吉川潮作品一覧

  • いまも談志の夢をみる~落語立川流、家元と顧問の五十年~
    4.0
    芸にかける情熱、名だたる落語家を輩出した師匠としての側面、談志亡きあと変容していく立川流への憂い……。「家元(談志)が生きていたらどんな批評をするだろう」。落語好きの青年として出会い、不世出の名人・立川談志に請われ、立川流の顧問を務め、談志亡きあとの立川流と落語会を見つめる、渾身の回顧録。
  • 江戸前の男 春風亭柳朝一代記
    4.3
    最初の入門にしくじって、出戻りから、春風亭柳朝の落語家人生ははじまった。気っ風うが良くて喧嘩っ早い、そのうえ野暮が大嫌い。おまけに酒と博奕には目がなくて、女も好きの道楽三昧。しかし、落語のセンスは抜群で、やがて、立川談志・三遊亭円楽・古今亭志ん朝に並ぶ四天王の一角を担うようになったのだった……。粋を貫きとおした、これぞ江戸っ子芸人の破天荒な生涯を描く。
  • 芸人という生きもの
    4.0
    かくも傍迷惑で魅力的な人間がこの世にいる愉快。破天荒で見栄っ張りで小心で、しかし藝には拘り続けることへの讃嘆。談志、志ん朝、小さん、勝新、緒形拳、マルセ太郎から談春、昇太、可朝、市馬まで三十人の芸人に捧げる花束。四十年以上芸界を間近で見つめてきた著者が描く演芸人類学的「夢の寄席」!※単行本に掲載の写真の一部は、電子版には収録しておりません。
  • 戦後落語史
    4.0
    その時、円生が怒り、談志と志ん朝は動き、円楽は耐えた……。落語界最大の抗争、落語協会分裂騒動とは何だったのか。志ん生、円生の復帰、ラジオ、テレビによる人気の沸騰、立川談志一門の協会脱退、寄席の衰退と復活。落語史に残る大事件から、時代を象徴する噺家の栄枯盛衰まで。四十年以上、「東京」の落語を見続けてきた演芸評論の第一人者による戦後落語史。現在の落語界が見えてくる格好の入門書。

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  • 談志歳時記―名月のような落語家がいた―
    4.4
    わたしは十五歳の時、末広亭で彼の真打披露興行を見て、人生が決まってしまった――。落語を芸術に高めた男・立川談志との五十年を描く慟哭のメモワール。談志はどれだけ落語に愛され、どれだけ落語を愛し、破壊し、創り直していったか。老いや病そして落語と格闘し続けた最後の五年間を間近で克明に記した日記を附す。

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  • 任侠俳句―八九三の五七五
    -
    1巻1,144円 (税込)
    任侠団体にも機関紙があって俳句欄があった。その中から昭和の匂い漂う俳句を選句、解説を加えた俳句集。 かつて任侠団体にも機関紙がありその中に投句欄があり、ヤクザの心情、体験をもとに詠んだ俳句が多数ありました。本書はそれらの中から昭和の匂いの漂うしかもリアリティある俳句を選句、それに俳句に造詣の深い二人の解説が加わり、味わい深い独特の俳句集となりました。 【目次】 はじめに――往復ハガキで弟子入り志願 第一章 三十歳上の師匠に入門 通い弟子での修行は約四年間 芸人とお客さんの不思議な関係 思い出の「新花月」も今はなく…… 奥さんは美人の「あ~ちゃん」 師匠を絶句させた花丸兄さん 師匠の運転手はつらい 桂春団治の有名なエピソードは師匠が元ネタ 「差し押えの紙、わしの口に貼れ」 九官鳥にイタズラした弟子は誰? 他 第二章 上方落語と江戸落語 上方落語中興の祖とは? 松鶴師匠と米朝師匠 三代目桂春団治師匠は親友 松鶴の『らくだ』に鳥肌をたてた東京の噺家 何にでも首を突っ込む談志師匠 師匠念願の島之内寄席開場 師匠が紫綬褒章を受賞 上方漫才大賞と上方お笑い大賞 芸人はみなギャンブル好き 他 第三章 芸人は売れてなんぼ 師匠より売れてはいけない 「破門じゃ!」 老いらくの恋 「師匠、今日の三十石、滑ってましたな」 映画「男はつらいよ」に出演 良き指導者に出会えるかどうか 自分の車にはねられた!? 師匠が永眠した日 最後に私の弟子たちを! あとがき 六代目笑福亭松鶴年譜 【著者】 吉川 潮 吉川 潮 藤原 龍一郎 藤原 龍一郎
  • 待ってました!―花形落語家、たっぷり語る―
    4.3
    師曰く、「会場を選ぶな。自分の演るところが神殿だ」「何を語るかでなく、誰が語るかだ。落語家の存在自体がネタである」。芸と人間の磨き方、災難も笑い話にしてしまう精神力と話術。ビジネス書より学べて、ためになる。小朝、志の輔、談春、志らく、鶴瓶、昇太、円丈、あやめ、歌之介、三枝――花形10人が明かす、とっておきの話。

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