アニー・バロウズ作品一覧

  • 蝶になれないシンデレラ
    4.5
    家なき乙女が助けを求めたのは、“元親友”の不遜な伯爵―― 「私を名ばかりの妻にしてもらいたいの」震える心を抑えこみ、ジョージアナはひと息に言った。父亡きあと住む家を失った彼女は、男性恐怖症だというのに、利己的な継母に花婿探しを強いられそうになっていた。切羽つまった彼女が頼ったのは、大好きだった幼なじみ――離れていた10年間、手紙ひとつくれなかったエドモンドだった。近寄りがたい伯爵となった彼は、ジョージアナの願いをすげなく断る。だが、胸の谷間もあらわなドレスを継母に無理やり着せられ、絶望的な思いで社交界デビューしたジョージアナの前に、再びエドモンドが現れた――冷たいグレーの瞳に怒りをたぎらせて。 ■エドモンドは冷淡な態度をとったことを詫びると、花婿探しに協力すると申し出ます。行動をともにするうち、10年前に身分違いのふたりの友情が大人たちの手で引き裂かれていたことがわかり……。人気作家が英国摂政期を舞台にみずみずしく描く、可憐な初恋物語。
  • 伯爵からの招待状
    完結
    4.5
    幼くして両親を亡くし、心やさしい叔母に育てられたヘレン。その叔母が全財産を失い途方に暮れていたとき、とある招待状が届く。差し出し人は叔母の一族の長である伯爵ブリッジミア卿。人嫌いの彼はクリスマスにだけ親戚を集め、施しをするという。招待状は毎年捨てていたけど、もう伯爵に頼るしかない…。――いざ伯爵邸に着くと、叔母が倒れてしまい、慌てたヘレンは近くにいた従僕に助けを求めた――その従僕が、屋敷の主ブリッジミア卿とも知らずに。
  • ある伯爵とシンデレラの物語
    完結
    4.5
    両親を亡くし叔父一家にこき使われているアリス。彼らが外出した夜、屋敷にグレイリング大尉と名乗る凛々しく美しい英国軍人が現れた。子供たちと友人の屋敷でクリスマスを過ごす予定だった彼らは、吹雪が収まるまで滞在することになる。が、穏やかで楽しい日々の後、僕と一緒について来てほしいと大尉に告げられた。天にものぼる気分のアリスだったが、大尉に子守り役と言われてしまう。なんて愚かなの…さえない私なんかを妻にしたいと思うわけないのに。
  • 売り渡された淑女
    完結
    4.7
    父によって身を売られそうになったエイミー。このままではいやらしい貴族の慰み者になってしまう。身を守るため家を飛び出し、彼女はロンドンからヨークシャーへなんとか逃げのびた。家庭教師の職を得て、これで新しい土地で堅実に暮らしていけると夢みたのもつかの間、雇い主となったボウデン伯爵は、「条件をのめばドレスも宝石も望みのままだ」などと言い出した。なんてこと! 伯爵は私を愛人にしたいのね。絶望に駆られ、エイミーは伯爵の館から再び逃げ出すが?
  • 忘れられた婚約者
    完結
    3.4
    6年前にロンドンに出てきて以来、お針子として働いているメアリー。彼女が刺繍したドレスは今、社交界で大流行だが、まったく給金は貰えていない。それというのも、彼女は、記憶をなくし路頭に迷っているところを拾われた身の上だったからだ。ある日、メアリーはお使いの帰り道に全身黒ずくめの紳士に追いかけられる。数日後、怯える彼女の前にその謎の紳士、マシソン卿が現れて思いがけない言葉を放った。「結婚を目前に、きみがぼくから逃げた理由を教えてくれ!」
  • 子爵の贈り物【あとがき付き】
    完結
    4.7
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】家庭教師のハニーサックルは、心を躍らせた。親友の兄で、憧れのチェプストウ子爵が、ハニーサックルの働く屋敷にクリスマス休暇中招待されるのだ。けれど、2年ぶりに彼に会ったとたん笑われてしまう。私があまりにも地味だからだわ…。でも、彼は以前にも増して太陽神のごとく輝いて見えた。身分の違う私が彼に恋をしているなんて知られたら恥ずかしくてどうにかなってしまう。ところが深夜に屋敷の学習室に忍び込んでいた子爵と出くわすと、突然唇を奪われて…!?
  • 公爵の秘密の願い
    完結
    3.0
    ソフィアは招待されたパーティー会場で火事に遭遇し、オリヴァーという給仕と一緒に、火傷を負った夫人を助けた。実はその給仕と思った男性はパーティーの主催者であるティークストン公爵だった。火事場での彼女の勇敢な行動に関心を示したオリヴァーは、次週に催すハウス・パーティーに彼女を招待する。実はこのパーティーは、彼の花嫁候補を選ぶのが目的だった。自分が花嫁候補に入っているとは夢にも思わないソフィアの関心は、ペットの犬のことばかりだったが…!?
