本村凌二作品一覧

  • 地中海世界の歴史1 神々のささやく世界 オリエントの文明
    続巻入荷
    -
    地中海を中心に興亡を繰り返したさまざまな古代文明の世界、すなわち「地中海世界」の歴史を、古代ローマ史研究の第一人者、本村凌二氏が描きつくす。講談社選書メチエ創刊30周年を記念して堂々刊行する、全8巻。第1回配本は、1・2巻の同時発売。 「地中海世界」といえば、従来は「古代ギリシア・ローマ世界」と同義と思われてきたが、近年の研究ではもっと広く、古い時代からとらえられるようになったきた。それは、文明の発祥地メソポタミア、エジプトから、ペルシア帝国、ギリシアの都市国家を経て、ローマ帝国の誕生と崩壊にいたる、約4000年の歴史世界である。文字・貨幣・一神教の誕生、独裁制と民主主義、哲学と科学による真理の探究など、現代に続く人類の営みは、この「地中海世界」で始まっている。 第1巻は、地中海世界が共有する神話の世界から説き起こす。メソポタミアに文明を興したシュメール人の神々は、人間に何を語りかけたのか。古代エジプトの異形の王が断行した宗教改革とは。弱小勢力が興亡するパレスティナに起こった人類史的変動とは何か――。 1000年に一度の「文明の転換期」とも言われる現在、「1000年単位の歴史の変動」とはどんなものなのか、人類の歴史と現在を考える全ての読者にお送りする必読のシリーズ。 目次 序章  地中海世界とは何か 第一章 愛の女神イナンナに始まる 1 文字と都市の出現 2 シュメールの王、ギルガメシュ 3 「戦争」と「平和」の風景 4 アッカドからバビロニアへ 第二章 神々の河は地中海にそそぐ 1 聖なるナイルの王権 2 時はピラミッドを怖れる 3 古王国・中王国時代 4 新王国時代 第三章 両翼の狭間で 1 シリア・パレスチナの馬と群雄 2 ヘブライ人の登場 3 海の民とフェニキア人     第四章 神々の声が聞こえる 1 叙事詩のなかの神 2 神の声を聞く人々 3 自然信仰とマアト 4 心性の考古学
  • ビジュアルマップ大図鑑 世界史
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 アフリカで生まれ、世界中に移動し、そして今、宇宙へと進出しようとする人類500万年の歴史を、テーマに即した豊富な地図、写真、イラストで解説するビジュアル大図鑑。 西欧はもちろん、アジア、アフリカ、アメリカ、オセアニアなどの文化や動向までを押さえた、世界史上の重要で興味深い162のテーマを、グラフィカルな地図をメインに用いて時系列で配置しているため、全世界の歴史の流れと文化の多様性が自然に統合されながら理解できるよう工夫されている。 〔本書の特長〕 ・人類誕生から現在まで世界の歴史を精細なヴィジュアル表現で解説した決定版的図鑑 ・世界最大の研究所・博物館群であるスミソニアン協会による監修 ・縦軸としての歴史と横軸としての文化的広がりを1冊に集約

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  • 宗教と不条理 信仰心はなぜ暴走するのか
    4.0
    なぜ宗教は争いを生むのか? ウクライナのNATO加盟を巡る対立の裏でキリスト教内の宗教問題を抱える露・ウクライナ戦争に加え、ユダヤ教とイスラム教の確執が背景にあるイスラエル・ハマス戦争が勃発。日本では安倍元総理銃撃事件が起こるなど、人々の宗教への不信感は増す一方だ。宗教は本来、人を救うために生まれたはずなのに、なぜ暴力を正当化しようとするのか? 古代ローマ史研究の大家と国際事情に精通した神学者が宗教に関する謎について徹底討論。宗教が人間を幸福にするのに何が必要かがわかる一冊。
  • 30の「王」からよむ世界史
    3.7
