青木理作品一覧

  • 絞首刑
    4.6
    国家の名のもとに命を奪う「死刑」。著者は、数々の証言から執行現場を再現し、実際に起きた5つの事件を再取材しながら処刑に至る道程を検証する。なかでも、1994年に発生した、いわゆる「木曽川・長良川連続リンチ殺人事件」で逮捕され、死刑判決を受けた元少年3名への取材は、精緻を極める。死刑制度に対して是とする人々、非とする人々、あらゆる立場の人々に一読していただきたい、渾身のルポルタージュ。(講談社文庫)
  • 安倍三代
    4.1
    1巻1,699円 (税込)
    母方の祖父・岸信介を慕う安倍晋三首相には、もう一つの系譜がある。反戦の政治家として軍部と闘った父方の祖父・寛、その跡を継ぎ若くして政治の道に入った父・晋太郎だ。彼らの足跡から「3代目」の空虚さを照らすアエラ連載に大幅加筆。
  • 暗黒のスキャンダル国家
    3.4
    1巻1,815円 (税込)
    自身の「噂の真相」での匿名ライター時代の経験をふまえて、社会と報道の問題を問い、いまこそ戦うジャーナリズムとは何かをさぐる。最も注目されるジャーナリストによる渾身の力編。
  • カルト権力 公安、軍事、宗教侵蝕の果てに
    3.5
    1巻1,760円 (税込)
    カルトに毒された自民党政権の闇をえぐり出せ!最前線で政権を痛烈に批判する「闘うジャーナリス」トが極限まで煮詰まった戦後政治の暗部に迫る。時代の必読書。
  • この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体
    4.0
    ネットに吹き荒れる誹謗中傷、国民を見殺しにする政府や権力者、強気を助け、弱気を挫くメディアの病巣、日本の歪な現実の病巣を、いまもっとも硬派な論客2人が語り尽くした。 「排他と不寛容の風潮の背後に漂う時代の深層をさらに重層的に解析し、多角的に浮かびあがらせることができるのではないか」 (青木理「まえがき」より) まえがき 「自己責任論」と切り捨ての時代を招いたものとは 第一章 対韓感情悪化の源流とそれをもたらした日本社会の構造的変化 第二章 友好から対立へ 日韓それぞれの事情 第三章 恫喝と狡猾の政治が生む嫌な空気 第四章 社会を蝕む憎悪の病理 ヘイトクライムを呼ぶ確信犯的無責任と無知
  • 情報隠蔽国家
    4.0
    警察・公安官僚の重用、学術会議任命時の異分子排除、デジタル庁による監視強化、入管法による排外志向、五輪強行に見る人命軽視……安倍・菅政権に通底する闇を暴く。最新の情報を大幅増補した決定版。
  • スノーデン 日本への警告
    3.7
    2001年9月11日のアメリカ同時多発テロ事件以降、テロ防止の名の下に、アメリカ政府は技術発展の著しいインターネットを通じた大規模な監視体制を構築していた。ところが対象となっていたのはテロリストだけではなく全世界の一般市民すべてだった……。2013年6月、これらの事実を暴露したのが元情報局員のスノーデンである。権力が際限のない監視を行い、それが秘密にされるとき、権力の乱用と腐敗が始まる。本書では、日本人に向け、今起きている深刻な事態や権力を監視するための方途をスノーデンが明快に解説。後半はスノーデンの顧問弁護士やムスリム違法捜査を追及する弁護士、公安事件に詳しいジャーナリストら、日米の精鋭が、議論を多角的に深める。警世の一冊。【目次】刊行にあたって エドワード・スノーデンのメッセージ/第一章 スノーデン 日本への警告/第二章 信教の自由・プライバシーと監視社会――テロ対策を改めて考える/あとがきにかえて ベン・ワイズナーとの対話/付録 スノーデンのメッセージ原文
  • 政権崩壊 民主党政権とはなんだったのか
    4.0
    戦後初の大型政権交代といわれながら、わずか3年3か月で崩壊した民主党政権。その首謀者は誰か。なぜ検察、マスコミは執拗に民主党を攻撃したのか。小沢一郎、長妻昭のインタビューも交え、徹底分析する。
  • 増補版 国策捜査 暴走する特捜検察と餌食にされた人たち
    3.3
    「国策捜査」とは、特捜検察が政治や世論に後押しされて突き進んだ歪んだ捜査である。被疑者は特捜検察の筋書き通りの事件の犯人にされ、それをマスコミが煽ることが多い。犠牲となった人々の証言を聞く。
  • 抵抗の拠点から 朝日新聞「慰安婦報道」の核心
    3.7
    朝日バッシング=歴史修正主義と全面対決する。緊急出版! 慰安婦報道の「戦犯」と呼ばれた植村隆、市川速水、若宮啓文、本多勝一ら朝日関係者に徹底取材。報道の現場から問題の全真相をルポルタージュし、バッシングの背後にうごめく歴史修正主義をえぐり出す。闘うジャーナリストが、右派の台頭に抗する画期的な一冊!