  • 伯爵の花嫁候補
    完結
    4.9
    恋人だと思っていた男性にあっさり捨てられた田舎娘ヘンリエッタ。舞踏会の陰で悲しみにくれているとき、目を見張るような美貌の男性と出会う。彼はロンドン一のプレイボーイと評判のデベン伯爵。蜜に群がる蜂のように寄ってくる女性に辟易していた彼がなぜ私のもとに――!? デベン伯爵は警戒の目を向けるヘンリエッタに、挑戦的なまなざしを向け言い放った。「きみを誰よりも光輝く社交界の華にしてやろう」と。――ロンドンを舞台に花咲く絢爛ヒストリカル・ロマンス!!
  • 子爵の贈り物
    -
    チェプストウ子爵は憂鬱だった。よりによって、ミス・ハニーサックル・ミラーが家庭教師として働く屋敷に招待されるとは……。妹の親友ながら、地味でひどく堅苦しい彼女が苦手だったのだ。しかし久しぶりに会ってみると、子爵は彼女の秘かな魅力に気づいた。

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  • 【無料お試し版】 2014年を飾ったハーレクインのヒーロー達 ★電子目録付き★
    無料あり
    3.0
    2014年もハーレクインには様々なヒーローが登場しました。傲慢な態度とは裏腹に繊細な内面を持つヒーロー、色っぽいけど“おとぼけ”な一面を持つヒーロー、難癖ばかりつけてはヒロインを困らせてばかりいるヒーローなど、どのヒーローもハンサムでゴージャスながら、魅力のツボは十人十色。そこで、2014年に刊行された作品の中から、印象に残ったヒーロー、ベスト3を選んでみました! 見事、3人に選ばれたのは……? ★2014年電子書籍配信作品一覧付き★
  • 売り渡された淑女
    3.0
    賭博にうつつを抜かしてすべてを失った父親のせいで、エイミーは悪名高い貴族に売り渡されるはめになった。なんてこと、娘を競りにかけるなんて――おびえて家を飛び出したエイミーは、新聞で見つけた家庭教師の働き口を頼りにヨークシャーへと向かう。迎えに現れたのは、険しい表情を浮かべた暴君のような男性。彼が雇い主のセプティマス・ココランだと知り、エイミーは青ざめた。さらに、伯爵位を継いだばかりの彼が求めているのは、家庭教師ではなく“非の打ちどころのない妻”だと判明する。エイミーは絶望に駆られて彼の館から立ち去ろうとしたが……。■人気急上昇中の作家アニー・バロウズの待望の新作をお届けします。ヒロインは、『忘れられた婚約者』で悲運の娘として登場していたエイミー。はたして彼女に幸せが訪れる日は来るのでしょうか。

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  • 売り渡された淑女【特典付き】
    完結
    5.0
    【特典付き】アナザー・ストーリー4Pを特別収録!父によって身を売られそうになったエイミー。このままではいやらしい貴族の慰み者になってしまう。身を守るため家を飛び出し、彼女はロンドンからヨークシャーへなんとか逃げのびた。家庭教師の職を得て、これで新しい土地で堅実に暮らしていけると夢みたのもつかの間、雇い主となったボウデン伯爵は、「条件をのめばドレスも宝石も望みのままだ」などと言い出した。なんてこと! 伯爵は私を愛人にしたいのね。絶望に駆られ、エイミーは伯爵の館から再び逃げ出すが?
  • お忍びの子爵と孝行娘
    -
    親孝行なシンデレラは、犠牲を強いられ、追いつめられて……。 ベッツィーは丘の上に立つオークの木の下で、人知れず泣いていた。人生でたった一度の社交シーズンに失敗したあと、野心家の母に命じられた、恥ずべき玉の輿作戦にも失敗した。さる貴族にキスを迫ろうとしたところ、相手が既婚だとわかったのだ。親孝行と思って、望まぬことも頑張ってきたけれど、もう限界……。地べたに座りこんで涙を流す彼女に、声をかける者があった。隣の伯爵領を代理で管理しに来たという、たくましくハンサムな執事だ。そのジェームズに小作農の娘と間違えられ、ベッツィーはむっとするが、なぜか彼とは気安く話せて、いつしか涙は乾いていた。本当は、ジェームズは執事などではなく、由緒正しき子爵とも知らず―― ■HQヒストリカル・スペシャルの刊行300冊目となる記念号! 『伯爵と片恋の婚礼』(PHS-286)の関連作である本作は、前作ヒロイン、デイジーの長兄ジェームズが執事になりすました“お忍び子爵”として大活躍。先の読めない恋物語です!