    ◎好評の世界史シリーズ新刊 法で復讐の連鎖を終わらせたハンムラビ王、ローマの最盛期を築いたトラヤヌス帝、 近代化のために異国の造船所で学んだピョートル大帝…… 世界史を読み解く上で外せない30人の君主をとりあげ、古代から近代までを俯瞰する一冊です。 彼・彼女らの生き様や、人材活用方針、そして後世に与えた影響とは……? ◎本書で取り上げる「王」 ハンムラビ王/ラムセス2世/ダレイオス1世/アレクサンドロス大王/始皇帝/ アウグストゥス/トラヤヌス帝/コンスタンティヌス大帝/ユスティニアヌス大帝/太宗/ カール大帝/ハールーン・アッラシード/アルフレッド大王/オットー大帝/ヘンリ2世/ フリードリヒ2世/フビライ=ハーン/永楽帝/スレイマン1世/フェリペ2世/ エリザベス1世/アクバル大帝/ルイ14世/康煕帝/ピョートル1世/ マリア・テレジア/ナポレオン1世/ヴィルヘルム1世/ヴィクトリア女王/ニコライ2世
  • 一冊でまるごとわかるローマ帝国
    3.5
    近隣諸族との覇権をめぐる戦い、血で血を洗う内乱、国内経済の疲弊、新秩序樹立のために数々の改革、社会基盤の充実と大衆社会の実現……人類の経験すべてが詰まっているローマ。比類なき帝国を築いた人々の栄光と苦悩、叡智と愚かさ。歓喜、憎悪、愛欲、嫉妬、猜疑の嵐が吹き荒れる濃密な人間ドラマ……無類に面白く、スリリングな「ローマの歴史入門」!
  • 愛欲のローマ史 変貌する社会の底流
    4.0
    平和と繁栄を極めた古代ローマ。そこに溢れる過剰な欲望と、淫靡な乱行の裏には、どんな意識が潜んでいたのだろうか。そして、そうしたいとなみを「頽廃」や「堕落」と断罪する感性は、どのように生まれてきたのだろうか。「性愛」と「結婚」、そして「家族」をめぐる意識の変化は、人々の規範をどのように規定し、社会を変容させたのだろうか。社会の変貌の底にある「愛」と「性」のかたちを描き、歴史の深層をとらえる。(講談社学術文庫)
  • 「穴場」の喪失
    3.0
    人間にも、街にも「穴場」が必要である――古代ローマ研究者と日本文化研究者による、比較文化対談!「穴場」の喪失は人間にどう影響を及ぼすか、このような社会でいかに生きるべきか、を語り合う。「食べログ」「ぐるなび」がローカルな飲食文化、すなわち「穴場」を破壊していると喝破した「ネット時代の飲食文化」。ヒーロー像の違いから国民性を読み解く「映画ヒーローの日米比較」。競馬・カジノの二面性を追う「ギャンブルと文化」。音楽・言葉・笑いの地域とのつながりを探る「地域性の彩り」。均質化が進み、「穴場」が失われつつある街で暮らすための処方箋を提示する「街に生きる」。全5テーマ。
  • 馬の世界史
    4.1
    馬は、人間社会のなかで、多種多様な役割を担わされてきた。太古には狩猟の対象になり、やがて車を引き、人を乗せ、人間の世界に深く入りこんだ。人が馬を乗りこなさなかったら、歴史はもっと緩やかに流れていただろう。戦争、交易、世界帝国……、馬から歴史を捉え直す。JRA賞馬事文化賞受賞作

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  • 英語で読む高校世界史 Japanese high school textbook of the WORLD HISTORY
    3.0
    高校教科書『世界史B』(東京書籍・2012年版)の英訳版。グローバル時代の教養として「世界史」の重要性が高まっているが、日本語で学んだ世界史知識は世界では通用しない。世界史の大きな流れと基礎知識を英語で学びなおす、ビジネスマン、大学生、高校生の必携書。また、日本の世界史教科書は、最新学説を取り入れつつ、自国史に偏らない公正な歴史観、バランスの良い記述で、他国に類を見ない良質の世界史概説書でもある。
  • 教養としての「世界史」の読み方
    NEW
    -
    1巻1,200円 (税込)
