稲生平太郎作品一覧

  • アクアリウムの夜
    4.0
    ザザーッ ザーッ ザザーッ…… 聞こえるかい? ホワイト・ノイズの彼方からぼくたちを呼ぶ、せつなくおぞましい声が── 春の土曜日の昼下がり、親友の高橋と行った奇妙な見世物、〈カメラ・オブスキュラ〉。そこに映し出された水族館には、絶対にあるはずのない地下への階段が存在した。恋人の良子に誘われて試したこっくりさんは不気味に告げる。「チカニハイルナタレカヒトリハシヌ」! 〈霊界ラジオ〉から聞こえてくる謎めいたメッセージに導かれ、ぼくたち3人のせつなく残酷な1年が始まる……。伝説の青春ホラー・ノベル、電子書籍版で登場!
  • アムネジア
    4.3
    「すべてを覚えている」理絵はそういった。 でも、僕たちはすべてを覚えていることなどできない。 すべては消えていく、墜ちていく── 僕が巻き込まれた、数千億もの金が動くという闇金融の世界。その暗がりから朧に立ち現れてくる、チョコレート・ケーキ、かみのけ座、殺人、奇妙な機械……触れてはいけないものによって優しく、そして残酷に侵食されていく現実の中で、僕がついに見出す“本当の物語”とは?鬼才・稲生平太郎が放つ究極の幻想ミステリ。

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