  • 帰ってきた子爵
    完結
    3.0
    憧れの子爵・カールトンと結婚したヘレナ。だが夫はその結婚を財産目当ての策略だと信じ、心を通わせることができなかった。そしてついに夫は、ヘレナが産んだ息子さえ「自分の子ではない」と言い放ち、そのまま戦地へ赴き行方知れずになってしまう。そのあと、彼女は苦労の連続だった。嫁いだ子爵家からあばずれ扱いされ、冷遇されつづけたのだ。だが7年後、懸命に息子を育てる彼女のもとに、夫がぼろぼろの行き倒れ寸前の姿で戻ってきた!?
  • 不埒な子爵の初恋 神々の悪戯 I
    3.0
    惨めな娘は途方に暮れた――彼の瞳がまぶしすぎて。 ロンドン社交界の息苦しさに耐えかねたハリエットが早朝の公園で秘密の朝駆けを楽しんでいると、不意に暴れ馬が現れて乗り手の男性が振り落とされた。泥酔した様子のその男性は、心配してかがみ込んだハリエットをあろうことか娼婦と誤解し、巧みなキスとともに組み敷いた。ハリエットは驚いて逃げ去ったが、舞踏会の夜に彼と再会する。男性の正体は麗しの子爵、ベコンソール卿ジャック・ヘスケスだった。彼にダンスを申し込まれ、友人たちに紹介されて戸惑いながらも、生まれて初めて人目に留まったハリエットは喜びを覚えていた。ジャックが彼女を賭の対象にしているなどとは夢にも思わずに。 ■超人気作家A・バロウズの3連作、米読者絶賛の〈神々の悪戯〉シリーズ第1話をお届けします! 愛に臆病なふたりが織りなす不器用な恋の行く末は……? 気になる脇役、無慈悲な“ゼウス”の恋物語が描かれる第2話は豪華記念号です。
  • クリスマス・ストーリー2015 五つの愛の物語
    4.0
    『クリスマス嫌いの億万長者』-“クリスマスに必要なものを大至急家に届けてくれ”ソフィーは億万長者マックスの無茶な依頼を引き受けるはめになった。大切な行事をすべて人任せにするなんて! あきれながら脚立にのって玄関の飾りつけをする彼女の前に、突然帰宅したマックスが現れ……。 『ドクターの意外な贈り物』-ジェニファーは医師の夫アレックスと結婚し、4人の子供に恵まれた。慌ただしい日々を送っているものの、いまだにアレックスの妻への愛情深さは申し分ない。でも、彼女は夫に言えない秘密を抱えている。やがて、その秘密を最悪の形で告白する日がやってきた。 『ボスと秘書だけの聖夜』-クリスマス間際、ボスのリュックから出張への同行を求められ、秘書のアメリアは驚いた。不動産業界で頭角を現す彼には休暇など関係ないらしい。買収交渉に赴いたスキーリゾートで、さらなる驚きが待っていた。憧れのボスと同じ部屋に泊まることになったのだ。 『聖夜の贖罪』-子爵のシンクレア卿――愛しながらも別れざるを得なかった人。未亡人のキャロラインは重要なことを伝えるべく、6年ぶりに彼と会った。だが、いまだに裏切りを許せない彼は彼女を責める。父親の借金のため、怪物のような伯爵と結婚するしかなかった事情も知らず。 『真夜中の奇跡』-看護助産師のケリーは初恋の男性――サミュエル・ワトソンの牧場に駆けつけた。誰かが産気づいたらしく、手助けを求められたのだ。だが、12年ぶりの再会に胸を震わせるケリーに、彼はつれなく言い放った。「きみの助けなど必要ない。一刻も早く出ていけ」
  • 公爵と裸足のシンデレラ
    完結
    -
    「この恥知らず!」とプルーデンスは、一緒に旅をしていた叔母に批難された。見知らぬ男性が彼女のベッドで寝ていたのだ。まるで身に覚えのないことに、彼と私は互いに驚きを隠せない。自分の部屋で寝ていたのになぜ…。彼に部屋を追い出され自室に戻ると荷物が叔母夫婦とともに消えてしまっていた!! そんなプルーデンスに手を差し伸べてくれたのは、先ほど厄介払いをしてきた彼だった。グレゴリーと名乗る彼が、旅人に姿を変えた第7代ハルステッド公爵とも知らずに…。
  • 公爵と裸足のシンデレラ
    4.5
    見えない監獄のような暮らしの果てに、裸足のまま放り出されたシンデレラ。 母亡き後、父に捨てられ、冷たく無情なおばと暮らすプルーデンス。良縁を探してくれると言うおば夫婦に連れられ旅をしていたとき、プルーデンスは一人部屋に泊まることになっていたはずが、翌朝目覚めると、見知らぬ男性の部屋に横たわっていた。姪が汚されたと叫ぶおばの声が、宿じゅうに響き渡る。まるで身に覚えがないし、体も痛んでいないけれど……いったい、何が?状況もわからず自室へ戻ると、彼女の荷物はおば夫婦と共に消えていた。文字どおり着の身着のままで放り出されたプルーデンスは、見かねて手をさしのべてきた例の見知らぬ男性を頼るほかなかった――まさか彼が、旅人に身をやつした、第7代ハルステッド公爵とも知らず。■高貴な身分ながら訳あって人知れず巷を旅する公爵と、勝手のわからない土地で無一文になってしまった娘。おたがい一つのベッドにいた理由が謎のまま、気まずい思いをしつつも行動を共にして……。大人気作家A・バロウズが贈る、至福のリージェンシー・ロマンス!
