藤たまき - HertZ&CRAFT作品一覧
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4.1理屈じゃない。ただ本当に愛しかった――。 ひとつ屋根の下、他人同士でありながら、影郎とアタは、兄のように、弟のように、家族として暮している。まっすぐで健全な心の持ち主である影郎。傷つきやすく、そのくせ、いつも誰かに恋しているアタ。ふたりは一番近くにいながら、恋人としてはもっとも遠い存在だったのだが……。春を恋う少年たちのラブ・ストーリー。
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4.4美術学生のルーサが恋したのは、エキセントリックで奔放な美術教師のエバだった。過去に囚われ苦しむエバに翻弄され、時には怒り、憤りながらもルーサは恋に夢中だった。愛って? 恋って? どんなものだった? スピリチュアル・ラブ・ストーリー。
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4.3家の近くに、小さな五叉路の交差点がある。信号の名は“蛇崩”。そこに彼はくる。いつも俯いている彼に気づかれないように、歩道を移動して、横断歩道ですれ違う。すれ違う瞬間、いつもときめく。十年来の僕の片想いの相手──あだ名は“マド”。彼の本名はまだ知らない……