彩図社文芸部作品一覧
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3.0本書は、作家たちの本音や失言、暴言を集めたアンソロジーです。 名作を生み出し、歴史に名を残した作家といえども、言葉選びを誤ることもしばしば。むしろ、必要以上に周囲を巻き込み、世間を騒がす問題に発展することもありました。 師匠である佐藤春夫や井伏鱒二を作品内で皮肉って、大叱責を受けた太宰治。 こき下ろした作家の弟子から決闘を申し込まれた、坂口安吾。 雑誌の後記で、原稿料や各号の売れ行き、もうけの有無まで公開し続けた菊池寛。 新聞社入社にあたり、教師時代の不満を新聞紙面にぶちまけた夏目漱石。 「好きな人の夫になれないなら豚になる」と友人に漏らした、若き日の谷崎潤一郎……。 収録したのは、明治から昭和にかけて活躍した、誰もが知る大作家の逸話。問題発言を含む随筆や手紙、日記、知人らの回想文などから、作家たちの言動を探りました。 大作家による、人間味あふれるぶっ飛び発言の数々。楽しんで読んでいただけると、うれしく思います。
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3.0私たちの生活と切っても切れない関係にある、お酒。 愉しく飲む人、浴びるように飲む人、味にこだわる人。お酒の楽しみ方は千差万別ですが、それは名だたる文豪たちも同じだったようです。 酒を求めた飲んべえたちが繰り広げるドタバタ劇が楽しい夢野久作「ビール会社征伐」や、酔った時の奇妙な癖をユーモラスに描いた梅崎春生「百円紙幣」、はたまた酒飲みの美学を端正に語る林芙美子「或一頁」まで……。本書では、文豪たちのお酒にまつわるエッセイや短編小説をセレクトして掲載しました。 ミステリアスな文豪たちの人間味が溢れる珠玉の15編。ぜひ、今夜の晩酌のお供にお読みいただけますと幸いです。
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-喧嘩はひとたび始まると、なかなか収まりがつきません。 争うつもりはなかったとしても、売り言葉に買い言葉、ついカッとなって言い合いになってしまうもの。熱が冷めても仲直りのきっかけがみつからず、気まずい思いをすることも、珍しくはありません。 このやっかいな問題に、文学者たちは向き合ってきました。喧嘩から生まれる心の機微を描き出し、人間の生き生きとした面を、とらえようとしたのです。 ある者は感情の行き違いを描き、ある者は喧嘩シーンをリアルに浮かび上がらせ、またある者は、喧嘩の滑稽さを際立たせました。 本書に収録したのはそんな、喧嘩をテーマにした短編・随筆です。 当事者たちの関係性や、彼らが置かれた環境は、千差万別。現代とは時代背景も異なります。それでもいずれの作品も、エネルギッシュで不思議な魅力を放っています。それはきっと、普段、表に出ない感情の衝突するさまが、描き出されているからでしょう。その魅力を、ぜひご堪能ください。
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-本書は、日本を代表する作家たちが描いた、食にまつわる作品集です。 収録したのは、28作の短編・随筆。作者の個性が感じられる、味わい深い作品を集めました。 おにぎりと思い出が交錯する吉川英治「母の掌の味」 行方不明になった夫の奇怪な行動を妻が語る岡本綺堂「鰻に呪われた男」 お菓子好きの少年がトラウマを抱くようになる夢野久作「お菓子の大舞踏会」 料理への思いがこれでもかと伝わってくる北大路魯山人「味覚馬鹿」 いずれの作品にも、食に対する作家たちのこだわりが、随所に表現されています。読み進めていただくと、好みの味を共有できる作家が、きっと見つかるでしょう。未知の味わいを魅力的に描き出す作品にも、きっと出会えるはずです。 文豪たちが手がけた食の名作の数々を、とくとご賞味あれ。
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3.3
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3.5本アンソロジーのテーマは、文豪たちの「嘘」。題材は、小説ではありません。随筆や手紙、周囲の人々が書き留めた、文豪自身の嘘が題材です。 「死んでやる」と言い過ぎて記者にキレられた太宰治。親しい人に嘘のハガキでいたずらをする芥川龍之介。「彼の嘘を聞くと春風に吹かれるようだ」と評された歌人・石川啄木など。 どこか魅力的で憎めない嘘を通じて、文豪たちの意外な素顔に迫る一冊。
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3.2文豪と呼ばれる大作家たちは、悪口を言うとき、どんな言葉を使ったのだろうか。 そんな疑問からできたのが、本書『文豪たちの悪口本』です。 選んだ悪口は、文豪同士の喧嘩や家族へのあてつけ、世間への愚痴など。随筆、日記、手紙、友人や家族の証言から、文豪たちの人となりがわかるような文章やフレーズを選びました。これらを作家ごとに分類し、計8章にわたって紹介していきます。 川端康成に「刺す」と恨み言を残した太宰治、周囲の人に手当たりしだいからんでいた中原中也、女性をめぐって絶交した谷崎潤一郎と佐藤春夫など、文豪たちの印象的な悪口エピソードを紹介しています。 文豪たちにも人間らしい一面があるんだと感じていただけたら、うれしく思います。