    「古代ローマ史」第一人者が、世界史の読み方をわかりやすく解説。東京大学教養学部で28年間、早稲田大学国際教養学部で4年間、教壇に立って語ってきた著者のエッセンスを凝縮。人間社会の普遍的な真理を教えてくれる「古典」と、人類の経験の集大成である「世界史」、この2つをきちんと学び、身につけることで「教養」の基礎が築かれる。現代を読み解くヒントは、世界史の中にある。過去を知ることで今がわかる。 〈目次〉●序章:「歴史に学ぶ」とは何か? ●第1章:文明はなぜ大河の畔から発祥したのか ●第2章:ローマとの比較で見えてくる世界 ●第3章:世界では同じことが「同時」に起こる ●第4章:なぜ人は大移動するのか ●第5章:宗教を抜きに歴史は語れない ●第6章:共和政から日本と西洋の違いがわかる ●第7章:すべての歴史は「現代史」である 本書は、2017年1月にPHPエディターズ・グループから刊行された『教養としての「世界史」の読み方』を加筆・修正したものです。
  • 教養としての「世界史」の読み方
    3.7
    1巻1,699円 (税込)
    「混迷の現代」を読み解くカギは「歴史」の中にある。古代ローマ史研究の第一人者によるはじめての世界史講義。教養としての「世界史」の読み方とは、「歴史に学ぶ」ということ、「過去と現在との関わり合いを知る」ということ。東京大学教養学部で28年間、教鞭をとった著者が教養として世界史をどう読むかを教える1冊。文明の発祥、古代ローマとの比較史、同時代史、民族移動、宗教、共和思想……世界史を読み解く上で大切な視点を新説や持論を織り交ぜて、わかりやすく、面白く講義する。 (目次より)第1章 文明はなぜ大河の畔から発祥したのか/第2章 ローマとの比較で見えてくる世界/第3章 世界では同じことが「同時」に起こる/第4章 なぜ人は大移動するのか/第5章 宗教を抜きに歴史は語れない/第6章 共和政から日本と西洋の違いがわかる/第7章 すべての歴史は「現代史」である

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  • 教養としての「ラテン語の授業」―――古代ローマに学ぶリベラルアーツの源流
    4.0
    歴史、哲学、宗教がわかる! ラテン語は世界最高の教養である。 35万部突破のベストセラー、日本上陸! ラテン語の名言を通して、リベラルアーツの源流を学ぶ 本書は、バチカン裁判所の弁護士、ハン・ドンイル氏が西江大学で行った名講義を整理したものだ。彼の講義は、単なる語学の授業というよりは、総合人文科学の授業に近い。西洋文明の根源であるラテン語を通して、歴史、文化、宗教、恋愛、お金など、多くのことを学べる。 彼の授業を聞いた学生らは「本当の自分を見つけることができた」「世界を見る視野が広くなった」「思考がより深くなった」と絶賛し、さらにこの授業が人生の転換点になったという人もいる。 講義の初日の学生は24人だったが、名講義だとウワサが広がり、周辺の大学の学生や一般の聴講生まで集まっていった。 ラテン語は現在使われていない言語で、文法も難しい。なぜこの講義が人気を集めたかというと、ラテン語の学習のほかに、著者である教授が自ら留学先で体験したことを言葉に乗せて話した内容が、まさに人生についての学びが凝縮されたものだったからだ。そして、ヨーロッパ各国の歴史、文化、法律に焦点を当て、ラテン語を通して見える世界の面白さを幅広くとり上げているのも人気の秘密だろう。
  • 教養としての「ローマ史」の読み方
    3.8
    1巻1,699円 (税込)
    なぜ、ローマは帝国になり得たのか。なぜ、ローマ帝国は滅びたのか。王政から共和政を経て帝政へ、多神教世界帝国から一神教世界帝国へ。古代ローマ史研究の第一人者が、長きにわたって古代を生き延びたローマの歴史とその新しい「読み方」を語り尽くす。建国時の混乱、強敵との戦い、国家の再建、跡継ぎ問題、異民族の侵入、文明の変質……。ありとあらゆることを経験したローマの長い歴史は、現代を考える上での大きな羅針盤となり、混迷する現代を生きる我々に多くの示唆を与えてくれる。ローマ史のみならず、世界史や現代社会の理解をより深めることにも繋がる一冊。 【目次より】1. なぜ、ローマは世界帝国へと発展したのか/2. 勝者の混迷、カエサルという経験/3. 「世界帝国ローマ」の平和と失われた遺風/4. ローマはなぜ滅びたのか 佐藤優氏、推薦! 「ローマ史の中に人間の英知のすべてが詰まっていることがよくわかる。」