  • トラオ 徳田虎雄 不随の病院王
    3.8
    徳田虎雄氏の「正体」に迫る決定版評伝。  日本一の病院帝国を築いた徳洲会創設者・徳田虎雄氏がいま、己の「生」と向き合っている。ALSとは身体を動かす神経系が壊れ、全身の筋肉が縮んでいく難病だ。02年春に同病を患った徳田氏は、もはや全身の自由が利かない。  それでも眼球の動きで文字盤を追いながら、こう語るのだ。「これからがじんせいのしょうぶ」。  だがそんな徳田氏にも「運命の時」が近づいている。13年に徳洲会グループは、次男・毅氏の衆院選を巡る公選法違反容疑事件で東京地検特捜部の強制捜査を受ける。さらに徳田氏自身の病も進行し、眼の動きすらままならなくなる「完全なる閉じ込め状態」も、近く訪れるかもしれない。  窮地の徳田氏の「心奥」と徳洲会騒動の「核心」を気鋭のジャーナリスト・青木理氏が描く。
  • 日本の公安警察
    3.6
    オウム・革マル派との“隠された戦い”とは? 監視・尾行・盗聴・スパイ養成の実践法は? 誰にも書けなかった“治安活動”の真実! 公安警察の暗部──東京・中野のJR中野駅にほど近い一角。 コンサート会場や結婚式場として有名な中野サンプラザの裏手あたりに広大な敷地を有する警察大学校がある。 この敷地内にかつて、古びた木造の建物があった。 入り口には縦長の看板。 黒い字で「さくら寮」と記されていた。 こここそが戦後間もなくから日本の公安警察に存在する秘密部隊の本拠地だった。 その組織は「四係」と呼ばれていた。 地方分権を建て前としながら、中央集権的な機構を持つ公安警察の中枢として全国の公安警察官の活動を指揮・管理する裏組織。 いつしか警察内や関係者の間では「サクラ」の隠語を冠されて呼称されるようになる。 ……戦後公安警察の暗部を辿っていくと、糸は全てが中野へと収斂されていく。 「サクラ」とはいったい何をなしてきた組織なのか。 (本書より──)
  • 破壊者たちへ
    4.3
    闘うジャーナリストが、暴政に抗い続けた4年間。危機の時代を刻み込む記録にして変革のための必読テキスト。 ※こちらの作品は過去に他出版社より配信していた内容と同様となります。重複購入にはお気を付けください
  • 僕たちの時代
    3.3
    気鋭のジャーナリスト二人が、警察・検察の腐蝕、原発の闇、ナショナリズムの暴発、東京の闇社会、芸能界のタブーなどをめぐって徹底討論。 六本木事件、橋下徹、新宿ゴールデン街、AKB48、関東連合、死刑、原発、バブル、特捜検察…僕たちはこんな時代に生きている。
  • 森達也・青木理の反メディア論
    -
    1巻1,870円 (税込)
    映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談! 映像作家・森達也とノンフィクションライター・青木理による反メディア対談。両者の現代社会現象の捉え方は同じように見えるが、入り口と論理展開は全く異なる。例えばオウム事件では、森は教団の内部で撮影し、青木は公安記者として関わっている。この2人が様々な事件(オウム事件・死刑問題・公安警察・沖縄問題・安保法制など)に関わり感じたことを3日間20時間以上にわたり語り合った。そこから見えてくるものは、メディアの堕落と陥穽である。メディアにどう関わり・メディアをどう使い切るか。この丁々発止は見物である。 【目次】 まえがき 青木理 プロローグ 1 民主主義と死刑制度 2 オウム事件と公安 3 日本の刑事司法 4 朝鮮半島、沖縄、日本の敗戦後 5 メディアの闇 あとがき 森達也 【著者】 森達也 映画監督・評論家・大学教員。「A」「A2」とオウム真理教に関する映画を撮影。教団の崩壊からその後を描いた書籍『A3』(集英社インターナショナル)では、講談社ノンフィクション賞を受賞。著書『「A」撮影日誌』『A2』(ともに現代書館)他多数。 青木理 1966年長野県生まれ、慶應義塾大学卒。ジャーナリスト・ノンフィクション作家。共同通信社勤務後フリーランス。著書『日本の公安警察』『絞首刑』『トラオ 徳田虎雄 不随の病院王』『日本会議の正体』『安倍三代』など多数。
  • 誘蛾灯 二つの連続不審死事件
    4.2
    上田美由紀、35歳。小柄で肥満、鳥取のスナックのホステス。彼女の周りで6人の男が死んだ。この事件の背景には、木嶋佳苗事件とは別の深い闇がある。――美由紀に騙されたのは、あなたかもしれない。筆者は鳥取に通い、美由紀と面会し、彼女に騙された男たちに取材を重ねる。木嶋佳苗が獄中ブログを始めるきっかけとなり、「私の事件を取材してくれていたら…と思い続けたジャーナリスト」と言わしめた一冊が文庫化!

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