  • 侯爵と屋根裏のシンデレラ
    3.0
    ひとりで屋根裏部屋にいるほうが、孤独を感じなくてすむのに……。 家族を失ったヘスターは伯父の家の屋根裏に住み、下働きをしている。ある日、屋敷近くの道を歩いていたとき、勢いよく駆けてきた馬車に轢かれかけ、どぶに落ちてしまった。馬車から降りてくる男性を見て、彼女はあっと驚いた。黒髪に真っ黒な瞳、服まで黒ずくめの彼は、レンズボロウ侯爵――伯母から、従妹の見合い相手と聞かされている人物だった。彼は泥だらけのヘスターに蔑みの一瞥をくれると、謝るどころか罵りの言葉を放ち、連れの馬番に言いつけた。「時間を無駄にしている場合ではない、持ち場に戻れ!」そして再び馬車に戻り、伯父の屋敷へと走り去っていった。■レディでありながら忙しく立ち働くヘスターと、そんな彼女の質素な身なりから家政婦だと思う傲岸不遜な侯爵。二人は事あるごとに火花を散らしますが、やがてその摩擦は恋の炎となって……。リージェンシー・ロマンスの旗手A・バロウズの傑作が誕生しました!
  • 公爵の秘密の願い
    2.5
    さえない私がいったいどうして、公爵閣下の花嫁候補に……? 両親を亡くして以来、親戚に虐げられてきたソフィアのもとにゆうべ花火見物で出会った無礼でたくましい男性が訪ねてきた。彼はティークストン公爵を名乗り、彼女を馬車で連れ出した。あまりの驚きに圧倒され、気の利いた会話もできないソフィアを、公爵は名家の令嬢たちとともに1週間のハウスパーティーに招待した。花嫁候補を見比べるために大勢まとめて屋敷に滞在させるなんて、いったいどういう男性なの? 結婚を急ぐ事情でもあるのかしら。とらえどころのない公爵の魅力に心乱されるソフィアだったが、ある朝、森の中で彼に生き写しの少女と出会う。それを知った公爵はソフィアを闇夜の密会に誘い出して……。 ■生き生きとした人物描写に定評のある大人気作家アニー・バロウズが、繊細かつ軽やかな筆致で公爵と乙女の心のひだを描きます。愛の伝えかたがわからず途方に暮れる傲慢ヒーローと、無欲でたおやかな薄幸ヒロインが織りなす魅惑のシンデレラ・リージェンシー!
  • 捧げられた乙女
    完結
    2.0
    領主の娘ながら家族と財産を失くして以来、宮殿の侍女としてひっそりと生きてきたマディ。ある日、猟犬に突如襲われ犬番らしき男ジャイレントに助けられる。不思議と安らぎを感じた彼ともう再会することはないはず…。そんな時、王の慈悲により亡き父の領地を継ぐことに。その代わりに王の忠臣と結婚するよう命じられる。その夫が新たな領主となり治めるというのだ。迎えた婚約式の日、マディの前に夫として現れたのは冷徹な表情をしたジャイレントで…!?
