斉藤洋 - 偕成社文庫作品一覧

  • アゲハが消えた日
    4.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 小学生の正は、最近アゲハチョウを見るたび、みょうな気分になる。なにか大事なことを思い出そうとしているような気分だ。そんな正の身のまわりでは、おかしなできごとが起こりはじめる。学校からいろいろなものが消えたり、正自身もたびたび気が遠くなって、ふしぎなイメージを目にするようになったのだ。親友のチュウ太は正を心配するが、ある日、正はすべてを思い出す。正が大人になった頃、戦争が始まり、東京に核爆弾が落とされた。その爆発の凄まじい衝撃で、正の魂が過去へタイムスリップし、子どもだった自分に入りこんでいたのだ。未来を知った正は、悪い未来を変えるために、自分になにができるのか考えはじめていた。
  • 海にかがやく
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 鉄道会社の重役、大林二郎は、鉄道の起工イベントのため、故郷へもどった。そして自分の人生を変えたひと夏のできごとを思い出した。小学6年生だった二郎は、カツオ船の船主の頼みで、その孫の少年を駅にむかえにいくが見つからない。焦った二郎だったが、じつは孫は女の子で見逃していたのだ。都会育ちの少女、夏生は、二郎を気にいったらしく、いっしょに釣りをしたりして、仲良くなっていく。村をあげての竜神祭の日、舟の競争、伝馬くらべで事件があり二郎は窮地におちいるが、夏生の機転で助けられる。その日の夜、二郎と夏生は、事件に関わった利男と光彦とともに海へ漕ぎだし、ふしぎな体験をする。
  • シュレミールと小さな潜水艦
    4.5
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 とある国の港町に暮らす白ねこシュレミールは、好奇心から桟橋にやってきた、帽子をかぶったクジラのような船に乗りこんでしまう。じつは、それは、ものを考え、イルカとおしゃべりができる最新式の小型潜水艦アルムフロッサーだった。戦闘中の爆発のせいで、ものを考えるだけでなく、ものを思うようになったアルムは、隣の国との戦争の発端になった島を沈めようとしていた。シュレミールは、小さな潜水艦と一緒に島へむかう。そこは火山島なので、ミサイルを撃ち込めば、ふたたび海に沈む。しかし、火山の爆発に巻きこまれれば、もうもどって来れないかもしれない。シュレミールは最後まで一緒に行くと決めたが、アルムはシュレミールを脱出させる。火山は海中に沈み、元の港へ帰ったシュレミールは、アルムがいつかまた、もどってくるような気がしているのだった。 斉藤洋の初期傑作を復刊!

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