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  • 剣闘士 血と汗のローマ社会史
    5.0
    奴隷制、円形闘技場……ローマ史を流血で彩った剣闘士(グラディエーター)の光と影。「ローマの平和」(パクス・ローマーナ)と讃えられた地中海世界帝国において、数百年にわたり、史上唯一の公認殺人競技がなぜ続いたのか? 剣闘士競技の起源や仕組みはどうなっているのか? 民衆はなぜ流血の見世物に熱狂したのか? 膨大な財政負担にもかかわらず、為政者や富裕者は何を期待して見世物を施そうとしたのか? 剣闘士とその競技を通して、ローマ帝国の権力、社会の構造の深層をさぐり、帝国の繁栄と変容、終焉への過程を辿る。
  • 競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで
    3.8
    中東生まれのアラブ馬を始祖とし、イギリスで誕生したサラブレッド。この純血種は名馬エクリプスの登場で伝説化され、欧米から世界中に広まった。ダービーなど若駒が競い合うクラシックレースが各国で始まって人気を博し、二十世紀以降、凱旋門賞をはじめとするビッグレースが創設された。観衆の胸を躍らせた名勝負の舞台裏では、人と馬のいかなる営みがあったのか。優駿たちが演じた筋書きのないドラマを世界史としてたどる。
  • 決定版ゼロからわかるローマ帝国
    4.0
    1巻546円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 コミック『テルマエ・ロマエ』で注目のローマ帝国。ヨーロッパ史の中で一級の輝きを誇るその歴史が豊富な写真やイラストを見ながらわかる。「キーワードでわかるローマ人気質」「五賢帝時代とは」「市民の暮らし再現」「ローマの風呂文化」など。
  • 興亡の世界史 地中海世界とローマ帝国
    4.0
    人類の今後を占ううえで、「人類の経験のすべてがつまっている」といわれる古代ローマ史ほど、参考になるものはない。小さな都市国家を強大化に導いた、「共和政ファシズム」の熱狂的エネルギー。猛将・ハンニバルが率いるカルタゴとの死闘。カエサルとアウグストゥスに始まる帝政。地中海はもちろん、ブリテン島から中東にいたる「世界帝国」の現出。そして、ローマ帝国が終焉を迎えた時、古代文明はどのように変貌していたのか。
  • 古代ポンペイの日常生活――「落書き」でよみがえるローマ人
    3.5
    火山灰に埋もれた都市の記憶を辿る――紀元79年8月、暑い夏の朝方に起こったヴェスヴィオ火山の大噴火により、灰に埋もれた古代ローマの地方都市ポンペイ。街角の壁面には一万数千点もの多種多様な落書きが残されていた。家族の無事を願う声、愛する二人の逢瀬の印、剣闘士に魅了された女性たちの切ない声援、皮肉を伴った罵詈雑言……まるで手に取るように人々の肉声が聞こえてくる。本書では当時のまま残された「落書き」を素材に、古代ローマ人の日常や素顔を再現する。巻末には、マンガ家のヤマザキマリさんと著者による特別対談を収録!※本書は2010年に講談社より刊行された『古代ポンペイの日常生活』を加筆・修正のうえ新書化したものです。
  • 30日で学ぶ人類史学手帳
    -