  • 捧げられた乙女
    3.0
    領主の娘ながら家族を失い、財産をなくした16歳のマディは、途方に暮れていたところを助けられ、きらびやかな宮廷の片隅でひっそりと生きていた。そんなあるとき、突然彼女は王の忠臣と結婚するよう命じられる。王の慈悲により、マディは亡き父の土地を継ぐことになり、彼女の夫が新たな領主としてその地を治めるというのだ。わたしは領地を手に入れるための道具にすぎないのだろう……。だがほかになすすべはなく、マディは結婚を承諾した。そして婚約式の日、冷徹な表情の花婿と対面してマディはおののいた。サー・ジャレイント――初めて胸をときめかせた相手がそこにいた。■偶然の出会いからマディのことをふしだらな娘と思い込むジャレイント。一方マディは彼の誘惑は計算ずくだったと考えて……。愛すればこそ生まれる誤解の波を描く、読み応えたっぷりの物語です。
  • サマー・シズラー2015 真夏のシンデレラ・ストーリー
    -
    1子爵が見つけた壁の花アニー・バロウズ/瀬野莉子モールドン子爵は花嫁候補一覧を見て絶望した。いずれも難ありだ。舞踏会まで来たものの、居たたまれなくなりロビーへ逃げだしたところ、同じく逃げだそうとしている令嬢にでくわした。一覧には載っていなかったその地味な娘に、彼は妙に興味をそそられ……。2噂の傲慢社長リズ・フィールディング/松村和紀子タリーは元勤め先の秘書に頼まれ、急遽、社長ジュードの出張に同行することになった。会ったことはないけれど、噂によると、ハンサムだが非情な傲慢社長らしい。不安を胸に待ち合わせ場所へ行くと、なんと以前彼女がエレベーターで一目惚れした男性が現れた!3シンデレラは涙をふいてデビー・マッコーマー/大谷真理子元婚約者の手ひどい裏切りに傷ついたダーニは、心機一転して新しい人生を歩もうと、住む町も仕事も変える決意をした。首尾よくアシスタントとして雇われるが、ボスのジョンはどういうわけか彼女のことを軽薄な女性と決めつけ、ことあるごとに冷たく当たる。4高潔な公爵の魔性キャロル・モーティマー/上村悦子公爵マーカスは親友の妹ジュリアナの言葉に耳を疑った。訳あって、彼に愛の手ほどきをしてほしいというのだ。公爵は堕天使のように美しい顔に悪魔の笑みを浮かべた。4年前に伝えるはずだったこの想いを今、彼女にわからせるのだ――身も心もとりこにして。
  • 子爵の理想の花嫁選び 1
    完結
    -
    ハヴロック子爵グレゴリーは英国屈指の旧家の出身で、財産も充分にあり、見た目も悪くない。ロンドン社交界一の花婿候補として大勢の未婚女性たちから狙われている身だが、正直うんざりしていた。しかし、そんな彼が結婚しなくてはいけなくなってしまう。腹違いの妹を引き取るには、妻帯者であることが条件なのだ。グレゴリーは悪友たちと相談し、理想の花嫁を探す条件リストを作ることにした。そして、舞踏会をめぐり、条件ぴったりのメアリーを見つけだすが…!?
  • 子爵の理想の花嫁選び
    2.7
    “孤独で貧しく、不器量で従順な娘”――それが子爵の求める花嫁の条件だった。 両親を相次いで亡くした、天涯孤独なメアリーは、遠縁の家に身を寄せ、肩身の狭い日々を送っている。そんなある夜、出席した舞踏会で出会ったのは、目の覚めるような美貌の子爵――ハヴロック卿。彼から性急に求婚され、メアリーは大きなとまどいを覚えた。なぜ、こんな高貴で優雅な人が、わたしのような娘を花嫁に選ぶの?あまりにも奇妙な申し出を拒絶すると、ハヴロック卿は打ち明けた。離れて暮らす異母妹を引き取るため、大至急結婚したいのだ、と。メアリーは妹を思うハヴロック卿の気持ちに心を打たれ、結婚を承諾した。実は彼の花嫁選びの条件が、とんでもなく屈辱的なものとは知らぬまま。 ■お待たせいたしました! PHS-100『伯爵からの招待状』でその人気を決定的なものにしたアニー・バロウズの最新作をお届けします。結婚式を挙げた日の夜、自分が子爵の花嫁に選ばれた本当の理由を知ってしまったヒロイン。さて、彼女がとった行動とは?
