中西大輔作品一覧

  • 不平等の進化的起源 性差と差別の進化ゲーム
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    進化ゲーム理論で解明する不公平の根源 人間社会はなぜ不平等を生み出すのか? 最新の進化ゲーム理論に基づき、性別や人種といった差異によって社会が分割される理由と、それが格差や不公平を必然的に生み出すメカニズムを解明する、斬新かつ画期的な研究。 【推薦】 長谷川眞理子氏(総合研究大学院大学学長) ※本書は、大月書店刊『不平等の進化的起源——性差と差別の進化ゲーム』の電子書籍版です。 【目次】 第I部 社会的協調による不平等の進化 第1章 ジェンダー、協調問題、協調ゲーム 第2章 社会的カテゴリー、協調、不平等 第3章 社会的カテゴリーによる文化進化 第4章 ジェンダーの進化 第II部 資源分配による不平等の進化 第5章 力と不平等の進化 第6章 文化的な赤の女王と文化的な赤の王 第7章 差別と同類選好 第8章 家庭内交渉の進化 第9章 進化と改革 第10章 結論 【著者】 ケイリン・オコナー 哲学者、カリフォルニア大学アーヴァイン校数理行動科学研究所准教授(科学哲学・生物学・行動科学・進化ゲーム理論)。著書にGames in the Philosophy of Biology(Cambridge University Press, 2020)、The Misinformation Age: How False Beliefs Spread(Yale University Press、2020、共著)。科学ライターとしても活躍。 中西大輔 広島修道大学健康科学部教授(社会心理学・進化心理学)
  • 放浪哲学 11年かけて130カ国15万キロの自転車ひとり旅
    4.5
    やろうと決めて努力すれば、できないことは何もない。 「自分の体力で自転車世界一周ができるか」。11年前、こんな思いにかられて、6年間の住宅メーカー勤めでためた600万円を元手に、愛車にまたがって旅に出た。 日本を拠点にした場合の「自転車世界一周」の定義は、「大西洋を挟んで2大陸以上を走破し、赤道を越えること」。3年半ほどかけて60ぐらいの国を回れば、と思っていたが、行きたくなったところを走っているうち、訪れた国は130か国に。走行距離は地球4週分に近い15万1849kmになった。 南極以外の大陸はすべて走った。タイヤ82本、チェーン15本をつぶし、ペダルは5回交換した。「世界一周」を果たした日本人は約70人いるが、117か国、11万6780kmというこれまでの通過国数、走行距離の記録を大きく塗り替えた。 ブラジルではサッカーの王様ペレさん、米国ではカーター元大統領に、アポなしで面会した。「頑張って旅を続けて」と励まされた。アフリカ南部のナミブ砂漠では、面会したくないハイエナが2頭現れた。料理用ナイフを握りしめ、野宿のテントの中でじっとしていたが、「立ち去った後も不安だった」。 日本アドベンチャー・サイクリストクラブの「地球体験ぺダリアン大賞」を受賞。苦楽を共にした愛車とゴールに決めた授賞式に臨み日焼けした顔に笑みを浮かべた。 やろうと決めて努力すれば、できないことは何もない。やろうとしなければ、チャンスは逃げていく。世界一のものを求めて、単身、自転車で世界を走破した青年の手記。

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