井内雄四郎作品一覧

  • ベンスン殺人事件
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    ウォール街のとかくのうわさのある株式仲買人ベンスンは、自邸の居間の愛用の椅子の上で、一発の銃弾に眉間を打ち抜かれて死んでいた。右手にはそのとき読んでいたと思われる小型本が、落ちずにしっかりと握られていた。ニューヨークの地方検事マーカムは友達づきあいをしているファイロ・ヴァンスのたっての願いをいれて、ヴァンスを殺人現場に案内する。独自のするどい心理分析でヴァンスは難事件に立ち向かう。ヴァン・ダインの処女作・出世作であり、古典ミステリーの幕開けを画した名編。

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  • 密偵
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    南仏のホテルに滞在する語学教師が、とつぜん身におぼえのないスパイの嫌疑をかけられる。持参のカメラに、いつのまにかツーロン軍港を撮影した写真がおさめられていたのである。みずから真犯人をつきとめなければ、彼には国外追放が待っている…第二次世界大戦直前の緊迫した情勢をバックにした、巨匠の記念碑的作品。

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  • 闇からの声
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    引退した名刑事リングローズは、彼に恩義を感じている知り合いのホテルの主人に招かれて、イギリスの田舎のホテルに滞在することになった。その第一夜のことである。闇をつんざく幼児の恐怖にかられた悲鳴が聞えたのは。だが、同宿の老婦人によれば、その子は以前に亡くなって、いまはいないはずだという……その背後には、恐るべき罠が忍びよっていた。悪の天才との息詰まる闘争を中心のすえたフィルポッツの代表作。

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