  • スター作家傑作選~天使の赤い糸~
    -
    大作家ヘレン・ビアンチンとアニー・バロウズが綴るシークレットベビー・ロマンス2篇に加えて、まるで上質な映画のようにドラマティックな愛なき結婚物語を収録した、豪華アンソロジーです! *本書収録の『情熱のとき』『ためらいの花嫁』は既に配信されている作品となります。ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 蝶になれないシンデレラ
    完結
    4.0
    「半年ほどの生活費を融通してほしい」震える心を抑えこみ、ジョージアナは言った。地主の娘だった彼女は、父亡きあと利己的な継母が選んだ相手と、無理やり結婚を強いられそうになっていた。どうにかひとりで生活できないかと切羽つまった彼女が頼ったのは、大好きだった幼なじみ…離れていた10年間、手紙ひとつくれなかったエドモンドだった。いまや近寄りがたい伯爵となった彼は、ジョージアナの願いを聞くと、その冷たいグレーの瞳に激しい怒りの炎を灯した…。
  • 塔の上の花嫁
    2.5
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを早くも後悔していた。イギリスの有力者であるウォルトン伯爵がこのパリで恋に落ち、指輪を贈って求婚したのは、美人の妹であって私ではない。でも、妹は別の男性と駆け落ちし、彼の評判は危機に直面している。そして私は、大嫌いな男と結婚させられそうになっているのだ。互いの問題を解決するには、きっとこの方法が最善のはず……。「マドモアゼル、さっさと用件に入ってくれないか?」いらだたしげな伯爵の冷たく光る瞳にひるみながらも、エロイーズは意志の力を振り絞って言い切った。「とても簡単なことなんです。私と結婚してください」■冷酷と名高い伯爵と心優しきパリジェンヌの“愛なき結婚”の行方は……? 華やかな英国摂政期のロンドン社交界に花開く、甘くせつないシンデレラストーリーです。
  • 塔の上の花嫁【ハーレクイン文庫版】
    3.0
    エロイーズは伯爵のもとに押しかけたことを後悔していた。彼女を見るやウォルトン伯爵が苛立ちもあらわに背を向けたから。伯爵が恋に落ち求婚したのは、美人の妹であって私ではない。しかも妹の駆け落ちで、いま彼の自尊心は傷つけられている――怯みながらも、しかし、エロイーズは力を振り絞って告げた。「私と結婚してください。あなたの評判を守るために」振り返った端整な顔に浮かぶ、虚をつかれたような表情を見て、いたたまれなくなって目を伏せた。そして心のなかで付け加えた。嫌な男と結婚させられそうになっている、私のためにも……。 *本書は、ハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルから既に配信されている作品のハーレクイン文庫版となります。 ご購入の際は十分ご注意ください。
  • 伯爵からの招待状
    3.0
    人嫌いの冷徹な伯爵が、 一文無しの娘に求婚する! 幼くして両親を亡くし、心優しい叔母に引き取られたヘレン。ある日、叔母が全財産を預けていた銀行が破綻し、無一文に陥った。明日のパンにも困る暮らしを覚悟したとき、とある招待状が届く。差し出し人は、叔母の一族の長である伯爵、ブリッジミア卿。人嫌いで有名な彼だが、クリスマスだけは親戚を集め、施しをするという。叔母さまはそんな会には参加するまいと毎年招待状を捨てていたけれど、生きるためには、ブリッジミア卿にすがるしかないわ!ところが、いざ伯爵邸に着いたとたん、叔母が旅の疲れで倒れてしまい、慌てたヘレンは近くにいた従僕に助けを求めた――じつはその“従僕”が、この屋敷の主、ブリッジミア卿とも知らずに。■おかげさまでハーレクイン・ヒストリカル・スペシャルは100号を 迎えました。記念号を飾るのは、人気沸騰中のA・バロウズが英国 摂政期を舞台に描いた、貧しい娘と近寄りがたい隠遁伯爵のシンデレラ・ロマンス。寒い季節にこそふさわしい、心温まる珠玉作です。
  • 伯爵が愛した灰かぶり
    完結
    4.3
    貴族の付添人を務めるエレナーは屋敷を訪れるラヴェナム伯爵にひそかに恋していた。だから彼のうっとりするようなキスとプロポーズに舞い上がるが、互いに愛人がいてもいいという言葉に傷つき、逃げ出してしまった。その途中、さる公爵未亡人の馬車に拾われると、事の次第を聞いた公爵未亡人は面白がり、伯爵の追跡をかわすべく、エレナーを豪華なドレスと宝石で異国の姫に仕立て上げた。その変装のままロンドンまで探しに来た伯爵と再会してしまい…!?
