前川知大作品一覧

  • 散歩する侵略者
    3.8
    真治と鳴海の夫婦は、ちいさな港町に住んでいる。亭主関白ぶって浮気する真治、気づかないふりで黙っている鳴海。だが真治が、3日間の行方不明ののち、まったく別の人格になって帰ってきた。脳の障害――医師はそう言うが、子どものように素直で、「真ちゃん」と呼ばせてくれる新しい真治と、鳴海はやりなおそうと思った。だが静かに、町は変容していく。“侵略者”が、散歩しているから。地球侵略会議はファミレスで。鳴海と真治の夫婦、そして侵略者の物語。
  • 太陽 (角川ebook)
    -
    昼と夜に、分かれてしまった未来。 気鋭劇作家が自ら執筆した、小説版「太陽」! 21世紀の初め、ある未知のウイルスの爆発的な感染により、世界の人口は激減した。 感染を克服して生き残り、ウイルスのキャリアとなった新人類は、奇妙な体質に変異していた。細胞が太陽光に異常に弱く、活動できるのは夜のみ。一方で、頭脳は明晰に、肉体は強靱に変異していた。彼らは自分たちのことを「ノクス」と名づけた。 感染せずに生き残った旧人類は「キュリオ」(骨董品)と呼ばれ、貧しい生活を余儀なくされた。 人類は、二つに分かれて暮らすことになった。 ノクスは次第にキュリオを支配していき、やがて文明を担うようになるが、当然反発は強く、ある時、キュリオの住む村・長野八区で、キュリオの男がノクスの駐在員を惨殺する事件が起こる。結果、村はノクスによって経済封鎖されてしまった――。 そして10年後。 村に住む若者・奥寺鉄彦は村での生活に閉塞感を抱えながら、毎日を過ごしていた。幼馴染の生田結は、ノクスの存在を憎みながらも、村を立て直したいと前向きに暮らしていた。 そんなある日、突如、封鎖が解かれ、村にノクスが現れる。 羨望、絶望、希望。その先にある「未来」とは? 数々の演劇賞を受賞した傑作戯曲「太陽」、待望の小説化! ※本書は、2016年2月27日に配信を開始した単行本「太陽」をレーベル変更した作品です。(内容に変更はありませんのでご注意ください)
  • リヴィングストン(1)
    完結
    3.8
    全4巻785~827円 (税込)
    人間の運命の9割は“魂”によって定められている。現世でその運命を全うした魂は来世へとつながれ成長を続ける。だが、なかには予定外に死亡し、運命どおりにいかずに砕け散ってしまう魂もある。それを防いで魂を適切に管理することが、桜井(さくらい)と天野(あまの)の仕事である。魂が消えゆく危機に瀕するとき、二人は現れる。――前川知大&片岡人生がおくる、“魂”とは何かを問う衝撃作!!

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