    教養=必須能力という切り口で読者へお届けする、ビジネスマン向け書籍「30日で学ぶ」手帳シリーズ。 「人類史学」では世界史をベースとして、人類史の始まりから現代までを宗教や文明に触れながら、イラストや図版とともにその流れを把握する内容となります。 30日で学べて手帳のようにいつでも見返すことができる、ビジネスに活かせる人類史学です。 【本書が取り上げるテーマ】 概論 人類史の始まり 文明の出現 河川文明/宗教・学問の誕生 帝国の時代 ウマと人類の共生/陸の世界:ペルシア帝国/海の世界:ローマ帝国/大帝国ローマの誕生/インド世界/中華帝国 ユーラシアの一体化 ユーラシア帝国の誕生/大商圏の誕生/トルコ人のイスラーム進出/モンゴル帝国の出現/並立時代/大きな世界 大航海時代の到来 大西洋海域の事情/植民地政策/資本主義の誕生/国民国家の成立/ポンドの時代/近代の中東情勢/欧米列強のアジア進出/アメリカ・ドイツの台頭/アメリカの大国化 大戦期 第一次世界大戦/第二次世界大戦前夜/第二次世界大戦/東西冷戦/新時代 【「はじめに」より】 原生人類が誕生してから、現在まででおよそ5000年とされています。その長い歴史のなかで、我々人類は多くの文化や宗教、学問などを生み出しました。 本書ではその人類が歩んできた歴史、すなわち「人類史」をはじまりから現代に至るまで包括的にまとめ、世界史をベースにしながら流れを把握する内容となります。 また、日本人は海外に比べて宗教に対する意識が低いとされています。それは日本人が歩んできた歴史が「武士道」という概念のもとにあるためです。 明治時代の日本では文明開化が進むなかで、他国とのかかわりも増えましたが、そのなかで、新渡戸稲造は『武士道』という著書を執筆し、日本人が持つ独特な倫理観や精神性を示しました。これは海外の宗教とは似て非なるものです。 しかし「宗教を抜きに歴史は語れない」というように、宗教はときに人々が混乱のなかですがってきたものであり、または翻弄されてきたように、人類と宗教のかかわりは非常に密接なものであります。 近年、日本の企業や一個人に至るまでが、グローバルな観点を持つ必要性がありますが、そのときにひとつの障壁となるのが文化や宗教の違いでしょう。多くの日本人が感じているよりも、外国では宗教の観念が大切にされています。そのため、本書で宗教を絡めた世界史の流れを把握することにより、これからを生きる皆さんが、海外の文化や宗教を教養として身に着けるための一助となれば、幸甚の至りです。
  • 集中講義! ギリシア・ローマ
    3.0
    古代地中海を中心に歴史をつくりあげたギリシアとローマ。同じような時期に政治・経済・文化が発展していったが、ギリシアではポリスがまとまり大国とならなかった一方、ローマは超大国へと、その覇権を広げていった。また思想・哲学などの華々しい文化が生みだされたギリシアに比べて、ローマでは目立ったものは出てきていない。なぜ、そのような違いはうまれたのか? ギリシアからローマへ受け継がれ、その後ヨーロッパまで影響をあたえたものはなにか? それぞれの専門家が通史からはこぼれおちた側面に光をあてる。
  • テルマエと浮世風呂 古代ローマと大江戸日本の比較史
    -
    新しい歴史の愉しみ方が見えてくる至極のエッセイ 古代ローマと江戸日本を比較してみたら、思いもよらぬ共通項が見えてきた! 百万に及ぶ都市の人口、非一神教の風俗、二百年におよぶ平和の享受――前近代社会では他に例のない環境のもと、両国にはどのような相似や相違が生まれたのか? 書名に掲げた「テルマエと浮世風呂」のほか、「ワインと日本酒」「図書館と貸本屋」「娼婦と遊女」「アッピア街道と東海道五十三次」など、10のトピック別に比較する新感覚の歴史エッセイ。
  • 東大名誉教授がおしえる やばい世界史
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 偉人を見る目がガラリと変わる!歴史がきっと好きになる、一番楽しい世界史超入門書。「すごい」と「やばい」で世界史の流れがざっくりわかる!大人も子どもも面白い!
  • 独裁の世界史
    4.1
    独裁者が消えないのは、なぜだ? なぜプラトンは「独裁」を理想の政治形態と考えたのか? 独裁者の台頭を防いだ古代ローマの知恵とは? 革命家ロベスピエールはなぜ独裁者と化したのか? 古代ローマ史の泰斗が2500年規模の世界史を大胆に整理し、「独裁」を切り口に語りなおす類例なき一冊。悪政に抗う知恵は歴史に学べ!