  • 伯爵が愛した灰かぶり
    -
    伯爵の目に飛び込んできたのは、王女のドレスをまとった、清貧の乙女。 両親亡き後、エレナーは老婦人の付添人としてつましく働いていたが、ある日突然、婦人の親戚ラヴェナム伯爵からプロポーズされる。ハンサムでやさしい彼を密かに慕ってはいたけれど、話が合う君となら、ベッドで飽きてからも穏やかに暮らせるだろうから、などという理由で結婚なんて。ショックで逃げ出したエレナーは、ひょんなことから、さる公爵未亡人の町屋敷で世話になることに。事の顛末を聞いた公爵未亡人は面白がり、伯爵の追跡をかわすため、エレナーを豪華なドレスと宝石で飾り、架空の国の王女に仕立て上げた。変装の成果を試したい夫人に、あらゆる夜会や舞踏会に連れ出されるが、そこには必ず、怒りにたぎるまなざしのラヴェナム伯爵がいるのだった。 ■ヒストリカルのベテラン人気作家アニー・バロウズが贈る『公爵の秘密の願い』の関連作です。伯爵は、エレナーの変装も、彼を欺くことになり自己嫌悪に陥っている彼女の心もお見通し。公爵未亡人の前では調子を合わせながらも、ある夜ついにしびれを切らし――
  • 伯爵と一夜の恋のから騒ぎ
    -
    人違いの誘拐劇――その顛末は、傲慢伯爵との結婚? ドロシーは家庭教師として働くため、遠いエジンバラに向かっていた。両親亡きあと4人の弟妹を養っていくには、それしか方法がないのだ。道中立ち寄った宿で、彼女は駆け落ち途中の若いカップルに出会う。体調を崩した女性を介抱してやると、相手の若者は何度も礼を言った――ドロシーの手を握りしめて。怒りの形相で男が乱入したのはそのときだ。「伯爵家を継ぐ、僕の被後見人をたぶらかした女は君だな!」彼はいきなりドロシーを肩に担ぎ上げたかと思うと、馬車に放り込んだ。公衆の面前で醜態をさらされ、エジンバラ行きも逃したドロシーに、翌朝やっと勘違いに気づいた男性は、すべての責任を取ると言った。「僕はワースレイ伯爵、トビアス・スペンロウだ。君を妻に迎える」 ■ヒストリカルの人気作家アニー・バロウズが、またも舞台喜劇を彷彿とさせるような傑作を描きました! ハンサムだが頑固で不器用なヒーローと、弟妹の世話に明け暮れ、結婚を諦めていたヒロイン。そんな二人の結婚生活は、もちろん順風満帆にはいかず……?
  • 伯爵と片恋の婚礼
    3.0
    あの夏、淡い想いを踏みにじった彼となりゆきで結婚することになるなんて……。 長いあいだ兄弟たちの悪ふざけに悩まされてきたデイジーは、男性不信のため社交界デビューにも失敗し、両親に失望されていた。そんな折、デイジーは兄とその友人たちの信じがたい会話を聞いてしまう。兄が「君たちの誰でもいいから妹と結婚してほしい」と頼み、友人たちは「氷柱を抱いて寝るほうがよっぽどましだ」と答えたのだ!何より傷ついたのは、その中に初恋の伯爵ベンがいたことだった。夜になり、デイジーが湖上の小島でひとときの安息を得ていると、舟で湖に繰り出した友人たちが悪戯で半裸のベンを小島に置き去りにした。心優しいデイジーがベンを説得して自分の舟で岸に連れ帰ったとたん、あらぬ誤解を呼んで家族中に激怒され、ふたりは結婚を強いられて……。 ■初恋の人ベンとの愛なき新婚生活に夜ごと枕を濡らすデイジー。ベンも嫌われていると思い込み、徹底的に新妻を避けます。やがて気持ちは通じ合いますが、めくるめく幸せも束の間、過酷な運命がふたりを引き裂いて……。A・バロウズのもどかしすぎる純愛物語!
  • 伯爵と花嫁の十二夜
    3.0
    人違いで交わされた夫婦の契り。愛なんて、望むべくもない……。 ジュリアは煮えきらない幼なじみの男性との関係がもどかしく、クリスマスの仮面舞踏会で一計を案じる――やどり木の下で出会った男女がキスをする古来の伝統にあやかり、彼をやどり木の下へおびき出す作戦だ。皆が思い思いの仮装をするなか、ジュリアは幼なじみを見つけ、首尾よく彼を会場から連れ出すと、思いきって熱いひとときを過ごした。まさか、仮面を外した“彼”が、幼なじみとは別人とも思わずに!相手の正体は、美形だがどこか陰のある伯爵アレック・ダンバー。激しく動揺するジュリアに、不機嫌な伯爵が思いもよらぬ宣告をする。「もう結婚するしかない――もっとも妻にふさわしくない君と」■大人気英国人作家A・バロウズが描くクリスマス・リージェンシーをお贈りします。伯爵との結婚を前に、自分の幼なじみへの思いは本物の恋ではなかったと気づくジュリア。伯爵とは表向きだけ愛し合う夫婦のふりをすると約束したのに、やがて彼を愛してしまい……。
  • 伯爵の花嫁候補
    4.5
    さえない田舎娘のわたしが、 伯爵家の花嫁になれるわけがない。 放蕩伯爵デベン卿は30歳を迎え、跡継ぎをもうける必要に迫られていた。 久々に舞踏会に足を運んで妻にふさわしい女性を見つけようとしたが、 蜜に群がる蜂のように玉の輿狙いの浅ましい令嬢ばかりが寄ってくる。 うんざりした彼が大広間からテラスに逃げだしたところ、 妖精を思わせる娘、ヘンリエッタと出会った。 田舎から出てきたばかりの彼女はロンドン社交界から冷遇され、 テラスの植えこみの陰で涙に暮れていたらしい。 デベン卿はヘンリエッタを妻にしようと心ひそかに決め、 放蕩者として名高い彼に警戒の目を向ける彼女に話しかけた。 「きみを光り輝く社交界の華にしてやろう」

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.253
