界史の分水嶺が浮かび上がってくる。 【もくじ】 序章 一九二八年という分岐点 第一部 旧世界秩序 第一章 戦争を合法化したオランダ人弁護士 第二章 四五〇の宣戦布告文書を分析する 第三章 殺しのパスポートをいかに得たか 第四章 経済制裁は違法だった 第二部 移行期 第五章 戦争はこうして違法化された 第六章 日本は旧世界秩序を学んだ 第七章 満州事変は新世界秩序の最初の試金石だった 第八章 新世界秩序の勝利 第九章 ソ連を組み込む 第一〇章 ナチスの侵略を理論化した政治学者 第一一章 ニュルンベルグ裁判の論理を組み立てる 第十二章 戦争犯罪を個人の責任として裁く 第三部 新世界秩序 第一三章 一九二九年以降、永続的侵略は激減した 第一四章 国の数が増えたのには理由がある 第一五章 失敗国家の内戦 第一六章 「仲間はずれ」という強制力 第一七章 イスラム原理主義は違う戦争を戦う 終章 国際主義者たちを讃えよ
  • 国民安全保障国家論 世界は自ら助くる者を助く
    4.3
    ロシアの侵略と戦うウクライナの姿は、日本人に「安全保障」の現実を教えてくれた。  コロナ危機で米中対立が激化し、ウクライナ危機で"米国ブロック"と"中国・ロシアブロック"の対立へと拡大しつつある。さらに、気候変動に伴うエネルギー危機も重なる。今ほど安全保障の枠組みが根底から揺さぶられている時代はない。  今こそ日本の「国の形」と「戦後の形」のありようを検証し、安全保障と危機管理の観点から、新たな安全保障の構想を描かなければならない。  その中でひとつ、確かなことがある。コロナ危機とウクライナ危機を通じて、私たちが突きつけられた厳しい現実である。  自分たちを守ることができない社会は生き残れない。  自分の国を自分たちで守れない国は生き残れない。  天は自ら助くる者を助く。  明治開国の時、日本の国民は独立自尊の精神を学んだはずだ。その精神を改めて噛みしめねばならない。 【目次】 序章 ウクライナ危機とコロナ危機:世界は自ら助ける者を助く 第1章 ウクライナの悲劇 第2章 米中「新冷戦」と日本の選択 第3章 経済安全保障政策の戦略課題 第4章 “グリーン大動乱”とエネルギー危機 第5章 「強い社会」が決する国々の興亡 第6章 「長い平和」のマジックが消える 第7章 「民間臨調」が総括した「日本モデル」の虚構と真実 第8章 日本の敗戦:「フクシマ」と「コロナ」 第9章 「ワクチン暗黒国家」:日本の不作為 第10章 コロナ危機が問いかけた自由と民主 第11章 国民安全保障国家論 終章 時代はわれわれに何を求めているか

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