  • 日本の崩壊
    -
    日本政治史の泰斗と古代ローマ史の第一人者による対談。近現代日本史と世界史を俯瞰し、国家が崩壊に至る過程と理由を探り、日本はこのまま崩壊していくのか、それを避けるためにはどうすべきかを考察する。「天皇制」「ポピュリズム」「政治と派閥」「安全保障」「国力」の五テーマを掘り下げて見えてきたのは、日本国の脆弱性と日本人の強さ。はたして、日本は崩壊するのか――。堂々たる雄編、ここに。
  • はじめて読む人のローマ史1200年
    4.1
    ローマはこれだけのことを教えてくれる!「ローマの歴史のなかには、人類の経験すべてが詰まっている」(丸山眞男)──数ある文明のなかで、起承転結をこれほど完璧に見せた歴史はない。本書は、その1200年間を4つの時代に分け、「なぜ、ローマは大帝国になったのか」など7つのテーマを設けて、歴史の大きな流れとして見ていく。古代の同時代人から近代のイギリス、現代のアメリカまで、多くの国家・民族がローマ史を探究し、統治に活かしてきた。新たな覇権主義の様相を呈する現在の国際情勢。そのなかで、日本および日本人が進むべき道は何か──その答えは、ローマ史のなかにすでに用意されている。
  • 非常時のリーダー学
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 (目次より) ●〔対談〕コロナ禍で3・11の反省は生かせたか 「権力行使という難問」に挑む民主国のリーダーたち 遠藤 乾×三浦瑠麗 ●〔対談〕カエサルの大局観、大久保利通の独裁力…… 古今東西の偉人に学ぶ危機突破の要諦 御厨 貴×本村凌二 ●「感染防止至上主義」の有権者が政権に求めるもの 世論調査に見るコロナ下の理想のリーダー像 遠藤晶久×三村憲弘×山﨑 新 ●ポスト工業社会と「賢い財政」 二重の危機における明日を切り拓く 神野直彦 ●文明危機の今こそグランドデザインを AIが示唆する「分散型」と超長期視点にみる「定常化」 広井良典 ●民意の把握と迅速な政策立案というジレンマ 熊本県知事は「緑の流域治水」を「球磨川モデル」になしうるか 今井亮佑 ●民主党政権の原発事故対応から学んだ政治家の役割 国家の危機に命を懸けるのは誰なのか 細野豪志
  • 胸アツ戦略図鑑 逆転の戦いから学ぶビジネス教養
    5.0
    覚悟と戦略で道をひらけ。 この本は、「戦略」がテーマのビジネス書です。 日本史、世界史を含めた 古今東西のさまざまな「戦い」から、 「彼らはどうして不利だったのに勝てたのか?」 「なぜ、圧倒的有利だったのに負けてしまったのか?」 と、最新の歴史研究の見方をふまえて紹介。 たとえば…… ・勝ち目ゼロの状況から奇行に継ぐ奇行で相手を崩した桶狭間の戦い ・圧倒的不利を覆したバルチック艦隊との日本海海戦 ・ナポレオンの野望を阻止したイギリスの英雄 トラファルガーの戦い 戦術のセオリーでは考えられない発想で相手の意表を取った見事な戦略や、わずかな人数で大多数の敵を倒したジャイアントキリング、背水の状況からの奇跡の奇策 など、 知識として学べるだけじゃなく、 “思わず胸が熱くなる” 30の戦いを集めました。 イラストや図解もたっぷりで、 まるで小説を読むかのようにスルスル読むことができます。 人の歴史は、戦いの歴史でした。 激しく動く世の中で、 私たちが「どう生きるのか」を自分で選び、 決める、その参考になれば幸いです。 カバーイラストは、「三国志」「信長の野望」シリーズでおなじみの長野剛さんの描き下ろし! 監修は、『東大名誉教授がおしえるやばい日本史』(ダイヤモンド社)『承久の乱 日本史のターニングポイント』 (文春新書)の本郷和人先生と 『東大名誉教授がおしえるやばい世界史』(ダイヤモンド社)、『教養としての「ローマ史」の読み方』(PHP研究所)の本村凌二先生にご担当をいただきました。
  • 名君と暴君の世界史