    NEW
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    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「伯爵のかりそめの妻」「伯爵が愛した灰かぶり」の2話をまとめて収録。
  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.274
    4/24入荷
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    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「売り渡された淑女」「十二カ月の結婚」「誘惑という名の復讐」の3話をまとめて収録。

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  • ハーレクインコミックス セット 2024年 vol.115
    完結
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    毎月厳選したタイトルをまとめてお得にお楽しみいただけるハーレクインコミックスのセットです。「公爵の秘密の願い」「眠れぬ夜はボスと」「灼熱のエーゲ海」の3話をまとめて収録。
  • 放蕩子爵の改心
    3.0
    惹きつけては、突き放す――放蕩貴族に弄ばれた女心。 リディアは継娘のお目付け役として訪れた舞踏会で、二度と会いたくないと同時に誰よりも会いたかったニコラスと再会した。彼は8年前、社交界デビューをしたばかりの地味なリディアに目をつけ、その気にさせて求婚の言葉をささやいておきながら姿を消した。失意の彼女はやむにやまれぬ事情で父親ほど年上の男性に嫁いだものの、人知れずニコラスへの叶わなかった想いをずっとくすぶらせていた。時が過ぎ、彼女は若き未亡人に、彼は立派な子爵になった今、再会を機に、未遂に終わった恋がふたたび燃えあがるかに見えた。ところが、そんな切ないリディアの想いを嘲るかのように、なぜかニコラスは蔑みの目を向けてきて……。 ■HQヒストリカル・スペシャル看板作家の一人、アニー・バロウズが綴る、せつない愛と誤解の再会物語です。ヒロインの純粋な心を弄んだヒーローが自分の行いを悔い改める日はくるのでしょうか?本作には『伯爵の花嫁候補』(PHS-86)と共通の脇役も登場します。
  • 忘れられた婚約者
    2.7
    6年前にロンドンに出てきたメアリーは、しゃれた通りにある仕立屋でお針子として働いている。メアリーが刺繍を施したドレスは、いま社交界で大流行しているが、彼女はまったく給金をもらっていない。食事と眠る場所の心配がないだけでも、感謝すべき身の上なのだ。ある日の朝、メアリーはお使いの帰り道、全身黒ずくめの紳士に追いかけられ、怯えながら店に戻った。数日後、メアリーはその謎の紳士、マシソン卿と思わぬ場所で再会し、激怒する彼から一方的に問いただされた。「結婚式の前に、きみがぼくのもとから逃げた理由を教えてくれ!」■人気急上昇中の作家、アニー・バロウズのリージェンシー作品をお届けします。貧しい生活を送るヒロインの前に、ある日突然、見知らぬ紳士が現れ、劇的な物語が繰り広げられます。
  • 忘れられた婚約者【特典付き】
    完結
    5.0
    【特典付き】アナザー・ストーリー4Pを特別収録!6年前にロンドンに出てきて以来、お針子として働いているメアリー。彼女が刺繍したドレスは今、社交界で大流行だが、まったく給金は貰えていない。それというのも、彼女は、記憶をなくし路頭に迷っていところを拾われた身の上だったからだ。ある日、メアリーはお使いの帰り道に全身黒ずくめの紳士に追いかけられる。数日後、怯える彼女の前にその謎の紳士、マシソン卿が現れて思いがけない言葉を放った。「結婚を目前に、きみがぼくから逃げた理由を教えてくれ!」
  • 路地裏をさまよった伯爵夫人
    4/26入荷
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    〈奥様が帰宅されました〉伯爵は手渡された紙を、握り潰した―― ロンドンの路地裏の下宿屋に暮らすパーディタは、3カ月前に市場町で旅一座に拾われ、経理や衣装管理の仕事をしている。じつは彼女にはそれ以前の記憶がない。“パーディタ”も仮の名だ。ある日、仕立屋で用事を済ませ、急ぎ自宅に足を向けたつもりが、なぜか下宿屋ではなく大きな屋敷に帰り着いてしまった。「お、奥様」驚き顔の執事に中へ招き入れられ、彼女は混乱した。奥様って……? 私は何者でもない、名もなき路地裏の住人だけれど。しかし、どこか見覚えのある部屋に通されてしばらくすると、怒った男性――エピング伯爵が雷のごとく飛び込んできて言い放った!「君への要求はただ1つ。私たちの子供がどうなったかを話すことだ!」 ■伯爵の顔を見たとたん、彼が夫だとわかったパーディタこと、エピング伯爵夫人メアリー。“私たちの子供”と聞いて、自分に子供がいたのかと彼女は驚きますが、怒濤のごとく押し寄せた感情に心が乱れ……。リージェンシー・ロマンスの大スター作家による傑作!

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