芦澤七郎 - 知玄舎作品一覧

  • タマムシの飼い方入門[4つの飼育法]――こんなに簡単、玉虫を自然に殖やす環境づくり
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    タマムシ(玉虫、吉丁虫)は、細長い米型で全体に緑色の金属光沢があり、虹のような赤と緑の縦じまの羽根が宝石のように美しい、コウチュウ目タマムシ上科(Buprestoidea)に属する昆虫の総称です。本書は、数十年にわたり著者の住む静岡県藤枝市に自然発生しているヤマトタマムシを飼育して殖やす生態の研究を続けてきた著者が、前著『タマムシの生態と飼い方』(ISBN978-4907875466)を執筆後数年にわたるさらなる観察研究成果を踏まえ、誰にでもタマムの飼育ができる具体的な飼育法を4つ紹介したユニークな書。「タマムシは、倒木などの木の芯がしっかりした枯木に産卵し、その木の中で幼虫が育ちます。生きた植物や動物や人にも一切害を及ぼすことがない昆虫です。ところがこれほど希少なタマムシですが、近年、その生態を聞くことがほとんどなくなりました。大都市などでは、絶滅危惧種とされているようで、それをなんとか繁殖できないか、タマムシの飼い方を紹介することから、日本の各地にタマムシの健全な生態が見られるようになるまで、タマムシの生態についてお伝えしたい一心で、本書を執筆した次第です」(本書まえがきから)。小学校の夏休みの自由研究課題としても使えるように、本文は総ルビ、写真や図版はフルカラー印刷。世界に類例がない、日本の自然に密かに生息している[ヤマトタマムシ]について解説した、小学校の自由研究にも使える飼い方の入門書。
  • タマムシの生態と飼い方――環境が悪いと長生きするヤマトタマムシの研究
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    古来から装飾用に使われてきたのが、甲虫目の昆虫・玉虫(ヤマトタマムシ)の羽根。法隆寺の「玉虫厨子」や新羅時代の古墳皇南大塚の「玉虫馬具」を装飾するために使われて来たことが知られています。緑色に見える羽根は、光の角度によって色が変化し、きらびやかな美しさが珍重されてきました。「玉虫色」という呼び方が伝わっています。それは、羽根が経年変化に強く堅牢で長持ちするからです。しかし、タマムシの生態は意外と知られていませんでした。そのタマムシを、実際に手さぐり状態から飼育し、成長させることに成功した貴重な記録をもとに、どうすれば上手に飼育できるかを、誰でもできるように、わかりやすく解説したものです。本書は著者がこれまで上梓したタマムシについての三書の内容を整理し一冊に編集した統合版であり、タマムシ研究の唯一の書です。

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