峯岸 久作品一覧

  • オルシニア国物語
    4.0
    この世界のどこかにオルシニアという名の国がある。12世紀のなかば、“オドネ”という邪神を信仰する野蛮な異教徒からこの国を守り、神の教会の忠実な守護者として敬愛されるフレイガ伯爵の城館で起こったある真冬の夜の出来事をはじめ、17世紀、オルシニアの王位継承をめぐる内乱に巻きこまれたモーゲの姫君の数奇な一生、そして1962年、田舎で一週間の休暇を過ごそうとした青年の恋の物語など、SF界の女王ル・グィンが、自らの想像の王国オルシニアを舞台に、そこに生きる様々な時代の、様々な人々の姿を通して、愛とは、自由とは何かを見事に謳い上げた傑作短篇集!
  • さなぎ
    -
    世界が致命的な大破壊にみまわれてから長い年月がたち、中世的暗黒時代が訪れていた。幼いデイヴィッドが住んでいる村では、激しい労働と原始的な農業によって暮らしが営まれ、人びとは日夜、外からの侵入者におびえていた。なかでも、彼らがもっとも忌み嫌っていたのは、外形上ばかりでなく、普通人以上の能力、テレパシーをもつミュータントだった。そんなある日、デイヴィッドは自分もそうしたミュータントの一人であることを発見した……『トリフィドの日』の作者が未来の人類をリアリスティックに描いた文学的香気の高いSF抒情詩!
  • 伝道の書に捧げる薔薇
    4.4
    火星の荒涼たる大地に刻み込まれた歴史と伝承――はじめて地球人としてその神秘を垣間見た若き詩人と、美しい舞姫との間に芽生えた、悲しくも美しい愛の詩「伝道の書に捧げる薔薇」、金星の大海原に潜む巨大魚竜イッキーとの死闘を詩的に描き、ネビュラ賞を受賞した「その顔はあまたの扉、その口はあまたの灯」など、アメリカン・ニュー・ウェーブを代表する作家ゼラズニイによる初期の代表作15篇を収録した珠玉の短篇集
  • パニック・ボタン
    -
    アンタリア人の乗った宇宙船は、とある惑星に着陸した。そこをいち早く領有するためだった。ところが、なんとそこにはひとりの地球人が小屋を建てて住んでいた。さてどうしたものか。これが、惑星獲得競争を描いて皮肉な結末に至る「パニック・ボタン」である。このほか、時代にとり残されてゆく年老いた男の、異星人との心の交流を詩情豊かに描いた「追伸」、異形の宇宙生物が地球の法廷に立たされる「証人」など、得意のストーリー・テリングで読者を飽きさせない6編を収録。E・F・ラッセルの軽妙な傑作短編集。

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