大村友貴美作品一覧

  • 犯罪に向かない男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿
    3.0
    警視庁捜査一課の田楽心太警部は、普段から不真面目な態度が目立ち、上司や同僚、後輩からさえも睨まれることが多い。だが、被害者の立場を真摯にとらえて捜査にあたる知られざる一面で、数々の事件を解決に導いていた。東京湾に建設中の巨大ショッピングモール工事現場で焼死体遺棄事件が起きた。同社の社長令嬢が誘拐され、自宅には謎めいた脅迫状が送られてきて……。社会の歪みが生み出した痛切な事件に、田楽が挑む!
  • 霧の塔の殺人
    3.5
    岩手県の太平洋岸にある小金牛村から盛岡市に行くにはいくつか峠を越えなければならない。その峠の一つ、雲上峠の展望台に、男性の生首が置かれていた。被害者は年商30億に上る食品加工会社などを経営する実業家。地元の名士を残忍なやり方で殺害したのは誰か。村が騒然とするなか、さらには岩手県選出の国会議員への殺害予告が。全国へ厳戒態勢が広がる劇場型犯罪に、殺しの根が見える藤田警部補と、若手新聞記者の一方井が迫る。
  • 首挽村の殺人
    3.2
    岩手県にある鷲尻村。長く無医村状態が続いた当地に、待望の医師が赴任した。その直後、彼は何者かに襲われ帰らぬ人となった。巨熊に襲われたと噂される彼の代わりに新たに赴任した滝本。だが、着任早々、彼は連続殺人事件に遭遇することになる。先祖の祟りに縛られたこの地で、彼らを襲うのは熊なのか、それとも──? 横溝正史ミステリ大賞を受賞し、21世紀の横溝正史が誕生と各方面から絶賛されたデビュー作、待望の文庫化。
  • 緋(あか)い川
    3.3
    1巻1,540円 (税込)
    明治時代の山間集落で起きた猟奇的殺人事件。鉱山で働く囚人たちの不穏な動き。若き医師が辿り着いた哀しい真実。生きるとは、幸せとは、医学とは――。時代が引き起こした謎と、人間の業を描く長編ミステリ!
  • 奇妙な遺産~村主准教授のミステリアスな講座~
    3.0
    国友塾大学文学部史学科の准教授・村主周一郎は、自他ともに認める西洋史オタク。講義には、取り上げる時代に合わせた「コスプレ」姿で臨む変わり種である。そんな村主の元に、次々と不可思議な事件が持ち込まれる。血塗られた伝説、怪しげな財宝探しに、奇妙な暗号。真面目だけど破天荒な教授が、歴史から得た知識を駆使して謎を解く、知的ユーモアミステリー。
  • 梟首の遺宝 (角川ebook)
    -
    中学三年の築館凛は、幼少時に両親が離婚して以来、母の手で育てられていた。ある日、母が謎の集団に拉致されてしまう。原因は築館家に代々続く「ドチリナ」。その謎を解くべく、凛は母の故郷へ向かった。 ※本書は、2016年9月1日に配信を開始した単行本「梟首の遺宝」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • 死墓島の殺人
    3.1
    岩手県沖の小島、偲母島の断崖で、島長の海洞貞次の他殺死体が発見された。捜査をすすめる藤田警部補は、この島が地元の人々から「死墓島」という不吉な名前で呼ばれていることを知る。由来は、島に残されたおびただしい数の墓石だった。なぜこんなに多くの墓石が残されているのか。閉鎖的な島民達を相手に捜査を開始した藤田は、次第に死墓島の裏の歴史を知ることとなる──。横溝正史の正統な後継者が描く、傑作長編推理。
  • 前世探偵カフェ・フロリアンの華麗な推理
    5.0
    裏道にひっそりと立つ「カフェ・フロリアン」。夜はゲイバーとなる店のママは前世がみえると評判で、毎夜、相談者が訪れるが…。前世の因縁と現世の謎を解き明かす、とびきりゴージャスな女装探偵の名推理。
  • 存在しなかった男 警視庁捜査一課田楽心太の事件簿
    3.5
    北館奈々は、合コンで知り合った資産家の息子、津嶋栄とスピード婚を果たしタイにハネムーンへ。だが帰国便が羽田空港着陸寸前に、機内から津嶋の姿が忽然と消えた。失踪、誘拐、狂言、あるいは殺人…? 受け入れがたい現実を前に、夫の真の姿を追う新妻。周到にはりめぐらされた罠と数々の虚構を乗り越え、明らかになる驚愕の真相とは!? 警視庁捜査一課の田楽心太が空飛ぶ密室の謎に挑む、横溝賞作家、渾身のミステリ!
  • 南蛮の絆 多聞と龍之進
    -
    1巻2,090円 (税込)
    共に関ヶ原で生まれ育った12歳の多聞と龍之進は、1600年、大いくさの戦場でそれぞれ、人買いにさらわれてしまう。その後、多聞は宣教師に救われ、龍之進は篤実なポルトガル商人の家にもらわれた。長崎の南蛮社会で運命の再会を果たした二人だったが、歴史の荒波は平穏な日々を与えてはくれなかった。龍之進は養父が異端者のレッテルを貼られて没落、多聞には禁教政策のうねりが襲う。苦難の末、遠く海を渡ったマカオで再び邂逅した二人は、片や貿易商人、片やイエズス会士として逞しく成長していくが、やがてマカオを攻め取ろうとするオランダとの死戦に起つ。友情、恋、懊悩、決断――人を信じて清々しく生きる。徳川幕府黎明期、一寸先も見えない激動の中で、必死に道を求めた名も無き魂。感動を呼ぶ瑞々しき大河巨篇!

最近チェックした本