小説 - 周防柳作品一覧

  • うきよの恋花 好色五人女別伝
    4.5
    この恋は、地獄につながっている――。 女はなぜ、男のために火付けをし、火あぶりになったのか(「八百屋お七」)。 女はなぜ、道ならぬ恋におぼれ、自ら鉋(かんな)で胸を突いたのか(「樽屋おせん」)。 女はなぜ、ふしだらな下男と駆け落ちし、心を喪ったのか(「お夏清十郎」)。 江戸時代の人々の注目の的になった恋の事件の裏には、 悲しい“まこと”と、優しい“ほら”があった―― 心中、駆け落ち、不義密通。 江戸のスキャンダルをまとめた井原西鶴の代表作『好色五人女』を大胆に新解釈した、胸に刺さる悲恋時代小説。
  • とまり木
    3.5
    1巻1,826円 (税込)
    「生きてて、よかった」心が潤う感動の名作。  幼い頃に両親を亡くし、親戚に引き取られた青山伊津子。自分の居場所を必死で見つけて生きる伊津子だったが、行く先々で不幸な出来事に見舞われてしまう。一方、死んだ姉と常に比べられ母親に否定されつづける少女・小林美羽は、ひどいアトピー性皮膚炎のせいで学校でいじめられていた。たび重なる不幸に耐えきれなくなった二人は、それぞれの場所で自らの命を絶つことを思い立つ。交わってはいけないはずの二人の人生は、この世でもあの世でもない、〈ある場所〉で交差する。  一度は諦めた「生きる」ということ。不思議な場所との出会いを通じて、もう一度「生きる」ことにした二人の人生は……。  壮絶な人生を生きる人が、自らの人生を終えようとするとき、彼らに聞こえた天からのメッセージとは。心が潤う感動の長編小説。
  • 八月の青い蝶
    4.2
    【第26回小説すばる新人賞受賞作】「わしはずっと八月を、くり返してきたんじゃ」。急性骨髄性白血病で自宅療養することになった亮輔は、中学のときに広島で被爆していた。ある日、妻と娘は亮輔が大事にしている仏壇で古びた標本箱を見つける。そこには前翅の一部が欠けた小さな蝶がピンでとめられていた。それは昭和二十年八月に突然断ち切られた、彼の切なくも美しい恋を記憶する品だった。
  • 余命二億円
    3.0
    1巻748円 (税込)
    交通事故で植物状態になってしまった父親を巡り、延命治療を望む次男と、開業資金を必要とする長男で意見がぶつかり合う。やがてふたりの妻をも巻き込み、田村家は崩壊しようとしていたが……。

無料で読める小説

最近チェックした本