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 広がるポピュリズム、強まる権威主義…… なぜいま各国で「強い指導者」が台頭しているのか? リーダーの条件とは何か? 歴史に学びながら考える。 (『中央公論』2018年12月号同名特集より) 広がるポピュリズム、強まる権威主義…… なぜいま各国で「強い指導者」が台頭しているのか? リーダーの条件とは何か? 歴史に学びながら考える。 (『中央公論』2018年12月号同名特集より) 鼎談【ベスト15ワースト15】「西洋史×東洋史×近代日本史の泰斗が選ぶ 良い指導者、悪い指導者」本村凌二・東京大学名誉教授×岡本隆司・京都府立大学教授×井上寿一・学習院大学学長/「ポピュリズム成立の歴史的条件」吉田徹・北海道大学教授/「『教養の達人』&『経営のプロ』が伝授 リーダーシップはこの偉人に学べ」出口治明・立命館アジア太平洋大学(APU)学長/「生活に浸透する『小文字の政治』の視点」小田中直樹・東北大学教授/「ボナパルティズムの背後にあるもの」山下範久・立命館大学教授/「グローバル化する反グローバル運動」島田竜登・東京大学准教授/対談「ハーバード流の世界史入門 歴代大統領を知れば、トランプがよくわかる」パトリック・ハーラン(お笑い芸人)×山口真由(ニューヨーク州弁護士)/【ブックガイド】独裁者の実像――「カリスマなき専制」を考える 與那覇潤(歴史学者)
  • 裕次郎
    -
    裕次郎が52歳の生涯を閉じてから30年。生粋の裕次郎ファンであり、彼の歌なら100曲以上は唄えるという東大名誉教授・本村凌二氏がこのたび、1章につき1本の映画を丹念に辿りながら、裕次郎が生きた60年代について書き下ろした。石原裕次郎と共に歩んだあの時代の物語が、幕を開ける。
  • ローマ人に学ぶ
    3.5
    紀元二世紀頃、人類の三分の一はローマ帝国の領土に生きていた。帝国の領土は、北は氷海から南は砂漠まで広がり、多様な自然環境のもとで、さまざまな人種や民族が住んでいた。この人類史上例をみない巨大な帝国を築いたローマ人とは、どのような人びとであったのか。彼らの歴史から、現代人は何を学びうるのか――。千二百年以上の長きにわたって続いた空前絶後の帝国。そこで活躍した人びとに着目しつつ、古代ローマ史の第一人者が分かりやすく論じていく。【目次】はじめに~世界史のなかのローマ人/1 共和政という祖国/2 カウディウムの頸木/3 王者のつどい/4 「ローマの盾」と「ローマの剣」/5 父祖の遺風/6 カエサルという経験/7 ローマ人の死生観/8 「棲みわけ」のための哲人と粋人/9 諧謔と批判の精神/10 賢帝と愚帝/11 ローマ帝国の精神的傑作/12 歴史の宿命とローマ人/おわりに/「ローマ史」略年表/ローマ帝国の最大版図
  • ローマ帝国 人物列伝
    3.3
    賢者は人物に学ぶ!ローマ史1200年を32人の生涯と共に追うコンパクト歴史人物伝!ローマの歴史には、独裁も革命もクーデターもあり、「パクス・ロマーナ」と呼ばれた平和な時代もあった。君主政も共和政も貴族政もポピュリズムもあり、多神教も一神教もあった。それは「歴史の実験場」であり、現代を生きる我々が教訓を得るのに、これほどの素材はない。だが、歴史を学ぶには制度や組織は無視できないが、そこに人間が存在したことを忘れてはならない。本書は、ローマ史を5つの時代に分け、32人の生涯と共に追うものである。賢帝あり、愚帝あり、英雄から気丈な女性、医学者、宗教家まで。まさに、歴史は人なり――を実感する一冊だ。
  • ローマ帝国と地中海文明を歩く
    -
    ギリシャのポリス誕生からローマ帝国発展まで、地中海文明の歴史は、歴史ファンの関心を惹き付けて止まない。トルコの小アジアにはギリシャ時代の神殿が佇み、ローマのフォロロマーノやスコットランドのハドリアヌス帝の長城は大帝国の繁栄を今に伝える。壮大な地中海文明の魅力を、本村教授と東大西洋史学研究室出身の俊英が現地を訪ね、自ら撮影した写真を駆使して解説。ローマ帝国と地中海文明の実像を知るために必携の書。

最近チェックした本